昨年6月からYou Tubeにて公開を開始した試合動画。2位に3690回もの大差をつけて“優勝”したのは、下記の試合でした。(視聴回数は、1月25日現在です)
【1位】視聴回数 6,308回
インターハイ・女子52kg級決勝
奥野春菜(青=三重・久居)○[Tフォール、3:11=10-0]●今佑海(東京・安部学院)
昨年6月からYou Tubeにて公開を開始した試合動画。2位に3690回もの大差をつけて“優勝”したのは、下記の試合でした。(視聴回数は、1月25日現在です)
【1位】視聴回数 6,308回
インターハイ・女子52kg級決勝
奥野春菜(青=三重・久居)○[Tフォール、3:11=10-0]●今佑海(東京・安部学院)
(1月23~25日、ロシア・クラスノヤルスク)
◎男子フリースタイル
【57kg級】湯元進一(自衛隊) 9位=46選手出場
4回戦 ●[1-4]Nurgun Skryabin(ロシア)
3回戦 ○[Tフォール、10-0]小柳和也(日本)
2回戦 ○[Tフォール、14-4]Taokudunbayar-Yer(中国)
1回戦 BYE
-------------------------------------
【57kg級】小柳和也(山梨学院大) 21位=46選手出場
3回戦 ●[Tフォール、0-10]湯元進一(日本)
2回戦 ○[18-15) 赤澤岳(日本)
1回戦 BYE
-------------------------------------
【57kg級】赤澤岳(日大クラブ)=クラスノヤルスク在住 25位=46選手出場
2回戦 ●[15-18]小柳和也(日本)
1回戦 BYE
-------------------------------------
【65kg級】田中幸太郎(阪神酒販) 33位=39選手出場
1回戦 ●[フォール、1-4]Emi Umarpashev(ロシア)
-------------------------------------
【74kg級】浅井翼(拓大) 24位=31選手出場
1回戦 ●[2-5]Yakub Shikhjamalov(ロシア)
-------------------------------------
【86㎏級】松本真也(警視庁) 14位=24選手出場
1回戦 ●[8-9]David Phillip(米国)
-------------------------------------
【125㎏級】金澤勝利(自衛隊) 17位=23選手出場
1回戦 ●[1-7]Sergey Smertev(ロシア)
◎女子
【48kg級】宮原優(東洋大) 3位=16選手出場
3決戦 ○[Tフォール、11-0]Jasmin Mian(カナダ)
敗復戦 ○[5-3]Ekaterina Poleshuk(ロシア)
2回戦 ●[4-5]Valentina Islamova(ロシア)
1回戦 ○[4-0]Valeriya Chepsarakova(ロシア)
-------------------------------------
【53kg級】向田真優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高) 2位=19選手出場
決 勝 ●[3-8]Olga Khoroshavtseva(ロシア)
準決勝 ○[7-4]Sumiya Erdenechimeg(モンゴル)
3回戦 ○[12-2]Tatyana Amanzhol(カザフスタン)
2回戦 ○[10-5]Otgontsetseg Davaasuh(モンゴル)
1回戦 ○[8-0]Nataliya Malisheva(ロシア)
-------------------------------------
【55kg級】木村安里(群馬大) 5位=9選手出場
3決戦 ●[フォール、11-12]Ekaterina Gonchar(ベラルーシ)
2回戦 ●[1-10]Battsetseg Altantsetseg(モンゴル)
1回戦 BYE
-------------------------------------
【58kg級】川井友香子(東京・至学館高) 5位=10選手出場
3決戦 ●[Tフォール、4-14]Mishel Fazari(カナダ)
敗復戦 ○[フォール、14-9]Gantuya Enkhbat(モンゴル)
1回戦 ●[3-4]Shoovdor Baatarzhav(モンゴル)
-------------------------------------
【60kg級】佐藤喜歌(自衛隊) 5位=12選手出場
3決戦 ●[2-3]Zhargalma Tsirenova(ロシア)
敗復戦 ○[4-2]Maria Lulkova(ロシア)
2回戦 ●[フォール、4-7]Anastasiya Guchok(ベラルーシ)
1回戦 ○[5L-5]Monkhtiyar Tungalak(モンゴル)
-------------------------------------
【63kg級】渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ) 7位=14選手出場
2回戦 ●[3-4]Anastasiya Grigoryeva(ラトビア)
1回戦 ○[4-1]Tumentsetseg Sharkhuu(モンゴル)
-------------------------------------
【69kg級】古市雅子(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高) 5位=15選手出場
3決戦 ●[6-8]Dorti Ete(カナダ)
敗復戦 ○[9-3]Elmita Syzdykova(カザフスタン)
2回戦 ●[2-8]Natalya Vorobeva(ロシア)
1回戦 ○[Tフォール、10-0]Svetlana Sayenko(モルドバ)
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【75kg級】飯島千晶(警視庁) 9位=11選手出場
1回戦 ●[3-4]Vasilia Marzalyuk(ベラルーシ)
