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トルコ遠征の男子グレコローマン全日本チームが帰国

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トルコ遠征から帰国した選手に熱き思いを伝えた松本慎吾・男子グレコローマン強化委員長

 トルコ・イスタンブールで行われた男子グレコローマン「ベービ・エムレ&ハミト・カプラン国際大会」に出場した男子グレコローマンの全日本チームが7月24日、成田空港に帰国した。

 世界レスリング連盟(UWW)のランキング決定大会。世界王者も出場した階級もあるハイレベルな大会で、「銀1個・銅3個」を取っての帰国。しかし、一番いい色のメダルがなく、松本慎吾・男子グレコローマン強化委員長(日体大教)は厳しい表情。第一声は「優勝選手を出せなかったのが反省点」。課題の残る遠征だったようだ。

 「勝てる試合を落とした選手が多かった」とのことで、当面の目標のアジア大会に向けて「しっかり修正したい。アジア大会では金メダル獲得を目指す」ときっぱり。

 そんな中でも、87kg級の角雅人(自衛隊)が銅メダルを取り、アジア選手権2位を含めて昨年末からの国際大会でコンスタントに好成績を残していることが、重量級の底上げという意味で価値ある成績と言えよう。松本委員長も「一定のレベルにはいっている」と評価した。それでも、「同じくらいのレベルの選手はたくさんいる」とも言い、「そこを勝ち切れる強さを目指して、さらに力をつけさせたい」と期待した。

 この種の国際大会では、地元選手の反則を見逃すなどの地元びいき判定がつきもの。選手の口から出てくることはなかったが、今大会でも少なからずあったようだ。松本委員長は、その事実を認めながらも、「どんことがあっても勝たないとならない。そこを勝つことが、本物の強さ。それがなかったから負けた」と、ここでも厳しい姿勢を見せた。

 空港での最後のミーティングでは、「全階級でオリンピックに行けるよう、コーチは全力を尽くす。厳しいことも言うが、頑張ってほしい」と熱い思いを伝えた。

 このあと、8月4~9日に群馬・草津で、9~17日に東京・味の素トレーニングセンターで合宿し、アジア大会へ臨む。


メダル獲得選手。左から角雅人、屋比久翔平、清水早伸、田野倉翔太

 ■55kg級銀メダル・田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)「(復帰して)体力的にどうかのかな、という面がありましたが、思った以上に体力が戻っていて、リカバリー面とかもうまくいきました。それだけに、優勝できなかったのが悔しい。今回負けてよかった、となるようにします。簡単に勝たせてはもらえないけど、しっかり練習すれば(世界王者は)いける、というものが見えた大会です。でも、練習しなければ勝てない。この夏、どこまで自分の体を作れるかです。とにかく練習です」

 ■60kg級銅メダル・清水早伸(自衛隊)「久しぶりのメダルです。田野倉選手と一緒に行って、決勝で勝った時以来ですね(注=2013年ハンガリーGPのこと。厳密には、その8ヶ月後のNYACホリデー国際大会で銅メダルを取っている)。2回戦でリフト技にかかってしまい、追いつけなかった。そこで落ち込んでしまったけど、日本の60kg級は強いところを見せたかったので、持ち直しました。敗者復活戦と3位決定戦は翌日だったので、夜にビデオで徹底的に研究しました。研究勝ちです。国際大会でメダルを取れる実力があるところを見せたかったので、メダル獲得は自信になります。全日本選手権でも頑張り、次の国際大会は金メダル持ち帰ります」

 ■77kg級銅メダル・屋比久翔平(ALSOK)「久々のメダルでしたけど、内容が内容だったので…。もっと練習して、アジア大会では優勝できるように頑張ります。(テクニカルフォール勝ちの)1回戦からしてリフトで上げられ、準決勝、3位決定戦も押し込まれていた。3位決定戦の相手は去年の世界選手権で勝っている相手なので、もっと楽に勝たないとならなかった。構え、体の使い方などを再確認したい」

 ■87kg級銅メダル・角雅人(自衛隊)「2回戦のアゼルバイジャン戦が駄目だった。組み手、戦略すべてが駄目で、自分の形ができなかった。強い選手が相手でも互角近くに闘えなければならない。松本監督から『コンスタントに結果を出さなければ駄目だぞ』と言われ、気持ちを切り替えて敗者復活戦に臨むことができました。メダルは取りましたが、優勝じゃないから、自信とかまでは…。このあと、アジア大会、世界選手権と続きますが、自分の力を出し切って、上位を目指します」


イランが通算11階級で優勝…2018年アジア・ジュニア選手権

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 2018年アジア・ジュニア選手権は7月17~22日、インド・ニューデリーで行われ、男子グレコローマンはイランが6階級で優勝、カザフスタンが2階級で勝ち、ウズベキスタンとインドが1階級ずつ勝った。イランは男子フリースタイルでも5階級を制した。他に、インドとウズベキスタンが2階級で勝ち、日本が1階級で優勝。

 女子は日本が50~59kg級の軽中量5階級を含めて7階級を制覇。キルギスが2階級で勝ち、カザフスタンが1階級で優勝。一昨年5階級、昨年4階級を制した中国は、優勝がなかったものの、国別対抗得点は2位だった。

 各階級のメダル獲得選手は下記の通り。


男子グレコローマン

 【55kg級】
[1]Naserpour, Pouya Mohammad(イラン)
[2]Vijay, Vijay(インド)
[3]Abdurakhmanov, Arslan(カザフスタン)
[3]Jeong, Yeongwoo(韓国)

 【60kg級】
[1]Kabdunassarov, Galym(カザフスタン)
[2]Nejati, Ali Reza Ayat Ollah(イラン)
[3]矢部和希(日本)
[3]Tirkashev, Turabek(ウズベキスタン)

 【63kg級】
[1]Maroufkhani Imcheh, Bahram(イラン)
[2]Kuziev, Kamol(ウズベキスタン)
[3]Assembayev, Tilek(カザフスタン)
[3]Satarov, Eldiiar(キルギス)

 【67kg級】
[1]Bekenov, Merey(カザフスタン)
[2]Ibragimov, Khalmurat(キルギス)
[3]Bakhshilloev, Makhmud(ウズベキスタン)
[3]Imentalabfoumani, Sajjad Ali(イラン)

 【72kg級】
[1]Kaviyaninejad, Amin Yavar(イラン)
[2]Nazarbaev, Beksultan(キルギス)
[3]Khasanov, Bakhtovar(タジキスタン)
[3]日下尚(日本)

 【77kg級】
[1]Sajan, Sajan(インド)
[2]Afifi, Shayan Hossein(イラン)
[3]Bekturdiev, Temirlan(キルギス)
[3]Lee, Seunghwan(韓国)

 【82kg級】
[1]Forouzandeh Ghojehbeiglou, Hosein Jahanbakhsh(イラン)
[2]Salidinov, Azat(キルギス)
[3]Rylskiy, Stanislav(カザフスタン)
[3]Kim, Inseob(韓国)

 【87kg級】
[1]Saravi, Mohammadhadi Abdollah(イラン)
[2]Kaisaier, Maimaiti(中国)
[3]Sunil, Kumar(インド)
[3]Temirbek, Sanzhar(カザフスタン)

 【97kg級】
[1]Mamajanov, Temur Mirzo(ウズベキスタン)
[2]Dadkhah Ghasem Abadi, Vahid(イラン)
[3]Sherimbekov, Daniiar(キルギス)
[3]Kundu, Viresh(インド)

 【130kg級】
[1]Mirzazadeh, Amin Mohammadzaman(イラン)
[2]Panwar, Aryan(インド)
[3]Savenko, Anton(カザフスタン)
[3]Vakhobov, Azmuddin(タジキスタン)

 《国別対抗得点》
[1]イラン 225点
[2]カザフスタン 147点
[3]キルギス 135点
[4]インド 129点
[5]ウズベキスタン 117点
[6]日 本  102点

男子フリースタイル

 【57kg級】
[1]Abdullaev, Gulomjon(ウズベキスタン)
[2]Naveen, Naveen(インド)
[3]Smanbekov , Almaz(キルギス)
[3]Alijanzadehjouybari, Reza Mohsen(イラン)

 【61kg級】
[1]Rakhmonov, Abbos(ウズベキスタン)
[2]Talgat, Syrbaz(カザフスタン)
[3]Kokate, Suraj Rajkumar(インド)
[3]Cho, Minsu(韓国)

 【65kg級】
[1]谷山拓磨(日本)
[2]Akmataliev , Ernazar(キルギス)
[3]Karan, Karan(インド)
[3]Maghsoudi, Amirhossein Azim(イラン)

