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東京オリンピック出場枠獲得状況(4)/男子グレコローマン87・97・130kg級

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 東京オリンピックのパンアメリカン予選が終了した。残る3地区と世界最終予選の期日と場所が宙に浮いた状態だが、現段階での各階級の出場枠獲得状況と、今後の予選で出場枠獲得が見込まれる選手を予想してみた。


男子グレコローマン87kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Belenyuk, Zhan(ウクライナ)
Loerincz, Viktor(ハンガリー)
Kudla, Denis Maksymilian(ドイツ)
Assakalov, Rustam(ウズベキスタン)
Stadub, Nikolai(ベラルーシ)
Azisbekov, Atabek(キルギス)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Rau, Josef Patrick(米国)
Gregorich Hechavarria, Daniel(キューバ)

《残る強豪選手》

アジアの最有力選手、ホセイン・アーメド・ヌリ(イラン)

 昨年、ロシアが今ひとつ振るわなかった階級。階級を上げて今年の欧州選手権3位に入ったアレクサンダー・コマロフが出場枠に手が届くか。昨年の欧州大会2位のイスラム・アッバソフ(アゼルバイジャン)、2018年欧州選手権優勝のロバート・コブリアシビリ(ジョージア)らの中から、だれが欧州予選を勝ち抜くか。

 アジアからは、アジアの大会を制覇し続けていたホセイン・アーメド・ヌリ(イラン)が昨年の世界選手権に不出場で、代わりの選手は出場枠に手が届かなかった。負傷と思われるが、12月の世界クラブ選手権には出場したので、復活したもよう。アジア予選の最有力候補となろう。

 今年のアジア選手権優勝のクマール・スニル(インド)、同3位のアザマト・クスツバエフ(カザフスタン)、2018年アジア選手権2位の角雅人(自衛隊)らから続く選手はだれか。

 アフリカからは、昨年のアフリカ大会優勝で今年のアフリカ選手権も制したバチール・シドアザラ(アルジェリア)が出てくるだろう。

 パンアメリカンからは、昨年のパンアメリカン選手権とパンアメリカン大会を制したルイス・エデュアルド・アベンダノ・ロハス(ベネズエラ)が予選で不覚。世界最終予選にかける。

Komarov, Aleksander Andreevich / Abbasov, Islam / Kobliashvili, Robert / Nouri, Hossein Ahmad / Kumar, Sunil / Kustubaev, Azamat / Sid Azara, Bachir / Metwally, Mohamed Mostafa Ahmed / Avendano Rojas, Luis Eduardo


男子グレコローマン97kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Evloev, Musa(ロシア)
Aleksanyan, Artur(アルメニア)
Kajaia, Mikheil(セルビア)
Ildem, Cenk(トルコ)
Michalik, Tadeusz(ポーランド)
Melia, Georgi(ジョージア)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Rosillo Kindelan, Gabriel Alejandro(キューバ)
Hancock G’Angelo, Tracy(米国)

《残る強豪選手》

欧州予選を勝ち抜くか、2018年世界2位のキリル・ミレノフ・ミロフ(ブルガリア)

 欧州から6選手が出場枠を獲得している階級。残っている強豪は、2018年世界選手権2位のキリル・ミレノフ・ミロフ(ブルガリア)、2019年欧州大会2位のアレクサンダー・フラボビク(ベラルーシ)、今年の欧州選手権2位のニコロス・カケラシビリ(イタリア=元ジョージア)など。

 アジアは、実績的には2018年世界選手権3位のメフディ・アッバス・アリヤリ・フェイザバディ(イラン)が一番だが、最近、大会の度に上位入賞国が違う混戦模様の階級。この中で奈良勇太(警視庁)がどう闘うか。

 アフリカは、アデム・ボウジェミライン(アルジェリア)が昨年のアフリカ2大会(選手権・大会)と今年のアフリカ選手権を制しており、予選を勝ち抜く勢いを見せている。

 パンアメリカンからは米国とキューバが順当に予選を勝ち上がった。2018年の世界選手権で8位に入っている
ルイリス・ホセ・ペレス・モラ(ベネズエラ)が世界最終予選を勝ち上がれるか。

Milov, Kiril Milenov/Hrabovik, Aleksander/Kakhelashvili, Nikoloz/Aliyari Feyzabadi, Mahdi Abbas/Boudjemline, Adem/Perez Mora, Luillys Jose


