病気闘病中だった栄和人・前協会理事の母、栄テル子さんが7月10日、ご逝去されました。90歳。通夜・告別式は下記の通り。喪主は夫・栄良三さん
【通夜】7月11日(水)午後6時~、【告別式】7月12日(木)午前11時~
【場所】総合葬祭秋葉屋
(奄美市名瀬小浜町29-1 電話 0997-55-1122、FAX 0997-55-1255
http://www.akibaya.co.jp/)
※供花物申し込みは上記まで
病気闘病中だった栄和人・前協会理事の母、栄テル子さんが7月10日、ご逝去されました。90歳。通夜・告別式は下記の通り。喪主は夫・栄良三さん
【通夜】7月11日(水)午後6時~、【告別式】7月12日(木)午前11時~
【場所】総合葬祭秋葉屋
(奄美市名瀬小浜町29-1 電話 0997-55-1122、FAX 0997-55-1255
http://www.akibaya.co.jp/)
※供花物申し込みは上記まで
(2018年7月7日、埼玉・和光市総合体育館)
【男子フリースタイル65kg級】乙黒拓斗(山梨学院大)
【男子フリースタイル70kg級】乙黒圭祐(山梨学院大)
【男子フリースタイル74kg級】藤波勇飛(山梨学院大)
【男子フリースタイル92kg級】松本篤史(警視庁)
【男子フリースタイル97kg級】山口剛(ブシロード)
【男子フリースタイル125kg級】山本泰輝(拓大)
【男子グレコローマン63kg級】遠藤功章(日体大)
【男子グレコローマン82kg級】前田祐也(鳥取・鳥取中央育英高職)
【女子50kg級】須崎優衣(早大)
【女子65kg級】源平彩南(至学館大)
クロアチア・ザグレブで行われた世界カデット選手権に出場した男子グレコローマン・チームが7月10日、成田空港着の日本航空で帰国した。銀メダル1個の国別対抗得点は12位と、前年(金1・銅1、国別対抗得点6位)には及ばなかった。
中森昭平監督(広島・三次高教)は「金ではなかったけれど、銀メダルを取れたことでホッとしている」と、アジア王者でもある山田脩(71kg級銀メダル)の踏ん張りを評価。同じアジア王者の佐々木航(静岡・飛龍高)は勝てる試合を落としてしまい、敗者復活戦に回れなかったが、実力はこんなものではないときっぱり。
昨年3位の竹下航生(香川・高松北高)も、勝っていながら「平常心を保てなかった。実力を持っているのに、精神状態を一定に保つことができなかったことが敗因」と見ており、わずかの差を乗り越えればメダルに手が届く選手がいると見ている。初の国際大会だった選手は「たくましい試合をしてくれたと思う。今後に期待したい」と振り返り、内容は必ずしも悪くなかったことを強調した。
江藤正基総監督(日本協会専任コーチ)は「男子フリースタイルと女子については、金メダルの数こそ去年より減らしたが、僅差で勝利を逃した試合もいくつかあり、それを勝っていればもっといい成績になった。去年と同等の結果、内容だったと言って良いと思う」と評価する一方、男子グレコローマンについては、「去年が(団体)6位で、今年が12位。惨敗、と言われても仕方ない」と、結果を真っ正面から受け止めた。
出場選手にグレコローマンでの練習をどのくらいやっているか聞いたところ、「通年」と答えた選手が2人で、「3ヶ月未満」が多く、中には「数日」という選手もいたという。「以前から言われていることだが、協会としてグレコローマンの強化を今一度考えなければならない」と要望。
昨年の59kg級世界王者の文田健一郎(現ミキハウス)が、若い頃から父にグレコローマンの一貫指導を受けて世界一輝いた例を挙げ、「フリースタイルの合間にグレコローマンをやる」ではなく、グレコローマンで世界一を目指す選手の出現を願った。
今年からスクールボーイ(13~14歳)のアジア選手権がスタートすることになり、グレコローマンも実施される。日本は、この世代はグレコローマンに取り組んでいないことで不参加を決めたが、将来的に参加を希望する声が挙がっているのも事実で、若い世代がグレコローマンに取り組む可能性も出ている。「やるのなら、しっかりやらないとならない」と、本格的な普及と強化を望んだ。
一筋の光明は、来年からは2日目の計量もリミットで行うこと。「外国選手は後半ばてる」というのは今回も見られたそうで、リミット計量になれば、さらにばてると見ている。「日本選手には有利な状況になると思う」と話した。
■71kg級銀メダル・山田脩(千葉・日体大柏高)「2回戦(初戦)~準決勝は自分の動きと自分と形にもっていけたが、決勝(モルドバ選手)は力の差もあり、先取点を取られてから焦ったこともあって自分の動きができなかった。(欧州の選手は)アジアの選手と違って力があり、一発の大技を狙う選手が多かった。決勝はリフト技をくらってしまい、守りの技術が甘いことを知りました。ただ、銀メダルを持ち帰れたことはよかったし、自信になります。次のグレコローマンでの大会は8月の全国高校生グレコローマン選手権。圧勝優勝が目標です」
(文=布施鋼治、撮影=矢吹建夫)
第2ピリオド、残り30秒を切った時点では入江ゆき(自衛隊)が4-3でリードしていた。たかが1点、されど1点。残り時間が少なくなるにつれ、1点差の重みは須崎優衣(早大)に重くのしかかっているように見えた。
入江は1点を守り切ろうと、守りのレスリングに転じていたので、なおさら試合の流れをひっくり返すことは難しいように思えた。
入江と須崎の間で争われた世界選手権代表選考プレーオフの女子50kg級は、十中八九、入江が勝利を手中にしたかに思えた。
それでも、須崎に焦りはなかった。あったのは「世界選手権には絶対私が行く」という執念にも似た強い思いだけだった。だからこそ「自分の強さはここから」と言い聞かせた。強がりではない。JOCエリートアカデミー時代から世話になっている吉村祥子コーチの指導のもと、ラスト30秒になった時点での様々なシチュエーションに対処するための練習を嫌というほど積んでいた。
「0-4で自分が負けている状態。あるいは2-0で勝っている状態。そういうシチュエーションの練習をたくさんしてきたので、(逆転する)自信はありました」
昨年12月の全日本選手権では、入江にあれよあれよという間に得点を許し、気がつけばテクニカルフォール負けを喫していた。須崎にとっては世界チャンピオンになった後の全日本選手権だっただけに、これ以上ない屈辱だった。
