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請われて実現した合同合宿だが、女子柔道の層の厚さに接し、危機感も…栄和人・強化本部長

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 全日本女子チームの今年度初の合宿は4月10~16日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われ、10~12日の3日間は女子柔道との合同練習。レスリング選手も柔道着を着用して柔道の練習に取り組んだ。

 柔道全日本女子チームの増地克之監督が、リオデジャネイロ・オリンピックで試合終了間際の逆転勝ちを連続した女子レスリング選手の「気持ちとフィジカルの強さに接したい」と希望し、実現した。

 女子レスリングの初期には、レスリング選手が筑波大柔道部や講道館の練習に加わらせてもらったことがある。それ以前から男子では柔道と接点があったが、女子はこれらが初めてで、合同練習というより、レスリング選手が格闘技の初歩を学んだのが実情。柔道の闘いでは柔道選手が圧勝し、レスリングの試合でも柔道選手が勝つという状況だった。

 2012年の元旦合宿では、ともに味の素トレセンでやっていたこともあり、柔道選手がレスリング場に来てレスリングのトレーニングを体験した。これは新年初頭の儀礼的な意味合いが強かった。本格的な合同練習は今回が初めてと言える。

練習で実現した相撲での対抗戦

■柔道選手に追いついたレスリング選手の体力だが…

 今回は、レスリングでの闘いは言うに及ばず、相撲での対戦でもレスリング選手が上回っていたのが現状。柔道選手はつかむところがないと不利、との理由で柔道着の帯を締めた相撲でも、レスリング選手が勝つことが多かった。

 栄和人・強化本部長は、新潟県十日町市・桜花道場での「地獄特訓の成果」と振り返り、同所での体力トレーニングを耐え抜いた選手の体力に自信を持つ。「柔道選手には、十日町でのあの練習を経験してほしかった。今回は日程が合わなかったが、次回は金メダル坂を走り、大部屋で寝て、周囲にコンビニも何もないという過酷な状況で練習に打ち込むことを体験してほしい」と話した。

 一方、柔道の層の厚さを見て、女子レスリング競技選手数の少なさに危機感も感じたという。国内の女子柔道の競技人口は約2万8000人(未就学児~全日本)で、全国高体連専門部の登録は約5000人。レスリング女子の競技人口は2000人に満たず(同)、高体連専門部への登録は約200人。柔道とは「けたが違う」。

 栄本部長は「柔道は大勢の中でしのぎを削り、その中を勝ち抜いてきた選手が全日本チームに入る。1位がけがしても、2位、3位の選手が同じくらいのレベルだから、だれを出しても世界で闘える。代わりはいくらでもいる。レスリングは、残念ながらそういう状況ではない」と言う。

 相撲での闘いにしても、トップ選手による10対10の闘いなら勝ち越せても、50対50での闘いなら「間違いなく負け越すだろう」。レスリングの競技人口が世界的に増えて強化してきた時、今の状況では勝ち抜けないことを感じ、大勢の中でしのぎを削ることのできる柔道がうらやましそう。「そうした状況を目指していきたい」と、強化だけではなく、普及の努力を誓った。

 最後に付け加えることも忘れなかった。「(レスリングが)競技人口が少ない中でも、オリンピックで勝つ実力を身につけることができたのは、福田富昭会長や選手の強化に親身になって取り組んできた指導者がいたからこそ。女子レスリングにかかわってきた人達の努力の賜物だ。選手は、そうした人たちへの感謝の気持ちを忘れず、オリンピックでの金メダルを目指して真剣に打ち込んでほしい」と話した。





 


高谷大地選手や藤波勇飛選手のライバルが6月に米国・ニューヨークで総合デビュー

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総合格闘技へ挑む2013年世界カデット王者のアーロン・ピコ(米国)=USAレスリング協会ホームページより

 世界カデット選手権や世界ジュニア選手権で藤波勇飛選手(山梨学院大=当時三重・いなべ総合学園高)、高谷大地選手(自衛隊=当時拓大)と激闘を展開し、米国の次世代のホープと思われたアーロン・ピコ(20歳)が、6月24日にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行われる総合格闘技イベント「ベラトール180」でデビューすることになった。対戦相手は未定。
 
 ピコは高校のカリフォルニア州チャンピオンなどを経て、2013年世界カデット選手権(セルビア)63kg級決勝で藤波勇飛を8-6で破って優勝。2014年世界ジュニア選手権(クロアチア)66kg級では1回戦で高谷大地に7-5で勝つなどして2位へ。2015年の世界ジュニア選手権(ブラジル)では日本選手との対戦はなかったが3位となり、今後、日本選手のライバルの一人になると思われていた。
 
 米国レスリング協会のホームページによると、ピコは2014年には「ベラトール」と契約し、支援を受けていたというが、2016年リオデジャネイロ・オリンピック出場を目指し、レスリングに専念していた。昨年の米国のオリンピック予選では65kg級に出場して2位に終わり、出場を逃してプロ転向となったもよう。
 
 ボクシングでもジュニアのゴールデン・グラブ賞を受賞しており、米国の格闘技&スポーツ・メディアは「レスリングとボクシングの強烈なバックボーン持った若き格闘家がプロデビューする」などと、かなり大きく報じている。
 
 世界最大の総合格闘技イベント「UFC」のライトヘビー級王者に2004アテネ・2008年北京両オリンピック代表のダニエル・コーミエが君臨するなど、米国の総合格闘技はレスリング出身選手が幅をきかせているが、多くはレスリングのキャリアを終えてからの総合入り。
 
 ピコのように世界レベルの実績を持つ20歳のレスリング選手の総合入りは初めて。結果が注目される。ただ、レスリング活動の終了は明言していない。

 

 

【特集】欧州2大会連続メダルを自信に、さらなる飛躍を目指す…男子グレコローマン71kg級・泉武志(一宮グループ)

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 「やっとレスリングが分かってきました。今から振り返ってみると、学生時代はただ前に出るだけで、レスリングが分かってなかったですね」。2011年全日本学生王者で、今月28歳になった男子グレコローマン71kg級の泉武志(一宮グループ)は、そう話した。

 3月の欧州への長期遠征では、“レスリングに開眼した”実力をもってチーム唯一の2大会連続のメダル獲得。優勝でなかったのは残念だったが、世界トップレベルを体で知ることができ、自分のスタイルがある程度通じたことで、「収穫の多い、とても充実した遠征でした」と振り返る。今年の世界選手権での活躍が期待されるまでに成長していると言っていいだろう。

 泉の得意なスタイルは、前へ出て相手を崩し、引き落とし、ばてさせて勝負するスタイル。グラウンドの攻防は「得意でない」と言うから、コーションの際のパーテール・ポジションの選択がなくなった今のルール下で力を発揮する闘い方だ。これが外国選手相手にけっこう通じた。

世界王者(中央)には敗れたが、ハイレベルのハンガリー・グランプリでメダルを獲得した泉武志

さすがに、ハンガリー・グランプリで闘った昨年の世界王者(バリント・コルパシ=ハンガリー)には通じず、0-4で敗れた。「もっと意識して有利な組み手をとっていかなければ勝てません。(技の追求は)まだまだ浅いです」と反省も忘れず、研究と向上心をもって実力アップに余念がない。

■オリンピック国内予選での負傷と交通事故を乗り越えて

 大学卒業でいったんマットを下りたが、その後カムバック。2015年の世界選手権(米国)で66kg級の日本代表となり、リオデジャネイロ・オリンピックの最有力候補だった。しかし、国内の最終選考となった同年12月の全日本選手権では、1回戦で負傷によるまさかの敗退。パーテール・ポジションの防御で、「2失点に抑えようと思ったら、首から落ちてしまった」。

 幸い選手生活を断念するほどのけがではなかった。それでもオリンピック出場の夢が消え、その時は「引退」の気持ちが脳裏をめぐった。会社に「もうレスリングは辞めます」と電話したという。しかし、会社や周囲の説得のほか、「まだ続けたい、と思う自分がいました」と、1週間後には再起を決意した。

 再起戦は昨年5月の全日本選抜選手権になる予定だった。しかし、大会の3日前、自衛隊の練習に参加させてもらい、原付バイク(原動機付自転車)での帰り道に交通事故に遭遇。救急車で病院に運ばれるアクシデントに見舞われた。普通の人なら何日も入院しなければならなかっただろうが、受け身をうまくとったのか、体が頑丈だったのか、大事には至らなかったという。レスリングの全日本トップ選手の体は、普通でないことは確かだ。

