Quantcast
Channel: 公益財団法人 日本レスリング協会
Viewing all 16237 articles
Browse latest View live

【2018年世界選手権・レビュー(18)】女子68kg級/決勝・表彰式・闘いのあと

$
0
0

(2018年10月23~24日、ハンガリー・ブダペスト / 撮影=保高幸子)


【女子68kg級・優勝】
Cherkasova, Alla(アラ・チェルカソワ=ウクライナ)

 1989年5月5日生まれ、29歳。14歳からレスリングを始める。2008年世界ジュニア選手権59kg級3位を経て、翌年にはシニアのワールドカップのメンバーへ。2010年世界選手権69kg級3位の実力を見せたが、2012年ロンドン・オリンピックは逃す。2015年から75kg級で闘い、オリンピック世界予選を勝ち抜いて2016年リオデジャネイロ・オリンピックへ出場(11位)。その後69kg級へ落とし、今年は6月の中国オープンと9月のポーランド・オープンを制する強さを見せ、初の世界一へ到達した。

《1回戦~決勝の成績》
決 勝 ○[15-10]Larroque, Koumba Selene Fanta(フランス)
準決勝 ○[12-8]Feng ZHOU(周鳳=中国)
3回戦 ○[フォール、2:42=4-0]Viktoria Ivanova BOBEVA
2回戦 ○[Tフォール、4:15=10-0]Maryia MAMASHUK(ベラルーシ)
1回戦  BYE


2~3位選手

[2]Larroque, Koumba Selene Fanta(クンバ・セレネ・ファンタ・ラーロク=フランス)
[3]Zhou, Feng(周鳳=中国)
[3]Mensah-Stock, Tamyra(タミラ・メンサストック=米国)

【左から】2位=クンバ・セレネ・ファンタ・ラーロク=フランス)、優勝=アラ・チェルカソワ(ウクライナ)、3位=タミラ・メンサストック(米国)、周鳳(中国)


その他の注目選手の闘い

 59・63kg級で世界一に輝いた実績を持つバチェチェグ・ソロンゾンボルド(モンゴル)は3位になったタミラ・メンサストック(米国)に3回戦でテクニカルフォール負け。

 パンアメリカン選手権優勝のユダリス・サンチェス・ロドリゲス(キューバ)も2回戦でタミラ・メンサストックにテクニカルフォールで敗れた。


【女子68kg級・決勝】
Cherkasova, Alla(ウクライナ)○[15-10]●Larroque, Koumba Selene Fanta(フランス)


【写真集】2018年東日本学生秋季選手権/グレコローマン・表彰式

$
0
0

(2018年11月28日、東京・駒沢屋内球技場)


男子グレコローマン

【55kg級】
優勝=齋藤僚太(法大)、2位=岡迫大誠(東洋大)、3位=中川康二(大東大)、山口秀斗(神奈川大)


【60kg級】
優勝=菅原幹太(東洋大)、2位=宮原潤(国士館大)、3位=山口純平(日体大)、喜多亮介(拓大)


【63kg級】
優勝=梨木悠(日体大)、2位=高森樹己(拓大)、3位=大山允長(青山学院大)、磯部巧(東洋大)


【67kg級】
優勝=小池波也登(神奈川大)、2位=渡部颯太(日大)、3位=黒木建統(東洋大)、佐々木宏隆(国士館大)


【72kg級】
優勝=阿部結太(青山学院大)、2位=高橋大輝(拓大)、二尾優真(大東大)


【77kg級】
優勝=一郷雄德(大東大)、2位=土屋正宗(中大)


【82kg級】
優勝=礒田隆(青山学院大)、2位=芝元達也(東洋大)


【87kg級】
優勝=前田鴻介(国士館大)、2位=牧野聡一郎(国士館大)


【97kg級】
優勝=石井良祐(専大)、2位=白鳥慶樹(日体大)、3位=深谷允哉(明大)


【130kg級】
優勝=吉澤瑠依(専大)

中京学院大が10季ぶり4度目の優勝! 日本文理大が飛躍の2位…2018年西日本学生秋季リーグ戦最終日

$
0
0

 西日本学生秋季リーグ戦最終日は12月2日、大阪・堺市金岡公園体育館で行われ、一部リーグは、中京学院大が事実上の優勝決定戦となった最終戦で日本文理大を5-2で下し、10季ぶり4度目の優勝を決めた。

 中京学院大は初日に4連勝を飾ってスタートダッシュに成功。最終日の初戦となった九州共立大に3-4と惜敗したが、昨季優勝の福岡大、そして最終戦の日本文理大といずれも5-2で勝って1敗を死守。唯一、6勝1敗でリーグ戦を乗り切った。日本文理大は福岡大と中京学院大に黒星を喫したが、5勝2敗と勝利数も福岡大とタイ。勝ち点の差で、昨季優勝の福岡大を抜いて2位に躍進した。3位は福岡大、4位は九州共立大だった。

 二部リーグは、昨季降格した同志社大が全勝で優勝し、一部昇格を決めた。2位は関学大、3位は帝塚山大だった。一部最下位だった関大が自動降格となり、来季は二部リーグに参戦する。 

 各試合結果は下記の通り。(文・撮影=増渕由気子)

中京学院大・74kg級の田口学容が4勝目を挙げてチームに勝利をもたらした

日本文理大を振り切り、中京学院大・馬渕賢司監督の体が10季ぶりに宙に舞った


順位・個人賞
一部リーグ星取り表 最終日・一部リーグ内訳成績 二部リーグ星取り表 最終日・二部リーグ内訳成績

 


《個人賞》

【八田杯(一部最優秀選手)】神田優人(中京学院大)、【松井杯(一部敢闘賞)】加藤一人(日本文理大)、【小田原杯(二部最優秀選手)】萩本龍(同志社大)、【井川杯(二部敢闘賞)】鎌田裕貴(関西学院大)、【岩野杯(年間功労賞)】野﨑竜陽(中京学院大)


一部リーグ

 ▼4回戦
日本文理大○[7-0]●関大

 ▼5回戦
徳山大○[5-2]●関大、近大○[4-3]●立命館大
福岡大○[5-2]●日本文理大、九州共立大○[4-3]●中京学院大

 ▼6回戦
近大○[4-3]●徳山大、立命館大○[4-3]●関大
中京学院大○[5-2]●福岡大、日本文理大○[5-2]●九州共立大

 ▼7回戦
徳山大○[6-1]●立命館大、関大○[4-3]●近大
福岡大○[4-3]●九州共立大、中京学院大○[5-2]●日本文理大

 《順位》[1]中京学院大 6勝1敗、[2]日本文理大 5勝2敗(勝ち星31=勝ち点124)、[3]福岡大 5勝2敗(勝ち星31=勝ち点118点)、[4]九州共立大 4勝3敗、[5]徳山大 3勝4敗(勝ち星24)、[6]近大 3勝4敗(勝ち星19)、[7]立命館大 1勝6敗(勝ち星14)、[8]関大 1勝6敗(勝ち星11)


