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イラン遠征の男子フリースタイル全日本チームが帰国

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 先月24日からイランに遠征していた男子フリースタイルの全日本チームが2月4日、成田空港に帰国した。大会参加はなく、イランのナショナルチームほかとの練習をこなした。

 小平清貴監督(警視庁)は「地元でのタクティカップ(2月8~9日)前にもかかわらず、イランのナショナルチームが日本からの要請を受けてくれたことと、なかなか連絡がつかない中で日本協会が尽力して実現させてくれたことに感謝したい」と第一声。この後、アジア選手権(2月27日~3月4日、キルギス)、ワールドカップ(4月7~8日、米国)と続くが、「イランを倒し、いい成績を挙げることがほんとうの意味で感謝」と、勝つことで恩を返すことを口にした。

11泊12日のイラン遠征を終えて帰国した全日本チーム

 合宿では、ナショナルチームとの練習試合はできなかったが、クラブチームとの練習試合をこなした。「レベルの高い中で練習でき、いい経験になった。大会出場があると、どうしても体重調整が入ってくる。徹底的に追い込んで練習するこうした合宿遠征も時に必要と思った」と話した。

 湯元進一コーチ(自衛隊)の第一声は「想定外のことばかりで、まいりました」。トレーニングと聞いていたら試合形式のスパーリングだったり、練習時間が変更される連続など、選手が戸惑うことが多かったという。日本レスリング界を支えた八田イズムのように、「どんな状況でも闘う」という強さを求めてのものかどうかは定かではないが、「これも経験でしょう」と結んだ。

 「生活面がきつかった」と言うのは、高谷惣亮主将(79kg級=ALSOK)。トイレが汚い、ベッドが小さい、洗濯が簡単にできない、若者の“必需品”であるスマホを使うためのWi-fiがつながらないなど、国内での合宿とは大きく違うイラン生活を語った。

 練習は、息を上げる追い込み練習ではなく、技術練習が多かったとのこと。日本選手は、3日目くらいまではイラン選手の押しの強さにびっくりしていたというが、中盤から慣れ、最後はポイント取ることも多かったという。イラン選手は「テクニックはそんなにない。日本でやっている組み手を使って攻めると、びっくりしていた」と振り返った。

 86kg級の世界王者で、東京オリンピックで金メダルを目指す上で目標となるハッサン・ヤズダニも参加。スパーリングはしなかったが、軽い取り合いは実現した。2014年世界選手権決勝で敗れたデニス・ツァルグシュ(ロシア)に比べると、「闘い方次第で勝てる」との感触だったという。

 この後、アジア選手権には参加せず、4月のワールドカップに照準を合わせる。同大会には最近日本が出場した2012~14年大会のすべてに出場しており、主将に指名されるのは確実。「3位はいけるメンバーだと思う。メダルを目標に闘いたい」と言い切った。

「4年前に比べると技に対して恐怖心がなくなった」…高谷大地

 副主将として高谷惣亮を助けたのは、弟の大地(65kg級=自衛隊)。4年前のイラン遠征にも参加しており、「環境面などで知ってる知識を伝え、チームメートが生活しやすいようにもっていった」とのことで、リーダーの自覚十分。

チームを支えた高谷惣亮主将(左=ALSOK)と高谷大地副主将(自衛隊)

 4年前に比べると練習内容が変わっていたという。以前はウォーミングアップを十分にしてから練習だったが、今回はすぐにレスリングの練習だったり、練習後の補強の量が増えていたり、ミーティングが長かったり…。イランは昨年の世界選手権(フランス)で世界王者を輩出したものの、国別対抗得点は9位と低迷。イラン協会のラスール・ハデム会長がフリースタイル・チームの監督として陣頭指揮しているという。“チェンジ”の最中かもしれない。

 そんな中、「4年前に比べると技に対して恐怖心がなくなっていた。取られる技はなかった。アジア選手権でやれる、という自信めいたものが出てきた」との収穫を得たという。アジア選手権の代表に内定しており、健闘が期待される。

 全日本チームの遠征には初参加となった65kg級の乙黒拓斗(山梨学院大)は「先輩からよくしてもらい、練習に集中できて、すごく勉強になりました」と振り返る。これまで世界カデット選手権などでイラン選手とは3回闘っているが(2勝1敗)、「プレッシャーがすごく、それで(自分が)ばててしまう」というのがイラン選手のイメージ。シニアになっても同じで、最初は圧力に押されることが多かったそうだが、次第に慣れ、最後は「プレッシャーが怖くなくなった」という。

 全日本選手権は負傷のため2回戦終了後に棄権。にもかかわらず、実績と将来性で抜擢されての全日本遠征参加だった。「選んでいただいたので、何かひとつ(の収穫)を得るようにと思って練習した。期待されて、それを上回る成績を残したい。次の大会が何になるか分からないが、ひとつひとつ勝っていきたい」と話した。

 男子フリースタイル・チームは、今月7日からの3スタイル合同合宿をこなし、13日に合同合宿が終わったあとも21日まで合宿を続ける。いったん解散し、そのあとアジア選手権に臨む。


平成30年度審判員クリニック予定表/平成30年度A級審判員昇級試験・実施要項

2.3~4全九州高校生レスリング新人選手権 成績

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(2018年2月3~4日、佐賀県総合体育館)


一覧表(学校対抗戦・個人戦) 学校対抗戦・トーナメント表

《個人戦》

男 子 50kg 55kg 60kg 66kg 74kg 84kg 96kg 120kg
女 子 46kg 49kg 52kg 56kg 60kg 65kg 70kg  

学校対抗戦

 ▼決勝
玉名工(熊本)○[4-3]●鹿屋中央(鹿児島)

 ▼準決勝
鹿屋中央(鹿児島)○[4-3]●北部農林(沖縄)
玉名工(熊本)○[5-2]●福島(宮崎)

 ▼2回戦
鹿屋中央(鹿児島)○[7-0]●築上西(福岡)
北部農林(沖縄)○[5-2]●宮崎日大(宮崎)
玉名工(熊本)○[4-3]●樟南(鹿児島)
福 島(宮崎)○[4-3]●日本文理(大分)

