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《速報》2024年U20アジア選手権・第1日(男子グレコローマン)

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(2024年7月20日、タイ・シラチャ)


男子グレコローマン

 【55kg級】二宮健輝(日本文理大)   5位=10選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[VSU、1:14=0-9]Kuvonchbek YAKHSHIBOEV(ウズベキスタン)
準決勝 ●[VSU、1:33=3-12]Arsen ZHUMA(カザフスタン)
2回戦 ○[不戦勝]Kaka CHARYYEV(トルクメニスタン)
1回戦 BYE

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 【63kg級】屶網剣勝(拓大)   3位=12選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[VSU、3:49=8-0]Zhiyu WANG(中国)
準決勝 ●[2-7]Munthir Abdullah A bJANDU(サウジアラビア)
2回戦 ○[3-0]Aytjan KHALMAKHANOV(ウズベキスタン)
1回戦 BYE

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 【77kg級】デンジャフィールド・ルーシアス・アポロ(神奈川大)  9位=10選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[VSU、2:22=0-11]Dias SEITKALIYEV(カザフスタン)

※敗者復活戦に回れず

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 【87kg級】磯江大成(日体大)   5位=9選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[5-7]Artykbek ALYMBEK UULU(キルギス)
2回戦 ●[1-7]Mohammad Hadi Akbar SEYDI AVENDI(イラン)
1回戦 BYE

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 【130kg級】春風飛翼(周南公立大)   5位=10選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[フォール、1:12=0-5]Uttam RANA(インド)
2回戦 ●[VSU、0:27=0-11]Jokhar UZAROV(カザフスタン)
1回戦 BYE


【インタビュー動画】2024年パリ・オリンピック代表・日下尚(男子グレコローマン77kg級=三恵海運)

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(2024年5月26日、東京・東京体育館)


7.20~24 U20アジア選手権(タイ)出場の女子チームが出発

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 7月20日開幕の2024年U20アジアジア選手権(タイ・シラチャ)に出場する女子チームが7月20日、羽田空港から出発した。女子は22日に行われる。

 昨年は「金3・銀3・銅1」を獲得したが、国別対抗得点は177点で5階級優勝のインド(195点)に差をつけられた。今年は優勝選手を増やすとともに、国別対抗得点優勝の奪還が目標。59kg級の山下叶夢(東洋大)が昨年の55kg級に続く優勝を目指し、50kg級の小川凜佳(岐阜・中京高)が昨年のU17世界選手権制覇に続く優勝に挑む。

 大会スケジュールと日本選手団は下記の通り。男子フリースタイルは21日に出発する。

▲タイに向けて出発した女子チーム=チーム提供


大会スケジュール

7月20日(土)男子グレコローマン55・63・77・87・130 kg級(1回戦~決勝)
   21日(日)男子グレコローマン60・67・72・82・97 kg級(1回戦~決勝)
   22日(月)女子全階級(1回戦~決勝)
   23日(火)男子フリースタイル57・65・70・79・97 kg級(1回戦~決勝)
   24日(水)男子フリースタイル61・74・86・92・125 kg級(1回戦~決勝)


日本選手団・役員

【チームリーダー】豊田雅俊(警視庁)

【男子両スタイル監督】馬渕賢司(岐阜・恵峰学園職)

【女子監督/男子フリースタイル・コーチ】正田絢子(京都・丹後緑風高教)

【女子コーチ】工藤佳代子(自衛隊=U15アジア選手権から継続で参加)

【男子グレコローマン・コーチ】藤村義(自衛隊)

【ドクター】飯塚哲斎(茨城県立中央病院)、【トレーナー】森田大樹(あみ鍼灸整骨院)

【帯同審判】藪中(和歌山・新宮高教)、横山悠香(大阪・大阪キリスト教短大教)

※ドクター、トレーナー、帯同審判はU15アジア選手権から継続で参加


日本代表選手

 【男子グレコローマン】
▼55kg級 二宮健輝(日本文理大)
▼60kg級 五味虹登(育英大)
▼63kg級 屶網剣勝(拓大)
▼67kg級 鈴木飛来(育英大)
▼72kg級 曽我部凜大郎(日体大)
▼77kg級 デンジャフィールド・ルーシアス・アポロ(神奈川大)
▼82kg級 矢作元貴(法大)
▼87kg級 磯江大成(日体大)
▼97kg級 佐野龍虎(周南公立大)
▼130kg級 春風飛翼(周南公立大)

 【女子】
▼50kg級 小川凜佳(岐阜・中京高)
▼53kg級 本原理紗(千葉・日体大柏高)
▼55kg級 澤谷ゆな(育英大)
▼57kg級 太田早也香(東洋大)
▼59kg級 山下叶夢(東洋大)
▼62kg級 竹元紫凛(京都・丹後緑風高)
▼65kg級 北出桃子(至学館大)
▼68kg級 持永聖愛(南九州大)
▼72kg級 中村 旭(日体大)
▼76kg級 中野咲羅(鳥取・鳥取東高)

 【男子フリースタイル】
▼57kg級 勝目大翔(山梨学院大)
▼61kg級 西内悠人(日体大)
▼65kg級 松原拓郎(佐賀・鳥栖工高)
▼70kg級 荻野大河(山梨学院大)
▼74kg級 飯塚康太(神奈川大)
▼79kg級 水崎竣介(京都・丹後緑風高)
▼86kg級 岡澤ナツラ(神奈川・慶應義塾高)
▼92kg級 植木優斗(東洋大)
▼97kg級 丸山政陽(日体大)
▼125kg級 織山昭成(中央大)

男子16年ぶりの快挙達成のU15アジア選手権・日本チームが帰国

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 タイ・シラチャで行われた2024年U15アジア選手権に参加した日本チームが7月19日深夜、機体トラブルのため予定より約6時間遅れて羽田空港に帰国した。男子は6階級で優勝し、国別対抗得点でインドを大きく引き離しての優勝を達成。全世代を通じた世界選手権とアジア選手権の国別対抗得点で男子が優勝したのは、2008年シニア・アジア選手権の男子フリースタイル以来、16年ぶりの快挙となった。

▲男女とも健闘したU15日本代表チーム=チーム提供

 伊東克佳監督(東京・グロリア)は「最初にU-15アジア選手権派遣に承諾していただいた、日本レスリング協会、全国中学生レスリング連盟に感謝申し上げます」と第一声。「金6、銀1、銅1」を取っての歴史的快挙に喜びいっぱいだが、「入賞できなかった選手も、恥じることのない堂々とした闘いぶりでした」と振り返り、結果を出せなかった選手の健闘も強調した。

 相手選手に指をつかまれてレフェリーにアピールする部分が何度かあったとのことだが、選手には「国際大会ではよくあること、と話した」と言う。「相手選手のラフファイトに屈しないよう、ふだんの練習から想定して練習してもらいたい。さらに強くなって、また日本代表として国際大会で活躍することを願っています」と要望した。

 遠征前に注意したマット以外での行動では、調子を崩した仲間をフォローしたり、常に隣の人を気遣うことは「できていたと思います」と言う。日本代表としての所作、立ち振る舞い、あいさつ、礼儀も、「完璧とは言えなくとも、及第点であったと思います」と話し、日本代表選手としての自覚ある行動を評価した。