 【70kg級】
[1]Kavousi, Amirhossein Morteza Gholi(イラン)
[2]Kaliramana, Vishal(インド)
[3]志賀晃次郎(日本)
[3]Kaipanov, Nurkozha(カザフスタン)

 【74kg級】
[1]Rathi, Sachin(インド)
[2]Byambasuren, Bat-Erdene(モンゴル)
[3]Savadkouhi, Ali Bakhtiar(イラン)
[3]梅林太朗(日本)

 【79kg級】
[1]Gholami, Sajjad Saberali(イラン)
[2]Giri, Sachin(インド)
[3]Rakhimov, Mukhammadrasul(ウズベキスタン)
[3]内田貴斗(日本)

 【86kg級】
[1]Punia, Deepak(インド)
[2]Gajyyev,Azat(トルクメニスタン)
[3]Taalaibek Uulu , Dinislambek(キルギス)
[3]Seyedi, Seyedsajjad Seyedmehdi(イラン)

 【92kg級】
[1]Foroutanrami, Abbas Ali(イラン)
[2]大津拓馬(日本)
[3]Yergali, Alisher(カザフスタン)
[4]Habila, Awusayiman(中国)

 【97kg級】
[1]Azizi, Sajad Gholamhossein(イラン)
[2]Bakytkhanov, Serik(カザフスタン)
[3]Nurdavletov , Kunai(キルギス)
[3]Han, Hyunsu(韓国)

 【125kg級】
[1]Yari, Amir Nader(イラン)
[2]Rakhimov, Khasanboy(ウズベキスタン)
[3]Mohit, Mohit(インド)
[3]Eyubov, Omar(カザフスタン)

 《国別対抗得点》
[1]イラン 189点
[2]インド 173点
[3]ウズベキスタン 128点
[4]日 本  126点
[5]カザフスタン 125点
[6]キルギス 91点

女子

 【50kg級】
[1]中村未優(日本)
[2]Zhong, Yumei(中国)
[3]Nandintsetseg, Anudari(モンゴル)
[3]Zakshevskaya, Marina(カザフスタン)

 【53kg級】
[1]今井佑海(日本)
[2]Zhong, Yuhong(中国)
[3]Shinde, Swati Sanjay(インド)
[3]Batbaatar, Enkhtsetseg(モンゴル)

 【55kg級】
[1]永本聖奈(日本)
[2]Hou, Jiajing(中国)
[3]Bayaraa, Khaliunaa(モンゴル)
[3]Reena, Reena(インド)

 【57kg級】
[1]花井瑛絵(日本)
[2]Mansi, Mansi(インド)
[3]Assanova, Zhanerke(カザフスタン)
[3]Qi, Zhang(中国)

 【59kg級】
[1]熊野ゆづる(日本)
[2]Esenbaeva, Nabira(ウズベキスタン)
[3]Ulziisaikhan, Purevsuren(モンゴル)
[3]Shi, Juanjuan(中国)

 【62kg級】
[1]Kuznetsova, Irina(カザフスタン)
[2]近藤凛(日本)
[3]Choi, Seeun(韓国)
[3]Sun, Xinyuan(中国)

 【65kg級】
[1]類家直美(日本)
[2]Wu, Yaru(中国)
[3]Enkhsaikhan, Delgermaa(モンゴル)
[3]Baltaniyazova, Bakhtigul(ウズベキスタン)

 【68kg級】
[1]Zhumanazarova , Meerim(キルギス)
[2]Kakran, Divya(インド)
[3]Zhang, Man(中国)
[3]Park, Hyeonyeong(韓国)

 【72kg級】
[1]進藤芽伊(日本)
[2]Tsermaa, Khulan(モンゴル)
[3]Chang, Hui Tsz(台湾)
[3]Zhapparova, Gulnaz(カザフスタン)

 【76kg級】
[1]Medet Kyzy, Aiperi(キルギス)
[2]Ding, Yuzhen(中国)
[3]Karuna, Karuna(インド)
[4]Batchuluuo, yunbagana(モンゴル)

 《国別対抗得点》
[1]日 本  213点
[2]中 国  168点
[3]インド  135点
[4]カザフスタン  123点
[5]モンゴル  113点
[6]ウズベキスタン 94点

 

8.3第1回アジア・スクールボーイ選手権(イラン)にフリースタイル9選手を派遣

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 8月3日(金)にイラン・カラジで行われる第1回アジア・スクールボーイ(14~15歳)選手権に、下記のフリースタイル9選手を派遣する(38kg級は派遣なし)。8選手が今年の全国中学生選手権の優勝選手で、57kg級の高橋海大(東京・稲付中=JOCエリートアカデミー)は今月の世界カデット選手権(クロアチア)2位に入賞した選手。他に、5月のアジア・カデット選手権(ウズベキスタン)に出場した選手が2人いるメンバー。

 大会はグレコローマンも行われるが、日本のこの世代ではグレコローマンの経験が少なく、安全確保の観点と、大会開催が急に決まり予選会を実施するだけの期間がなかったため、今年はは派遣を見送った。

 この大会は、アジアの若年層の強化と普及のため、今年から実施される。イランは宗教上の理由で女子はやっていないので、女子は11月に日本で行われる。

 チームは7月30日(月)の深夜に羽田空港から出発し、ドーハを経由してイランに入る。帰国は8月5日(日)。


役員

【総監督】沼尻久(全国中学生連盟会長)

【監督】豊田聡(全国中学生連盟理事長)、【コーチ】前田翔吾(JOCアシスタントナショナルコーチ/クリナップ)、丹下一(全国中学生連盟副理事長)

【ドクター】横部旬哉(自衛隊富士病院)、【トレーナー】梶尾安正(あみ鍼灸・整骨院グループ)

【総務】ジャボ・エスファンジャーニ(千葉・市川コシティクラブ)、【帯同審判】浦田享(富山・藤園南幼稚園教)


選手

 【男子フリースタイル】
▼41kg級 高野航成(茨城・取手二中=パラエストラ)
▼44kg級 西内悠人(高知・高知南中=高知クラブ)
▼48kg級 尾西大河(福岡・鳥栖クラブ)
▼52kg級 弓矢健人(三重・いなべクラブ
▼57kg級 高橋海大(東京・稲付中=JOCエリートアカデミー)
▼62kg級 荻野海志(埼玉・埼玉栄中)
▼68kg級 林 拳進(埼玉・埼玉栄中)
▼75kg級 五十嵐文彌(埼玉・埼玉栄中)
▼85kg級 北脇 香(東京・日本工大駒場中)

【再掲載=当日参加OK】8.11ドン・キホーテ杯全日本ビーチ選手権/実施要項・出場申込書

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※当日の参加もOKとなりました。ただし、スポーツ傷害保険に加入していることが条件です

《大会要項》《出場申込書》《ビーチレスリング・ルール》


【主 催】公益財団法人 日本レスリング協会

【共 催】大洗町   茨城県レスリング協会

【特別協賛】株式会社 ドン・キホーテ

【協 賛】 (株) 明治  アシックスジャパン(株) 
    (株)ジャパンビバレッジホールディングス
    (株)カミチクホールディングス (株)ココロカ

【後 援】一般社団法人 大洗観光協会

【主 管】ビーチ・レスリング実行委員会   大洗のまつり実行委員会

【期 日】平成30年8月11日(土・祝)
(1)受 付:午前8時00分~午前9時00分
(2)開会式:午前9時30分(ルール説明は、開会式終了後に行う)
(3)試合開始:午前10時00分

【会 場】茨城県大洗サンビーチ海水浴場
(交 通)大洗鹿島線「大洗駅」下車 徒歩25分
 北関東自動車道「水戸大洗インター」出口

【規 定】
(1) 世界レスリング連盟(UWW)ビーチ・レスリング導入ルール、及び一部国内ルールを適用する。

(2)試合時間  3分(1ピリオド制)

(3)年齢グループ ① 中学生の部  ② 高校生の部  ③ シニアの部(18歳以上)

(4)スタイル ① 男子ビーチ・レスリング   ② 女子ビーチ・レスリング

(5)クラス ① 軽量級、② 中量級v③ 重量級、の3階級とする。計量は行わず、実行委員会が参加者の体重によって分類し抽選する。

【参加資格】
(1)健康診断を受け健康であることが証明された者。

(2)スポーツ傷害保険に必ず加入のこと。未加入の場合は、出場できません。

(3)当日は、健康診断(メディカルチェック)を行う。

【表 彰】
(1)1位・2位・3位の選手にメダルを授与する。

(2)最優秀選手賞として「ドン・キホーテ杯」を授与する。

(3)優秀選手賞を授与する。

【申し込み】
別紙、参加申込書に必要事項を記入の上、現金書留にて参加料を添えて、下記まで郵送のこと。但し、「中学生の部」と「高校生の部」の参加料は無料ですので、参加申込書のみを郵送のこと。
(注)中学生は、保護者の同意を得ること。

