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【特集】W杯で実力アップをはかり、“ラストチャンス”へかける…女子69kg級・工藤佳代子(自衛隊)

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 3月7日(土)~8日(日)にロシア・サンクトペテルブルグで行われる女子ワールドカップ(W杯)。日本は全日本チャンピオン3選手を含む布陣で挑み、2005年のフランス大会を最後に遠ざかっている海外大会での優勝を目指す。

 軽量級から試合を行うW杯では、重量級は試合の決着がついたあとに闘うこともあるが、チームスコアが接近した状態でマットに上がることの方が多い。重要度は高い。今回、69kg級を任されるのが全日本選手権2位の工藤佳代子(自衛隊)。昨年の東京開催W杯でも同級の2番手代表として参加したが、起用された試合で相手が棄権。闘うことなく終わってしまった。

 今回は、不完全燃焼だった昨年のうっぷんを晴らす大会でもある。工藤は「こうしたチャンスをもらえたのはうれしい」と、全日本チャンピオン奪取への足掛かりとしたい気持ちを話した。63kg級時代には2010年サンキスト・オープン(米国)優勝、2012年モンゴル・オープン3位などのメダル獲得があるが、69kg級ではまだ世界の舞台で結果を出していない。今大会では全勝をマークして飛躍を狙う。

■69kg級の土台づくりを終え、今年が勝負の時

 工藤は2012年の世界選手権(カナダ)で63kg級の代表となり、5位に入賞。約3ヶ月後にあった全日本選手権で初優勝を遂げ、現役続行が確実視されていた伊調馨(ALSOK)への“第1挑戦者”の位置につけていた。しかし、この時は減量がきつく、「限界だった。特に海外の選手とやる時は力が入らなかった」という状況だった。

 当時、1階級上の67kg級はオリンピック階級ではなかった。幸い、2013年夏に女子が6階級に増えることとなり、同年12月の全日本選手権ではオリンピック階級となった69kg級へアップした。この時は決勝で3連覇を目指した土性沙羅(至学館大)にテクニカルフォール負け。すぐにはこの階級で通用しない現実に直面したが、「減量がなく、思い切って動ける」との好感触を得た。

 2014年は7月にゴールデンGP決勝大会(アゼルバイジャン)、11月にはビル・ファーレル国際(米国)に出場。後者は5試合を闘って4位に入賞するなど国際舞台で経験を積んだ。12月の全日本選手権は、土性が世界選手権(ウズベキスタン)で負った負傷が完全に癒えていなかった状態だったとはいえ、4-8のスコアまで接近。実力差を縮め、69kg級としての土台作りは終わったと考えていいだろう。

 「体力も技術も、すべての面で土性選手には及んでいいないと思う」と、挑戦者であることは忘れていないが、「ロンドンで小原(日登美)さんと米満(達弘)さんが金メダルを取り、(湯元)進一さんが銅メダルを取ったシーンを見て、オリンピックへの気持ちが強くなりました。その目標がやっと見えてきました」と、気持ちが盛り上がっている。

■団体戦での闘いは、選手の実力をアップさせる

 今回のW杯では、「外国選手にタックルでポイントを取る」ということが課題。勝てていた時は「タックルがよく決まっていた」とのことで、実戦を通じてレスリングの基本のタックルの再確認をする予定だ。2012年の世界選手権に出場した時より、「間違いなく組み手はうまくなっていると思う」と話し、組みついてくる外国選手相手にも組み手で勝ってタックルを決めたいところだ。

 昨年のW杯に参加して感じたことは、団体戦特有のムードの中で「どの選手も実力以上の力を出している」こと。チームが一丸となっての闘いは気持ちが盛り上がるもので、その中での闘いを経験することで自分の実力も上がってくれると信じている。

 昨年の大会では土性が72kg級オリンピック・チャンピオンのナタリア・ボロベワ(ロシア)を破る殊勲を挙げ、半年後の世界選手権でもボロベワを破って2位となった。W杯での殊勲が飛躍につながったことは間違いない。「今年は私がそれをやりたい。やってきたことを出し切ることです」と表情を引き締めた。

 6月の全日本選抜選手権をリオデジャネイロ・オリンピックへの「ラストチャンス」と表現した。土性を世界選手権(米国)に行かせたなら間違いなくメダルを取ると思っており、日本代表選考規定によって、その段階でオリンピック代表が実質的に内定するからだ。

 残された期間は少ない。そのためにもこのW杯が大きな意味を占める。同学年の鈴木博恵(75kg級=クリナップ)が主将で、工藤が副主将。「博恵ちゃんと一緒にチームを盛り上げ、頑張ってきます」と話し、チームリーダーの自覚を持って世界へ挑む。


 


《お知らせ・お願い》ジュニアクイーンズカップ「中学生・カデット・ジュニアの部」エントリー選手へ

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 4月4日(土)~5日(日)に京都・舞鶴文化公園体育館で行われる「ジュニアクイーンズカップ」の中学生・カデット・ジュニアの部に出場する選手は、カラー写真(縦4.5×横3.5/所属・氏名・階級を載せる)の提出が必要です。(大会要項参照)

 未提出の選手は、3月3日(火)までに下記のメールアドレスに送信してください。

送信先: jpn.wrestling@gmail.com

《大会要項》
 


 

イラン女子がベルト・レスリングに参加! 12月にはイランで女子の世界選手権

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 世界レスリング連盟(UWW)は2月24日、公式ホームページで、イラン・レスリング協会のラスール・ハデム会長がUWWに対し、同国で女子のベルト・レスリングに取り組むことを確約したことを報じた。UWW(旧FILA)が認めるレスリング・スタイルにイランの女子が取り組むのは初めて。

 イランは宗教上の理由により、女性がレスリングをすることのみならず、国内では観戦することも禁止されている(外国では観戦している)。しかし近年、女性に門戸を開く動きが出てきている。昨年、首都テヘランで行われた男子グレコローマンのワールドカップでは、米国の女性団長がマットに上がった。イラン国内で女性がマットに上がったのは初めてという。

 先週、同じくテヘランで行われた男子グレコローマンのワールドカップでは、UWWの女性理事であるロディカ・ヤクシ理事(トルコ)ほか、イラン・レスリング協会・国際委員会の女性委員長、女子ベルト・レスリング委員会の委員長らが参加している。

 UWWのネナド・ラロビッチ会長(セルビア)は「イラン協会が国内において女性のレスリング活動への参加に取り組んでいることは、とても有意義なことだ。私たちはイランの行動を称賛し、その活動を熱心にサポートしていきたい」と話した。

 ベルト・レスリングの女子の世界選手権は、今年12月にイランで予定されているが、イラン女子が参加する最初の大会がこの大会になるかどうかは不明という。

 ベルト・レスリングは2013年にユニバーシアードが行われたロシア・カザンを中心とした地域で発達した数百年の歴史を持つ格闘技。腰に巻いた帯をお互いに持ち合い相手を投げて背中から落として勝敗を競う。

 同所でのユニバーシアードで実施され、日本から男女各2選手が出場。男子は2選手とも初戦敗退だったが、女子では76kg級の阿部梨乃(日大)が3試合に勝って優勝、58kg級の坂上嘉津季(至学館大)が銀メダルを取った。

男子グレコローマンのワールドカップに参加したUWWのロディカ・ヤクシ理事(左から2人目=トルコ)ら女性役員=UWW提供

2013年ユニバーシアードのベルト・レスリングで優勝した阿部梨乃選手(日大)


