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4.7~8男子フリースタイル・ワールドカップに全日本王者ら17選手を派遣

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 4月7日(土)~8日(日)に米国・アイオワで行われる男子フリースタイルのワールドカップ(国別対抗戦)に、下記の17選手を派遣する。7階級で2選手をエントリーしている。

 ワールドカップは世界選手権の国別対抗得点の上位8ヶ国によって争われる。日本は2014年大会(米国)以来、4年ぶりの出場。予選の組み分けは決まっており、日本は米国、ジョージア、イランと同ブロック。反対のブロックはロシア、キューバ、アゼルバイジャン、カザフスタンが争う。

 大会のあとは、先週末に行われた全米学生選手権で3連覇を達成したペンシルベニア州立大へ向かい、約1週間、合同練習する。

 チームは4月4日(水)に成田空港を出発。ワールドカップ出場の翌日(9日)、ペンシルベニアへ移動。現地を15日(日)に出発し、16日(月)に帰国する。


役員

【監督】井上謙二(自衛隊)、【コーチ】小平清貴(警視庁)、前田翔吾(日本協会アシスタントコーチ/クリナップ)、米満達弘(自衛隊)

【ドクター】矢野雄一郎、【トレーナー】太田暁央(自衛隊)

【帯同審判】篠原正樹(静岡・吉原工高教)、本田原明(自衛隊)

選手

※所属は大会時

▼57kg級 高橋侑希(ALSOK)
▼61kg級 小栁和也(自衛隊)
  〃   中村倫也(博報堂DYスポーツ)
▼65kg級 高谷大地(自衛隊)
  〃   乙黒拓斗(山梨学院大)
▼70kg級 乙黒圭祐(山梨学院大)
  〃   木下貴輪(クリナップ)
▼74kg級 藤波勇飛(山梨学院大)
  〃   保坂 健(自衛隊)
▼79kg級 高谷惣亮(ALSOK)
▼86kg級 白井勝太(日大大学院)
  〃   松坂誠應(自衛隊)
▼92kg級 石黒峻士(日大)
▼97kg級 山口 剛(ブシロード)
  〃   園田 平(自衛隊)
▼125kg級 荒木田進謙(青森県協会)
  〃   山本泰輝(拓大)


【記録】男子フリースタイル・ワールドカップ/年度別成績

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 3スタイルの中で最も早い1973年にスタートした男子フリースタイルのワールドカップ。各大陸の代表国による闘いを目指し、アフリカ連合チームを参加させるなどしたが、大陸間の格差は埋まらず、1990年代には世界の強豪国による闘いとなった。

 1973年といえば、日本は軽量級で強さを誇っていた時代だが、重量級も含めた闘いとなると厳しく、3位が最高。1995年の大会を最後に、2012年に出場するまで16年間、出場権を得ることができなかった。

 4年ぶりの出場となる、今大会はどうか。

《開催地/年度別・全順位》


男子フリースタイル・ワールドカップ/日本の成績と1~3位

開催地 日本成績 優 勝 2 位 3 位
2017 ケルマンシャ(イラン)   イラン 米 国 アゼルバイジャン
2016 ロサンゼルス(米国)   イラン ロシア ジョージア
2015 ロサンゼルス(米国)   イラン 米 国 アゼルバイジャン
2014 ロサンゼルス(米国) 8 位 イラン ロシア 米 国
2013 テヘラン(イラン) 7 位 イラン ロシア 米 国
2012 バクー(アゼルバイジャン) 9 位 イラン アゼルバイジャン 米 国
2011 マハチカラ(ロシア)   ロシア イラン アゼルバイジャン
2010 モスクワ(ロシア)   ロシア イラン アゼルバイジャン
2009 テヘラン(イラン)   アゼルバイジャン イラン ロシア
2008 ウラジカフカス(ロシア)   ロシア キューバ ウズベキスタン
2007 クラスノヤルスク(ロシア)   ロシア イラン ウズベキスタン
2006 サリ(イラン)   イラン キューバ ウクライナ
2005 タシュケント(ウズベキスタン)   キューバ ウクライナ ロシア
2004 バクー(アゼルバイジャン)   アゼルバイジャン ロシア キューバ
2003 ボイズ(米国)   米 国 世界選抜 ウクライナ
2002 スポケン(米国)   米 国 ロシア 韓 国
2001 ボルティモア(米国)   米 国 イラン ロシア
2000 フェアファックス(米国)   米 国 イラン ロシア
1999 スポケン(米国)   米 国 イラン キューバ
1998 スティルウォーター(米国)   ロシア 米 国 イラン
1997 スティルウォーター(米国)   米 国 ロシア キューバ
1996 テヘラン(イラン)   イラン キューバ ウズベキスタン
1995 チャタヌーガ(米国) 6 位 米 国 ロシア トルコ
1994 エドモントン(カナダ) 6 位 米 国 イラン ロシア
1993 チャタヌーガ(米国) 5 位 米 国 ロシア カナダ
1992 モスクワ(ロシア)   ロシア イラン 米 国
1991 トレド(米国)   米 国 ソ 連 韓 国
1990 トレド(米国)   米 国 ソ 連 キューバ
1989 トレド(米国)   ソ 連 米 国 キューバ
1988 トレド(米国)   ソ 連 米 国 キューバ
1987 ウランバートル(モンゴル) 5 位 ソ 連 モンゴル 米 国
1986 トレド(米国)   ソ 連 米 国 キューバ
1985 トレド(米国) 3 位 ソ 連 米 国 日 本
1984 トレド(米国)   ソ 連 米 国 ブルガリア
1983 トレド(米国) 4 位 ソ 連 米 国 カナダ
1982 トレド(米国)   米 国 ソ 連 カナダ
1981 トレド(米国)   ソ 連 米 国 モンゴル
1980 トレド(米国)   米 国 ソ 連 カナダ
1979 トレド(米国) 3 位 ソ 連 米 国 日 本
1978 トレド(米国) 3 位 ソ 連 米 国 日 本
1977 トレド(米国) 3 位 ソ 連 米 国 日 本
1976 トレド(米国)   ソ 連 イラン 米 国
1975 トレド(米国)   ソ 連 モンゴル 米 国
1974  Las Palmas   ソ 連 イラン ブルガリア
1973 トレド(米国) 3 位 ソ 連 米 国 日 本

【特集】体育学校から自衛隊幹部へ! 「努力はどの世界に行っても役立つ」…元全日本2位・谷岡泰幸さん

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(文・撮影=保高幸子)

 「死ぬまで勉強だと思う。道をひらいて、後に続くレスラーに活躍の場を提供していきたい」。そう語るのは自衛隊体育学校レスリング班OBの谷岡泰幸さん。

 徳山大学時代には3年次と4年次に西日本学生選手権の両スタイルを制覇。自衛隊には一般隊員として入隊し、山口駐屯地に配属され、翌年、体育学校に入校。2011年まで男子グレコローマン60kg級の全日本のトップレベルで闘っていた。

自衛隊の幹部初級課程で褒賞を受賞した谷岡泰幸さん

 最高成績は全日本選手権2位で、2008年に全日本選抜選手権でも2位になった。引退する時には何の悔いもなかった。きっぱり足を洗えたのは、その先があると考えていたから。選手を引退してからは自衛隊幹部として必要な教育を受け、およそ2年ごとに部隊異動をしているという。4月からは横須賀の高等工科学校に勤務し、区隊長兼レスリング部長となる。

 レスリングを始めたきっかけは山口・徳佐高校(現山口高校分校)でサッカー部が廃部になったこと。2年生からレスリングを始めた。「私が小学校に入学して数日後に父が亡くなり、それ以降、ずっと母子家庭で育ちました。当時は社会福祉が今ほどは確立されておらず、本当に貧しかった」。

 高校時代は、小さい頃に貧しかったことで不当に受けた扱いに対し、見返してやろうという思いでレスリングをやっていたという。

 中学時代から地元に貢献したいと思っていた谷岡さんは、将来、山口県知事になりたいと思うようになり、勉学にも励んだ。地元の徳山大学に推薦で入学。経済学部を選んだのは「経済学はなぜか日本では地位が低く重視されてないけれど、海外ではノーベル経済学賞を受賞する人も多く、奥が深いです。政治家になるには経済学」という理由。確固たる信念を持ってのことだった。

 「山口県は総理大臣を多く輩出しているし、吉田松陰の教えも念入りに教育するんです。それもあって、故郷や国を良くする、人の役に立つ仕事をしたいと思っていました。組織を改善するためには偉くなるしかないと思いました」。大学時代には中学・高校の第1種教諭免許(社会)も取得したという。

オリンピックを目指すことを人生のピークにはしない!