その教訓が活きた。「正直、初めに2点とられた時、天皇杯(全日本選手権)の時と同じようなとられ方だったので一瞬焦ってしまいました。でも、今回はそこから『まずは2点を取り返そう』と気持ちを切り換えることができました」
全ての想いを集約させた片足タックル。その勢いは入江のさばきを凌ぎ、2点を奪い返した。5-4。残り時間10秒になろうとしていた矢先の大逆転劇に、観客席は沸きに沸いた。須崎はこのまま負けるのは嫌だったという本音も漏らした。
「最後は、負けてもいいからいこう、とすべての力を振り絞って片足をとりにいきました。全身全霊でいったという感じです」
そのまま試合終了。入江サイドはチャレンジを申し立てたが失敗したので、最終的には6-4というスコアでの勝利となった。周囲の想像を遥かに越えるデットヒートを制した須崎は、マットに両ヒザをつきながら19歳になったばかりの女子大生らしい歓喜の表情を浮かべた。「勝ててよかったと思ったら、うれしくなった」
この勝利によって、3ヶ月後には世界選手権を控える須崎は、自らに課題を課すことも忘れなかった。「先制点を奪われた時に手(さばき)が止まっていたりしていたので、自分がやらなければいけないことに気づきました。初めてから自分のレスリングで闘えるようにしないといけないと痛感しました」
どこまでも思いはまっすぐ。世界選手権、そして来るべき東京オリンピックに向け、須崎は理想のスタイルをどん欲に追い求めるつもりだ。「どんな時でも自分の最高のレスリングを出し切って勝てるような選手になりたい」-。
(2018年7月2~4日=男子フリースタイル、4~6日=女子、
6~8日=男子グレコローマン、クロアチア・ザグレブ)
【45kg級】山下修誠(高知・すくもクラブ) 9位=16選手出場
2回戦 ●[3-12]Lamer, Chance Russell(米国)
1回戦 ○[4-0]Gugeshashvili, Luka(ジョージア)
※敗者復活戦に回れず
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【48kg級】田南部魁星(千葉・日体大柏高) 7位=20選手出場
敗復2 ●[4-4]Veisi, Mahdi(イラン)
敗復1 ○[Tフォール、10-0]Rahozau, Ilya(ベラルーシ
1回戦 ●[0-4]Amirli, Alihasan(アゼルバイジャン)
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【51kg級】高橋海大(JOCエリートアカデミー/東京・稲村中) 2位=19選手出場
決 勝 ●[フォール、2:40]Ramos, Matthew James(米国)
準決勝 ○[12-8]Uzun, Adem Burak(トルコ)
3回戦 ○[5-5]Aman, Aman(インド)
2回戦 ○[6-5]Khabibullaev, Ibrat(ウズベキスタン)
1回戦 ○[6-0]Yexanov, Ardak(カザフスタン)
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【55kg級】藤田颯(埼玉・花咲徳栄高) 2位=24選手出場
決 勝 ●[3-4]Marufov, Jamshidbek(ウズベキスタン)
準決勝 ○[4-4]Abdaladze, Daviti(ジョージア)
3回戦 ○[Tフォール、3:42=11-0]Nasirov, Abulfaz(アゼルバイジャン)
2回戦 ○[Tフォール、3:08=10-0]Tashohlo, Viktor(ウクライナ)
1回戦 BYE
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【60kg級】萩原大和(埼玉・花咲徳栄高) 7位=25選手出場
3回戦 ●[7-9]Mamedov, Shamil(ロシア)
2回戦 ○[8-7]Musaev, Ayub Muratovitch(ベルギー)
1回戦 ○[Tフォール、3:27=11-1]Balazs, Balint(ハンガリー)
※敗者復活戦に回れず
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【65kg級】佐藤匡記(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高) 7位=22選手出場
3回戦 ●[5-6]Karimiseifabad, Mohammad Baghi(イラン)
2回戦 ○[Tフォール、3:11=11-0]Manville, Carson Taylor(米国)
1回戦 ○[Tフォール、0:59=10-0]Ismail, Fathi Tarek Fathi Attia(エジプト)
※敗者復活戦に回れず
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【71kg級】諏訪間新之亮(佐賀・鳥栖工高) 3位=20選手出場
3決戦 ○[6-2]Mezei, Dominik Andras(ハンガリー)
敗復戦 ○[Tフォール、11-0]Soltanli, Chengiz(イスラエル)
3回戦 ●[7-8]Gagnidze, Bagrati(ジョージア)
2回戦 ○[5-3]Nokhodilarimi, Mohammad Ashghar(イラン)
1回戦 BYE
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【80kg級】田中勝大(香川・多度津高) 22位=24選手出場
1回戦 ●[0-8]Nebunishvili, Giorgi(ジョージア)
※敗者復活戦に回れず
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【92kg級】神原弘渡(香川・多度津高) 20位=21選手出場
1回戦 ●[Tフォール、3:23=0-10]Mayilov, Fuad(アゼルバイジャン)
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※敗者復活戦に回れず
【110kg級】出頭海(茨城・鹿島学園高) 19位=23選手出場
1回戦 ●[Tフォール、2:25=0-11]Anirudh, Kumar(インド)
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《国別対抗得点》