 

3月10日から男子フリースタイル全日本選抜チームがロシアとモンゴルへ遠征

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 男子フリースタイルの全日本王者5人を含む選抜チームは、3月10日(火)から約3週間の日程でロシアとモンゴルへ遠征する。2月のイラン遠征が、中東情勢の緊迫から中止となったことの代替遠征。

 チームは10日にモスクワ経由でバイカル湖そばのブリヤート共和国ウランウデへ向かい、14日(土)~15日(日)に同地で行われる「ブリヤート国際大会」に出場。大会後、同地で地元の選手らと合宿練習し、24日(火)にバスで約7時間をかけてモンゴル・ウランバートルへ移動。

 27日(金)~29日(日)にウランバートルで行われる「モンゴル・オープン」に出場し、30日(月)に帰国する。

 モンゴル・オープンはこれまで社会人選抜チームなどが参加したことがあるが、ロシア・ウランウデで行われる大会に出場するのは初めて。

 選手団は下記の通り。


 ◎役員

 【監 督】井上謙二(自衛隊)

 【コーチ】小平清貴(警視庁)

 【トレーナー】川崎淳(ハンズコーポレーション)

 【帯同審判】筒井昭好(石川・金沢市立西南部中教)

-------------------------

 ◎選手

 【男子フリースタイル】
▼57kg級 森下史崇(ぼてぢゅう&Bum’s)
   〃   樋口  黎(日体大)
▼65kg級 石田智嗣(警視庁) 
   〃   前田翔吾(クリナップ)
▼86kg級 松本篤史(ALSOK) 
   〃   赤熊猶弥(自衛隊)
▼97kg級 山口  剛(ブシロード) 
▼125kg級 荒木田進謙(警視庁) 


 

2020ターゲットエイジ育成・強化プロジェクト「タレント発掘・育成コンソーシアム」事業報告(8)…第2回女子U-15/カデット育成キャンプ

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2020ターゲットエイジ育成・強化プロジェクト「タレント発掘・育成コンソーシアム」事業報告(8)
第2回女子U-15/カデット育成キャンプ

 

2020TAコンソーシアム
プロジェクトマネジャ― 清水聖志人


 2011年に制定した「スポーツ基本法」は、我が国におけるスポーツの施策策定および実施を国が責任を持って行うことを明確に示した。それを受けて2012年に策定された「スポーツ基本計画」に則り、文部科学省は新たな事業を実施している。その中の一つが、独立行政法人日本スポーツ振興センターが委託を受け、本協会が受託している2020ターゲットエイジ育成強化プロジェクト「タレント発掘・育成コンソーシアム」(以下、2020TAコンソーシアム)である。

 本事業は、各世代のタレント選考基準の作成や国内・海外育成プログラムの高品質化に注力し、JWF独自の発掘・育成・強化システムの構築に向け、アスリート選抜システム構築事業を推進する。

 2015年2月6日(金)~2月8日(日)の期間、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて2020TAコンソーシアムの一環にて、第2回女子U-15/カデット育成キャンプを実施した。本キャンプは、U-15世代とカデット世代の優秀なタレントを対象に、高品質な機会(トレーニング、コーチング、教育プログラム、形態・フィットネスデータのフィードバックなど)を提供することを目的としている。

 また、タレント選抜プログラムおよび海外育成プログラムの開発を目指していることから、本キャンプ中に実施したプログラムの結果を分析し、エビデンスに基づくプログラムの開発を推進する。今回のキャンプでは日本レスリング界の将来を担うU-15世代の11名とカデット世代11名の有望タレントに加え、U-12世代のタレント1の名計23名が参加した。

 レスリングの2020TAコンソーシアムは、「インテリジェントレスラーの育成」をコンセプトとしており、全国のU-12世代、U-15世代、カデット世代、ジュニア世代から優秀なタレントを発掘し、国内育成プログラムによって育成を行う。国内育成プログラムに参加した中で、特に優秀なタレントには海外における実践機会を提供する(海外育成プログラム)。

 また、高度レベルの競技活動を通して得た経験や知識を基に、日本のリーダーとなれるアスリートの育成を目指すため、「教育プログラム」に注力しているのが特徴である。今回キャンプにおいては、「メンタルトレーニング」と「状況に応じた栄養摂取」をテーマとした教育プログラムが展開された。

 両プログラムは、インタラクティブに展開され、女性特有の課題についての適切な対応についてもデータや事例を基に展開することで、参加選手の関心も高かった。

 マットトレーニングにおいては、今年度の世界カデット選手権や海外育成プログラム(アゼルバイジャン派遣)における分析を踏まえ、この世代の技術的課題について徹底したコーチングを行った。特に、相手のアタックをディフェンスする動作やがぶりに関するコーチングを中心に展開した。

 また、国立スポーツ科学センターの協力により、ナショナルチームが行っている内容と同様の形態測定、フィットネス測定を実施し、キャンプ最終日に測定データのフィードバック及び、ナショナルチームやジュニア代表データとの比較を基にフィットネスレベル向上に向けたカウンセリングを実施した。

 本事業は、日本レスリングが永続的にメダルを獲得するための発掘・育成システムの構築を目指すものであり、文部科学省及び独立行政法人日本スポーツ振興センターより事業の成果報告が求められる。このことから、本協会に関わる全ての関係者が方向性を共有し、事業の推進に努める必要がある。

栄強化本部長による教育プログラム総括

基本スキルのコーチング

フィットネス測定の様子

形態・フィットネスデータのフィードバックとカウンセリング

教育プログラム_メンタルトレーニングに挑戦(土屋裕睦教授・大阪体育大学)

教育プログラム_状況に応じた栄養摂取(元永恵子 氏・国立スポーツ科学センター)


 

男子グレコローマンのW杯優勝のアゼルバイジャン・チームがアリエフ大統領へ優勝報告

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 世界レスリング連盟(UWW)の公式ホームページが報じたところによると、今月19~20日にイラン・テヘランで行われた男子グレコローマンのワールドカップ(W杯)で優勝したアゼルバイジャン・チームは23日、同国のイルハン・アリエフ大統領へ優勝報告を行い、同大統領から祝福された。

 同国が男子グレコローマンのW杯で優勝するのは初めての快挙だが、すぐに大統領と対面するあたりに、レスリングのステータスの高さがうかがえる。

 同国レスリング協会は毎年、“第2の世界選手権”と言われるゴールデンGP決勝大会を開催している。今年6月には初めて行われる欧州の総合大会、欧州大会を開催されるなど、レスリングのみならずスポーツ全般に力を入れている。



 

3・27~29モンゴル・オープンに女子5選手を派遣

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 3月27日(金)~29日(日)にモンゴル・ウランバートルで行われる「モンゴル・オープン」に、社会人の女子選抜チームを派遣する。日本女子は昨年まで3年連続で出場しており、2012年は48kg級の明尾弥紀(環太平洋大)と67kg級の井上佳子(クリナップ)、2013年は48kg級の岩群安奈(アイシン・エィ・ダブリュ)、昨年は53kg級の池亀優希(自衛隊)と75kg級の鈴木博恵(クリナップ)が、それぞれ優勝している。

 今回は、ロシア・ウランウデで大会と合宿に参加した男子フリースタイルの全日本選抜チームも参加する。

 チームは3月25日(水)にソウル経由でウランバートルに入り、31日に帰国する。

 選手団は下記の通り。


 ◎役員

 【監  督】金浜良(ジャパンビバレッジ)