 ▼1回戦
築上西(福岡)○[6-0]●佐伯豊南(大分)
鹿屋中央(鹿児島)○[7-0]●小川工(熊本)
宮崎日大(宮崎)○[5-2]●鳥栖工(佐賀)
北部農林(沖縄)○[5-2]●島原工(長崎)
樟 南(鹿児島)○[5-2]●島原(長崎)
玉名工(熊本)○[7-0]●三井(福岡)
福 島(宮崎)○[5-2]●浦添工(沖縄)
日本文理(大分)○[4-3]●鹿島実(佐賀)

 《順位》[1]玉名工(熊本)、[2]鹿屋中央(鹿児島)、[3]北部農林(沖縄)、福島(宮崎)


個人戦・男子

 【50kg級】
[1]鈴木翔也(文理大附・大分)
[2]松尾拓哉(小倉商・福岡)
[3]中尾 蓮(玉名工・熊本)
 〃  荒木瑞生(鳥栖工・佐賀)
[5]喜多瞭太郎(島原・長崎)
 〃  與那嶺壮(北部農林・沖縄)
 〃  福元竜二(樟南・鹿児島)
 〃  瀬ノ口巧(福島・宮崎)

 【55kg級】
[1]牧山 零(鹿屋中央・鹿児島)
[2]比嘉凱斗(浦添工・沖縄)
[3]中崎円太(樟南・鹿児島)
 〃  西村龍二(小川工・熊本)
[5]樋口圭伍(宮崎農・宮崎)
 〃  川口 蓮(三井・福岡)
 〃  田島龍可(玉名工・熊本)
 〃  中村真広(福島・宮崎)

 【60kg級】
[1]徳比嘉二仁(南風原・沖縄)
[2]與那嶺明輝(北部農林・沖縄)
[3]上田尋也(玉名工・熊本)
 〃  小田桐和真(鹿屋中央・鹿児島)
[5]肥後碧葉(樟南・鹿児島)
 〃  橋本海斗(文理大附・大分)
 〃  椎葉陽人(玉名工・熊本)
 〃  湯地伸梧(宮崎工・宮崎)

 【66kg級】
[1]大野恵太郎(玉名工・熊本)
[2]仲泊勇之介(北部農林・沖縄)
[3]古謝正弥(浦添工・沖縄)
 〃  西 真生(鹿屋中央・鹿児島)
[5]中村成吾(三井・福岡)
 〃  岩元祥吾(宮崎日大・宮崎)
 〃  川口英三郎(日南振徳・宮崎)
 〃  岡田隼季(島原・長崎)

 【74kg級】
[1]諏訪間新之亮(鳥栖工・佐賀)
[2]荒川 琳(東鷹・福岡)
[3]瀬戸口優聖(鹿屋中央・鹿児島)
 〃  松尾浩成(島原・長崎)
[5]前田真那弥(宮崎工・宮崎)
 〃  坂口関志(玉名工・熊本)
 〃  宮野京介(島原工・長崎)
 〃  小松清一郎(苅田工・福岡)

 【84kg級】
[1]荒木和希(玉名工・熊本)
[2]吉村海里(鹿屋中央・鹿児島)
[3]北村勇気(鹿島実・佐賀)
 〃  熊給拓人(福島・宮崎)
[5]喜多康介(島原・長崎)
 〃  湯田優介(宮崎日大・宮崎)
 〃  今富友貴(築上西・福岡)
 〃  河野誠也(津久見・大分)

 【96kg級】
[1]西 大悟(樟南・鹿児島)
[2]芹川力亜(鹿島実・佐賀)
[3]丸山賢太(小川工・熊本)
 〃  松枝旋吏(鳥栖工・佐賀)
[5]下地智也(浦添工・沖縄)
 〃  渡邉翔太(文理大附・大分)
 〃  古田智大(玉名工・熊本)
 〃  川﨑大輝(福島・宮崎)

 【120kg級】
[1]重松大智(鹿屋中央・鹿児島)
[2]川野優貴(佐伯豊南・大分)
[3]熊田原竜之助(宮崎農・宮崎)
 〃  渡口妃龍(北部農林・沖縄)
[5]田中悠輝(玉名工・熊本)
 〃  内藤絢太(宮崎日大・宮崎)
 〃  田中陸公(鳥栖工・佐賀)
 〃  渡邉荘陽(日向学院・宮崎)


個人戦・女子

 【46kg級】
[1]伊藤 希(島原・長崎)
[2]椎葉祐己(佐土原・宮崎)
[3]田中真夢(三井・福岡)
 〃  亀川優佳(南風原・沖縄)
[5]瀧川梨央(文理大附・大分)
 〃  田原優花(宮崎農・宮崎)

 【49kg級】
[1]高木愛美(樟南・鹿児島)
[2]真栄田美梨(北部農林・沖縄)
[3]谷川智巳(文理大附・大分)
 〃  平川未夢(三井・福岡)
[5]白水里奈(三井・福岡)
 〃  隈田原唯(福島・宮崎)
 〃  柚木﨑美加(宮崎農・宮崎)
 〃  井料田朱那(日向学院・宮崎)

 【52kg級】
[1]櫻井菜々(鳥栖工・佐賀)
[2]森瀬詩乃(島原・長崎)
[3]村上寧音(島原工・長崎)

 【56kg級】
[1]吉武まひろ(島原・長崎)
[2]伊藤若奈(文理大附・大分)

 【60kg級】
[1]川﨑日和子(樟南・鹿児島)
[2]小石亜紀(小倉商・福岡)
[3]山路さくら(樟南・鹿児島)
 〃  吉川かりん(北稜・熊本)
[5]多田まどか(福島・宮崎)
 〃 橋本京華(文理大附・大分)

 【65kg級】
[1]上野麻桜(樟南・鹿児島)
[2]山口亜優実(樟南・鹿児島)

 【70kg級】
[1]友口怜奈(玉名工・熊本)
[2]今川希子(三井・福岡)

【関東高校選抜大会・特集】自由ヶ丘学園(東京)が躍進! 個人戦で2階級を制覇し、メダル5個獲得

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(文・撮影=増渕由気子)

活躍した自由ヶ丘学園のメダリストたち

 関東高校選抜大会の個人戦は、自由ヶ丘学園(東京)が2階級を制した。昨年50㎏級覇者の森川海舟が55㎏級で優勝し、その50㎏級は1年生の菅沼碧久が勝ち抜いた。メダル獲得となると、74㎏級の今村大地が2位、60kg級の飯田翔真と66kg級の畑将太郎が3位で、計5選手が表彰台に上り、強豪校としての顔をのぞかせた。

