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9・25~16全日本大学グレコローマン選手権/展望…日体大の2年連続16度目の優勝なるか

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 全日本大学グレコローマン選手権は9月25日(木)~26日(金)に東京・駒沢体育館で行われ、各階級の大学王者を争うとともに、対抗得点で大学グレコローマンのナンバーワン・チームを決める(1位=12点、2位=9点、3位=6点、5位=3.5点、7位=2点、8位=1点)。

 対抗得点の本命は、8月の全日本学生選手権グレコローマンを4階級制した日体大。昨年に続く16度目の優勝を目指す。今大会も4~5階級で優勝の可能性を秘める。特に59、66、71kg級の軽量3階級の優勝は有力と考えられる。80、98kg級でも優勝、最低でも3位以内に入るなどすれば、トータルで50点を超える得点が見込まれ、独走状態で優勝となるだろう。

 優勝選手輩出の力を持つ拓大、国士舘大、山梨学院大、早大、専大、神奈川大などが力を出し、優勝できない階級であっても、日体大の足を引っ張ってどん欲に得点を上積みしていけば、日体大の連覇を阻止することは可能だ。

 拓大は80、130kg級で優勝し、71、75kg級を中心にまんべんなく上位入賞を果たすことで、優勝争いに加わりたいところ。日体大の得点を40点代前半にまで落とせば、優勝の可能性が出てくる。

 昨年までは初日に軽~中量4階級、最終日に中~重量4階級という日程だったのが、今回は第1日に66・75・85・130kg級、最終日に59・71・80・98kg級という進行スケジュール。日体大は初日に1階級しか優勝できない可能性もある。得点が伸びなければ他大学を勢いづかせ、最終日に出場する選手が実力通りの結果が出せない場合もありうる。

 日体大が有利な状況ではあるが、対抗得点のルールは、敗者復活戦に回れずに得点0点(9位以下)があると、大きく後退してしまうシステム。予断を許さない大会となりそう。

 各階級の展望は下記の通り(エントリーをもとにした予想であり、けがなどの事情は含まれていません)



 《第1日実施》

 【66kg級】

 全日本学生選手権の決勝を争った宮城辰司(日体大)中村尚弥(日体大)のどちらが出てくるか。どちらでも優勝候補の筆頭。同3位の雨宮隆二(山梨学院大)と堀後雄太(拓大)が阻止できるか。

 昨年2位の瀧康真(関大)、同3位の亀井駿斗(青山学院大)、昨年の東日本学制秋季新人選手権優勝の魚住彰吾(専大)らが上位へ食い込めるか。

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 【75kg級】

 昨年の74kg級王者で今年の全日本学生選手権でも圧勝優勝した阪部創(神奈川大)の有利は動くまい。2020年ターゲット選手として期待度ナンバーワンの選手であり、今年の全日本王者をも期待できる内容での優勝も予想される。

 同2位の花山尚生(福岡大)、同3位の宇野寿倫(日体大)、昨年の全日本学生選手権74kg級2位の椿和浩(九州共立大)、同3位の永井凌太(拓大)らがどこまで食いつけるか。

 フリースタイル70kg級で世界選手権出場を果たした保坂健(早大)がエントリーしている。どこまで上位へ食い込めるか。

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  【85kg級】

 全日本学生選手権優勝の与那覇竜太(専大)に、同2位の中井誠基(徳山大)、昨年2位の星翔也(日体大)が挑む。星は全日本学生選手権準決勝で与那覇に敗れていることのほか、昨年の84kg級決勝で、試合途中で無念の負傷棄権しており(相手は北村公平)、この意味でもリベンジしたいところ。

 フリースタイルの新人選手権2階級王者の村山貴祐(大東大)が優勝争いにからむか。

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 【130kg級】

 全日本学生選手権優勝の前川勝利(早大)と、世界選手権出場のため同選手権を棄権した園田新(拓大)の「全日本選手権決勝」とも言える対戦が実現するか。リオデジャネイロ・オリンピックの代表争いにつながるカードでもある。前川は優勝すれば3連覇。

 全日本学生選手権で2位に入ったアレッグ・ボルチン(山梨学院大)、同3位の津田大健(中京学院大)らが、両者による優勝争いを阻止できるか。


 《第2日実施》

 【59kg級】

 日体大の代表は、全日本学生選手権優勝でこの大会2連覇を目指す太田忍と、世界学生選手権5位の松澤力也のどちらか。どちらが出てきても優勝はかなりの確率と言っていいだろう。

 昨年の全日本学生選手権55kg級2位の北村侑磨(専大)がどこまで食い込めるか。

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  【71kg級】

 JOC杯74kg級優勝で、全日本学生選手権も制した屋比久翔平(日体大)が勝ち上がるか。全日本学生選手権決勝で惜敗した湯田敬太(拓大)がリベンジを目指し、昨年66kg級優勝の中井堅太(早大)が階級を変えて2連覇を目指す。

 全日本学生選手権71kg級3位の近藤雅貴(専大)、全日本選手権66kg級3位の長崎宏樹(山梨学院大)らも優勝争いにからむ力がある。

 全日本学生選手権3位の菅原翔太(福岡大)濱口祐志(九州共立大)が西日本勢の意地を見せられるか。

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  【80kg級】

 全日本学生選手権で1年生王者に輝いた奥井眞生(国士舘大)は、2020年ターゲット選手の海外合宿で不参加。同決勝で惜敗した塩川貫太(日体大)に1年生王者の可能性が出てくるが、同3位で世界学生選手権代表の前田祐也(拓大)がこの好機を生かさねばなるまい。

 前田と同じ同3位の菊本涼馬(国士舘大)が優勝争いにからめるか。

 東日本学生春季新人選手権級優勝の東桂佑(神奈川大)、同75kg級優勝の武田光司(専大)らが勝ち上がってくるか。

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   【98kg級】

 全日本学生選手権で1年生王者に輝いた奈良勇太(日体大)が勢いに乗って両大会を制覇するか。決勝で惜敗した志喜屋正明(国士舘大)は巻き返せねばなるまい。

 東日本春季新人選手権2位の黒木柾統(東洋大)らが優勝争いにからめるか。



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