[1]イラン 152点、[2]米国 132点、[3]ロシア 116点、[4]アゼルバイジャン 105点、[5]日本 83点、[6]ジョージア 82点
【40kg級】植松夏鈴(東京・安部学院高) 2位=11選手出場
決 勝 ●[2-5]Bekbaulova, Luchana(ロシア)
準決勝 ○[9-6]Samieva, Munojatkhon(ウズベキスタン)
2回戦 ○[Tフォール、3:05=10-0]Sweety, Sweety(インド)
1回戦 ○[Tフォール、0:59=11-0]Lin, Yun(台湾)
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【43kg級】植野晏奈(大阪・堺リベラル高) 5位=16選手出場
3決戦 ●[4-6]Ponomarova, Amina(ウクライナ)
敗復戦 ○[5-0]Vigouroux, Justine Fanny(フランス)
1回戦 ●[2-9]Nazarova, Shahana(アゼルバイジャン)
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【46kg級】元木咲良(埼玉・埼玉栄高) 優勝=18選手出場
決 勝 ○[6-2]Dolgorjav, Otgonjargal(モンゴル)
準決勝 ○[5-2]Bilimbek Kyzy, Kalmira(キルギス)
3回戦 ○[Tフォール、3:51=12-2]Yusifova, Aishan(アゼルバイジャン)
2回戦 ○[8-6]Xie, Xiaomin(中国)
1回戦 ○[8-0]Yanotova, Anastasiya(ベラルーシ)
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【49kg級】藤波朱理(三重・いなべクラブ) 優勝=18選手出場
決 勝 ○[フォール、1:44=9-1]Lukina, Polina(ロシア)
準決勝 ○[3-1]Yepez Guzman, Lucia Yamileth(エクアドル)
3回戦 ○[Tフォール、3:58=10-0]Varakina, Natallia(ベラルーシ)
2回戦 ○[Tフォール、2:56=14-4]Malmgren, Emma Jonna Denise(スウェーデン)
1回戦 BYE
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【53kg級】大野真子(熊本・北稜高) 優勝=24選手出場
決 勝 ○[2-1]Meenakshi, Meenakshi(インド)
準決勝 ○[8-7]Shi, Zhaojing(中国)
3回戦 ○[5-0]Frotscher, Hanna(ドイツ)
2回戦 ○[Tフォール、3:38=10-0]Kamaloglu, Elvira(トルコ)
1回戦 BYE
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【57kg級】尾﨑野乃香(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高) 優勝=24選手出場
決 勝 ○[Tフォール、0:36=10-0]Szel, Anna Hella(ハンガリー)
準決勝 ○[Tフォール、0:20=10-0]Martynava, Aryna(ベラルーシ)
3回戦 ○[Tフォール、0:47=10-0]Sidelnikova, Anastasiia(ロシア)
2回戦 ○[Tフォール、0:22=10-0]Dragas, Veronika(クロアチア)
1回戦 BYE
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【61kg級】高山凛子(愛知・至学館高) 3位=23選手出場
3決戦 ○[5-4]Maksiwava, Alina(ベラルーシ)
準決勝 ●[フォール、0:42=0-4]Kulahina, Antonyna(ウクライナ)
3回戦 ○[2-1]Batkhuyag, Oyungerel(モンゴル)
2回戦 ○[Tフォール、2:45=10-0]Antipova, ,Alina Aleksandra(ラトビア)
1回戦 ○[2-2]Kolawole, Esther Omolayo(ナイジェリア)
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【65kg級】中井ほのか(愛知・至学館高) 優勝=18選手出場
決 勝 ○[2-0]Xinru, Zhou(中国)
準決勝 ○[4-1]Chudyk, Oksana(ウクライナ)
3回戦 ○[5-1]Sonam, Sonam(インド)
2回戦 ○[Tフォール、3:00=10-0]Abdirasulova, Rushana(ウズベキスタン)
1回戦 BYE
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【69kg級】寺本鈴(岐阜・中京学院大附中京高) 3位=16選手出場
3決戦 ○[フォール、10-0]Pajula, Marta(エストニア)
準決勝 ●[フォール、1:45=3-8]Fridlund, Julia Hanna Ellinor(スウェーデン)
2回戦 ○[8-0]Normuminova, Mukhlisa(ウズベキスタン)
1回戦 ○[Tフォール、1:46=10-0]Erol, Betul(トルコ)
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【73kg級】鏡優翔(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高) 優勝=16選手出場
決 勝 ○[Tフォール、3:23=11-0]Qian, Jiang (中国)
準決勝 ○[Tフォール、1:08=10-0]Trifonova, Valeriia(ロシア)
2回戦 ○[Tフォール、2:38=11-0]Oknazarova, Svetlana(ウズベキスタン)
1回戦 ○[Tフォール、3:57=10-0]Dzibuk, Kseniya(ベラルーシ)
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《国別対抗得点》