「デーブ・シュルツ国際大会」に出場するため渡米した学生選抜の男子グレコローマン・チームは1月25日、コロラドスプリングズのヒルトン・ホテルで行われた「ジャック・ピント・カップ」に参加。米国-世界選抜チームで行われた対抗戦の世界選抜チームに3選手が出場したが、いずれも敗れた。
対抗戦は米国が9-2で勝った。世界選抜は日本のほか、カザフスタン、ブルガリア、アルゼンチンから構成された。
各試合結果は下記の通り(撮影=藤山慎平コーチ)。
![]() 日本から3選手が出場した世界選抜チーム |
![]() 試合は、パーティー会場でディナー形式の中で行われた |
米 国 ○[9-2]●世界選抜
【130kg級】 Nurmakhan Tinaliyev(カザフスタン)○[Tフォール、8-0]●David Arendt(米国)
【85kg級】Nursultan Tursunov(カザフスタン)○[Tフォール、8-0]●Joe Rau(米国)
【71kg級】Justin Lester(米国)○[Tフォール、8-0]●Maksat Yerezhepov(カザフスタン)
【80kg級】Ben Provisor(米国)○[3-2]●Azamat Kustabaev(カザフスタン)
【98kg級】Caylor Williams(米国)○[フォール、4:24]●Vladislav Metodiev(ブルガリア)
【66kg級】Brian Graham(米国)○[Tフォール、14-6]●魚住彰吾(専大)
【80kg級】Cheney Haight(米国)○[Tフォール、9-0]●塩川貫太(日体大)
【75kg級】Geordan Speiller(米国)○[6-1]●Ashkat Dilmukhamedov(カザフスタン)
【98kg級】Jon Anderson(米国)○[Tフォール、11-0]●Ivan Burtovoy(アルゼンチン)
【59kg級】Spenser Mango(米国)○[3-2]●Ivo Angelov(ブルガリア)
【75kg級】Andy Bisek(米国)○[Tフォール、11-0]●花山尚生(福岡大)
昨年6月からYou Tubeにて公開を開始した試合動画。ネット中継や試合以外の動画でのベスト10は下記の通り。(視聴回数は1月27日現在)
【10位】視聴回数 2,917回
全日本学生選手権/第1日Aマット
【9位】視聴回数 3,318回
ルール解説(全日本選手権/高橋侑希-樋口黎)
【8位】視聴回数 3,388回
全日本選手権/最終日Bマット
【7位】視聴回数 4,003回
全日本選抜選手権/最終日Aマット
【6位】視聴回数 4,404回
全日本選抜選手権/第1日Aマット
【5位】視聴回数 4,594回
全日本選手権/第2日Aマット
【4位】視聴回数 5,268回
全日本選手権/第1日Bマット
【3位】視聴回数 5,888回
全日本選手権最終日/Bマット~Aマット決勝
【2位】視聴回数 6,047回
全日本選手権最終日/Bマット~Aマット
【1位】視聴回数 8,477回
全日本選手権/第1日Aマット
ロシア・クラスノヤルスクで行われた「ヤリギン国際大会」に出場した男子フリースタイル・チームが1月27日、成田空港着のシベリア航空で帰国した。57kg級の湯元進一(自衛隊)が日本選手相手の1勝を含めて2勝し、9位になったのが最高という成績だった。
田南部力監督(警視庁)は「レベルが非常に高い大会。結果は出せなかったが、湯元は3位に入った選手に敗れたもので、松本(真也=86kg級)も3位決定戦まで残った選手にラスト6秒まで勝っているなど、あと一歩の内容」と、ベテラン選手の踏ん張りを評価。
若手も「タックルへ入って、その後の処理を早くしないとポイントにつながらないことを体で感じてくれたと思う。大会前の練習では外国選手に積極的に向かっていった」と、収穫を得ようとする姿勢があったことを強調した。
結果は残せなくとも、「収穫のない遠征はない」と話し、今回の経験を今後につなげてくれることを望んだ。
帰国して待っていたのは、全日本王者を中心としたメンバーによる2月のイラン遠征中止の報。強化計画の見直しを迫られることになった。代替案は強化委員会で検討されるが、「何らかの遠征は経験させたい」と話し、海外遠征で全日本トップ選手を強化したい気持ちを話した。
2020ターゲットエイジ育成・強化プロジェクト「タレント発掘・育成コンソーシアム」事業報告(3)
第1回男子ジュニア検証キャンプ
2020TAコンソーシアム
プロジェクトマネジャ― 清水聖志人
マット練習の様子①
2014年6月20日(金)~6月22日(日)の期間、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて2020TAコンソーシアムの一環にて、第一回男子ジュニア世代検証キャンプを実施した。本キャンプは、男子ジュニア世代の優秀なタレントを対象に、高品質な機会(トレーニング、コーチング、教育プログラム、形態・フィットネスデータのフィードバックなど)を提供することを目的としている。また、タレント選抜プログラムおよび海外育成プログラムの開発を目指していることから、本キャンプ中に実施したプログラムの結果を分析し、エビデンスに基づくプログラムの開発を推進する。今回のキャンプでは日本レスリング界の将来を担う男子ジュニア世代計27名が参加した。
レスリングの2020TAコンソーシアムは、「インテリジェントレスラーの育成」をコンセプトとしており、全国のU-12世代、U-15世代、カデット世代、ジュニア世代から優秀なタレントを発掘し、国内及び海外育成プログラムによって育成を行う。
本キャンプは、強化段階(ターゲットアスリート)へと上がる検証の機会と位置付けており、キャンプ中に実施したプログラムの結果を分析し、ジュニア世代のターゲットアスリートの選抜を行った。 教育プログラム②アンチ・ドーピングについて考える(Ya-ya 山本:日本アンチ・ドーピング機構シニアマネージャ)