■オリンピックと世界選手権の代表が出る今度の全日本選抜選手権が勝負

昨年12月の全日本選手権、最終日の最後に行われた試合で日本一に輝き、勝負の雄たけびをあげた泉

2つのアクシデントに遭遇したが、無事復帰。階級アップを決め、12月の全日本選手権は71kg級に出場。2015年の世界選手権代表や昨年のアジア選手権の代表らを破って、この階級で初優勝。減量のきつかった66kg級に比べるとパワーもスタミナも存分に出せた。パワーが通じたことによって出せる技が増え、攻撃の幅が広がった。

 「66kg級の時はスタミナ切れもしましたね」と話し、階級アップが正しい選択となった。この先、オリンピック階級がどうなるかは不明だが、もう66kg級で闘うことはなさそうだ。

 ただ、この時はリオデジャネイロ・オリンピック66kg級で5位となり階級をアップした井上智裕(当時三恵海運=現富士工業)と、全日本選抜選手権の王者で世界選手権(ハンガリー)に出場した梅野貴裕(愛媛県協会)が出場しておらず、ある意味では“暫定チャンピオン”。梅野と井上が復帰してくる今度の全日本選抜選手権が、本当の日本一を決める闘いになりそうだ。

 梅野は愛媛・八幡浜工高時代の1年先輩。「当時はボコボコにやられました」と言う。だが、「ここで自分の夢を途切れさせるわけにはいきません。パワーがあって強い先輩で、尊敬していますけど、自分に自信が芽生えてきましたし、国内ではだれにも負けられない、という気持ちです」と気合を入れる。

全日本合宿で太田忍(ALSOK)と練習する泉

■「今年は結果を残す年と決めています。内容ではなく、結果です」

 それに先立ち、5月にはアジア選手権(インド)に出場。イランやカザフスタンなどアジアの強豪を相手に実力を試してくる。「優勝しか考えていません。自分の実力を出し切れば優勝できると思います」ときっぱり。欧州遠征で培った自信はかなり大きいようだ。欧州とアジアのグレコローマンはスタイルが多少違うが、「大切なことは自分のスタイルを貫くこと」と、揺るぎない気持ちを持っている。

 強化の一環として、アジア選手権が終わったあとは栄養関係の資格取得にも挑むという。一人暮らしの現在、全日本合宿以外は自分で食事をつくっているが、食べることも強化の必要要素との理由からだ。2020年東京オリンピックを見据えた気持ちは、中途半端ではない。

 「レスリングの奥の深さをもっと追求していきたい」と言う一方、「今年は結果を残す年と決めています。内容ではなく、結果です」とも話す。欧州の大会で連続メダルだったので、「まず結果は出せたね」との問いに、「優勝でなければ駄目ですよ」と即答。より高い目標値を設定している泉の今シーズンの活躍は?



 

【4・22~23JOC杯・展望(1)】山崎弥十朗(早大)の通算4連覇なるか…ジュニア・男子フリースタイル

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 若手選手の登竜門であるJOCジュニアオリンピックカップは4月22日(土)~23日(日)に神奈川・横浜文化体育館で行われ、ジュニアとカデットの2部門にわたり、次世代を占う闘いが展開される。ジュニア3部門の優勝候補選手とホープ選手を拾った。


《組み合わせ》 / 《進行予定表》

※エントリーに基づいた展望であり、負傷等は勘案しておりません

 ◎男子フリースタイル

 【50kg級】

 3月の全国高校選抜大会を制した谷口龍我(千葉・日体大柏)がエントリー。勢いを持ち込めるか。昨年の全国高校選抜大会3位の桜井龍大(日本文理大=熊本・玉名工高卒)が西日本の意地を、昨年3位の後藤大河(東北学院大)が東北の意地を、それぞれ見せられるか。

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 【55kg級】

 昨年3位で東日本学生秋季新人選手権2位の新井陸人(日体大)が栄冠を勝ち取れるか。昨年の50kg級を制し、階級を上げた松井稜(山梨学院大=岐阜・中京高卒)、国体少年55kg級優勝の荒木大貴(専大=熊本・玉名工高卒)ら大学の新1年生がどう挑むか。松井と荒木は準決勝で対戦する組み合わせ。

 高校選手では、昨年カデット50kg級優勝の服部大虎と、昨年のインターハイと3月の全国高校選抜大会を制した山口海輝千葉・日体大柏勢が優勝争いに加われるか。

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 【60kg級】

 昨年のチャンピオンは負傷欠場。同2位でアジア・ジュニア選手権2位の吉村拓海(早大)に、昨年のアジア・カデット選手権63kg級優勝で国体60kg級も制した榊大夢(山梨学院大=鹿児島・鹿屋中央高卒)、国体少年60kg級3位の谷山拓磨(拓大=京都・京都八幡高卒)、インターハイ55kg級2位の松尾洸希(明大=岐阜・岐南工高卒)らが挑む。吉村と谷山、榊と松尾がそれぞれ同じブロック。

 3月の全国高校選抜大会優勝の小川航大(青森・八戸工大一高)が、どこまで上位に食い込めるか。

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 【66kg級】

 昨年3位でインターハイを制した梅林太朗(早大=東京・帝京高卒)、インターハイ2位の志賀晃次郎(拓大=京都・京都八幡高卒)の争いが、大学へ舞台を移して展開されるか。お互いに勝ち上がれば準決勝で対戦。反対のブロックにいる中村剛士(専大)はカデットで優勝経験があり、ジュニアでの優勝を目指す実力はあるはず。

 3月の全国高校選抜大会を制した安楽龍馬(山梨・韮崎工高)、昨年の世界カデット選手権63kg級3位の基山仁太郎(三重・いなべ総合学園高)ら高校選手がどこまで上位に食い込めるか。

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 【74kg級】

 全日本選手権2位の山崎弥十朗(早大)が頭ひとつ以上抜け出ている状況。実力を発揮してジュニア3連覇、カデットから通算すると4連覇なるか。

 挑む筆頭は、2015年の高校三冠王者(全国高校選抜大会、インターハイ、国体)で昨年の全日本学生選手権3位の吉田隆起(拓大)、昨年の高校三冠王者の三輪優翔(日体大=和歌山・和歌山北高卒)。お互いに勝ち上がれば準決勝で対戦するので、山崎への“挑戦者決定戦”となるか。

 昨年カデット69kg級優勝の井筒勇人(千葉・日体大柏高)、3月の全国高校選抜大会を制した坂野秀尭(鹿児島・鹿屋中央高)、同2位の伊藤朱里(京都・網野高)らの高校選手がどこまで上位へ食い込めるか。

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 【84kg級】

 昨年74kg級3位だった松雪泰成(専大)が全日本選手権86kg級3位の実力を見せるか。昨年2位の横山凛太朗(山梨学院大=三重・いなべ総合学園高卒)が台頭するか。お互いに勝ち上がれば準決勝で対戦する。

 反対ブロックには、3月の全国高校選抜大会優勝の山田修太郎(秋田・秋田商高)と、昨年の高校三冠王者ながら同決勝で山田に敗れた石黒隼士(埼玉・花咲徳栄高)がいる。大学生の間を勝ち抜き、準決勝で再戦なるか。

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 【96kg級】

 一昨年2位、昨年優勝の石黒峻士(日大)が全日本選手権97kg級3位の実力を発揮し、連覇を達成するか。カデットでも2度優勝しており、勝てば通算4度目の優勝となる。執行優大(福岡大)が西日本学生王者の意地を見せられるか。

 昨年カデット100kg級優勝の山本壮大(静岡・飛龍高)、昨年の国体少年96kg級優勝の吉田ケイワン(埼玉・花咲徳栄高)は、ともに3月の全国高校選抜大会の優勝を逃した。巻き返しなるか。

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 【120kg級】

 昨年2位で全日本大学選手権3位などの山本泰丈(日大)が一歩リードか。グレコローマンで国体少年2位の実績を持つ藤本歩(山梨学院大)、昨年の国体少年120kg級3位の森右秀(愛知・星城)がどこまで食いつけるか。



 