[1]日本 210点、[2]インド 111点、[3]中国 110点、[4]ロシア 109点、[5]米国 108点、[6]ウクライナ 99点
【45kg級】荒木瑞生(佐賀・鳥栖工高) 5位=18選手出場
3決戦 ●[0-2]Gurbanov, Gurban(アゼルバイジャン)
敗復戦 ○[4-4]Abuladze, Khvicha(ジョージア)
3回戦 ●[Tフォール、2-12]Zavertailo, Hennadii(ウクライナ)
2回戦 ○[9-4]Kamelov, Yeldos(カザフスタン)
1回戦 BYE
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【48kg級】尾西大河(佐賀・鳥栖中) 15位=19選手出場
2回戦 ●[Tフォール、3:25=0-8]Arshad, Arshad(インド)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【51kg級】佐々木航(静岡・飛龍高) 14位=22選手出場
2回戦 ●[10-12]Akberdiev, Baktiiar(キルギス)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【55kg級】谷口虎徹(和歌山・和歌山北高) 22位=24選手出場
2回戦 ●[Tフォール、1:55=0-9]Mustakov, Ilia Dimitrov(ブルガリア)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【60kg級】竹下航生(香川・高松北高) 14位=28選手出場
2回戦 ●[5-6]Hajizada, Adam(アゼルバイジャン)
1回戦 ○[6-0]Haroyan, Vladimir(アルメニア)
※敗者復活戦に回れず
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【65kg級】曽我部京太郎(愛媛・今治西高) 11位=30選手出場
敗復2 ●[2-3]Ghasemi, Hossein Afrasiyab(イラン)
敗復1 ○[10-6]Kesanidi, Konstantinas(リトアニア)
1回戦 ●[6-12]Imadaev, Muslim(ロシア)
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【71kg級】山田脩(千葉・日体大柏高) 2位=29選手出場
決 勝 ○[Tフォール、2:51=12-2]Gutu, Alexandrin(モルドバ)
準決勝 ○[7-1]Gornyashki, Stefanov(ブルガリア)
3回戦 ○[2-0]Ahola, Jimi Juhani(フィンランド)
2回戦 ○[9-0]Eyubov, Veisal(カザフスタン)
1回戦 BYE
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【80kg級】谷崎大造(岐阜・岐南工高) 20位=33選手出場
2回戦 ●[4-9]Gardziola, Adam Mateusz(ポーランド)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【92kg級】三浦哲史(京都・網野高) 12位=21選手出場
3回戦 ●[0-3]Karelson, Richard(エストニア)
2回戦 ○[2-0]Yang, Tianbin(中国)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【110kg級】渡邉荘陽(宮崎・日向学院高) 18位=19選手出場
1回戦 ●[Tフォール、0:34=0-8]Ivanjko, David(クロアチア)
※敗者復活戦に回れず
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《国別対抗得点》
[1]イラン 130点、[2]ロシア 108点、[3]トルコ 91点、[4]ジョージア 89点、[5]ウズベキスタン 83点、[6]アゼルバイジャン 79点、…[12]日本 30点
2018年世界カデット選手権は7月2~8日、クロアチア・ザグレブで行われ、男子フリースタイルはイランが3階級で優勝し、国別対抗得点で152点をマーク。米国に20点の差をつけて優勝した。優勝した45kg級、92kg級、110kg級の選手は、いずれも5月のアジア・カデット選手権(キルギス)に続く優勝だった。
女子は日本が6階級を制したほか、米国が2階級、ロシアとウクライナが1階級ずつ優勝。中国は3階級で決勝に進んだものの、いずれも敗れた。男子グレコローマンはロシア、トルコ、イラン、ウズベキスタンが2階級ずつ優勝。他にモルドバとアルメニアが勝った。
各階級のメダル獲得者は下記の通り。
男子フリースタイル 【45kg級】 【48kg級】 【51kg級】 【55kg級】 【60kg級】 【65kg級】 【71kg級】 【80kg級】 【92kg級】 【110kg級】 《国別対抗得点》
|
男子グレコローマン 【45kg級】 【48kg級】 【51kg級】 【55kg級】 【60kg級】 【65kg級】 【71kg級】 【80kg級】 【92kg級】 【110kg級】 《国別対抗得点》 |
女子 【40kg級】 【43kg級】 【46kg級】 【49kg級】 【53kg級】 【57kg級】 【61kg級】 【65kg級】 【69kg級】 【73kg級】 《国別対抗得点》 |
7月17日(火)~22日(日)にインド・ニューデリーで行われるアジア・ジュニア選手権に下記の男女30選手を派遣する。ジュニアクイーンズカップやJOCジュニアオリンピックの成績によって選考された。。
昨年は、男子フリースタイル66kg級の安楽龍馬(山梨・韮崎工高=現早大)が男子両スタイルを通じて高校生として初めて優勝する明るい材料があったものの、メダルの数は男子フリースタイルが「金1」、男子グレコローマンが「銅1」(当初はメダル0だったが、繰り上げ)、女子は「銀4・銅2」で、国別対抗得点は、それぞれ8位、8位、2位。女子は明治杯全日本選抜選手権と重なって3、4番手選手の派遣だったこともあり、大会史上初めて優勝なしという結果だった。
現地に行きながら計量失格という選手もいて、強化本部会が各世代の強化担当者を集めて緊急ミーティングする事態を引き起こすなど(クリック)、課題を残す大会となった。昨年を払拭する健闘が望まれる。
