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【2018年世界選手権・レビュー(26)】男子グレコローマン77kg級/決勝・表彰式・闘いのあと

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(2018年10月27~28日、ハンガリー・ブダペスト / 撮影=保高幸子)


【男子グレコローマン77kg級・優勝】
Chekhirkin, Aleksander(アレクサンドル・チェキルキン=ロシア)

 1986年3月13日生まれ、32歳。13歳からレスリングを始める。2006年欧州ジュニア選手権66kg級2位から国際舞台の実績がスタート。2011年にプレ・オリンピック74kg級で優勝するが、2012年ロンドン・オリンピックは出場できず。その後、2014年欧州選手権やハイレベルの国際大会での優勝、メダル獲得はあるが、ロンドン・オリンピック王者のロマン・ブラソフの存在のため、世界選手権とリオデジャネイロ・オリンピックは出場できなかった。

 2017年に世界選手権に初出場。決勝に進み、敗れて銀メダルを受けたが、その後、ドーピング違反のため順位を剥奪された。しかし、4ヶ月間の出場停止という軽い処分で済み、今年春には復帰。ロシアの代表となり、世界一に輝いた。

《1回戦~決勝の成績》
決 勝 ○[3-1]Loerincz, Tamas(ハンガリー)
準決勝 ○[Tフォール、2:48=11-0]Kessidis, Alexandros Michel(スウェーデン)
4回戦 ○[3-0]Mursaliev, Elvin(アゼルバイジャン)
3回戦 ○[2-1]Nemes, Viktor(セルビア)
2回戦 ○[5-0]Tugolbaev, Kairatbek(キルギス)
1回戦 ○[Tフォール、2:47=11-0]Petrisnin, Igor(イスラエル)


2~3位選手

[2]Loerincz, Tamas(タマス・ロエリンツ=ハンガリー)
[3]Nemes, Viktor(ビクトル・ネメス=セルビア)
[3]Kim, Hyeon-Woo(金炫雨=韓国)

【左から】2位=タマス・ロエリンツ(ンガリー)、優勝=アレクサンドル・チェキルキン(ロシア)、3位=金炫雨(韓国)、ビクトル・ネメス(セルビア)


その他の注目選手の闘い

 昨年のU-23世界選手権75kg級優勝のファティ・センギズ(トルコ)は4回戦で金炫雨(韓国)にテクニカルフォールで敗れた。
金炫雨は準決勝でタマス・ロエリンツ(ハンガリー)に1-3で敗れた。

 パンアメリカン選手権優勝のアリエル・フィス・バティスタ(キューバ)は3位になったビクトル・ネメス(セルビア)に初戦で1-4で敗れた。


【男子グレコローマン77kg級・決勝】
Chekhirkin, Aleksander(ロシア)○[3-1]●Loerincz, Tamas(ハンガリー)

※UWWサイトになし

 


【12.20~23天皇杯全日本選手権・展望(15)】全日本選抜選手権3位の阿部侑太(日体大)に好機到来…男子フリースタイル79kg級

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《大会日程》


男子フリースタイル79kg級・展望(12月23日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

初優勝の好機を迎えた阿部侑太(日体大)

 世界選手権代表の高谷惣亮(ALSOK)は86kg級に出場。昨年大会と今年の全日本選抜選手権でそれぞれ2位の選手(浅井翼、山﨑弥十朗)も階級を変え、本命なき階級となった。

 全日本選抜選手権3位で全日本学生選手権74kg級2位の阿部侑太(日体大)、JOC杯74kg級3位の井筒勇人(拓大)に大きなチャンスがある。他に、西日本学生選手権優勝の加藤一人(日本文理大)、同2位の眞柴翔平(近大)が西日本大学の意地を見せるか。

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


2018年全日本選抜選手権クリック

 ▼決勝
高谷惣亮(ALSOK)○[フォール、5:59=8-3]●山崎弥十朗(早大)

 ▼準決勝
高谷惣亮(ALSOK)○[4-4]●石黒隼士(日大)
山崎弥十朗(早大)○[Tフォール、5:21=12-1]●阿部侑太(日体大)


エントリー選手

※世界選手権代表とこの階級の全日本選抜選手権1~3位選手以外はアイウエオ順

阿部 侑太

《2018年全日本選抜選手権3位》
阿部 侑太(あべ・ゆうた=日体大)
1996年10月17日生まれ、22歳。秋田県出身。秋田・秋田商高卒。178cm。2017年全日本選手権3位

赤地 俊樹(あかち・としき=アカチコーポレーション)
1991年10月12日生まれ、27歳。岐阜県出身。岐阜・岐阜工高~法大卒。169cm。2018年全国社会人オープン選手権優勝

井筒 勇人(いづつ・ゆうと=拓大)
1999年4月2日生まれ、19歳。和歌山県出身。千葉・日体大柏高卒。180cm。2018年全日本選抜選手権5位

加賀谷 庸一朗(かがや・よういちろう=和歌山県教育庁)
1992年2月7日生まれ、26歳。秋田県出身。秋田・秋田商高~国士舘大卒。180cm。2018年全日本社会人選手権3位

加藤 一人(かとう・かずと=日本文理大)
1997年1月25日生まれ、21歳。富山県出身。富山・高岡向陵高卒。180cm。2018年西日本学生選手権優勝

川畑 孔明(かわばた・こうめい=東洋大)
1997年9月11日生まれ、21歳。鹿児島県出身。鹿児島・樟南高卒。172cm。2018年全日本学生選手権3位

栗原 大知(くりはら・だいち=国士舘大)
1997年2月27日生まれ、21歳。茨城県出身。茨城・土浦日大高卒。175cm。2018年東日本学生秋季選手権優勝

須藤 智将(すどう・ともまさ=SKアカデミー)
1980年2月25日生まれ、38歳。埼玉県出身。埼玉・大宮西高~明大卒。173cm。2018年全日本社会人選手権3位

高橋 夢大(たかはし・ゆうだい=京都・網野高)
201年11月30日生まれ、17歳。静岡県出身。165cm。2018年国民体育大会少年80kg級優勝

坪井 達紀(つぼい・たつき=ワセダクラブ)
1996年9月30日生まれ、22歳。岐阜県出身。岐阜・土岐商高卒。177cm。2018年全日本社会人選手権2位

眞柴 翔平(ましば・しょうへい=近大)
1996年11月10日生まれ、22歳。大阪府出身。大阪・興國高卒。183cm。2017年全日本選手権5位

【12.20~23天皇杯全日本選手権・展望(16)】オリンピアンの実力見せるか、井上智裕(FUJIOH)…男子グレコローマン72kg級

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《大会日程》


男子グレコローマン72kg級・展望(12月20~21日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

第一人者の実力を見せるか、井上智裕(FUJIOH)

 2016年リオデジャネイロ・オリンピック66kg級5位で今年の世界選手権代表の井上智裕(FUJIOH)が抜け出ている状況。オリンピック階級への変更も予想されたが、この階級でベース作りに挑む。圧勝して来春のオリンピック階級挑戦につなげたいところ。

 学生二冠王者の前田明都(専大)、全日本学生選手権2位の大賀遙(神奈川大)、全日本大学グレコローマン選手権2位の山本雅也(九州共立大)ら学生選手がどう挑むか。

 7月のアジア・ジュニア選手権で高校生ながら銅メダルを獲得した日下尚(香川・高松北)は、全国高校生グレコローマン選手権と福井国体で優勝。将来を感じさせる闘いを見せられるか。

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


2018年全日本選抜選手権クリック

 ▼決勝
井上智裕(富士工業)○[8-1]●澤田夢有人(日体大)

 ▼準決勝
井上智裕(富士工業)○[12-5]●山本貴裕(日体大大学院)
澤田夢有人(日体大)○[Tフォール、4:43=11-0]●花山和寛(自衛隊)


エントリー選手

※世界選手権代表とこの階級の全日本選抜選手権1~3位選手以外はアイウエオ順

井上智裕

大賀遥

前田明都

 

日下尚

《2018年世界選手権代表/全日本選抜選手権優勝》
井上 智裕(いのうえ・ともひろ=FUJIOH)
1987年7月17日生まれ、31歳。兵庫県出身。兵庫・育英高~日体大卒。170cm。2018年国民体育大会優勝

阿部 結太(あべ・ゆうた=青山学院大)
1996年9月12日生まれ、22歳。宮崎県出身。宮崎・宮崎一高卒。169cm。2018年東日本学生秋季選手権優勝

大賀 遥(おおが・はるか=神奈川大)
1997年9月21日生まれ、21歳。東京都出身。東京・自由ヶ丘学園卒。173cm。2018年全日本学生選手権2位

河部 直樹(かわべ・なおき=中京学院大)
1997年8月2日生まれ、21歳。熊本県出身。熊本・玉名工高卒。170cm。2018年西日本学生選手権優勝

日下 尚(くさか・なお=香川・高松北高)
2000年11月28日生まれ、18歳。香川県出身。173cm。2018年国民体育大会少年71kg級優勝

倉野 真之介(くらの・しんのすけ=横浜市消防局)
1991年2月4日生まれ、27歳。岐阜県出身。岐阜・中津商高~法大卒。171cm。2018年全日本社会人選手権3位