 「オリンピックを目指す自分を(人生の)ピークにしたくない、と現役の頃から思っていた」。常にセカンドキャリアのことも頭にあった。谷岡さんは体育学校在籍の間に入校した陸曹候補生課程で東部方面総監賞を受賞した。

2008年全日本選手権決勝で闘う谷岡さん(青)=撮影・矢吹建夫

 「努力のプロセスはどの世界に行っても役立つ」という持論の谷岡さんは、このあと自衛隊内で前代未聞の“事件”を起こしたという。およそ100名が参加する普通科の幹部初級課程において、成績優秀者として褒賞を受けたのだ。

 体育学校から幹部になった場合、「未入校で競技成績のみで幹部に昇進した」ということでY幹部と呼ばれている。防衛大卒のB幹部や東大や京大を含む一般大学卒のU幹部といった将来的に上級部隊の指揮官や組織の中枢の役職につくことを期待されている面々をおさえてY幹部が成績優秀者となった。「あまり信じてもらえない」と谷岡さんが言うように、自衛隊では「ありえない事件」だったという。

 文武両道の見本のような人生。「まだこの先も勉強を続けていく」と上を目指す予定。自衛隊は最後まで勤めあげるといい、目指すは陸上自衛隊最強の幹部。一方では体育学校の第2教育課長(国際級選手育成)になり、体育学校に恩返しもしたいという夢もある。「自衛官は定年退官が早いので、そのあと政治の道にも進みたいですね。だから勉強を続けるんです」。

 目標に向かって、それを成し遂げるために必要なプロセスを踏むことを、体育学校でレスリングを通して学んだという。「私にできる恩返しは、偉くなって牽引すること。陰ながら応援することです」。選手を終えてもレスリング人生はまだ半ば。ピークはこれからだ。

有元伸悟と田野倉翔太が決勝進出…ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会・第1日

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 男子グレコローマンの全日本チームと両スタイルの西日本学生選抜チームが参加した「ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会」は3月22日、ブルガリア・ソフィアで行われ、男子フリースタイル61kg級の有元伸悟(近大職)と男子グレコローマン55kg級の田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)が決勝へ進んだ。

 有元は決勝で2016年リオデジャネイロ・オリンピック57kg級5位のウラジーミル・デュボフ(ブルガリア)と対戦。田野倉はトルコ選手と闘う。

 男子グレコローマン63kg級に出場した太田忍(ALSOK)は準決勝でニコライ・ビチェフ(ブルガリア)に敗れ、3位決定戦へ回った。他に、男子グレコローマン55kg級と神田優人(中京学院大)と同72kg級の井上智裕(富士工業)が敗者復活戦に回り、銅メダルへの望みをつないだ。

 各選手の成績は下記の通り。


男子フリースタイル

 【61kg級】有元伸悟(近大職)   16選手出場
決 勝 Dubov Vladimir(ブルガリア)
準決勝 ○[10-8] Burukov Vladimir(ウクライナ)
2回戦  ○[8-6]Bileichuk Ivan(ウクライナ)
1回戦  ○[8-6]Topal Recep(トルコ)

------------------------

 【61kg級】木佐貫斎貴(徳山大)   16選手出場
1回戦 ○[Tフォール、4:16=4-14]Marin Filip(ルーマニア)

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【70㎏級】玉岡拓海(福岡大)   13選手出場
1回戦 ●[Tフォール、4:18=0-10]Salkazanov Taimuraz(スロバキア)

※敗者復活戦へ回れず

男子グレコローマン

 【55kg級】神田優人(中京学院大)   11選手出場
敗復戦 Tita Florin(ルーマニア)
1回戦 ●[2-9]田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)

------------------------

 【55kg級】田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)   11選手出場
決 勝 Ayazci Dogus(トルコ)
準決勝 ○[フォール、0:27=8-0] Petrov Nedialko(ブルガリア)
2回戦  ○[Tフォール、0:26=8-0]Tita Florin(ルーマニア)
1回戦  ○[9-2]神田優人(中京学院大)

------------------------

 【63kg級】太田忍(ALSOK)   16選手出場
3決戦=相手未定
準決勝 ●[Tフォール、1:48=0-9]Vichev Nikolay(ブルガリア)
2回戦   ○[Tフォール、2:36=12-2]Mango Ryan(米国)
1回戦 ○[フォール、2:15=10-3]井ノ口崇之(自衛隊)

------------------------

 【63kg級】井ノ口崇之(自衛隊)   16選手出場
1回戦 ●[Tフォール、2:15=3-10]太田忍(ALSOK)

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【72kg級】井上智裕(富士工業)   18選手出場
敗復戦 Smith Pat(米国)
3回戦 ●[Tフォール、2:42=0-11]Nikoghosyan Evrik(フランス)
2回戦 ○[5-5]Popov Anatolie(モルドバ)
1回戦  BYE

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 【72kg級】一瀬剣(関大)   18選手出場
2回戦 ●[Tフォール、2:14=0-10]- Pynkov Dmytro(ウクライナ)
1回戦  BYE

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【82㎏級】野崎竜陽(中京学院大)   19選手出場
1回戦 ●[5-7]Nikolov Svetoslav(ブルガリア)

※敗者復活戦へ回れず

テレビ視聴者はのべ約800万人…NCAA選手権

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 米国のスポーツ専門チャンネルESPNは3月22日、今月15~17日に放映したレスリングの全米選手権(NCAA選手権)を、3日間6セッションでのべ800万人近くが視聴したことを発表した。5年連続で上昇しているという。

 初日午後のセッションで、同セッションとしては史上最高の30万8000世帯が契約。2日目の午後は45万1000世帯、最終日の午後は62万8000世帯。視聴者数で表すと、6セッションでのべ800万人近くが見たことになるという。

 観客動員は、最終セッションが1万9,776人、3日間6セッションの総観客数が11万3,743人で、ともにNCAA史上最高の記録。とどまるところを知らない米国の学生レスリング熱だ。

有元伸悟と田野倉翔太が2位、太田忍は3位…ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会・第2日(1)

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 男子グレコローマンの全日本チームと両スタイルの西日本学生選抜チームが参加しているダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会・第2日は3月23日、ブルガリア・ソフィアで行われ、男子フリースタイル61kg級の有元伸悟(近大職)と男子グレコローマン55kg級の田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)が2位、男子グレコローマン63kg級に出場した太田忍(ALSOK)が3位に入った。

 3位決定戦に出場した男子グレコローマン55kg級の神田優人(中京学院大)と同72kg級の井上智裕(富士工業)は、ともに敗れて5位に終わった。

 有元は決勝で2015年世界選手権3位、リオデジャネイロ・オリンピックは57kg級で5位に入ったウラジーミル・デュボフ(ブルガリア)に敗れた。有元はシニアの国際大会で初のメダル獲得。

 田野倉は2月のザグレブ・オープン(クロアチア)で優勝しているドグス・アヤクジ(トルコ)に敗れ、先月のアジア選手権(キルギス)に続く優勝を逃した。

 3位決定戦に回った太田はウクライナ選手に快勝。リオデジャネイロ・オリンピック以来、国際大会5大会連続でメダルを獲得となった。

 各選手の成績は下記の通り。


※小文字は前日の試合

男子フリースタイル

 【61kg級】有元伸悟(近大職)   2位=16選手出場
決 勝 ●[0-7]Dubov Vladimir(ブルガリア)
準決勝 ○[10-8] Burukov Vladimir(ウクライナ)
2回戦  ○[8-6]Bileichuk Ivan(ウクライナ)
1回戦  ○[8-6]Topal Recep(トルコ)