▲優勝トロフィーを持つ伊東克佳監督(右)と濱口純コーチ=チーム提供

 本来なら午後6時の到着予定だったフライトは5時間以上も遅延。羽田空港に着いて解団式ができたのは午前0時を回っていた。勝った選手も負けた選手も、上を目指す選手には「翌日から次の目標を目指して練習」を課すところだが、「選手の疲れもピークです。しっかり休んでほしいです」と、今回は想定外の遅延を経験することになった選手をねぎらった。

 なお女子は、国別対抗得点では銀メダル数の差でインドの後塵を拝したが、「金4・銀4・銅2」の成績で出場全選手がメダルを獲得。来年につながる成績を残した。

屶網剣勝(拓大)が銅メダル…2024年U20アジア選手権・第1日(男子グレコローマン)

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 2024年U20アジア選手権は7月20日、タイ・シラチャで開幕。男子グレコローマン5階級が行われ、63kg級の屶網剣勝(拓大)が銅メダルを獲得した。

 屶網は1回戦で昨年のU17世界選手権3位のウズベキスタン選手を破ったが、準決勝で昨年55kg級5位のムンヒール・ジャンドゥ(サウジアラビア)に黒星。しかし3位決定戦でワン・ジユ(中国)にテクニカルスペリオリティで勝ち、初の国際大会でメダルを手にした。

 55kg級の二宮健輝(日本文理大)は初戦の2回戦を相手棄権の不戦勝で勝ったが、準決勝と3位決定戦で連敗。87kg級の磯江大成(日体大)と130kg級の春風飛翼(周南公立大)は、初戦の2回戦で敗れ、組み合わせの関係で3位決定戦へ回ったが、いずれも敗れた。

 77kg級のデンジャフィールド・ルーシアス・アポロ(神奈川大)は初戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。

 各選手の成績は下記の通り。


男子グレコローマン

 【55kg級】二宮健輝(日本文理大)   5位=10選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[VSU、1:14=0-9]Kuvonchbek YAKHSHIBOEV(ウズベキスタン)
準決勝 ●[VSU、1:33=3-12]Arsen ZHUMA(カザフスタン)
2回戦 ○[不戦勝]Kaka CHARYYEV(トルクメニスタン)
1回戦 BYE

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 【63kg級】屶網剣勝(拓大)   3位=12選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[VSU、3:49=8-0]Zhiyu WANG(中国)
準決勝 ●[2-7]Munthir Abdullah A bJANDU(サウジアラビア)
2回戦 ○[3-0]Aytjan KHALMAKHANOV(ウズベキスタン)
1回戦 BYE

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 【77kg級】デンジャフィールド・ルーシアス・アポロ(神奈川大)  9位=10選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[VSU、2:22=0-11]Dias SEITKALIYEV(カザフスタン)

※敗者復活戦に回れず

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 【87kg級】磯江大成(日体大)   5位=9選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[5-7]Artykbek ALYMBEK UULU(キルギス)
2回戦 ●[1-7]Mohammad Hadi Akbar SEYDI AVENDI(イラン)
1回戦 BYE

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 【130kg級】春風飛翼(周南公立大)   5位=10選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[フォール、1:12=0-5]Uttam RANA(インド)
2回戦 ●[VSU、0:27=0-11]Jokhar UZAROV(カザフスタン)
1回戦 BYE

《速報》五味虹登(育英大)が優勝…2024年U20アジア選手権・第2日(男子グレコローマン)

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(2024年7月21日、タイ・シラチャ)


男子グレコローマン

 【60kg級】五味虹登(育英大)   優勝=12選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[フォール、2:38=7-0]Nuristan SUIORKULOV(キルギス)
準決勝 ○[VSU、0:34=9-0]Hassan Mohammed H ALHARTHI(サウジアラビア)
2回戦 ○[VSU、3:25=11-0]Aibek AITBEKOV(カザフスタン)
1回戦  BYE

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 【67kg級】鈴木飛来(育英大)   3位=12選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[VSU、1:44=9-0]Yogesh YOGESH(インド)
準決勝 ●[フォール、2:10=0-11]Yussuf ASHRAPOV(カザフスタン)
2回戦 ○[5-3]Mingun JEONG(韓国)
1回戦 ○[VSU、2:49=9-0]Duc T. DAM(ベトナム)

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 【72kg級】曽我部凜大郎(日体大)   5位=12選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[VSU、4:05=3-12]Tair AMANGELDI(カザフスタン)
敗復戦 ○[VSU、3:44=8-0]Anvarjon JURAEV(タジキスタン)
2回戦 ●[VSU、3:42=4-13]Aleksandr NAZAROV(ウズベキスタン)
1回戦  BYE

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 【82kg級】矢作元貴(法大)   8位=9選手出場《トーナメント表》
敗復戦 ●[1-3]Sukmin YOON(韓国)
1回戦 ●[VSU、2:267=0-9]Yerassyl ZHENGIS(カザフスタン)

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 【97kg級】佐野龍虎(周南公立大)   9位=10選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[VSU、4:52=1-9]Naman NAMAN(インド)

※敗者復活戦へ回れず

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 《国別対抗得点》
[1]イラン 206点、[2]カザフスタン 185点、[3]キルギス 141点、[4]ウズベキスタン 128点、[5]日本 109点、[6]中国 107点、[7]インド 80点、[8]韓国 70点

【インタビュー動画】2024年パリ・オリンピック代表・曽我部京太郎(男子グレコローマン67kg級=ALSOK)

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(2024年5月26日、東京・東京体育館)


2024年パリ・オリンピック/男子フリースタイル86kg級展望(8月8・9日実施)

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  【日本代表】
石黒隼士(自衛隊)

《略歴》 
《JWFデータベース》

《UWWデータベース》
《国際大会成績》
2023年世界
エントリー選手
(不出場)

ハッサン・ヤズダニチャラティ(イラン)が2大会ぶりの優勝を目指す

 2021年東京大会優勝で2年連続世界王者のデービッド・テーラー(米国)は国内予選落ち。2年連続で決勝で敗れたハッサン・ヤズダニチャラティ(イラン)が、2021年東京大会決勝の終了間際で逆転負けした屈辱を晴らし、2016年リオデジャネイロ大会74kg級以来のオリンピック優勝を目指す。昨年のアジア大会(優勝)のあと、肩の手術で戦列を離れたが、この春復帰し、6月のランキング大会では優勝。ブランクを感じさせない強さを見せた。テーラーがいない状況では、優勝候補の筆頭と考えていい。

▲ライバル不在となったが、東京オリンピックの屈辱を晴らせるか、ハッサン・ヤズダニチャラティ(イラン)=2023年世界選手権

 第1シードは、世界選手権3位で今年のアジア選手権を制したアザマト・ダウレトベコフ(カザフスタン)だが、ランキング大会ではヤズダニチャラティにテクニカルスペリオリティで敗れており、実力差は感じられる。同じ世界選手権3位のマイルズ・アミン(サンマリノ)は、欧州選手権で2年連続2位と安定した実力をキープ。東京大会の銅メダルに続くメダル戦線に浮上するか。

 欧州選手権決勝でアミンを2年連続で破ったダウレン・クルグリエフ(ギリシャ)は、2022年までロシア国籍で闘っていた選手で、コンスタントに上位に顔を出してきた。昨年の世界選手権はなぜか出場していないので、ギリシャに国籍を変えて初の世界大会がパリ・オリンピック。ダークホース的な存在であろう。

 第5シードで世界最終予選を通過してきたマゴメド・ラマザノフ(ブルガリア)も2021年までロシア国籍で闘っていた選手で、欧州選手権2位や世界軍隊選手権優勝の実績を持つ選手。やはり国籍を変えてからは初の世界大会。1月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)ではダウレトベコフ(前述=カザフスタン)を破っており、優勝戦線に加わる可能性は十分。