「アンチ・ドーピングについて考える」においては、レスリング競技のオリンピック除外問題にも触れ、除外候補の要因の一つとしてドーピング違反者の多さが影響していたと考えることや、ドーピング違反者が出ると、スポーツの崩壊や競技へのイメージ低下を招くため、身近な脅威であると説明された。加えて、2015年1月1日に世界アンチ・ドーピング規定がアップデートされること、ドーピング違反者には、4年間の制裁が科せられるようになり、コーチやサポートスタッフにも役割や責務がさらに増すことにも言及された。
マットトレーニングにおいては、昨年の世界ジュニア選手権における分析を踏まえ、この世代の技術的課題について徹底したコーチングを行ったうえで、ポジション別の攻防やスパーリングを中心に展開した。
また、国立スポーツ科学センターの協力により、ナショナルチームが行っている内容と同様の形態測定、フィットネス測定を実施し、キャンプ最終日に測定データのフィードバック及び、ナショナルチームやジュニア代表データとの比較を基にフィットネスレベル向上に向けたカウンセリングを実施した。
本事業は、日本レスリングが永続的にメダルを獲得するための発掘・育成システムの構築を目指すものであり、文部科学省及び独立行政法人日本スポーツ振興センターより事業の成果報告が求められる。このことから、本協会に関わる全ての関係者が方向性を共有し、事業の推進に努める必要がある。
![]() 伊藤広道コーチ(自衛隊:情報戦略委員会)によるスタンドスキルのコーチング |
![]() マット練習の様子② |
![]() フィットネス測定(300Mインターミッテント) |
![]() 教育プログラム①アスリートのライフスタイルを考える(久木留毅:専修大学教授) |
![]() 教育プログラムの様子①短期、中期、長期で目標を視覚化し、PDCAサイクルを意識する |
(1月23~24日、ロシア・クラスノヤルスク)
【48kg級2回戦】Valentina Islamova(ロシア)○[5-4]●宮原優(東洋大)
【53kg級決勝】Olga Horoshavtseva○[8-3]●向田真優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)
【69kg級2回戦】Natalya Vorobeva(ロシア)○[8-2]●古市雅子(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)
【48kg級決勝】Valentine Islamov(ロシア)○[7-2]●Elena Vostrikova(ロシア)
【55kg級決勝】Irina Ologonova(ロシア)○[4-3]●Battsetseg Altantsetseg(モンゴル)
【69kg級決勝】Natalia Vorobiev(ロシア)○[フォール、10-0]●Nasanburmaa Ochirbat(モンゴル)
(11月24日、東京・駒沢体育館)
《公式動画ページ》
◎男子決勝(47、85、100kg級はありません。撮影され、提供できる方はご連絡、お待ちしています
E-mail:jwf-homepage@memoad.jp)
【35kg級】宇戸平莞爾(赤=三重・一志ジュニア1)○[4B-4]●野坂晃誠(石川・金沢ジュニア1)
【38kg級】堤孔一(赤=静岡・沼津クラブ2)○[フォール、0:52=4-0]●塩谷優(東京・日本工大駒場中1)
【42kg級】森川海舟(青=東京・AACC2)○[6-3]●田中開偉(和歌山・新宮ジュニア2)
【53kg級】山口海輝(赤=和歌山・新宮ジュニア3)○[フォール、3:04=10-0]●田縁真大(福岡・北九州クラブ3)
【59kg級】基山仁太郎(赤=三重・四日市ジュニア3)○[Tフォール、4:00=10-0]●伊藤朱里(京都・網野少年教室3)
【66kg級】井筒勇人(赤=和歌山・新宮ジュニア3)○[4-2]●安楽龍馬(東京・AACC3)
【73kg級】石黒隼士(青=東京・GOLD KID'S3)○[Tフォール、0:49=10-0]●大津拓馬(長崎・東長崎クラブ3)
西日本学生連盟は1月29日、2015年度の同連盟主催・主管大会の日程を下記の通り発表した。会場はすべて大阪・金岡公園体育館。
■西日本学生春季リーグ戦
計量:5月29日(金) 試合:5月30日(土)~31日(日)
■西日本学生新人戦
計量:7月3日(金) 試合:7月4日(土)~5日(日)
■西日本学生選手権
計量:10月15日(木) 試合:10月16日(金)~18日(日)
■内閣総理大臣杯全日本大学選手権
計量:11月13日(金) 試合:11月14日(土)~15日(日)
■西日本学生秋季リーグ戦
計量:12月4日(金) 試合:12月5日(土)~6日(日)
「デーブ・シュルツ国際大会」は1月29日、米国・コロラドスプリングズで開幕。男子グレコローマンが行われ、66kg級の魚住彰吾(専大)と71kg級の湯田敬太(拓大)が4位に入賞した。
魚住は準決勝で昨年のアジア大会59kg級3位のアルマト・ケビスオアエフ(カザフスタン)に2-5で黒星。敗者復活戦に勝ったあとの3位決定戦で昨年の世界選手権代表のコンスタンチン・スタス(ブルガリア)に敗れた。湯田は準決勝で昨年優勝のケンドリック・サンダース(米国)に敗れ、敗者復活戦を勝ったものの、3位決定戦で敗れた。
59kg級の太田忍(日体大)は2回戦で2013年世界選手権60kg級優勝のイボ・アンゲロフ(ブルガリア)に3-5で黒星。敗者復活戦2試合を勝ったものの、3試合目で昨年の世界ジュニア選手権60kg級代表のミランベク・アイナグロフ(カザフスタン)にテクニカルフォールで敗れ、3位決定戦進出を逃した。
80㎏級と塩川貫太(日体大)と130kg級と津田大健(中京学院大)も、敗者復活戦へ回って3位決定戦を目前にしながら敗れた。
各階級の成績は下記の通り。
◎男子グレコローマン
【59kg級】太田忍(日体大) 17選手出場
敗復3 ●[Tフォール、0-8]Mirambek Ainagulov(カザフスタン)
敗復2 ○[Tフォール、10-2]Jermaine Hodge(米国)
敗復1 ○[Tフォール、8-0]Sammy Jones(米国)
3回戦 ●[3-5]Ivo Angelov(ブルガリア)
2回戦 ○[Tフォール、9-0]William Simpson(米国)