【参加料】シニアの部(18歳以上)は、1,000円 (一人)
*申し込み後の参加料の返金はいたしませんので、予めご了承ください。「中学生の部」と「高校生の部」の参加料は無料です。

  《郵送先》〒150-8050東京都渋谷区神南1-1-1
(公財)日本レスリング協会 ビーチ・レスリング大会実行委員会
TEL:03-3481-2354 FAX:03-3481-2356

【締切り】「平成30年7月27日(金)」必着のこと。

【その他】
(1)UWWプログラム「ビーチ・レスリング」の導入ルールを参照にすること。
(2)雨天決行。ただし、荒天・緊急時等の場合(注意報、警報等の発令時)は、中止とします。(日本協会HPに掲載)
(3)競技中の疾病傷害などの応急処置は主催者で行うが、その後の責任は負わない。選手は、保険証を持参し参加すること。
(4)変更があった場合には、日本協会HPに掲載する。
(5)スポーツ傷害保険に未加入の場合は、出場できません。
(6)個人情報の取扱いについては、「ドン・キホーテ杯」全日本ビーチ・レスリング選手権大会及びビーチレスリングの普及・強化事業に関する目的以外には使用しません。

【特集】第10回を迎えた「ワクワクワセダカップ」、湯元健一&須崎優衣の“競演”で盛り上がる

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(文・撮影=増渕由気子)

第10回ワクワクレスリング参加者

 ダウン症と自閉症向けのレスリング交流戦、「第10回わくわくワセダカップ」が7月22日、早大レスリング場で行われた。参加チームは、ワセダクラブ、京都八幡クラブ、大楠ジュニア、クリナップクラブの4チームで、昨年より2選手増えて22選手が参加した。

 1996年アトランタ・オリンピック銅メダリストの早大・太田拓弥監督が、ダウン症や自閉症向けに13年前に立ち上げたワクワクレスリング。その大会の「ワセダカップ」は今年で10回目の節目を迎えた。

 以前は各グループに分けてトーナメントを行っていたが、今大会からグループ内での総当たり戦が基本となった。過去には、選手の体調や気持ちの問題で、進行に大幅な遅延がある時代があったが、近年は選手のメンタル面も落ち着き、滞りなく試合進行が進み、追加で敗者復活戦や、特別マッチを追加する余裕のある大会もあった。

皆勤賞受賞の選手たち

 今大会は各選手が基本的に複数回、試合ができるように総当り戦を取り入れた。初戦で勝っても負けても優勝の望みがある。選手たちも気合が入ったのか、全試合通して白熱した内容となった。大会MVPはDグループで4位だったものの、試合内容などが評価され久保田歩帆選手(ワセダクラブ)が受賞した。

 また、第1回からワセダカップの皆勤賞の選手には特別なメダルを授与した。該当者は6人。保坂晃弘(京都八幡)、山下泰人(京都八幡)、久保田歩帆(ワセダクラブ)、加藤大樹(大楠ジュニア)、土橋剛(大楠ジュニア)、手塚慧介(大楠ジュニア)の各選手に特別な記念メダルが贈られた。

世界女王の須崎優衣はコーチとして月1回参加

レフェリーに挑戦した世界女王の須崎優衣

 今大会、目を引いたのはメーンレフェリーを現役世界女王の須崎優衣(早大)が務めたこと。4月に同大学に入学した須崎は「以前から協会のサイトなどを見て、ワクワクレスリングのことは知っていました。入学したら関わってみたいなと思い、コーチとして月1度参加しています。ワクワクの方たちは、純粋にレスリングが好きな気持ちが強いので、毎回自分も刺激をもらっています」と目を輝かせていた。

 実はレフェリングも初めて。世界チャンピオンの初々しいレフェリングも見どころの一つだった。

 全試合終了後は、表彰式のプレゼンテーターとして参加した2008年北京オリンピック銀メダリストの湯元健一・日体大コーチ(全日本コーチ)と須崎のスペシャルデモストレーションを開催。お互いに得意技を展開し、選手たちからは歓声が上がった。

豪華メダリストがプレゼンテーターに

 最後は、湯元コーチが現役時代に得意としていたタックルからのアンクルホールドの連続技を決めると、太田監督が「あれだけアンクルホールドを練習したのに、今回、みんな試合で出さなかったね」と苦笑しながらダメ出し。次回への課題に挙げた。

 参加した湯元コーチは「ワクワクレスリングの立ち上げ当初から関わらせていただきましたが、ここ数年は間があいていまいました。しばらく見ないうちに、レベルがすごく上がっていてびっくりしました」と振り返った。

 そして、「レスリングって、闘う競技だから、選手たちは『怖い』という気持ちがあると思う。それなのにマットに向かって闘っている。これがレスリングの原点ですね。私は今、ナショナルコーチをやらせてもらっているけど、この立場でも彼らから学ぶものがたくさんあります。自分の所属選手にも見せてあげたい。このような活動をもっと普及させていきたいと思います」と感想を述べ、機会があれば次回は家族総出で参加する意欲も見せた。

(各部門の成績と表彰式写真は最下段へ)

デモストレーションで豪快なタックルを決める須崎


湯元コーチは北京オリンピックででも使った得意技のアンクルホールドを披露


MVPの久保田選手


恒例の…MVP欲しい人!!


各部門成績

 ▼Aグループ [1] 新谷幸太郎(ワセダクラブ)、[2] 市川太郎(京都八幡)、[3] 吉川龍三(京都八幡)、[4] 土橋剛(大楠ジュニア)

 ▼Bグループ [1] 高野翔(クリナップキッズ)、[2] 大塚亮太郎(ワセダクラブ)、[3] 松川恭弘(京都八幡)、[4] 加藤大樹(大楠ジュニア)

 ▼Cグループ [1] 吉田速人(クリナップキッズ)、[2] 名切祐介(京都八幡)、[3] 手塚慧介(大楠ジュニア)、[4] 山下泰人(京都八幡)

 ▼Dグループ [1] 安部健太(ワセダクラブ)、[2] 正木扶(ワセダクラブ)、[3] 保坂晃弘(京都八幡)、[4] 久保田歩帆(ワセダクラブ)

 ▼Eグループ [1] 関将大(ワセダクラブ)、[2]小林優介(京都八幡)、[3] 田島宏樹(ワセダクラブ)、[4] 吉原允(ワセダクラブ)

 ▼Fグループ [1] 伊藤天太(ワセダクラブ)、[2] 安間汀翔(ワセダクラブ)

Aグループ表彰式

Bグループ表彰式

Cグループ表彰式

Dグループ表彰式

Eグループ表彰式

Fグループ表彰式


 

【記録】アジア・ジュニア選手権/歴代優勝選手・日本選手成績一覧

130kg級はリザ・カヤルプが優勝、快進撃続く…ベービ・エムレ&ハミト・カプラン国際大会

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地元の大会を制し、今年も世界選手権優勝候補のリザ・カヤルプ(トルコ)=写真は昨年の世界選手権

 世界レスリング連盟(UWW)の男子グレコローマンのランキング決定大会「ベービ・エムレ&ハミト・カプラン国際大会」は7月20~22日にトルコ・イスタンブールで行われ、地元のトルコが4階級を制した。

 トルコが制した4階級のうち、130kg級は昨年の世界チャンピオンのリザ・カヤルプが優勝。今年4月に7年連続で欧州を制するなどの快進撃を続けている。77kg級は昨年の世界選手権75kg級3位でU-23世界選手権優勝のファティ・センギズが勝った。

 87kg級は2015年世界選手権85kg級優勝、2016年リオデジャネイロ・オリンピック同級2位ののザン・ベレニュク(ウクライナ)が優勝した。

 各階級のメダル獲得選手は下記の通り。


男子グレコローマン

 【55kg級】
[1]Ozturk, Ekrem(トルコ)
[2]田野倉翔太(日本)
[3]Zhakansha, Khorlan(カザフスタン)
[3]Sarsenbiyev, Zhanserik(カザフスタン)

 【60kg級】
[1]Sultangali, Aidos(カザフスタン)
[2]Ciobanu, Victor(モルドバ)
[3]Guliyev, Sakit(アゼルバイジャン)
[3]清水早伸(日本)