▲米国生まれで米国育ちのマイルズ・アミン(サンマリノ)。ロシアの名コーチ(セルゲイ・ベログラゾフ)の指導のもと実力をつけている=UWWサイトより

世界王者を退けたNCAA4度優勝のアーロン・ブルックス(米国)が実力見せるか

 第8シードにランクされた石黒隼士(自衛隊)は、6月のランキング大会で第1シードのダウレトベコフ(前述=カザフスタン)を破る殊勲。その前に闘ったハッサン・ヤズダニチャラティ(前述=イラン)との一戦も前半は互角の試合展開。上位に食い込む力をつけている。

 2年連続世界王者を国内で破って出てくるアーロン・ブルックス(米国)は、今年3月の全米大学(NCAA)選手権で4年連続優勝を達成した選手。昨年10月にはU23世界選手権で優勝し、国際舞台でも実力を発揮している。初のシニアの国際舞台で世界王者を退けた実力を発揮できるか。石黒が2018年世界ジュニア選手権で優勝したときの決勝の相手でもある。

▲世界王者を退けてパリのマットに立つアーロン・ブルックス(米国)=UWWサイトより

 第4シードの東京大会5位のジャブライル・シャピエフ(ウズベキスタン)、2021年にU23世界選手権92kg級で優勝しているオスマン・ヌルマゴメドフ(アゼルバイジャン)らが、どこまで上位選手を崩せるか。


石黒隼士とエントリー選手の対戦成績

Yazdani Charati, Hassan(イラン)
2024年 I・ポリヤク&J・バルガ大会 VSU、4:46=2-12 Yazdani Charati, Hassan
2023年 ザグレブ・オープン VSU、2:34=2-13 Yazdani Charati, Hassan
2021年 アジア選手権 VSU、3;58=0-10 Yazdani Charati, Hassan
Dauletbekov, Azamat(カザフスタン)
2024年 I・ポリヤク&J・バルガ大会 5-1 Dauletbekov, Azamat
Shapiev, Javrail(ウズベキスタン)
2023年 世界選手権 VSU、5:35=5-15 Shapiev, Javrail
2017年 アジア・ジュニア選手権 5-7 Shapiev, Javrail
Amine, Myles Nazem(サンマリノ)
2023年 ザグレブ・オープン フォール、2:04=2-0 Amine, Myles Nazem
Byambasuren, Bat-Erdene(モンゴル)
2023年 アジア選手権 VSU、1:15=12-2 Byambasuren, Bat-Erdene
Brooks, Aaron Marquel(米国)
2018年 世界ジュニア選手権 11-10 Brooks, Aaron Marquel
Ramos, Ethan Adrian(プエルトリコ)
2024年 I・ポリヤク&J・バルガ大会 不戦勝 Ramos, Ethan Adrian

2024年パリ・オリンピック/男子フリースタイル57kg級展望(8月8・9日実施)

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【日本代表】
樋口黎(ミキハウス)

《略歴》
《JWFデータベース》

《UWWデータベース》
《国際大会成績》
2023年世界王者
エントリー選手

ステバン・ミチッチ(セルビア)と樋口黎(ミキハウス)が再激突するか

 2021年東京オリンピック王者のザウール・ウグエフ(ロシア)は、出場権を取ったが、国際オリンピック委員会(IOC)によって出場を認められなかった。昨年の世界選手権決勝を争ったステバン・ミチッチ(セルビア)樋口黎(ミキハウス)が、再度、優勝をかけて激闘を展開するか。

 ミチッチは世界選手権のあと、3月に「ダン・コロフ&ニコラ・ペトロフ国際大会」(ブルガリア)で優勝と好調。樋口も6月のランキング大会(ハンガリー)で勝ち、ともにオリンピック前の実戦練習で好調を示した。

 第1シードと第2シードに分かれた組み合わせでは、ミチッチのブロックに2022年世界王者のゼリムハン・アバカロフ(アルバニア)がいるのに対し、樋口側には樋口がこれまで破ったことのあるシード選手が集まった。組み合わせの利は樋口にあるだろう。

▲パリのマットで激闘が再現されるか、ステバン・ミチッチ(青=セルビア)と樋口黎(ミキハウス)=2023年世界選手権

 第5シードのアバカロフは昨年の世界選手権はミチッチに2-6で敗れたあと、ウグエフ(前述=ロシア)を破っての3位。今年に入って欧州選手権61kg級で2位、5月の地元アルバニアの国際大会では65kg級に出場して優勝。体重調整が厳しいから重い階級に出ている可能性もあるが、優勝候補の一角であることは間違いない。

 ミチッチと、どちらが決勝に出てくるか。ミチッチが勝てばセルビアの男子フリースタイルでは初、アバカロフか勝てばアルバニアのレスリング界では初のオリンピック・チャンピオンとなる。

ノーシードの目玉は米国代表のスペンサー・リー(米国)

 昨年の世界選手権3位のアルセン・ハルチュニャン(アルメニア)は、今年の欧州選手権で優勝と実力を見せた。樋口は61kg級時代を含めて2度闘って2度勝っているが、昨年の世界選手権は16-14。一時は0-6、2-7とされる展開。地力を発揮して逆転できる樋口の底力はすごいが、8-16とリードされてもあきらめず、2点差まで追い上げるスタミナと粘りは要注意だ。

▲2022年世界選手権では完敗したが、昨年は樋口を追い詰めたアルセン・ハルチュニャン(アルメニア)

 アジア大会3位のアマン・セフラワト(インド)、2022年世界選手権5位のゾウ・ワンハオ(中国)、2023年欧州選手権優勝のアリアッバス・ルザザデ(アゼルバイジャン)、2023年世界選手権5位のメイランベク・カルトバイ(カザフスタン)らも、上位を狙える実績のある選手だが、いずれも樋口が快勝している相手。樋口の実力を出し切れば勝てない相手ではない。

 注意すべきは、世界最終予選を勝ち抜いたスペンサー・リー(米国)だろう。カデット(現U17)で1度、ジュニア(現U20)で2度、世界選手権を制しており、2021年の全米大学(NCAA)選手権で3連覇を達成。2021年東京オリンピックの代表候補だった。けがで断念し、完治まで長引いてしまったが、現在は復調。国内予選で2021年世界王者のトーマス・ギルマンを退けての代表権獲得。日本にも馴染みのある選手が(関連記事)、樋口の牙城を崩せるか。

▲2023年明治杯全日本選抜選手権のときに来日し、試合を観戦するスペンサー・リー=撮影・矢吹建夫


樋口黎とエントリー選手の対戦成績

Micic, Stevan Andriac(セルビア)
2023年 世界選手権 4-7 Micic, Stevan Andriac
Harutyunyan, Arsen(アルメニア)
2023年 世界選手権 16-14 Harutyunyan, Arsen
2022年 世界選手権 VSU、1:02=10-0 Harutyunyan, Arsen
Sehrawat, Aman(インド)
2024年 世界選手権 VSU、5:30=11-1 Sehrawat, Aman
Zou, Wanhao(中国)
2023年 世界選手権 4-1 Zou, Wanhao
Rzazade, Aliabbas(アゼルバイジャン)
2024年 I・ポリヤク&J・バルガ大会 VSU、1:40=19-8 Rzazade, Aliabbas
Kartbay, Meirambek(カザフスタン)
2023年 世界選手権 VSU、4:18=11-0 Kartbay, Meirambek