1回戦 BYE
--------------------------------
【66kg級】森俊樹(九州共立大) 19選手出場
敗復戦 ●[5-7]Marco Lara(米国)
2回戦 ●[2-6]Alejandro Sancho(米国)
1回戦 ○[10-6]Julian Gunnels(米国)
--------------------------------
【66kg級】魚住彰吾(専大) 4位=19選手出場
3決戦 ●[フォール、2:27]Konstantin Stas(ブルガリア)
敗復戦 ○[途中棄権、0:49]Brian Graham(米国)
準決勝 ●[2-5]Almat Kebispayev(カザフスタン)
3回戦 ○[5-4]Yeldar Kairatov(カザフスタン)
2回戦 ○[Tフォール、10-0]Joey DeNova(米国)
1回戦 BYE
--------------------------------
【71kg級】湯田敬太(拓大) 4位=11選手出場
3決戦 ●[Tフォール、14-4]Alec Ortiz(米国)
敗復戦 ○[フォール、4:06]Bo Beckman(米国)
準決勝 ●[フォール、0:54]Kendrick Sanders(米国)
2回戦 ○[フォール、5:53]Mason Manville(米国)
1回戦 ○[Tフォール、13-4]Colin Schubert(米国)
--------------------------------
【75kg級】花山尚生(福岡大) 12選手出場
敗復戦 ●[3-6]Justin Lester(米国)
1回戦 ●[Tフォール、1-10]Andrew Bisek(米国)
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【80㎏級】塩川貫太(日体大) 9選手出場
敗復2 ●[Tフォール、0-8]Askhat Dilmukhamedov(カザフスタン)
敗復1 ○[フォール、5:01]Josh Greer(米国)
2回戦 ●[Tフォール、1-9]Ben Provisor(米国)
1回戦 ○[フォール、2:26]Tim Long(米国)
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【85kg級】与那覇竜太(専大) 10選手出場
敗復2 ●[Tフォール、0-8]Joel Bauman(米国)
1回戦 ●[Tフォール、0-8]Brandon Marshall(米国)
--------------------------------
【98kg級】志喜屋正明(国士舘大) 15選手出場
敗復2 ●[1-7]Vladislav Metodiev(ブルガリア)
敗復1 ○[5-1]Courtney Myers(米国)
2回戦 ●[2-7]Rustam Totrov(ロシア)
1回戦 ○[3-2]Orry Elor(米国)
--------------------------------
【130kg級】津田大健(中京学院大) 9選手出場
敗復戦 ●[1-7]Jarod Trice(米国)
準決勝 ●[フォール、0:38]Nurmakhan Tinaliyev(カザフスタン)
2回戦 ○[Tフォール、10-0]Parker Betts(米国)
1回戦 BYE
毎年恒例の女子中高生選手の海外遠征、「クリッパン女子国際大会」(スウェーデン・クリッパン)に下記の22選手を派遣する。ジュニア選手権はシニア・ジュニア合同で行われる部門へ出場する。
チームは2月10日に成田空港近くのホテルに集合し、11日に出発。カデットは13~14日、ジュニアは14~15日に大会へ出場。16~17日に地元チームなどと合同練習したあと、18日に現地を発って19日に帰国する。
◎役員
【監 督】吉村祥子(エステティックTBC)
【コーチ】小柴健二(佐賀・鳥栖工高教)
【ドクター】長尾卯乃(駒込病院)
【帯同審判】増田荘史(香川・多度津工高教)
◎ジュニア選手
▼48kg級 五十嵐未帆(愛知・至学館高)
〃 加賀田葵夏(東京・文化学園大学杉並高)
▼53kg級 岡本佳子(佐賀・鳥栖工業高
〃 向田真優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)
▼55kg級 今 佑海(東京・安部学院高)
▼60kg級 今井栞海(京都・海洋高)
〃 川井友香子(愛知・至学館高)
▼63kg級 髙橋海寿々(東京・大森学園高)
〃 源平彩南(東京・安部学院高)
▼69kg級 古市雅子(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)
▼75kg級 齋藤未来(東京・安部学院高)
◎カデット選手
▼43kg級 田南部夢叶(東京・JOCエリートアカデミー)
▼46kg級 大高梨紗(愛知・至学館高)
〃 須崎優衣(東京・JOCエリートアカデミー)
▼49kg級 中村未優(埼玉・埼玉栄高)
▼52kg級 奥野春菜(三重・久居高)
〃 南條早映(東京・JOCエリートアカデミー)
▼56kg級 熊野ゆづる(東京・安部学院高)
▼60kg級 森川美和(静岡・沼津クラブ)
▼65kg級 松雪成葉(愛知・刈谷クラブ)
▼70kg級 進藤芽伊(大阪・香ヶ丘リベルテ高)
〃 松雪泰葉(愛知・刈谷クラブ)
「デーブ・シュルツ国際大会」第2日は1月30日、米国・コロラドスプリングズで男子フリースタイルが行われ、61kg級の中田陽(日体大)が3位入賞を果たした。
中田は初戦で昨年のパンアメリカン選手権優勝のアンドルー・ホチストラサー(米国)に敗れたものの、敗者復活戦2試合を勝って3位決定戦へ。初戦と同じホチストラサーと対戦し、6-5で勝った。
70kg級の多胡島伸佳(早大)は3位決定戦まであと1勝のところで敗れ、他の選手もメダル争いには手が届かなかった。
日本から遠征した男子両スタイルで、中田が唯一の3位入賞となった。
各選手の成績は下記の通り。(撮影=吉本収監督)
![]() 銅メダル獲得の中田陽(日体大) |
![]() 大会に参加した日本選手団 |
