“優勝”を決め、天を仰ぐアリアクバリ(イラン)。この肉体は薬物によるものだった!=撮影・保高幸子国際レスリング連盟(FILA)は、公式ホームページ上のドーピングによる資格停止者リストに、今年の世界選手権の男子グレコローマン120kg級で優勝したアミール・アリアクバリ(イラン)が、ドーピング検査で陽性反応を示したことを発表した。筋肉増強剤の成分のアナボリック・ステロイドが検出された。
同選手は2度目のドーピング違反のため、永久資格出場停止となる。FILAによると、レスリング界の永久出場停止処分は4人目で、イランからは2人目。
世界反ドーピング機関(WADA)の基準では、1度目の違反者は2年間の資格停止(2015年からは4年間に変更)、2度目の違反者は永久資格停止で(故意ではない場合などの例外規定あり)、FILAはこの基準を採用している。
これにより、同級は決勝で敗れたヘイキ・ナビ(エストニア)が繰り上がって優勝になるものと思われる。