近藤 雅貴(こんどう・まさき=警視庁)
1993年12月2日生まれ、25歳。愛媛県出身。愛媛・八幡浜工高~専大卒。174cm。2017年全日本選手権5位

齋藤 隼佑(さいとう・しゅんすけ=早大)
1996年5月20日生まれ、22歳。栃木県出身。群馬・館林高卒。172cm。2018年全日本選抜選手権5位

塩﨑 剛(しおざき・ごう=尾鷲総合病院)
1989年1月6日生まれ、29歳。三重県出身。三重・鳥羽高~明大卒。172cm。2018年全日本社会人選手権2位

島袋 慶生(しまぶくろ・けいせい=日体大)
1997年2月4日生まれ、21歳。沖縄県出身。沖縄・浦添工高卒。176cm。2018年全日本選抜選手権5位

下地 恵永(しもじ・けいえい=専大)
1997年3月9日生まれ、21歳。沖縄県出身。沖縄・浦添工高卒。172cm。2018年東日本学生春季選手権優勝

為房 虎太郎(ためふさ・こたろう=同志社大)
1998年12月26日生まれ、19歳。大阪府出身。大阪・同志社香里高卒。171cm。2018年西日本学生新人戦優勝

富塚 拓也(とみづか・たくや=育英大)
1989年4月24日生まれ、29歳。群馬県出身。群馬・関東学園大高~日体大卒。174cm。2018年全日本社会人選手権3位

野本 州汰(のもと・しゅうた=早大)
1998年12月19日生まれ、20歳。群馬県出身。群馬・館林高卒。170cm。2018年東日本学生春季新人戦優勝

北條 良真(ほうじょう・りょうま=神奈川大)
1998年10月1日生まれ、20歳。岡山県出身。岡山・高松農高卒。168cm。2018年全日本学生選手権3位

前田 明都(まえだ・みんと=専大)
1998年5月23日生まれ、20歳。福井県出身。埼玉・花咲徳栄高卒。180cm。2018年全日本学生選手権優勝

山本 雅也(やまもと・まさや=九州共立大)
1996年7月11日生まれ、22歳。福岡県出身。福岡・東鷹高卒。168cm。2018年全日大学グレコローマン選手権2位

【特集】平成最後の早慶戦で、慶大躍進の兆し! 集まれ、文武両道の逸材選手!

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(文・撮影=樋口郁夫)

68回目を迎えた早慶戦を終え、ノーサイドの両チーム

 「平成の間、ついに勝つことはできませんでした」。12月2日、神奈川県横浜市の慶大レスリング場で行われた第68回早慶対抗戦。日本レスリング界で最も長い対抗戦の閉会式で、慶大OB会の皆本幸造強化本部長は、無念のあいさつをした。早慶戦で、慶大が最後に勝ったのは1984(昭和59)年のこと。翌年から34年間、早大が団体戦勝利を継続している。

 しかし、同強化本部長は決して悲観にくれた表情ではなかった。この日の闘いは、チームスコアこそ0-7での敗戦だったが、軽量3階級では接戦を展開。内容では近来で最も競った対抗戦と言える。その言葉は、「次の世代では、絶対に勝ちます」という宣言と受け止めていいのではないか。

 対抗戦に先立って、慶大の与那覇竜太コーチ(2017年3月に専大卒=2014年全日本学生選手権フリースタイル86kg級優勝)が、早大4年生の斎藤隼佑選手とエキシビションマッチを闘い、0-6の劣勢をはね返して逆転勝ち。貴重な白星を挙げたことで慶大にいいムードができ、軽量級選手の奮戦につながった。

エキシビションマッチで与那覇竜太コーチ(青)が勝ち、慶大が幸先いいスタート

 与那覇コーチは慶大大学院に通っており、連日のように道場に顔を出して選手の指導をしている。これが、慶大の強化に大きく役立っている。これまでにも、警視庁の指導者がコーチに名を連ね、時に現役選手を練習に参加させて技術指導をしてくれた。しかし、勤務の関係もあって週末限定とならざるを得なかった。

 毎日のように指導してくれるコーチの出現は、はっきりと結果に表れている。2017年から一部で闘っている東日本学生リーグ戦は、今年5月の大会でも一部残留を決めた。前年の入れ替え戦は5-2だったが、今年は7-0と前進。来年は入れ替え戦を経験することのない一部残留が目標となろう。

桑田夏陽亜主将が全日本大学選手権で7位入賞

 全日本大学選手権では、57kg級の桑田夏陽亜(なびあ)主将が7位に入賞。東西の大学が総力を挙げてくるこの大会で、慶大選手が8位以内の入賞を果たしたのは、1990年大会90kg級の蓮沼照一朗が8位に入って以来、28年ぶりのこと。

 先月末に行われた東日本学生選手権では、フリースタイル70kg級で山下心京と86kg級の大山泰吾が2位に躍進。あと1勝で全日本選手権出場の資格を取る結果を残した。全日本選手権への出場選手輩出を目前としており、“与那覇効果”は間違いなく表れている。

応援団も登場し、エールの交換

 同大学はスポーツほかの実績をもとにした推薦制度の「AO入試」があるものの、学力の敷居も高く、スポーツだけの実績では入学できない。そんな中、東京・ゴールドキッズ出身の桑田主将は2010年全国中学選抜選手権2位で、文武両道を貫いて慶大へ進学。大学7位の成績を残した。キッズ・レスリングの隆盛は、必然的に「勉強でも、レスリングでも、結果を出す」という選手が増えることを意味する。

 現に、全国少年少女選手権6連覇の有川将士選手が東大へ進んでレスリングをやっており(関連記事=クリック)、今後は勉強の高いハードルを乗り越えて大学でレスリングをやる選手も増えていくことだろう。慶大にとって、追い風となる状況ができている。

 同大学の宮原隆治監督は「結果は0-7でしたが、接戦の試合もあり、手応えのある対抗戦でした。やってきたことを選手は出してくれたと思います。ここ10年くらいの試合を見てきていますが、内容は一番だったと思います」と、選手の健闘を評価。「これからも、日々の精進を忘れずに頑張ってほしい、頑張らせたい」と話した。

 伝統ある早慶戦の今後が期待される。


早大の大黒柱、山﨑弥十朗も出場し、全力ファイトを展開

 ■早大・太田拓弥監督「全日本選手権を控えていますが、この対抗戦は4年生中心に、その年のレギュラーを中心に挑んでいます。68回を数え、重要な公式戦です。学生もその歴史の重みを十分に知っていると思います。ベストメンバーで臨むことが礼儀です。きょうは65kg級の試合までは接戦でした。アウェーだったので、場の雰囲気に飲まれた面もあったかもしれませんが、(慶大選手には)粘り強さを感じました。慶大選手にはもっと頑張ってもらい、歴史ある対抗戦を盛り上げていきたいと思います」

 ■早大・米澤圭主将「伝統ある対抗戦。実力差はあったとは思いますが、伝統に恥じないよう、全力で挑みました。全日本選手権前でけがの心配もありましたが、全力で闘うことが大事だと思いました。この対抗戦を4年間、経験してきましたが、今年が一番緊迫感のある早慶戦だったと思います。アウェーの雰囲気の中、自分もかなり緊張してしまいました。出げいこで他大学に行った時とはまったく違う雰囲気です。全日本選手権へ向けて、いい経験になりました。この先、今回以上の盛り上がりで何年でも続いてほしいです」

須﨑優衣(早大)も応援。世界チャンピオンがいる初めての早慶戦となった

 ■慶大・桑田夏陽亜主将「主将として伝統ある対抗戦で闘えたことを誇りに思います。個人としても、チームとしても納得できる試合ができたと思います。きょうは与那覇コーチが最初に勝ってくれ、波に乗れました。(卒業後は博報堂へ就職)レスリングの仕事がしたくて広告代理店を選びました。何年後になるか分かりませんが、大会運営に携わることが希望です。レスリングをメジャーにするために頑張りたい」

 ■慶大・山下心京副主将「1年生の時から出せてもらいました。納得できる対抗戦でした。東日本学生選手権で、あと1勝で優勝というところで敗れ、その悔しさもぶつけました。小学校5年生からレスリングをやっていて、今回が最後の試合。結果は納得いかなかったですけど、内容的にはいい締めくくりになったと思います」


57kg級で善戦した桑田夏陽亜主将(青=神奈川・慶應高卒)


全日本選手権出場にあと一歩だった70kg級の山下心京副主将(青=香川・高松北高卒)も奮戦

【2018年世界選手権・レビュー(27)】男子グレコローマン82kg級/決勝・表彰式・闘いのあと

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(2018年10月25~26日、ハンガリー・ブダペスト / 撮影=保高幸子)


【男子グレコローマン82kg級・優勝】
Bacsi, Peter(ピーター・バッチ=ハンガリー)