※米国式の敗者復活戦方式で実施 中田陽選手
◎男子フリースタイル
【57kg級】中村倫也(専大) 21選手出場
敗復2 ●[フォール、2:58]Joe Colon(米国)
敗復1 ○[Tフォール、10-0]Nikko Triggas(米国)
2回戦 ●[3-6]Brandon Precin(米国)
1回戦 ○[フォール、5:29] Kyle Hutter(米国)
------------------------------
3決戦 ○[6-5]Andrew Hochstrasser(米国)
敗復2 ○[3-2]Joseph McKenna(米国)
敗復1 ○[8-2]Joey Lazor (pwc rotc)
1回戦 ●[3-6]Andrew Hochstrasser(米国)
---------------------------
【70kg級】多胡島伸佳(早大) 10選手出場
敗復2 ●[2-9]Nazar Kulchytskyy(米国)
敗復1 ○[Tフォール、10-0]Ganbayar Sanjaa(米国)
2回戦 ●[1-5]Nick Marable(米国)
1回戦 BYE
----------------------------
【74kg級】奥井眞生(国士舘大) 16選手出場
敗復1 ●[Tフォール、0-10]Bekzod Abdurakhmonov(米国)
2回戦 ●[2-10]Georgi Ivanov(ブルガリア)
1回戦 ○[12-10]Ramazan Shamsudinov(ロシア)
------------------------------
【86kg級】村山貴裕(大東文化大) 15選手出場
敗復1 ●[1-10]Daniel Esquivel Villanueva(メキシコ)
1回戦 ●[Tフォール、1-12]Austin Morehead(米国)
------------------------------
【97㎏級】安田 翔(国士舘大) 12選手出場
敗復1 ●[フォール、0:23]Jesse Prudente Ruiz Prudente(メキシコ)
2回戦 ●[Tフォール、0-11]Dustin Kilgore(米国)
1回戦 ○[Tフォール、12-2]Aurelio Valdez Chairez(メキシコ)
------------------------------
【125㎏級】藤田悠矢(中京学院大) 12選手出場
敗復2 ●[フォール、0:29]Jacob Mitchell(米国)
敗復1 ○[不戦勝]Jarod Trice(米国)
1回戦 ●[Tフォール、0-10]Dom Bradley(米国)
正田杯関東高校選抜大会は1月31日、栃木県・足利市民体育館で開幕。学校対抗戦が行われ、昨年3位の埼玉栄(埼玉)が初戦で昨年王者の霞ヶ浦(茨城)を4-3で破って勢いに乗ると、決勝でも同県の花咲徳栄(埼玉)を4-3で下し、1978年以来37年ぶり4度目の優勝を決めた。
昨年のインターハイ王者の花咲徳栄は、中量級の柱である66kg級の中村剛士が負傷で棄権したことが響き、県予選で埼玉栄に5-2で勝った実力を生かせなかった。昨年2位の館林(群馬)と、横浜修悠館(神奈川)が3位に入った。
3月27~29日の全国高校選抜大会(新潟市)には今大会のベスト8のチームが出場する。
昨年優勝で高校レスリング界の雄、霞ヶ浦(茨城)は、1回戦で埼玉栄(埼玉)に3-4で敗れて初戦敗退。1981年に大会初出場で3位に入って以来、優勝28回を含めて常にベスト8以上の座を守って全国大会に出場し続けてきたが、その記録が途絶えることになった。
(文・撮影=増渕由気子)
《全国大会出場チーム》
埼玉栄(埼玉)、花咲徳栄(埼玉)、館林(群馬)、横浜修悠館(神奈川)、韮崎工(山梨)、、野田中央(千葉)、足利工大付(栃木)、太田商(群馬)
![]() 37年ぶり優勝の埼玉栄ベンチ |
![]() 決勝戦であっという間にテクニカルフォール勝ちした山崎弥十朗 |
トーナメント表 | 内訳成績 | |||
Aマット | Bマット | Cマット | Dマット |
◎学校対抗戦
▼決勝
埼玉栄(埼玉)○[4-3]●花咲徳栄(埼玉)
▼準決勝
埼玉栄(埼玉)○[5-2]●館 林(群馬)
花咲徳栄(埼玉)○[6-1]●横浜修悠館(神奈川)
▼2回戦
埼玉栄(埼玉)○[5-2]●韮崎工(山梨)
館 林(群馬)○[5-2]●野田中央(千葉)
花咲徳栄(埼玉)○[5-2]●足利工大付(栃木)
横浜修悠館(神奈川)○[5-2]●太田商(群馬)
▼1回戦
埼玉栄(埼玉)○[4-3]●霞ヶ浦(茨城)
韮崎工(山梨)〇[4-3]●横浜清陵総合(神奈川)
館 林(群馬)○[7-0]●足利工(栃木)
野田中央(千葉)○[3-3]●自由ヶ丘学園(東京)
花咲徳栄(埼玉)○[6-1]●日本工大駒場(東京)
足利工大付(栃木)○[6-1]●農林(山梨)
横浜修悠館(神奈川)○[4-3]●鹿島学園(茨城)
太田商(群馬)○[4-3]●八千代松陰(千葉)
(文・撮影=増渕由気子) 霞ヶ浦戦で4勝目を挙げた山崎弥十朗(青)
野口篤史監督が監督に就いたのは1989年からで、就任当時はすでに霞ヶ浦の天下だった。「団体戦でこれまで霞ヶ浦に勝ったことがなかった。今日初めて勝ちました」と信じられない表情を浮かべた。
■決勝戦のような雰囲気の中で行われた霞ヶ浦戦
3年生が抜けた現在のメンバーでは、最重量級(120kg級)が不在で、6人の布陣。しかし、霞ヶ浦戦での勝機はあった。昨年のユースオリンピック男子フリースタイル74kg級で金メダルを獲得し、国内で全国高校選抜大会、JOC杯カデット、インターハイ、国体と4つのタイトルを獲得した84kg級の山崎弥十朗や、昨年の全国高校選抜大会55kg級2位の吉村拓海らが最終学年に在籍していることに加え、霞ヶ浦の74kg級が棄権して6階級同士での闘いになったからだ。
第1試合から両チームとも決勝戦のような雰囲気で行われた。埼玉栄は50kg級の宮原潤、55kg級の宮内滉平と連敗でのスタートとなったが、60kg級の吉村が6-2と吉田アミンを振り切ると、流れは埼玉栄へ。66kg級の尾形颯も勝って白星を2-2に戻した瞬間、埼玉栄の4勝目がほぼ確実となった。