男子グレコローマン130kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Kayaalp, Riza(トルコ)
Pino Hinds, Oscar(キューバ)
Nabi, Heiki(エストニア)
Kajaia, Iakobi(ジョージア)
Popp, Eduard(ドイツ)
Ghasemi Monjazi, Amir Mohammadali(イラン)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Acosta Fernandez, Yasmani(チリ=元キューバ)
Soghomonyan, Eduard(ブラジル)

《残る強豪選手》

昨年の世界選手権では不覚を喫したが、世界トップ選手のセルゲイ・セメノフ(ロシア)

 2016年リオデジャネイロ・オリンピック3位で2018年世界王者のセルゲイ・セメノフ(ロシア)が昨年の世界選手権で不覚(2回戦でイラン選手に黒星)。実績からして欧州予選通過の最右翼だろう。2月の欧州選手権優勝のアリン・アレクス・チウラリウ(ルーマニア)、同3位のニコライ・クチミ(ウクライナ)らが続けるか。

 アジアでは、2018年アジア大会優勝のムミンジョン・アブデュラエフ(ウズベキスタン)がやや抜け出ている状況。昨年の世界選手権7位のムラト・ロマノフ(キルギス)、2018年世界選手権3位で今年のアジア選手権2位のキム・ミンスク(韓国)、3位のマンスール・シャデュカエフ(カザフスタン)らに混じって、2018年アジア大会3位の園田新(ALSOK)が「2位以内」へ食い込めるか。

 アフリカからは、世界選手権8位のモハメド・アーメド・アブデラティフ(エジプト)が2月のアフリカ選手権も制するなどしてランキング2位へ浮上。出場枠獲得のみならず、シード権も手にする勢いを見せている。

 パンアメリカンは、オスカル・ピノ・ヒンズ(キューバ)が取った出場枠は、4連覇を目指すミハイン・ロペスが行使するもよう。2018年世界選手権2位のアダム・クーン(米国)が予選で不覚を喫し、世界最終予選にかける。

Semenov, Sergey/Alexuc-Ciurariu, Alin/Kuchmiy, Nikolai/Abdullaev, Muminjon/Ramonov, Murat/ Kim, Min-Seok/Abdellatif, Mohamed Ahmed/Lopez Nunez, Mijain/Coon, Adam Jacob


6.25~28アジア・カデット選手権(タイ)など5大会を延期…UWW

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 世界レスリング連盟(UWW)は、公式ホームページの大会予定にて、すでに延期を発表しているオリンピック予選4大会(アフリカ&オセアニア、欧州、アジア、世界最終)に続き、6月25日(木)~28日(日)にタイ・バンコクで予定していたアジア・カデット選手権など5大会の延期を発表した。

 延期となった大会は下記の通り。

4月4~5日: 地中海選手権(ギリシャ・ルートラキ)
5月1~3日: バルカン選手権(ギリシャ・ルートラキ)
6月2~10日: 世界デフ選手権(トルコ・トラブゾン)
6月4~7日: U15欧州選手権(ブルガリア・ブルガス)
6月25~28日: アジア・カデット選手権(タイ・バンコク)

 タイからの報道によると、首都バンコクは1週間前から感染者数が急増。市内のデパートや娯楽施設などの営業が禁止となり、学校や塾は閉鎖。レストランやカフェでの飲食もできない。入国規制の厳格化も実施されているという。

 他に、4月9~12日にブルガリア・プロブディフで予定されていた「ダン・コロフ-二コラ・ペトロフ国際大会」など、いくつかの国際大会は、大会日程から削除されている。「延期」ではなく、中止になったもよう。

4週間以内に東京オリンピック延期かどうかの結論…国際オリンピック委員会(IOC)

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 国際オリンピック委員会(IOC)は3月22日、今夏の東京オリンピック開催について、大会組織委員会、東京都、日本政府などと検討し、延期を含めて4週間以内に結論を出す方針をホームページに掲載した。同日の臨時理事会で決定した。大会の中止は「議題になっていない」としている。

 今月17日の臨時理事会や国際競技連盟との合同会議で予は、予定通りの開催を確認していたが、新型コロナウイルスの予想以上の感染拡大、オリンピック予選の相次ぐ中止と練習環境の悪化などで延期を求める声が高まり、わずか5日で方向を修正した。

 延期する場合の難題として、競技会場や宿泊施設の確保、競技の日程調整を挙げ、各競技連盟(IF)と各国オリンピック委員会(NOC)、放映局、スポンサーほか多くの方面からの全面的な協力が必要としている。ほかに、33競技の国際大会日程を調整する必要があるとしている。