7.20~24U20アジア選手権(タイ)出場の男子フリースタイル・チームが出発

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 7月20日からタイ・シラチャで行われている2024年U20アジア選手権に出場する男子フリースタイル・チームが7月21日、羽田空港から出発した。同スタイルは23・24日に行われる。

 昨年は「銀2・銅3」を獲得し、国別対抗得点は5位。2022年大会も優勝選手は生まれておらず、コロナ前の2019年大会で2階級を制して以来の優勝選手輩出が目標。

 大会スケジュールと日本選手団は下記の通り。

▲タイへ向かった男子フリースタイル・チーム=チーム提供


大会スケジュール

7月20日(土)男子グレコローマン55・63・77・87・130 kg級(1回戦~決勝)
   21日(日)男子グレコローマン60・67・72・82・97 kg級(1回戦~決勝)
   22日(月)女子全階級(1回戦~決勝)
   23日(火)男子フリースタイル57・65・70・79・97 kg級(1回戦~決勝)
   24日(水)男子フリースタイル61・74・86・92・125 kg級(1回戦~決勝)


日本選手団・役員

【チームリーダー】豊田雅俊(警視庁)

【男子両スタイル監督】馬渕賢司(岐阜・恵峰学園職)

【女子監督/男子フリースタイル・コーチ】正田絢子(京都・丹後緑風高教)

【女子コーチ】工藤佳代子(自衛隊=U15アジア選手権から継続で参加)

【男子グレコローマン・コーチ】藤村義(自衛隊)

【ドクター】飯塚哲斎(茨城県立中央病院)、【トレーナー】森田大樹(あみ鍼灸整骨院)

【帯同審判】藪中(和歌山・新宮高教)、横山悠香(大阪・大阪キリスト教短大教)

※ドクター、トレーナー、帯同審判はU15アジア選手権から継続で参加


日本代表選手

 【男子グレコローマン】
▼55kg級 二宮健輝(日本文理大)
▼60kg級 五味虹登(育英大)
▼63kg級 屶網剣勝(拓 大)
▼67kg級 鈴木飛来(育英大)
▼72kg級 曽我部凜大郎(日体大)
▼77kg級 デンジャフィールド・ルーシアス・アポロ(神奈川大)
▼82kg級 矢作元貴(法 大)
▼87kg級 磯江大成(日体大)
▼97kg級 佐野龍虎(周南公立大)
▼130kg級 春風飛翼(周南公立大)

 【女子】
▼50kg級 小川凜佳(岐阜・中京高)
▼53kg級 本原理紗(千葉・日体大柏高)
▼55kg級 澤谷ゆな(育英大)
▼57kg級 太田早也香(東洋大)
▼59kg級 山下叶夢(東洋大)
▼62kg級 竹元紫凛(京都・丹後緑風高)
▼65kg級 北出桃子(至学館大)
▼68kg級 持永聖愛(南九州大)
▼72kg級 中村 旭(日体大)
▼76kg級 中野咲羅(鳥取・鳥取東高)

 【男子フリースタイル】
▼57kg級 勝目大翔(山梨学院大)
▼61kg級 西内悠人(日体大)
▼65kg級 松原拓郎(佐賀・鳥栖工高)
▼70kg級 荻野大河(山梨学院大)
▼74kg級 飯塚康太(神奈川大)
▼79kg級 水崎竣介(京都・丹後緑風高)
▼86kg級 岡澤ナツラ(神奈川・慶應義塾高)
▼92kg級 植木優斗(東洋大)
▼97kg級 丸山政陽(日体大)
▼125kg級 織山昭成(中 大)

五味虹登(育英大)が優勝、鈴木飛来(育英大)が銅メダル…2024年U20アジア選手権・第2日(男子グレコローマン)

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 2024年U20アジア選手権第2日は7月21日、タイ・シラチャで男子グレコローマン5階級が行われ、60kg級の五味虹登(育英大)が優勝、67kg級の鈴木飛来(育英大)が銅メダルを獲得した。3位決定戦へ進んだ72kg級の曽我部凜大郎(日体大)は敗れて5位。

 昨年のU20世界選手権に出場している五味は、1回戦で昨年55kg級2位のカザフスタン選手、準決勝でサウジアラビア選手を、いずれも無失点のテクニカルスペリオリティで撃破。決勝で昨年55kg級3位のヌリスタン・スイオルクロフ(キルギス)を7-0からのフォールで下した。

 五味は国際大会で初優勝。昨年3月の「ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会」(ブルガリア)の銅メダルに続く国際大会のメダル獲得。この大会(旧ジュニア)のグレコローマンでの優勝は、2013年60kg級の村上椋以来、11年ぶり3人目。

 鈴木はベトナムと韓国の選手を破ったあと、準決勝で昨年63kg級2位のユスフ・アシラポフ(カザフスタン)にフォール負け。その後の3位決定戦でインド選手をテクニカルスペリオリティで下した。

 曽我部は2回戦で敗れ、敗者復活戦を経て3位決定戦へ進んだが、カザフスタン選手に敗れてメダルに手が届かなかった。82kg級の矢作元貴(法大)は1回戦と敗者復活戦で連敗。97kg級の佐野龍虎(周南公立大)は1回戦で敗れ、敗者復活戦へ回れなかった。

 男子グレコローマンは全日程を終了し、「金1・銅2」を獲得して国別対抗得点は5位。昨年の「メダルなし・国別対抗得点8位」を大きく上回った。国別対抗得点の優勝はイランで、カザフスタン、キルギスと続いた。 

 各選手の成績は下記の通り。


男子グレコローマン

 【60kg級】五味虹登(育英大)   優勝=12選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[フォール、2:38=7-0]Nuristan SUIORKULOV(キルギス)
準決勝 ○[VSU、0:34=9-0]Hassan Mohammed H ALHARTHI(サウジアラビア)
2回戦 ○[VSU、3:25=11-0]Aibek AITBEKOV(カザフスタン)
1回戦  BYE

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 【67kg級】鈴木飛来(育英大)   3位=12選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[VSU、1:44=9-0]Yogesh YOGESH(インド)
準決勝 ●[フォール、2:10=0-11]Yussuf ASHRAPOV(カザフスタン)
2回戦 ○[5-3]Mingun JEONG(韓国)
1回戦 ○[VSU、2:49=9-0]Duc T. DAM(ベトナム)

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 【72kg級】曽我部凜大郎(日体大)   5位=12選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[VSU、4:05=3-12]Tair AMANGELDI(カザフスタン)
敗復戦 ○[VSU、3:44=8-0]Anvarjon JURAEV(タジキスタン)
2回戦 ●[VSU、3:42=4-13]Aleksandr NAZAROV(ウズベキスタン)
1回戦  BYE

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 【82kg級】矢作元貴(法大)   8位=9選手出場《トーナメント表》
敗復戦 ●[1-3]Sukmin YOON(韓国)
1回戦 ●[VSU、2:267=0-9]Yerassyl ZHENGIS(カザフスタン)

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 【97kg級】佐野龍虎(周南公立大)   9位=10選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[VSU、4:52=1-9]Naman NAMAN(インド)

※敗者復活戦へ回れず

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 《国別対抗得点》
[1]イラン 206点、[2]カザフスタン 185点、[3]キルギス 141点、[4]ウズベキスタン 128点、[5]日本 109点、[6]中国 107点、[7]インド 80点、[8]韓国 70点