74kg級は不戦勝となりチームスコアは3-2。4勝目に王手をかけ、満を持して不動のエースの山崎がマットに上がったからだ。 決勝で殊勲の白星を挙げた宮原潤(赤)
■オリンピック金メダリストの長男が殊勲の白星
勢いそのままに決勝まで駆け上がった埼玉栄。決勝の相手は昨年のインターハイ王者で、県予選では2-5と負けていた花咲徳栄。同校もけがなどでベストメンバーが組めず、決勝では66kg級の中村剛士が棄権。埼玉栄と同じ6選手同士で闘うことになり、ここでも勝機は十分にあった。
同県で姉妹校同士。手の内を知りつくしている両者に必要なものは、番狂わせだった。それを埼玉栄の50kg級、宮原潤がやってのけた。宮原は、1984年ロサンゼルス・オリンピック金メダリストの宮原厚次・自衛隊前監督の長男。サラブレットの血筋を持つが、「高校からレスリングを始めた初心者」(野口監督)だった。
準決勝までの3試合は全敗し、決勝戦もリードを許して終盤に突入した。ここで、スタンドからの投げと連続ローリングをかけて13-10と大逆転。高校まで野球少年だった宮原が白星を挙げたことで埼玉栄陣営は大盛り上がり。 けがから復帰したばかりの吉村が決勝で終了とほぼ同時に逆転
■ベストメンバーではなかった花崎徳栄、全国大会が勝負
60kg級の吉村は10月に右足の甲を骨折し、3ヶ月ほど戦線離脱していた。吉村は「国体、関東予選、JOC予選と3試合も出られなかった。みんなに迷惑をかけた」と声を震わせて悔しさをあらわにしたが、66kg級の尾形は「気持ちが一番強いのは吉村だった」と、復帰明けで奮闘したチームメイトをねぎらった。
宮原と吉村の2人が逆転時に使った技は、いずれもグレコローマンの技だった。野口監督は「最近は二世選手が増えていて、保護者の方が土日に練習に来て、生徒たちに技を教えてくれるんです」と話す。宮原・自衛隊前監督や、グレコローマンの全日本コーチでもある元木康年さん(自衛隊)など、そうそうたるメンバーが埼玉栄のマットに立っている。こうした指導者から直接指導を受ければ、選手たちの技の数も増えることだろう。
37年ぶりの優勝を果たしたが、胴上げもなく、歓喜の涙のようなシーンもなかった。野口監督は「花咲徳栄はベストメンバーではなかった。3月の全国選抜大会に向けてやることは、己磨きですね」と優勝に浸ることなく精進することを誓った。
「デーブ・シュルツ国際大会」最終日は1月31日、米国・コロラドスプリングズで女子が行われ、日本からの遠征チームとは別に出場したカナダ在住の山本美憂は2回戦と敗者復活戦の2試合目で敗れ、上位入賞はならなかった。
◎女子
【53kg級】山本美憂(カナダ在住) 15選手出場
敗復2 ●[5-6]Madison Parks(カナダ)
敗復1 ○[6-6]Brianne Barry(カナダ)
2回戦 ●[Tフォール、2-13]Whitney Conder(米国)
1回戦 ○[フォール、0:30]Cierra Carere(カナダ)
正田杯関東高校選抜大会最終日は2月1日、栃木県・足利市民体育館で個人戦が行われ、前日の学校対抗戦を37年ぶりに制した埼玉栄(埼玉)から60kg級の吉村拓海と84kg級の山崎弥十朗の2選手が優勝。山崎は今大会でただ一人連覇した。
JOCエリートアカデミー所属選手からは、50kg級の阿部敏弥、55kg級の乙黒拓斗、66kg級の梅林太朗(ともに東京・帝京)が出場し、3選手全員が優勝。アカデミーの強さを見せつけた。
学校対抗戦2位だった花咲徳栄(埼玉)からは、74kg級の前田明都と96kg級の石黒峻士の2選手が優勝した。
学校対抗戦で初戦敗退し、個人戦にかけていた霞ヶ浦(茨城)は5階級で決勝に進出。優勝は120kg級の冨栄雅秀だけだったが、団体戦で全国出場を逃した雪辱を晴らした。
各階級の成績は下記の通り。各階級ともベスト8に残った選手が3月27~29日の全国高校選抜大会(新潟市)に関東代表として出場する。
(文・撮影=増渕由気子)
![]() 各階級優勝選手(前列左から後列右へかけて階級順) |
![]() 出場3選手が優勝したJOCエリートアカデミー所属選手と監督、コーチ |
一覧表 | 50kg | 55kg | 60kg | 66kg | 74kg | 84kg | 96kg | 120kg |
◎個人戦(所属の洋数字は学年)
【50kg級】
[1]阿部敏弥(東京・帝京1)
[2]小川翔太(茨城・霞ヶ浦1)
[3]寺田有輝(群馬・館林2)
〃 大谷夏輝(埼玉・花咲徳栄2)
[5]豆塚将文(神奈川・日大藤沢2)
〃 高橋三四郎(山梨・農林2)
〃 田邉毅昌(神奈川・修悠館2)
〃 深澤裕貴(山梨・韮崎2)
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【55kg級】
[1]乙黒拓斗(東京・帝京1)
[2]岡迫大誠(茨城・霞ヶ浦2)
[3]斉藤浩司(群馬・太田商2)
〃 矢部和希(山梨・韮崎工1)
[5]土屋佑斗(埼玉・花咲徳栄1)
〃 神田優人(山梨・農林1)
〃 石田将斗(栃木・馬頭2)
〃 服部 蓮(神奈川・横浜清陵総合2)
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【60kg級】
[1]吉村拓海(埼玉・埼玉栄2)
[2]吉田アミン(茨城・霞ヶ浦2)
[3]逆井琉偉(埼玉・花咲徳栄1)
〃 飯田 陽(千葉・八千代松陰2)
[5]伊郷将平(神奈川・横浜修悠館2)
〃 川上直也(群馬・館林)
〃 田口学容(山梨・農林1)
※5位相当の1選手が失格のため、5位は3選手
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【66kg級】
[1]梅林太朗(東京・帝京1)
[2]吉村広大(神奈川・修悠館2)
[3]尾形 颯(埼玉・埼玉栄2)
〃 下山田周(山梨・韮崎工1)
[5]中村剛士(埼玉・花咲徳栄2)
〃 渡辺悠介(茨城・鹿島学園1)
〃 三宅和樹(神奈川・修悠館2)
〃 石﨑 克(栃木・足工大付2)
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【74kg級】
[1]前田明都(埼玉・花咲徳栄1)