「最終決定するには時期尚早です」…IOCトーマス・バッハ会長メッセージ

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トーマス・バッハ会長=IOCホームページより

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(ドイツ)は3月22日、IOCが通常開催から延期を含めて4週間以内に結論を出す方針に変換するに際し、オリンピックを目指す世界のアスリートに対するメッセージを、IOCホームページに掲載した。

 関係者全員の健康を保護し、ウイルスの封じ込めに貢献することが最優先事項としたうえで、「中止」という選択はなく、「延期」については、あらゆる方面からの議論が必要であるため、「4週間以内に完了できると確信している」と述べている。

 以下は、バッハ会長からのメッセージ(原文=クリック)。


アスリートの皆様へ

 前例のない危機の中で、私たちは一致団結しています。

 私たちは、新型コロナウイルスの世界的蔓延が人々の生活に何をもたらすかを心配しています。あなたも同じだと思います。人間の命は、スポーツの舞台のみならず、何ものにも優先されます。IOCはその解決を望みます。すべての人たちの健康を守る原則を確立し、ウイルスの封じ込みに貢献し続けます。2020年東京オリンピックに関するすべての決定は、この原則を遵守することとします。

 東京オリンピックへの道は、世界の206のNOC(各国オリンピック委員会)ごとに異なります。多くの人たちは、オリンピックの夢を実現するためにトレーニングを積んでいますが、多くの国で、新型コロナウイルス感染症対策のため、いつものようにトレーニングができていません。すでにオリンピックへの出場資格を手にした選手もいますが、そうでない選手も多くいます。

 私たち全員が共有していることは、途方もない不確実さです。この不確実性が、私たちの神経を揺さぶり、将来への疑念をふくらませ、希望を破壊しています。(ウイルスの)存在自体を恐れる人もいます。この不確実性は、ウイルスとの戦いの期間について、現時点で誰も完全に信頼できる声明を出すことができない事実に起因しています。

 これは、スポーツ、科学、メディア、政治、そして社会全体に当てはまります。残念ながら、IOCはすべての質問に答えることができません。これが、世界保健機関(WHO)を含むタスクフォース(特別部隊)の助言に依存している理由です。

 アスリートの皆さんは、成功する可能性が非常に小さくても、あきらめてはなりません。東京オリンピックに対する私たちの公約は、この経験に基づいています。私たちの経験から、常に新しい状況に適応する準備をする必要があります。このため、以前示したように、さまざまなシナリオを考えており、ほぼ毎日、それらを適応させ続けています。

 日本の状況は、オリンピックの聖火を人々が暖かく歓迎できるよう著しく改善されています。これにより、私たちは日本が主催することに対しての自信を強めることにつながっています。一定の安全保証があれば、関係者全員の健康を守るという原則を尊重しながら、日本でオリンピックを開催することができます。

 一方、異なる大陸のさまざまな国で、ウイルスの劇的な増加と新しい発生が見られました。このため、シナリオの次のステップに着手する必要が出てきました。

 私は、現在の状況に不満を持つ人たちの気持ちを分かると思っています。異なる状況、異なる理由ですが、私は1980年モスクワ・オリンピックで、オリンピックが開催されるかどうか、参加できるかどうか、というあやふやな状況をアスリートとして経験しています(注=同会長はフェンシングのドイツ代表として1976年モントリオール大会に出場し、モスクワ大会は不参加だった)。正直なところ、意思決定者が多くの情報のもとで、多くの時間をかけたのなら、私はそれを支持したことでしょう(注=実際は、そうではなかった)。

 東京オリンピックに関する現在の情報は、最終決定するには時期尚早です。

 皆さんと同じように、私たちは、ジレンマに包まれています。オリンピックの中止は、206のNOCとIOC難民オリンピックチームから参加予定の約1万1000人の夢を壊します。だれもが、コーチ、医師、役員、トレーニングパートナー、友人、家族からサポートを受けています。中止は問題の解決にはならず、だれの助けにもなりません。それゆえ、中止は私たちの議題にはありません。

 延期については、新型コロナウイルス感染症が改善されている国と、拡大している国の双方の展開が不確実なため、延期される日を決定することができません。他のスポーツ・イベントと異なり、オリンピックを延期することは非常に複雑な課題です。例を挙げます。

 大会が開催される予定だった会場は、延期された日には利用できなくなる可能性があります。ホテルはすでに何百万人分もの予約がされており、処理が非常に難しいことです。少なくとも33競技の国際スポーツ・カレンダーを修正する必要があります。これらは、非常に多くある課題のほんの一部です。