二部リーグ

 ▼4回戦
天理大○[5-2]●大体大、同志社大○[5-2]●帝塚山大
関学大○[5-2]●桃山学院大

 ▼5回戦
帝塚山大○[5-2]●大体大、関学大○[4-3]●天理大
同志社大○[7-0]●桃山学院大

 《順位》[1]同志社大 5勝、[2]関学大 4勝1敗、[3]帝塚山大 3勝2敗、[4]天理大 2勝3敗、[5]桃山学院大 1勝4敗、[6]大体大 5敗

【2018年西日本学生秋季リーグ戦・特集】一部リーグ優勝大学監督・準優勝大学コーチの声

$
0
0

(2018年12月2日、大阪・堺市金岡公園体育館 / 取材・撮影=増渕由気子)


10季ぶりの優勝が決まった瞬間の馬渕監督 この笑顔がずっと見たかった

 ■一部リーグ優勝大学・中京学院大/馬渕賢司監督の話(10季ぶりの優勝)「近年、毎回優勝候補に挙がりますが、最後の詰めが甘い大会が続き、優勝を逃していました。優勝できたことはうれししいのですが、九州共立大に1敗してしまって完全優勝ではないので反省は残ります。

 優勝できたことの要因は、初日の立ち上がりがよかったことですね。これまで初日で黒星を喫することが多かったので…。チーム状況は、ポイントゲッターだった選手が調子悪いという部分もありましたが、それを補える選手も出てきてくれたことが大きかったと思います」

 


チームの指揮を執った比江島コーチの下でチームは2位に躍進

 ■一部リーグ2位大学・日本文理大/比江島研吾コーチ(昨季4位から飛躍の2位)「春季リーグ4位から今回2位となり、来年度につながる準優勝でした。自分の恩師でもある湯元健一先生(現日体大コーチ)から引き継ぐ形で今年度から私がフリースタイルのコーチになりました。自分も湯元先生の教え子なので、チームを見た瞬間に、湯元先生がどんなことを教えてきたのかすぐに理解することができました。

 この9ヶ月間、技を使いこなせていない選手一人ひとりに寄り添って、その選手にベストな方法で指導してきたつもりです。最近では、自分の技を使いこなせる選手も増えて、試合での勝ち方も覚えてきたなという実感がありました 。日本文理大は人数が多く、控え選手も含めて一つになることにこだわってきました。試合での雰囲気が良かったのも結果が出た要因の一つだと思います。今回は学生に自信がついた大会となったと思います。近いうちに胴上げしてもらえるように指導を頑張っていきたいです」

【2018年世界選手権・レビュー(19)】女子72kg級/決勝・表彰式・闘いのあと

$
0
0

(2018年10月23~24日、ハンガリー・ブダペスト / 撮影=保高幸子)


【女子72kg級・優勝】
di Stasio, Justina(ジャスティナ・ディスタシオ=カナダ)

 1992年11月22日生まれ、25歳。14歳からレスリングを始める。2012年カナダカップ72kg級3位などの実績を積み重ね、2015年にパンアメリカン選手権75kg級優勝。翌年の同選手権も勝ったが、リオデジャネイロ・オリンピックはエリカ・ウィーブとの国内予選に敗れる(ウィーブがオリンピック優勝)。2017年もパンアメリカン選手権で勝ち、世界選手権で3位へ。今年は76kg級でも闘っていたが、世界選手権は72kg級で出場し、世界一に輝いた。

《1回戦~決勝の成績》
決 勝 ○[4-2]Ochirbat, Nasanburmaa(モンゴル)
準決勝 ○[2-1]Samar Amer Ibrahim HAMZA(エジプト)
3回戦 ○[6-3]Kuenz, Martina(オーストリア)
2回戦 ○[Tフォール、4:25=10-0]Alexandra Nicoleta ANGHEL(ルーマニア)
1回戦  BYE


2~3位選手

[2]Ochirbat, Nasanburmaa(ナサンブルマー・オチルバト=モンゴル)
[3]Tosun, Buse(ブセ・トスン=トルコ)
[3]Kuenz, Martina(マルチナ・クエンツ=オーストリア)

【左から】2位=ナサンブルマー・オチルバト(モンゴル)、優勝=ジャスティナ・ディスタシオ(カナダ)、3位=マルチナ・クエンツ(オーストリア)、ブセ・トスン(トルコ)


その他の注目選手の闘い

 1月のヤリギン国際大会(ロシア)&6月の中国オープン優勝のワン・フアン(中国)は3位になったナサンブルマー・オチルバト(モンゴル)に準決勝で敗れ、3位決定戦でブセ・トスン(トルコ)にも黒星。6月のモンゴル・オープン優勝のタチアナ・コレスニコワ・モロゾワ(ロシア)は3回戦でワン・フアンに敗れた。


【女子72kg級・決勝】
di Stasio, Justina(カナダ)○[4-2]●Ochirbat, Nasanburmaa(モンゴル)

【写真集】2018年東日本学生秋季選手権/フリースタイル・表彰式

$
0
0

(2018年11月28日、東京・駒沢屋内球技場)


男子フリースタイル

【57kg級】
優勝=諏訪間翔太郎(拓大)、2位=山北渓人(専大)、3位=大谷夏輝(中大)、丸山正太郎(法大)


【61kg級】
優勝=永田丈治(国士館大)、2位=細谷廉太郎(専大)、3位=由良英二(明大)、藤波諒太郞(専大)


【65kg級】
優勝=中村剛士(専大)、2位=藤田眞大(中大)、3位=鶴田大河(国士館大)、笠川良太(拓大)


【70kg級】
優勝=山崎幹太郎(法大)、2位=山下心京(慶大)、3位=齋藤光希(大東大)、山内壮(神奈川大)


【74kg級】
優勝=山﨑弥十朗(早大)、2位=竹沢登喜(法大)、3位=礒川利音(国士館大)、大越幸之介(日体大)