 【63kg級】
[1]Mammadov, Taleh(アゼルバイジャン)
[2]Bilici, Rahman(トルコ)
[3]Mariamidze, Lasha(ジョージア)
[3]Sulaimanov, Kaly(キルギス)

 【67kg級】
[1]Firat, Murat(トルコ)
[2]Karabacak, Ensar(トルコ)
[3]Demyankov, Denys(ウクライナ)
[3]Mammadov, Kamran(アゼルバイジャン)

 【72kg級】
[1]Liakh, Pavel(ベラルーシ)
[2]Dag, Murat(トルコ)
[3]Arslan, Cengiz(トルコ)
[3]Magomadov, Ibragim(カザフスタン)

 【77kg級】
[1]Cengiz, Fatih(トルコ)
[2]Kilou, Kazbek(ベラルーシ)
[3]Shadukayev, Tamerlan(カザフスタン)
[3]屋比久翔平(日本)

 【82kg級】
[1]Gobadze, Lasha(ジョージア)
[2]Kus, Emrah(トルコ)
[3]Sasunouski, Viktar(ベラルーシ)
[3]Mursaliyev, Elvin(アゼルバイジャン)

 【87kg級】
[1]Belenyuk, Zhan(ウクライナ)
[2]Abbasov, Islam(アゼルバイジャン)
[3]Taherisartang, Ramin(イラン)
[3]角雅人(日本)

 【97kg級】
[1]Staradub, Siarhei(ベラルーシ)
[2]Lodia, Aleksi(ジョージア)
[3]Demirci, Suleyman(トルコ)
[3]Aliyarifeizabadi, Mahdi abbas(イラン)

 【130kg級】
[1]Kayaalp, Riza(トルコ)
[2]Hryshchanka, Kiryl(ベラルーシ)
[3]Chugoshvili, Ioseb(ベラルーシ)
[3]Ramonov, Murat(キルギス)

218クラブ1339選手が参加して開幕…全国少年少女選手権

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1339選手が参加した第35回全国大会の開会式

 第35回を迎えた全国少年少女選手権は7月27日、大阪・府民共済スーパーアリーナ(舞洲アリーナ)で47都道府県から218クラブ、1339選手が参加して開幕。開会式のあと一部の階級の試合が始まった。

 昨年から小学3年生以上の大会となり、昨年は1043選手が参加。今年はそれを約300選手上回った。1339選手は、6学年でやっていた2009年大会の1307選手より多い選手数。

 開会式は、全国少年少女連盟の梅原龍一理事長の開会宣言のあと、大阪音楽大学の田中勉教授の君が代斉唱。続いて全国少年少女連盟の今泉雄策会長が「2024年はパリ、2028年はロサンゼルスでオリンピックが決まっている。ここにいるみんなにチャンスがある。体調を気をつけて、いい試合をしてください」と、日本協会の福田富昭会長が「皆さんは日本レスリング協会の宝物。一生懸命にレスリングをやり、中学、高校でもレスリングを続けてください」と、それぞれ激励した。

6面マットで熱戦が始まった

 大阪出身で、イラスト提供などキッズ・レスリングの隆盛に貢献している「キン肉マン」の作者の島田隆司さんが来賓として登壇。「2011年から少年少女大会を応援していました。故郷に大会が来るということで、うれしく思います。キン肉マンは弱い子が努力してチャンピオンになった物語です。勝つばかりがいいわけではない。負けることもいい経験」と、負けたあと立ち上がることの重要性を訴えた。

 選手宣誓は高槻市連盟の長谷川大和選手と茨木市教室の棚田紗雪選手で、「西日本豪雨の被災地に勇気を与える試合をやりたい」など、全力ファイトを誓った。

 大会は29日まで行われる。


アリーナに響き渡った田中勉さんの君が代独唱


大阪府協会の村上勝会長へ日本協会の福田富昭会長から感謝状の贈呈


選手宣誓は高槻市連盟の長谷川大和選手と茨木市教室の棚田紗雪選手


熱戦スタート


熱戦スタート


好評だった試合進行ボード。アリーナのどこからでも進行状況が分かった


来年の全国少年少女選手権は7月26日(金)~28日(日)に和歌山市で開催

35歳のスシル・クマールが出場、マリク・サクシは女子初の金へ挑戦…アジア大会インド代表選手

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35歳でアジア大会に挑むスシル・クマール(インド)=写真は2012年ロンドン・オリンピック決勝(撮影・矢吹建夫)

 インドのメディアは、来月19日(日)~22日(水)にインドネシア・ジャカルタで行われるアジア大会の代表選手を報じ、2012年ロンドン・オリンピックで米満達弘・現自衛隊コーチと決勝を闘った35歳のスシル・クマールが男子フリースタイル74kg級に出場することになった。

 同選手はロンドン大会のあと、階級区分が変わったこともあってマットから離れた時期もあったが、2017年から本格的に再活動し、74kg級で昨年のコモンウエルス選手権と今年のコモンウエルス大会を制した。クマールと65kg級代表のプニア・バジャン(2014年アジア大会61kg級2位)は、国内予選には出場していないが過去の実績で選ばれたという。

 女子では、2016年リオデジャネイロ・オリンピック58kg級で3位となり、インド女子初めてのオリンピックのメダルを獲得したマリク・サクシが62kg級に出場。女子で初のアジア大会チャンピオンを目指す。今年3月のアジア選手権(キルギス)は3位だった。

 今月のアジア・ジュニア選手権(ニューデリー)で躍進を見せたインドが、シニアの大会でどこまで結果を出すか。


アジア大会・インド代表選手

 【男子フリースタイル】
▼57kg級 Tomar, Sandeep=2016年アジア選手権優勝
▼65kg級 Punia, Bajrang=2018年アジア選手権3位 
▼74kg級 Kumar, Sushil=2018年コモンウエルス大会優勝
▼86kg級 Kumar, Pawan=2017年コモンウエルス選手権2位
▼97kg級 Khatri, Mausam=2018年コモンウエルス大会2位
▼125kg級 Sumit, Sumit=2017年アジア選手権2位

 【男子グレコローマン】
▼59kg級 Gyanender=2018年アジア選手権9位 
▼67kg級 Manish, Manish=2018年アジア選手権5位
▼77kg級 Singh, Gurpreet=2017年アジア・インドア&マーシャルアーツ大会75kg級3位
▼87kg級 Singh, Harpreet=2018年アジア選手権82kg級3位
▼97kg級 Singh, Hardeep=2016年リオデジャネイロ・オリンピック代表
▼130kg級 Naveen, Naveen=2017年アジア・インドア&マーシャルアーツ大会125kg級2位

 【女子】
▼50kg級 Phogat, Vinesh=2018年アジア選手権2位
▼53kg級 Pinki=2017年コモンウエルス選手権2位
▼57kg級 Dhanda, Pooja=2017年アジア・インドア&マーシャルアーツ大会58kg級3位
▼62kg級 Malik, Sakshi=2016年リオデジャネイロ・オリンピック58kg級3位
▼68kg級 Kakran, Divya=2017年アジア選手権69kg級2位
▼76kg級 Kiran, Kiran=2018年コモンウエルス大会3位

台風12号襲来も、安全第一の運営…全国少年少女選手権・第2日

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 第35回を迎えた全国少年少女選手権第2日は7月28日、大阪・府民共済スーパーアリーナ(舞洲アリーナ)で行われ、一部の階級は決勝まで実施された。

 この日は台風12号の影響で、大会運営は安全面を第一に進めた。大阪府近辺は夕方になると各警報が出始め、高校生の補助員を帰宅させるなどの対応に追われた。熱戦で試合進行も押し気味だったが、マット移動でやりくりし、予定通り午後7時ごろ、予定の試合を終えることができた。

 台風の影響により、29日の最終日は開始時間を1時間遅らせて午前10時半より試合を開始することとした。

 全国少年少女連盟の最新情報は http://wrestling.main.jp/kidswrestling/kwbbs_disp.php 参照

【特集】樋口黎(日体大助手)が故郷での全国少年少女選手権へ、ロシア合宿を振り返り飛躍を誓う!