 【コーチ】今村浩之(クリナップ)

 【帯同審判】本田原明(自衛隊)

-------------------------

 ◎選手

 【女子】
▼48kg級 桜井宏美(ランクアップ平野屋)
▼53kg級 鈴木綾乃(ジャパンビバレッジ)
▼63kg級 津田香耶(自衛隊)
▼69kg級 井上佳子(クリナップ)
▼75kg級 飯島千晶(警視庁)


 

2020ターゲットエイジ育成・強化プロジェクト「タレント発掘・育成コンソーシアム」事業報告(9)…第2回男子U-15/カデット育成キャンプ

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2020ターゲットエイジ育成・強化プロジェクト「タレント発掘・育成コンソーシアム」事業報告(9)
第2回男子U-15/カデット育成キャンプ

2020TAコンソーシアム
プロジェクトマネジャ― 清水聖志人


 2011年に制定した「スポーツ基本法」は、我が国におけるスポーツの施策策定および実施を国が責任を持って行うことを明確に示した。それを受けて2012年に策定された「スポーツ基本計画」に則り、文部科学省は新たな事業を実施している。その中の一つが、独立行政法人日本スポーツ振興センターが委託を受け、本協会が受託している2020ターゲットエイジ育成強化プロジェクト「タレント発掘・育成コンソーシアム」(以下、2020TAコンソーシアム)である。

 本事業は、各世代のタレント選考基準の作成や国内・海外育成プログラムの高品質化に注力し、JWF独自の発掘・育成・強化システムの構築に向け、アスリート選抜システム構築事業を推進する。

 2015年2月13日(金)~2月15日(日)の期間、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて2020TAコンソーシアムの一環にて、第2回男子U-15/カデット育成キャンプを実施した。本キャンプは、U-15世代とカデット世代の優秀なタレントを対象に、高品質な機会(トレーニング、コーチング、教育プログラム、形態・フィットネスデータのフィードバックなど)を提供することを目的としている。

 また、タレント選抜プログラムおよび海外育成プログラムの開発を目指していることから、本キャンプ中に実施したプログラムの結果を分析し、エビデンスに基づくプログラムの開発を推進する。今回のキャンプには、日本レスリング界の将来を担うU-15世代の13名とカデット世代18名の有望タレントに加計31名が参加した。

 レスリングの2020TAコンソーシアムは、「インテリジェントレスラーの育成」をコンセプトとしており、全国のU-12世代、U-15世代、カデット世代、ジュニア世代から優秀なタレントを発掘し、国内育成プログラムによって育成を行う。国内育成プログラムに参加した中で、特に優秀なタレントには海外における実践機会を提供する(海外育成プログラム)。

 また、高度レベルの競技活動を通して得た経験や知識を基に、日本のリーダーとなるアスリートの育成を目指すため、「教育プログラム」に注力しているのが特徴である。今回キャンプにおいては、「メンタルトレーニング」と「状況に応じた栄養摂取」の2つの教育プログラムが展開された。

 マットトレーニングにおいては、ナショナルチームコーチより、この世代の技術的課題について徹底したコーチングを展開した。フリースタイルにおいては、主にディフェンス動作、がぶりに加え、アタックからポイント獲得までの処理に関するコーチングを行った。グレコローマンスタイルにおいては、差しからの展開、胴タックルに加え、グラウンドのディフェンスに関して、徹底したコーチングが行われた。

 国内育成プログラムは、優れた才能を持ったアスリートに対して、最適な機会をパッケージ化された育成プログラムとして提供している。今回実施された、トレーニングにおいては、ナショナルチームも指導するコーチらが担当したことで、年代に応じた高品質のコーチングを提供することができた。

 教育プログラムにおいては、スポーツ心理学のスポーツ栄養学のエキスパートより、インタラクティブなプログラムを展開いただき、参加選手たちの評価も高かった。

 長期的な視点に立った強化・育成は、国際競技力向上のためには不可欠な施策であり、本事業をより、充実させることが肝要となる。

 本事業は、オリンピック競技大会において永続的にメダルを獲得できる強化・育成システムの構築を目指すものであり、文部科学省及び独立行政法人日本スポーツ振興センターより事業の成果報告が求められる。このことから、本協会に関わる全ての関係者が方向性を共有し、事業の推進に努める必要がある。

フリースタイル技術練習の様子

和田フリースタイル強化委員長(国士舘大学教)による激励

伊藤コーチ(自衛隊)による基本動作のコーチング

教育プログラム_状況に応じた栄養摂取(元永恵子 氏・国立スポーツ科学センター)

教育プログラム_メンタルトレーニングに挑戦(奥野真由 氏・国立スポーツ科学センター)

キックオフMTGの様子(短期目標の設定)


 


世界チャンピオンのアデライン・グレイらが出場…女子ワールドカップ・米国

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 米国レスリング協会は2月27日、公式ホームぺージで3月7日(土)~8日(日)にロシア・サンクトペテルブルグで行われる女子ワールドカップの代表選手を発表。67kg級(2012年)と75kg級(2014年)で世界チャンピオンに輝いているアデライン・グレイを筆頭とした昨年の世界選手権代表が中心で、6階級で2番手選手も派遣。体力の温存をはかりながら勝負をかけるもよう。

 今回出場する選手の多くは、この冬、米国で行われた「デーブ・シュルツ国際大会」のほか、キューバとスウェーデンへ遠征して鍛えた。テリー・スタイナー監督は「優勝できるチームだと思う。もちろん、優勝するために行く」と必勝を宣言している。

 組みわせは決まっており、米国は日本のほか、ポーランド、アゼルバイジャンと同組。具体的な対戦スケジュールは発表されていないが、慣例でいけば2回戦で日本と米国が対戦する。反対のブロックはロシア、ウクライナ、モンゴル、スウェーデン。

 米国チームは下記の通り。


【48kg級】Alyssa Lampe =2014年世界選手権5位
      Victoria Anthony =2015年デーブ・シュルツ国際大会優勝

【53kg級】Whitney Conder =2014年世界選手権9位
      Katherine Fulp-Allen =2015年デーブ・シュルツ国際大会3位

【55kg級】Helen Maroulis =2014年世界選手権3位
      Sarah Hildebrandt =2015年デーブ・シュルツ国際大会2位

【58kg級】Alli Ragan =2014年世界選手権5位
      Kelsey Campbell =2015年デーブ・シュルツ国際大会3位

【60kg級】Jennifer Page =2014年ワールドカップ代表

【63kg級】Erin Clodgo =2015年デーブ・シュルツ国際大会優勝
      Veronica Carlson =2014年ワールドカップ代表

 ※Carlsonは75kg級起用の場合もあり

【69kg級】Randi Miller =2014年世界選手権代表/2008年北京オリンピック代表
      Elena Pirozhkova = =2014年世界選手権63kg級2位/2012年ロンドン・オリンピック代表

【75kg級】Adeline Gray =2014年世界選手権優勝


 

【VTR】男子グレコローマン・ワールドカップ/A組予選1回戦(アゼルバイジャン-イラン)

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(1月19日、イラン・テヘラン)


《男子グレコローマンW杯・A組予選1回戦》 アゼルバイジャン○[6-2]●イラン

【59kg級】Mohsen Haji Poor(イラン)○[4-3]●Rovshan Bayramov(アゼルバイジャン)