【79kg級】
優勝=栗原大知(国士館大)、2位=髙橋聡之(国際武道大)、3位=増渕順太(日大)、鈴木悠之(神奈川大)


【86kg級】
優勝=飯村友基(国士館大)、2位=大山泰吾(慶大)、3位=長谷川風河(神奈川大)、越智航平 (東海大)


【92kg級】
優勝=柴田一麿(大東大)


【125kg級】
優勝=赤城玲央(中大)、2位=石川瑞樹(日大)

【写真集】2018年西日本学生秋季リーグ戦・7回戦/中京学院大-日本文理大

$
0
0

(2018年12月2日、大阪・堺市金岡公園体育館 / 撮影=増渕由気子)


《リーグ7回戦》中京学院大○[5-2]●日本文理大

【65kg級】中西敦也(青=日本文理大)○[3-2]●山本隼平(中京学院大)


【86kg級】野﨑竜陽(赤=中京学院大)○[9-1]●加藤一人(日本文理大)


【70kg級】西海静(青=日本文理大)○[フォール、4-2]●仁木智大(中京学院大)


【125kg級】森右秀(赤=中京学院大)○[5-2]●河津佑季(日本文理大)


【61kg級】神田優人(赤=中京学院大)○[13-8]●河村悠輔(日本文理大)


【74kg級】田口学容(赤=中京学院大)○[Tフォール、12-2]●武田海喜(日本文理大)


【57kg級】永本竜平(赤=中京学院大)○[2-0]●福里光(日本文理大)

【写真集】2018年西日本学生秋季リーグ戦/二部リーグ上位大学

$
0
0

(2018年12月2日、大阪・堺市金岡公園体育館 / 撮影=増渕由気子)


【優勝】同志社大


【2位】関学大


【3位】帝塚山大


【写真集】2018年西日本学生秋季リーグ戦/一部リーグ上位大学

$
0
0

(2018年12月2日、大阪・堺市金岡公園体育館 / 撮影=増渕由気子)


【優勝】中京学院大


【2位】日本文理大


【3位】福岡大

《お知らせ=再掲載・参加人数確定版》12・20~23天皇杯全日本選手権/大会日程・試合方式

$
0
0

※11月27日掲載の記事を、東日本学生選手権で出場資格を取った選手数を加えて再掲載します。

《pdfファイル》

平成30年11月26日

所属・関係者 各位

(公財)日本レスリング協会
実 行 委 員 会

「天皇杯」平成30年度全日本選手権大会について
(重 要)

標記大会の日程等についてお知らせをします。

1.試合方式について

(1)世界レスリング連盟ルールに基づき実施する。(計量は、当日計量でリミット)

(2)一部、(公財)日本レスリング協会が定めたものを適用する。

(3)シード選手を設ける。

(4)敗者復活戦を行う。7名以下の階級は「ノルディックシステム(2日間)」を適用する。

(5)オリンピック階級は、人数に関わらず2日間で行う。

(6)非オリンピック階級で8~15名の階級は、1回戦から決勝/表彰まで1日で行う。

《各階級エントリー数》

男子フリー 57kg 61kg 65kg 70kg 74kg 79kg 86kg 92kg 97kg 125kg
21 20 28 15 20 11 15 11 12 14
男子グレコ 55kg 60kg 63kg 67kg 72kg 77kg 82kg 87kg 97kg 130kg
14 13 18 23 17 18 13 14 15 14
女 子 50kg 53kg 55kg 57kg 59kg 62kg 65kg 68kg 72kg 76kg
9 4 8 4 11 4 5 6 5

2.シード選手について

・5名の階級は、シードはありません。

3.開始時間の変更について(会場は駒沢体育館)

(1)監督会議(組合せ抽選)は、12月19日(水)午後3時30分から午後4時30分の予定で行います。抽選は所属代表者が行う。(不在の場合、所属選手は、参加できない場合がある)
*12月20日・21日・22日の組合せ抽選は、試合終了後ただちに行う。なお、公共交通機関を利用し人身事故等で遅れる場合には、協会事務局に連絡すること。(03-3481-2354)

(2)1日目のメディカルチェック・計量は、7時30分から8時00分まで行う。
   2日目の計量は、8時00分から8時15分まで行う。

(3)競技開始は、全日とも9時30分から行います。

その他、大会実施要項をご確認ください。

(注)変更等がある場合は、日本協会HPに掲載します。


「天 皇 杯」平成30年度全日本レスリング選手権大会
【実 施 階 級】

【12月19日(水)】
15:30-16:30   監督会議/抽選組合せ(開始時間の変更に注意)

【12月20日(木)】
男子フリー:86・92・97125kg級、男子グレコ:63・72・8797130kg級
女子フリー:55・59・62・72kg級

09:30-18:00   1回戦から準決勝
18:00-19:00   敗者復活戦、決勝/表彰

【12月21日(金)】
男子フリー:57・61・74kg級、男子グレコ:6777kg級
女子フリー:65・76kg級

09:30-16:10   1回戦から準決勝
16:10-20:00   敗者復活戦・決勝/表彰(前日の階級等)

【12月22日(土)】
男子フリー:65・70kg級、男子グレコ:55・60kg級
女子フリー:50535768kg級

09:30-15:00   1回戦から準決勝
15:00-18:00   敗者復活戦・決勝/表彰(前日の階級等)

【12月23日(日・祝)】
男子フリー:79kg級、男子グレコ:82kg級
09:30-13:00   1回戦から準決勝、敗者復活戦(前日の階級等)
13:30-13:50   年間表彰、クラブ表彰等のセレモニー
13:50-14:00   「天皇杯」返還等
14:15-17:00   決勝/表彰/個人表彰

*非オリンピック階級で8~15名の階級は、1回戦から決勝/表彰まで1日で行う。
*12月20日・21日・22日の組合せ抽選は、試合終了後ただちに行う。
赤字はオリンピック階級。進行等により、変更があります)

【2018年世界選手権・レビュー(20)】女子76kg級/決勝・表彰式・闘いのあと

$
0
0

(2018年10月21~22日、ハンガリー・ブダペスト / 撮影=保高幸子)


【女子76kg級・優勝】
Gray, Adeline(アデライン・グレイ=米国)

 1991年1月15日生まれ、27歳。6歳からレスリングを始める。2008年世界ジュニア選手権67kg級優勝を経て、2011年の世界選手権で3位に入賞。2012年の世界女子選手権で初の世界一へ。72kg級へアップし、階級区分変更で75kg級に出場した2014年世界選手権で2度目の世界一。2015年も世界選手権で優勝した。