《組み合わせ・大会サイト》2024年U20アジア選手権・女子

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(2024年7月22日、タイ・シラチャ)

《大会サイト》 《ネット中継》=有料


女子(試合開始=日本時間正午・午後6時30分)

 【50kg級】小川凜佳(岐阜・中京高)   14選手出場《トーナメント表》
1回戦  KURBANOVA G(トルクメニスタン)とYUJATTURAT S(タイ)の勝者

 【53kg級】本原理紗(千葉・日体大柏高)   13選手出場《トーナメント表》
1回戦 SATTHAANAN S.(タイ)

 【55kg級】澤谷ゆな(育英大)   10選手出場《トーナメント表》
1回戦 CHEN Y.(台湾)

 【57kg級】太田早也香(東洋大)   10選手出場《トーナメント表》
1回戦  OMIRBEK S.(カザフスタン)

 【59kg級】山下叶夢(東洋大)   12選手出場《トーナメント表》
1回戦 GAIKWAD P.(インド)

 【62kg級】竹元紫凛(京都・丹後緑風高)   10選手出場《トーナメント表》
1回戦 ZMAZNEVA S.(カザフスタン)

 【65kg級】北出桃子(至学館大)   8選手出場《トーナメント表》
1回戦 KUSHMURATOVA M.(ウズベキスタン)

 【68kg級】持永聖愛(南九州大)   9選手出場《トーナメント表》
1回戦  PANYAMAT S(タイ)と(モンゴル)の勝者

 【72kg級】中村旭(日体大)   8選手出場《トーナメント表》
1回戦 LIU Y. (中国)

 【76kg級】中野咲羅(鳥取・鳥取東高)   7選手出場《トーナメント表》
予選リーグ3回戦 Jyoti BERWAL(インド)
予選リーグ2回戦 Alina YERTOSTIK(カザフスタン)
予選リーグ1回戦 Tuvshinjargal TARAV(モンゴル)

《速報》2024年U20アジア選手権・第3日(女子全階級)=団体成績修正

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(2024年7月22日、タイ・シラチャ)


女子

 【50kg級】小川凜佳(岐阜・中京高)   優勝=14選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[6-4]Muskan MUSKAN(インド)
準決勝 ○[6-4]Yu ZHANG(中国)
2回戦 ○[VSU、1:24=10-0]YUJATTURAT S(タイ)
1回戦  BYE

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 【53kg級】本原理紗(千葉・日体大柏高)   3位=13選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[VSU、0:36=10-0]Thi N. DUONG(ベトナム)
敗復戦 ○[不戦勝]VANNAK SAMBAT(カンボジア)
2回戦 ●[VSU、4:10=0-10]Jin ZHANG(中国)
1回戦 ○[VSU、0:57=10-0]SATTHAANAN S.(タイ)

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 【55kg級】澤谷ゆな(育英大)   2位=10選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[4-6]Dhanshri FAND(インド)
準決勝 ○[7-4]Sakibjamal ESBOSYNOVA(ウズベキスタン)
2回戦 ○[VSU、2:39=10-0]Aliana MAKHAMBETOVA(カザフスタン)
1回戦 ○[フォール、1:56=12-0]Yu S. CHEN(台湾)

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 【57kg級】太田早也香(東洋大)   5位=10選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[6-7]Nomin E. MYAGMARSUREN(モンゴル)
準決勝 ●[4-6]Tapsya TAPSYA(インド)
2回戦 ○[6-0]Yubeen LEE(韓国)
1回戦 ○[9-7]Shugyla OMIRBEK.(カザフスタン)

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 【59kg級】山下叶夢(東洋大)   優勝=12選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[VSU、5:16=10-0]Yifan ZHU(中国)
準決勝 ○[フォール、0:29=4-0]Gulmira AITMURATOVA(ウズベキスタン)
2回戦 ○[VSU、3:31=14-4]Erdenebolor LKHAGVASUREN(モンゴル)
1回戦 ○[VSU、2:46=10-0]Pragati V. GAIKWAD(インド)

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 【62kg級】竹元紫凛(京都・丹後緑風高)   8位=10選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[フォール、2:24=5-6]ZMAZNEVA S.(カザフスタン)

※敗者復活戦へ回れず

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 【65kg級】北出桃子(至学館大)   優勝=8選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[フォール、3:32=3-0]Sarika SARIKA(インド)
準決勝 ○[VSU、5:45=14-1]Zharkynai NURLAN KYZY(キルギス)
1回戦 ○[5-0]Miyasar KUSHMURATOVA(ウズベキスタン)

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 【68kg級】持永聖愛(南九州大)   5位=9選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[9-18]Gulnura TASHTANBEKOVA(キルギス)
準決勝 ●[9-12]Firuza ESENBAEVA(ウズベキスタン)
2回戦 ○[フォール、0:46=2-0]Tuyamaa GONCHIGDORJ(モンゴル)
1回戦  BYE

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 【72kg級】中村旭(日体大)   5位=8選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[1-2]Amruta S. PUJARI(インド)
1回戦 ●[VSU、2:00=0-10]Yuqi LIU(中国)

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 【76kg級】中野咲羅(鳥取・鳥取東高)   5位=7選手出場《トーナメント表》
予選リーグ3回戦 Jyoti BERWAL(インド)
予選リーグ2回戦 Alina YERTOSTIK(カザフスタン)
予選リーグ1回戦 Tuvshinjargal TARAV(モンゴル)

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 《国別対抗得点》
[1]インド 181点、[2]中国 160点、[3]日本 156点、[4]ウズベキスタン 121点、[5]モンゴル 96点、[6]キルギス 90点、[7]カザフスタン 75点、[8]台湾 74点

2024年U20アジア選手権(タイ)出場の男子グレコローマン・チームが帰国

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 タイ・シラチャで行われている2024年U20アジア選手権に出場した男子グレコローマン・チームが7月22日、羽田空港に帰国した。「金1・銅2」を獲得して国別対抗得点は5位。昨年の「メダルなし・国別対抗得点8位」を上回る成績を挙げた。ここ数年間は「6位の壁」を破れていなかった。

 藤村義コーチ(自衛隊)は、何度か若い世代の遠征に帯同しており、そのたびに「メダルの数はあまり重要視していない。この年代の選手に大切なのは経験」と話し、日本では本格的にグレコローマンに取り組むのが高校生以降であるため結果よりも経験を求めていた。今回は「これまでで一番いい成績でしたね。60kg級の五味(虹登)選手は圧倒的な勝利でした」と、好成績を喜んだ。

 3位決定戦で敗れてメダルは逃したが72kg級の曽我部凜太郎(日体大)などは「この世代の選手ではなかなかできていない細かい組み手がしっかりできていた。差して前に出る、というグレコローマンの基礎的な動きがしっかりしていた」と評価し、日本のグレコローマンが少しずつ進歩していることを感じた様子。U15世代のグレコローマンのスタートによって、もっと進歩すると予想する。

 今回出場した選手はJOCジュニアオリンピック2位の選手。チャンピオンが出場する世界選手権(9月2~8日、スペイン・ポンテベドラ)は、グレコローマンの本場の欧州の選手が出てくるが、「期待できると思います」と、さらなる日本グレコローマンの飛躍を望んだ。

▲メダル獲得選手。左から屶網剣勝、五味虹登、鈴木飛来

 60kg級で3試合を無失点で勝ち抜いて優勝した五味虹登(育英大)は「優勝するために行ったので、目標を達成できてよかた」と第一声。 3試合を通じて、必ずしも「自分の思ったレスリングばかりではなかった」とも言う。それでも勝てたのは、いろいろな技を練習して習得中で、「少しずつ(全体の)レベルが上がっているからかな、と思います」と分析した。