 1983年5月15日生まれ、35歳。8歳からレスリングを始める。ジュニア時代は、世界選手権も欧州選手権も好成績を残せなかったが、2007年の初のシニア世界選手権74kg級は7位。翌年の欧州選手権で優勝し、北京オリンピックは5位。その後、2011年欧州選手権2位、2011年世界選手権8位などを経て2012年ロンドン・オリンピックは初戦敗退。階級区分変更で80kg級に照準を定め、2014年に悲願の世界一へ。2016年リオデジャネイロ・オリンピックは75kg級に落として5位。今年、地元の世界選手権で35歳にして2度目の世界一に輝いた。

《1回戦~決勝の成績》
決 勝 ○[4-3]Kus, Emrah(トルコ) 
準決勝 ○[Tフォール、4:30=12-4]Azisbekov, Atabek(キルギス)
3回戦 ○[2-1]Yerezhepov, Maksat(カザフスタン)
2回戦 ○[2-1]Sasunovski, Viktor(ベラルーシ)
1回戦 ○[2-1]Wagner, Michael(オーストリア)


2~3位選手

[2]Kus, Emrah(エムラ・クス=トルコ)
[3]Sasunovski, Viktor(ビクトル・サスノブスキー=ベラルーシ)
[3]Manukyan, Maksim(マクシム・マヌキャン=アルメニア)

【左から】2位=エムラ・クス(トルコ)、優勝=ピーター・バッチ(ハンガリー)、3位=ビクトル・サスノブスキー(ベラルーシ)、マクシム・マヌキャン(アルメニア)


その他の注目選手の闘い

 66kg級時代に世界一があり、昨年75kg級3位だったサエイド・ムラド・アブドバリ(イラン)がこの階級に出場。準決勝まで勝ち抜いたが、エムラ・クス(トルコ)に4-6で敗れて決勝進出を逃した。3位決定戦でもマクシム・マヌキャン(アルメニア)に1-4で敗れた。今年の欧州選手権3位のラフィク・フセイノフ(アゼルバイジャン)は、3回戦でアブドバリに黒星。

 アジア選手権2位のアタベク・アジスベコフ(キルギス)は優勝したピーター・バッチ(ハンガリー)にテクニカルフォール負け。3位決定戦でもビクトル・サスノブスキー(ベラルーシ)に1-5で敗れた。


【男子フリースタイル82kg級・決勝】
Bacsi, Peter(ハンガリー)○[4-3]●Kus, Emrah(トルコ)

【12.20~23天皇杯全日本選手権・展望(17)】負傷から復帰の入江くみ(九州共立大)が勝ち抜くか…女子59kg級

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《大会日程》


女子59kg級・展望(12月20~21日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

負傷による戦線離脱から復帰した入江くみ(九州共立大)

 負傷による戦線離脱から復帰した入江くみ(九州共立大)が全日本学生選手権と全日本女子オープン選手権を連続で勝ち抜き、実力を見せている。2014・15年インターハイ連続優勝、2015年アジア・ジュニア選手権優勝など地力のある選手。完全復活を見せられるか。

 全日本選抜選手権3位の岩澤希羽(至学館大)田南部夢叶(日体大)、インターハイ優勝の稲垣柚香(愛知・至学館高)が一気に栄冠を勝ち取るか。

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


2018年全日本選抜選手権クリック

 ▼決勝
川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)○[Tフォール、5:28=10-0]●熊野ゆづる(日大)

 ▼準決勝
川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)○[Tフォール、1:44=11-0]●岩澤希羽(至学館大)
熊野ゆづる(日大)○[Tフォール、3:35=12-1]●田南部夢叶(日体大)


エントリー選手

※世界選手権代表とこの階級の全日本選抜選手権1~3位選手以外はアイウエオ順

入江くみ

《2018年全日本選抜選手権3位》
岩澤 希羽(いわさわ・きわ=至学館大)
1999年2月8日生まれ、19歳。青森県出身。青森・八戸工高卒。159cm。2018年全日本社会人選手権優勝

《2018年全日本選抜選手権3位》
田南部 夢叶(たなべ・ゆめか=日体大)
1999年7月14日生まれ、19歳。東京都出身。東京・帝京高卒。158cm。2018年全日本学生選手権57kg級3位

稲垣 柚香(いながき・ゆずか=愛知・至学館高)
201年9月10日生まれ、17歳。三重県出身。153cm。2018年インターハイ57kg級優勝

入江 くみ(いりえ・くみ=九州共立大)
1997年8月19日生まれ、21歳。福岡県出身。福岡・小倉商高卒。158cm。2018年全日本学生選手権優勝

【12.20~23天皇杯全日本選手権・展望(18)】世界選手権代表の藤波勇飛(山梨学院大)が揺るぎない実力を見せるか…男子フリースタイル74kg級

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《大会日程》


男子フリースタイル74kg級・展望(12月21~22日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

第一人者の実力を見せるか、藤波勇飛(山梨学院大)

 昨年の世界選手権70kg級3位で、今年はこの階級で世界選手権に出場した藤波勇飛(山梨学院大)が優位な状態。世界選手権後の全日本大学選手権でも圧勝で4連覇を達し、揺るぎない実力を見せている。

 世界選手権代表を争った保坂健(自衛隊)、世界大学選手権2位の奥井眞生(自衛隊)、同70kg級優勝の木下貴輪(クリナップ)、2016年世界選手権代表の多胡島伸佳(KATSURA group)らの社会人勢がどう挑むか。奥井は世界大学選手権で2位、木下は同70kg級優勝と国際舞台で結果を出した。

 世界大学選手権79kg級2位で階級を下げた山﨑弥十朗(早大)、JOC杯優勝の三輪優翔(日体大)、70kg級から階級を上げたU23世界選手権3位の基山仁太郎(日体大)、全日本学生選手権優勝の尾形颯(中大)ら学生勢の台頭はあるか。

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


2018年全日本選抜選手権クリック

 ▼決勝
保坂健(自衛隊)○[11-3]●三輪優翔(日体大)

 ▼準決勝
三輪優翔(日体大)○[5-0]●尾形颯(中大)
保坂健(自衛隊)○[4-4]●吉田隆起(拓大)

【世界選手権代表決定プレーオフ】
藤波勇飛(山梨学院大)○[Tフォール、5:09=14-2]●保坂健(自衛隊)


エントリー選手

※世界選手権代表とこの階級の全日本選抜選手権1~3位選手以外はアイウエオ順

藤波勇飛

保坂健

三輪優翔

 

吉田隆起

奥井眞生

木下貴輪

多胡島伸佳

基山仁太郎

山﨑弥十朗

 

梅林太朗

《2018年世界選手権代表》
藤波 勇飛(ふじなみ・ゆうひ=山梨学院大)
1996年5月27日生まれ、22歳。三重県出身。三重・いなべ総合学園高卒。175cm。2018年アジア大会3位

《2018年全日本選抜選手権優勝》
保坂 健(ほさか・けん=自衛隊)
1992年7月25日生まれ、26歳。秋田県出身。埼玉・埼玉栄高~早大卒。176cm。2017年全日本選手権2位

《2018年全日本選抜選手権2位》
三輪 優翔(みわ・ゆうと=日体大)
1998年11月10日生まれ、20歳。和歌山県出身。和歌山・和歌山北高卒。173cm。2018年JOC杯ジュニア優勝

《2018年全日本選抜選手権3位》
尾形 颯(おがた・はやと=中大)
1997年11月20日生まれ、21歳。千葉県出身。埼玉・埼玉栄高卒。179cm。2018年全日本学生選手権優勝

《2018年全日本選抜選手権3位》
吉田 隆起(よしだ・りゅうき=拓大)
1997年4月30日生まれ、21歳。和歌山県出身。和歌山・和歌山北高卒。171cm。2018年全日本学生選手権3位

井筒 諒(いづつ・りょう=日体大)
1996年8月7日生まれ、22歳。和歌山県出身。茨城・霞ヶ浦高卒。172cm。2017年全日本選手権70kg級3位

梅林 太朗(うめばやし・たろう=早大)
1998年4月3日生まれ、20歳。千葉県出身。東京・帝京高卒。168cm。2018年国民体育大会2位

奥井 眞生(おくい・まお=自衛隊)
1995年9月8日生まれ、23歳。和歌山県出身。和歌山・和歌山工高~国士舘大卒。167cm。2017年全日本選手権3位

木下 貴輪(きのした・きりん=クリナップ)
1995年5月11日生まれ、23歳。鹿児島県出身。鹿児島・鹿屋中央高~山梨学院大卒。175cm。2018年全日本選抜選手権F70 3位

近藤 達矢(こんどう・たつや=KD CRAFT)
1992年3月17日生まれ、26歳。愛媛県出身。愛媛・八幡浜工高~専大卒。173cm。2018年全日本社会人選手権3位

高橋 翔平(たかはし・しょうへい=自衛隊)
1993年2月19日生まれ、25歳。埼玉県出身。埼玉・花咲徳栄高~拓大卒。177cm。2018年全日本社会人選手権優勝