 2016年リオデジャネイロ・オリンピックは負傷もあって7位に終わり、肩の手術で戦線離脱。2018年に復帰し、パンアメリカン選手権などの優勝を経て、通算4度目の世界一に輝いた。

《1回戦~決勝の成績》
決 勝 ○[Tフォール、3:00=13-1]Adar, Yasemin(トルコ)
準決勝 ○[3-1]Wiebe, Erica(カナダ)
3回戦 ○[フォール、4:49=7-6]Syzdykova, Elmira(カザフスタン)
2回戦 ○[Tフォール、4:56=10-0]Mae, Epp(エストニア)
1回戦  BYE


2~3位選手

[2]Adar, Yasemin(ヤセミン・アダー=トルコ)
[3]皆川博恵(クリナップ)
[3]Wiebe, Erica(エリカ・ウィーブ=カナダ)

【左から】2位=ヤセミン・アダー(トルコ)、優勝=アデライン・グレイ(米国)、3位=エリカ・ウィーブ(カナダ)、皆川博恵(クリナップ)


その他の注目選手の闘い

 昨年の世界選手権69kg級2位のアライン・フォッケン(ドイツ)は3位に入ったエリカ・ウィーブに3回戦で4-6で黒星。中国はアジア選手権とアジア大会を制した周倩ではなく昨年5位のパリハ・パリハが出場。エリカ・ウィーブに2回戦で0-3で敗れた。

 リオデジャネイロ・オリンピック75kg級3位で負傷から戦列に戻ったエカテリナ・ブキナ(ロシア)は1回戦でアジア大会3位のエルミラ・シズディコワ(カザフスタン)に敗れた。シズディコワは優勝したアデライン・グレイに敗れ、敗者復活戦で欧州選手権5位のエップ・マエ(エストニア)に敗れた。マエは5位。


【女子76kg級・決勝】
Gray, Adeline(米国)○[Tフォール、3:00=13-1]●Adar, Yasemin(トルコ)

【12.20~23天皇杯全日本選手権・展望(1)】園田新(ALSOK)が第一人者の実力を見せるか…男子グレコローマン130kg級

$
0
0

《大会日程》


男子グレコローマン130kg級・展望(12月20~21日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

全日本選手権5連覇を目指す園田新(ALSOK)

 世界選手権4大会連続出場で、この大会5連覇を目指す園田新(ALSOK)がどんな強さを見せるか。8月のアジア大会で銅メダルを獲得する殊勲を挙げながら、世界選手権では結果を出せなかった。世界へ再挑戦するためにも、国内では圧勝し、第一人者の実力を見せたいところ。

 昨年大会と今年の全日本選抜選手権でともに2位の谷田昇大(和歌山県教育庁)が、今度はどう挑むか。全日本選抜選手権3位の日坂侃生(山口産業)、世界大学選手権とU-23世界選手権出場の経験を積んだ貝塚賢史(茨城県競技力向上対策本部)らが、どこまで園田の牙城に近づけるか。

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


2018年全日本選抜選手権 →クリック

 ▼決勝
園田新(ALSOK)○[Tフォール、1:38=9-0]●谷田昇大(和歌山県教育庁)

 ▼準決勝
園田新(ALSOK)○[フォール,2:54=7-0]●津田大健(宇和島市役所)
谷田昇大(和歌山県教育庁)○[3-0]●日坂侃生(山口産業)


エントリー選手

※世界選手権代表・全日本選抜選手権1~3位選手以外はアイウエオ順

園田新

谷田昇大

貝塚賢史

《2018年世界選手権代表/全日本選抜選手権優勝》
園田 新(そのだ・あらた=ALSOK)
1994年7月5日生まれ、24歳。滋賀県出身。滋賀・日野高~拓大卒。187cm。2018年全日本選抜選手権優勝

《2018年全日本選抜選手権2位》
谷田 昇大(たにだ・まさひろ=和歌山県教育庁)
1990年3月3日生まれ、28歳。奈良県出身。奈良・大和広陵高~拓大卒。181cm。2017年全日本選手権 2位

《2018年全日本選抜選手権3位》
日坂 侃生(ひさか・つよき=山口産業)
1993年9月11日生まれ、25歳。山口県出身。山口・鴻城高~中大卒。180cm。2018年全日本選抜選手権 3位

奥村 総太(おくむら・そうた=滋賀・栗東高)
2000年11月19日生まれ、18歳。滋賀県出身。180cm。2018年JOC杯ジュニア優勝

貝塚 賢史(かいづか・さとし=茨城県競技力向上対策本部)
1995年5月20日生まれ、23歳。茨城県出身。茨城・霞ヶ浦高~山梨学院大卒。174cm。2018年全日本選抜選手権 5位

河野 隆太(こうの・りゅうた=あづまフーズ)
1987年8月13日生まれ、31歳。三重県出身。三重・朝明高~青山学院大卒。180cm。2018年全日本社会人選手権優勝

庄司 樹(しょうじ・いつき=専大)
1998年12月25日生まれ、19歳。岐阜県出身。岐阜・岐阜工高卒。174cm。2018年全日本大学グレコローマン選手権 3位

菅野 雅之(すがの・まさし=日体大)
1996年6月13日生まれ、22歳。京都府出身。京都・京都廣学館高卒。176cm。2018年東日本学生春季選手権優勝

鈴木 翔真(すずき・しょうま=拓大)
2000年3月25日生まれ、18歳。茨城県出身。茨城・鹿島学園高卒。173cm。2018年東日本学生春季新人戦優勝

番地 啓太(ばんち・けいた=国士舘大)
1998年5月27日生まれ、20歳。青森県出身。青森・八戸学院光星高卒。173cm。2018年全日本選抜選手権 5位

松岡 太一(まつおか・たいち=日体大)
1999年6月1日生まれ、19歳。岡山県出身。岡山・おかやま山陽高卒。188cm。2018年東日本学生秋季新人戦優勝

矢野 遥己(やの・はるき=徳山大)
1996年6月12日生まれ、22歳。山口県出身。山口・鴻城高卒。183cm。2018年西日本学生選手権優勝

吉川 晃司(よしかわ・こうじ=大阪府警察)
1993年3月19日生まれ、25歳。和歌山県出身。和歌山・紀北工高~国士舘大卒。181cm。2018年全日本社会人選手権 3位