 昨年はU20世界選手権に出場しており、本来なら今年も世界選手権に出場するべき選手。それを問われると、「そうですね」と苦笑い。勝って当たり前の大会、という声を否定しなかった。昨年の経験があるからか、マットに上がっても「そんなに緊張はしなかった」そうだが、どんな大会であっても、優勝には喜びが伴う。「うれしいことは、うれしいです」と金メダルを持っての帰国を振り返った。

 このあとは、8月下旬の全日本学生選手権(インカレ)を含め、「大学の大会は全部勝ちたい」と気を引き締めた。


 ■63kg級3位・屶網剣勝(拓大)「初の国際大会で銅メダルを取れたことはうれしい。体調はあまりよくなく、本来の自分の動きができなかったのが、準決勝の負けにつながった部分はあります。本来の動きができれば、負ける相手ではなかったかな、とは思います。メダルは何とか持って帰りたかったので、気合を入れ直して3位決定戦は頑張りました。3位決定戦だけが、自分の思い通りに動けた試合で、反省点です。初の国際大会という緊張もありました。このあとは、去年3位だったインカレで優勝できるように頑張りたい」

 ■67kg級3位・鈴木飛来(育英大)「優勝を目指して行ったので、悔しい気持ちはありますが、メダルを取れて最低限度の成績だったのでホッとしている気持ちもあります。国際大会ということで緊張して体があまり動かず、勝った試合でも自分のレスリングはできなかったです。負けた試合は、自分の攻めの体勢が崩れ、相手に乗られた形になってしましました。そうした場面でしっかりと取り切る体の使い方が今後の課題。しっかり修正したい。次はインカレです。優勝できるように頑張りたい」

【特集】日本代表と変わらない応援、国籍変更の困難を乗り越えて晴れ舞台に立つ…男子フリースタイル65kg級・赤澤岳(サモア)

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▲母校・花咲徳栄高校のレスリング部から激励を受けた赤澤岳(赤シングレット)と石黒隼士(青シングレット)=本人提供

 

 「(日本代表の)石黒選手に比べると、ちょっと劣るかな、と思ったんですけど、何ら変わりない応援をいただきました。とてもうれしいです」

 国籍をサモアに変えてパリ・オリンピックのマットに立つ男子フリースタイル65kg級の赤澤岳(埼玉・花咲徳栄高~日大卒)は、同じ高校と大学を歩んだ男子フリースタイル86kg級日本代表の石黒隼士(自衛隊)とともに花咲徳栄高校と日大の壮行会へ臨み、新たなエネルギーをもらった。

 ロシアでの単身修行のあと、6年の歳月をかけて国籍変更を成し遂げ(関連記事)、滑り込んだ晴れの舞台。初期の頃に一部であった「日本を捨ててまで…」という雰囲気はほとんどなくなり、多くの人が快挙を喜び、応援してくれる。日本代表の清岡幸大郎(三恵海運)と闘うことになっても、「ともに健闘を期待する」が日本人の心情だろう。

▲左ひざの負傷は完治していないが、7月に入ってマットワークを再開。オリンピックへそなえる赤澤岳

史上初のセーヌ川航行の開会式に参加

 日本代表選手は試合前の調整のため、7月26日にセーヌ川で行われる開会式には参加しないが、全競技合わせて20人前後のサモア選手団は参加予定で、日本で調整を続けている赤澤も合流する。国民性や文化風習の違いなのか、勝負に対するこだわりの違いなのかは分からないが、日本は試合へ向けての調整を最優先するのに対し、サモア人にとっては開会式という“お祭り”への参加は不可欠。サモア選手団として参加は必須だ。

 赤澤の試合は8月10日。試合まで15日の空白ができるので、現地での調整が大変になる。「選手村の食事って、全世界のものを食べられるんですよね。でも、ボクは減量があるから満足に食べられません。つらいですね。阿部侑太コーチ(日体大OB=青年海外協力隊の活動でサモア在住)はしっかり食べられるのに…」と笑う。

▲7月26日午後7時半(日本時間・翌午前2時半)、セーヌ川で開会式が行われる。各国の選手団が船でエッフェル塔を目指す

 一方で、開会式に出ることで日本にいる家族や友人・知人に自分の存在をアピールできる機会を得たことは喜ばしいこと。今大会の開会式は、セーヌ川を航行し、エッフェル塔近くのトロカデロ広場で式典が行われる。競技場外で行われるのはオリンピック史上初めて。

 歴史的な開会式に参加できることもさることながら、「サモアの選手が日本のテレビで扱われることなんてないですよね(清岡との試合があれば別)。でも、開会式は最初から最後まで生中継される。自分がしっかり映ります。見てほしいです」

オリンピック出場枠を取った代償は大きかったが…

 オリンピック出場への強い気持ちを胸に、出場権を取ったのが3月下旬にエジプト・アレクサンドリアで行われたアフリカ&オセアニア予選。「あきらめなければ、(夢は)達成できる」という最高の気持ちで出場枠を引き寄せたが、その代償は大きく、2回戦で負った左ひざの負傷は、日本に戻ってからの精密検査で「前十字じん帯断裂」と診断された。

▲オリンピックまで、あと1勝。左ひざのじん帯を断裂しながら、悲願達成の思いでギニアビサオの選手と闘った赤澤=UWWサイトより

 その状態で準決勝を闘い、フォール勝ちして出場枠を手にしたのはオリンピックへの執念以外の何ものでもあるまい。「しっかり歩くこともできない状況だったんです。痛みを感じないくらいウォーミングアップをしっかりやりましたが、試合ではひざが抜けるような感じでした」と振り返る。体力のある相手の猛攻撃をしのげたのは、日本で培った技術のたまものか。

 だが、オリンピックまでどうするかの問題が残った。医師が準決勝の動画を見て、「よくこの状態で闘えましたね」と驚嘆したほどの負傷。普通は手術するケース。そうなればオリンピックのマットに立つことはできない。

世界王者経験者がそろう男子フリースタイル65kg級

 幸い、完全断裂ではなく、かろうじてつながっていた。PRP療法という自身の血液(血小板)を使っての再生医療でじん帯をつなげる治療方法があり、これで回復を目指す方法を選択。歓喜が待っているサモアには戻らず、日本で治療を続けた。「ロシアかインドへ行って外国選手とがんがん練習する、という計画だったんですけどね…」。

 7月初め、やっとスパーリングができるまでに回復した。この間、上半身のウエートトレーニングなどはこれまで以上に量をこなしたが、マットワークをやってみると息が上がる連続。レスリングで必要な体力とは違うことをあらためて感じた。

 だが、本番は間近。負傷前の体力を目指すとともに、無理しないことを心がけている。ひざを悪化させては、オリンピックのマットに立つことができない。以前なら、やられたら、やり返す気持ちが出てきて何度でも相手に挑んだが、今は「無理しない」と自分を抑えつつ、いよいよ晴れ舞台を迎える。

▲バックを取られても、闘争心は抑える! 力を出す場はパリのマット!