 2010年以降、インターハイの学校対抗戦を制したのは、すべて関東の高校だ。霞ヶ浦高(茨城)、花咲徳栄(埼玉)、埼玉栄(埼玉)、そして新鋭の日体大柏(千葉)―。そのシングレットを着るだけで強くなれそうな名前がずらりと並ぶ。

 その一角を狙いたいのが自由ヶ丘学園。昨年のこの大会では、学校対抗戦で初の決勝進出を決めて準優勝。今年の学校対抗戦は序盤で優勝校の日体大柏(千葉)に負けて上位進出はならなかったが、個人戦で大活躍。学校全体のレベルアップが着実にできていることを証明した。

50kg級を制した菅沼碧久

 奥山恵二監督は「昨年のレギュラーは1、2年生が中心だった。戦力は昨年のまま、それぞれが経験を積んで力を発揮できた結果でしょう」と躍進の理由を挙げた。

 日体大柏や花咲徳栄など強豪に次ぐ成績を残してきた要因がもう一つある。奥山監督は「去年4月に就任した田野倉翔太コーチ(2015年世界選手権・男子グレコローマン59kg級代表)の存在は大きいですね。現役復帰して、指導しながら闘う姿を見せてくれる。その背中を生徒たちが見て学んでいます」。

 田野倉コーチは高校からレスリングを始めた同校のOBでもある。奥山監督は「自由ヶ丘学園で強くなって世界へはばたいた先輩ですし、参考にしやすい一面があると思います。僕が口でしか説明できないことを、生徒の前で実演してくれたりもします。専門も僕がフリースタイルで、田野倉コーチはグレコローマン。全体的な指導のバランスがよくなりました」と指導の充実をアピールした。

今年こそ全国選抜とインターハイの王者を目指す森川海舟

 現行ルールにあった体力トレーニング方法も田野倉コーチがメニューに取り入れた。力強いレスリングができるようになってきたことで、さらなる飛躍が期待できそうだ。

 看板選手は、55kg級で優勝した森川海舟だ。1年生でインターハイ2位になり、昨年10月の国体では2連覇を達成した。奥山監督は「1年生から活躍していますが、国体以外では全国タイトルがまだ獲れていません。今年は高校最後のシーズン。ようやく55kg級の体格になってきたので、3月の全国高校選抜大会、8月のインターハイで優勝できるように指導していきたい」と意気込みを見せていた。

3.3アジア競技大会クラッシュ競技・日本代表選考会/大会要項・申請書

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(日本クラッシュ協会 、後援=公益財団法人日本レスリング協会)


クラッシュ=日本格闘競技連盟ホームページより

 第18回アジア競技大会は、アジア・オリンピック評議会が(OCA)が主催し、8月にインドネシア・ジャカルタで開催される総合競技大会で、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)に加盟する各競技団体から選考・推薦され、JOCが承認した選手・役員が日本選手団として派遣されます。

 今回、クラッシュ競技がアジア競技大会の実施種目として入り、公益財団法人日本レスリング 協会(日本格闘競技連盟)を窓口に派遣されることになり、以下の通り選考会を開催する運びとなりました。

 クラッシュ競技は、柔道の立ち技が得意な選手が優位となる競技で、過去の世界選手権や国際大会など、参加国 の多くが柔道選手でした。

 選考方法は、本選考会の結果によりますが、それぞれの階級の中で確実にメダル獲得ができる選手を選考することが第一条件で、選考基準の大きな要素となります。選考委員会が実施階級において選考基準を満たさないと判断した階級はエントリーしません。

 本選考会に多数の出場希望があった場合は、申込書の記載内容の過去の実績(書類審査)により、選考委員会が選考する場合があります。参加申込書には、各自の専門とする格闘競技の実績を詳細に記載してください。


■期日 3月4日(日)午前9時開始(計量は前日)

■会場 大阪商業大学 総合体育館3階 柔道場(住所:大阪府東大阪市御厨栄町4-1-10)

※詳細は大会要項参照。申し込み締め切りは2月24日(金)必着


《大会要項》《参加申込書》

 

 

アデライン・グレイ(米国)が優勝…フラッツ・オープン国際大会(オーストリア)

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 2月3日にオーストリア・ボルフルトで行なわれた女子の「フラッツ・オープン国際大会」で、2014・15年世界選手権女子75kg級優勝のアデライン・グレイ(米国)が76kg級に出場、3試合を勝ち抜いて優勝した。

 同選手は2016年リオデジャネイロ・オリンピックの優勝候補だったが、肩の負傷もあってメダルに手が届かなかった。同年秋に手術に踏み切り、昨年秋に復帰。Beat the Streets in Los Angels、デーブ・シュルツ国際大会(ともに米国)、ワールドカップ(団体戦=ロシア)と勝ち続け、今大会も勝った。

2.27~3.4アジア選手権(キルギス)に男女30選手を派遣

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 2月27日(火)~3月4日(日)にキルギス・ビシュケクで行なわれるアジア選手権に、下記の男女30選手を派遣する。男子グレローマンは全階級で全日本チャンピオンが出場し、女子と男子フリースタイルは全日本チャンピオンと2位選手などとの混合チーム。各階級とも1回戦~決勝を1日で行なうスケジュールとなっている。

 昨年は男子グレコローマンで「金2個、銀1個」、女子で「金5、銀2、銅1」、男子フリースタイルで「金1、銅4」を獲得。国別対抗得点で女子が優勝し、男子フリースタイルが2位、男子グレコローマンが4位だった。

 チームは男子グレコローマンが2月23日(金)、女子が25日(日)、男子フリースタイルが27日(火)に出発する。


大会スケジュール

2月27日(火) 男子グレコローマン55・63・77・87・130kg級
   28日(水) 男子グレコローマン60・67・72・82・97kg級
3月1日(木) 女子50・55・59・68・76kg級
   2日(金) 女子53・57・62・65・72kg級
   3日(土) 男子フリースタイル57・65・70・79・97kg級
   4日(日) 男子フリースタイル61・74・86・92・125kg級


役員

 【総監督】赤石光生(日本協会強化本部長補佐)

 【男子グレコローマン監督】松本慎吾(日体大教)、【同コーチ】豊田雅俊(警視庁)、笹本睦(日本協会アシスタントコーチ)

 【女子監督】笹山秀雄(自衛隊)、【同コーチ】齊籐将士(警視庁)、志土地翔大(至学館大職)