吉澤 瑠依(よしざわ・るい=専大)
1997年6月10日生まれ、21歳。群馬県出身。群馬・館林高卒。182cm。2018年東日本学生秋季選手権優勝

【12.20~23天皇杯全日本選手権・展望(2)】2年連続世界銅メダルの実力見せるか、皆川博恵(クリナップ)…女子76kg級

$
0
0

《大会日程》


女子76kg級・展望(12月21~22実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

世界銅メダリストの実力を見せるか、皆川博恵(クリナップ)

 75・76kg級で2年連続世界選手権銅メダルの皆川博恵(クリナップ)が実力を発揮するか。全日本選手権は過去4回優勝しており、2年連続5度目の優勝を目指す。

 全日本選抜選手権2位の松雪泰葉(至学館大)は、全日本学生選手権で優勝したあと、世界ジュニア選手権で銅メダル獲得。しかし11月のU-23世界選手権は2回戦敗退(8位)に終わった。ここでしっかり勝ち、再起をはかりたいところ。

 全日本選抜選手権で3位だった齋藤未来(日本文理大)阿部梨乃(自衛隊)が優勝争いに加われるか。72kg級で全日本選抜選手権2位、全日本学生選手権72kg級優勝の古市雅子(日大)がこの階級に参戦。殊勲はあるか。

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


2018年全日本選抜選手権クリック

 ▼決勝
皆川博恵(クリナップ)○[3-2]●松雪泰葉(至学館大)

 ▼準決勝
皆川博恵(クリナップ)○[6-2]●阿部梨乃(自衛隊)
松雪泰葉(至学館大)○[Tフォール、3:18=0-10]●齋藤未来(日本文理大)


エントリー選手

※世界選手権代表・全日本選抜選手権1~3位選手以外はアイウエオ順

皆川博恵

松雪泰葉

《2018年世界選手権3位/全日本選抜選手権優勝》
皆川 博恵(みながわ・ひろえ=クリナップ)
1987年8月19日生まれ、31歳。京都府出身。京都・立命館宇治高~立命館大卒。162cm。2018年アジア大会2位

《2018年全日本選抜選手権2位》
松雪 泰葉(まつゆき・やすは=至学館大)
1999年11月5日生まれ、19歳。愛知県出身。愛知・至学館高卒。173cm。018年世界ジュニア選手権3位

《2018年全日本選抜選手権3位》
齋藤 未来(さいとう・みく=日本文理大)
1996年12月8日生まれ、22歳。千葉県出身。東京・安部学院高卒。163cm。2018年全日本女子オープン選手権(シニア)

《2018年全日本選抜選手権3位》
阿部 梨乃(あべ・りの=自衛隊)
1995年3月5日生まれ、23歳。青森県出身。東京・安部学院高~日本大卒。158cm。2017年全日本選手権3位

古市 雅子(ふるいち・まさこ=日大)
1996年10月20日生まれ、22歳。熊本県出身。東京・安部学院高卒。165cm。2018年全日本選抜選手権72kg級3位

【特集】大学で“チャンピオン仲間”と再会! 4年の差を埋め、激突の日が来るか?…男子フリースタイル74kg級・有川将史(東大)

$
0
0

(文=樋口郁夫)

東日本学生選手権・秋季新人戦で優勝した有川将史(東大1年)

 東京・駒沢屋内球技場で行われた東日本学生秋季選手権の新人戦フリースタイルB74kg級は、東大1年生の有川将史が2試合にテクニカルフォール勝ちして優勝。「部員が少ない中、優勝できてホッとしています」と振り返った。東大選手の優勝は過去にもあった。しかし、有川の実績を聞くと、だれもが「え!」と驚くのではないか。

 大阪・エンジョイクラブの選手として、2005~10年に全国少年少女選手権6連覇、2013年に全国中学選抜選手権73kg級で優勝。その時の優勝仲間には、日本男子最年少の世界チャンピオンに輝いた乙黒拓斗(JOCエリートアカデミー=現山梨学院大)がいる。乙黒は、全国少年少女選手権は5連覇だったので、小学生時代の実績は乙黒を上回る。

 小学校卒業後は中高一貫学校の奈良・東大寺学園中学へ進み、本人の記憶では西日本中学生選手権の初戦で2歳上の藤波勇飛(三重・西朝明=現山梨学院大)と対戦。全国大会3連覇を目指していた強豪に完敗し、「強さが違う」と感じてレスリングを辞めたという。それでも3年生になると、エンジョイの東嗣朗監督から「もう一度挑戦してみないか」と勧められ、6月の全国中学生選手権に出場することになった。

2013年全国中学生選手権優勝選手。後列中央が有川、前列右から2人目が乙黒拓斗=撮影・保高幸子

 この時は準々決勝で三輪優翔(和歌山・和歌山東=現日体大)にフォール負け。練習を積んで11月の全国中学選抜選手権に再挑戦。決勝で全国2位の今村太陽(クリナップキッズ=現福岡大)をテクニカルフォールで下し、3年ぶりの全国一に輝いた。ブランクをものともしなかったのだから、レスリング・センスは卓越していると言えるだろう。

 だが、高校にレスリング部がなかったため、2度目のレスリング人生はこの1年間だけ。学校に部がなければ高体連主催の大会には出場できない。レスリングを断念し、柔道部へ入って体を鍛えた。東大寺学園高校は、東大、京大、国公立医学部などに進学する生徒がほとんど。全国有数の進学校で、周囲につられて難関大学を目指すようになり、クラブ活動より勉強に重点を置いた生活。柔道は「競技としてかなり違った」こともあって、県3位が最高の成績だったという。

 勉強の努力が実り、1年間の予備校通いを経て東大へ。ここで、レスリングの虫がうずいた。乙黒のほか、同じクラブだった谷山拓磨(拓大)ら「同学年の選手が頑張っていましたから」-。大会の時だけではなく、小学校の時のエリートキャンプで寝食をともにした間柄。「知っている名前の人の活躍を聞いて、やってみたくなりました」と、再びマットに立つことになった。

個人の躍進だけではなく、二部リーグの活性化も願う!