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思い出のアリーナを訪れた樋口黎と恩師の増田周司・堺ジュニア代表(元吹田市民教室)

 4学年で1300選手以上が参加し、16年ぶりに大阪・舞洲アリーナで行われた全国少年少女選手権。16年前のこの大会に吹田市民教室の1年生選手として出場した2016年リオデジャネイロ・オリンピック銀メダリストの樋口黎(日体大助手)の姿があった。

 その時は惜しくも2位。この悔しさをばねに、翌年から5年連続で優勝を重ね、その後の栄光につなげている。いわば、飛躍の基となったのが2002年の大阪大会。必死に闘うキッズ選手に昔の自分が重なるのか、懐かしそう。

 もっとも、懐かしがってばかりはいられない。自身も、まだ闘いの中に身を置いている最中。階級アップの壁もあって、今年はアジア大会も世界選手権も出場できないことになったが、今月8日から日体大2選手、湯元健一コーチとともにロシアで最も多くの強豪を輩出しているダゲスタン共和国での合宿練習に加わり、帰国したばかり。

65・70kg級に続き、今年は世界3階級制覇を狙うフランク・チャミゾ(イタリア=右から2人目)らとともに=提供:Peter Pavlov

 合宿には、リオデジャネイロ・オリンピック86kg級王者のアブデュラシド・サデュラエフを筆頭に、ロシアの一線級がそろい、昨年の70kg級世界王者のフランク・チャミゾ(イタリア)も参加するなど、かなりハイレベルだったという。

 「スパーリングは1日1回程度。状況を設定したところからの取り合いの練習が多かったです。差した段階からの攻防、タックルに入った段階からの攻防など。ロシア選手の粘りの元が分かったような気がしました」と言う。

 スパーリングをないがしろにしているわけではない。「スパーリングというより、試合そのものです。とことん集中してやっているので、スタミナは使うし、ばてます」。日本では、スタミナ養成の意味もあってスパーリングを何本もやることが多いが、その数本分を1本に集中してやっているのだという。

すごい努力家! アブデュラシド・サデュラエフ(ロシア)

 ただ、これを日本でそのままやればいい、とは思っていない。「日本人には日本人の練習があります。スタミナで外国選手に上回るために、何本もスパーリングをやる必要もあると思います。ダゲスタンの練習がすべて正しいとは思いません。自分の練習にいかに取り入れるかですね」とも話す。

 広大な地域と多くの競技人口の中から選りすぐられたナショナルチームであるロシアと、発展途上の選手が多い日本のナショナルチームとが、同じ練習をすればいいものではない。「両方のいいところを取り入れた練習をしたい」と、今後の練習方針を話した。

6月の全日本選抜選手権決勝で乙黒拓斗(山梨学院大)と闘う樋口。12月にリベンジを目指す=撮影・矢吹建夫

 学ぶべきことのひとつに、強い選手は練習に取り組む姿勢がすごいことがあった。ロシア最年少の世界王者であり、10代で2度の世界王者という記録を持っているサデュラエフ(前述)は、ウォーミングアップも補強トレーニングも先頭に立ってやっていたそうで、「格下の相手との練習でも、受けてつぶすのではなく、先に攻めて、絶対にポイントを取らせない意地やプライドがありました。ばくぜんとやるのではなく、考えてやっているように感じました」。

 練習後に一人で打ち込みをやっているシーンも見たという。“最年少の世界王者”というと、“天才選手”と考えてしまいがち。たとえ天才だったとしても、その上に努力が積み重なっての栄光であることを肌で感じたようだ。

 夏から秋にかけては大会もなく、モチベーションの維持が心配されるが、11月のU-23世界選手権(ルーマニア)出場の話があり、出場の可能性もあるとのこと。ただ、「メーンは12月の全日本選手権です」と話し、それを見送っても気持ちが落ちることはなさそうだ。ロシアでの修行を生かして、階級アップの壁を乗り越えたいところ。

 大阪府出身選手でオリンピックに出場したのは、1984年ロサンゼルス大会の石森宏一選手のあとが樋口で、32年ぶりのことだった。しかし、昨年12月の全日本選手権には23人(男子16人・女子7人)の出身選手が出場し、都道府県別でトップの出場数。飛躍のベースはできている。それを一押しするためにも、2020年東京オリンピックへ向けての樋口の活躍が期待される。

8.3アジア・スクールボーイ選手権(イラン)は11ヶ国が参加

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 イランのメディアは7月29日、来月3日(金)にイラン・カラジで行われる第1回のアジア・スクールボーイの参加国が11ヶ国であることを報じた。

 地元のイランのほか、日本、カザフスタン、キルギス、インド、ヨルダン、バングラデシュ、パキスタン、シリア、シンガポール、トルクメニスタン(スタイル別の参加国は不明)。

 審判長として世界レスリング連盟(UWW)審判委員会のカメル・ボウアジズ(チュニジア)副委員長、アジア・レスリング連盟(AAWC)からダウレット・ツルリハノフ会長(カザフスタン)が訪れるという。

F・チャミゾ(イタリア)がJ・バローズ(米国)に雪辱、K・スナイダー(米国)も敗れる…ヤシャ・ドク国際大会(トルコ)

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ジョーダン・バローズに雪辱したフランク・チャミゾ(イタリア)。10月の世界選手権(ハンガリー)で3度目の対戦なるか=UWWホームページより

 世界レスリング連盟(UWW)のランキング決定大会「ヤシャ・ドク国際大会」は7月27~29日、トルコ・イスタンブールで行われ、男子フリースタイル74kg級は、昨年の74kg級世界王者のジョーダン・バローズ(米国)と同70kg級のフランク・チャミゾ(イタリア)が決勝で激突。10-10のスコアでチャミゾに4点となる技があり、ビッグポイントの差でチャミゾの手が上がった。

 両者は今年5月、米国・ニューヨークで行われた「Beat the streets」のスペシャルマッチで対戦し、バローズが勝っていた。

 97kg級に出場したリオデジャネイロ王者&世界V2のカイル・スナイダー(米国)は、準決勝で昨年世界3位のアスランベク・アルボロフ(アゼルバイジャン)に3-3の内容で惜敗。3位決定戦は昨年の欧州王者のリザ・イルディリム(トルコ)をテクニカルフォールで下して銅メダルを手にした。

 アジア大会の65kg級に出場するバジャン(インド)は70kg級で優勝した。各階級の上位選手は下記の通り。


男子フリースタイル

 【57kg級】
[1]Gilman, Thomas(米国)
[2]Rynchynau, Dzmichyk(ベラルーシ)
[3]Vicky, Vicky(インド)
[3]Atli, Suleyman(トルコ)

 【61kg級】
[1]Yakhkeshi, Mohammadbagher(イラン)
[2]Tomar, Sandeep(インド)
[3]Mircalal, Hasanzada(アゼルバイジャン)
[3]Bekreneu, Andrei(ベラルーシ)

 【65kg級】
[1]Nasiriafrachali, Mehran(イラン)
[2]Rahimzada, Ali(アゼルバイジャン)
[3]Burkhan, Madiyar(カザフスタン)
[3]Niyazbekov, Daulet(カザフスタン)

 【70kg級】
[1]Bajrang, Bajrang(インド)
[2]Kvyatkovskyy, Andriy(ウクライナ)
[3]Mustafayev, Aghahuseyn(アゼルバイジャン)
[3]Kaya, Mustafa(トルコ)

 【74kg級】
[1]Chamizo, Frank(イタリア)
[2]Burroughs, Jordan(米国)
[3]Sakayev, Bolat(カザフスタン)
[3]Bekzhanov, Nurlan(カザフスタン)

 【79kg級】
[1]Dake, Kyle(米国)
[2]Yusubov, Ibrahim(アゼルバイジャン)
[3]Hasanov, Cabrayil(アゼルバイジャン)
[3]Dudaiev, Rustam(ウクライナ)

 【86kg級】
[1]Taylor, David(米国)
[2]Suleymanov, Murad(アゼルバイジャン)
[3]Makoev, Boris(スロバキア)
[3]Erdin, Fatih(トルコ)

 【92kg級】
[1]Ebrahimizivlaei, Mohammadjavad(イラン)
[2]Karimimachiani, Alireza(イラン)
[3]Yankouski, Ivan(ベラルーシ)
[3]Rajabau, Hajy(ベラルーシ)

 【97kg級】
[1]Alborov, Aslanbek(アゼルバイジャン)
[2]Goleij, Mojtaba(イラン)
[3]Snyder, Kyle(米国)
[3]Yasarli, Faith(トルコ)

 【125kg級】
[1]Khotsianivskyi, Oleksandr(ウクライナ)
[2]Mohebi, Yadollah(イラン)
[3]Gwiazdowski, Nick(米国)
[3]Kartavyi, Danylo(ウクライナ)

7.27~29全国少年少女選手権/各階級上位選手

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(2018年7月27~29日、大阪・府民共済スーパーアリーナ=舞洲アリーナ)