 【男子フリースタイル監督】井上謙二(自衛隊)、【同コーチ】湯元健一(日本文理大職)、前田翔吾(日本協会アシスタントコーチ/クリナップ)

 【トレーナー】近敏成、佐藤守重(ともに日本スポーツ振興センター)、【ドクター】岡田尚之(かつしか江戸川病院)

 【帯同審判】沖山功(香川・香川中央高教)、小池邦徳(奈良・天理教校学園高教)


選手

 【男子グレコローマン】
▼55kg級 田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)
▼60kg級 太田 忍(ALSOK)
▼63kg級 井ノ口崇之(自衛隊)
▼67kg級 下山田培(警視庁)
▼72kg級 井上智裕(富士工業)
▼77kg級 屋比久翔平(ALSOK)
▼82kg級 前田祐也(鳥取・鳥取中央育英高職)
▼87kg級 角 雅人(自衛隊)
▼97kg級 奈良勇太(日体大)
▼130kg級 園田 新(ALSOK)

 【女子】
▼50kg級 入江ゆき(自衛隊)
▼53kg級 宮原 優(博報堂DYスポーツ)
▼55kg級 五十嵐彩季(愛知・星城高)
▼57kg級 屶網さら(愛知・至学館高)
▼59kg級 熊野ゆづる(日大)
▼62kg級 伊藤友莉香(自衛隊)
▼65kg級 今井海優(自衛隊)
▼68kg級 早川まい(至学館大)
▼72kg級 古市雅子(日大)
▼76kg級 皆川博恵(クリナップ)

 【男子フリースタイル】 
▼57kg級 長谷川敏裕(日体大)
▼61kg級 小栁和也(山梨学院大) 
▼65kg級 高谷大地(自衛隊)
▼70kg級 乙黒圭祐(山梨学院大)
▼74kg級 保坂 健(自衛隊)
▼79kg級 浅井 翼(拓大)
▼86kg級 白井勝太(日大)
▼92kg級 石黒峻士(日大)
▼97kg級 山口 剛(ブシロード) 
▼125kg級 荒木田進謙(青森県協会)

平成30年度審判員クリニック予定表(修正)


2.3~4東北高校選抜大会 成績

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(2月3~4日、秋田・五城目体育館)


学校対抗戦・トーナメント表

《個人戦》

50kg 55kg 60kg 66kg 74kg 84kg 96kg 120kg

学校対抗戦

 ▼決勝
八戸工大一(青森)○[6-1]●八戸学院光星(青森)

 ▼準決勝
八戸工大一(青森)○[4-3]●種市(岩手)
八戸学院光星(青森)○[5-2]●山形商(山形)

 ▼5位決定戦
秋田商(秋田)○[5-2]●米沢工(山形)
仙台城南(宮城)○[7-0]●喜多方桐桜(福島)

 ▼敗者復活1回戦
秋田商(秋田)○[4-3]●五城目(秋田)
米沢工(山形)○[5-2]●宮古商(岩手)

 ▼2回戦
種市(岩手)○[6-1]●五城目(秋田)
八戸工大一(青森)○[4-2]●米沢工(山形)
八戸学院光星(青森)○[4-3]●仙台城南(宮城)
山形商(山形)○[5-2]●喜多方桐桜(福島)

 ▼1回戦
五城目(秋田)○[不戦勝]●田島(福島)
八戸学院光星(青森)○[6-1]●宮古商(岩手)
山形商(山形)○[4-3]●秋田商(秋田)

 《順位》[1]八戸工大一(青森)、[2]八戸学院光星(青森)、[3]種市(岩手)、山形商(山形)、[5]秋田商(秋田)、仙台城南(宮城)


個人戦

 【50kg級】
[1]小川颯太(青森・八戸工大一)
[2]荒道豊樹(青森・八戸学院光星)
[3]礒崎竜之介(岩手・種市)
[3]大和一志(山形・米沢工)
[5]木地谷将伍(宮城・仙台城南)
[5]佐藤 優(山形・山形南)

 【55kg級】
[1]島谷 侃(秋田・秋田商)
[2]小野寺諒真(宮城・仙台城南)
[3]武部優希(青森・八戸工大一)
[3]赤荻清志郎(山形・米沢工)
[5]八鍬 哲(山形・山形商)
[5]平内陽丞(青森・八戸工大一)

 【60kg級】
[1]齋藤将斗(山形・米沢工)
[2]類家柊人(青森・八戸工大一)
[3]吉田大夢(秋田・秋田商)
[3]渡邊耕太(岩手・種市)
[5]榎本翔斗(青森・八戸工大一)
[5]三浦公平(岩手・盛岡工)

 【66kg級】
[1]小泉 蓮(青森・八戸工大一)
[2]福士陽斗(青森・八戸工大一)
[3]小笠原弥真人(青森・八戸学院光星)
[3]佐々木涼(岩手・盛岡工)
[5]石塚湧也(山形・山形商)
[5]横田 響(岩手・宮古商)

 【74kg級】
[1]西舘 黎(青森・八戸工大一)
[2]宍戸拓海(福島・ふたば未来学園)
[3]田村拓斗(秋田・秋田商)
[3]叶 知紘(山形・山形商)
[5]梨子龍太朗(岩手・種市)
[5]関川 龍(岩手・宮古商)

 【84kg級】
[1]鈴木爽元(山形・米沢工)
[2]庭 誠弥(岩手・種市)
[3]大原和也(山形・山形南)
[3]鈴木勇気(秋田・秋田商)
[5]星 啓人(福島・田島)
[5]藤原康洋(岩手・盛岡工)

 【96kg級】
[1]浜田大地(青森・八戸学院光星)
[2]篠村紘人(山形・山形商)
[3]室井 将(福島・喜多方桐桜)
[3]濱田浩暉(青森・八戸学院光星)
[5]日野敦史(山形・山形南)
[5]藤原颯人(秋田・秋田商)

 【120kg級】
[1]山川凌平(山形・上山明新館)
[2]大下千尋(岩手・種市)
[3]黒田春成(岩手・宮古商)
[3]真坂将太郞(秋田・明桜)
[5]山本祥輝(福島・喜多方桐桜)
[5]鎌田 優(宮城・仙台城南)

UWWネナド・ラロビッチ会長がIOC理事へ…レスリング界から初

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IOC理事となり、今後の活動が期待されるネナド・ラロビッチ会長