新人戦で闘う有川(赤)=東大レスリング部提供

 これだけの基礎のある選手なら、リーグ戦の二部リーグや、新人戦のBグループ(入学後にレスリングを始めた選手)の中なら目をつぶっても勝てると思われるが、「大学生はパワーがあります。簡単に勝てないです」とのこと。それでも、この優勝を機に上を目指す気持ちが出てきた様子。「部員が増えて部が発展してほしい。東大だけではなく、二部リーグ全体が活性化していってほしいです」と、学生レスリングの底辺充実も望んでいる。

 世界王者の乙黒とは2階級違うが、国体74kg級2位の梅林太朗(早大)、全日本大学選手権70kg級優勝の志賀晃次郎(拓大)、同74kg級2位の前田明都(専大)、JOC杯74kg級優勝の三輪優翔(前述)らの同期のチャンピオン仲間とは、インカレなどで対戦する機会もありそう。「負けたくないのでは?」の問いに、「高校3年間と予備校の1年間でつけられた差は大きいですよ」と苦笑い。

 むしろ、彼らの飛躍を誇りに思い、「頑張ってほしいですね」と言う。彼らは彼らで、有川の東大進学を「すごいな」と言ってくるそうで、お互いに尊敬の念を抱いた大学での再会だった。

 なりたい職業があって東大に進んだわけではなく、これから自分にぴったりの職業を見つける予定。「(将来は)レスリングで培った粘りを役立てたい。東大に進んだことではなく、その後の人生をどう生きるかが重要だと思います」。学生生活はあと3年間、どんな成績を残し、どんな経験を積んで社会へ飛び立つか。

【写真集】2018年東日本学生選手権/新人戦・個人賞表彰式

$
0
0

(2018年11月27日、東京・駒沢屋内球技場)


個 人 賞

【男子グレコローマン最優秀選手賞】菅原幹太(60kg級=東洋大)


【男子フリースタイル最優秀選手賞】山崎幹太郎(70kg級=法大)


【男子グレコローマン敢闘賞】小池波也登(67kg級=神奈川大)


【男子フリースタイル敢闘賞】永田丈治(61kg級=国士館大)


【ゴールデンホイッスル賞】中川尚幸(法大)


【2018年世界選手権・レビュー(21)】男子グレコローマン55kg級/決勝・表彰式・闘いのあと

$
0
0

(2018年10月25~26日、ハンガリー・ブダペスト / 撮影=保高幸子)


【男子グレコローマン55kg級・優勝】
Azizli, Eldaniz(エルダニズ・アジズリ=アゼルバイジャン)

 1992年4月20日生まれ、26歳。2007~09年に欧州カデット選手権を連覇し、2010年はジュニアの欧州&世界選手権50kg級を制するなど早くから活躍。2012年にも世界ジュニア選手権55kg級で勝った。しかし、階級区分で最軽量が59kg級となったことがきつかったのか、2016年リオデジャネイロ・オリンピックへは出場できなかった。2018年に欧州選手権55kg級で復活優勝し、一気に世界一に輝いた。

《1回戦~決勝の成績》
決 勝 ○[Tフォール、0:56=10-0]Sharshenbekov, Zholaman(キルギス)
準決勝 ○[6-3]Tsurtsumia, Nugzari(ジョージア)
3回戦 ○[Tフォール、3:49=9-0]田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)
2回戦 ○[Tフォール、1:38=9-0]Liguo CAO(中国)
1回戦 ○[Tフォール、2:05=9-0]Jozsef ANDRASI(ハンガリー)


2~3位選手

[2]Sharshenbekov, Zholaman(ゾラマン・シャルシェンベコワ=キルギス)
[3]Oeztuerk, Ekrem(エクレム・オエズターク=トルコ)
[3]Tsurtsumia, Nugzari(ヌグザリ・ツルツミア=ジョージア)

【左から】2位=ゾラマン・シャルシェンベコワ(キルギス)、優勝=エルダニズ・アジズリ(アゼルバイジャン)、3位=エクレム・オエズターク(トルコ)、ヌグザリ・ツルツミア(ジョージア)


その他の注目選手の闘い

 9月のセルビアでの国際大会優勝のバシリ・トポエフ(ロシア)は3位になったヌグザリ・ツルツミア(ジョージア)に2回戦で9-11の黒星。アルメニアからブラジルに国籍を変え、パンアメリカン選手権を制したサルギス・カチャタリャン(ブラジル)もツルツミアにテクニカルフォールで敗れた。

 9月のピトラシンスキ国際大会(ポーランド)を制したノライル・ハコヤン (アルメニア)は2位になったゾラマン・シャルシェンベコワ(キルギス)に黒星。敗者復活戦を勝ち上がったが、3位決定戦でエクレム・オエズターク(トルコ)に敗れた。


【男子グレコローマン55kg級・決勝】
Azizli, Eldaniz(アゼルバイジャン)○[Tフォール、0:56=10-0]●Sharshenbekov, Zholaman(キルギス)

【12.20~23天皇杯全日本選手権・展望(3)】2年連続世界選手権代表の山本泰輝(拓大)が勝ち抜くか…男子フリースタイル125kg級

$
0
0

《大会日程》


男子フリースタイル125kg級・展望(12月20~21日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

昨年の雪辱を果たし、第一人者の座を守れるか、山本泰輝(拓大)

 2年連続世界選手権代表の山本泰輝(拓大)が、昨年荒木田進謙(athletic camp LION)に奪われた日本一の座の奪還に挑む。世界選手権は初戦敗退に終わったが、その後、全日本大学選手権で優勝するなど好調。

 荒木田は世界選手権代表決定プレーオフで敗れて日本代表を逃したが、国体のグレコローマン130kgで2位へ。スタイルを超えた地力を見せた。復帰して1年半以上。実力がどこまで戻っているか。

 全日本選抜選手権3位の田中哲矢金澤勝利(ともに自衛隊)が、今度こそ決勝へ進めるか。金澤は国体グレコローマン130kg級で荒木田を破って優勝する実力を見せた。全日本学生選手権優勝の山本泰丈(日大)も優勝争いに加わる実力はあるはず。

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


2018年全日本選抜選手権クリック

 ▼決勝
山本泰輝(拓大)○[13-6]●荒木田進謙(Wrestle Acadmy)

 ▼準決勝
荒木田進謙(Wrestle Acadmy)○[3-2]●金澤勝利(自衛隊)
山本泰輝(拓大)○[Tフォール、4:38=12-2]●田中哲矢(自衛隊)

【世界選手権代表決定プレーオフ】
山本泰輝(拓大)○[4-1]●荒木田進謙(Wrestle Academy)

※所属は当時


エントリー選手

※世界選手権代表とこの階級の全日本選抜選手権1~3位選手以外はアイウエオ順

山本 泰輝

荒木田 進謙

金澤 勝利

田中 哲矢

《2018年世界選手権代表/全日本選抜選手権優勝》
山本 泰輝(やまもと・たいき=拓大)
1996年10月18日生まれ、22歳。静岡県出身。静岡・飛龍高卒。182cm。2017年全日本選手権2位