 さまざまなシナリオを、さらに検討するには、東京オリンピック組織委員会、日本の当局、すべての国際競技連盟(IF)、NOC、およびオリンピックのすべての利害関係者の全面的な関与と協力が必要です。IOC理事会が、本日、シナリオの次のステップへ進んだのは、新型コロナウイルス感染症の世界的な状況の悪化と、オリンピックへの私たちの共通の思いによるものです。

 すべての関係者とともに、世界の健康状態の改善と、延期のシナリオを含むオリンピックへの影響に関して、新たな議論を開始しました。私たちは全力で取り組んでおり、4週間以内にこれらの議論を完了できると確信しています。

 前例のない状況が、皆さんの疑問の多くを未解決にしていることを知っています。合理的と思えるアプローチでも、多くの人の感情と一致しないかもしれないことも知っています。そのため、トレーニング、出場資格システム、および大会への参加に関しする状況と質問は、Athlete365の最新情報に注意を払うことをお勧めします。

Athlete365=https://www.olympic.org/athlete365/

 5つの大陸すべてからの非常に多くのアスリート、NOC、IFの希望が満たされることを願っています。この暗いトンネルの終わりまで、それがどんなに長いかは分からなくとも、私たちはみんな一緒に通り抜けていきたいと思います。オリンピックの聖火は、このトンネルの終わりに必ずあるのです。

 オリンピアンの仲間として、皆さんが私たちの挑戦を理解し、あなたとあなたの家族、すべての人の健康を守り、オリンピックの夢を持ち続けられるための努力を受け入れ、サポートしてくれることを望みます。

 あなた、あなたの家族、そしてあなたの友人の健康と幸運を第一に願っています。

トーマス・バッハ

東京オリンピックは1年程度延期へ…IOCと日本とが合意

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 国際オリンピック委員会(IOC)のホームページ、および世界のメディアは3月24日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のため、今年7月24日(日)に開幕予定だった東京オリンピック、その後のパラリンピックを1年程度延期することで一致したと報じた。同日、IOCのトーマス・バッハ会長と日本の安部晋三首相、大会組織委員会の森喜朗会長、東京都の小池百合子知事、橋本聖子オリンピック・パラリンピック担当大臣が電話会談し、合意した。その後のIOC臨時理事会でも承認された。

 森会長は、アスリートへのメッセージを求められ、「大変申し訳ないというか、残念。しかし、それを乗り越えていくことはスポーツ選手としての心構えでもあると思う。ぜひ頑張っていただきたいと願うのみだ」と話した(共同通信)。

 詳細な開催日程は今後の協議で決められる。2020年中の開催はなく、「2021年の夏まで」と報じられた。「Olympic and Paralympic Games Tokyo 2020」の名称は変わらない。

 福島県で3月26日に始まる予定だった国内聖火リレーの中止も発表され、オリンピックの新しい日程が決まったあと、あらためて計画される。121日間かけて47都道府県を巡る枠組みは基本的に維持するという。

 レスリングは8月2日(日)~8日(日)に千葉・幕張メッセで行われる予定だった。すでに第1次予選(2019年世界選手権)は終了。第2次予選となる大陸予選は、今月13~15日にカナダでパンアメリカン予選が行われたものの、欧州、アジア、アフリカ&オセアニアの各予選は延期となり、世界最終予選も同様。各階級16選手に与えられる出場権のうち、8選手が未定。

 日本は男女18階級のうち、第1次予選で男子フリースタイル2階級、男子グレコローマン1階級、女子5階級で出場枠を獲得し、3月8日までに8階級の代表が内定。第2次予選と世界最終予選で残る10階級の出場枠獲得を目指すところだった。

IOCの決定を待って、予選システム・日程を論議…UWWネナド・ラロビッチ会長

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UWWネナド・ラロビッチ会長=UWWホームページより

 世界レスリング連盟(UWW)のネナド・ラロビッチ会長は3月24日、東京オリンピックの開催延期を受け、UWWホームページ上で世界のレスリング界へのメッセージを送った。

 延期の決定は「アスリート、オリンピックに参加するスタッフ、国際社会全般の健康を考えての結論」としたうえで、2021年オリンピックへ向けての出場枠や予選については、国際オリンピック委員会(IOC)からの(日程などの)情報を待っている状態であり、数週間のうちにUWW執行委員による電話会議を行い、決定したいという。