 国際オリンピック委員会(IOC)は、冬季オリンピック開幕を2日後に控えた2月7日、韓国・平昌で総会を開催し、IOC委員である世界レスリング連盟(UWW)のネナド・ラロビッチ会長(セルビア)を理事に選出した。レスリング界からIOC理事に就任したのは初めて。任期は4年。

 ラロビッチ会長は「IOC理事はオリンピック・ムーブメントを支援する大きな責任がある。このポジションに誇りを持ち、使命のすべてに尽力したい」とコメントした。

 昨年11月、規約違反によって国際ボクシング協会(AIBA)会長だった呉経国委員・理事(台湾)が辞任。同氏がオリンピック夏季大会競技団体連合(ASOIF)選出の理事だったことで、ASOIFが後任にラロビッチ会長を理事に推薦した。

 同氏は2013年2月、レスリングのオリンピック競技からの除外騒動の際に国際レスリング連盟(FILA=現UWW)の会長代行となり、同年5月に会長へ。5ヶ国語を駆使した外交手腕と積極的な組織改革でレスリングを救った。2015年8月に国際サッカー連盟会長が辞任し、国際競技連盟からの選出枠でIOC委員に就任。同年11月には国際アンチドーピング機構(WADA)のコミッションにIOCの代表として入り、今回、IOCの中枢に入った。

 IOC理事会は、オリンピックの実施種目の選定、ドーピング問題を抱えるロシアの平昌冬季オリンピック参加の可否の判断など、大きな権限を持つ(実施競技は総会の決定事項)。2013年に、IOC理事会よってレスリングがオリンピック競技からの除外候補に挙げられたのは記憶に新しい。

【関東高校選抜大会・特集】日体大柏(千葉)が登場して、千葉県の勢力図はどう変わったのか―。

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(文・撮影=増渕由気子)

恩師の小出日出夫監督(左)、千葉のレスリング委員長、吉田雅明先生とともに

 千葉県の日体大柏が8階級中4階級を制した関東高校選抜大会。大河原蔵之介(千葉・四街道)は60kg級の準決勝で小田嶋大樹(神奈川・日大藤沢)を破って決勝に進出したが、萩原大和(埼玉・花咲徳栄)にテクニカルフォールで敗れて準優勝に終わった。

 この大会は、3月下旬の全国高校選抜大会の予選でもあり、ベスト8に進出すると出場権を獲得できる。大河原は「去年は6月の関東高校大会のグレコローマンで優勝したけれども、3月の全国選抜大会やインターハイなど全国大会には1度も出ることができなかった。決勝で負けたことは悔しいけれども、全国大会を決められてよかった。全国でも活躍できるようにしたい」と前を向いた。

 大河原を指導する小出日出夫監督は「バランス感覚にすぐれていて、練習も全部自分でできる選手。これからどんどん伸びる」と太鼓判を押す。

準決勝で闘う大河原(青)

 千葉県はこの数年で勢力図ががらりと変わった。茨城・霞ケ浦の監督だった大澤友博氏を招へいした日体大柏(当時は柏日体)が、いきなり全国で活躍し、創部2年目でインターハイの学校対抗戦を制覇。その後も県予選の代表を独占している。千葉県には15校のレスリング部の登録があり、県大会の学校対抗戦には5チームがエントリーする。その中で日体大柏の強さが際立つ構図となった。

 日体大柏が創部した当時を、千葉県の吉田雅明レスリング委員長(県協会常任理事=千葉・佐倉西高教)は、こう振り返った。「当時、2、3年生だった生徒たちは、いきなり強い選手が現れて、『僕たちの全国の道は?』と思ってしまった選手もいました。けれども、野球やサッカー然り、ほかの競技に置き換えたら、当たり前のこと。千葉県はサッカーが強くて、市立船橋と流通経済大付柏が双璧です。その2強を倒さないと全国の道はないけれども、それ以外の学校でもサッカーは盛んに行われています。去年の世界選手権では千葉出身の須崎優衣が金メダルを獲り、千葉県全体のレスリング界は活気づいています」。

他県に出ても、全国制覇のためには日体大柏と闘わねばならない!

 千葉県の県立高で全国大会の切符をつかんだ大河原に、日体大柏の存在を聞いた。「僕が高校に進学する時点で、すでに日体大柏にレスリング部がありました。練習環境はいいのかもしれないけど、うらやましいとは思わないです。僕の中では、県立高で頑張って練習して、強いところに勝つことが、かっこいいと思っている」と、日体大柏の存在をむしろ力に変えている。

表彰台の一番高いところはお預けに(左端が大河原)

 千葉県のキッズクラブは盛んだが、そのアクセスの良さから、地域によっては他県に人材が流出する傾向があったが、大河原は千葉県に残ることを選んだ。「千葉県に育ててもらったから、ここで強くなりたいんです。日体大柏があることで他県に出た選手もいましたが、他県に出ても全国で対戦するのは日体大柏です(笑)。だったら、県内で毎回対戦した方が情報も得られるし、勝つチャンスを見出せると思うんです。もし、勝てたらすごい自信になりますし」。

 大河原は、まだメンタル面に課題があり、学校名や対戦相手の肩書に負けてしまう時があるようだ。県予選から日体大柏と何度も対戦することで、経験値を上げてきた。今回の結果もその効果が出たのかもしれない。

 3月には高校生になって初めて全国大会に出場する。大河原は「大学に行っても競技を続けたい。選抜、インターハイと出場してアピールしたい」と活躍を誓っていた。

3スタイルの全日本チームが東京で合同合宿スタート

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(文・撮影=保高幸子)

練習前に選手を激励する栄和人強化本部長

 今年初めての3スタイル合同の全日本合宿が2月7日、東京・味の素トレーニングセンターでスタート。6面のマットにぎっしり選手が入り、熱気のある練習を行った。初日にマスコミへの公開練習が行われた。

 栄和人強化本部長は「男女に体力差があり、『一緒に練習しても意味がない』という意見もあるのは分かるが、なぜ女子が結果を残しているのか、どんな技術、どんな姿勢で練習しているのかを男子に見てほしい。奥深く見てほしいので、年に1回ではなく2、3回やりたい」と合同で練習する理由を話す。

 今回の合宿はマット練習からランニングまで、すべて同じ時間に合同で行う。「コーチ陣も他のスタイルの練習を見て比較し、やりすぎなんじゃないか、いや、こちらの方がいい練習をしている、などと刺激しあってほしい」と話し、2020年東京オリンピックに向けてさらに士気を上げるつもりだ。