武田 海喜(たけだ・かいき=日本文理大)
1998年10月24日生まれ、20歳。鹿児島県出身。鹿児島・樟南高卒。167cm。2018年西日本学生新人戦優勝

多胡島 伸佳(たこじま・のぶよし=KATSURA group)
1994年11月21日生まれ、24歳。秋田県出身。秋田・明桜高~早大卒。172cm。2018年全日本選抜選手権5位

中村 百次郎(なかむら・ももじろう=佐賀県協会)
1993年8月2日生まれ、25歳。佐賀県出身。佐賀・鹿島実高~日体大卒。171cm。2018年全日本社会人選手権2位

本間 賢志(ほんま・さとし=日大)
1997年10月5日生まれ、21歳。秋田県出身。秋田・秋田商高卒。165cm。2018年東日本学生春季選手権優勝

水野 真斗(みずの・まさと=AACC)
1996年2月29日生まれ、22歳。神奈川県出身。167cm。2018年全国社会人オープン選手権優勝

基山 仁太郎(もとやま・じんたろう=日体大)
1999年8月28日生まれ、19歳。三重県出身。三重・いなべ総合学園高卒。173cm。2018年全日本選抜選手権70kg級優勝

安江 巧(やすえ・たくみ=立命館大)
1996年9月20日生まれ、22歳。岐阜県出身。岐阜・岐南工高卒。175cm。2018年西日本学生選手権優勝

山﨑 弥十朗(やまさき・やじゅうろう=早大)
1997年5月7日生まれ、21歳。埼玉県出身。埼玉・埼玉栄高卒。173cm。2018年全日本選抜選手権79kg級2位

横山 凛太朗(よこやま・りんたろう=山梨学院大)
1998年5月25日生まれ、20歳。大阪府出身。三重・いなべ総合学園高卒。174cm。2017年全日本選手権5位

【報道=再掲載(本日締切)】全日本選手権・取材申請受付/取材申請社

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※12月12日(水)締め切りとなっています。下段に、12日午前0時現在の申請社を掲載しています。申請がまだの社は、必ず申請くださるようお願いします。当日申請は、受け付けられません。

2018年12月5日

報 道 各 位

(公財)日本レスリング協会 広報委員会

 日頃の当協会へのご支援ご協力に感謝いたします。

 12月20日(木)~23日(日=祝)に東京・駒沢体育館で行われる天皇杯全日本選手権の取材申請についてご案内をいたします。

 報道関係の皆様、選手の所属会社の皆様に円滑な取材を行っていただくため、本協会の定めました「取材ガイドライン」に従い、下記にご留意のうえ、申請をお願いします。

■スポーツ報道以外の目的での取材はお断りさせていただきます(当協会がニュース報道取材ではないと判断した場合は、取材申請は受理をいたしませんので、ご了承ください)。

■テレビ局は、1社からTVカメラ2台、スタッフ8人までとさせていただきます。マットサイドでの撮影は、1系列から2台(1マット1台)とさせていただきます。

■雑誌・出版社は、1社から記者1人、カメラマン1人までとさせていただきます。

■選手の所属会社は、自社の社内報、ホームページ、フェイスブック等での情報発信に限らせていただきます。

■インターネット媒体の取材申請は、原則としてお受けいたしません。

■フリーランスの個人、およびテレビ局から委託される撮影クルー(制作会社等)が申請を行なう場合には、申請書にある掲載媒体名・掲載媒体責任者名・掲載予定日などをご記入ください。その上で、本協会で協議・検討し、可否の判断をさせていただきます。

《新聞・テレビ局・大学新聞》
申し込みサイト、または取材申請書に必要事項を記入のうえ、jwf-alljapan@memoad.jp までメール送信ください。

《フリーランス・出版社・選手所属チームなど》
取材申請書に必要事項を記入のうえ、jwf-alljapan@memoad.jp までメール送信ください。

*締め切り:12月12日(水)23時59分必着です。

取材受理をした社に対しましては、大会の前にあらためて「取材上の注意」を送付いたします。

《問い合わせ》公益財団法人 日本レスリング協会事務局  担当:武田
                電話 03-3481-2354
                または、jwf-alljapan@memoad.jp 


2018年全日本選手権・取材受付社

《通信・新聞社》
共同通信社
時事通信社
朝日新聞
読売新聞
毎日新聞
日本経済新聞
日刊スポーツ
サンケイスポーツ
スポーツニッポン
スポーツ報知
デイリースポーツ
中日スポーツ(東京中日スポーツ)
東京・大阪・中京・九州スポーツ
日刊ゲンダイ
産経新聞
デーリー東北
東奥日報
岩手日報
河北新報
福島民報
上毛新聞
山梨日日新聞
「やまなし報知」
信濃毎日新聞
北國新聞
北日本新聞
福井新聞
日刊県民福井
中日新聞
琉球新報
沖縄タイムス
赤旗

《放送局》
NHK
日本テレビ放送網
テレビ朝日
フジテレビ
BSフジ
名古屋テレビ放送
中京テレビ放送
東海テレビ
CBC
岩手テレビ
北陸放送
北陸朝日放送
富山テレビ放送
チューリップテレビ
北日本放送
三重テレビニュースウィズ
NHKラジオ第一放送
文化放送

《企業・出版・フォト・協会》
山梨学院ニュースファイル
自衛隊
警視庁
ジャパンビバレッジホールディングス
博報堂DYスポーツマーケティング
ブシロード公式サイト、新日本プロレス公式サイト
キッコーマン
クリナップ
ALSOK
富士工業
東新住建
群馬県協会
広島県協会
Number
サンデー毎日
藤森圭太郎
名取 勝
アフロスポーツ
フォトキシモト
ゲッティ イメージズ

《大学新聞》
立教スポーツ
早稲田スポーツ新聞会
拓殖大学レスリング情報
中央大学「中大スポーツ」新聞部
ニュース専修
日本大学新聞
日体大スポーツ
スポーツ東洋
青山スポーツ
青山学院大学新聞

 


各階級2選手が決定…来年1月「ヤリギン国際大会」のロシア代表選手

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世界一復帰後の初の国際大会となるか、97kg級のアブデュラシド・サデュラエフ

 ロシア・レスリング協会のホームページは、来年1月25日(金)~27日(日)にロシア・クラスノヤルスクで行われる世界レスリング連盟(UWW)のランキング決定大会「ヤリギン国際大会」の男子フリースタイルの各階級2選手の出場資格選手を発表した。1人は今年10月の世界選手権の代表選手。ここに12月7~9日の「アラニア国際大会」の優勝選手が加わった。シニアの欧州チャンピオンなどが含まれている。

 ヤリギン国際大会はロシアのトップ級選手が大挙して参加する大会として有名だったが、UWWランキング決定大会は1ヶ国から3選手までしか出場できないため、来年からは厳選されたロシア選手が出場する大会となる。

 各階級の残り1選手は、ヤリギン国際大会の1週間前に行われる「ドミトリ・ミンディアシビリ国際大会」の勝者が選ばれる。アラニア国際大会の125kg級はロシア選手が優勝できなかったため、1枠は保留。階級変更で出場を辞退する選手が出た場合は、ドミトリ・ミンディアシビリ国際大会のあとに選抜するという。

 各階級の資格獲得選手は下記の通り。


2019年ヤリギン国際大会・ロシア出場資格獲得選手

▼57kg級 Uguev, Zaur=2018年世界選手権優勝
     Magomedov, Abasgadzhi=2018年世界ジュニア選手権61kg級優勝

▼61kg級 Rashidov, Gadshimurad=2018年世界選手権2位
     Ferzaliev, Ramazan=2018年アリ・アリエフ国際大会優勝

▼65kg級 Chakaev, Akhmed=2018年世界選手権3位
     Saidulaev, Muslim=2017年世界カデット選手権7位

▼70kg級 Gazimagomedov, Magomedrasul=2018年世界選手権優勝
     Baev, David=2018年U23世界選手権2位

▼74kg級 Sidakov, Zaurbek=2018年世界選手権優勝
     Bizhoev, Timur=2018年U23世界選手権3位

▼79kg級 Gadzhimagomedov, Akhmed=2018年世界選手権3位
     Nabiev, Gadzhi=2018年U23世界選手権2位

▼86kg級 Kurugliev, Dauren=2018年世界選手権5位
     Valiev, Vladislav=2018年ヤリギン国際大会3位

▼92kg級 Tsakulov, Batyrbek=20118年世界選手権7位
     Urishev, Anzor=2018年ヤリギン国際大会2位

▼97kg級 Sadulaev, Abdulrashid=2018年世界選手権優勝
     Baitsaev, Vladislav=2018年欧州選手権優勝

▼125kg級 Khizriev, Anzor=2018年世界選手権5位

《お知らせ》「天皇杯全日本選手権」朝食メニューについて

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2018年全日本選手権 実行委員会


駒沢体育館内「カフェテラス」

【1日目、3日目の朝食メニュー】
おかゆ、白米、豚汁、煮魚(タラの煮付け)、スクランブルエッグ、肉団子、    冷奴、納豆、バナナ、ホットコーヒー、オレンジジュース、付け合せ(アサリ、佃煮、昆布、海苔、梅干し)