[2]八木海里(埼玉・埼玉栄1)
[3]今村太陽(東京・自由ヶ丘学園1)
〃 野本州汰(群馬・館林1)
[5]佐藤 拳(神奈川・磯子工2)
〃 花立颯爽(栃木・足工大付1)
〃 萩野谷亮(千葉・四街道2)
〃 神谷龍一(神奈川・修悠館2)
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【84kg級】
[1]山﨑弥十朗(埼玉・埼玉栄2)
[2]飯村友基(茨城・鹿島学園2)
[3]古市和久(埼玉・花咲徳栄2)
〃 外山宏太(茨城・霞ヶ浦1)
[5]佐藤吾郎(東京・足立学園2)
〃 茂木悠馬(栃木・足利工1)
〃 内藤玲央(神奈川・釜利谷1)
〃 佐々木雄大(千葉・野田中央1)
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【96kg級】
[1]石黒峻士(埼玉・花咲徳栄2)
[2]藤本 歩(茨城・霞ヶ浦2)
[3]三浦庶宏(東京・自由ヶ丘学園1)
〃 赤城玲央(茨城・鹿島学園2)
[5]生形航汰(栃木・足工大付1)
〃 野口雄玄(千葉・野田中央2)
〃 吉澤瑠依(群馬・館林2)
〃 松井大樹(千葉・八千代松陰1)
-------------------------
【120kg級】
[1]冨栄雅秀(茨城・霞ヶ浦2)
[2]松本直毅(神奈川・横浜清陵総合2)
[3]石川瑞樹(栃木・足工大付2)
〃 神 和樹(東京・大森学園1)
[5]横倉朝生(群馬・大泉2)
〃 大橋智也(千葉・京葉工)2)
〃 藤原 亮(山梨・韮崎工2)
〃 若林慶悟(群馬・太田商1)
(文・撮影=増渕由気子) 負傷を乗り越えて個人戦優勝の前田明都(埼玉・花咲徳栄)
だが高坂拓也監督が「棄権してもおかしくなかった」と話すように、腰痛に悩まされる状態で闘っていた。前田は「昨年末に痛めて、年明けはずっと病院通い。2、3週間くらい全く練習ができなかった」と振り返り、優勝を目指すには苦しい状況だった。
同門の先輩で66kg級の第1シードの中村剛士も、けがで団体戦は棄権。個人戦も3月の全国選抜大会出場の権利となるベスト8を決めたあと棄権するなど、花咲徳栄は全体的にけが人が多かった。
学校対抗戦、個人戦ともに優勝を狙う高校だけに、前田は負傷にもかかわらず団体戦、個人戦ともにマットに上がった。「できるだけ腰に負担をかけないよう、力勝負には持っていかず、相手と距離を取ってグラウンドで終わらせる(テクニカルフォール)ようにした」と、万全ではないなりに作戦を立てた。 決勝で闘う前田明都
昨年インターハイを制した花咲徳栄は、創部以来、全国から才能ある選手が多く集まる強豪校に成長した。前田も福井出身で、兄の頼夢(現日大)のあと追うようにして花咲徳栄に進学した。高坂監督は「才能がある選手の中でも、よく練習する。コツコツとやるタイプ」と、地道に努力する前田を評価する。3月の全国高校選抜大会には万全の体調で臨みたいところだ。
前田は「けがをしっかり治して、練習を積んで、全国の舞台で闘える選手になりたい」と今シーズの目標を力強く語った。
《関連記事》2014年10月22日:砂川航祐(千葉・柏日体高教)がレスリング・コーチとしてスーダン共和国へ
現地の強豪選手とヌバ・レスリングで闘う砂川航祐選手 |
昨年11月、国際交流基金文化協力主催事業の一環としてアフリカのスーダン共和国でレスリングの指導を行った千葉・柏日体高教員の砂川航祐選手が2月1日、成田空港発のカタール航空で2度目のスーダンへ向かった。首都ハルツームで約1ヶ月間、オリンピック・レスリングの指導を行う。
11月と今月の2度に分けてスーダンへ向かったのは、スーダン側の要望。まず基礎を受け、2ヶ月間の練習期間を経て、再度指導を仰ぎたいためらしい。砂川選手は「最初はどういうところかも分からず、練習は砂の上にマットをしいて行うなど初めての経験続き。今回は、そうしたことをふまえての渡航なので、少しは安心です。この2ヶ月間でレスリングの技術をどの程度吸収してくれているか楽しみな部分があります」と話すとともに、「今回で(指導を)きちんと仕上げなければならないという不安と焦りもあります」と話す。
スーダンでは、「ヌバ・レスリング」というビーチ・レスリングのようなレスリングが盛んだが、オリンピックのレスリングは「認知すらされていないようだ」(砂川談)とのこと。したがってオリンピック・レスリングの技術は素人同然。
しかし、「黒人特有のバネや筋力といった体力はしっかりしており、ポテンシャルは日本選手より高いのでは」という感想。シューズをはいてのマットの上での練習も、「練習していくうちに慣れていったような気がする」と言う。
砂漠気候に属するスーダンの11月の平均気温は28度。エアコン付きの体育館はないため、練習はもっぱら日が暮れて涼しくなってから野外でやっていたそうだ。
ヌバ・レスリングが盛んだといっても、学校教育としてやっているのではなく、村単位、町単位で相撲が盛んに行われていたかつての日本のような状況。オリンピック・レスリングで世界を目指すレベルにまで発展できるかどうかは、「選手の問題というより、国と協会の姿勢でしょう。国単位で取り組まないとならないと思います」と言う。
イスラム教の国であるため、酒類は厳禁。しかし「酒は飲まなくても大丈夫です」とのこと。食事も、さすがに和食はないものの、外国人向けのレストランがあるそうで、約1ヶ月間のホテル住まいも苦にならないようだ。期間中にはNHKが取材に訪れる予定という。
元気に「行ってきまーす」と言って旅立った。
![]() 日本協会の菅芳松・事務局長と国際交流基金の中島遥香さんの見送りでスーダンへ |
![]() 酒のない国へ笑顔で旅立った砂川航祐選手 |
2020ターゲットエイジ育成・強化プロジェクト「タレント発掘・育成コンソーシアム」事業報告(4)
第1回男子U-15/カデット育成キャンプ
2020TAコンソーシアム
プロジェクトマネジャ― 清水聖志人
元木康年コーチ(自衛隊:強化委員会)によるグレコローマンスタイルコーチング
本事業は、各世代のタレント選考基準の作成や国内・海外育成プログラムの高品質化に注力し、JWF独自の発掘・育成・強化システムの構築に向け、アスリート選抜システム構築事業を推進する。