-------------------------------------

【66kg級】Hasan Aliyev(アゼルバイジャン)○[5-0]●Afshin Biabangard(イラン)


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【71kg級】Rasul Chunayev(アゼルバイジャン)○[4-4]●Ramin Taheri(イラン)


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【75kg級】Elvin Mursaliyev(アゼルバイジャン)○[2-0]●Yousof Akhbari(イラン)


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【80kg級】Rafig Huseynov(アゼルバイジャン)○[5-4]●Habibollah Akhlaghi(イラン)


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【85kg級】Islam Abbasov(アゼルバイジャン)○[10-4]●Mojtaba Karim Fard(イラン)


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【98kg級】Mahdi Aliyari(イラン)○[1-0]●Orkhan Nuriyev(アゼルバイジャン)


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【130kg級】Sabah Shariati(アゼルバイジャン)○[Tフォール、8-0]●Behnam Mahdi Zadeh(イラン)


 

アゼルバイジャン48kg級はマリア・スタドニク、モンゴル、ウクライナは世界女王が出場…3・7~8女子ワールドカップ

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 ロシア・レスリング協会は、3月7日(土)~8日(日)にロシア・クラスノヤルスクで行われる女子ワールドカップのロシア以外の7ヶ国のエントリーを発表。

 日本と同国となるアゼルバイジャンは、2012年ロンドン・オリンピック48kg級2位のマリア・スタドニク、昨年の世界選手権60kg級2位のユリア・ラトケビッチの2人の世界チャンピオン経験者に加え、ウクライナから国籍を変えた欧州選手権2度優勝のナタリア・シニシンらのメンバーで臨むことが分かった。

 もう1ヶ国のポーランドは、昨年の世界選手権48kg級2位のイワナ・マトコウスカらが出場してくる。(米国は前日掲載

 反対のブロックは、ロシア、モンゴル、スウェーデン、ウクライナ。モンゴルは60kg級に世界チャンピオンのチェレンチケド・スヘーらを擁し、ウクライナも63kg級に世界チャンピオンのユリア・トカチが出てくる。

 スウェーデンは72kg級に2012年世界チャンピオンのジェニー・フランソンがエントリー。昨年の世界選手権53kg級2位のソフィア・マットソンは55kg級にエントリーしている。



 ◎A組 

 【アゼルバイジャン】

▼48kg級 Mariya Stadnik =2012年ロンドン・オリンピック2位
▼53kg級 Patimat Bagomedova =2014年ゴールデンGP決勝大会5位
   〃     Angela Dorogan =2014年世界選手権代表
   〃      Leila Kurbanova
▼55kg級 Natalia Synyshyn(元ウクライナ)=2012年世界選手権5位
▼58kg級 Irina Netreba =2014年欧州選手権2位
▼60kg級 Yulia Ratkevich =2014年世界選手権2位
▼63kg級 Elice Manolov =2012年欧州カデット選手権2位
   〃     Ragneta Gurbanzade= 2014年世界ジュニア選手権67kg級3位
▼69kg級 Nadeshda Mushka =2014年世界選手権代表
▼75kg級 Gozal Zutova =2015年クリッパン女子国際大会8位

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 【ポーランド】

▼48kg級 Iwona Matkowska =2014年世界選手権2位
   〃     Anna Lukasiak =2014年世界学生選手権3位
▼53kg級 Roksana Zasina =2013年欧州選手権51kg級優勝
   〃     Paula Kozlov
▼55kg級 Katarzyna Krawczyk =2014年世界選手権5位
▼58kg級 Alexander Volchzhanska
▼60kg級 Agnieszka Krol =2015年クリッパン女子国際大会5位
   〃     Paulina Grayuovska
▼63kg級 Monica Michalik =2014年世界選手権5位
▼69kg級 Agnieszka Wieszczek-Kordus =2014年世界選手権出場
▼75kg級 Darius Sedge

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 【米国】=前日掲載

▼48kg級 Alyssa Lampe =2014年世界選手権5位
   〃     Victoria Anthony =2015年デーブ・シュルツ国際大会優勝
▼53kg級 Whitney Conder =2014年世界選手権9位
   〃     Katherine Fulp-Allen =2015年デーブ・シュルツ国際大会3位
▼55kg級 Helen Maroulis =2014年世界選手権3位
   〃     Sarah Hildebrandt =2015年デーブ・シュルツ国際大会2位
▼58kg級 Alli Ragan =2014年世界選手権5位
   〃     Kelsey Campbell =2015年デーブ・シュルツ国際大会3位
▼60kg級 Jennifer Page =2014年ワールドカップ代表
▼63kg級 Erin Clodgo =2015年デーブ・シュルツ国際大会優勝
   〃     Veronica Carlson =2014年ワールドカップ代表、75kg級起用の場合もあり
▼69kg級 Randi Miller =2014年世界選手権代表/2008年北京オリンピック代表
   〃     Elena Pirozhkova = =2014年世界選手権63kg級2位/2012年ロンドン・オリンピック代表
▼75kg級 Adeline Gray =2014年世界選手権優勝

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 ◎B組

 【モンゴル】

▼48kg級 Erdenesukh Narangerel =2015年アジア大会5位
   〃     Otgontsetseg Davaasukh =2012年ロンドン・オリンピック代表
▼53kg級 Sumiya Erdenechimeg =2013年世界選手権51kg級2位
▼55kg級 Byambatseren Sundev =2014年アジア大会2位
▼58kg級 Shoovdor Baatarjav =2014年アジア選手権2位
▼60kg級 Tserenchimed Suhee =2014年世界選手権優勝
▼63kg級 Battsetseg Soronzonbold =2013年世界選手権2位
▼69kg級 Nasanburmaa Ochirbat =2013年世界選手権67kg級3位
▼75kg級 Burmaa Ochirbat =2014年世界選手権3位
   〃    Naranchimeg Gelegjamts =2010年アジア大会72kg級5位

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 【スウェーデン】

▼48kg級 Josephine Fredriksen =2014年世界ジュニア選手権出場
▼53kg級 Frederika Petersson =2014年世界選手権48kg級出場
▼55kg級 Sofia Mattsson =2014年世界選手権53kg級2位
▼58kg級 Szilvia Peter
   〃     Ida Stenberg =2014年オーストリア・オープン2位
▼60kg級 Johanna Mattsson =2014年世界選手権5位
▼63kg級 Teresa Persson =2014年世界ジュニア選手権出場
▼69kg級 Henna Johansson =2014年世界選手権63kg級5位
   〃     Moa Nygren =2014年世界ジュニア選手権67kg級5位
▼75kg級 Jenny Fransson =2012年世界選手権72kg級優勝

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 【ウクライナ】

▼48kg級 Olga Schneider
▼53kg級 Tatyana Lazareva=2012年ロンドン・オリンピック55kg級5位
▼55kg級 Tatyana Omelchenko=2014年ワールドカップ出場
▼58kg級 Anna Vasilenko=2014年ヤリギン国際大会3位
▼60kg級 Oksana Gergel
▼63kg級 Yulia Tkach =2014年世界選手権優勝
▼69kg級 Alla Cherkasova=2014年世界選手権63kg級7位
▼75kg級 Katerina Burmistrov =2014年欧州選手権3位


 

全国から170選手が参加して開催、坂本憲蔵(別府)が3連覇…全自衛隊大会

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 全自衛隊大会は2月28日~3月1日、埼玉・朝霞自衛隊体育館で行われ、全国の自衛隊駐屯地、防衛大学校、防衛医科大学校、高等工科学校、米軍から170選手が参加して行われた。