男子グレコローマン

 【55kg級】神田優人(中京学院大)   5位=11選手出場
3決戦  ●[Tフォール、2:58=0-9]Petrov Nedialko(ブルガリア)
敗復戦 ○[Tフォール、1:17=12-1]Tita Florin(ルーマニア)
1回戦 ●[2-9]田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)

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 【55kg級】田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)   2位=11選手出場
決 勝 ●[Tフォール、5:50=1-12]Ayazci Dogus(トルコ)
準決勝 ○[フォール、0:27=8-0] Petrov Nedialko(ブルガリア)
2回戦  ○[Tフォール、0:26=8-0]Tita Florin(ルーマニア)
1回戦  ○[9-2]神田優人(中京学院大)

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 【63kg級】太田忍(ALSOK)   3位=16選手出場
3決戦 ○[フォール、0:29=5-0]Dobrov Dmytro(ウクライナ)
準決勝 ●[Tフォール、1:48=0-9]Vichev Nikolay(ブルガリア)
2回戦   ○[Tフォール、2:36=12-2]Mango Ryan(米国)
1回戦 ○[フォール、2:15=10-3]井ノ口崇之(自衛隊)

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 【72kg級】井上智裕(富士工業)   5位=18選手出場
3決戦   ●[0-5]Zoidze Ramaz(ジョージア)
敗復戦 ○[Tフォール、3:42=8-0]Smith Pat(米国)
3回戦 ●[Tフォール、2:42=0-11]Nikoghosyan Evrik(フランス)
2回戦 ○[5-5]Popov Anatolie(モルドバ)
1回戦  BYE


(以下、初日で敗退した選手)

男子フリースタイル

 【61kg級】木佐貫斎貴(徳山大)   16選手出場
1回戦 ●[Tフォール、4:16=4-14]Marin Filip(ルーマニア)

※敗者復活戦へ回れず

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 【70㎏級】玉岡拓海(福岡大)   13選手出場
1回戦 ●[Tフォール、4:18=0-10]Salkazanov Taimuraz(スロバキア)

※敗者復活戦へ回れず

男子グレコローマン

 【63kg級】井ノ口崇之(自衛隊)   16選手出場
1回戦 ●[Tフォール、2:15=3-10]太田忍(ALSOK)

※敗者復活戦へ回れず

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 【72kg級】一瀬剣(関大)   18選手出場
2回戦 ●[Tフォール、2:14=0-10]- Pynkov Dmytro(ウクライナ)
1回戦  BYE

※敗者復活戦へ回れず

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 【82㎏級】野崎竜陽(中京学院大)   19選手出場
1回戦 ●[5-7]Nikolov Svetoslav(ブルガリア)

※敗者復活戦へ回れず

 

角雅人が3位決定戦へ進出…ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会・第2日(2)

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 男子グレコローマンの全日本チームと両スタイルの西日本学生選抜チームが参加しているダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会・第2日は3月23日、新たな階級がスタート。男子グレコローマン87kg級の角雅人(自衛隊)が3位決定戦へ進んだ。

 角はイタリア、セルビア、ジョージアの選手に勝って準決勝へ進んだが、1月のタクティカップ(イラン)3位、エジプト国籍だった時代にアフリカ王者に輝いたこともあるタレク・アブデルスラム(ブルガリア)に敗れた。3位決定戦でメダルをかける。

 同87kg級の関口巡(福岡大)と130kg級の園田新(ALSOK)が敗者復活戦へ回ることになり、メダル獲得を目指す。

 各選手の成績は下記の通り。


男子フリースタイル

 【57㎏級】田代拓海(福岡大)   18選手出場
2回戦 ●[Tフォール、3:46=0-10]Peker Ahmet(トルコ)
1回戦  BYE

※敗者復活戦へ回れず

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 【65kg級】山本隼平(中京学院大)   17選手出場
2回戦 ●[2-7]Novachkov Filip(ブルガリア)
1回戦  BYE

※敗者復活戦へ回れず


男子グレコローマン

 【87kg級】角雅人(自衛隊)   22選手出場
3決戦=相手未定
準決勝 ●[Tフォール、1:52=0-8]Abdelslam Tarek(ブルガリア)
3回戦  ○[Tフォール、4:22=15-5]Khetsuriani Guram(ジョージア)
2回戦  ○[7-3]Stankic Vladimir(セルビア)
1回戦  ○[5-1]Parisi Fabio(イタリア)

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 【87kg級】岡太一(自衛隊)   22選手出場
2回戦 ●[Tフォール、2:40=1-10]- Duborvin Vlas(ロシア)
1回戦  BYE

※敗者復活戦へ回れず

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 【87kg級】関口巡(福岡大)   22選手出場
敗復戦 Milov Kiril(ブルガリア)
2回戦 ●[Tフォール、0:36=0-11]Abdelslam Tarek(ブルガリア)
1回戦  BYE

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 【97kg級】志喜屋正明(自衛隊)   23選手出場
2回戦 ●[フォール、2:39=2-4]Gungor Baris(トルコ)
1回戦  BYE

※敗者復活戦へ回れず

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 【97㎏級】饒波正眞(九州共立大)   23選手出場
1回戦 ●[Tフォール、1:38=0-9]Cho Hyo Chul

※敗者復活戦へ回れず

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 【130kg級】園田新(ALSOK)   15選手出場
敗復戦 Yilmaz Dogan(トルコ)
2回戦 ●[フォール、0:30=0-5]- Pataridze Zviadi(ジョージア)
1回戦 ○[1-1]- Ozturk Emin(トルコ)

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 【130㎏級】津山丈証(近大)   15選手出場
1回戦 ●[Tフォール、0:17=0-8]Hutuleac Constantin(ルーマニア)

※敗者復活戦へ回れず

【全国高校選抜大会・展望(学校対抗戦)】日体大柏の連覇なるか、対抗は埼玉栄、花咲徳栄、多度津が有力

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 風間杯全国高校選抜大会は3月27日(月)~29日(水)に新潟・新潟市体育館で行われ、旧階級、前日計量の最後の大会となる。学校対抗戦は日体大柏(千葉)が連覇に挑み、2年連続春夏(全国高校選抜大会、インターハイ)連覇の序曲とするかに注目がかかる。

 学校対抗戦(27・28日実施)の見どころをさぐった。

《学校対抗戦トーナメント表》


日体大柏・大澤友博監督の体が宙を舞った昨年夏のインターハイ。再現なるか

 日体大柏は昨年、創部3年目にして全国高校選抜大会とインターハイを制覇。高校レスリング界に早くも確固たる地位を築いた。4年目の今年は、創部時に1年生で3年計画で育ててきた選手が卒業し、ある意味で新たなスタートとなる。

 卒業によってレギュラー選手が抜けるのは6階級。それでも強さは変わらない。今年2月の関東高校選抜大会では、50kg級不在という状況にもかかわらず4試合を勝ち抜いて優勝。今大会も優勝候補の筆頭と言えるだろう。

 残っている選手は、インターハイ55kg級を制した竹下雄登と、96kg級で高校三冠王を達成した白井達也。白井は125kg級での起用が予想されるが、この階級には昨年のこの大会の個人戦96kg級2位の宮本海渡もいて、盤石の最重量級となる。74kg級の山田脩、84kg級の奥井真吉も高校界で実績を残しており、頼もしい限り。

《日体大柏・予想メンバー》
▼50kg級=不在
▼55kg級 竹下雄登=2017年インターハイ50kg級優勝
▼60kg級 深田雄智=2016年全国中学生選手権53kg級3位
▼66kg級 高田 煕=2016年全国中学生選手権66kg級2位
         山倉孝介=2016年全国中学生選手権73kg級2位
▼74kg級 山田 脩=2016年中学73kg級二冠王、2017年JOC杯カデット76kg級2位
▼84kg級 奥井真吉=2015年中学73kg級二冠王
▼120kg級 白井達也=2017年高校三冠王
        宮本海渡=2017年全国高校選抜大会96kg級2位