【2日目、4日目の朝食メニュー】
煮魚とスクランブルエッグが「塩鮭」と「温泉たまご」に変更になります。

その他の飲食については、各所属でご用意ください。

(注意事項)
1.飲み物は、ポット容器で対応し、炊き込み・鍋での持ち込みは禁止します。
2.観覧席での飲食は禁止します。
3.カフェテラスのみのご利用になりますので、ゆずり合ってご利用ください。
4.ゴミ等は、各所属で管理し所属に持ち帰ってください。
* 体育館内・コンビニ・マンション等のゴミ箱には捨てないでください。

皆様のご協力をお願いいたします。

【12.20~23天皇杯全日本選手権・展望(19)】階級変更選手も多く、大激戦階級へ…男子グレコローマン67kg級

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《大会日程》


男子グレコローマン67kg級・展望(12月21~22日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

必殺のリフト技が爆発するか、下山田培(警視庁)

 今年の世界選手権代表の下山田培(警視庁)、昨年の世界選手権代表の高橋昭五(警視庁)、全日本選抜選手権3位の川瀬克祥(シリウスEHC)の争いが続くか。

 下山田は2月のアジア選手権で現役世界王者を破って2位、高橋は9月のピトラシンスキ国際大会(ポーランド)72kg級で5位、川瀬は同67kg級3位と、いずれも海外での実績をつくっている。海外での実績なら、中橋涼(日体大)もU23世界選手権で5位を結果を残している。若い力を見せられるか。

 ここに、昨年のU23世界選手権59kg級優勝の河名真寿斗(クリナップ)、昨年の全日本選手権63kg級優勝の井ノ口崇之(自衛隊)、同2位の松井涼(バイテックホールディングス)、今年の世界大学選手権63kg級優勝の北岡佑介(自衛隊)、同72kg級2位の山本貴裕(日体大助手)が参戦する。階級変更組の上位進出はあるか。

 河名は国体67kg級に出場して優勝。59kg級時代の2016年には71kg級で大学王者に輝いており、階級の違いを乗り越える強さがある。

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


2018年全日本選抜選手権クリック

 ▼決勝
下山田培(警視庁)○[Tフォール、4:17=9-1]●高橋昭五(警視庁)

 ▼準決勝
下山田培(警視庁)○[Tフォール、2:07=10-1]●小林大樹(日体大)
高橋昭五(警視庁)○[5-3]●川瀬克祥(シリウスEHC)


エントリー選手

※世界選手権代表とこの階級の全日本選抜選手権1~3位選手以外はアイウエオ順

下山田培

高橋昭五

川瀬克祥

河名真寿斗

北岡佑介

山本貴裕

《2018年世界選手権9位/全日本選抜選手権優勝》
下山田 培(しもやまだ・つちか=警視庁)
1994年7月8日生まれ、24歳。茨城県出身。茨城・霞ヶ浦高~日体大卒。166cm。

《2018年全日本選抜選手権2位》
高橋 昭五(たかはし・しょうご=警視庁)
1994年10月16日生まれ、24歳。兵庫県出身。兵庫・育英高~日体大卒。165cm。2018年全日本社会人選手権72kg級優勝

《2018年全日本選抜選手権3位》
小林 大樹(こばやし・だいき=日体大)
1996年11月14日生まれ、22歳。愛媛県出身。茨城・霞ヶ浦高卒。168cm。2017年全日本選手権3位

《2018年全日本選抜選手権3位》
川瀬 克祥(かわせ・かつよし=シリウスEHC)
1994年4月1日生まれ、24歳。三重県出身。三重・いなべ総合学園高~日体大卒。163cm。2017年全日本選手権2位

井ノ口 崇之(いのくち・たかゆき=自衛隊)
1996年2月7日生まれ、22歳。京都府出身。京都・廣学館高卒。160cm。2017年全日本選手権63kg級優勝

宇井 大和(うい・やまと=早大)
1997年10月23日生まれ、21歳。和歌山県出身。和歌山・新宮高卒。172cm。2017年全日本選手権5位

上垣 勇二(うえがき・ゆうじ=自衛隊)
1997年11月4日生まれ、21歳。奈良県出身。奈良・大和広陵高卒。165cm。2018年全日本社会人選手権優勝

影山 大洋(かげやま・まさひろ=滋賀レイクスターズ)
1993年10月24日生まれ、25歳。滋賀県出身。滋賀・日野高~九州共立大卒。166cm。2017年全日本選手権63kg級3位

勝野 亮希(かつの・りょうき=神奈川大)
1996年4月24日生まれ、22歳。岐阜県出身。岐阜・中津商高卒。172cm。2018年全日本学生選手権3位

河名 真寿斗(かわな・ますと=クリナップ)
1995年1月30日生まれ、23歳。広島県出身。広島・三次高~専大卒。170cm。2018年国民体育大会優勝

北岡 佑介(きたおか・ゆうすけ=自衛隊)
1996年1月23日生まれ、22歳。滋賀県出身。滋賀・日野高~日体大卒。168cm。2018年世界大学選手権63kg級優勝

小池 波也登(こいけ・はやと=神奈川大)
1997年1月17日生まれ、21歳。山口県出身。山口・柳井学園高卒。173cm。2018年東日本学生秋季選手権優勝

小林 克也(こばやし・かつや=国士舘大)
1996年4月18日生まれ、22歳。新潟県出身。新潟・北越高卒。167cm。2018年全日大学グレコローマン選手権3位

小林 大悟(こばやし・だいご=山梨・農林高)
2001年1月29日生まれ、17歳。山梨県出身。169cm。2018年国民体育大会少年65kg級優勝

澤田 夢有人(さわだ・むうと=日体大)
1995年6月12日生まれ、23歳。静岡県出身。静岡・飛龍高卒。175cm。2018年全日本選抜選手権72kg級2位

田口 学容(たぐち・がくよう=中京学院大)
1999年3月8日生まれ、19歳。山梨県出身。山梨・農林高卒。167cm。2018年西日本学生新人戦優勝

中橋 涼(なかはし・りょう=日体大)
1996年10月7日生まれ、22歳。愛媛県出身。愛媛・八幡浜工高卒。166cm。2018年全日本選抜選手権5位

中村 拓磨(なかむら・たくま=専大)
1998年6月15日生まれ、20歳。岐阜県出身。岐阜・中津商高卒。169cm。2018年東日本学生春季新人戦優勝

藤島 雄太(ふじしま・ゆうた=拓大)
1998年3月20日生まれ、20歳。香川県出身。香川・香川中央高卒。166cm。2018年東日本学生春季選手権優勝

堀江 耐志(ほりえ・たいし=徳山大)
1998年1月12日生まれ、20歳。和歌山県出身。和歌山・和歌山東高卒。172cm。2018年JOC杯ジュニア優勝

松井 涼(まつい・りょう=バイテックホールディングス)
1995年6月22日生まれ、23歳。東京都出身。岐阜・岐阜工高~専大卒。170cm。2018年全日本選抜選手権63kg級2位

森 俊樹(もり・としき=森エンタープライズ)
1993年3月21日生まれ、25歳。福岡県出身。福岡・三井高~九州共立大卒。170cm。2018年全日本社会人選手権2位

山本 貴裕(やまもと・たかひろ=日体大大院)
1995年8月6日生まれ、23歳。山口県出身。山口・豊浦高~日体大卒。172cm。2018年全日本選抜選手権72kg級3位

【12.20~23天皇杯全日本選手権・展望(20)】オリンピック・チャンピオンが激突か、元世界女王も参戦…女子57kg級

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《大会日程》


女子57kg級・展望(12月22~23日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

過去3度対戦している川井梨紗子(左)と伊調馨。4年ぶりの対戦が実現するか

 2016年リオデジャネイロ・オリンピック63kg級、昨年の世界選手権60kg級、今年の世界選手権59kg級優勝の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)と、オリンピック4連覇の伊調馨(ALSOK)がエントリー。オリンピック金メダリスト同士の激突が実現するか。過去の対戦成績は伊調が3戦全勝だが、川井が世界一になる前の対戦。

 国内で、現役の世界チャンピオン同士が闘ったことは10例(男子1、女子9)あるが、オリンピック・チャンピオン同士の激突となれば、男女を通じて初となる。

 2年連続世界選手権代表でアジア大会3位の坂上嘉津季(ALSOK)、昨年2位で、2014年世界選手権55kg級優勝の浜田千穂(キッコーマン)の社会人選手がどう挑むか。若手では、U23世界選手権2位の花井瑛絵(至学館大)、世界ジュニア選手権優勝の澤葉菜子(至学館大)、同59kg級2位の南條早映(至学館大)らが、新旧世界一の選手に挑む。