【4・22~23JOC杯・展望(2)】60kg級はグレコローマン挑戦の成國大志(青山学院大)か、昨年王者の鈴木絢大(日体大)か…ジュニア・男子グレコローマン

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《組み合わせ》 / 《進行予定表》

※エントリーに基づいた展望であり、負傷等は勘案しておりません


 ◎男子グレコローマン

 【50kg級】

 昨年優勝し世界ジュニア選手権にも出場した山口秀斗(神奈川大)が連覇を目指す。2015年カデット42kg級優勝の清水賢亮(北海道・帯広北高)がジュニアでも優勝なるか。

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 【55kg級】

 カデットで優勝の実績があり昨年3位の高橋三四郎(山梨学院大)がわずかにリードしている状況か。

 昨年の国体少年55kg級優勝の片桐大夢(拓大=静岡・飛龍高卒)、同3位でカデットで2度優勝の実績を持つ小川翔太(日体大=茨城・霞ヶ浦高卒)の大学の新1年生、昨年のインターハイ50kg級王者で国体少年50kg級優勝の稲葉海人(山梨・韮崎工高)らが、どこまで上位に食い込めるか。

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 【60kg級】

グレコローマンでも全国制覇の実績を持つ成國大志(青山学院大)=写真は2015年全国高校生グレコローマン選手権優勝時

フリースタイル61kg級で昨年1年生学生王者に輝いた成國大志(青山学院大)がエントリー。グレコローマンでも2013年世界カデット選手権出場、2015年全国高校生グレコローマン選手権優勝などの実績を持つ。

 昨年優勝の鈴木絢大(日体大=静岡・飛龍高卒)は全国高校生グレコローマン選手権と国体をともに2年連続で制している選手。お互いに勝ち上がれば決勝で対戦する。

 成國のブロックには、昨年の全国高校生グレコローマン選手権55kg級優勝の神田優人(中京学院大=山梨・農林高卒)がいる。成國の決勝進出を阻止できるか。

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 【66kg級】

 昨年の全日本大学グレコローマン選手権で1年生王者に輝いた宇井大和(早大)が優勝候補の一番手と言えよう。その後の新人選手権では優勝を逃しているだけに、今回巻き返したいところ。

 昨年2位で全日本学生選手権3位の遠藤功章(日体大)が対抗の一番手か。カデットで優勝の実績があり、昨年の西日本学生選手権優勝の岩本巧(同志社大)も優勝戦線に加われる実力を持つ。

 昨年の国体少年66kg級優勝の中村拓磨(専大=岐阜・中津商高卒)がどこまで上位に食い込めるか。

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 【74kg級】

林雷(日体大)

昨年2位で全日本選手権75kg級3位の林雷(日体大)が優勝候補の最右翼と言える。3月には全日本チームの欧州遠征にも参加。培った実力を見せたいところ。

 昨年の東日本学生秋季新人選手権71kg級優勝の下地恵永(専大)、昨年の全国高校生グレコローマン選手権と国体少年の74kg級を制した北條良馬(神奈川大=岡山・高松農高卒)、国体少年74kg級2位の前田明都(専大=埼玉・花咲徳栄高卒)らが優勝戦線に食い込めるか。

 林と下地、北條と前田がそれぞれ同ブロック。

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 【84kg級】

 昨年の東日本学生秋季新人選手権80kg級優勝の藤井達哉(青山学院大)が昨年に続く優勝を目指す。昨年3位で東日本学生春季新人選手権80kg級を制した西山慎吾(日体大)と決勝で激突するか。

 西山と同ブロックの全日本選手権80kg級5位の勅使川原延明(日体大)が優勝争いに割りこむこともありうる。国体少年84kg級2位の向井識起(広島・国際学院高)がどこまで上位へ食い込めるか。

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 【96kg級】

グレコローマンに挑む二ノ宮寛斗(明大)=写真は昨年のフリースタイル96kg級決勝

昨年フリースタイル96kg級で2位だった二ノ宮寛斗(明大)がエントリー。こちらのスタイルでも全日本大学グレコローマン選手権3位の実力者で、優勝候補の筆頭と言える。

 同5位の松本直毅(早大)、2015年に国体少年96kg級で優勝している白鳥慶樹(日体大)らが優勝戦線にからむか。

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 【120kg級】

 出場6選手。準決勝から出場の昨年2位で国体少年120kg級3位の庄司樹(専大=岐阜・岐阜工高卒)、同2位の番地啓太(国士舘大=青森・八戸学院光星高卒)の2選手が優勝に近い位置にいるか。



 

年末にロシア・チェボクサルで「女子ワールドカップ」開催か?

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2015年3月にロシア・サンクトペテルブルグで行われた女子ワールドカップ。2年連続中止は避けたいところだが…。

 ロシア協会のホームページによると、同国協会のミハイル・マミアシビリ会長はロシアの「R-Sports」に対し、昨年に続いて開催されていない女子のワールドカップを、今年末にチェボクサル(モスクワから東に飛行機で約1時間20分)で検討していることを明らかにした。
 
 具体的な期日までは明記されていないが、11月21~26日にU-23世界選手権(ポーランド)、12月21~23日に天皇杯全日本選手権が予定されているので、実現しても日本からベストメンバーの派遣は厳しそうだ。
 
 2001年にスタートした同イベントは、昨年、引き受け国がなく開催されなかった。世界レスリング連盟(UWW)は2年連続の中止を避けるべく、今年3月の開催を目指してロシアに打診。日本から直行便もあるサハリン州ユジノサハリンスクでの開催が検討されたが、大会を運営するだけのスタッフが集まらずに断念。春に日本で開催できないかとのリクエストは、日本でのスケジュールや、その時期は米国が参加できないなどの理由で実現しなかった。
 
 ロシアは現在、ここ数年ロシア・オープン・カップを開催(昨年は12月9~10日)して大会運営のノウハウを持っているチェボクサルと交渉を進めているという。ロシアは2007年にクラスノヤルスクで、2015年にサンクトペテルブルグで、同イベントを開催している。

 

 

【4・22~23JOC杯・展望(3)】世界ジュニアV2へ向けて弾みをつけるか、59kg級・熊野ゆづる(日大)…ジュニア・女子

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《組み合わせ》 / 《進行予定表》

※エントリーに基づいた展望であり、負傷等は勘案しておりません


 ◎女子

 【44kg級】

 出場2選手で、植野麻奈美(京都・網野高)永尾さくら(高知・高知東高)の争い。ジュニアクイーンズカップで快勝している植野に分があるか。

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 【48kg級】

 ジュニアクイーンズカップ優勝の須崎優衣がエントリーしているものの、アジア選手権(5月10~14日、インド)の出場が決まり、調整に専念することが予想される。同2位の加賀田葵夏は51kg級へエントリー。したがって、同3位の澤田千優(青山学院大)中村未優(専大=埼玉・埼玉栄高卒)の争いになりそう。

 昨年44kg級優勝の佐藤雛子(法大=東京・安部学院高卒)や同2位の田口あい(日体大)が優勝戦線に加われるか。

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 【51kg級】

 全日本選手権48kg級2位などの加賀田葵夏(青山学院大)とジュニアクイーンズカップのこの階級を制した谷山菜緒(法大)の争いになりそう。お互いに勝ち上がれば準決勝で対戦。

 反対のブロックでは、ジュニアクイーンズカップ2位の堀千咲(東洋大=東京・安部学院高卒)と同3位の東川加奈(至学館大=東京・安部学院高卒)が決勝進出を争うか。

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 【55kg級】

 世界チャンピオンでジュニアクイーンズカップ優勝の向田真優はアジア選手権に備えてエントリーしていない。昨年の世界カデット選手権52kg級優勝でジュニアクイーンズカップ2位の奥野春菜(至学館大=三重・久居高卒)、同3位の澤葉菜子(至学館大=愛知・至学館高卒、全日本選手権53kg級3位の内城朝葉(至学館大)による同門による争いとなるか。


 昨年のインターハイ52kg級3位の樋口耀(日体大=大阪・香ヶ丘リベルテ高卒)、同49kg級2位の田南部夢叶(東京・帝京高)らが至学館大の独占を阻止できるか。

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 【59kg級】

 エントリーしている55kg級全日本チャンピオンの南條早映は、アジア選手権(5月10~14日、インド)への調整のため不出場が濃厚。ジュニアクイーンズカップの決勝を争った熊野ゆづる(日大=東京・安部学院高卒)花井瑛絵(愛知・至学館高)が再び優勝を争うか。前回は熊野が6-4で競り勝った。熊野は昨年の世界ジュニア・チャンピオン。この大会で勝って連覇へ向かいたいところ。