試合は各階級とも16選手以内の出場を見越し、1日で1回戦~決勝が行われる。出発は男子グレコローマンが7月15日(日)、女子が17日(火)、19日(木)で、いずれも成田空港から日本航空の直行便で向かう。帰国は、それぞれ20日(金)、22日(日)、」24日(火)。
日本選手団は下記の通り。
(注)昨年の男子グレコローマン50kg級の山口秀斗選手は、3位決定戦で敗れて5位でしたが、約1か月後に相手のインド選手のドーピング違反が発覚し、3位に繰り上がり、本人にもメダルが届いています。
7月17日(火) 男子グレコローマン55・63・77・87・130kg級
18日(水) 男子グレコローマン60・67・72・82・97kg級
19日(木) 女子50・55・59・68・76kg級
20日(金) 女子53・57・62・65・72kg級
21日(土) 男子フリースタイル57・65・70・79・97kg級
22日(日) 男子フリースタイル61・74・86・92・125kg級
【総監督】西口茂樹(日本協会強化本部長)
【男子グレコローマン監督】藤波俊一(三重・いなべ総合学園高教)、【同コーチ】長尾武沙士(大阪・興国高教)、飯室 雅規(自衛隊)
【女子監督】金浜良(ジャパンビバレッジ)、【同コーチ】齊藤将士(警視庁)、冨田和秀(自衛隊)
【男子フリースタイル監督】小幡 邦彦(山梨学院大)、【同コーチ】松永共広(神奈川大職)、湯元進一(自衛隊)
【ドクター】北村 大祐(心身障害児総合医療療育センター)、【トレーナー】梶尾安正(あみはりきゅう整骨院グループ)
【帯同審判員】篠原正樹(静岡・吉原工高教)、村田知也(三重・松阪工高教)
【男子グレコローマン】
▼55kg級 片桐大夢(拓 大)
▼60kg級 矢部和希(日体大)
▼63kg級 長澤勇人(日体大)
▼67kg級 田口学容(中京学院大)
▼72kg級 日下 尚(香川・高松北高)
▼77kg級 山﨑翔馬(九州共立大)
▼82kg級 佐々木雄大(明大)
▼87kg級 豊村裕豊(徳山大)
▼97kg級 山中 彬(中 大)
▼130kg級 境 晟道(東洋大)
【女子】
▼50kg級 中村未優(Sports Design Lab)
▼53kg級 今井佑海(京都・海洋高)
▼55kg級 永本聖奈(愛知・至学館高)
▼57kg級 花井瑛絵(至学館大)
▼59kg級 熊野ゆづる(日大)
▼62kg級 近藤 凛(高知南高)
▼65kg級 類家直美(愛知・至学館高)
▼68kg級 早川まい(至学館大)
▼72kg級 進藤芽伊(日体大)
▼76kg級 小松佑寧(法 大)
【男子フリースタイル】
▼57kg級 谷口日向(法 大)
▼61kg級 土屋佑斗(青山学院大)
▼65kg級 谷山拓磨(拓 大)
▼70kg級 志賀晃次郎(拓大)
▼74kg級 梅林太朗(早 大)
▼79kg級 内田貴斗(和歌山・和歌山北高)
▼86kg級 八木海里(中 大)
▼92kg級 大津拓馬(山梨学院大)
▼97kg級 吉田ケイワン(日 大)
▼125kg級 森 右秀(中京学院大)
男子フリースタイルの全日本チームが7月11日、山梨学院大で合宿をスタートした。
7日の世界選手権代表選考プレーオフに6階級がもつれたが、その闘いを経て、アジア大会(8月19~22日、インドネシア)の代表のほか、世界選手権(10月20~22日、ハンガリー)の代表が内定。全階級で選手の目標が定まった。井上謙二・男子フリースタイル強化委員長(自衛隊)は「本当の意味での全日本チームのスタート。心をひとつにする合宿にしたい」と、団結とモチベーションの高揚を求めた。
この合宿は15日までと短いが、22~30日には標高1800メートルの岐阜・濁河(にごりご)温泉での合宿が待っている。今回の合宿で技術を再確認し、高地合宿へと臨みたいという。
合宿には元自衛隊の上田幸夫ドクターが参加。選手のコンディションをチェックしてくれた。同ドクターは濁河温泉での合宿にも参加してくれるそうで、体調維持の面でも万全を尽くしたアジア大会前を迎える。
(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)
アジア大会に続いて世界選手権も代表決定! 10月の世界選手権(ハンガリー)の代表決定プレーオフの男子フリースタイル74kg級は、昨年70kg級世界選手権銅メダリストで階級を上げて全日本選手権を制した藤波勇飛(山梨学院大)が、6月の全日本選抜選手権優勝の保坂健(自衛隊)に5分9秒、14−2のクニカルフォールで勝利。世界選手権代表をものにした。
5月上旬、練習中のアクシデントによる顔面骨折から約2ヶ月が経過した。5月中旬の東日本学生リーグ戦に無理をして出場したことが影響したのか、予想以上に治りが遅く、6月の全日本選抜選手権を断腸の思いで欠場した。多彩な技を持つ藤波が出場すれば、どんな形であっても優勝した可能性は高いが、その分、けがの治りが遅くなり、今度は8月中旬に控えるアジア大会に影響が出る可能性があったからだ。
アジア大会への抱負を問われると「普通に勝ちます」と平然と話す。そんな藤波だからこそ、プレーオフは、それ以上に平常心で勝つはずだったが、メンタルを左右する出来事が2つあった。1つ目は、妹の藤波朱理(三重・いなべクラブ)が同時期にクロアチアで行われた世界カデット選手権に出場し、中学生で唯一優勝したことだった。
藤波は「試合の前日に、妹が結果を出して、『勝てよ』というメッセージを送ってきた」と、兄妹間でやり取りがあったことを明かした。妹も約1年間、公式戦で負けなしと飛ぶ鳥を落とす勢いで勝ち続けている。力強い応援と思われるが、「負けられない」というプレッシャーになってしまった面があったようだ。
気合を入れた藤波だったが、その気合が空回りするアクシデント。「ウォーミングアップしすぎちゃった。試合前のルーティーンでジャンプするようにしているんですが、両足がつってしまって、本当に痛くて『終わったな…』と一瞬思いました」。
「自分の動きができなかった」と振り返ったが、マット上ではそんなアクシデントを微塵も感じさせないパフォーマンスを展開。スピーディーでダイナミックな技を次々と決めて会場を沸かせた。
2つ目は、初めて経験するワンマッチ形式の試合だったこと。「1回しか試合がないプレーオフは難しかった。ワールドカップなどのリーグ戦で1日1試合という経験はあるけど、このようなワンマッチは初めて。個人戦のトーナメントでは、強い選手とは決勝戦など上の方で当たることが多いので、初戦から少しずつ調子を上げることができるんですけどね」。