《2018年全日本選抜選手権2位》
荒木田 進謙(あらきだ・のぶよし=athletic camp LION)
1988年3月26日生まれ、30歳。青森県出身。青森・光星学院高~専大出。180cm。2017年全日本選手権優勝

《2018年全日本選抜選手権3位》
金澤 勝利(かなざわ・かつとし=自衛隊)
1990年6月21日生まれ、28歳。岩手県出身。岩手・種市高~山梨学院大卒。178cm。2017年全日本選手権3位

《2018年全日本選抜選手権3位》
田中 哲矢(たなか・てつや=自衛隊)
1992年1月18日生まれ、26歳。鹿児島県出身。鹿児島・鹿屋中央高~大東大卒。176cm。2017年全日本選手権3位

赤城 玲央(あかぎ・れおな=中大)
1997年9月13日生まれ、21歳。茨城県出身。茨城・鹿島学園高卒。188cm。2018年東日本学生秋季選手権優勝

井上 樹(いのうえ・いつき=徳山大)
1998年10月3日生まれ、20歳。愛媛県出身。愛媛・八幡浜工高卒。177cm。2018年西日本学生選手権優勝

冨栄 雅秀(とみえ・まさひで=山梨学院大)
1996年12月29日生まれ、21歳。千葉県出身。茨城・霞ヶ浦高卒。175cm。2018年全日本学生選手権2位

外山 宏太(とやま・こうた=東洋大)
1998年5月30日生まれ、20歳。茨城県出身。茨城・霞ヶ浦高卒。180cm。2018年JOC杯ジュニア優勝

樋口 卓弥(ひぐち・たくや=ワールド・プランニング)
1991年1月15日生まれ、27歳。大阪府出身。大阪・興國高~近大卒。183cm。2018年全日本社会人選手権3位

藤本 歩(ふじもと・あゆむ=山梨学院大)
1997年7月29日生まれ、21歳。埼玉県出身。茨城・霞ヶ浦高卒。175cm。2018年全日本選抜選手権5位

武藤 翔吾(むとう・しょうご=中大)
1999年5月17日生まれ、19歳。千葉県出身。日本文理大附属高卒。178cm。2018年全日本学生選手権3位

森 右秀(もり・あきほ=中京学院大)
1999年7月25日生まれ、19歳。愛知県出身。愛知・星城高卒。180cm。2018年西日本学生新人戦優勝

山本 泰丈(やまもと・やすひろ=日大)
1997年3月1日生まれ、21歳。北海道出身。埼玉・花咲徳栄高卒。180cm。2018年全日本学生選手権優勝

米川 優人(よねかわ・ゆうと=明大)
1996年11月13日生まれ、22歳。千葉県出身。千葉・八千代松陰高卒。168cm。2018年東日本学生春季選手権優勝

【12.20~23天皇杯全日本選手権・展望(4)】奈良勇太(警視庁)に元世界選手権代表が挑戦…男子グレコローマン97kg級

$
0
0

《大会日程》


男子グレコローマン97kg級・展望(12月20~21日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

大学の先輩の復帰挑戦を受ける奈良勇太(警視庁)

 2年連続世界選手権代表の奈良勇太(警視庁)が変わらぬ強さを見せるか。今年は世界選手権以外にも3月にアジア選手権、8月にアジア大会、11月にU23世界選手権と大舞台に出場。貴重な経験が実力アップにつながっているか。

 昨年大会と今年の全日本選手権で、ともに決勝で奈良に敗れた志喜屋正明(自衛隊)がリベンジできるか。あと一歩の壁を乗り越えなければなるまい。

 ここに、2015年世界選手権代表の米平安寛(日本ウェルネススポーツ大職)が、全国社会人オープン選手権優勝の実績を持って復帰参戦する。奈良が日体大に進んだ時、全日本のトップレベルにいた選手。復帰して日が浅いので現在の全日本レベルでの実力は未知数だが、元日本代表の実力を発揮して一気に栄冠を勝ち取れるか。

 全日本学生選手権優勝の山下拓也(拓大)、全日本大学グレコローマン選手権2位の饒波正眞(九州共立大)の学生勢の台頭はあるか。

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


2018年全日本選抜選手権クリック

 ▼決勝
奈良勇太(警視庁警察学校)○[3-1]●志喜屋正明(自衛隊)

 ▼準決勝
奈良勇太(警視庁警察学校)○[フォール、0:28=4-0]●松本直毅(早大)
志喜屋正明(自衛隊)○[11-5]●天野雅之(中大職)

※所属は当時


エントリー選手

※世界選手権代表とこの階級の全日本選抜選手権1~3位選手以外はアイウエオ順

奈良 勇太

志喜屋 正明

米平 安寛

《2018年世界選手権代表/全日本選抜選手権優勝》
奈良 勇太(なら・ゆうた=警視庁)
1996年3月7日生まれ、22歳。東京都出身。埼玉・花咲徳栄高~日体大卒。185cm。2018年アジア大会出場

《2018年全日本選抜選手権2位》
志喜屋 正明(しきや・まさあき=自衛隊)
1993年7月3日生まれ、25歳。沖縄県出身。沖縄・浦添工高~国士舘大卒。171cm。2017年全日本選手権2位

《2018年全日本選抜選手権3位》
松本 直毅(まつもと・なおき=早大)
1998年1月2日生まれ、20歳。神奈川県出身。神奈川・横浜清陵総合高卒。171cm。2018年JOC杯ジュニア優勝

《2018年全日本選抜選手権3位》
天野 雅之(あまの・まさゆき=中大職)
1988年9月14日生まれ、30歳。福岡県出身。福岡・東福岡高~中大卒。183cm。2017年全日本選手権3位

有薗 拓真(ありぞの・たくま=ALSOK)
1989年6月11日生まれ、29歳。兵庫県出身。兵庫・育英高~山梨学院大卒。180cm。2018年全日本社会人選手権2位