 ただ、団体戦には独特の流れがある。チームスコアでリードされてしまっては、山田、奥井が実力を発揮できない可能性もある。60kg級と66kg級でしっかり勝ち、流れを引き寄せたいところだ。

四国予選を圧勝優勝の多度津(香川)、台風の目となるか

 日体大柏と同じブロックで、同校の決勝進出を阻むとしたら、関東予選3位の埼玉栄(埼玉)、東海予選1位の沼津城北(静岡)、四国予選1位の多度津(香川)あたりか。

 埼玉栄は関東予選で日体大柏と3-4の接戦を展開した。55kg級で青柳善の輔(2016年全国中学生選手権47kg級2位)が竹下を破る殊勲を挙げ、一時はチームスコア2-0、3-1とリードした。この2ヶ月間でどこまで迫っているか。順当に勝ち上がれば準決勝で日体大柏に挑む。

昨年3位入賞の沼津城北(静岡)

 昨年3位に入った沼津城北(静岡)は、50~66kg級に2組の堤兄弟(堤孔一、堤太一、堤泰樹、堤滋樹)が残っているのが強み。東海予選では、5階級しか選手がいないにもかかわらず優勝という快挙を達成。“三本の矢”ならぬ、“四本の矢”の結束力で、昨年をしのぐ成績を残せるか。

 順当に勝ち上がれば3回戦で日体大柏と当たる組み合わせ。2年連続の表彰台を達成するには、ここが踏ん張りどころだ。

 四国予選1位の多度津(香川)はキッズ上がりの選手が主力に成長し、チーム力が昨年から大幅にアップしている。四国予選では2試合のほぼ全試合をフォールまたはテクニカルフォール勝ちという圧勝続きで優勝した。

 個人戦でも四国予選を制した50kg級の山根典哲(昨年のインターハイ2位)と84kg級の田中勝大(2016年中学85kg級二冠王者)が中心。予選で見せた実力を全国の舞台でも出せれば、猛威が吹き荒れよう。準々決勝で埼玉栄、準決勝で日体大柏と対戦する組み合わせ。

花咲徳栄(埼玉)に挑む玉名工(熊本)

 反対側のブロック(トーナメント表の上)では、関東予選の決勝で日体大柏と対戦した花咲徳栄(埼玉)が決勝進出の有力。関東予選の決勝では不戦勝のみの1勝(50kg級)に終わったが、55、60kg級の2試合は1点差の惜敗。ここを取っていたら流れが変わり、どう転んだか分からない。スコアほどの実力差はない。全国制覇を達成している強豪高だけに、どう強化して日体大柏に挑むか。

 花咲徳栄を破っての決勝進出が期待されるチームとしては、玉名工(熊本)が一番手か。九州予選では、2020年に国体を控える鹿児島の2チーム(樟南、鹿屋中央)をともに4-3で破って優勝した。接戦を勝ち上がってきた強さで、2年ぶりに優勝旗を九州に持っていけるか(2016年は鹿屋中央が優勝)。

 東北予選の個人戦で3階級を制し、学校対抗戦1位の八戸工大一(青森)、関東予選の個人戦で2階級を制し、急速に全国レベルの実力をつけている自由ヶ丘学園(東京)も上位進出の可能性を秘めていよう。


角雅人は5位…ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会・第3日(1)

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 男子グレコローマンの全日本チームと両スタイルの西日本学生選抜チームが参加しているダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会・第3日は3月24日、前日にスタートした階級のファイナルが行われ、3位決定戦に進んだ男子グレコローマン87kg級の角雅人(自衛隊)は、昨年のU-23&ジュニア世界選手権のブルガリア代表のキリル・ミロフに0-5で敗れ、5位に終わった。

 敗者復活戦に回った同級の関口巡(福岡大)もミロフに敗れ、上位進出ならなかった。

 各選手の成績は下記の通り。 


男子グレコローマン

※小文字は前日の試合

 【87kg級】角雅人(自衛隊)   5位=22選手出場
3決戦 ●[0-5]Milov Kiril(ブルガリア)
準決勝 ●[Tフォール、1:52=0-8]Abdelslam Tarek(ブルガリア)
3回戦  ○[Tフォール、4:22=15-5]Khetsuriani Guram(ジョージア)
2回戦  ○[7-3]Stankic Vladimir(セルビア)
1回戦  ○[5-1]Parisi Fabio(イタリア)

------------------------

 【87kg級】関口巡(福岡大)   22選手出場
敗復戦 ●[Tフォール、0:37=0-9]Milov Kiril(ブルガリア)
2回戦  ●[Tフォール、0:36=0-11]Abdelslam Tarek(ブルガリア)
1回戦  BYE


(以下、初日で敗退した選手)

男子フリースタイル

 【57㎏級】田代拓海(福岡大)   18選手出場
2回戦 ●[Tフォール、3:46=0-10]Peker Ahmet(トルコ)
1回戦  BYE

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【65kg級】山本隼平(中京学院大)   17選手出場
2回戦 ●[2-7]Novachkov Filip(ブルガリア)
1回戦  BYE

※敗者復活戦へ回れず

男子グレコローマン

 【82kg級】岡嶋勇也(警視庁)=負傷のため不出場

------------------------

 【87kg級】岡太一(自衛隊)   22選手出場
2回戦 ●[Tフォール、2:40=1-10]- Duborvin Vlas(ロシア)
1回戦  BYE

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【97kg級】志喜屋正明(自衛隊)   23選手出場
2回戦 ●[フォール、2:39=2-4]Gungor Baris(トルコ)
1回戦  BYE

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【97㎏級】饒波正眞(九州共立大)   23選手出場
1回戦 ●[Tフォール、1:38=0-9]Cho Hyo Chul(韓国)

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【130kg級】園田新(ALSOK)   15選手出場
敗復戦 Yilmaz Dogan(トルコ)
2回戦 ●[フォール、0:30=0-5]- Pataridze Zviadi(ジョージア)
1回戦 ○[1-1]- Ozturk Emin(トルコ)

------------------------

 【130㎏級】津山丈証(近大)   15選手出場
1回戦 ●[Tフォール、0:17=0-8]Hutuleac Constantin(ルーマニア)

※敗者復活戦へ回れず

文田健一郎が決勝進出…ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会・第3日(2)

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 男子グレコローマンの全日本チームと両スタイルの西日本学生選抜チームが参加しているダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会・第3日は3月24日、新たな階級が始まり、男子グレコローマン60kg級の文田健一郎(日体大)が決勝進出を決めた。

 他に、同67kg級の下山田培(警視庁)と男子フリースタイル125㎏級の山口直人(徳山大)が敗者復活戦に回り、メダル獲得を目指す。

 文田は米国、ルーマニア、ブルガリアの選手にいずれもフォール勝ちして決勝進出を決めた。2月のザグレブ・オープン(クロアチア)優勝のビルジル・ムンテアヌ(ルーマニア)と対戦する。

 各選手の成績は下記の通り。


男子フリースタイル

 【86㎏級】眞柴翔平(近畿大)   21選手出場
1回戦 ●[Tフォール、? =0-10]Todorov Bozhidar(ブルガリア)

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【97㎏級】竹内亮亘(帝塚山大)   16選手出場
1回戦 ●[Tフォール、4:20=0-10]Ciftci Ibrahim(トルコ)

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【125㎏級】山口直人(徳山大)   9選手出場
敗復戦  Koldovskyi Oleksandr(ウクライナ)
2回戦 ●[Tフォール、5:27=0-10]Kushkhov Muradin(ロシア)
1回戦  BYE


男子グレコローマン

 【60kg級】文田健一郎(日体大)   16選手出場
決 勝 Munteanu Virgil(ルーマニア)
準決勝 ○[フォール、4:29=6-1]Iliev Ivo(ブルガリア)
2回戦 ○[フォール、3:21=6-0]Horatau Teodor(ルーマニア)
1回戦 ○[フォール、4:48=14-3]Fuenffinger Mike(米国)