 昨年の全日本学生選手権58kg級優勝で2月のデーブ・シュルツ国際大会(米国)を制した河内美樹(日体大)らが優勝争いに加われるか。

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 【63kg級】

復活を決定づけるか、川井友香子(至学館大)

 負傷による戦線離脱を乗り越えてジュニアクイーンズカップで復活優勝を果たした川井友香子(至学館大)が、この大会でも優勝するか。

 同2位の榎本美鈴(環太平洋大)、同3位の屋比久すず(国士舘大=沖縄・浦添工高卒)三輪奏歩(東洋大=東京・安部学院高卒)、昨年の全日本学生選手権60kg級2位の矢後愛佳(日大)、昨年の世界カデット選手権60kg級優勝の小玉彩天奈(高知・高知東高)らが川井の牙城を崩せるか。

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 【67kg級】

 ジュニアクイーンズカップ決勝を争った森川美和(東京・安部学院高)松雪成葉(愛知・至学館高)の再戦となる可能性が高い。同3位の鈴木芽衣(東洋大)木村夕貴(青山学院大)が両者の争いに割って入れるか。

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 【72kg級】

 ジュニアクイーンズカップ決勝で対戦した松雪泰葉(愛知・至学館高)早川まい(至学館大)の争いが再現されるか。松雪がインターハイ、および世界カデット選手権(ともに70kg級)を制した実力を再度見せるか。

 ジュニアクイーンズカップ3位の進藤芽伊(日体大=大阪・香ヶ丘リベルテ高卒福島宇美(東京・安部学院高)が優勝戦線に浮上できるか。



 

【報道】4・26/5・1男子全日本チーム公開練習のお知らせ

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報 道 各 位

(公財)日本レスリング協会
 男子強化委員会
 広 報 委 員 会 

 平素より当協会のご支援に感謝申し上げます。

 来月のアジア選手権(5月10~14日、インド・ニューデリー)、「BEAT THE STREETS」(5月17日、米国・ニューヨーク)へ向け、男子フリースタイルの全日本チームが4月25~30日、男子グレコローマンの全日本チームが4月29日~5月6日、ともに東京・味の素トレーニングセンターで合宿します。

 下記の日程で練習を公開します。取材希望の社は、別紙の申請書に必要事項を明記のうえ、wrestling@japan-sports.or.jpまでメールにて申請ください。

 現在、同センターへの入場が厳しくなっていますので、事前申請がない場合は、申し訳ありませんが、取材をお受けいたしかねますので、期日までに申請いただけますよう、ご協力をよろしくお願いいたします。

【男子フリースタイル】 (取材申請書=4月24日正午締め切り

期日:4月26日(水)午後4時~(受付:3時20分~50分)
     終了後、2~3選手の囲み取材

場所:東京・味の素ナショナルトレーニングセンター レスリング場

【男子グレコローマン】 取材申請書=4月28日正午締め切り

期日:5月1日(月)午後4時~(受付:3時20分~50分)
     終了後、2~3選手の囲み取材

場所:東京・味の素ナショナルトレーニングセンター レスリング場

《問い合わせ》日本レスリング協会事務局 担当:武田
         電話 03-3481-2354



 


理想の上司の女性部門2位に吉田沙保里選手(至学館大職)…産業能率大学・調査

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 産業能率大学は4月18日、「理想の上司」に関する調査結果を発表。女性部門の2位に、昨年19位だった吉田沙保里選手(至学館大職)が47票を獲得してランクされた。昨年まで7年連続で1位だった天海祐希は46票で3位へ。1位は昨年2位の日本テレビ・水卜麻美アナウンサーで55票を獲得した。

 吉田選手には「後輩の指導に熱心だから」(22歳/男性)、「輝かしい成績と挫折の両方を経験されているので」(22歳/男性)などの理由があったという。

 産能マネジメントスクール主催のセミナーを受けた2017年度の新入社員523名を対象に書面アンケートにて行われ、436名(男性302名・女性134名)が回答した。

 吉田選手は今年2月に明治安田生命保険が行った「理想の上司」の調査でも、水卜麻美、天海祐希に続いて3位に入っていたほか、3月下旬に「マイナビ学生の窓口」が今春から社会人になる大学生男女396人を対象に行った「上司になってほしいスポーツ選手」の調査でも、テニスの松岡修造選手(107人)に続き、99人で2位にランクされた。3位は80人のイチロー。

 吉田選手を選んだ理由は、

・教えるのがうまそうだし、真剣に悩みを聞いてくれそうだから(女性/22歳/大学4年生)
・人類最強の女に鍛えられたいから(女性/22歳/大学4年生)
・メンタルが強そうだから、精神力をどんなときも保つ方法を教えてくれそう(女性/24歳/大学院生)
・強いしかっこいいけど、親しみやすい人がいいなと思って(女性/23歳/大学院生)

などだった。



 

【特集】“最強の市民ランナー”川内優輝が目標…男子グレコローマン80kg級・前田祐也(鳥取・中央育英高職)

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 “レスリングの川内優輝”を目指す-。4月から鳥取県職員に正式に採用された男子グレコローマン80kg級の前田祐也(鳥取・中央育英高職)が、地方公務員マラソン・ランナーとして世界選手権などに出場した川内優輝選手を目標に、東京オリンピックを目指すことになった。

 県庁職員として9時~5時は事務ワークという生活も考えられたが、全日本レベルの大会を4大会連続で制している才能を県が認めてくれたのか、レスリング部のある中央育英高に職員として出向となり、全日本合宿にも参加できることになった。「送り出してくれる職場の人たちの厚意にこたえるためにも、頑張らないとなりません」と気を引き締めている。

■キャリア1年半の選手に敗れ、闘争心が燃え上がった

 前田は高校時代は全国大会ベスト8が最高という実績から、拓大4年の2015年に全日本選抜選手権で勝って世界選手権(米国)に出場。全日本選手権でも優勝した。卒業後の1年間、鳥取県立武道館で勤務したあと、今年4月、鳥取県庁に正式に採用された。

 卒業にあたり、東京に残って数年間だけでもレスリング専念の環境を求める選択肢もあっただろうが、レスリングだけが人生ではない。その後の生活を考えて故郷で職を求め、その目標は達成。一方で、第一線での活動を続けられる環境を得ることができた。

キャリア1年半の選手に不覚を喫した昨年11月の全l国社会人オープン選手権

ふだんは高校選手を相手に汗を流すが、全日本合宿には参加できる環境。自衛隊や企業がサポートする “プロ選手”ではないものの、好条件の環境といえよう。気持ちは前を向いていると思われるが、「後ろを向いたことはありません」と笑う。このあたりは、拓大の須藤元気監督の「ポジティブ思考の勧め」の影響か。

 昨年11月の全国社会人オープン選手権では、レスリングのキャリア1年半という鶴田峻大(自衛隊)に敗れ、強烈な悔しさを感じた。「これだけ悔しい気持ちがあるのなら、まだできると思った」。エネルギーは、まだふんだんにある。

 3月は仕事の関係で全日本の欧州遠征のうちクロアチア遠征にだけ参加し、合宿と大会出場をこなした。外国選手との試合は昨年2月のアジア選手権(タイ)以来。練習となると、2015年のポーランド遠征以来だ。

■あがってしまうタイプ、最大の課題はメンタル面の強化

 久しぶりの外国選手との練習は「刺激になることが多かったです。外国選手はすぐにそってきます。やられるうちに、この技が必要と感じ、(タイミングやこつを)聞いたりして学んできました。勝負をかける必要がある時、やってみようと思います」と、収穫のある遠征となった。

昨年12月の全日本選手権では鶴田峻大(自衛隊)にリベンジし、全日本王者の地位を守った

「ザグレブ・オープン」は残念ながら初戦で敗れた。国際大会では、2014年ブラジルカップでの優勝があるが、ハイレベルの大会ではまだメダルに手が届いていない。今回は「緊張し、てんぱってしまって、何をやっているのか分からなくなりました」と振り返る。「緊張してしまうタイプなんです」と言う。

 緊張するので開始から相手を見てしまう。気がついた時には攻撃を受けてしまい、立て直せない負のスパイラル(連鎖反応)が“いつもの”負けパターン。国内ではそのスパイラルに入る前に立て直せるが、実力ある相手には、その状態から抜け出せない。「緊張しない人の気持ちを知りたいです。だれかいませんかね」と真顔で訴えてくるほどだ。