 選手には、「来年の世界選手権でメダルを取ればオリンピック代表にほぼ決まると言ってもいい。あっという間に、その時が来る。地元開催のオリンピックにみんなが出たいはずだ。その気持ちを強くもって、甘い練習ではなく地獄のような辛い練習をこなして、東京で花を咲かせてほしい」と激励した。

100人を超える選手が6面マットで汗を流した

 イラン遠征から帰ったばかりの男子フリースタイル79kg級の高谷惣亮(ALSOK)は「遠征組は時差ボケもきついですが、13日まで休みなく練習が続きます。女子の練習は、淡々とやる男子の練習とは対照的に、きついことも声を出して楽しくやる、という感じで、遠征の疲れで元気のない僕たちもフレッシュな気持ちで練習に臨める」とコメント。

 弟の大地(自衛隊=同65kg級)は今月末からのアジア選手権(キルギス)の代表になっており、「大会に向けていい合宿にしていきたい」と話す。「イラン遠征では、最初はイラン選手のプレッシャーに圧倒されたけど、それを取り入れて前に出るスタイルを自分なりにアレンジしたら意外によく動けた。今後の成長に活かせると思う」と言う。

 ただ、イランでは日本のようには食事をとれなかったので、「体力を戻したい。息上げやトレーニングもしっかりやりたい。(吉田)沙保里さんが練習を盛り上げてくれるので、男子も負けていられないなと思う」と、意気込みを話した。

 夜はドーピングの講習が行なわれた。合同合宿は13日まで行われる。

吉田沙保里コーチのアドバイスに耳を傾ける松坂誠應(自衛隊=男子フリースタイル86kg級)


須崎優衣(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)と練習する50kg級全日本チャンピオンの入江ゆき(自衛隊)


藤波勇飛(左=山梨学院大)と白井勝太(日大)の全日本チャンピオン同士の練習

【訂正】JOCジュニアオリンピックカップ/エントリーファイル

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 2月1日記載のJOCジュニアオリンピックカップのエントリーファイル(excel)にミスがありました(ジュニアの部の資格欄に「北海道・東北ブロック」が非表示)がありました。

 下記に正しいファイルを添付します。

《出場申込書》

日本レスリングの伝統を守るのは精神力!…福田富昭会長が全日本チームを熱く激励

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オリンピックを目指す選手に熱い気持ちを訴えた福田富昭会長

 東京・味の素トレーニングセンターで行なわれている3スタイルの全日本チーム合同合宿第2日の2月8日、日本協会の福田富昭会長が参加選手全員を集め、日本レスリングの伝統と強さの秘密を説明。この伝統を守るのは「精神力」であることを熱く伝えた。

 福田会長は、日本が太平洋戦争に敗れ、一面焼け野原となってすべてを失ったことから説明し、そこから驚異的な復興を遂げたのは、日本人の持つ真面目さと勤勉さだと強調。戦後、日本が初参加した1952年ヘルシンキ・オリンピックでは全競技の中でレスリングだけが金メダルを取り(フリースタイル57kg級・石井庄八)、現在に至るまでの歴史と伝統を支えたのは日本人の粘り強さだと伝えた。

 男子では出場したオリンピックで一度もメダルを逃したことはなく、女子は2004年アテネ大会で採用されて以来、すべての大会で金メダルを取っている。「この伝統を続けるのは、ここにいる君たちだ」とエールを送った。

 話は、自身が1964年東京オリンピックを目指していた時のことにも及んだ。「この味の素トレーニングセンターのように、練習、食事、寝るところが同じ場所にあるような環境ではなかった。3つが別のところにあり、それぞれのところに通った。外国でも、その3つが同じ場所という国はそうそうない」と、現在の練習環境がいかに恵まれているかを訴えた。

激励は約30分に及んだ

 全日本チームの常設練習場ができたのは2001年10月のこと。国立スポーツ科学センター(JISS)が完成し、全日本チームの拠点となった。その後、2008年2月にナショナル・トレーニングセンター(現味の素ナショナル・トレーニングセンター)が完成して移ったが、その実現のため政府と粘り強く交渉して尽力したのが、日本オリンピック委員会(JOC)の強化担当だった福田会長。その経緯も説明し、「多くの人の努力があった」と、先人の努力への感謝の気持ちをうながした。

 そうした環境の中で練習している日本選手は、「練習の時間や質はどの国にも負けていない。日本選手は体力もあるし、技も持っている。問題は精神力。相手を倒してやる、という強い気持ちがなければ勝つことはできない。精神が守りに入ってしまうと、体も引っ込む」と話し、勝つための強い気持ちを訴えた。

 栄和人強化本部長は「精神力を鍛えなければ歴史をつくることはできない。みんなの気持ちをひとつにし、東京オリンピックを目指して頑張ろう」と続け、選手の自覚をうながした。

父と娘の愛情物語に感動…レスリング映画「ダンガル きっと、つよくなる」の応援団結成イベント

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レスリングの普及のため、「ダンガル」を応援する4人=提供・GAGA

 レスリングの普及と盛り上げを目指して本協会が後援するインドのレスリング映画「ダンガル きっと、つよくなる」の4月公開を前に、2月9日、栄和人強化本部長らが都内のホテルで行なわれた応援団結成イベントに出席。トークショー形式で映画を紹介するとともに、自身のレスリング人生を重ね合わせた。(関連記事1関連記事2

 出席したのは栄強化本部長のほか、吉田沙保里コーチ(至学館大職)、土性沙羅(東新住建)、川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)の計4人。ともに味の素トレーニングセンターで行なわれている3スタイル合同の全日本合宿に参加中で、前夜、全選手参加で映画を鑑賞していた(詳細は後日掲載)。

 反発と愛情を繰り返しながら栄光を目指す父と娘のきずなに、4人とも涙が出たという。出演している女優の“レスリング・テクニック”にも舌を巻き、「素人とは思えない」(吉田コーチ)と、そのプロ魂にも感動した様子だった。