2014年6月28日(土)~6月30日(月)の期間、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて2020TAコンソーシアムの一環にて、第一回男子U-15/カデット育成キャンプを実施した。本キャンプは、U-15世代とカデット世代の優秀なタレントを対象に、高品質な機会(トレーニング、コーチング、教育プログラム、形態・フィットネスデータのフィードバックなど)を提供することを目的としている。
また、タレント選抜プログラムおよび海外育成プログラムの開発を目指していることから、本キャンプ中に実施したプログラムの結果を分析し、エビデンスに基づくプログラムの開発を推進する。今回のキャンプには、日本レスリング界の将来を担うU-15世代の9名とカデット世代23名の有望タレント、計32名が参加した。
フィットネス測定(300Mインターミッテント後の乳酸値測定)
また、高度レベルの競技活動を通して得た経験や知識を基に、日本のリーダーとなれるアスリートの育成を目指すため、「教育プログラム」に注力しているのが特徴である。今回キャンプにおいては、「身体のメカニズムについて考える」と「目標達成までのプランについて考える」の2つの教育プログラムが展開された。
両プログラムは、ディスカッション形式やグループワーク形式で展開された。特に、「目標設定」は、レスリング競技にのみ適用されるのではなく、キャリア形成においても非常に重要なスキルのため、レスリングを通して目標設定し、実行、評価、改善(PDCAサイクル)を実践し、ライフスキル(生きる力)を獲得していること意識してほしいと担当講師より説明がなされた。
マットトレーニングにおいては、ナショナルチームコーチより、この世代の技術的課題について徹底した技術指導を行った。フリースタイルにおいては、主にアタックまでの展開、ポイント獲得までの処理、を指導した。グレコローマンスタイルにおいては、差しからの展開、胴タックルに関して、徹底したコーチングが行われた。
教育プログラム:目標達成までのプロセスについて考える(島本好平兵庫教育大学助教:スポーツ心理学者)
国内育成プログラムは、優れた才能を持ったアスリートに対して、最適な機会をパッケージ化された育成プログラムとして提供している。今回実施された、トレーニングにおいては、ナショナルチームも指導するコーチらが担当したことで、年代に応じた高品質のコーチングを提供することができた。
教育プログラムにおいては、スポーツ生理学やスポーツ心理学のエキスパートより、インタラクティブなプログラムを展開いただき、参加選手たちの評価も高かった。
長期的な視点に立った強化・育成は、国際競技力向上のためには不可欠な施策であり、本事業をより、充実させることが肝要となる。
本事業は、オリンピック競技大会において永続的にメダルを獲得できる強化・育成システムの構築を目指すものであり、文部科学省及び独立行政法人日本スポーツ振興センターより事業の成果報告が求められる。このことから、本協会に関わる全ての関係者が方向性を共有し、事業の推進に努める必要がある。
![]() 峯村亮コーチ(神奈川大学職)によるグレコローマンスタイルコーチング |
![]() 田南部力コーチ(警視庁)によるフリースタイルのコーチング |
![]() 教育プログラム:身体のメカニズムについて考える(相澤勝治:専修大学准教授) |
![]() 教育プログラム:目標達成までのプロセスについて考える(島本好平兵庫教育大学助教:スポーツ心理学者) |
「デーブ・シュルツ国際大会」(1月29~31日、米国・コロラドスプリングズ)の男子グレコローマンは、カザフスタンが4階級で優勝し、2位2選手、3位3選手の好成績。130khg級は昨年のアジア大会優勝のヌルマカン・ティナリエフ、75kg級は同3位のドスザン・カルティコフ、98kg級も同3位のイェルラン・イスカコフが優勝した。
米国は3階級で優勝。59kg級は2013年世界選手権60kg級優勝のイボ・アンゲロフ(ブルガリア)が勝った。
各階級の成績は下記の通り。
◎男子グレコローマン
【59kg級】
[1]Angelov, Ivo(ブルガリア)
[2]Kostadinov, Aleksandar(ブルガリア)
[3]Ainagulov, Mirambek(カザフスタン)
[4]Mango, Ryan(米国)
【66kg級】
[1]Zhadrayev, Demeu(カザフスタン)
[2]Kebispayev, Almat(カザフスタン)
[3]Stas, Konstantin(ブルガリア)
[4]魚住彰吾(日本)
【71kg級】
[1]Hooker, Michael(米国)
[2]Sanders, Kendrick(米国)
[3]Ortiz, Alec(米国)
[4]湯田敬太(日本)
【75kg級】
[1]Kartikov, Doszhan(カザフスタン)
[2]Yerezhepov, Maksat(カザフスタン)
[3]Bisek, Andrew(米国)
[4]Speiller, Geordan(米国)
【80kg級】
[1]Provisor, Benjamin Errol(米国)
[2]Rau, Joe(米国)
[3]Dilmukhamedov, Ashkat(カザフスタン)
[4]Martinez, Patrick(米国)
【85kg級】
[1]Holm, Jordan(米国)
[2]Anderson, Jonathan(米国)
[3]Tursynov, Nursultan(カザフスタン)
[4]Kustubaev, Azamat(カザフスタン)
【98kg級】
[1]Iskakov, Yerulan(カザフスタン)
[2]Williams, Caylor(米国)
[3]Metodiev, Vladislav(ブルガリア)
[4]Wechter, John(米国)
【130kg級】
[1]Tinaliev, Nurmakhan(カザフスタン)
[2]Arendt, David(米国)
[3]Trice, Jarod(米国)
[4]Erickson, Toby(米国)