《pdfファイル=タテ1ページ》 《pdfファイル=横3ページ》

【3年の部】
階 級 優  勝 2  位 3     位
22kg 楠瀬空詩 極東 吉田天洸 南島原 芝拓 HASHIMA 石橋壇 KAMO B&G
24kg 柴原颯太 FFC 郡輝生 INAGAWA 榊原健太 松阪クラブ 呉村世名 FFC
25kg 三浦颯士 吹田市民教室 吾郷煌介 KAMO B&G 島田桂介 ENJOY 齊藤武生 追分勲武館
26kg 江間大登 LOTUS 小島諒也 島原 永井斗真 市川コシティ 鎌塚理白 Shingu
27kg 薬野柑太 LOTUS 土屋悠空 Wrestle-Win 松元柊馬 リバーサル 佐藤瑛人 AACC
28kg 西川陽 Wrestle-Win 松原壮亮 KAMO B&G 井黒寛太郎 くしまG・H 諸見逞人 FFC
30kg 高田碧 Shingu 松岡大治 大垣 山田理人 INAGAWA 明保壮真 焼津Jr.
33kg 小菅篤史 NGJW 佐藤旺亮 KAMO B&G 山本煌流 TSURUGA 山﨑錬真 THUNDER
36kg 森田煌生 Wrestle-Win 水橋毅 MATSUDO 友末旬真 ワセクラ 松尾宗睦 髙田道場
39kg 丸山凉平 ゴールドキッズ 大内悠輝 リバーサル 石本豪毅 極東 吉田修 吹田市民教室
42kg 本多世宝 NEXUS 小室慶太朗 Wrestle-Win 藤本空虎 刈谷クラブ    
+42kg 金澤永和 柏クラブ 山口凌次郎 くらしきJWS 諸星悠也 PUREBRED 和田三志郎 館林
【4年の部】
階 級 優  勝 2  位 3     位
24kg 桑原廷佳 ZUSHI 花盛陽色 INAGAWA 錦織楓真 KAMO B&G 山屋翔夢 山田クラブ
26kg 小此木仁之祐 Wrestle-Win 前田悠樹 FFC 池田響介 舞鶴 西村翔偉 焼津Jr.
28kg 久保音晴 LOTUS 小川十兵衛 MATSUDO 依田朋樹 SAKU 藤原猿之介 AACC
29kg 横田大和 AACC 白井陽彩 NGJW 本田隆喜 Tiger Kids 竹村碧維 すくも
30kg 古澤大和 茨木 由井仁之介 京都八幡 加々美悠朔 浜松SSFC 藤原大輔 高知クラブ
31kg 清水悠希 焼津Jr. 土屋舜 FFC 本釜希真 刈谷クラブ 永石潤成 KASHIMA
33kg 中納京介 FFC 柿田挑 Wrestle-Win 新井翔大 Fire Boys 神村灯士 浜松SSFC
36kg 古川音和 髙田道場 鳥越一汰 Wrestle-Win 前原大輝 Wellness Kids 柴田啓太 3RINGS
39kg 山田航大 リバーサル 内藤暖次朗 BRAVE 伊藤翠彦 Wrestle-Win 成田平司 AOMORI
42kg 小林賢弥 松山クラブ 鈴木勝大 フェニックスC 小西寿 京都八幡 生嶋虎太郎 北九州
45kg 鈴木承太郎 LOTUS 大内誠 ひたちなか 服部桜介 ゼントータル 河村泰乃進 INAGAWA
+45kg 藤瀬夏唯 KASHIMA 戸田琉輝 HINO 根岸祥嗣 BRAVE 濱田大喜 AACC
++45kg 山中創太 磯工ベアーズ 田村大翔 ゴールドキッズ 田中初樹 北九州 寺本溫 四日市ジュニア
+++45kg 末岡アキラ 浜松SSFC 寺村壮太 四條畷 里見健 東実ジュニア 江上海翔 ESK
【5年の部】
階 級 優  勝 2  位 3     位
26kg 坂本広 AACC 松實陸斗 Shingu 山本海星 WAKITA 上原眞志郎 INAGAWA
28kg 椎名遥玖 リバーサル 荻田大雅 神戸高塚 草地典大 茨木 大井喜一 FFC
30kg 古市大翔 NODA 北村春斗 INAGAWA 永井舜喜 BRAVE 大久保暁人 練馬谷原くらぶ
32kg 花原大翔 六機KID’S 廣橋悠貴 ゴールドキッズ 北出幸也 堺ジュニア 草野孝太郎 四日市ジュニア
34kg 安威永太郎 ゴールドキッズ 市川悠人 FFC 丸田龍平 髙田道場 辻悠人 INAGAWA
36kg 辻田陽咲 吹田市民教室 小島怜恩 吹田市民教室 加藤源大 HASHIMA 安渡友貴 徳山
39kg 藤森玲次 Fire Boys 竹本颯汰 極東 秋保大地 ゴールドキッズ 堤大智 マイスポーツ
42kg 田中陸 Wrestle-Win 弓矢翔太 いなべクラブ 黒田啓悟 吹田市民教室 本多正虎 NEXUS
46kg 花盛奏太 INAGAWA 新家谷倖和 市川コシティ 小林幸太郎 広島 渡邉哲平 FUKUI EMMA
50kg 松井礼士 OSA 村本紳一郎 高農クラブ 中原陽向 髙田道場 田原想羅 宮崎イースト
55kg リボウィッツ和青 六機KID’S 長谷川大和 高槻 馬場榛貴 ジョイフル 田島宗 いなべクラブ
60kg 吉村聡哲 舞鶴 田村心人 SAPPORO 岡田稜望 FUKUI    
++60kg 益子拓也 LOTUS 藤原芳守 極東        
【6年の部】
階 級 優  勝 2  位 3     位
28kg 根井博登 リバーサル 藤山渉太 舞鶴 松本勇莉 志賀ジュニア 稲川瑛太 jrwcs
30kg 小川大和 南島原 黒田悠希 Fire Boys 石本龍聖 極東 宮原拓海 FIVE STAR
32kg 山鹿辰士 GSW 山下祈願 すくも 満永大楽 刈谷クラブ 與那城一輝 NISSIN
34kg 森日我 INAGAWA 下田瑛太 高知クラブ 志村僚眞 FFC 助川遼成 ひたちなか
36kg 吉田アリヤ 市川コシティ 白崎主也 志賀ジュニア 久田虎徹 トワダクラブ 桑野陽気 NISSIN
39kg 伊藤海里 オビヒロクラブ 八隅士和 LOTUS 奥村駿生 HINO 本橋矢大 THUNDER
42kg 松原拓郎 TOSU 小玉龍舞 極東 神谷樹生 いなべクラブ 水崎竣介 焼津Jr.
46kg 髙根澤虎白 MITO 野村蒼空 THUNDER 岡澤ナツラ HITACHI 小川滉 髙田道場
50kg 三浦修矢 Tiger Kids 植原優真 ポゴナクラブ 鳥居輪太朗 PALAISTRA 白川大虎 KASHIMA
55kg 吉田泰造 Takamatsu 笹岡大晃 極東 中川賢信 jrwcs 石田獅童 Tiger Kids
60kg 瀧澤勇仁 FFC 片松龍誠 Takamatsu 西原丈陽 明和クラブ 鈴木悠太 LOTUS
65kg 石田悠稀 Tiger Kids 大坂尊琉 FUKUI EMMA 福島煌天 BRAVE 村野太紀 KASUMI
+65kg 藤田宝星 猛禽屋 與那嶺丈 やんばるクラブ 井上心温 HINO 門脇諒真 生駒
【女子3年の部】
階 級 優  勝 2  位 3     位
22kg 井田彩夏 マイスポーツ 田中希実 八戸クラブ 内田菜楓 舞鶴 神谷朱音 TORIDE
24kg 菅原美紅 トワダクラブ 佐々木未桜 八戸クラブ 田邊波 磯工ベアーズ 本間あみ 邑楽
26kg 竹内菜々子 YJWC 佐々木らん オビヒロクラブ 永谷梨愛 志賀ジュニア 恒久月花 3RINGS
28kg 小島怜紗 吹田市民教室 坂本一紗 ENJOY 湯朝みちる 北九州 宮本怜羅 すくも
30kg 田中結 Wrestle-Win 加藤百々花 HASHIMA 平山さくら ジョイフル 大塚葵衣 四日市ジュニア
33kg 伊藤なみ 吹田市民教室 中川智咲子 jrwcs 番家葉陽 TOKAI Jr 野原さくら やんばるクラブ
+33kg 保坂樹奈 KODAMA 森愛華 四日市ジュニア 小濱昊晴 大畠 駒田つかさ NUMAZU
++33kg 齊藤寧彩 トワダクラブ 真島好花 まきっず 熊木彩乃 今治 玉城春乃 てだこジュニア
【女子4年の部】
階 級 優  勝 2  位 3     位
24kg 日向玲奈 MATSUDO 松本千柚稀 INAGAWA 中西杏 桑名 大津梨愛 有明クラブ
26kg 下田結月 高知クラブ 荒川笑舞 オビヒロクラブ 山本はるあ 東伊豆 山道はるか NUMAZU
28kg 勝目結羽 NEXUS 片岡優 リバーサル 橋本葵 リアン 金山來実 四日市ジュニア
30kg 三谷心乃 NEXUS 小川璃苑 四日市ジュニア 大矢華乃 YJWC 樋野綸香 斑鳩
33kg 小塚菜々 いなべクラブ 谷内絵美里 志賀ジュニア 宇土奏美 KASHIMA 和田樹乃 INAGAWA
36kg 森脇花乃 舞鶴 蛯名恋空 野辺地クラブ 徳永珊果 刈谷クラブ 湯田鈴 田島チビレス
+36kg 太田結月 長泉FA 堀田みず希 高岡ジュニア 尾形春果 刈谷クラブ 雪本慈 竹中道場
++36kg 本多結里菜 FFC 西岡麦 KAIYO        
+++36kg 中川凛栞 KODAMA 小沼彩倭 THUNDER        
【女子5年の部】
階 級 優  勝 2  位 3     位
27kg 江坂萌那 刈谷クラブ 林田心 jrwcs        
28kg 棚田紗雪 茨木 伊藤亜里紗 HASHIMA 恒久青花 3RINGS 新垣海凪 やんばるクラブ
30kg 渡邊ひさき HAKOBEE 小岩芽以 MATSUDO 原莉音 YJWC 田中杏 ZUSHI
33kg 永谷優來 志賀ジュニア 関戸香梨奈 TB by SU 松田叶夢 八戸クラブ 筒井双 ひたちなか
36kg 野口紗英 オビヒロクラブ 小川舞 TB by SU 内野結心 島原 内田柊花 舞鶴
40kg 木村美海 リバーサル 尾崎蕾 WAKAYAMA 鈴木菜々美 WAKO 中山木の実 FUKUI
+40kg 永冨琉衣 AACC 山下万奈実 Takamatsu 諸星日菜 PUREBRED 岩崎美優 DEVIL’S
++40kg 松山桜 TB by SU 吉川華奈 生駒 舘下苺采 山田クラブ 小山恵令奈 刈谷クラブ
【女子6年の部】
階 級 優  勝 2  位 3     位
29kg 鈴木彩加 T-KIDS 井上いまり SAKU 中村咲月 NWA 白濱彩夏 八戸クラブ
30kg 西村唯菜 焼津Jr. 伊藤麻里愛 AACC 漆原香心 Takamatsu 大森風薫 INAGAWA
33kg 池畑葉菜 INAGAWA 平田葵 Takamatsu 吉田七名海 一志ジュニア 小林優月 Shingu
36kg 小川凜佳 四日市ジュニア 松田幸々 AMINO 竹元紫凛 広島 松本千奈都 INAGAWA
40kg 内田颯夏 舞鶴 吉田千沙都 一志ジュニア 美斉津杏奈 小諸 松尾環那 KASHIMA
45kg 本原理紗 堺ジュニア 木宮静香 舞鶴 吉田海音 Kan Club 中原千歌 近藤道場
+45kg 小野こなみ KAMO B&G 坂井愛 HASHIMA 森川更紗 NUMAZU 吉田ロヤ 市川コシティ
++45kg 湊莉菜 AWC 新家谷和奏 市川コシティ 石川実来 みぶチビレス 橋本百代 UEDA CLUB