 第1日の団体戦は、5人制の部は昨年と同じ決勝となり、昨年2位だった高等工科学校が練馬駐屯地にリベンジして6年ぶりの優勝。3人制の部は、男子グレコローマン71kg級2位の花山和寛を擁する朝霞駐屯地が全3試合を3-0で勝ち抜いて優勝した。決勝は昨年優勝の第1空挺団を破った。

 個人では、86kg以上級の坂本憲蔵(別府)が3年連続優勝を達成して優秀賞を受賞。86kg級に出場した元世界選手権代表の高橋龍太(練馬駐屯地)が昨年の74kg級に続いて優勝し、最優秀選手賞を受賞した。

 今年から2段以下の選手で争われる段別の部が創設され、61kg級で伊郷将平ら高等工科学校の選手が3階級で勝った。

 各階級の成績は下記の通り。


一 覧 表(団体戦・個人戦) 団体戦(5人制)トーナメント表 団体戦(3人制)トーナメント表

フリースタイル 57kg 61kg 65kg 70kg 74kg 86kg +86kg
段別フリースタイル 57kg 61kg 65kg 70kg 74kg 86kg +86kg

 《個人賞》

【最優秀賞】高橋龍太(86kg級、練馬駐屯地)、【優秀賞】坂本憲蔵(86kg以上級、別府)、【殊勲賞】吉村広大(段別65kg級、高等工科学校)

【敢闘賞】清水目聖(57kg級、陸自青森)、中村圭志(74kg級、練馬駐屯地)、阿部祐己(段別86kg以上級、防衛大学校)、三谷裕之(65kg級、海自連合)、岩谷和樹(70kg級、第1空挺団)、保坂俊(70kg級、第21普通科連隊)、中村圭志(65kg級、練馬駐屯地)、菊池匠(段別86kg以上級、駒門)、竹田成道(57kg級、新田原)、Frankie Maglione(86kg以上級、SEAHAWKS)

【技能賞】村上和之(段別74kg級、信太山)、【最短フォール賞】新垣忠勝(57kg級、第51普通科連隊)


※スマホ等では右側が切れる場合があります  

 ◎フリースタイル

 【57kg級】
[1]新垣忠勝(第51普通科連隊)
[2]清水目聖(陸自青森)
[3]高橋竜世(松本自衛隊)
 〃 竹田成道(新田原)
[5]那谷屋久(防衛大学校)
 〃 濱  晃大(防衛大学校)
 〃 大山泰樹(第8施設大隊)
 〃 山谷大芽(第21普通科連隊)

 【61kg級】
[1]井ノ口崇之(第4施設団)
[2]加賀谷廉(第21普通科連隊)
[3]河野秀平(別府)
 〃 鎌田悠太郎(第21普通科連隊)
[5]佐々木峻介(第21普通科連隊)
 〃 板橋孝之(第8普通科連隊)
 〃 渡辺裕貴(第8普通科連隊)
 〃 河野圭一郎(防衛大学校)

 【65kg級】
[1]三谷裕之(海自連合)
[2]遠藤翔太(第8普通科連隊)
[3]藤後  満(第8施設大隊)
 〃 安藤  涼(第21普通科連隊)
[5]大久保景斗(防衛大学校)
 〃 山崎慎一郎(防衛大学校)

 【70kg級】
[1]保坂  俊(第21普通科連隊)
[2]岩谷和樹(第1空挺団)
[3]大井将憲(松本自衛隊)
 〃 上野大輝(第4地対艦ミサイル連隊)
[5]落合美人(防衛大学校)
 〃 小松誉憲(SEAHAWKS)
[7]中間雄之(海自連合)
[8]小口  淳(第32普通科連隊)

 【74kg級】
[1]小原康司(海自連合)
[2]中村圭志(練馬駐屯地)
[3]松山達哉(信太山)
 〃 上中別府裕作(第8施設大隊)
[5]飯田幸樹(陸自青森)
 〃 小野川雄太(新田原)
[7]小牧賢士(練馬駐屯地)
[8]高野  勝(海自連合)

 【86kg級】
[1]高橋龍太(練馬駐屯地)
[2]鶴田峻大(第12普通科連隊)
[3]沼田隆志(第32普通科連隊)
 〃 佐藤良樹(第21普通科連隊)
[5]田坂健吾(海自連合)
 〃 藤原  勝(第8施設大隊)
[7]沼田龍二(第32普通科連隊)
[8]Garald Ousley(SEAHAWKS)

 【86kg以上級】
[1]坂本憲蔵(別府)
[2]菊池  匠(駒門)
[3]横山信伍(第8施設大隊)
 〃 Frankie Maglione(SEAHAWKS)
[5]阿部祐己(防衛大学校)
 〃 棚原雅巳(練馬駐屯地)
 ◎段別フリースタイル

 【57kg級】
[1]倉舘拓也(陸自青森)
[2]竹田成道(新田原)
[3]前田智行(高等工科学校)
 〃 高橋竜世(松本自衛隊)
[5]木村淳之介(高等工科学校)
 〃 満重義光(高等工科学校)
 〃 深谷  大(防衛医大)
 〃 濱本雅也(防衛大学校)

 【61kg級】
[1]伊郷将平(高等工科学校)
[2]河野秀平(別府)
[3]山本  悠(陸自青森)
 〃 岡本尚武(防衛大学校)
[5]大森迅悟(高等工科学校)
 〃 藤澤俊治(高等工科学校)
 〃 宅万  亮(新田原)
 〃 青木正章(第32普通科連隊)

 【65kg級】
[1]吉村広大(高等工科学校)
[2]三宅和樹(高等工科学校)
[3]山本龍也(春日井駐屯地)
 〃 後藤  竜(信太山)
[5]梶野耀士(第32普通科連隊)
 〃 寺西耕平(海自連合)
[7]根本潤一(第1空挺団)
[8]佐々木康汰(陸自青森)

 【70kg級】
[1]神谷龍一(高等工科学校)
[2]兼田悠希(高等工科学校)
[3]赤瀬雄一(第1空挺団)
 〃 國澤友一(信太山)
[5]窪島啓介(防衛医大)
 〃 落合美人(防衛大学校)
[7]小口  淳(第32普通科連隊)
[8]袖山直之(防衛医大)

 【74kg級】
[1]村上和之(信太山)
[2]小野川雄太(新田原)
[3]引田  廉(防衛大学校)
 〃 高野  勝(海自連合)
[5]森田健太郎(高等工科学校)
 〃 的場直哉(第8施設大隊)
[7]小山内孝太(陸自青森)
[8]松田  祈(高等工科学校)

 【86kg級】
[1]沼田龍二(第32普通科連隊)
[2]阿部栄秀(防衛大学校)
[3]加藤康樹(第1空挺団)
 〃 藤原  勝(第8施設大隊)
[5]下村昌寛(防衛医大)
 〃 相馬悠歩(第32普通科連隊)
[7]長池知典(第32普通科連隊)
[8]高橋  陸(高等工科学校)

 【86kg以上級】
[1]菊池  匠(駒門)
[2]阿部祐己(防衛大学校)
[3]横山信伍(第8施設大隊)
 〃 森  光徳(信太山)
[5]加藤賢一(第32普通科連隊)
 〃 糸柳茂樹(第8施設大隊)

 