伊調馨-川井梨紗子の対戦成績
2013年 全日本選手権 伊調 馨 Tフォール、5:23=7-0 川井梨紗子
2014年 全日本選抜選手権 伊調 馨 4-0 川井梨紗子
全日本選手権 伊調 馨 6-0 川井梨紗子

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


2018年全日本選抜選手権クリック

 ▼決勝
坂上嘉津季(ALSOK)○[4-1]●花井瑛絵(至学館大)

 ▼準決勝
坂上嘉津季(ALSOK)○[8-8]●南條早映(至学館大)
花井瑛絵(至学館大)○[2-0]●浜田千穂(キッコーマン)


エントリー選手

※世界選手権代表とこの階級の全日本選抜選手権1~3位選手以外はアイウエオ順

坂上嘉津季

川井梨紗子

南條早映

浜田千穂

伊調馨

《2018年世界選手権代表/全日本選抜選手権優勝》
坂上 嘉津季(さかがみ・かつき=ALSOK)
1992年11月7日生まれ、26歳。千葉県出身。愛知・至学館高~至学館大卒。160cm。2018年アジア大会3位

《2018年世界選手権59kg級優勝/全日本選抜選手権59kg級優勝》
川井 梨紗子(かわい・りさこ=ジャパンビバレッジ)
1994年11月21日生まれ、24歳。石川県出身。愛知・至学館高~至学館大卒。160cm。2018年アジア大会62kg級3位

《2018年全日本選抜選手権3位》
南條 早映(なんじょう・さえ=至学館大)
1999年7月15日生まれ、19歳。兵庫県出身。東京・安部学院高卒。161cm。2018年世界ジュニア選手権59kg級2位

《2018年全日本選抜選手権3位》
浜田 千穂(はまだ・ちほ=キッコーマン)
1992年11月17日生まれ、26歳。神奈川県出身。東京・日本工大付駒場高~日体大卒。160cm。2017年全日本選手権2位

伊調 馨(いちょう・かおり=ALSOK)
1984年6月13日生まれ、34歳。青森県出身。愛知・至学館高~至学館大卒。166cm。2018年全日本女子オープン選手権優勝

澤 葉菜子(さわ・はなこ=至学館大)
1999年2月10日生まれ、19歳。大阪府出身。愛知・至学館高卒。157cm。2018年ジュニアクイーンズカップ優勝

花井 瑛絵(はない・あきえ=至学館大)
1999年11月22日生まれ、19歳。三重県出身。愛知・至学館高卒。159cm。2018年全日本選抜選手権2位

望月 芙早乃(もちづき・ふさの=自衛隊)
1993年11月5日生まれ、25歳。静岡県出身。東京・安部学院高~環太平洋大卒。154cm。2018年全日本女子オープン選手権2位

【2018年世界選手権・レビュー(28)】男子グレコローマン87kg級/決勝・表彰式・闘いのあと

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(2018年10月26~27日、ハンガリー・ブダペスト / 撮影=保高幸子)


【男子グレコローマン87kg級・優勝】
Basar, Metehan(メテハン・バサール=トルコ)

 1991年2月19日生まれ、26歳。12歳からレスリングを始める。2007年欧州カデット選手権85kg級3位などを経て、2011年世界ジュニア選手権96kg級3位へ。2014年世界学生選手権85kg級で国際大会の初タイトルを獲得。2015年欧州大会3位と力を発揮した。2016年リオデジャネイロ・オリンピックは予選を勝ち抜けず、出場できなかった。その後、2017年欧州選手権2位を経て、世界選手権へ出場。準決勝でリオデジャネイロ王者のダビット・コブリアシビリ(ロシア)を破るなどして初の世界一に輝いた。今大会で見事に連覇を達成。

《1回戦~決勝の成績》
決 勝 ○[2-1]Belenyuk, Zhan(ウクライナ)
準決勝 ○[2-1]Ozdoev, Bekhan(ロシア)
4回戦 ○[1-1]Kobliashvili, Robert(ジョージア)
3回戦 ○[3-2]Boudjemline, Adem(アルジェリア)
2回戦 ○[Tフォール、2:07=9-0]Barreiro, Philip(カナダ)
1回戦  BYE


2~3位選手

[2]Belenyuk, Zhan(ジャン・ベレニュク=ウクライナ)
[3]Kobliashvili, Robert(ロベルト・コブリアシビリ=ジョージア)
[3]Shahinyan, Artur(アルトゥール・シャヒニャン=アルメニア)

【左から】2位=ジャン・ベレニュク(ウクライナ)、優勝=メテハン・バサール(トルコ)、3位=ロベルト・コブリアシビリ(ジョージア)、アルトゥール・シャヒニャン(アルメニア)


その他の注目選手の闘い

 昨年85kg級2位で2016年リオデジャネイロ・オリンピック85kg級3位のデニス・クドラ(ドイツ)はアジア大会2位のルスタム・アサカロフ(ウズベキスタン)に3回戦で黒星。アサカロフは欧州選手権2位のベカン・オズドエフ(ロシア)に4回戦で敗れ、オズドエフは優勝したメテハン・バサール(トルコ)に準決勝で、3位決定戦でロベルト・コブリアシビリ(ジョージア)に敗れた。

 昨年85kg級3位でアジア2大会制覇のホセイン・ノウリ(イラン)は、2位になったジャン・ベレニュク(ウクライナ)に4回戦で敗れ、敗者復活戦でアルトゥール・シャヒニャン(アルメニア)にも敗れた。

 昨年85kg級5位で今年のU-23欧州選手権優勝のイスラム・アバソフ(アゼルバイジャン)は、準決勝でジャン・ベレニュク(ウクライナ)、3位決定戦でアルトゥール・シャヒニャン(アルメニア)に敗れた。


【男子グレコローマン87kg級・決勝】
Basar, Metehan(トルコ)○[2-1]●Belenyuk, Zhan(ウクライナ)

U23女子に川井友香子(至学館大)、カデット女子に鏡優翔(JWA)…UWW2018年「レスラー・オブ・ザ・イヤー」

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 世界レスリング連盟(UWW)は12月13日、ホームページ上で2018年のU23、ジュニア、カデットの各世代の「レスラー・オブ・ザ・イヤー」(年間最高選手)を発表。U23の女子に川井友香子(至学館大)、カデット世代の女子に鏡優翔(JOCエリートアカデミー)が選出された。

 川井は、10月のシニアの世界選手権(ハンガリー)62kg級で銀メダルを獲得したことに続き、11月のU23世界選手権(ルーマニア)同級でも優勝したことが評価された。U23世界選手権の72kg級で優勝したブセ・トスン(トルコ)もシニア銅メダルに続いての両世界選手権でのメダル獲得だったが、川井は前年の世界ジュニア選手権9位、シニアの世界選手権8位から一気に浮上した成長度が評価された。

 鏡は、ユース・オリンピックでは銅メダルに終わったが、世界カデット選手権2年連続優勝が認められた。70kg級での出場だった2017年大会(ギリシャ)は、4試合とも第1ピリオドのテクニカルフォール勝ちで、ポイントの合計は41-0。73kg級に出場した今年(クロアチア)は、第2ピリオドにもつれた試合もあったが、やはり4試合を無失点のテクニカルフォールで勝ち、ポイント合計は42-0。2年連続の圧勝優勝だったことが評価された。

 各世代の選出選手は下記の通り。(写真=ともにチーム提供)

U23世界選手権優勝の川井友香子(至学館大)

世界カデット選手権優勝の鏡優翔(JWA)


2018年レスラー・オブ・ザ・イヤー

《U23》
 【男子】Pataridze, Zviadi(ジョージア/グレコローマン130kg級)=U23欧州選手権優勝/U23世界選手権優勝
 【女子】川井友香子(日本/62kg級)=世界選手権2位/U23世界選手権優勝

《ジュニア》
 【男子】Komarov, Aleksander(ロシア/グレコローマン82kg級)=欧州ジュニア選手権優勝/世界ジュニア選手権優勝(ともに2年連続優勝で、カデットから通算して4年連続欧州&世界を制覇)
 【女子】Velieva, Khanum(ロシア/68kg級)=欧州ジュニア選手権優勝/世界ジュニア選手権優勝(ともに2年連続優勝)

《カデット》
 【男子】Amirli, Alihasan(アゼルバイジャン/フリースタイル48kg級)=欧州カデット選手権3位/世界カデット選手権優勝(2連覇)
 【女子】鏡優翔(日本/73kg級)=アジア・カデット選手権優勝/世界カデット選手権優勝(2連覇)/ユース・オリンピック3位

【2018年世界選手権・レビュー(29)】男子グレコローマン97kg級/決勝・表彰式・闘いのあと

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(2018年10月27~28日、ハンガリー・ブダペスト / 撮影=保高幸子)


【男子グレコローマン97kg級・優勝】
Evloev, Musa(ムサ・エブロエフ=ロシア)