 技術や戦術は教えることができるが、精神力を教えられる指導者はそうそういない。いや、直接教えられる指導者は“いない”のが現実。自分自身で強くし、乗り越えなければならない。須藤元気流のポジティブ思考を前面に出し、“あがり症”からの脱却が望まれる。

■“最強市民ランナー”の活躍が刺激材料

 もちろん、技術と体力の問題もある。「差してからの攻撃がしっかりできないし、足も動いていないし、体力も劣っている」と課題は多く、これらの習得と克服が必要。全日本合宿以外では鳥取で高校生を相手にした練習になるので、工夫が必要だ。

 そこで参考になるのが、“最強の市民ランナー”としてマラソン界を席巻した川内選手。強豪大学でもまれたわけではなく、卒業後はフルタイムの公務員生活をしながらの選手生活。長期の合宿はできず、指導者も競争相手もいない。選手生活にかかる経費はすべて自費。

全日本合宿で練習する前田

マラソンは実業団に所属する“プロ選手”が当たりまえで、月間1000kmを走ることが必要などと言われているが、普通に仕事をこなす川内選手は、ランニングによる通勤を含めて月間の走行距離は多くて600km。

 「レース参加も練習」と公言し、2013年はフルマラソンだけでも11大会に出場(うち7回優勝)。大会参加は年に1、2回という陸上界の常識に果敢に挑み、 常識を覆して日本のトップに立った。

 「強豪チームじゃなきゃ駄目、というのは才能の芽を摘んでいる」「実業団選手には負けたくない。いつも『死んでもいい』という思いで走りますから」とは、名言として語り継がれている川内選手の言葉。個人競技のマラソンと対人競技の格闘技では、すべてを同じには考えられないが、前田のように地方で頑張るレスリング選手へのアドバイスになることは間違いない。

 前田も「本当に工夫し、めちゃめちゃ努力しているのだと思います。自分は、仕事をして練習をすることが辛いと思ったことがあります。両立は大変なんです。川内選手はすごい選手だと思います」と話し、その生き方はお手本であり、刺激材料でもある。

 5月にはアジア選手権(インド)への出場が決まっている。「何もできないまま終わることは避けたい。内容は必要だけど、勝てばいい、という気持ちでぶつかりたい」。国内では追い上げられる立場になった。このあたりで国際大会の結果を出し、一段階上へ行きたいところだ。



 

日系のクラリッサ・チャン(2008年世界女王)が米国女子チームのコーチへ

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 2008年世界選手権(東京)の女子48kg級チャンピオンで、2012年ロンドン・オリンピックで銅メダルを獲得したクラリッサ・チャン(米国=正式名は「クラリサ・キョウコ・メイ・リン・チャン」)が、米国女子チームのアシスタント・コーチに就任した。米国ナショナルチームの本拠地のコロラドスプリングズでテリー・スタイナー監督を助け、米国チームの強化にあたる。

 ハワイ出身のチャンは、中国系米国人の父と日本人(日系三世)の母の間に生まれ、祖母は福岡県出身。ハワイの高校でレスリングを始め、ミズーリバレー大で続けて全米選手権を5度制覇。2008年北京・2012年ロンドンの2度のオリンピックに出場した。

 現在までに米国女子でオリンピックに2度出場した選手はチャンを含めて3人いるが、メダルを取ったのはチャンだけ。米国レスリング協会のホームページは「米国レスリング界の偉大な女子選手の一人」と説明している。

 2008年世界選手権のあとは、幼稚園の先生の勉強のため岐阜県中津川市に短期留学。日本語も多少話せる。

 チャンは「シニアからカデットを通じたアメリカのチームの強化に貢献できることに、とても興奮している。私の経験と知識を注ぎたい。スタイナー監督や世界のコーチからコーチ学を学び、コーチとしても成長したい」とコメントした。




 

4連覇を目指す山崎弥十朗(早大)らが勝ち上がる…JOCジュニアオリンピックカップ第1日

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 JOCジュニアオリンピックカップは4月22日、神奈川・横浜文化体育館で開幕。階級によっては3回戦までが行われた。

 カデット時代を含めて4連覇を狙うジュニア・男子フリースタイル74kg級の山崎弥十朗(早大)や通算4度目の優勝を目指すジュニア・男子フリースタイル96kg級の石黒峻士(日大)は、初戦の2回戦をテクニカルフォールで勝って3回戦に進出。有力選手はほぼ勝ち上がった。

 同大会は生まれた年で区切られるため、高校生3年生が大学生に交じってジュニアの部に出場している場合がある。3月の全国高校選抜大会の55kg級を制した山口海輝(千葉・日体大柏高)や60kg級優勝の小川航大(青森・八戸工大一高)らは大学生を破って第2日に駒を進めた。

 各階級の成績は下記の通り。


◎第1日結果

《ジュニアの部》

男子フリースタイル

男子グレコローマン

女子

《カデットの部》

男子フリースタイル

男子グレコローマン

女子


※スマホの機種によっては右側が切れます

大学生の間を勝ち上がった山本壮太(静岡・飛龍=セコンドは兄で全日本王者の山本泰輝)

山口海輝(千葉・日体大柏)も高校生の王者を目指して好発進


 

千葉・日体大柏高が男子フリースタイルで5階級制覇…JOC杯最終日(カデット)

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(4月23日、神奈川・横浜文化体育館)


《カデットの部》

男子フリースタイル 男子グレコローマン 女子
一覧表 トーナメント表 一覧表 トーナメント表 一覧表 トーナメント

個 人賞

 ◎カデットの部

 【男子フリースタイル】                    

 ▼42kg級[1]田南部魁星(第六機動隊少年)、[2]由良琉二(京都・網野町少年クラブ)、[3]谷井将太(滋賀・信楽高)、河村歩(東京・GOLDKID'S)

 ▼46kg級[1]小川颯太(青森・八戸工大一高)、[2]荒道豊樹(青森・八戸学院光星高)、[3]草間正汰(埼玉・埼玉栄高)、塚田京(秋田県協会)

 ▼50kg級[1]竹下雄登(千葉・日体大柏高)、[2]藤原祐真(京都・網野高)、[3]清岡幸大郎(高知・高知南高)、野坂晃誠(福井敦賀気比高)

 ▼54kg級[1]山口叶汰(静岡・焼津水産高)、[2]大橋寛介(長野・上田西高)、[3]小林雄泰(大阪・興國高)、堤太一(静岡・沼津城北高)

 ▼58kg級[1]榊流斗(JOCエリートアカデミー)、[2]飯田翔真(東京・自由ヶ丘学園高)、[3]堤泰樹(静岡・沼津城北高)、萩原大和(埼玉・花咲徳栄高)

 ▼63kg級[1]伊藤謙心(千葉・日体大柏高)、[2]森川陽斗(静岡・飛龍高)、[3]徳力貫太(三重・いなべ総合学園高)、小田嶋大樹(神奈川・日大藤沢高)

 ▼69kg級[1]佐藤匡記(JOCエリートアカデミー)、[2]西川竣介(香川・多度津高)、[3]三木翔永(岐阜・高山西高)、奥井真吉(千葉・日体大柏高)

 ▼76kg級[1]山田脩(千葉・日体大柏高)、[2]今村大地(東京・自由ヶ丘学園高)、[3]荒木和希(熊本・玉名工高)、内田貴斗(和歌山・和歌山北高)

 ▼85kg級[1]白井達也(千葉・日体大柏高)、[2]伊藤飛未来(埼玉・埼玉栄高)、[3]松田泰地(愛知・一宮工高)、田中勝大(香川・多度津高)

 ▼100kg級[1]宮本海渡(千葉・日体大柏高)、[2]出頭海(茨城・鹿島学園高)、[3]叶強(神奈川・釜利谷高)、牟田浩都(愛知・一宮工高)

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 【男子グレコローマン】

 ▼42kg級[1]荒木瑞生(佐賀・鳥栖工高)、[2]坂本大悟(東京・日本工大駒場中)、[3]島谷真和(千葉・松戸ジュニア)、掛谷泰雅(岡山・倉敷鷲羽高)