プレーオフとしての闘い方を学んだことに目をキラキラさせていた藤波。究極のワンマッチを制して、勝負強さに磨きがかかり、来月のアジア大会ではさらなるパフォーマンスを発揮してくれるだろうか。
世界カデット選手権の歴代優勝選手・日本選手成績一覧は下記の通り。
《大会要項》 / 《出場申込書》 / 《ビーチレスリング・ルール》
【主 催】公益財団法人 日本レスリング協会
【共 催】大洗町 茨城県レスリング協会
【特別協賛】株式会社 ドン・キホーテ
【協 賛】 (株) 明治 アシックスジャパン(株)
(株)ジャパンビバレッジホールディングス
(株)カミチクホールディングス (株)ココロカ
【後 援】一般社団法人 大洗観光協会
【主 管】ビーチ・レスリング実行委員会 大洗のまつり実行委員会
【期 日】平成30年8月11日(土・祝)
(1)受 付:午前8時00分~午前9時00分
(2)開会式:午前9時30分(ルール説明は、開会式終了後に行う)
(3)試合開始:午前10時00分
【会 場】茨城県大洗サンビーチ海水浴場
(交 通)大洗鹿島線「大洗駅」下車 徒歩25分
北関東自動車道「水戸大洗インター」出口
【規 定】
(1) 世界レスリング連盟(UWW)ビーチ・レスリング導入ルール、及び一部国内ルールを適用する。
(2)試合時間 3分(1ピリオド制)
(3)年齢グループ ① 中学生の部 ② 高校生の部 ③ シニアの部(18歳以上)
(4)スタイル ① 男子ビーチ・レスリング ② 女子ビーチ・レスリング
(5)クラス ① 軽量級、② 中量級v③ 重量級、の3階級とする。計量は行わず、実行委員会が参加者の体重によって分類し抽選する。
【参加資格】
(1)健康診断を受け健康であることが証明された者。
(2)スポーツ傷害保険に必ず加入のこと。未加入の場合は、出場できません。
(3)当日は、健康診断(メディカルチェック)を行う。
【表 彰】
(1)1位・2位・3位の選手にメダルを授与する。
(2)最優秀選手賞として「ドン・キホーテ杯」を授与する。
(3)優秀選手賞を授与する。
【申し込み】
別紙、参加申込書に必要事項を記入の上、現金書留にて参加料を添えて、下記まで郵送のこと。但し、「中学生の部」と「高校生の部」の参加料は無料ですので、参加申込書のみを郵送のこと。
(注)中学生は、保護者の同意を得ること。
*試合当日の参加は認めません。
【参加料】シニアの部(18歳以上)は、1,000円 (一人)
*申し込み後の参加料の返金はいたしませんので、予めご了承ください。「中学生の部」と「高校生の部」の参加料は無料です。
《郵送先》〒150-8050東京都渋谷区神南1-1-1
(公財)日本レスリング協会 ビーチ・レスリング大会実行委員会
TEL:03-3481-2354 FAX:03-3481-2356
【締切り】「平成30年7月27日(金)」必着のこと。
【その他】
(1)UWWプログラム「ビーチ・レスリング」の導入ルールを参照にすること。
(2)雨天決行。ただし、荒天・緊急時等の場合(注意報、警報等の発令時)は、中止とします。(日本協会HPに掲載)
(3)競技中の疾病傷害などの応急処置は主催者で行うが、その後の責任は負わない。選手は、保険証を持参し参加すること。
(4)変更があった場合には、日本協会HPに掲載する。
(5)スポーツ傷害保険に未加入の場合は、出場できません。
(6)個人情報の取扱いについては、「ドン・キホーテ杯」全日本ビーチ・レスリング選手権大会及びビーチレスリングの普及・強化事業に関する目的以外には使用しません。
11月12日(月)~18日(日)にルーマニア・ブカレストで行われるU-23(23歳以下)世界選手権の大会要項が明らかとなり、男子グレコローマン、女子、男子フリースタイルの順で行われることが分かった。
11月10日(土)~11日(日)に大阪・ラクタブドーム(旧なみはやドーム)で全日本大学選手権が予定されており、男子フリースタイルの大学選手の参加は難しいと思われていたが、15日までに現地に到着することはできるので、日程的には可能な状況となった。
12日(月) 男子グレコローマン55・63・77・87・130kg級
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13日(火) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
男子グレコローマン60・67・72・82・97kg級
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14日(水) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
女子50・55・59・68・76kg級
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15日(木) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
女子53・57・62・6572kg級
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16日(金) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
男子フリースタイル57・65・70・79・97kg級
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17日(土) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
男子フリースタイル61・74・86・92・125kg級
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18日(日) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
東日本学生連盟主管の2018年秋以降の大会日程が確定した。10月18日(木)~19日(金)の全日本大学グレコローマン選手権と11月26日(月)~28日(水)の東日本秋季学生選手権(新人戦・選手権の部)は東京・駒沢屋内球技場での開催となる。