 


松原拓郎(TOSU)と小野こなみ(KAMO B&G)が6連覇を達成…7.27~29全国少年少女選手権

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6連覇を達成した小野こなみ(左=KAMO B&G)と松原拓郎(TOSU)

 全国少年少女選手権・最終日は7月29日、大阪・府民共済スーパーアリーナ(舞洲アリーナ)で行われ、台風12号の影響で進行を1時間後ろ倒ししたが、大きなトラブルはなく、予定通り各階級の決勝までが行われた。

 小学生6年生男子42kg級に出場した松原拓郎(TOSU)と小学6年生女子+45kg級の小野こなみ(KAMO B&G)の2選手が大会6連覇の快挙を達成。どちらも圧勝で栄冠を勝ち取った。

 優勝者数の最多チームは、5人の金メダリストを輩出したWRESTLE-WINとLOTUS世田谷(いずれも東京)の2チームが並んだ。3位はフィギュアフォークラブ(東京)、パラエストラ・チームリバーサル(千葉)、吹田市民教室(大阪)の4人だった。メダルの数(入賞者)を最も輩出したのは猪名川クラブ(兵庫)の14個。

 決勝戦前には、同連盟で募った「スポーツ環境標語コンテスト」の結果発表が行われ、最優秀賞には札幌ちびっ子クラブの「試合に負けてもマナーで勝とう ゴミを拾って金メダル」、優秀賞には郡山クラブの「わすれない あいさつ マナー マイボトル」が、それぞれ選ばれた。この標語は同連盟で1年間、各大会の標語として使用される。

 また、先日大きな災害となった「平成30年7月豪雨」の募金活動が大会中に行われ、11万2,155円が集まった。(文・撮影=増渕由気子)


《各階級上位選手》

 

今年も6年生の優勝者には、トロフィーとチャンピオンTシャツが贈られた。中央は全国少年少女連盟の菅芳松副会長

標語コンテストで最優秀賞を受賞した、札幌ちびっ子クラブの竹ケ原大輝。左は連盟の梅原龍一理事長

アライン・フォッケン(ドイツ)が世界女王を破る…7.27~29ヤシャ・ドク国際大会(女子)

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76kg級の優勝戦線に浮上したアライン・フォッケン(ドイツ)=写真は2017年世界選手権

 7月27~29日にトルコ・イスタンブールで行われた「ヤシャ・ドク国際大会」の女子は13ヶ国78選手が参加。76kg級は昨年の世界選手権69kg級2位のアライン・フォッケン(ドイツ)が決勝で、同75kg級優勝で今年の76kg級欧州チャンピオンののアダー・ヤセミン(トルコ)を5-3で破って優勝した。

 ウクライナが5階級を制した。優勝した選手の中で50kg級のオクサナ・リバチと65kg級のイロナ・プロコペブニウクは、ともに今年のU-23欧州選手権の優勝選手で、2選手が同選手権のメダリスト。若手の成長が顕著だ。

 62kg級は欧州チャンピオンのユセイン・タイベ(ブルガリア)が優勝した。

 各階級のメダル獲得選手は下記の通り。


女子

 【50kg級】
[1]Livach, Oksana(ウクライナ)
[2]Hamdi, Sarra(チュニジア)
[3]Ilona, Semkiv(ウクライナ)
[3]Seicariu, Georgina Suzana(ルーマニア)

 【53kg級】
[1]Dorogan, Anzhela(アゼルバイジャン)
[2]Erge, Aysun(トルコ)
[3]Bereza, Khrystyna(ウクライナ)
[4]Seema, Seema(インド)

 【55kg級】
[1]Pinki, Pinki(インド)
[2]Shnaider, Olga(ウクライナ)
[3]Duman, Nurufe(トルコ)
[4]Bousetta, Siwar(チュニジア)

 【57kg級】
[1]Chykhradze Khariv, Iryna(ウクライナ)
[2]Dhanda, Pooja(インド)
[3]Kit, Tetyana(ウクライナ)
[3]Kolesnik, Alyona(アゼルバイジャン)

 【59kg級】
[1]Kremzer, Olena(ウクライナ)
[2]Bodnar, Sofiia(ウクライナ)
[3]Balali, Sangeeta(インド)
[4]Pisarenka , Yuliya(ベラルーシ)

 【62kg級】
[1]Yusein, Taybe(ブルガリア)
[2]Tynybekova, Aisuluu(キルギス)
[3]Sarita, Sarita(インド)
[3]Niemesch, Luisa(ドイツ)

 【65kg級】
[1]Prokopevniuk, Ilona(ウクライナ)
[2]Iryna, Netreba(アゼルバイジャン)
[3]Geeta, Geeta(インド)
[3]Ilchyshyn, Mariia(ウクライナ)

 【68kg級】
[1]Belinska, Alla(ウクライナ)
[2]Domikaityte, Danute(リトアニア)
[3]Schell, Anna(ドイツ)
[4]Bobeva, Viktoria(ブルガリア)