 ▼46kg級[1]岡本景虎(和歌山・和歌山北高)、[2]山根典哲(香川・多度津高)、[3]宮﨑駆(奈良・斑鳩クラブ)、杉原慶治(岐阜・岐南工高)

 ▼50kg級[1]松井謙(愛知・中京高)、[2]佐々木航(静岡・飛龍高)、[3]樋川悠作(山梨・農林高)、堤孔一(静岡・沼津城北高)

 ▼54kg級[1]島谷侃(秋田・秋田商高)、[2]河名真偉斗(広島・三次高)、[3]松本健新(山梨・農林高)、中島蓮(鹿児島・鹿屋中央高)

 ▼58kg級[1]竹下航生(香川・高松北高)、[2]和久巧凌(神奈川・横浜修悠館高)、[3]藤山海斗(埼玉・花咲徳栄高)、大河原蔵之介(千葉・四街道高)

 ▼63kg級[1]吉永信太郎(熊本・玉名工高)、[2]堤滋樹(静岡・沼津城北高)、[3]村島克哉(埼玉・花咲徳栄高)、池田龍斗(山形・山形商高)

 ▼69kg級[1]谷口空良(岐阜・高山西高)、[2]小西温也(福井・敦賀気比高)、[3]金沢勇輝(群馬・前橋西高)、千葉将太(岩手・盛岡工高)

 ▼76kg級[1]日下尚(香川・高松北高)、[2]小舩賢登(愛知・名古屋工高)、[3]鷲見謙斗(岐阜・岐南工高)、木村海騎(高知・高知東高)

 ▼85kg級[1]古川裕貴(山梨・韮崎工高)、[2]三浦哲史(京都・網野町少年クラブ)、[3]今城龍俊(愛媛・八幡浜工高)、本木臣代士(福岡・小倉商高)

 ▼100kg級[1]仲里優力(沖縄・北部農林高)、[2]鈴木翔真(茨城・鹿島学園高)、[3]小西利拓(石川・野々市明倫高)、瀧一也(茨城・霞ヶ浦高)

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 【女子】                    

 ▼38kg級[1]原田渚(兵庫・芦屋学園中)、[2]徳永珠帆(愛知・刈谷クラブ)、[3]眞柄美和(JOCエリートアカデミー)、太田真蓉(埼玉・栄魂J.W.Sクラブ)

 ▼40kg級[1]櫻井はなの(高知・高知クラブ)、[2]清岡もえ(高知・高知南中)、[3]坂本由宇(東京・AACC)、中西美結(三重・一志ジュニア)

 ▼43kg級[1]伊藤海(京都・網野町少年クラブ)、[2]元木咲良(埼玉・埼玉栄高)、[3]片岡梨乃(千葉・日体大柏高)、清水美海(京都・網野高)

 ▼46kg級[1]吉元玲美那(埼玉・埼玉栄高)、[2]下野佑実(京都・海洋高)、[3]櫻井つぐみ(高知・高知南高)、小坂歩未(岐阜・高山西高)

 ▼49kg級[1]吉村涼菜(埼玉・埼玉栄高)、[2]田村生吹(京都・網野高)、[3]小川玲奈(千葉・日体大柏高)、木井たから(大阪・香ヶ丘リベルテ高)

 ▼52kg級[1]今井佑海(京都・海洋高)、[2]五十嵐彩季(愛知・星城高)、[3]長谷川華子(東京・安部学院高)、太田若那(東京・安部学院高)

 ▼56kg級[1]永本聖奈(愛知・至学館高)、[2]高山凛子(愛知・至学館高)、[3]福井紀夏(兵庫・芦屋学園高)、竹下葵(愛知・至学館高)

 ▼60kg級[1]近藤凜(高知・高知南高)、[2]類家直美(愛知・至学館高)、[3]武藤千奈恵(東京・日本工大駒場高)、寺本鈴(三重・四日市ジュニア)

 ▼65kg級[1]中井ほのか(愛知・至学館高)、[2]宮道りん(愛媛・今治工高)、[3]大関永優美(東京・安部学院高)、伏部内まこ(岩手・種市高)

 ▼70kg級[1]鏡優翔(JOCエリートアカデミー)、[2]山本和佳(三重・一志ジュニア)、[3]小林奏音(群馬・太田高)、長島水城(東京・安部学院高)



 

山崎弥十朗(早大)が通算4連覇でJOC杯受賞、女子は通算7連覇の加賀田葵夏(青山学院大)…JOC杯最終日(ジュニア)

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 JOCジュニアオリンピックカップ最終日は4月23日、神奈川・横浜文化体育館で各部門の決勝までが行われ、ジュニアでは、男子フリースタイル74kg級で全日本選手権2位の山崎弥十朗(早大)が優勝。カデット時代を含めて4年連続優勝を達成し、最優秀選手に贈られるJOC杯を受賞した。女子のJOC杯は51kg級を制し、カデット3度を含めて7連覇となる加賀田葵夏(青山学院大)。

 男子フリースタイル96kg級は昨年優勝の石黒峻士(日大)が2年連続優勝。カデット時代を含めて4度目の栄冠。グレコローマン84kg級は藤井達哉(青山学院大)が2年連続優勝を達成し、60kg級は昨年の全日本学生選手権フリースタイル61kg級で1年生王者に輝いた成國大志(青山学院大)が勝った。

 同66kg級は昨年の全日本大学グレコローマン選手権で1年生王者に輝いた宇井大和(早大)が優勝。 ジュニアのゴールドメダル賞は、男子が成國、女子が63kg級優勝の川井友香子が受賞した。

 高校選手の躍進が目立ち、フリースタイル50kg級で谷口龍我(千葉・日体大柏高)、55kg級で山口海輝(千葉・日体大柏高)、グレコローマン50kg級で清水賢亮(北海道・帯広北高)が優勝。16階級の3位以内64選手のうち16選手が高校生。フリースタイルに限れば、8階級の32選手中、約3分の1の11選手が高校生だった。

 一方、最低1選手は優勝選手を輩出していた日体大は両スタイルで優勝なしに終わった。JOC杯となってから初めてで、ジュニアの大会では1969年の第1回全日本ジュニア選手権以来(出場できなかった2010年を除く)。

 男子フリースタイル84kg級は松雪泰成(専大)が優勝。女子69kg級の成葉と72kg級の泰葉(ともに愛知・至学館高)も優勝し、3兄妹で栄冠を勝ち取った。正確が記録は残っていないが、どの大会を通じても例がないものと思われる。

 各階級の成績は下記の通り。(カデット成績は、ここをクリック)


《ジュニアの部》

男子フリースタイル 男子グレコローマン 女子
一覧表 トーナメント表 一覧表 トーナメント表 一覧表 トーナメント表

個 人賞

 《個人賞》

 【JOC杯(最優秀選手賞)】▼男子  山崎弥十朗(早大=ジュニア・男子フリースタイル74kg級)、▼女子 加賀田葵夏(青山学院大=ジュニア・女子51kg級)

 【ゴールドメダル賞】▼男子ジュニア 成國大志(青山学院大=60kg級)、▼女子ジュニア  川井友香子(63kg級)


 ◎ジュニアの部

 【男子フリースタイル】                    

 ▼50kg級[1]谷口龍我(千葉・日体大柏高)、[2]桜井龍大(日本文理大)、[3]後藤大河(東北学院大)、時田隆成(静岡・焼津水産高)

 ▼55kg級[1]山口海輝(千葉・日体大柏高)、[2]荒木大貴(専大)、[3]新井陸人(日体大)、松井稜(山梨学院大)

 ▼60kg級[1]榊大夢(山梨学院大)、[2]吉村拓海(早大)、[3]矢後公誠(日大)、東本拓真(近大)

 ▼66kg級[1]志賀晃次郎(拓大)、[2]基山仁太郎(三重・いなべ総合学園高)、[3]中村剛士(専大)、安楽龍馬(山梨・韮崎工高)

 ▼74kg級[1]山崎弥十朗(早大)、[2]吉田隆起(拓大)、[3]井筒勇人(千葉・日体大柏高)、三輪優翔(日体大)

 ▼84kg級[1]松雪泰成(専大)、[2]石黒隼士(埼玉・花咲徳栄高)、[3]大津拓馬(長崎・島原高)、山田修太郎(秋田・秋田商高)

 ▼96kg級[1]石黒峻士(日大)、[2]吉田ケイワン(埼玉・花咲徳栄高)、[3]執行優大(福岡大)、牛水瑞貴(山梨学院大)