西日本の大会を含め、8月以降の学生の大会日程は下記の通り。8月28日(火)~31日(金)の全日本学生選手権(東京・駒沢体育館)は、第1・2日が男子フリースタイル、第2日が女子、第3・4日が男子グレコローマン。男子は従来通り1回戦~決勝を2日間かけて行い、2日目は2kgオーバーで計量する。
全日本大学グレコローマン選手権と全日本大学選手権の大会スケジュールは未定。1日で決勝までをやるか、2日間にまたがってやるなどは、全日本学生選手権の最中に行われる全日本学生連盟の会議で決定される。
8月28日(火)~31日(金): 全日本学生選手権(東京・駒沢体育館)
10月12日(金)~14日(日): 西日本学生選手権(大阪・堺市金岡公園体育館)
10月18日(木)~19日(金): 全日本大学グレコローマン選手権(東京・駒沢屋内球技場)
11月10日(土)~11日(日): 全日本大学選手権(大阪・ラクタブドーム=旧なみはやドーム)
11月26日(月)~28日(水): 東日本秋季学生選手権/新人戦・選手権の部(東京・駒沢屋内球技場)
12月1日(土)~2日(日): 西日本学生秋季リーグ戦(大阪・堺市金岡公園体育館)
(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)
“新旧神童対決”を制して世界代表を決めた! 10月の世界選手権(ハンガリー)の代表決定プレーオフの男子フリースタイル65kg級は、明治杯全日本選抜選手権優勝の乙黒拓斗(山梨学院大)が、同級全日本選手権優勝の高谷大地(自衛隊)に1分55秒、11−0のテクニカルフォールで勝利。19歳で世界選手権出場を手にした。
対戦相手の高谷も5年前の全日本選抜選手権を18歳で制して話題になった強豪。乙黒は「高谷選手は強いので」と警戒していたが、スタンドから何度もタックルを決めて大差で決着。全10試合を行った今回のプレーオフの1試合目が乙黒で、2試合目には兄の圭祐(山梨学院大)。ともに勝ち、兄弟そろって切符をつかんだ。
乙黒は内容に関して、「たまたま相手とのレスリングが噛み合っただけ。1本、2本と流れよく取れる時は、あんな感じで勝つ」と振り返り、勝因は終始自分の流れに持っていけたことだったようだ。
ただ、試合中にマットで動けなくなり、ドクターが駆けつけるシーンも。周囲をヒヤリとさせた。2年前には前十字じん帯を断裂して長期離脱を余儀なくされ、昨年もけがで途中棄権した大会もあったが、今回は「足がつっただけ」と大事ではなかった。すぐに試合に戻れ、「心配したのはそこだけだった」と振り返った。
スタンドからのタックルを何度も決めて会場を沸かせたが、「連携技を出せなかったのが課題ですね。(スタンドからグラウンドなどの)連続技が使えたらもっと楽だったと思います。技が単発になってしまったのが反省点」と、快勝でも課題を明確にする姿は、19歳としては頼もしい限りだ。
今回の世界選手権メンバーには、乙黒の仲間がたくさんいる。まずは所属の山梨学院大勢。現役世界王者の高橋侑希(ALSOK=同大OB)をはじめ、男子フリースタイル勢は4人が同門。さらに、囲み取材中に「少しだけお時間よろしいですか? 記念撮影をしたいんです」と声をかけてきたのは、JOCエリートアカデミー時代の仲間たち。そこには、白井勝太(日大大学院)や、向田真優(至学館大)、そして同じプレーオフで世界選手権代表を手中にした須崎優衣(早大)の姿も。
今でこそ所属は違うものの、中学高校時代は生活すべてをともにしてきた大切な仲間たち。乙黒兄弟を含めて今回の世界選手権にはアカデミー出身者が5人も出場する。乙黒は「アカデミーや山梨学院のみんながいるから心強い」と心配事はなさそうだ。
サッカーワールドカップでは、フランスの19歳、キリアン・エムバペの大活躍が決勝進出の原動力になった。日本の19歳、乙黒拓斗もハンガリーでの世界デビューで躍動できるか!?
カナダカップで優勝したエリカ・ウィーブ(カナダ)
女子と男子フリースタイルのカナダ・カップは7月7日、グエルフで行われ、女子はカナダ、ロシア、中国などが参加。76kg級は2016年リオデジャネイロ・オリンピック75kg級優勝のエリカ・ウィーブ(カナダ)が、決勝で昨年の世界選手権75kg級3位のジャスティナ・ディスタシオ(カナダ)を破って優勝した。
ウィーブは今年3月のワールドカップ(群馬・高崎市)は72kg級で闘っていたが、2月のクリッパン国際大会(スウェーデン=3位)とウクライナ国際大会(優勝)、4月のコモンウエルス大会(オーストラリア=優勝)はいずれも76kg級で優勝していた。
53kg級はクリッパン女子国際大会と欧州選手権優勝のスタルビラ・オーシュシュ(ロシア)が勝ち、57kg級は欧州選手権2位のイリナ・オロゴノワ(ロシア)が制した。
男子フリースタイルは、74kg級を60kg級時代に世界2位の実績を持つフランクリン・ゴメス・マトス(プエルトリコ)が制した。今年から74kg級で闘っており、世界選手権も74kg級に出場することが予想される。
ロシア・レスリング界のエース、アブデュラシド・サデュラエフは、今年も97kg級で世界一を目指すか-。ロシア・レスリング協会のホームページは7月12日、86kg級で2016年リオデジャネイロ・オリンピックを含めて3度世界一に輝いたサデュラエフのインタビューを掲載。同選手は、今年は92kg級で闘ってきたが、10月の世界選手権(ハンガリー)は97kg級へ挑む気持ちを表した。
サデュラエフは、昨年の世界選手権は97kg級にアップし、決勝で同オリンピック王者のカイル・スナイダー(米国)と対戦。オリンピック王者同士の激突として注目された闘いは、一進一退の末、5-6で敗れ、世界一を逃した。
その後、階級区分が変わり、今年1月のヤリギン国際大会(ロシア)や4月の欧州選手権は92kg級に出場して優勝し。この階級は非オリンピック階級であるため、2020年東京オリンピックでは86kg級と97kg級のどちらを選ぶのかと、その時期が注目されていた。
今回のインタビューでは「86kg級には戻れない。ベスト体重が95~96kg級の自分にとって97kg級での闘いはきついが、オリンピックまで2年。今が決断の時だ」と話した。7月末に予定されているロシア選手権では97kg級に出場する見込みという。