【写真集】全自衛隊大会・段別フリースタイル/決勝・表彰式

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(3月1日、埼玉・朝霞自衛隊)


《段別フリースタイル》

【57kg級決勝】倉舘拓也(青=陸自青森)○[12-6]●竹田成道(新田原)
【表彰式】(左から)2位=竹田成道(新田原)、優勝=倉舘拓也(陸自青森)、3位=高橋竜世(松本自衛隊)、前田智行(高等工科学校)

【61kg級決勝】伊郷将平(青=高等工科学校)○[フォール、0:42=2-0]●河野秀平(別府)
【表彰式】(左から)2位=河野秀平(別府)、優勝=伊郷将平(高等工科学校)、3位=山本悠(陸自青森)、岡本尚武(防衛大学校)

【65kg級決勝】吉村広大(赤=高等工科学校)○[Tフォール、2:59=10-0]●三宅和樹(高等工科学校)
【表彰式】(左から)2位=三宅和樹(高等工科学校)、優勝=吉村広大(高等工科学校)、3位=山本龍也(春日井駐屯地)、後藤竜(信太山)

【70kg級決勝】神谷龍一(青=高等工科学校)○[Tフォール、0:26=10-0]●兼田悠希(高等工科学校)
【表彰式】(左から)2位=兼田悠希(高等工科学校)、優勝=神谷龍一(高等工科学校)、3位=赤瀬雄一(第1空挺団)、國澤友一(信太山)

【74kg級決勝】村上和之(青=信太山)○[Tフォール、5:48=11-0]●小野川雄太(新田原)
【表彰式】(左から)2位=小野川雄太(新田原)、優勝=村上和之(信太山)、3位=引田廉(防衛大学校)、高野勝(海自連合)

【86kg級決勝】沼田龍二(赤=第32普通科連隊)○[Tフォール、2:25=10-0]●阿部栄秀(防衛大学校)
【表彰式】(左から)2位=阿部栄秀(防衛大学校)、優勝=沼田龍二(第32普通科連隊)、3位=藤原勝(第8施設大隊)、加藤康樹(第1空挺団)

【86kg以上級決勝】菊池匠(青=駒門)○[フォール、4:48=14-2]●阿部祐己(防衛大学校)
【表彰式】(左から)2位=阿部祐己(防衛大学校)、優勝=菊池匠(駒門)、3位=横山信伍(第8施設大隊)、森光徳(信太山)

【写真集】全自衛隊大会・フリースタイル/決勝・表彰式

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(3月1日、埼玉・朝霞自衛隊)


《フリースタイル》

【57kg級決勝】新垣忠勝(赤=第51普通科連隊)○[Tフォール、2:51=11-0]●清水目聖(陸自青森)
【表彰式】(左から)2位=清水目聖(陸自青森)、優勝=新垣忠勝(第51普通科連隊)、3位=高橋竜世(松本自衛隊)、竹田成道(新田原)

【61kg級決勝】井ノ口崇之(赤=第4施設団)○[13-6]●加賀谷廉(第21普通科連隊)
【表彰式】(左から)2位=加賀谷廉(第21普通科連隊)、優勝=井ノ口崇之(第4施設団)、3位=河野秀平(別府)、鎌田悠太郎(第21普通科連隊)

【65kg級決勝】三谷裕之(赤=海自連合)○[フォール、4:44=6-3]●遠藤翔太(第8普通科連隊)
【表彰式】(左から)2位=遠藤翔太(第8普通科連隊)、優勝=三谷裕之(海自連合)、3位=藤後満(第8施設大隊)、安藤涼(第21普通科連隊)

【70kg級決勝】保坂俊(青=第21普通科連隊)○[7-6]●岩谷和樹(第1空挺団)
【表彰式】(左から)2位=岩谷和樹(第1空挺団)、優勝=保坂俊(第21普通科連隊)、3位=大井将憲(松本自衛隊)、上野大輝(第4地対艦ミサイル連隊)

【74kg級決勝】小原康司(青=海自連合)○[フォール、4;08=12-2]●中村圭志(練馬駐屯地)
【表彰式】(左から)2位=中村圭志(練馬駐屯地)、優勝=小原康司(海自連合)、3位=松山達哉(信太山)、上中別府裕作(第8施設大隊)

【86kg級決勝】高橋龍太(青=練馬駐屯地)○[8-2]●鶴田峻大(第12普通科連隊)
【表彰式】(左から)2位=鶴田峻大(第12普通科連隊)、優勝=高橋龍太(練馬駐屯地)、3位=沼田隆志(第32普通科連隊)、佐藤良樹(第21普通科連隊)

【86kg以上級決勝】坂本憲蔵(赤=別府)○[フォール、1:07=11-0]●菊池匠(駒門)
【表彰式】(左から)2位=菊池匠(駒門)、優勝=坂本憲蔵(別府)、3位=横山信伍(第8施設大隊)、Frankie Maglione(SEAHAWKS)

【写真集】全自衛隊大会・個人表彰選手

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(3月1日、埼玉・朝霞駐屯地体育館)


【最優秀賞】高橋龍太(86kg級、練馬駐屯地) 【優秀賞】坂本憲蔵(86kg以上級、別府)

 

【最短フォール賞】
新垣忠勝(第51普通科連隊)
【技能賞】
村上和之(信太山)
【敢闘賞】
Frankie Maglione(SEAHAWKS)
【敢闘賞】
竹田成道(新田原)
【敢闘賞】
菊池匠(段別駒門)
【敢闘賞】
中村圭志(練馬駐屯地)
【敢闘賞】
保坂俊(第21普通科連隊)
【敢闘賞】
岩谷和樹(第1空挺団)
【敢闘賞】
三谷裕之(海自連合)
【敢闘賞】
阿部祐己(防衛大学校)
【敢闘賞】
中村圭志(練馬駐屯地)
【敢闘賞】
清水目聖(陸自青森)
【殊勲賞】
吉村広大(高等工科学校)
   
   

 


【全自衛隊大会・特集】「段別の部」新設! アジア大会銅メダリストが審判デビュー

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 レスリングの普及やレスリングOBにレスリング活動の場をつくるなどの目的でスタートした全自衛隊大会。第21回を迎えた今年は、日本協会が定める段位で2段以下の選手を対象とした「段別の部」が新設された。これによって、全日本トップ級の実力を持っていた選手とビギナーレベルの選手とが分けられ、初心者にとっても敷居が低くなることが予想される。

 近藤務企画委員長は「去年は30選手を超える階級もあったが(74kg級が32選手)、体育学校でレスリングをやっていたOB選手と、自衛隊に入隊してからレスリングを始めた選手とでは、やはり実力差がある。初心者にメダルを目指して参加してもらうには、部門を分ける必要がある」と、段別の部創設の理由を説明する。

 全日本選手権や国体に出場した選手は3段を持っているので、3段以上の部と2段以下の選手を分け、ビギナーには同じレベルの選手間で闘ってもらい、メダルを目指して参加してもらうことにした。キャリアの浅い選手や、主に体力づくりを目的にレスリングをやっている選手が、世界選手権に出場したことのある選手と闘うことがなくなるわけで、来年以降の参加選手の増加につなげたいという。

 近藤委員等は「今回はレスリングOBのいない宮崎・新田原基地からの参加もありました。段別の部がスタートしたことを広め、多くの参加につなげたい」という。

■全日本トップ選手が審判に挑戦!