 ▼120kg級[1]山本泰丈(日大)、[2]藤本歩(山梨学院大)、[3]岩城啓祐(青山学院大)、森右秀(愛知・星城高)

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 【男子グレコローマン】

 ▼50kg級[1]清水賢亮(北海道・帯広北高)、[2]山口秀斗(神奈川大)、[3]倉本帆生(天理大)、山谷洸芽(秋田・秋田商高)

 ▼55kg級[1]高橋三四郎(山梨学院大)、[2]片桐大夢(拓大)、[3]稲葉海人(山梨・韮崎工高)、藤波諒太郎(専大)

 ▼60kg級[1]成國大志(青山学院大)、[2]山田義起(日体大)、[3]島谷東志(大東大)、高森樹己(拓大)

 ▼66kg級[1]宇井大和(早大)、[2]石川将樹(拓大)、[3]中村拓磨(専大)、遠藤功章(日体大)

 ▼74kg級[1]大賀遥(神奈川大)、[2]前田明都(専大)、[3]林雷(日体大)、北條良真(神奈川大)

 ▼84kg級[1]藤井達哉(青山学院大)、[2]奈須川良太(神奈川・磯子工高)、[3]向井識起(広島・広島国際学院高)、川村洋史(自衛隊)

 ▼96kg級[1]二ノ宮寛斗(明大)、[2]出口滋文(日体大)、[3]長野修平(近大)、白鳥慶樹(日体大)

 ▼120kg級[1]庄司樹(専大)、[2]番地啓太(国士舘大)、[3]若林慶悟(東洋大)、井上樹(徳山大)

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 【女子】                    

 ▼44kg級[1]植野麻奈美(京都・網野高)、[2]永尾さくら(高知・高知東高)

 ▼48kg級[1]中村未優(専大)、[2]澤田千優(青山学院大)、[3]田口あい(日体大)、佐藤雛子(法大)

 ▼51kg級[1]加賀田葵夏(青山学院大)、[2]堀千咲(東洋大)、[3]谷山菜緒(法大)、東川加奈(至学館大)

 ▼55kg級[1]奥野春菜(至学館大)、[2]澤葉菜子(至学館大)、[3]田南部夢叶(東京・帝京高)、内城朝葉(至学館大)

 ▼59kg級[1]熊野ゆづる(日大)、[2]花井瑛絵(愛知・至学館高)、[3]荒井香帆(青山学院大)、杉山絢海(東京・安部学院高)

 ▼63kg級[1]川井友香子(至学館大)、[2]小玉彩天奈(高知・高知東高)、[3]屋比久すず(国士舘大)、三輪奏歩(東洋大)

 ▼67kg級[1]松雪成葉(愛知・至学館高)、[2]森川美和(東京・安部学院高)、[3]鈴木芽衣(東洋大)、関下由希(福岡大)

 ▼72kg級[1]松雪泰葉(愛知・至学館高)、[2]福島宇美(東京・安部学院高)、[3]進藤芽伊(日体大)、早川まい(至学館大)



 

【写真集】JOC杯・ジュニアの部/男子グレコローマン決勝・表彰式

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(4月23日、神奈川・横浜文化体育館 / 撮影=矢吹建夫)


【50kg級決勝】清水賢亮(青=北海道・帯広北高)○[8-1]●山口秀斗(神奈川大)
【表彰式】(左から)2位=山口秀斗(神奈川大)、優勝=清水賢亮(北海道・帯広北高)、3位=倉本帆生(天理大)、山谷洸芽(秋田・秋田商高)

【55kg級決勝】高橋三四郎(赤=山梨学院大)○[8-4]●片桐大夢(拓大)
【表彰式】(左から)2位=片桐大夢(拓大)、優勝=高橋三四郎(山梨学院大)、3位=稲葉海人(山梨・韮崎工高)、藤波諒太郎(専大)

【60kg級決勝】成國大志(青=青山学院大)○[Tフォール、5:25=9-0]●山田義起(日体大)
【表彰式】(左から)2位=山田義起(日体大)、優勝=成國大志(青山学院大)、3位=高森樹己(拓大)、島谷東志(大東大)

【66kg級決勝】宇井大和(青=早大)○[Tフォール、0:54=11-0]●石川将樹(拓大)
【表彰式】(左から)2位=石川将樹(拓大)、優勝=宇井大和(早大)、3位=中村拓磨(専大)、遠藤功章(日体大)

【74kg級決勝】大賀遥(赤=神奈川大)○[2-1]●前田明都(専大)、
【表彰式】(左から)2位=前田明都(専大)、優勝=大賀遥(神奈川大)、3位=林雷(日体大)、北條良真(神奈川大)

【84kg級決勝】藤井達哉(赤=青山学院大)○[Tフォール、3:30=10-0]●奈須川良太(神奈川・磯子工高)
【表彰式】(左から)2位=奈須川良太(神奈川・磯子工高)、優勝=藤井達哉(青山学院大)、3位=向井識起(広島・広島国際学院高)、川村洋史(自衛隊)

【96kg級決勝】二ノ宮寛斗(赤=明大)○[Tフォール、2:05=8-0]●出口滋文(日体大)
【表彰式】(左から)2位=出口滋文(日体大)、優勝=二ノ宮寛斗(明大)、3位=長野修平(近大)、白鳥慶樹(日体大)

【120kg級決勝】庄司樹(赤=専大)○[フォール、1:41=4-0]●番地啓太(国士舘大)
【表彰式】(左から)2位=番地啓太(国士舘大)、優勝=庄司樹(専大)、3位=若林慶悟(東洋大)、井上樹(徳山大)

 


【写真集】JOC杯・ジュニアの部/男子フリースタイル決勝・表彰式

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(4月23日、神奈川・横浜文化体育館 / 撮影=矢吹建夫)


【表彰式】(左から)2位=桜井龍大(日本文理大)、優勝=谷口龍我(千葉・日体大柏高)、3位=後藤大河(東北学院大)、時田隆成(静岡・焼津水産高)

【55kg級決勝】山口海輝(赤=千葉・日体大柏高)○[9-1]●荒木大貴(専大)
【表彰式】(左から)2位=荒木大貴(専大)、優勝=山口海輝(千葉・日体大柏高)、3位=新井陸人(日体大)、松井稜(山梨学院大)

【60kg級決勝】榊大夢(青=山梨学院大)○[5-2]●吉村拓海(早大)
【表彰式】(左から)2位=吉村拓海(早大)、優勝=榊大夢(山梨学院大)、3位=矢後公誠(日大)、東本拓真(近大)

【66kg級決勝】志賀晃次郎(青=拓大)○[6-4]●基山仁太郎(三重・いなべ総合学園高)
【表彰式】(左から)2位=基山仁太郎(三重・いなべ総合学園高)、優勝=志賀晃次郎(拓大)、3位=中村剛士(専大)、安楽龍馬(山梨・韮崎工高)

【74kg級決勝】山崎弥十朗(赤=早大)○[7-0]●吉田隆起(拓大)
【表彰式】(左から)2位=吉田隆起(拓大)、優勝=山崎弥十朗(早大)、3位=井筒勇人(千葉・日体大柏高)、三輪優翔(日体大)

【84kg級決勝】松雪泰成(赤=専大)○[5-4]●石黒隼士(埼玉・花咲徳栄高)
【表彰式】(左から)2位=石黒隼士(埼玉・花咲徳栄高)、優勝=松雪泰成(専大)、3位=大津拓馬(長崎・島原高)、山田修太郎(秋田・秋田商高)

【96kg級決勝】石黒峻士(日大)○[Tフォール、0:37=10-0]●吉田ケイワン(埼玉・花咲徳栄高)
【表彰式】(左から)2位=吉田ケイワン(埼玉・花咲徳栄高)、優勝=石黒峻士(日大)、3位=執行優大(福岡大)、牛水瑞貴(山梨学院大)

【120kg級決勝】山本泰丈(日大)○[Tフォール、1:31=10-0]●藤本歩(山梨学院大)
【表彰式】(左から)2位=藤本歩(山梨学院大)、優勝=山本泰丈(日大)、3位=岩城啓祐(青山学院大)、森右秀(愛知・星城高)

 

【写真集】JOC杯・ジュニアの部/男子優勝選手・2位選手

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(4月23日、神奈川・横浜文化体育館 / 撮影=矢吹建夫)


《男子フリースタイル》
【各階級優勝選手】 【各階級2位選手】

《男子グレコローマン》
【各階級優勝選手】 【各階級2位選手】

 

【JOC杯・特集】山崎弥十朗(早大)が大会4連覇でジュニア締め!