 以下は、ラロビッチ会長からのメッセージ。


親愛なるアスリートとレスリング・コミュニティの皆様へ

世界レスリング連盟(UWW)
会長 ネナド・ラロビッチ

 国際オリンピック委員会(IOC)と東京オリンピック組織委員会の共同声明により、東京オリンピック2020が、2021年夏までの間に延期されることををお知らせします。この決定は、アスリート、オリンピックに参加するスタッフ、国際社会全般の健康を考えての結論です。

 延期は、他競技の連盟や関係者も同じですが、選手と資格獲得過程に大きな影響を与えます。現在、認定プロセスに関するIOCからの詳細な決定を待っています。できるだけ早く、新たな情報をお届けします。

 この遅れが、選手の準備に影響を与えることと、あやふやな状況になっていることは、理解しています。しかし、皆さんの健康と安全が最優先であることも確かです。最新情報を、常にいち早くお届けすることをお約束します。

 UWW執行委員会は、数週間以内に電話会議を開催し、2020年のイベントについてを決定する予定です。

「現状を前向きに受け止め、目標に向けて全力を」…JOC山下泰裕会長

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JOC山下泰裕会長=2019年1月撮影

 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は3月25日、東京オリンピックの延期が決定したことを受け、JOCホームページで東京オリンピックを目指す選手へのメッセージを伝えた。「様々な形での動揺や混乱が生じているかと思います。しかし、現状を冷静に、そして、前向きに受け止め、目標に向けて全力を傾注して頂きたいと切に願います」と呼び掛けた。

 最後に、JOCは「皆様が活き活きと輝き、万全の状態で試合に臨めるよう引き続き全力を尽くしてまいります」と結んだ。

 以下は、山下会長からのメッセージ。


《JOCサイト・リンク=pdf》

東京 2020 ⼤会の出場を⽬指すアスリートの皆様へ

 令和2年3月24日に実施したバッハ国際オリンピック委員会(以下:IOC)会長と安倍総理大臣との電話会議ののち、IOC理事会は東京2020大会を延期とせざるを得ないこと、遅くとも2021年夏までの実施に向けて具体的に検討していくことを決定しました。

 アスリートの皆様におかれましては、東京2020大会まであと4ヶ月と迫っていた中、人生を賭して、ひた向きに競技に取り組んでいたことと思います。新型コロナウィルスの急速な広がりは、世界中のアスリートの練習会場の閉鎖や大会の中止といった状況を生むこととなり、私達の競技活動が健康で平和な社会のもとに成り立っていることを日々感じています。

 私は、1980年に開催されたモスクワオリンピックの日本代表選手でした。当時23歳でした。子どもの頃みた、1964年東京オリンピックでの日本代表選手の活躍に胸を躍らせ、日の丸が真ん中に揚がった時は子ども心にも胸が震えました。その時の気持ちが私をオリンピックへと向かわせました。モスクワオリンピックの参加不参加の動向が決まらない状況においては心が揺れて練習に身が入りませんでしたが、目標は揺るぎませんでした。

 今回の決定により、選手強化の現場では様々な形での動揺や混乱が生じているかと思います。しかし、現状を冷静に、そして、前向きに受け止め、目標に向けて全力を傾注して頂きたいと切に願います。

 日本オリンピック委員会は、常にアスリートの皆様や選手強化の現場とともにあります。皆様が活き活きと輝き、万全の状態で試合に臨めるよう引き続き全力を尽くしてまいります。

令和2年3月25日
公益財団法人 日本オリンピック委員会

会長 山下泰裕

4.11~12/4.25~26「JOCジュニアオリンピックカップ」中止のお知らせ

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《pdfファイル》

令和2年3月26日

選手・関係者 各位

公益財団法人日本レスリング協会
実 行 委 員 会

 平素より、本協会の諸事業につきましては、格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、本協会は、「新型コロナウイルス感染拡大防止」の観点から、4月開催予定の「JOCジュニアオリンピックカップ」につきまして、下記の2大会を「中止」することとなりましたのでお知らせします。

 なお、2大会の参加料は返金しますので、手続き等については、後日、日本協会HPに掲載します。皆様のご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

【大会名】「JOCジュニアオリンピックカップ」

1.ジュニアクイーンズカップ・レスリング選手権大会
(1)期 間:4月10日(金)~12日(日)
(2)会 場:駒沢体育館

2.全日本ジュニアレスリング選手権大会
(1)期 間:4月24日(金)~26日(日)
(2)会 場:横浜文化体育館

以 上


国民の皆様へ…東京2020組織委員会・森喜朗会長メッセージ

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 東京2020組織委員会の森喜朗会長は3月26日、同委員会のホームページにて「国民の皆様へ」と題して、オリンピック延期に関するメッセージを送った。