 【72kg級】
[1]Altug, Beste(トルコ)
[2]Rajni, Rajni(インド)
[3]Ulusoy, Neslihan(トルコ)

 【76kg級】
[1]Rotter Focken, Aline(ドイツ)
[2]Adar, Yasemin(トルコ)
[3]Aliyeva, Sabira, (アゼルバイジャン)
[4]Gultekin, Mehtap, (トルコ)

8.3アジア・スクールボーイ選手権(イラン)出場の日本チームが出発

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イランへ向かった日本チーム=チーム提供

 8月3日(金)にイラン・カラジで行われる第1回のアジア・スクールボーイ選手権・フリースタイルに出場する日本チームが7月30日深夜、羽田空港から出発した。ドーハを経由してイランに入る。

 沼尻久総監督(全国中学生連盟会長)は「記念すべき第1回の大会。中学レスリングの発展のためにも、多くの金メダルを持ち帰りたい」と気合十分。参加選手の総意で、47kg級で昨年の全国中学選抜選手権と今年6月の全国中学生選手権を制した弓矢健人選手(三重・いなべクラブ)が主将に推されたそうで、「弓矢を中心にチームは盛り上がっている。弓矢には、もちろん金メダルを期待したい」と話した。

 イランからの報道では、11ヶ国が参加するという。日本はグレコローマンには参加しない。


役員

【総監督】沼尻久(全国中学生連盟会長)

【監督】豊田聡(全国中学生連盟理事長)、【コーチ】前田翔吾(JOCアシスタントナショナルコーチ/クリナップ)、丹下一(全国中学生連盟副理事長)

【ドクター】横部旬哉(自衛隊富士病院)、【トレーナー】梶尾安正(あみ鍼灸・整骨院グループ)

【総務】ジャボ・エスファンジャーニ(千葉・市川コシティクラブ)、【帯同審判】浦田享(富山・藤園南幼稚園教)


選手

 【男子フリースタイル】
▼41kg級 高野航成(茨城・取手二中=パラエストラ)
▼44kg級 西内悠人(高知・高知南中=高知クラブ)
▼48kg級 尾西大河(福岡・鳥栖クラブ)
▼52kg級 弓矢健人(三重・いなべクラブ)
▼57kg級 高橋海大(東京・稲付中=JOCエリートアカデミー)
▼62kg級 荻野海志(埼玉・埼玉栄中)
▼68kg級 林 拳進(埼玉・埼玉栄中)
▼75kg級 五十嵐文彌(埼玉・埼玉栄中)
▼85kg級 北脇 香(東京・日本工大駒場中)

【全国少年少女選手権・特集】「島根県出身のスターになりたい!」、女子で6連覇達成の小野こなみ(加茂B&Gクラブ)

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(文・撮影=増渕由気子)

6連覇を達成しガッツポーズの小野こなみ(島根・加茂B&Gレスリングクラブ)

 錦織圭に続くスターになれるか!? 第35回全国少年少女選手権大会の女子6年生+45kg級は、小野こなみ(島根・加茂B&Gクラブ)が決勝で坂井愛(岐阜・羽島市連盟)に第1ピリオドでフォール勝ちをおさめ、悲願の6連覇を達成。試合後には達成感たっぷりのガッツポーズを見せた。

 2年前まで実施されていた小学校1・2年生は男女混合となっている。その世代では男女のハンディが少ないため、その区分になっているのだが、歴代の優勝者は男子のほうが多い。その中で、小野は1年時に20kg級で優勝してから、今大会まで全試合で白星街道を走り抜けた。小野の強さが際立つ連覇だった。「全試合を第1ピリオドの無失点で試合を終えたことがうれしかった」と、試合内容にも納得した様子だった。

 6連覇達成がかかった試合前でさえ、「緊張はあまりしなかった」とさらりと言う。周囲からの期待の声は耳に届いていたが、「絶対に勝ちたいと思っていた」と、自分の目的を果たすためだけに集中できる強心臓が小野の強みなのかもしれない。

V6ポース

 その強いメンタルに加えて、練習では相手の研究に余念がなかった。小野は「対戦しそうな選手を研究して、その選手に合わせた闘い方をしました」と、小学生ながら持ち技や展開の多さで勝ち抜いた。

 +45kg級だと練習相手があまりいないため、週3回の小学生の練習に加えて、中学生の練習にも参加して腕を磨いてきたことも、圧勝した要因だろう。

 オリンピックなどレスリングのトップ選手の試合はよくテレビ観戦するという。「将来は、伊調馨選手のようにオリンピックで連覇したい」と大きい夢を持つ。島根県と言えば、近年プロテニス・プレイヤーの錦織圭選手の地元として知られており、レスリング界でも渡利璃穏(アイシンAW)が2014年アジア大会で優勝し、 2016年リオデジャネイロ・オリンピックにも出場した。

 そんな大先輩たちのように「島根の星になりたいですか?」と聞くと、小野は「はい、なりたいです」と力強く答えた。

9.4~9世界大学選手権(ブラジル)に男女24選手を派遣

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 9月4日(火)~9日(日)にブラジル・ゴイアニアで行われる世界大学選手権に下記の男女24選手を派遣する。

 昨年の成績をもとに、全日本学生連盟の強化委員会で選考した。選考基準は下記の通り。

■昨年度のインカレ(全日本学生選手権)1位を優先。辞退があれば、全日本大学選手権の1位 ⇒ インカレ2位 ⇒ 全日本大学選手権2位(階級によっては3位まで)という順で選出。
■3位でも戦力が下がる場合は派遣をカット。
■階級区分変更により、階級によっては全日本選手権と全日本選抜選手権の結果も考慮。
■大会の前年に大学を卒業した選手にも出場資格があるが、全日本レベルで活動を続け、練習できる環境にいることが条件。

 チームは男子フリースタイルと女子が8月31日(金)深夜に、男子グレコローマンが9月3日(月)深夜に、ともに羽田空港から出発。UAE・ドバイ、ブラジル・サンパウロで乗り継いでゴイアニアへ向かう。所要時間は約36時間。

 世界大学選手権は、国際大学スポーツ連盟(FISU)の主催で2年に1度行われている大会。2年前は開催国トルコの政情が不安定で、日本は出場を取りやめた。今回が2大会ぶりの出場となる。


大会スケジュール

9月4日(火) 男子フリースタイル57・65・74・86・92・125kg級
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  5日(水) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
       男子フリースタイル61・70・79・97kg級/女子55・62・72kg級
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  6日(木) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
       女子50・53・57・59・65・68・76kg級
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  7日(金) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル
       男子グレコローマン55・63・72・82・97kg級
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  8日(土) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル 
       男子グレコローマン60・67・77・87・130 kg級
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  9日(日) 前日スタート階級の敗者復活戦・ファイナル


役員

【男子フリースタイル監督】吉本収(神奈川大監督)、【同コーチ】太田拓弥(早大監督)

【女子監督】嘉戸洋(環太平洋大監督)、【同コーチ】小島豪臣(法大コーチ)

【男子グレコローマン監督】藤山慎平(九州共立大監督)、【同コーチ】須藤元気(拓大監督)


選手

 【男子フリースタイル】
▼57kg級 藤田雄大(青山学院大)
▼61kg級 前田来夢(福井県協会=日大OB)
▼65kg級 米澤 圭(早大)
▼70kg級 木下貴輪(クリナップ=山梨学院大OB)
▼74kg級 奥井眞生(自衛隊=国士舘大OB)
▼79㎏級 山崎弥十朗(早大)
▼86kg級 浅井 翼(茨城県競技力向上対策本部=拓大OB)
▼92㎏級 石黒峻士(日大)
▼97㎏級 園田 平(自衛隊=拓大)

 【女子】
▼50kg級 加賀田葵夏(青山学院大)
▼53kg級 五十嵐未帆(至学館大)
▼55kg級 角谷萌々果(アイシン・エィ・ダブリュ=至学館大OB)
▼62kg級 今川朋乃伽(日体大)
▼65kg級 榎本美鈴(環太平洋大)
▼72kg級 進藤芽伊(日体大)

 【男子グレコローマン】
▼55kg級 片桐大夢(拓大)
▼60kg級 河口 清(九州共立大)
▼63㎏級 北岡佑介(自衛隊=日体大OB)
▼67㎏級 小林大樹(日体大)
▼72kg級 山本貴裕(日体大大学院=日体大OB)
▼77kg級 葛谷拳龍(神奈川大)
▼82kg級 藤井達哉(青山学院大)
▼97kg級 山下拓也(拓大)
▼130㎏級 貝塚賢史(茨城県競技力向上対策本部=山梨学院大OB)

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