 また、今年の大会には昨年の仁川アジア大会の銅メダリストの高塚紀行選手(男子フリースタイル61kg級)や全日本選手権2位の赤熊猶弥選手(男子フリースタイル86kg級)ら現役のトップ選手が“マットへ上がった”。といっても、選手としてではなく、審判員として。

 10年くらい前までは、体育学校の現役選手が審判をやっていた。その後、大会規模が大きくなったことと、東日本学生連盟の「学生審判に経験を積ませたい」という思惑が一致し、学生審判がホイッスルを吹いてくれるようになって、全日本トップ選手の審判は姿を消していた。

 しかし、本田原明審判長の「選手も一度は審判を経験するべきだ」という意思を井上謙二コーチが受け、選手を審判として参加させることにした。

 井上コーチは「昔は私も審判をやって、勉強になりました。審判をやることで、審判の大変さが経験として分かるでしょうし、ルールの勉強という意味で必要があると思いました」と、その理由を話す。また、全日本のトップ選手はいずれ指導に回る場合が多い。「その時には、審判の経験があった方がいいと思います」と、引退後のためにも必要なことと言う。

 高塚選手、赤熊選手とも審判は初体験。審判のユニホームは持っていないので、高塚選手は山本英典コーチから、赤熊選手は近藤企画委員長からユニホームを借りてホイッスルを吹き、ジャッジ席に座った。ともに、右手(青)と左手(赤)のどちらを上げていいのか戸惑ったり、立ち位置が悪くてアドバイスされたりと、慣れないことも多かったようだが、何とかこなしてホッとした表情。

 高塚選手は「ポイントが入ったあと、すぐポイントが入るとか展開もあって、きつかった。遠目に見ていても感じないのですが、審判の大変さが分かりました」と話す。審判を経験したことで、「ルールもしっかり覚えることができました」とのこと。

 赤熊選手は「初めてのことで難しいことが多かったけど、レスリングがさらに分かったような感じがしました。外からでは見えない部分も見えてきました。選手生活に役立つと思います」と話した。

高塚選手と同じく審判デビューの赤熊猶弥選手

オリンピックの金・銅コンビがトレーナーの売り子へ。主役と脇役が入れ替わるのも全自衛隊大会の特徴



 

【特集】ワールドカップで自信をつけ、全日本選抜選手権へ! 難関階級に挑む女子58kg級・川井梨紗子(至学館大)

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(文・撮影=保高幸子)

 3月7日(土)~8日(日)にロシア・サンクトペテルブルグで行われる女子ワールドカップ(W杯)。日本チームの58kg級は“日本レスリング界最初のサラブレッド”と呼ばれる川井梨紗子(至学館大)が出場する。

 川井の両親はともにレスリング選手。父の孝人さんは日体大出身で、1989年に学生二冠王となり、母の初枝さんは同年の世界選手権(スイス)の代表選手。その血筋を示すかのように、現在愛知・至学館高に在籍している妹・友香子も昨年の世界ジュニア選手権60kg級で3位に入賞している。

■2012年に17歳で世界選手権へ出場

 今回、W杯代表となった川井は、2012年9月にカナダで行われた世界女子選手権の51kg級に17歳で初出場。3ヶ月後にあった全日本選手権は、通常体重が58kgあったこともあって55kg級へアップ。吉田沙保里(ALSOK)はオリンピック後で休養していたが、3位に入賞を果たした。

 2014年から階級区分とオリンピック実施階級が変更になり、川井がオリンピックを目指すには、吉田のいる53kg級か伊調馨(ALSOK)のいる58kg級のどちらかとなった。力を伸ばしていた川井は、「体が(吉田)沙保里さんよりも大きくなっていて、通常体重は60kgあった。減量が少なくて目いっぱい力を出せる58kg級に決めた」と58kg級を選んだ理由を振り返る。

 その段階で、オリンピックまで2年以上あったため、周囲からは「まずオリンピック階級でない55kg級か60kg級で世界選手権に再挑戦しては?」というアドバイスもあったが、川井はオリンピック3連覇という無敵のチャンピオンが君臨する58kg級に決めた。

 その理由は、「馨さんに勝ってこそ、意味がある。かっこいいじゃないですか」という美学。オリンピック3連覇の伊調に勝って世界に出るとなれば、世界レスリング関係者の注目の的となる。さらに、「馨さんに勝てば、世界でも勝てるということです」とにっこり。

■世界2位のバレリア・コブロワ(ロシア)との対戦を熱望

 すでに来年のリオデジャネイロ・オリンピックの代表選考方法が決まり、今年の世界選手権(9月、米国)でメダルを獲得した選手は、その段階で実質的にオリンピック代表に内定する。伊調が世界選手権へ出れば、99パーセント以上の確率でメダルを取るだろう。川井にとっては、6月の全日本選抜選手権で勝って世界選手権の代表になることが、オリンピック出場を勝ち取る“最初で最後”のチャンスとも言える。

 勝負の3ヶ月前に行われるW杯。川井には明確な目的がある。バレリア・コブロワ(ロシア)との対戦だ。2012年ワールドカップ(東京)で55kg級時代の吉田に土をつけた選手で、昨年の世界選手権(ウズベキスタン)決勝は58kg級で伊調と優勝を争っている。コブロワとの対戦で「自分の力を試せる」と川井。2歳年上で世界2位のコブロワは“まだ見ぬライバル”といったところか。

 川井は昨年のW杯でも58kg級の代表に選ばれている。伊調が負傷欠場したことで全試合出場となり、全勝をマーク。チームの優勝に貢献した。「(コブロワを擁す)開催国ロシアは気合がはいっていると思いますが、今年も個人では全勝して、団体優勝したい。このワールドカップで自信をつけて、全日本選抜選手権(で馨さんに勝つこと)に集中しなければ」と話す。

 「馨さんはうまい。普段の練習で取れている技が試合では通用しないことも。それでも、12月(全日本選手権)はふところに入り込むところまでできました。初めて闘った2013年の全日本選手権の時よりは差が縮まっていると思っています。あとは、技をつなげられれば」と話し、わずかだが勝機は見えてきている。

■W杯では、日本の58kg級に川井もいるところを見せる!

 昨年のW杯直後の世界ランキングでは、伊調馨に続き2位にランクインされていた。今年は、2月時点では8位となっている。今大会で活躍すれば、再び順位を上げるだろう。「日本の58kg級には川井もいる、というのを見せたい」と意気込む。

 オリンピック前年を迎え、川井の準備は万端。その仕上げとして世界の強豪が集まるW杯へ向かう。存在感を見せ、その先にあるオリンピックへのキップに手を伸ばす!