 男子フリースタイル65kg級は、61kg級や70kg級の世界王者経験者も顔をそろえる激戦階級。ノーシードで参加する清岡幸大郎も6月のランキング大会で現役世界王者を破っているので、世界王者級の実力を持つと判断。出場リストを見て、「全員、強豪ですよ。有名な選手ばかり。ジョージ(オーストラリア代表のジョージ・オコロフ)と私がちょっと落ちるくらいかな」と笑う。

 それでも、“同僚”の石黒隼士が最近傾倒しているアントニオ猪木さんの名言、「闘う前から、負けることを考えるバカいるかよ」の精神は忘れない。出場選手が16人と絞られているオリンピックは、世界選手権に比べると事前に出場選手の研究が十分にできる利点もある。優勝を目標に、最低でもメダルを目指す。

 「人には勧めない」という国籍変更の困難を乗り越えてのレスリング生活の集大成は間もなくだ。

▲ひざを守るためスパーリングの本数は少なくしても、シャドーレスリングで調整(左から2人目)。パリへ向けて闘志十分

▲2004年アテネ大会以来のオリンピアン誕生となる日大からも盛大に祝福され、激励された=本人提供


小川凜佳(岐阜・中京高)山下叶夢(東洋大)北出桃子(至学館大)が優勝…2024年U20アジア選手権・第3日(女子)

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 2024年U20アジア選手権第3日は7月22日、タイ・シラチャで女子全階級が行われ、50kg級の小川凜佳(岐阜・中京高)、59kg級の山下叶夢(東洋大)、65kg級の北出桃子(至学館大)の3選手が優勝、55kg級の澤谷ゆな(育英大)が銀メダル、53kg級の本原理紗(千葉・日体大柏高)が銅メダルを獲得した。山下は昨年の55kg級に続いて2年連続優勝。

▲3階級で優勝した女子チーム=チーム提供

 小川はタイの選手を破ったあと、準決勝で昨年優勝のユ・ザン(中国)を6-4で撃破。決勝で今年6月のU17アジア選手権を制したムスカン(インド)を6-4で下した。昨年のU17世界選手権49kg級に続く優勝。

 山下はインドとモンゴルの選手を破ったあと、準決勝で昨年3位、今年4月のパリ・オリンピック・アジア予選にも出場したグルミラ・アイトムラトワ(ウズベキスタン)にフォール勝ち。決勝で今年のU17アジア選手権61kg級3位のイファン・ジュ(中国)をテクニカルスペリオリティで破った。この大会2連覇の前に「クリッパン女子国際大会」(スウェーデン)でも勝っているので、国際大会を3大会連続で制した。

 北出はウズベキスタンとキルギスの選手を下したあとの決勝で、2022年U20アジア選手権62kg級3位のサリカ(インド)にフォール勝ち。今年2月の「クリッパン女子国際大会」68kg級に続く国際大会の優勝を達成した。

 3試合に勝って決勝に進んだ澤谷は、インド選手に4-6で敗れ、初の国際大会は銀メダル。本原は2回戦で昨年のU17アジア選手権53kg級優勝のジン・ザン(中国)に敗れたものの、3位決定戦へ進み、ベトナム選手を破って初の国際大会で銅メダルを手にした。

 全階級を終え、「金3・銀1・銅1」は、昨年の「金3・銀3・銅1」に銀メダルの数で及ばなかった。国別対抗得点は、5階級制覇のインドに50点離され、2階級優勝の中国の160点にも及ばない156点で3位。女子が2位を外れたのは2014年以来10年ぶり。インドは昨年に続いての優勝。

 各選手の成績は下記の通り。


女子

 【50kg級】小川凜佳(岐阜・中京高)   優勝=14選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[6-4]Muskan MUSKAN(インド)
準決勝 ○[6-4]Yu ZHANG(中国)
2回戦 ○[VSU、1:24=10-0]YUJATTURAT S(タイ)
1回戦  BYE

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 【53kg級】本原理紗(千葉・日体大柏高)   3位=13選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[VSU、0:36=10-0]Thi N. DUONG(ベトナム)
敗復戦 ○[不戦勝]VANNAK SAMBAT(カンボジア)
2回戦 ●[VSU、4:10=0-10]Jin ZHANG(中国)
1回戦 ○[VSU、0:57=10-0]SATTHAANAN S.(タイ)

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 【55kg級】澤谷ゆな(育英大)   2位=10選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[4-6]Dhanshri FAND(インド)
準決勝 ○[7-4]Sakibjamal ESBOSYNOVA(ウズベキスタン)
2回戦 ○[VSU、2:39=10-0]Aliana MAKHAMBETOVA(カザフスタン)
1回戦 ○[フォール、1:56=12-0]Yu S. CHEN(台湾)

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 【57kg級】太田早也香(東洋大)   5位=10選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[6-7]Nomin E. MYAGMARSUREN(モンゴル)
準決勝 ●[4-6]Tapsya TAPSYA(インド)
2回戦 ○[6-0]Yubeen LEE(韓国)
1回戦 ○[9-7]Shugyla OMIRBEK.(カザフスタン)

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 【59kg級】山下叶夢(東洋大)   優勝=12選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[VSU、5:16=10-0]Yifan ZHU(中国)
準決勝 ○[フォール、0:29=4-0]Gulmira AITMURATOVA(ウズベキスタン)
2回戦 ○[VSU、3:31=14-4]Erdenebolor LKHAGVASUREN(モンゴル)
1回戦 ○[VSU、2:46=10-0]Pragati V. GAIKWAD(インド)

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 【62kg級】竹元紫凛(京都・丹後緑風高)   8位=10選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[フォール、2:24=5-6]ZMAZNEVA S.(カザフスタン)

※敗者復活戦へ回れず

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 【65kg級】北出桃子(至学館大)   優勝=8選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[フォール、3:32=3-0]Sarika SARIKA(インド)
準決勝 ○[VSU、5:45=14-1]Zharkynai NURLAN KYZY(キルギス)
1回戦 ○[5-0]Miyasar KUSHMURATOVA(ウズベキスタン)

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 【68kg級】持永聖愛(南九州大)   5位=9選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[9-18]Gulnura TASHTANBEKOVA(キルギス)
準決勝 ●[9-12]Firuza ESENBAEVA(ウズベキスタン)
2回戦 ○[フォール、0:46=2-0]Tuyamaa GONCHIGDORJ(モンゴル)
1回戦  BYE

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 【72kg級】中村旭(日体大)   5位=8選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[1-2]Amruta S. PUJARI(インド)
1回戦 ●[VSU、2:00=0-10]Yuqi LIU(中国)

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 【76kg級】中野咲羅(鳥取・鳥取東高)   5位=7選手出場《トーナメント表》
予選リーグ3回戦 ●[0-6]Jyoti BERWAL(インド)
予選リーグ2回戦 ○[フォール、1:58=5-8]Alina YERTOSTIK(カザフスタン)
予選リーグ1回戦 ●[4-11]Tuvshinjargal TARAV(モンゴル)

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 《国別対抗得点》
[1]インド 181点、[2]中国 160点、[3]日本 156点、[4]ウズベキスタン 121点、[5]モンゴル 96点、[6]キルギス 90点、[7]カザフスタン 75点、[8]台湾 74点

8.16~20全国高校生グレコローマン選手権/エントリー選手

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 8月16日(金)~20日(月)に滋賀・ウカルちゃんアリーナ(滋賀県立体育館)で開催される2024年全国高校生グレコローマン選手権のエントリー選手は下記の通り。7月27日(土)に日本レスリング協会審判委員会立ち合いのもと厳正なる抽選を行う。


《大会要項》 

51kg 55kg 60kg 65kg
71kg 80kg 92kg 125kg

《組み合わせ・大会サイト》2024年U20アジア選手権・男子フリースタイル

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(2024年7月22日、タイ・シラチャ)