------------------------

 【67kg級】下山田培(警視庁)   22選手出場
敗復戦  Mukhtarov Elman(アゼルバイジャン)
3回戦 ●[7-8]Firat Murat(トルコ)
2回戦 ○[9-8]Nestarov Nestar(ブルガリア)
1回戦  BYE

------------------------

 【67kg級】川瀬克祥(シリウス)   22選手出場
2回戦 ●[1-3]Sahakyan Gevorg(ポーランド)
1回戦 ○[Tフォール、0:43=9-0]Pacurokowski Roman(ポーランド)

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【67㎏級】田口学容(中京学院大)   22選手出場
1回戦 ●[フォール、? =9-9]Petic Valentin(モルドバ)

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【77kg級】泉武志(一宮グループ)   29選手出場
1回戦 ●[Tフォール、1:34=0-9]Yakovliev Volodymyr(ウクライナ)

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【77㎏級】山﨑翔馬(九州共立大)   29選手出場
2回戦 ●[Tフォール、2:07=0-9]Abbrescia Riccardo(イタリア)
1回戦 ○[2-1]Navarro Ismael(スペイン)

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【77kg級】屋比久翔平(ALSOK)=負傷のため不出場

【全国高校選抜大会・展望(個人戦)】日体大柏が重量4階級を独占するか、55kg級は大激戦!

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 風間杯全国高校選抜大会(新潟市体育館)の個人戦は3月28日(水)~29日(木)に行われる。2018年度の勢力を占う大会。各階級の見どころをさぐった。

《各階級トーナメント表》

50kg 55kg 60kg 66kg 74kg 84kg 96kg 120kg

 【50kg級】

 昨年のインターハイと国体2位の山根典哲(香川・多度津)、2016年JOC杯カデット46kg級優勝の田中開偉(和歌山・和歌山北)、昨年のJOC杯カデット46kg級優勝の小川颯太(青森・八戸工大一)が優勝を争うか。

 いずれも学校対抗戦でも主力選手であり、上位進出が見込まれるチーム。エネルギーを残して個人戦に出場できるかもポイントになりそう。


 【55kg級】

世界カデット選手権で2位に入った山口叶汰(静岡・焼津水産)

 昨年の世界カデット選手権54kg級2位の山口叶汰(静岡・焼津水産)、昨年のインターハイと国体2位の藤田颯(埼玉・花咲徳栄)、昨年50kg級2位で国体55kg級を制した森川海舟(東京・自由ヶ丘学園)の争いか。

 山口のブロックに森川がいて、順当に勝ち上がれば準決勝で対戦だが、山口は準々決勝で同県のライバル、堤太一(静岡・沼津城北)と対戦する可能性が濃厚。堤は静岡予選では前年の国体王者を破っており、山口との決勝は1-2の惜敗。実力差はほとんどないと言える。

 藤田のブロックにはインターハイ3位の樋野友哉(奈良・大和広陵)がいて、2回戦で顔を合わせる組み合わせ。昨年50kg級3位の澤谷孟(島根・隠岐島前)もいる。だれが決勝に出てくるか。


 【60kg級】

 昨年のインターハイと国体で3位だった土井璃音(京都・網野)、国体3位の堤泰樹(静岡・沼津城北)の争いか。両者は同じブロックで、順当に勝ち上がれば準決勝で対戦するが、土井のブロックには、インターハイと国体の55kg級でともに3位だった徳比嘉二仁(沖縄・南風原)、堤のブロックには関東予選1位の萩原大和(埼玉・花咲徳栄)がいる。準決勝の対戦予想も難しい状況と言えよう。

 反対ブロックからは、昨年のJOC杯58kg級2位、アジア・カデット選手権3位の飯田翔真(東京・自由ヶ丘学園)が勝ち上がれるか。


 【66kg級】

 昨年のインターハイと国体3位で、世界カデット選手権69kg級5位と国際舞台の実績もある佐藤匡記(東京・帝京)が本命と言えよう。関東予選では全5試合を第1ピリオドで決め、平均試合時間は1分5秒。全国の舞台で強さを見せるか。

 昨年2位でアジア・カデット選手権63kg級3位の森川陽斗(静岡・飛龍)が意地を見せられるか。勝ち上がれば準決勝で対戦する。


 【74kg級】

個人戦でも優勝が見込まれる日体大柏の選手。左から山田脩(74kg級)、奥井真吉(84kg級)、白井達也(96kg級)、宮本海渡(120kg級)

 昨年のJOC杯カデット76kg級決勝を争った山田脩(千葉・日体大柏)今村大地(東京・自由ヶ丘学園)の闘いが再現されるか。関東予選決勝でも顔を合わせており、この時も山田が勝っているが、スコアは3-2。次の闘いはどうなるか予想できない差だ。勝ち上がれば決勝で顔を合わせる。

 山田のブロックには昨年のこの大会と国体3位の内田貴斗(和歌山・和歌山北)、今村のブロックにはグレコローマンだが世界カデット選手権76kg級5位の日下尚(香川・高松北)がいる。両者の決勝進出を阻むことができるか。


 【84kg級】

 2015年の中学73kg級二冠王者で昨年のJOC杯カデット69kg級3位の奥井真吉(千葉・日体大柏)がこの階級で実力を発揮できるか。関東予選では4試合を無失点の快勝。地力は十分。関東予選で唯一6分間闘った村島克哉(埼玉・花咲徳栄)が、今度はどう挑むか。勝ち上がれば準決勝で対戦。

 反対のブロックからは、2016年中学85kg級二冠王の田中勝大(香川・多度津)が勝ち上がってくるか。


 【96kg級】

 昨年、2年生で高校三冠王に輝いた白井達也(千葉・日体大柏)が今年も実力を発揮するか。昨年のJOC杯カデット85kg級決勝で0-3で敗れた伊藤飛未来(埼玉・埼玉栄)が、今年2月の関東予選準決勝では2-4の試合を展開している。あとひと踏ん張りが出せるか。勝ち上がれば準決勝で顔を合わせる。


 【120kg級】

 昨年96kg級2位でJOC杯カデット100kg級優勝の宮本海渡(千葉・日体大柏)が、優勝候補の一番手か。昨年大会とインターハイで5位だった奥村総太(滋賀・栗東)がどう闘うか。

文田健一郎(日体大)が優勝…ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会・最終日

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世界選手権後最初の国際大会を制し、MVP受賞の文田健一郎(日体大)

 男子グレコローマンの全日本チームと両スタイルの西日本学生選抜チームが参加しているダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会・最終日は3月25日、最後のセッションのファイナルが行われ、決勝に進んだ男子グレコローマン60kg級の文田健一郎(日体大)は、2月のザグレブ・オープン(クロアチア)優勝のビルジル・ムンテアヌ(ルーマニア)にバック投げを決めるなどし、第1ピリオドでテクニカルフォール勝ち。男子グレコローマンの最優秀選手賞を受賞した。

 文田は昨年の世界選手権(フランス)以来の国際大会を優勝で飾り、3大会連続優勝。2016年6月以降に出場した9大会、すべてでメダルを手にした。

※敗者復活戦に回った下山田培、山口直人の成績は、詳細が判明次第、追加します。


男子グレコローマン

 【60kg級】文田健一郎(日体大)   優勝=16選手出場
決 勝 ○[Tフォール、1:24=8-0]Munteanu Virgil(ルーマニア)
準決勝 ○[フォール、4:29=6-1]Iliev Ivo(ブルガリア)
2回戦   ○[フォール、3:21=6-0]Horatau Teodor(ルーマニア)
1回戦   ○[フォール、4:48=14-3]Fuenffinger Mike(米国)

------------------------

 【67kg級】下山田培(警視庁)   22選手出場
敗復戦  Mukhtarov Elman(アゼルバイジャン)
3回戦 ●[7-8]Firat Murat(トルコ)
2回戦 ○[9-8]Nestarov Nestar(ブルガリア)
1回戦  BYE