 1993年3月31日生まれ、25歳。12歳からレスリングを始める。2012年欧州ジュニア選手権96kg級優勝を経て、2013年には欧州と世界のジュニア選手権96kg級を制覇。2014年はシニアの世界選手権98kg級に初出場して11位だったが、2015年世界選手権と2016年リオデジャネイロ・オリンピックには出場できなかった。2017年はワールドカップの代表に選ばれ、ロシア選手権を制して世界選手権で2位。今大会は準決勝で5年連続世界一を目指すアルトゥール・アレクサニャン(アルメニア)を破るなどして初の世界一に輝いた。

《1回戦~決勝の成績》
決 勝 ○[7-2]Milov, Kiril Milenov(ブルガリア)
準決勝 ○[3-0]Aleksanyan, Artur(アルメニア)
4回戦 ○[3-0]Perez Mora, Luillys Jose(ベネズエラ) 
3回戦 ○[4-1]Aliyari Feyzabadi, Mahdi(イラン)
2回戦 ○[4-1]Makhmudov, Beksultan Mukhamedovich(キルギス)
1回戦  BYE


2~3位選手

[2]Milov, Kiril Milenov(キリル・ミレノフ・ミロフ=ブルガリア)
[3]Kajaia, Mikheil(ミケイル・カヤイア=セルビア)
[3]Aliyari Feyzabadi, Mahdi(マフディ・アリヤリ・フェイザバディ=イラン)

【左から】2位=キリル・ミレノフ・ミロフ(ブルガリア)、優勝=ムサ・エブロエフ(ロシア)、3位=ミケイル・カヤイア(セルビア)、マフディ・アリヤリ・フェイザバディ(イラン)


その他の注目選手の闘い

 2016年リオデジャネイロ・オリンピックを含めて世界5連覇を目指したアルトゥール・アレクサニャン(アルメニア)は優勝したムサ・エブロエフ(ロシア)に準決勝で1-3で敗れ、3位決定戦は負傷棄権して5位へ。

 昨年98kg級3位のバラス・キス(ハンガリー)は2位になったキリル・ミレノフ・ミロフ(ブルガリア)に3回戦で敗れ、敗者復活戦を勝ち上がったが3位決定戦でミケイル・カヤイア(セルビア)に敗れた。

 同じく昨年3位のレバジ・ナダレイシビリ(ジョージア)は4回戦でアルトゥール・アレクサニャン(アルメニア)に敗れた。


【男子グレコローマン97kg級・決勝】
Evloev, Musa(ロシア)○[7-2]●Milov, Kiril Milenov(ブルガリア)

 

 


【12.20~23天皇杯全日本選手権・展望(21)】世界選手権代表の乙黒圭祐(山梨学院大)が意地を見せるか…男子フリースタイル70kg級

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《大会日程》


男子フリースタイル70kg級・展望(12月22日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

全日本大学選手権のつまずきを乗り越えられるか、乙黒圭祐(山梨学院大)

 昨年優勝で世界選手権代表の乙黒圭祐(山梨学院大)が2連覇を目指す。世界選手権代表を争った基山仁太郎(日体大)は74kg級へ上げたので、11月の全日本大学選手権決勝で敗れた志賀晃次郎(拓大)が最大のライバルとなるか。志賀はアジア・ジュニア選手権で3位になって全日本大学選手権を制するなど昇り調子。乙黒を再度破って日本一を手にできるか。

 全日本学生選手権2位で国体74kg級を制した伊藤駿(早大)が優勝争いに加われるか。全日本大学選手権3位の中村優太(専大)、同選手権で志賀を追い詰めた全日本学生選手権3位の坂野秀尭(日大)らの上位進出はあるか。

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


2018年全日本選抜選手権クリック

 ▼決勝
基山仁太郎(日体大)○[負傷棄権,2:11=6-0]●乙黒圭祐(山梨学院大)

 ▼準決勝
乙黒圭祐(山梨学院大)○[Tフォール、1:19=10-0]●中村優太(専大)
基山仁太郎(日体大)○[9-5]●木下貴輪(クリナップ)

【世界選手権代表決定プレーオフ】
乙黒圭祐(山梨学院大)○[5-3]●基山仁太郎(日体大)


エントリー選手

※世界選手権代表とこの階級の全日本選抜選手権1~3位選手以外はアイウエオ順

乙黒圭祐

中村優太

志賀晃次郎

《2018年世界選手権代表/全日本選抜選手権2位》
乙黒 圭祐(おとぐろ・けいすけ=山梨学院大)
1996年11月16日生まれ、22歳。山梨県出身。東京・帝京高卒。177cm。2017年全日本選手権優勝

《2018年全日本選抜選手権3位》
中村 優太(なかむら・ゆうた=専大)
1996年11月28日生まれ、22歳。石川県出身。石川・星稜高卒。172cm。2018年全日本大学選手権3位

伊藤 駿(いとう・しゅん=早大)
1996年6月7日生まれ、22歳。大阪府出身。京都・網野高卒。173cm。2018年全日学生選手権2位

木村 優太(きむら・ゆうた=専大)
1996年5月10日生まれ、22歳。群馬県出身。群馬・館林高卒。169cm。2018年東日本学生春季選手権優勝

坂野 秀尭(さかの・ひでたか=日大)
1999年8月17日生まれ、19歳。大阪府出身。鹿児島・鹿屋中央高卒。169cm。2018年全日本学生選手権3位

坂本 栄裕(さかもと・よしひろ=山梨・須玉中教)
1971年6月3日生まれ、47歳。山梨県出身。山梨・峡北高~国際武道大卒。170cm。2018年全日本社会人選手権2位

志賀 晃次郎(しが・こうじろう=拓大)
1998年8月29日生まれ、20歳。大阪府出身。京都・京都八幡高卒。172cm。2018年全日大学選手権優勝

砂川 航祐(すながわ・こうすけ=髙安組)
1991年7月15日生まれ、27歳。大阪府出身。茨城・霞ヶ浦高~日体大卒。173cm。2018年全国社会人オープン選手権優勝

諏訪間 新之亮(すわま・しんのすけ=佐賀・鳥栖工高)
2001年1月11日生まれ、17歳。佐賀県出身。168cm。2018年国民体育大会少年71kg級優勝

瀬野 春貴(せの・はるき=日体大)
1996年12月14日生まれ、22歳。愛知県出身。愛知・星城高卒。168cm。2017年全日本選手権5位

西 海静(にし・かいせい=日本文理大)
1998年7月22日生まれ、20歳。鹿児島県出身。大分・日本文理附高卒。165cm。2018年西日本学生新人戦優勝

西村 拓真(にしむら・たくま=山口・田布施農工高職)
1995年8月24日生まれ、23歳。山口県出身。山口・田布施農工高~山梨学院大卒。163cm。2018年全日本社会人選手権3位

原口 伸(はらぐち・しん=国士舘大)
1998年11月27日生まれ、20歳。鹿児島県出身。鹿児島・樟南高卒。167cm。2018年東日本学生秋季新人戦優勝

松田 健悟(まつだ・けんご=青山学院大職)
1992年7月12日生まれ、26歳。秋田県出身。秋田・秋田商高~青山学院大卒。172cm。2018年全日本選抜選手権5位

米澤 凌(よねざわ・りょう=早大)
1999年5月20日生まれ、19歳。東京都出身。秋田・秋田商高卒。173cm。2018年全日本選抜選手権5位

【12.20~23天皇杯全日本選手権・展望(22)】U23世界王者の遠藤功章(日体大)が強さを見せるか…男子グレコローマン63kg級

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《大会日程》


男子グレコローマン63kg級・展望(12月20~21日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

U23世界一に輝いた遠藤功章(日体大)

 世界選手権代表でU23世界選手権優勝の遠藤功章(日体大)に勢いがある。プレーオフで世界選手権代表を争った井ノ口崇之(自衛隊)は67kg級にエントリーしたので、初優勝の可能性は高まったといえよう。

 遠藤が参加しなかった全日本大学グレコローマン選手権優勝の山田義起(日体大)との同門対決が実現するか。同2位の有延天志(国士舘大)、JOC杯優勝の島谷東志(大東大)らが日体大の2人の前に立ちはだかるか。

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


2018年全日本選抜選手権クリック

 ▼決勝
遠藤功章(日体大)○[6-1]●松井涼(バイテックホールディングス)

 ▼準決勝
遠藤功章(日体大)○[7-3]●北岡佑介(自衛隊)
松井涼(バイテックホールディングス)○[Tフォール、3:41=10-2]●山田義起(日体大)

【世界選手権代表決定プレーオフ】
遠藤功章(日体大)○[2-1]●井ノ口崇之(自衛隊)


エントリー選手

※世界選手権代表とこの階級の全日本選抜選手権1~3位選手以外はアイウエオ順

遠藤功章

山田義起

《2018年世界選手権代表/全日本選抜選手権優勝》
遠藤 功章(えんどう・かつあき=日体大)
1997年2月13日生まれ、21歳。埼玉県出身。東京・自由ヶ丘学園卒。175cm。U23世界選手権優勝