本物のギータ(主人公)。インドに女子レスリングを根づかせた=撮影・保高幸子

 ■栄和人・強化本部長「スパルタ教育の中で得るものがあることを、指導者として、また親として感じました」

 ■吉田沙保里コーチ「自分の小さい頃からのレスリング人生に重なり、感動で泣きました。父と娘が頑張る姿に共感できるものがありました」

 ■土性沙羅「いろんな困難がある中で、親子で夢に向かっていく姿に感動しました」

 ■川井梨紗子「自分と当てはまる部分が多く、感情移入しました。(映画の中の)試合の時は力が入ってしまいました」

 栄本部長は長女(希和=ジェイテクト)がレスリングをやっており、他の3人はいずれも父親が元レスリング選手(川井は母親も)。川井は映画の主人公と同じく妹(友香子=至学館大)もレスリングをやっており、それぞれの立場からも感じるものがあったようだ、

映画をトークショー形式で語った4人

 吉田コーチは「家の中に道場があって逃げられなかった。(映画の主人公は)自分の父と似ていて共感する部分があった。小さい頃はやめたくてしょうがなかったけど、言えなかった」。父と栄本部長(至学館大監督)のことは「一時、大嫌いだった」と言う。

 一方、栄本部長は娘にレスリングをやらせることにこだわっておらず、希和選手は中学途中までレスリングとは無縁。映画ではレスリングを嫌がる娘に父がある仕打ちをしたが、「それができるか?」との問いには、「できない」-。厳しいのはチームの監督としてだけであり、父としては“甘い父”だった?

 映画はインドのみならず、中国でもヒット。興行収入96億円をたたき出した『君の名は。』の倍以上の差をつける200億円を超える記録を樹立した。イベントの最後に、報道陣から「日本でも『君の名は。』を超えてほしいですか?」と聞かれると、栄本部長は「もちろんです。ボクの名も超えてほしい」と、いつもながらの当意即妙(その場に応じた機転)の回答で会場を爆笑の渦へ。

 「レスリングの栄和人、スキンヘッド」は、今や全国区の知名度だが、「ダンガル」(ヒンズー語で「レスリング」)が、それを超える人気となることを望んだ。

※「ダンガル きっと、つよくなる」は、4月6日から全国公開


【報道】2.13女子ワールドカップ(高崎市)記者発表のご案内

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平成30年2月9日(金)

報道各位

2018年女子ワールドカップ 記者発表のご案内

公益財団法人日本レスリング協会

 平素より、当協会へのご支援ご協力に感謝申し上げます。

 2018年3月17-18日に、群馬県高崎市高崎アリーナにおいて、女子ワールドカップを開催いたします。この大会は、昨年の世界選手権の国別対抗得点の上位8チームが参加する団体戦です。日本での開催は、2014年東京都板橋区小豆沢体育館以来、4年ぶりとなります。

 本大会についての記者発表を以下の通り行いますので、ご案内いたします。


【日 時】2018年2月13日(火)午後2時~

【場 所】岸記念体育館1F会議室102、103号室

【出席者】福田富昭 日本レスリング協会会長
     富岡賢治 高崎市長
     富山英明 日本レスリング協会常務理事・世界レスリング連盟理事
     栄 和人 日本レスリング協会常務理事・強化本部長
     女子選手団代表選手

*事前の申請は不要ですので、直接、会場へお越しください。

問い合わせ先: 日本レスリング協会事務局 武田
 電話:03-3481-2354 メール:wrestling@japan-sports.or.jp

以 上  

【写真集・動画】全日本チーム3スタイル合同合宿

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中日を超えた3スタイル合同合宿

 2月7日から始まった男女3スタイルの合同合宿も半分を超えた。今回の合同合宿は、初日から最終日(13日)まで、すべてのスケジュールが3スタイル合同での練習。その目的のひとつに、「女子がなぜ世界で結果を残しているかを男子に見てもらう」があるが、栄和人強化本部長は「女子選手は体力トレーニングでもきっちりと最後までやっている。男子選手はそれを実感しているようだ」と話し、その目的は達成されつつあることを感じている。

 例えばロープ登り。「女子選手は上まで上がって最後にしっかりと体を引き上げ、降りる時もおしりがマットにしっかり着くまでやっている。それぞれのメニューの正確さが男子とは違う。こうした細かな積み重ねが世界で通じていることを知ったのではないか」と言う。

 体重の問題もあるので一概には言えないが、オリンピックと世界を制した川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)のトレーニングについていけない男子選手は少なくないという。「ロープはお尻をついた時点から上がって、最後まで登り切ってから引きつけるまで、降りる時は手の幅を小さくしながら降りて、最後はお尻が着くまでで脚をつかないこと、男子は2連チャンから3連チャンを1セットとしてほしい。腕立て伏せの上げ伸ばしも、あごがマットに着くまで、ひじが伸びるまでやってほしい。限界を感じるまでやることが必要」とのこと。

「最近の選手は小さな頃からレスリングをやっているので技は持っている。それが世界で通用し、勝ち続けるために必要なものは体力。体力の必要性を女子から学んでほしい」と話した。(写真・動画はチーム提供)


 

 

 

 

 


早くもヤズダニ2世誕生? イランが4階級で優勝…2.8~9タクティ・カップ(イラン)

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同郷のオリンピック&世界王者を追い上げるか、カムラン・ガセムプー(イラン)=提供・UWW

 男子フリースタイルの「タクティ・カップ」が2月8~9日、イラン・タブリーズで行なわれ、地元のイランが79・86・97・125kg級の4階級を制し、トルコとモンゴルが2階級ずつ勝った。

 イランは、97kg級で昨年の世界選手権代表のアミール・モハマディが決勝で欧州王者のリザ・イルディリム(トルコ)を6-1で下し、125kg級で2014年アジア大会と3度のアジア選手権を制しているハジ・パルビス(イラン)が優勝。

 86kg級は2013年に世界カデット選手権69kg級で2位になっているカムラン・ガセムプールが優勝。ジョイバー地域の出身で、同地域はリオデジャネイロ・オリンピック74kg級と昨年の世界選手権を制したハッサン・ヤズダニら強豪を多く輩出している。79kg級は新鋭のオミド・ハサンタバーが勝った。

 モンゴルは57kg級を昨年の世界選手権3位のベクバヤール・エルデネバトが制し、65kg級は昨年のU-23世界選手権7位のツルガ・ツムルオチールが優勝。トルコは、2016年世界ジュニア選手権66kg級優勝のエネス・ウスル(トルコ)が70kg級で勝ち、92kg級をリオデジャネイロ・オリンピック代表のイブラギム・ボルクバシが制した。