男子フリースタイル

 【125㎏級】山口直人(徳山大)   9選手出場
敗復戦  Koldovskyi Oleksandr(ウクライナ)
2回戦 ●[Tフォール、5:27=0-10]Kushkhov Muradin(ロシア)
1回戦  BYE


(以下、初日で敗退した選手)

男子フリースタイル

 【86㎏級】眞柴翔平(近大)   21選手出場
1回戦 ●[Tフォール、? =0-10]Todorov Bozhidar(ブルガリア)

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【97㎏級】竹内亮亘(帝塚山大)   16選手出場
1回戦 ●[Tフォール、4:20=0-10]Ciftci Ibrahim(トルコ)

※敗者復活戦へ回れず

男子グレコローマン

 【67kg級】川瀬克祥(シリウス)   22選手出場
2回戦 ●[1-3]Sahakyan Gevorg(ポーランド)
1回戦 ○[Tフォール、0:43=9-0]Pacurokowski Roman(ポーランド)

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【67㎏級】田口学容(中京学院大)   22選手出場
1回戦 ●[フォール、? =9-9]Petic Valentin(モルドバ)

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【77kg級】泉武志(一宮グループ)   29選手出場
1回戦 ●[Tフォール、1:34=0-9]Yakovliev Volodymyr(ウクライナ)

※敗者復活戦へ回れず

------------------------

 【77㎏級】山﨑翔馬(九州共立大)   29選手出場
2回戦 ●[Tフォール、2:07=0-9]Abbrescia Riccardo(イタリア)
1回戦 ○[2-1]Navarro Ismael(スペイン)

※敗者復活戦へ回れず

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 【77kg級】屋比久翔平(ALSOK)=負傷のため不出場

【写真集】ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会/表彰式・チーム写真

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(2018年3月22~25日、ブルガリア・ソフィア / チーム提供)


参加した男子グレコローマンの全日本チームと両スタイルの西日本選抜チーム

男子グレコローマン60kg級優勝・文田健一郎(日体大)

男子グレコローマン55kg級2位・田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)

男子グレコローマン63kg級3位・太田忍(ALSOK)

男子フリースタイルの全日本チームが合宿スタート

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(文・撮影=保高幸子)

北海道協会の鎌田誠会長(右端)が激励に訪れた男子フリースタイルの全日本合宿

 2014年以来4年ぶりに出場するワールドカップ(W杯=4月7~8日、米国・アイオワ)に向け、男子フリースタイルの全日本チームが3月26日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタートした。

 この日は、45年前の第1回大会で3位に入賞した時のメンバーである鎌田誠さん(北海道協会)が激励に訪れた。鎌田さんは「フリースタイルは自分の技をどんな状況からでも出せる選手が強い。どんな状況になっても自分の技で点を取れるように練習してください」と話し、練習を見守った。

 チームは先週の山梨合宿終了から2日間の休養を経て再び集合した。大会が近いため、ヘトヘトになるまで追い込むのではなく、技術をチェックしたり、疲労を残さないようマット以外のトレーニングは短くしていくという。

 井上謙二・男子フリースタイル強化委員長(自衛隊)は「1月の合宿で、ワールドカップは5位以内を目標にすると話した。その力はある」と自信を見せる。ワールドカップのグループ分けはすでに発表されており、日本は米国、ジョージア、イランと同組。「対戦国の研究なども取り入れ、内容と質に集中して行う」。

 対戦国はいずれも強豪だが、74kg級に出場する藤波勇飛(山梨学院大)は「ジョーダン・バローズと闘うのが楽しみ」と笑顔を見せる。「ロンドン・オリンピック前後から僕のヒーローで、携帯電話の待ち受けにしていた時もある。超攻撃的なスタイルが好き」という。団体戦についても燃える要素の一つ。「2014年のワールドカップを映像で見て、燃えましたね。正直なところ、バローズとはまだ力の差があると思うけれど、やってやろう! という気持ちです。楽しみにしていてください」と、熱戦を期待させてくれる。

世界王者として参戦する高橋侑希(ALSOK)

 世界チャンピオンとして臨む57kg級の高橋侑希(ALSOK)は、この大会に向けて特に準備してきた一人。フリースタイルの全日本チームは今年、イラン遠征とアジア選手権(キルギス)に選手を派遣したが、高橋は日本に残った。「3つの海外遠征が続くとなって、どれかに集中しようと思った。ワールドカップは強い国しか出てこないし、それに向けてフィジカルの強化をしました。全身の筋量はそのまま、その使い方や筋繊維を磨き、瞬発力の向上を狙いにやってきました」と国内でのトレーニングで備えてきた。

指導する米満達弘コーチ(左=自衛隊)

 最軽量級の高橋の勝利はチームの勝利にとっても重要なポイントとなってくる。「流れを作るためにも絶対に負けられない」と、かぶとの緒を締めた。

 男子のW杯はイランや米国などレスリング人気が高い国で行われることが多く、会場は万単位での満員となることが少なくない。今年はその大会で10階級に17名を派遣する。井上強化委員長は「1階級に一人ではなく、なるべく多くの選手にあの会場を肌で感じてもらえる。オリンピックに近い雰囲気がある大会。映像で見るのとは違い、実際に感じたことを糧にしてほしい。17人で行けることはありがたい」と話した。

 このW杯出場は、昨年のチーム目標を達成する形でもある。「去年の世界選手権(パリ)で、選手たちに『W杯に出場するためにも一つでも多く勝つ、一つでも多くポイントをとる、ということを言ってきた。世界選手権でのみんなの頑張りがあって、皆で勝ち取った出場権」。軽量級がポイントゲッターではあるが、重量級もポテンシャルはある。「自分の技を磨いて、かけ切る、取り切る、守り切る、と言い聞かせてきた。ひるんでしまえば半分の力しか出せない。相手の何が強いか、得意か、ではなく、自分が何をするか、と主役になって、その先に勝利を目指してほしい」と語った。

 合宿は30日まで行われ、4月2日に再び集合。出発まで最終調整する。


ワールドカップまで2週間を切り、最後の調整に入った男子フリースタイル・チーム

世界チャンピオンとして臨む高橋侑希(57kg級=ALSOK)

ジョーダン・バローズ(米国)に挑む藤波勇飛(74kg級=山梨学院大)

シニアの大舞台に挑むU-23世界王者の中村倫也(61kg級=博報堂DYスポーツ)

アジア2位の勢いを持ち込めるか、65kg級の高谷大地(自衛隊)

V2を目指す日体大柏(千葉)が勝ち進む…風間杯全国高校選抜大会・第1日(学校対抗戦)

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沼津城北相手に一時はチームスコア1-3とリードされた日体大柏。84kg級の奥井真吉が勝ち、4勝目を挙げた

 風間杯全国高校選抜大会は3月27日、新潟・新潟市体育館で開幕。学校対抗戦の3回戦までが行われ、2年連続優勝を目指す日体大柏(千葉)は、3回戦で昨年3位の沼津城北(静岡)に一時はチームスコア1-3とリードされながらも、最後は4-3で勝ち、準々決勝へ進んだ。

 昨年3位でインターハイは2位だった花咲徳栄(埼玉)も2連勝して準々決勝へ進出。関東からは自由ヶ丘学園(東京)、鹿島学園(茨城)も勝ち進んだ。今年の国体開催を控える福井の敦賀気比は、2回戦で昨年2位・インターハイ3位の秋田商(秋田)を5-2で破り、3回戦で埼玉栄(埼玉)を4-3で破った。

 各試合結果は下記の通り。

 《ベスト8進出校》
花咲徳栄(埼玉)、おかやま山陽(岡山)、岐南工(岐阜)、自由ヶ丘学園(東京)、敦賀気比(福井)、和歌山北(和歌山)、日体大柏(千葉)、鹿島学園(茨城)