《2018年全日本選抜選手権3位》
山田 義起(やまだ・よしき=日体大)
1997年12月19日生まれ、21歳。沖縄県出身。沖縄・浦添工高卒。166cm。

有延 天志(ありのぶ・たかし=国士舘大)
1996年4月22日生まれ、22歳。福岡県出身。福岡・築上西高卒。170cm。2018年全日大学グレコローマン選手権2位

池田 龍斗(いけだ・りゅうと=日体大)
2000年2月24日生まれ、18歳。山形県出身。山形・山形商高卒。168cm。2018年東日本学生秋季新人戦優勝

石川 将樹(いしかわ・まさき=拓大)
1997年7月10日生まれ、21歳。茨城県出身。茨城・牛久高卒。166cm。2018年全日大学グレコローマン選手権3位

大野 恵太郎(おおの・けいたろう=熊本・玉名工高)
2000年8月10日生まれ、18歳。熊本県出身。163cm。2018年全国高校生グレコローマン選手権65kg級優勝

大山 允長(おおやま・みつなが=青山学院大)
1996年9月2日生まれ、22歳。北海道出身。茨城・霞ヶ浦高卒。167cm。2017年全日本選手権3位

川村 倫平(かわむら・ろんぺい=静岡クラブ)
1994年4月10日生まれ、24歳。静岡県出身。静岡・飛龍高~拓大卒。168cm。2018年全日本社会人選手権3位

合田 直記(ごうだ・なおき=法政クラブ)
1995年3月23日生まれ、23歳。香川県出身。香川・香川中央高~法大卒。169cm。2018年全日本社会人選手権3位

小柴 亮太(こしば・りょうた=日体大)
1999年4月30日生まれ、19歳。佐賀県出身。佐賀・鳥栖工高卒。167cm。2018年東日本学生春季新人戦優勝

島谷 東志(しまや・はるし=大東大)
1998年8月18日生まれ、20歳。千葉県出身。秋田・秋田商高卒。173cm。2018年JOC杯ジュニア優勝

徳比嘉 一仁(とくひが・いちと=日体大)
1998年5月7日生まれ、20歳。沖縄県出身。沖縄・南風原高卒。167cm。2018年全日本学生選手権2位

梨木 悠(なしき・はるか=日体大)
1996年11月17日生まれ、22歳。福井県出身。福井・足羽高卒。165cm。2018年東日本学生秋季選手権優勝

東本 拓真(ひがしもと・たくま=近大)
1998年9月19日生まれ、20歳。大阪府出身。三重・いなべ総合学園高卒。171cm。2018年西日本学生選手権優勝

安中 友茂(やすなか・とも=石川・志賀高教)
1995年4月11日生まれ、23歳。石川県出身。石川・金沢西高~日体大卒。169cm。2018年全日本社会人選手権優勝

吉川 航平(よしかわ・こうへい=秋田・秋田商高教)
1994年9月24日生まれ、24歳。秋田県出身。秋田・秋田商高~早大卒。162cm。2018年全国社会人オープン選手権優勝

善積 築久(よしずみ・きずく=徳山大)
1998年12月26日生まれ、19歳。兵庫県出身。和歌山・和歌山北高卒。168cm。2018年西日本学生新人戦優勝

吉永 信太郎(よしなが・しんたろう=専大)
2000年3月8日生まれ、18歳。熊本県出身。熊本・玉名工高卒。159cm。2018年全日大学グレコローマン選手権3位

5人の世界チャンピオンに「プロレス大賞」レスリング特別賞(東京スポーツ新聞制定)

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 東京スポーツ新聞社制定の「2018年度プロレス大賞」が発表され、レスリング特別表彰に10月の世界選手権(ハンガリー)で優勝した男女5選手が選出された。

 受賞したのは、女子50kg級の須崎優衣(早大)、同53kg級の奥野春菜(至学館大)、同55kg級の向田真優(至学館大)、同59kg級の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)、男子フリースタイル65kg級の乙黒拓斗(山梨学院大)の5選手。

 最優秀選手賞は立命館大レスリング部OBの棚橋弘至(新日本プロレス)が4年ぶり4度目の受賞。他のレスリングOBでは、最優秀タッグ賞に中大レスリング部OBの諏訪魔(全日本プロレス=パートナーは石川修司)が2年連続での受賞となり、殊勲賞に埼玉・埼玉栄高OBの丸藤正道(プロレスリング・ノア)が12年ぶりに選出された。

 表彰式は来年1月17日(木)に都内のホテルで行われる。

【2018年世界選手権・レビュー(30)完】男子グレコローマン130kg級/決勝・表彰式・闘いのあと

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(2018年10月27~28日、ハンガリー・ブダペスト / 撮影=保高幸子)


【男子グレコローマン130kg級・優勝】
Semenov, Sergey(セルゲイ・セメノフ=ロシア)

  1995年8月10日生まれ、23歳。2012年に欧州カデット選手権で優勝。2014年世界ジュニア選手権優勝、2015年U23欧州選手権優勝などを経て、2016年のロシア選手権で優勝し、リオデジャネイロ・オリンピックへ出場。銅メダルを獲得した。2017年もロシア国内で勝ったが、世界選手権には出場せず、U23世界選手権で優勝。今年、ロシア王者を経て初の世界一に輝いた。

《1回戦~決勝の成績》
決 勝 ○[フォール、1:08=9-0]Coon, Adam(米国)
準決勝 ○[2-0]Nabi, Heiki(エストニア)
3回戦 ○[フォール、3:22=6-0]Pino Hinds, Oscar(キューバ)
2回戦 ○[Tフォール、3:48=10-1]Chernetski, Aleksander(ウクライナ)
1回戦  BYE


2~3位選手

[2]Coon, Adam(アダム・クーン=米国)
[3]Pino Hinds, Oscar(オスカル・ピノ・ヒンズ=キューバ)
[3]Kim, Min-Seok(金民石=韓国)

【左から】2位=アダム・クーン(米国)、優勝=セルゲイ・セメノフ(ロシア)、3位=オスカル・ピノ・ヒンズ(キューバ)、金民石(韓国)


その他の注目選手の闘い

 2016年リオデジャネイロ・オリンピック2位で昨年に続く世界王者を目指したリザ・カヤルプ(トルコ)は初戦で前年2位のヘイキ・ナビ(エストニア)に1-2で黒星。ナビは優勝したセルゲイ・セメノフ(ロシア)に敗れたため、メダル争いに加われなかった。ナビは3位決定戦でオスカル・ピノ・ヒンズ(キューバ)に敗れて5位。

 前年3位のヤスマニ・アコスタ・フェルナンデス(チリ=元キューバ)もナビに3回戦で敗れた。

 アジア大会優勝のムミンジョン・アブデュラエフ(ウズベキスタン)、同2位のヌルマカン・ティナリエフ(カザフスタン)はともに不出場。


【男子グレコローマン130kg級・決勝】
Semenov, Sergey(ロシア)○[フォール、1:08=9-0]●Coon, Adam(米国)

【12.20~23天皇杯全日本選手権・展望(23)】アジア一の実力見せるか、五十嵐彩季(至学館大)…女子55kg級

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《大会日程》


女子55kg級・展望(12月20~21日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

国際大会で優勝続きの五十嵐彩季(至学館大)

 昨年2位の五十嵐彩季(至学館大)が今年、シニアのアジア選手権、世界ジュニア選手権、U23世界選手権で優勝と勢いがある。シニアの国際舞台でも結果を出す実力で初の全日本チャンピオンに輝くか。

 全日本女子オープン選手権優勝の谷山菜緒(法大)がその勢いを阻止できるか。永本聖奈(愛知・至学館高)はアジア・ジュニア選手権で優勝と成長途上。優勝戦線に浮上できるか。

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


2018年全日本選抜選手権 →クリック

 ▼決勝
向田真優(至学館大)○[9-0]●五十嵐彩季(至学館大)

 ▼準決勝
向田真優(至学館大)○[Tフォール、2:11=10-0]●永本聖奈(愛知・至学館高)
五十嵐彩季(至学館大)○[5-3]●今井佑海(京都・海洋高)


エントリー選手

※世界選手権代表とこの階級の全日本選抜選手権1~3位選手以外はアイウエオ順

五十嵐彩季

《2018年全日本選抜選手権2位》
五十嵐 彩季(いがらし・さき=至学館大)
2000年1月24日生まれ、18歳。千葉県出身。愛知・星城高卒。156cm。2018年アジア選手権優勝

谷山 菜緒(たにやま・なお=法大)
1997年4月16日生まれ、21歳。大阪府出身。大阪・香ヶ丘リベルテ高卒。162cm。2018年全日本女子オープン選手権優勝

永本 聖奈(ながもと・せな=愛知・至学館高)
2000年7月2日生まれ、18歳。三重県出身。163cm。2018年全日本選抜選手権3位

東川 加奈(ひがしかわ・かな=至学館大)
1998年11月25日生まれ、20歳。栃木県出身。東京・安部学院高卒。156cm。2017年全日本選手権53kg級3位

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