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(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

 JOCジュニアオリンピックのジュニア・男子74kg級は、昨年の全日本選手権74kg級2位とシニアでも活躍する山崎弥十朗(早大)が準決勝で井筒勇人(千葉・日体大柏高)をテクニカルフォールで、決勝は吉田隆起(拓大)を7-0で破って貫録の優勝。高校生時代のカデットから通算して4連覇を達成し、最優秀選手賞となるJOC杯を受賞した。

 山崎が埼玉・埼玉栄の高校生ながら学生王者などの強豪大学選手を破ってこの大会を制覇し、一躍注目を浴びたのは2年前のこと。今年、最後のジュニアに挑む山崎は、同階級にエントリーしてきた高校生たちに2年前の自分を重ねていた。

 「高校生の勢いってすごい。背負うものがないし、負けても仕方がないというていで挑んでくる」-。

 今回は、大学生が主戦場のジュニアの部のフリースタイルは、8階級のベスト4に高校生が11人が入るという活躍ぶり。74kg級も例にもれず、日体大柏高(千葉)の主将を務める井筒勇人と準決勝で対決するという組み合わせだった。

 「井筒選手の存在が怖かった。準決勝で前年のチャンピオンと闘うというのは、2年前の自分と構図も同じパターンだったんですよね」。山崎は2年前の準決勝で、前年王者の浅井翼選手(拓大)と対戦して金星を挙げ、勢いにのって決勝では全日本学生選手権両スタイル1年生王者を達成した奥井眞生(国士舘大)を破って優勝した過去がある。

決勝で闘う山﨑

 「2年前の自分と対戦している気分だった」とやりにくさを感じてはいたが、「その中でも、しっかり倒せた」と、無失点のテクニカルフォールで伸び盛りの高校生を退けた。下からの圧力に怖さを感じる一面があったが、それを乗り越えて全体的には練習通りの動きや技を出せて結果も内容も満足だったそうだ。

 昨年は86kg級で出場した全日本大学選手権の優勝は逃したが、本来の74kg級では目を見張る活躍を見せ、強豪の仲間入りを完全に果たした。「高校生の時は試合前にせっぱつまっていたけど、今では心のゆとりを持てるようになりました」。精神的には、チームメイトたちに助けられ、フィジカル面は学生トレーナが常にケアをしてくれる環境で、いつでも100パーセントの力を出せる。

 3年後の東京オリンピックを控え、山崎は若手のホープとして注目を浴びている。「若い選手の方が(メダルや出場権を)獲りやすいんじゃないかなと思えるようになった」と代表入りに意欲を見せている。取りざたされている階級変更にも「僕は階級がどうなっても、合わせられる自信があるので気にしていない」と言い切った。

 ジュニアを最高の形で締めくくった山崎。次の目標は6月の全日本選抜選手権だ。「全力で闘います」ときっぱり。東京オリンピックの若手ホープがいよいよ世界へ向けて本格始動なるか―。



 

イラン協会のラスール・ハデム会長がUWWラロビッチ会長に階級変更案などを抗議

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 イラン・レスリング協会のフェイスブックによると、同協会のラスール・ハデム会長(1996年アトランタ・オリンピック金メダリスト)が世界レスリング連盟(UWW)のネナド・ラロビッチ会長へ、今夏から来年にかけて予定しているシード制や階級変更に対して抗議したことを伝えた。書簡による抗議と思われる。

 ハデム会長は、世界選手権におけるシード制のポイント・システムに疑問を投げかけるとともに、階級変更について「大きな混乱を招く」とし、「何のためにやるのか」「だれが利益を得るのか」など厳しく糾弾している。

 同会長は、リオデジャネイロ・オリンピックの男子フリースタイル74kg級で金メダルを取ったハッサン・ヤズダニの例を挙げた。「彼はオリンピックで勝ったあと、次のオリンピックでは階級を上げて優勝を目指すべく、体を大きくした」とのことで、すでに86kg級の体になっているという(今年2月のワールドカップは86kg級に出場)。

 UWWテクニカル委員会の提案した新階級では、86kg級はなく、その提案によればヤズダニは80kg級にしなければならない。「すでに80kg級には落ちない体になっている」とのことで、なぜ選手を無視した階級変更をやらなければならないのかに疑問を呈している。

 (2013年に)レスリングがオリンピック競技に残った時は、ロシアの力が大きかったことを認める一方で、このルールや階級変更がロシア主体で行われようとしていることを強烈に批判。「レスリングはどこへ行くのか。また、オリンピックから外されようとするのか」などと危惧している。

 また、イランのレスリング記者のメフディ・アタシン記者のフェイスブックでは、イランの主張に多くの国が賛同しているとし、10階級となる場合、イランが提案する階級として(注=決定事項なのか、検討案なのかは不明。また、どの階級がオリンピック階級かは不明)、下記の階級を挙げている。

 59、62、65、70、75、80、86、92、100、130kg級

 UWWテクニカル委員会(委員長はロシアのミハイル・マミアシビリ会長)がUWWに提案した階級は「55、60、65、70、75、80、85、90、100、130kg級(オリンピックは60、70、80、90、100、130kg級)」だが、ロシアのピーター・パブロフ記者によると、ロシアの主張は「55、 60、 65、 70、 75、 80、 90、 100、 110、 120kg級(オリンピック階級は不明)」とのこと。

 日本では、UWW技術委員会が提案した階級が「採用される」とまで言われているが、UWWは「8月のUWW理事会にて投票で決める」としている。それまでに多くの論議を呼びそうな雲行きとなっている。



 

連盟役員の一部を改選、世界ベテランズ選手権の女子と61歳以上が廃止へ…全日本マスターズ連盟理事会

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 全日本マスターズ連盟は4月22日に横浜文化体育館で理事会を開催し、これまで25名となっていた理事定数の連盟規約を30名に改正。発展・拡大を目指すとともに、専門委員長の改選やスポーツ環境委員会、マナー委員会を新設し、強化スタッフの充実などを決めた。総務委員長には昨年の世界ベテランズ選手権で優勝した岡田英雅氏(ワセダクラブ)が就任した。

 世界レスリング連盟(UWW)からの通達事項として、毎年秋に行われている世界ベテランズ選手権で、「F(61~65歳)」「G(66歳以上)」「女子の部」の廃止と階級区分の変更が報告された。今年の世界ベテランズ選手権はフリースタイル、グレコローマンとも10月10日(火)〜15日(日)にブルガリア・プロヴディフで行われる。

 なお、日本マスターズ選手権については、これまで通り61歳以上も参加できる予定。階級については、今後、協議のうえ決定される。

 全日本マスターズ連盟の役員は下記の通り。


【名誉会長】笹原正三

【会長】吉田義勝、【副会長】倉石昇、田村知一(新任)

【顧問】鈴木啓三、木口宣昭、上田幸夫、川端正昭(新任)

【理事長】青山紫郎、【副理事長】宮原厚次(新任)、白井正良

【総務委員長】岡田英雅(新任)、【総務委員】仙北谷数成(新任)

【事務局長】藪井秀一郎(新任)、【事務局委員】宍戸将春(新任)

【事業計画委員長】本多賀文、【事業計画副委員長】須崎康弘(新任)

【財務委員長】本田賀文(新任)、【財務副委員長】湯川栄光(新任)

【広報委員長】岡田英雅

【審判委員長】芦田隆治(新任)

【国際交流委員長】藪井秀一郎(新任)、【国際交流副委員長】野田隆嗣(新任)

【強化委員長】宮原厚次、【強化副委員長】勝目力也(新任)、【強化委員】山本英典(新任)

【組織普及委員長】村本健二(新任)、【組織普及委員】入不二基義(新任)、工藤章(新任)、太田章(新任)、安藤泰介(新任)

【スポーツ医科学委員長】伊澤厚

【女子委員長】吉村祥子、【女子副委員長】綿岡明美(新任)

【指導育成委員長(新設)】内藤可三(新任)

【スポーツ環境委員長(新設)】山崎哲也(新任)

【マナー委員長(新設)】橋浦晋(新任)

【監事】村上功、今村房雄


 

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