全国から予選を勝ち抜いた強豪チームが集った

選手宣誓は新潟県央工の仁木琢郎主将


学校対抗戦 トーナメント表 1回戦 2回戦 3回戦

学校対抗戦

 ▼3回戦
花咲徳栄(埼 玉)○[6-1]●農 林(山 梨)
おかやま山陽(岡 山)○[4-3]●八戸工大一(青 森)
岐  南  工(岐 阜)○[5-2]●興 國(大 阪)
自由ケ丘学園(東 京)○[6-1]●玉名工(熊 本)
敦賀気比(福 井)○[4-3]●埼 玉 栄(埼 玉)
和歌山北(和歌山)○[4-3]●多 度 津(香 川)
日体大柏(千 葉)○[4-3]●沼津城北(静 岡)
鹿島学園(茨 城)○[7-0]●山 形 商(山 形)

 ▼2回戦
花咲徳栄(埼 玉)○[6-1]●京都八幡(京 都)
農  林(山 梨)○[6-0]●滑  川(富 山)
八戸工大一(青 森)○[4-3]●館  林(群 馬)
おかやま山陽(岡 山)○[5-2]●種  市(岩 手)
岐 南 工 (岐 阜)○[4-3]●大和広陵(奈 良)
興  國(大 阪)○[4-3]●新潟県央工(新 潟)
自由ケ丘学園(東 京)○[7-0]●帯広北(北海道)
玉  名  工(熊 本)○[6-1]●仙台城南(宮 城)
埼  玉  栄(埼 玉)○[5-2]●鹿屋中央(鹿児島)
敦賀気比 (福 井)○[5-2]●秋 田 商(秋 田)
多  度  津(香 川)○[4-3]●上 田 西(長 野)
和歌山北 (和歌山)○[5-2]●隠岐島前(島 根)
日体大柏 (千 葉)○[7-0]●福  島(宮 崎)
沼津城北 (静 岡)○[4-3]●足利工大附(栃 木)
山  形  商(山 形)○[6-1]●八 幡 工(滋 賀)
鹿島学園 (茨 城)○[6-1]●八戸学院光星(青 森)

 ▼1回戦
京都八幡(京 都)○[4-3]●樟 南(鹿児島)
農  林(山 梨)○[6-1]●鳥取中央育英(鳥 取)
館  林(群 馬)○[4-3]●北部農林(沖 縄)
種  市(岩 手)○[5-2]●宮崎日大(宮 崎)
岐  南  工(岐 阜)○[4-3]●池 田(徳 島)
興  國(大 阪)○[4-3]●今治工(愛 媛)
自由ケ丘学園(東 京)○[7-0]●網野(京 都)
仙台城南 (宮 城)○[5-2]●八幡浜工(愛 媛)
埼  玉  栄(埼 玉)○[7-0]●三 次(広 島)
秋  田  商(秋 田)○[4-3]●一宮工(愛 知)
上  田  西(長 野)○[4-3]●いなべ総合学園(三 重)
隠岐島前 (島 根)○[4-3]●日本文理大学付(大 分)
福   島(宮 崎)○[5-2]●志 賀(石 川)
足利工大附(栃 木)○[6-1]●築上西(福 岡)
八  幡  工(滋 賀)○[5-2]●北 越(新 潟)
鹿島学園 (茨 城)○[6-1]●高松農(岡 山)


【動画】2018年風間杯全国高校選抜大会/開会式・入場行進

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’(2018年3月27日、新潟・新潟市体育館)


【2018年全国高校選抜大会・特集】5人のチームで初参加! 「これからが勝負」と山下勝監督(石川・志賀)

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(文・撮影=樋口郁夫)

部員5人で初出場した石川・志賀(右側)

 昨年のインターハイ学校対抗戦で創部以来初の出場を果たした志賀(石川)が、5人のメンバーで北信越予選を勝ち抜き、この大会の初出場を遂げた。1回戦で福島(宮崎)に2-5で敗れ、初白星はお預けとなったが、山下勝監督は「1年生が4人で、経験者は1人だけのチーム。よくやりました。4月からは志賀ジュニアでやっていた選手が入ってきます。これからが勝負です」と燃えている。

 今回は出場が“奇跡”に近かったという。北信越予選の1回戦、ここで負ければチームが負けるという状況で、84kg級の坂本享也が逆転フォール勝ち。それで流れが変わったのか、120kg級の川田隼也がテクニカルフォールで勝ってチームの勝利が決定。「まさか、という勝利だったんです」というきわどい試合を経て同予選3位に入り、出場を決めた全国大会だった。

 「今年の夏を目指していました。予定より早く全国大会を経験できたので、よかったです」と、闘えただけでもプラスだった大会。初心者集団による全国大会出場をベースに、今夏のインターハイでの飛躍を目指す。

 山下監督は国士舘大時代の1988年にアジア選手権2位になったこともある国際的な選手だった。1991年石川国体で同県に引っ張られて活躍したが、国体が終わると中学の教員としてサッカー部の顧問をやるなど、マットから遠ざかってしまった、6年前に同校に赴任し、廃部になってもおかしくなかったレスリング部の立て直しに着手した。

退職までの残り10年、勝負をかける!

 それからはレスリング漬けの毎日。志賀町ジュニア教室の監督も務めており、夕方から数時間が高校生、そのあと午後10時ごろまでキッズの指導という毎日。高校生ともスパーリングできる体力維持のため40代にして国体に出場するなど、自身の鍛錬も怠らず、現在につなげている。

セコンドで指示を出す山下勝監督、その左はアシストの金沢北陵・川井孝人監督

 石川県といえば、2016年リオデジャネイロ・オリンピックで金メダルを取った川井梨紗子選手(現ジャパンビバレッジ)の出身県。しかし、県全体でレスリング熱が爆発的に上がって選手が増えているという状況ではない。志賀ジュニア教室では選手数も増えているが、志賀高校は全校生徒数が男女合わせても130人。レスリングの団体戦に必要な部員数を集めるのにも四苦八苦している状況だ。

 それでもキッズクラブを地道に育て、発展の努力を続けている。この日の試合でも、個人戦に選手を出す金沢北陵の川井孝人監督が第2セコンドについてアドバイスを送るなど、県を挙げての強化にも取り組んでいる。

 志賀町は2020年東京オリンピックの際の事前合宿地として、アゼルバイジャンのレスリング・チームの招へいに乗り出している。「実現し、子供達のレスリング熱が高まればいいな、と思っています」と期待している。

 仕事の関係でレスリングから離れた期間が長かったが、志賀ジュニアと志賀高校という場所を得て、今は充実した毎日。「レスリングは自分の最も得意とする分野です。退職までの残り10年、勝負します」ときっぱり。まずは今夏のインターハイ。「2回戦、3回戦と勝ち上がり、最低でもベスト8」と宣言した。

全国大会出場の立役者、坂本享也。この日もフォール勝ち

試合後、選手を叱咤激励する山下勝監督

【2018年全国高校選抜大会・特集】5人のチームで日体大柏を追い詰めた! 「相手が強かった」と杉山慶太監督(静岡・沼津城北)

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(文・撮影=樋口郁夫)

選手にアドバイスを送る沼津城北・杉山慶太監督(右)

 2組の堤兄弟のパワーで注目されている沼津城北(静岡)が、全国高校選抜大会・学校対抗戦の3回戦で日体大柏(千葉)と対戦。50kg級の堤孔一が勝つ幸先いいスタートを切り、55kg級の堤太一も昨年のインターハイ50kg級王者を相手に4-0とリード。日体大柏の猛威をストップさせる流れをつくったが、終盤に4点技を受けてしまって逆転負け。最後はチームスコア3-4で無念の黒星となり、昨年に続く表彰台はならなかった。

 意地は見せた闘いだった。重量2階級(74、120kg級)が不在。84kg級は奥井真吉という安定した選手がいる相手に対し、66kg級までの“4人の堤”で4勝することが勝つための条件だった。堤太一が敗れた段階でチームの勝利は厳しくなったが、60kg級の堤泰樹が勝ち、66kg級の堤滋樹も終盤に逆転のがぶり返しを決めて勝利。あきらめない姿勢を見せ、日体大柏の“一強独占時代”の到来に「待った」をかける奮戦だった。