 74kg級は1月のヤリギン国際大会(ロシア)7位だったアリパシャ・ウマルパシャエフ(ブルガリア)が、決勝で2016年世界選手権70kg級2位のヌーラン・ベクザノフ(カザフスタン)を破る殊勲で優勝。61kg級はベラルーシ選手が勝った。

 各階級のメダル獲得選手は下記の通り。


男子フリースタイル

 【57kg級】
[1]Erdenebat, Bekhbayar(モンゴル)
[2]Hajaghania, Nader(イラン)
[3]Jaburyan, Mihran(アルメニア)
[3]Rinchinov, Dimchik(ベラルーシ)

 【61kg級】
[1]Skryabin, Nyurgun(ベラルーシ)
[2]Ramezanpour, Mohammad(イラン)
[3]Maleki, Mohammad(イラン)
[3]Revazshvili, Georgi(ジョージア)

 【65kg級】
[1]Tumur-Ochir, Tulga(モンゴル)
[2]Ghiyasi, Morteza(イラン)
[3]Shuptar, Vasyl(ウクライナ)
[3]Ehsanpoor, Behnam(イラン)

 【70kg級】
[1]Uslu, Enes(トルコ)
[2]Sulava, Giorgi(ジョージア)
[3]Radulov, Semyon(ウクライナ)
[3]Azimov, Joshgun(アゼルバイジャン)

 【74kg級】
[1]Umarpashaev, Ali(ブルガリア)
[2]Bekzhanov, Nurlan(カザフスタン)
[3]Rashidi, Hamed Houshang(イラン)
[3]Gor, Yakup(トルコ)

 【79kg級】
[1]Hassanbatar, Omid(イラン)
[2]Nagy, Mihaly(ハンガリー)
[3]Suleymanov, Murad(アゼルバイジャン)
[3]Motagghinia, Mohammad(イラン)

 【86kg級】
[1]Ghasempour, Kamran(イラン)
[2]Bilici, Ahmed(トルコ)
[3]Magomedsaidov, Gadzhimurad(アゼルバイジャン)
[3]Madadi, Masoud(イラン)

 【92kg級】
[1]Bolukbasi, Ibragim(トルコ)
[2]Mohebbi, Araskh(イラン)
[3]Ebrahimi, Javad(イラン)
[3]Ulzisaikhan, Batsul(モンゴル)

 【97kg級】
[1]Mohammadi, Amir(イラン)
[2]Yildirim, Riza(トルコ)
[3]Bakirov, Roman(アゼルバイジャン)
[3]Usupov, Aibek(キルギス)

 【125kg級】
[1]Hadi Basmanj, Parviz Khodavirdi(イラン)
[2]Naderi, Jafar Shams(イラン)
[3]Munkhtur, Lkhagvegerel(モンゴル)
[3]Mirzapour, Yousefabadi Ahmad Hamid(イラン)

米国がキューバの国際大会に3スタイル45選手を派遣

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 米国レスリング協会は2月8日、公式ホームページで今月17~22日にキューバ・ハバナで行なわれる「セーロ・ペラド&グランマ国際大会」に、男子グレコローマン13選手、女子2選手、男子フリースタイル30選手の計45選手を派遣することを発表した。

 男子グレコローマン(グランマ国際大会)は世界レスリング連盟(UWW)のランキング決定大会。2012年ロンドン・オリンピック60k級代表で昨年の世界選手権66kg級代表のエリス・コールマンが67kg級に、2008年北京オリンピックに出場し(当時はウズベキスタン国籍)昨年の世界選手権59kg級代表のイルダー・ハフィゾフが60kg級に出場する。

 男子フリースタイルは昨年のU-23世界選手権97kg級3位のタイ・ワルズら若手選手が大挙して参加。女子は2012年ロンドン・オリンピック代表のケルセイ・キャンベルがエントリーした。

 米国とキューバは1961年に国交が断絶され、長い間敵対関係にあったが、米国のオバマ大統領時代の2015年7月、54年ぶりに国交を回復した。しかし、現在のトランプ大統領がキューバ政策を見直し、渡航を制限するなど再び険悪な雰囲気となっている。

 こうした状況下でも、レスリングでは両国のパイプに影響はないもよう。政治的に完全に対立している米国とイラン間も、レスリングでは友好国。今回も「レスリングは世界をつなぐスポーツ」をアピールする形となった。

のべ8億5000万人がインドの第3回プロリーグを視聴! クリケットに続く人気競技へ

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インドで確固たる人気を獲得したプロリーグ=同ホームページより

 インドのメディアは2月12日、1月にニューデリーで行なわれた第3回プロリーグが史上空前の人気を呼び、同国で最も人気の高いクリケット(野球の原型のスポーツと言われ、世界の競技人口はバスケットボールやサッカーに次いで2位、または3位と言われている)に続く人気を獲得したことを報じた。

 放送局、広告代理店、広告主で構成するテレビ格付け企業BARC India(注=日本でいう視聴率調査会社)によると、36時間を超えるテレビ中継で、視聴者はのべ8億5000万人(インドの人口は約13億2400万人)。インドの9パーセントの地域、ヒンズー語を話す47パーセントの地域で、カバディ(インドの人気競技)のリーグを超えた数字が出たとのこと。

 創設者でありプロモーターであるカルティケヤ・シャルマ氏は「レスリングがクリケットに続くレベルにまで注目されたことをうれしく思います。レスリングはインドでは大きな注目を受けていなかった。BARCの調査によって根強いファンがいることを証明できました」とコメントした。

 経済成長中のインドではスポーツ振興も上向きで、世界的なスポーツであるサッカーやバスケットボールなどのプロリーグも発足した。しかし、クリケット人気が強すぎるのか、世界ほどの人気を得ていない。

 レスリングのリーグは2015~16年に第1回大会が開催され、その時は賞金の遅配が出た。2016~17年の第2回大会は経済混乱によって開始が延期されるなど紆余曲折があったが、第3回にして確固たるベースができたもよう。第2回大会は賞金総額300万ドル(約3億900万円=当時)。オリンピック王者級だと出場だけで700~800万円のギャラが支払われ、チームの成績によって賞金が加わるという高額賞金大会。

 今年はリオデジャネイロ・オリンピックの優勝2選手を含めて17ヶ国から参加。日本にも招待は来ているが、全日本選手権と重なる、または直後ということもあってか、これまで参加した日本選手はいない。

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