3・14~15全国少年少女選抜選手権/駐車場案内

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全国少年少女レスリング連盟


【第19回全国少年少女選抜選手権大会】(3月14~15日、(岐阜・東美濃ふれあいセンター)

 会場駐車場の受付状況と、駐車の利用方法をご案内します。駐車にあたっては以下を厳守してください。なお、受付できているか否かは、受付一覧でご確認ください。

《駐車場見取り図》 / 《駐車場受付一覧》 《全国少年少女連盟ホームページ》


①誘導員の指示に従い、スムーズな運営にご協力をお願いします。

②駐車場の受付を済ませているクラブチームは「駐車場受付一覧」を確認し、第2A−B・第4駐車場をご利用ください。
※第2A駐車場は一部テニスコート利用者用になります。ご協力をお願いします。

③駐車場の受付を済ませていない関係者の車両は、第5・第7・第8駐車場をご利用ください。

④大会役員・来賓は第3駐車場をご利用ください。入口は第4駐車場と同じゲートになります。

⑤マイクロバスは第7駐車場をご利用ください。

⑥15日(日)、駐車場入口付近は大変混雑が予想されます。混雑時は来場された進行方向(恵那方面/中津川方面:矢印 )に、誘導させていただく場合があります。


 

【全自衛隊大会・特集】今も生活を支えているのはレスリング! 拓大~自衛隊の“黄金コース一期生”大井将憲さん(松本自衛隊)

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 オリンピックを目指した往年の名選手も活躍する全自衛隊大会。拓大時代にグレコローマン69kg級で学生二冠王(全日本学生選手権、全日本大学グレコローマン選手権)に輝き、拓大~自衛隊という“黄金コース”の一期生、大井将憲さん(松本自衛隊)も、2004年で現役を引退したあと毎年のように出場してくる一人だ。

 今年も一般70kg級に出場。初戦は勝ち上がったが、続く準決勝で体育学校時代の後輩にあたる岩谷和樹さん(第一空挺団)の“ローリング地獄”の前にあっさりと黒星。グレコローマンの強豪らしからぬ内容での負けに、「グラウンドが守れないです。腕も極められていましたし」と苦笑い。

 全日本王者にこそなっていないものの、2位が4度もあり、フランスで行われた大会でのメダル獲得の経験もある選手だった。グレコローマンの強豪ならローリングの防御は嫌と言うほどやっていたはずだが、「腕を極められたら仕方ないです。練習不足ですし」とのこと。「グッと力を入れると、けがをしそうで怖い?」との問いに、「グッと入れるだけの力も残っていないですよ」と、もう一度苦笑いした。

 引退後は故郷の長野に戻り、一般自衛官として活動している。松本自衛隊にレスリング部はなく、大会前に臨時で編成する程度。もっぱら個人で「体力が落ちないように」トレーニングを積むだけ。母校の北佐久農高ほかレスリング部のある高校も、「距離もあるので、なかなか行けませんね」と言う。

 そのため全日本社会人選手権や全国社会人オープン選手権への出場はせず、この大会に絞って出場する。「まだレスリングをやりたいですから」との理由からだ。大井さんほどの強豪なら優勝があってもおかしくはないが、まだ優勝の経験がない。「継続的に練習していないと厳しいです」と言う一方、「体が動くうちは出場続けたい。優勝したいですね」と、今後も参戦を続ける予定だ。

 レスリング界の中心からは離れてしまったが、拓大や自衛隊、さらには日本レスリング界の活躍は気になり、刺激材料として受け止めている。「活躍を聞くたびに、自分も頑張らなければ、と思います」。“チャンピオンスポーツ”が“生涯スポーツ”に変わっても、レスリングが大井さんの生活を支えている。


 

【全自衛隊大会・特集】医師の卵もマットで活躍! 防衛医科大学レスリング部

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 医師の卵も奮戦! 2月28日~3月1日に埼玉・朝霞自衛隊体育館で行われた第21回全自衛隊大会には、防衛医科大学校(埼玉県所沢市)の学生7選手も参加(棄権を含む)。試験直後というハンディもあって全員が初戦敗退だったが、医師を目指す学生選手の今後の奮戦が期待される。(防衛医科大学レスリング部ホームページ / 関連記事=2008年11月23日:医師の卵がマットで奮戦! 3位に入賞

 防衛医大は医学部の中で最高レベルの難関大学と言われ、入学するには偏差値「70」前後が必要。そんなハイレベルの頭脳の持ち主によって行われる入学試験では、2014年の場合、1万1920人が受験して合格は390人(看護学部を含む)。倍率は27.6倍という狭き門の大学だ。

 防衛省管轄の組織であるので学生は防衛省職員。入学金と授業料はなく(ただし、卒業して9年以内に防衛省から退官する場合は返還する)、食事を含めた寮費なしの全寮制。手当も支給される。授業を受けることが“仕事”なので、午後5時までの授業をきっちりこなしてからの練習となる。

 試験の2週間前から試験が終了するまでの約1ヶ月間はクラブ活動禁止。今回は 2日前に試験が終わり、わずか1日の練習での参加だった。

■社会人段別選手権に続くメダル獲得ならず…木本侑哉主将

 段別74kg級に出場した 木本侑哉主将は昨年11月の社会人段別選手権にも出場し、1試合を勝って3位に入賞している。今回もメダルを狙ったが、初戦で高等工科学校の選手に無念のテクニカルフォール負け。「試験後で練習不足の状態でしたが、やっぱり勝ちたかった。相手の動きをもっとしっかり見て動けていれば、勝てたんじゃないかな、と思います」と残念そう。

 中学時代は陸上、高校の時は将棋部に籍を置き、大学入学後にレスリングを始めた。3年生なのでキャリアは3年。始めた動機は「自衛隊(防衛省)に入ったからには体の強さも必要と思いまして…」。自衛隊といえば、オリンピックでの活躍もあって「レスリング」が思い浮かんだそうだ。

 国防に従事する自衛隊には様々な仕事があり、全国の駐屯地や自衛隊病院勤務だけではなく、外国での災害支援や紛争地域での後方支援に出向く時もある。医師なら重い道具を持って最前線で活動することはないが、「場所によっては過酷な環境の中で働かなければなりません。やはり体力が必要だと思います」と考え、体力づくりの意味もあってレスリングを選んだという。

 最初は「タックルも満足にできなくて…。高校3年間、勉強ばかりしていましたので、基礎トレーニングからしてなってなかったです」と笑う。現在、練習は授業後の1時間半程度。全寮制で大学内に常設のマットもあるので、効率はいい。

■「レスリングを通じて立派な医師になってほしい」…佐々木昌常監督

 3年間のレスリング生活で、「道具も何も使わずにぶつかり合うのがレスリング。体と技術そのものでの闘い、というのがいいですね」と、その魅力にかなりとりつかれた様子。ロンドン・オリンピック銅メダリストの湯元進一選手が指導に来てくれたことがあったそうで、「普通に生活していたら、オリンピックのメダリストを間近にすることなんてありません。レスリングをやったことで、そんな人たちとも交流が持てたのは、すごく幸せなことです」と話す。

 4年生の3学期から6年生に半ば頃までは病院に実習に行くことが多くなり、レスリング活動には打ち込めなくなる。マットの上で汗を流せるのもあと1年くらいとなりそうだが、「時間をやりくりして来ている先輩もいます」とのこと。木本主将も5年以降になってからもやりたそうで、卒業して正式の医師になったあとも、「時間があればやってみたいです」と、レスリングの魅力に取りつかれている。

 同大学校のレスリング部は、長く渡口彦康さん(1991年アジア選手権グレコローマン57kg級4位)が指導していたが、レスリング班のコーチに加わったことで、昨年9月、グレコローマン48kg・54kg級で1994年東広島アジア大会と98年のバンコク・アジア大会に出場した経歴を持つ佐々木昌常さん(体育学校第2教育科本部勤務)と交代。最低でも週に1回、練習に参加し指導している。

 佐々木監督は「医師になるためのハードな勉強をする中、みんな一生懸命にやっている。レスリングで得たものを、医師になった時に役立ててほしい」と期待する。全部員が入学後にレスリングを始めた選手。技術レベルうんぬんより、「一生懸命にやっているのが頼もしい。けがをせず、レスリングを通じて立派な医師になってほしい」と期待した。


 

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