 杉山慶太監督は「やっぱり(日体大柏は)強い。底力があるというか…」と王者の強さをたたえた。勝負だった55kg級は、4-0になった段階で、2点はやってもいい状況だった。こうした場合、「2点はやってもいいぞ。無理にこらえるな」と指示するのも、勝つためのひとつの作戦ではあろう。だが、その失点がもとで、さらに2点、4点、と取られてしまうケースも少なくない。

 杉山監督は「1点でもやったら駄目だ」というアドバイスを送った。堤太一はその意識が強かったのか、相手の攻撃を必死にこらえるうちに両肩をマットに向けてのテークダウンを取られてしまった。結果論で指示の是非を論じることに意味はない。要は、杉山監督の「相手が強かったんです。去年の選抜とインターハイを取ったチームだけのことはあります」という言葉に尽きる。

練習の成果を出せた内容には満足

 大会に向けて、選手には「最低でも3位」などといった目標設定は一切しなかった。「去年、選抜とインターハイで2度3位になっている。もう優勝しなかい」という意味だ。組み合わせが決まって日体大柏と3回戦で当たることが分かっても、動揺はなかった。「5人しかいないから、軽量級がやられるとそこで終わる可能性がある。日体大柏以外のチームに負ける可能性もあったチームです。日体大柏と早いうちに闘えるのは、いいことだって思いました」。

勝負の行方は見えたが、意地を見せた66kg級の堤滋樹(青)

 敗れたものの、勝った選手は終盤の粘りがものを言っての勝利。「ラスト1分での逆転勝ちを目指した練習を何度もやってきました」。その成果を出せた闘いに、負けた悔しさの中に満足感もちょっぴりあるに違いない。「(日体大柏は)最大のヤマを超えたと思ってくれているのではないでしょうか。そう思ってほしい。そうだったらうれしい。優勝してほしいですね」と話す杉山監督は、「もう一度、チャレンジしたい」とも。

 5人でここまで闘った戦力なら、当然インターハイでも対戦できるだろうと思われるが、静岡県内には飛龍、焼津水産という強豪校があり、いずれも軽量級に強豪を擁しているという。不在だった2階級のうち1階級(階級区分変更によって71kg級)は埋まりそうだが、いきなり学校対抗戦で勝てるものかどうか。確実に県予選を突破できるかどうか分からない状態だと言う。

 だが、そうした熾烈な闘いを経験してこそ、選手もチーム力も向上する。日体大柏を追い詰めた自信をもとに、各選手がどこまで力を伸ばすか。沼津城北の全国制覇へ向けた闘いは、まだ終わっていない。

今夏のインターハイのシード・システムなどを決定…全国高体連レスリング専門部

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 全国高体連レスリング専門部は3月25日の常任理事会で、世界レスリング連盟(UWW)の階級・ルール変更に伴うシード・システムなどを決めた。

 4月1日からの新年度の大会は、UWWのルールに従って当日計量を採用。階級はカデットに準じて下記の階級でやることが、すでに決まっている。

【男子】(8階級) 45~51・55・60・65・71・80・92・125kg級

※92kg級は個人対抗戦のみ

【女子】(7階級) 43~47・50・53・57・62・68・74kg級

 今年8月4日(土)~7日(火)に三重・津で行われるインターハイは、学校対抗戦については、従来通り全国高校選抜大会の1~3位チームがシードとなる。

 個人戦は、実施階級が違うことと、当日計量の採用によって実力はイコールではないとの観点から、従来の方式(ビッグシード=全国高校選抜大会の成績によって第1~4シード)はとらず、各ブロックからの推薦シードによって実施される。したがって、全国高校選抜大会の1、2位選手が決勝ではなく、早いラウンドで対戦することもありうる。

 2019年インターハイからは、学校対抗戦、個人戦とも昨年4月に改定されたブロックシード制とビッグシード制の並立によって組み合わせを決める。

 女子は、今夏もジュニアクイーンズカップの結果により、第1シードから最大で第4シードまでを決める。

 計量は、UWWが2018年のみ2日目を2kgオーバーの体重で計量することにしており、専門部でもこのルールを採用。インターハイの男子選手で、学校対抗戦と個人戦の4日間に出場する選手は、初日=リミット計量、2日目=2kgオーバー計量、3日目=リミット計量、最終日=2kgオーバー計量、となる。来年の全国高校選抜大会以降は全日リミット計量となる。

 その他、日本協会への登録を徹底することとし、6月30日までの登録の厳格化を申し合わせ、未登録の選手はインターハイには出場できないことを確認した。

男子グレコローマンの全日本チームが欧州遠征から帰国

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金メダルの文田健一郎(左=日体大)と銅メダルの太田忍(ALSOK)

 ハンガリーとブルガリアで合宿し、ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会(ブルガリア)に出場した男子グレコローマンの全日本チームが3月27日、羽田空港に帰国。どの選手も約2~3週間に及ぶ遠征を終えてホッとした表情を浮かべた。55kg級の田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)は全国高校選抜大会(新潟市)で自校選手の指導にあたるため、25日に帰国していた。

 笹本睦監督(日本協会アシスタントコーチ)は「合宿での外国人選手との練習は、日本選手とパワーが違うためか、きついという選手が多かった。いろんな選手と練習できる機会はありがたい」と振り返った。

 大会では軽量級で「金1、銀1、銅1」の好成績。「メダルを取った選手は自分の技を出し切って勝った」と評価しつつ、「それ以外の選手はグラウンドがまだまだです。返せないし守れない。67kg級の下山田培(警視庁)は返すことができていたが、5ポイントを先制されるなどして追いつけなかった。防御をしっかりして2点に抑えられれば勝てた。グラウンドの攻撃と防御の両方を課題としてやらなければと再確認した」と言う。

 どの選手も体力負けはしておらず、ばらされることはなかったそうだが、「相手にパッシブを課しても、ローリングができなければ何にもならない。何でポイントを取るのか。絶対にポイントを取れる技を身につけさせたい」と、課題が明確になった。ルールが少し変わり、今大会でいち早く確かめられたのはよかったようだ。

リフトを仕掛けてくる選手が多い欧州選手

 60kg級で優勝し、最優秀選手となった文田健一郎(日体大)は「この遠征を通してやってきたスタンドで攻めるという姿勢を、試合でも徹底できたのはよかった。ポイントもきっちり取れた」と、4試合全てフォールまたはテクニカルフォールでの完勝を振り返った。

 だが、1回戦ではローリングで回されて失点。「自信があったグラウンドのディフェンスで返されてしまったのはよくなかった。今のルールではリフトを仕掛けてくる選手が多く、リフトの防御はうまくできたけれど、ローリングを仕掛けてくる選手に対応がまだできていなかったかもしれません。この練習もしっかりやりたい」と話し、「6月の全日本選抜選手権に向けて、さらに練習していきます」と続けた。

 太田忍(ALSOK)はひと階級上の63kg級に出場して3位。「準決勝で胴タックルに行ったところをうまく合わせられて投げられて負けた。3位決定戦では絶対に胴タックルで勝とうと思った」そうで、実際に胴タックルからのフォールで、30秒で試合を終わらせた。

 「リオデジャネイロ・オリンピックの後、首のけががあって胴タックルに入れなかった。今大会では胴タックルを出そうと思っていたので、試すことができて良かった。しっかり試合で試せたし、課題も見つかったので収穫は多かったと思います」と、満足そうだった。


 ■男子グレコローマン55kg級2位・田野倉翔太「決勝は、しっかり攻めることができ、反省点がないくらいの試合ができたと思っています。相手の反則をとってくれなかったり、攻めてないと判断されたりで、審判の判定に戸惑いました。結果ほどの実力差はないと思っています。ただ、負けは負け。しっかり受け止めて次の闘いに生かしたい。大会前の合宿でスパーリングも多くこなせ、試合勘はかなり取り戻せました」(全国高校選抜大会開催の新潟にて)

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