現在、ダゲスタン共和国での合同合宿に参加しているが、リオデジャネイロ・オリンピック57kg級銀メダルの樋口黎ら日体大の選手も参加中。サデュラエフは「日本選手がいるとは思わなかった。彼らに会えたとことは、とてもうれしく思います。ダゲスタンでの練習は、彼らの強化に大いに役立つでしょう」とコメントした。
金正淑大統領夫人のフォガト家訪問を報じるKOREA.net
今年4月に封切りされたインドのレスリング映画、本協会推薦の「ダンガル きっと強くなる」。女性のスポーツ界への進出が描かれており、「女性に夢を与える映画」として評判が高いが、韓国の文在寅大統領の妻、金正淑夫人もこの映画に感動。大統領のインド訪問に同行した際、モデルとなったギータ、バビータの姉妹選手を含めたフォガト家族と対面した。
韓国のメディアによると、金正淑夫人は大統領のインド訪問に先立つ7月4日、ソウル市内でインド人留学生とともに「ダンガル きっと強くなる」を鑑賞。「世界の女性の人権にとって有意義な映画。インドの親子関係は韓国と似ている。インドの人々がより親しく感じられた」と話していた。
大統領夫妻は8日からインドを訪問。金正淑夫人は10日、大統領と別行動でフォガト家族と会った。父のフォガト・マハビール・シン氏に「映画を見ながら、ギータとバビータをすごく応援した。あの時代、女性がレスリングするのはすごく大変だったはずだ。素晴らしい選手になって、娘を誇りに思うだろう」と話した。
ギータ選手が「母も私たちの面倒を見てくれたんです」と説明すると、「家族全員が金メダルです」と称賛した。
「ダンガル きっと強くなる」は現在も全国の下記の劇場で上映中。
■2018年4月10日: 「魂が震えた!」…レスリング映画「ダンガル」が初日満足度ランキングの第1位へ
■2018年4月5日: インドのレスリング映画「ダンガル きっと強くなる」が4月6日に公開
■2018年2月20日:【特集】感動のオンパレード!…「ダンガル」鑑賞の全日本選手
■2018年2月20日:【特集】全日本チームの試写会で感動の渦…映画「ダンガル きっと、つよくなる」がレスリング界にもたらすもの
■2018年2月10日:父と娘の愛情物語に感動…レスリング映画「ダンガル きっと、つよくなる」の応援団結成イベント
■2018年1月27日:インドのレスリング映画「ダンガル きっと、つよくなる」は4月6日公開、日本協会の推薦映画へ
インドへ向かった男子グレコローマン・チーム=チーム提供
7月17日(火)~22日(日)にインド・ニューデリーで行われるアジア・ジュニア選手権に出場する男子グレコローマン・チームが15日、成田空港発の日本航空で出発した。
昨年は現地に行ってから体重が落ちず、計量失格した選手がいるなど後味の悪い結果となった大会。それもあって、これまでは3スタイルを通じた団長や総監督が同行することはなかった大会だが、今年は西口茂樹強化本部長が総監督として参加。3スタイルにわたって統括し、汚名返上と好成績を目指す。
西口総監督は「チームをしっかり引き締めたい。3スタイルに共通して言えることだが、守りに入らないこと。守り切って勝っても意味はない。最後まで積極的に攻撃するレスリングをさせたい」と話した。
特に、この日出発のグレコローマンでは、今月初めの世界カデット選手権(クロアチア)に参加した中森昭平監督(広島・三次高教)から「リードしていながら、守りに入って逆転されたケースが多かった」との報告を受けており、その課題の克服を目指すという。
昨年の反省をふまえ、選手は出発の前日に東京・味の素トレーニングセンターに集合。調整練習をして体重を測り、万全を期しての移動。男子グレコローマンの藤波俊一監督(三重・いなべ総合学園高教)は「去年の二の舞は演じない。どの選手も最高のコンディションで臨ませたい」と話す。
昨年の男子グレコローマンは、4選手が3位決定戦に進みながら全員が敗れ、5位が最高だった。「強化本部長の帯同は、やはり気が引き締まる。今年は絶対にメダルを持って帰国したい」と話した。
このあと、女子チームが17日(火)、男子フリースタイル・チームが19日(木)に出発する。
7月17日(火) 男子グレコローマン55・63・77・87・130kg級
18日(水) 男子グレコローマン60・67・72・82・97kg級
19日(木) 女子50・55・59・68・76kg級
20日(金) 女子53・57・62・65・72kg級
21日(土) 男子フリースタイル57・65・70・79・97kg級
22日(日) 男子フリースタイル61・74・86・92・125kg級
【総監督】西口茂樹(日本協会強化本部長)
【男子グレコローマン監督】藤波俊一(三重・いなべ総合学園高教)、【同コーチ】長尾武沙士(大阪・興国高教)、飯室雅規(自衛隊)
【女子監督】金浜良(ジャパンビバレッジ)、【同コーチ】齊藤将士(警視庁)、冨田和秀(自衛隊)
【男子フリースタイル監督】小幡邦彦(山梨学院大職)、【同コーチ】松永共広(神奈川大職)、湯元進一(自衛隊)
【ドクター】北村大祐(心身障害児総合医療療育センター)、【トレーナー】梶尾安正(あみはりきゅう整骨院グループ)
【帯同審判員】篠原正樹(静岡・吉原工高教)、村田知也(三重・松阪工高教)
【男子グレコローマン】
▼55kg級 片桐大夢(拓 大)
▼60kg級 矢部和希(日体大)
▼63kg級 長澤勇人(日体大)
▼67kg級 田口学容(中京学院大)
▼72kg級 日下 尚(香川・高松北高)
▼77kg級 山﨑翔馬(九州共立大)
▼82kg級 佐々木雄大(明 大)
▼87kg級 豊村裕豊(徳山大)
▼97kg級 山中 彬(中 大)
▼130kg級 境 晟道(東洋大)
【女子】
▼50kg級 中村未優(Sports Design Lab)
▼53kg級 今井佑海(京都・海洋高)
▼55kg級 永本聖奈(愛知・至学館高)
▼57kg級 花井瑛絵(至学館大)
▼59kg級 熊野ゆづる(日 大)
▼62kg級 近藤 凛(高知南高)
▼65kg級 類家直美(愛知・至学館高)
▼68kg級 早川まい(至学館大)
▼72kg級 進藤芽伊(日体大)
▼76kg級 小松佑寧(法 大)
【男子フリースタイル】
▼57kg級 谷口日向(法 大)
▼61kg級 土屋佑斗(青山学院大)
▼65kg級 谷山拓磨(拓 大)
▼70kg級 志賀晃次郎(拓 大)
▼74kg級 梅林太朗(早 大)
▼79kg級 内田貴斗(和歌山・和歌山北高)
▼86kg級 八木海里(中 大)
▼92kg級 大津拓馬(山梨学院大)
▼97kg級 吉田ケイワン(日 大)
▼125kg級 森 右秀(中京学院大)