《大会サイト》 《ネット中継》=有料


23日(火)実施階級(試合開始=日本時間正午・午後6時30分)

 【57kg級】勝目大翔(山梨学院大)   13選手出場《トーナメント表》
1回戦 Iukhan DOKTURBEK UULU(キルギス)

 【65kg級】松原拓郎(佐賀・鳥栖工高)   12選手出場《トーナメント表》
2回戦 Xin WANG(中国)とShattyk ALAIDAR(カザフスタン)の勝者
1回戦 BYE

 【70kg級】荻野大河(山梨学院大)   13選手出場《トーナメント表》
1回戦 Aikyn BOLATULY(カザフスタン)

 【79kg級】水崎竣介(京都・丹後緑風高)   11選手出場《トーナメント表》
1回戦 Alp A. BEGENJOV(トルクメニスタン)

 【97kg級】丸山政陽(日体大)   10選手出場《トーナメント表》
2回戦 Tuxige TUXIGE(中国)とKutman TOLOBALDIEV(キルギス)の勝者
1回戦  BYE


24日(水)実施階級

 【61kg級】西内悠人(日体大)   14選手出場《トーナメント表》
1回戦 Amir HAMAYUN(トルクメニスタン)

 【74kg級】飯塚康太(神奈川大)   13選手出場《トーナメント表》
1回戦 Yegor ANCHUGIN(カザフスタン)

 【86kg級】岡澤ナツラ(神奈川・慶應義塾高)   10選手出場《トーナメント表》
2回戦 Abolfazl Y. RAHMANI FIROUZJAEI(イラン)
1回戦 BYE

 【92kg級】植木優斗(東洋大)   12選手出場《トーナメント表》
1回戦 Nikhil DAHIYA(インド)

 【125kg級】織山昭成(中大)   11選手出場《トーナメント表》
1回戦 Desandu S. WARNAKULA WEERASOORIYA(スリランカ)

《速報》2選手が3位…2024年U20アジア選手権・第4日(男子フリースタイル)

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 (2024年7月23日、タイ・シラチャ)


男子フリースタイル

 【57kg級】勝目大翔(山梨学院大)   10位=13選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[不戦敗=負傷]Iukhan DOKTURBEK UULU(キルギス)

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 【65kg級】松原拓郎(佐賀・鳥栖工高)   3位=12選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[VSU、3:44=10-0]Zeneemeder BYAMBASUREN(モンゴル)
敗復戦 ○[VSU、0:33=10-0]Xin WANG(中国)
2回戦 ●[1-4]Shattyk ALAIDAR(カザフスタン)
1回戦 BYE

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 【70kg級】荻野大河(山梨学院大)   3位=13選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[VSU、1:48=10-0]Ankh E. ALTANGEREL(モンゴル)
敗復戦 ○[VSU、3:35=12-2]Huu T. DO(ベトナム)
1回戦 ●[5-8]Aikyn BOLATULY(カザフスタン)

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 【79kg級】水崎竣介(京都・丹後緑風高)   5位=11選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[1-7]Yerkhan BEXULTANOV(カザフスタン)
敗復戦 ○[6-1]Ramazan ISKENDEROV(キルギス)
1回戦 ●[VSU、4:22=2-12]Alp A. BEGENJOV(トルクメニスタン)

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 【97kg級】丸山政陽(日体大)   8位=10選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[8-13]Kutman TOLOBALDIEV(キルギス)
1回戦  BYE

※敗者復活戦へ回れず

2024年パリ・オリンピック/女子57kg級展望(8月9・10日実施)

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【日本代表】
櫻井 つぐみ(育英大助手)

《略歴》
《JWFデータベース》

《UWWデータベース》
《国際大会成績》
2023年世界女王
エントリー選手

櫻井つぐみ(育英大助手)とV2を目指すマルーリス(米国)が準決勝激突か

 55kg級時代を通じて世界選手権の舞台では負けを知らない櫻井つぐみ(育英大)が第1シードで、世界の強豪から標的とされる立場にいる。同じブロックでは、2大会ぶりのオリンピック優勝を目指すヘレン・マルーリス(米国)と準決勝で激突しそう。

▲米国を代表する選手だが、櫻井つぐみ(育英大助手)へは相性が悪いヘレン・マルーリス(米国)=2023年世界選手権

 シード順では、マルーリスが第5シードで、昨年の世界選手権5位のアンヘリナ・ライサク(ポーランド)が第4シードだが、これまでの実績からしてマルーリスに分がある。今年も2月のパンアメリカン選手権と6月の「ポーランド女子オープン」を制して好調。ただ、櫻井とは2度闘って1点も取れていないので、マルーリスにとって櫻井は苦手なタイプかもしれない。

 反対ブロックにいる第2シードは、昨年の世界選手権決勝を櫻井と闘ったアナスタシア・ニチタ(ルーマニア)。櫻井が3-2で競り勝った。今年に入ってから、1月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)3位、2月の欧州選手権59kg級5位、6月のランキング大会(ハンガリー)5位と優勝に見放されている。不調なのか、本番を見据えた試行錯誤の闘いをしているのか不明だが、59kg級時代に欧州や世界を制している選手の実力をあなどってはなるまい。

▲世界一を争ったあと、パリでの再戦を誓った櫻井つぐみとアナスタシア・ニチタ(ルーマニア)

アフリカ女子初の優勝を目指すオデュナヨ・アデクオロイェ(ナイジェリア)

 第3シードとしてニチタと決勝進出を争う可能性がある世界選手権3位のオデュナヨ・アデクオロイェ(ナイジェリア)は、アフリカ女子初の世界一の期待を受ける選手。第2シードとなって有望視された東京オリンピックは、初戦でニチタに8-0からの逆転フォール負けを喫しており、ニチタへのリベンジを含めて今大会に燃えてくるだろう。

 今年、57kg級の試合でニチタを破ったのは、1月はホン・ケシン(洪可新=中国)、6月はアンシュ・マリク(インド)のアジア予選通過選手(6月には別の中国選手にも敗れている)。6月のランキング大会はこの両者が決勝で対戦し、ホン・ケシンがテクニカルスペリオリティ勝ち。ニチタのいるブロックからはホン・ケシンが勝ち上がってくる可能性も十分(マリクはノーシード)。

 櫻井は、今年4月のアジア選手権でフェン・ヨンシン(中国)に敗れている。中国選手との闘いはこれが初めてだった。パリ大会のエントリーは別の中国選手だが、“中国スタイル”への研究が課題となろう。

▲アジア予選を勝ち抜いたホン・ケシン(洪可新=中国)。2008年北京大会以来の中国の優勝を目指す=UWWサイトより


櫻井つぐみとエントリー選手の対戦成績

Nichita, Anastasia(モルドバ)
2023年 世界選手権 3-2 Nichita, Anastasia
Maroulis, Helen Louise(米国)
2023年 世界選手権 6-0 Maroulis, Helen Louise
2022年 世界選手権 3-0 Maroulis, Helen Louise
Hrushyna Akobiya, Alina(ウクライナ)
2022年 世界選手権 2-2 Hrushyna Akobiya, Alina
Lysak, Anzhelina(ポーランド)
2023年 世界選手権 7-0 Lysak, Anzhelina
Malik, Anshu(インド)
2022年 アジア選手権 フォール、0:53=4-0 Malik, Anshu
Russo, Aurora(イタリア)
2023年 世界選手権 VSU、0:46=10-0 Russo, Aurora
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