石井 良祐(いしい・りょうすけ=専大)
1996年6月24日生まれ、22歳。富山県出身。富山・滑川高卒。173cm。2018年東日本学生秋季選手権優勝

井上 諒汰(いのうえ・りょうた=中大)
1998年7月15日生まれ、20歳。愛媛県出身。愛媛・八幡浜工高卒。177cm。2018年東日本学生秋季新人戦優勝

白鳥 慶樹(しらとり・よしき=日体大)
1997年7月22日生まれ、21歳。長野県出身。長野・小諸高卒。172cm。2017年全日本選手権5位

出口 滋文(でぐち・しげふみ=日体大)
1997年10月29日生まれ、21歳。岡山県出身。岡山・英明高卒。178cm。2018年東日本学生秋季選手権優勝

仲里 優力(なかざと・ゆうり=日体大)
2000年2月26日生まれ、18歳。沖縄県出身。沖縄・北部農林高卒。178cm。2018年全日本選抜選手権5位

中村 隆太(なかむら・りゅうた=東洋大)
1996年11月1日生まれ、22歳。宮崎県出身。宮崎・宮崎工高卒。175cm。2018年全日本選抜選手権5位

饒波 正眞(のは・しょうま=九州共立大)
1998年6月15日生まれ、20歳。沖縄県出身。沖縄・浦添工高卒。175cm。2018年全日大学グレコローマン選手権2位

宮本 海渡(みやもと・かいと=千葉・日体大柏高)
2000年4月21日生まれ、18歳。茨城県出身。172cm。2018年全国高校生グレコローマン選手権125kg級優勝

山下 拓也(やました・たくや=拓大)
1996年12月1日生まれ、22歳。愛媛県出身。愛媛・八幡浜工高卒。182cm。2018年全日本学生選手権優勝

米平 安寛(よねひら・やすひろ=日本ウェルネススポーツ大職)
1991年11月12日生まれ、27歳。鹿児島県出身。宮崎・都城高~日体大卒。182cm。2018年全国社会人オープン選手権優勝

【2018年西日本学生秋季リーグ戦・特集】“早朝お散歩大作戦”が効果てきめん! 朝から全力出し切った中京学院大が悲願の優勝!

$
0
0

(文・撮影=増渕由気子)

10季ぶりのナンバーワンポーズを決める中京学院大メンバー

 馬渕賢司監督のマット内外での指導が光った優勝だった。西日本学生秋季リーグ戦は春季3位の中京学院大が6勝1敗の成績で10季ぶり4度目の優勝を飾った。地力では西日本ナンバーワンの戦力を持っていると言われながら、約5年間も優勝から遠ざかっていた。

 ここ4年間は2位が4回、3位が1回と優勝戦線に入るものの、あと一歩及ばなかった。馬渕賢司監督は「勝った時は選手のおかげ。負けた時は監督の責任」と、自分自身の指導力を課題に挙げていた。

 チームに足りないのは何か。馬渕監督は「初日の入りが、いつも全然だめだ」と気がついた。「学生は日中に授業を受けて、夕方~夜にかけてマット練習をする習慣がついているので、体が動くピークが夕方なんです」。試合開始時間は9時。早朝からピークを持ってくる必要性を感じ、ある作戦を立てた。

年間MVPの野﨑のモチベーションだった「馬渕監督を胴上げすること」も有言実行

 「9時に全力を出すには、最低でも数時間前に起きておく必要があるし、日光浴をして体内時計を正常にするため、7時に会場に到着して、約1時間、金岡公園内を散歩させることにしました」。

 これまではアップ時に、体が起きてない状態で臨む選手もいたようだが、今大会、全勝で大会MVPに選ばれた神田優人は「会場に着いてやるアップだけじゃ、気持ちの面でもまだ完全に起きてない。散歩することで、本気で行うアップのためのアップができた、という点では効果があったと思う」と振り返った。馬渕監督は「某有名駅伝監督じゃないけど、『早朝、お散歩大作戦』ってことですね」とニヤリ。

 

学生側の結論は「4年生が勝てないとチームは勝てない」

 今年の主将を務めた4年生の野﨑竜陽は、優勝の経験がない世代だ。「リーグ戦で負けると、何が必要なのかをみんなでよく話し合っていました。その結論は、4年生が勝てないチームは勝てないということ。試合の流れを作るのは上級生。その役割は自分だし、絶対に負けられなかった」と振り返った。

4年生が勝たないとチームの優勝はないというポリシーを優勝決定戦でも証明した野﨑(右)

 もう一つ、野﨑は春季リーグ戦で悔しい思い出がある。春は福岡大との最終戦で勝ったチームが優勝という事実上の決勝戦だった。86kg級の野﨑はチームスコア3-3で7番手に登場し、チームの勝負を委ねられていたところで、まさかのフォール負け。3-4と紙一重で優勝を逃した。「あの時は言葉が出ないくらい悔しかった。個人としてもチームとしてももう負けたくない」と誓った。

 その悔しさをばねにした野﨑の今季の活躍は素晴らしかった。西日本学生選手権は両スタイルで優勝し、全日本大学グレコローマン選手権は82kg級で優勝。大学王者のタイトルも手に入れた。地道に結果を残したことでチームの中心的存在となり、背中でチームを引っ張った。

 野﨑は「自分のモチベーションは、春負けたリベンジとお世話になった馬渕先生を胴上げすることでした。それがかなって嬉しいです」と、最後のリーグ戦での悲願達成に満足そうな笑みを浮かべた。

 監督も選手も優勝に必要なプロセスを見つけ出し、その壁を乗り越えた今大会。馬渕監督は「本当は、春に優勝したい。そうすれば秋も(同じ戦力だから)勝てる。今回は1敗をしてしまったので、次こそ完全優勝したいです」と、大き目標を掲げていた。勝ち方を覚えた中京学院大の時代が到来するか-。

 

6番手の田口が4勝目を挙げてチームの勝利を決め、喜びを爆発させる中京学院大ベンチ

大会MVPの神田優人(左)と年間MVPで全日本大学王者でもある野﨑竜陽

【報道】平成30年度天皇杯全日本選手権/記者発表のご案内

$
0
0

2018年12月5日

報 道 各 位

(公財)日本レスリング協会 広報委員会

 日頃の当協会へのご支援ご協力に感謝いたします。

 12月20日(木)~23日(日=祝)に東京・駒沢体育館で行われる天皇杯全日本選手権について、強化委員による各階級の展望等の記者発表を下記の日程で行います。事前の申請は不要ですので、当日、会場までお越しください。

■期  日: 12月11日(火)午後4時~

■場  所: 岸記念体育会館3階 運動記者クラブ

■出席予定者:西口茂樹 強化本部長
       小平清貴 男子フリースタイル・ヘッドコーチ
       豊田雅俊 男子グレコローマン・ヘッドコーチ
       笹山秀雄 女子フリースタイル強化委員長
       末柄 勝 総務委員長
       北原義之 広報委員長

以上

《問い合わせ》公益財団法人 日本レスリング協会事務局  担当:武田
                電話 03-3481-2354

Viewing all 16237 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>