 以下は森会長からのメッセージ。


《組織委員会サイト・リンク》

東京2020組織委員会・森喜朗会=同ホームページより

東京2020大会の開催につきましては、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大に伴い、各地で国際大会が中止になり、特に出場枠をめぐる予選大会が開催できないケースも多くなっていました。各国・地域の選手選考にも影響が出て、今年の夏の開催について憂慮する声が各方面からも上がっていました。世界保健機関(WHO)も、新型コロナウイルス感染症の「パンデミックが加速している」との見方を示すなど、状況はきわめて深刻化してまいりました。

IOCも、こうした状況の中で臨時のIOC理事会を開きたいとの意向を示し、日本側との意見の調整のため、3月22日、私はIOCのバッハ会長との電話会談を行いました。その結果、大会の中止はあり得ず、双方で延期を含めた複数シナリオの検討を始めることとし、議論の最終化に4週間ほど要することに合意しました。その後、23日未明の電話によるIOC臨時理事会でこの方針を認めていただいていたところです。

この方針決定の後すぐ、24日には、IOCバッハ会長と安倍総理の電話会談が行われ、東京2020組織委員会からは、私と武藤事務総長が出席し、菅官房長官、橋本大臣、小池都知事にも同席いただきました。

この会談で、IOC、日本側、ともに、アスリート及び観客の健康と安全を護ることが最も重要であるとの認識のもと、東京2020大会を延期することを決定しました。今後、あらゆる延期シナリオを検証し、会談での合意内容に沿い、来年、遅くとも夏までの大会開催を目指します。これは、オリンピック・パラリンピック史上前例のない、かつてない挑戦です。

決定を受けて、組織委員会では、早速26日に「新たな出発 東京2020大会実施本部」を設置し、初の会合を開きました。

新たなスタートにあたっては、これまでも一生懸命準備に取り組んでいただいた関係者、会場を保有する自治体の皆様には、大変なご迷惑をおかけすることになります。皆さまに丁寧な説明を心がけるとともに、政府、東京都、国内外の関係機関とは緊密に連携して、諸課題の解決に全力を注いでまいります。

特に大事なことは、大変な苦労をしてチケットを購入いただいた皆さん、大会ボランティアとして活動を予定している皆さん、オリンピック聖火ランナーとして走ることを楽しみにされていた皆さんには、その権利について十分に配慮した対応ができるよう、早急な検討を進めます。また、各国の事前キャンプの受け入れ準備をしていた自治体の方々には、是非ともこれまでと変わらぬ情熱で、来年に向けた準備をお願いしたいと思います。

世界中で新型コロナウイルス感染症が拡大している中、人類がこれに打ち克つ証として、来年の東京オリンピック・パラリンピックを実現することは東京2020組織委員会の使命であり、世界中の人々にとって希望の光となると信じています。

最後に、世界のアスリートの皆さんへ。この難局の時代を乗り切ることで、来年、世界は皆さんを喝采で迎えると確信しています。世界が注目していることを、是非心に留めてください。東京2020大会でお会いしましょう。

2020年3月26日 東京2020組織委員会会長 森喜朗

2020年度 各世界選手権大会及び各アジア選手権大会代表選手選考について

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2020年3月24日

強化委員会


■2020カデット世界選手権大会
・場所:ハンガリー
・期間:2020年8月17日~23日
・選考基準:
 ア、JOCオリンピックカップ・カデットの部の成績より上位選手を優先に選出する。
 イ、上位選手が辞退した場合は、原則として若手有望選手の強化目的のためアジア選手権大会代表選手を除く上位選手を優先に選出する。
 ウ、同位選手の優先順位は、UWWルール規定の第2章第8条に準ずる。
 エ、大会が中止となった場合は、原則としてシード順位を代表選手選出基準とする。

■2020カデットアジア選手権大会
・場所:タイバンコク
・期間:2020年6月25日~28日
・選考基準:
 ア、JOCオリンピックカップ・カデットの部の成績より世界選手権代表を除く上位選手を優先に選出する。
 イ、上位選手が辞退した場合は、原則として若手有望選手の強化目的のため世界選手権大会代表選手を除く上位選手を優先に選出する。
 ウ、同位選手の優先順位は、UWWルール規定の第2章第8条に準ずる。
 エ、大会が中止となった場合は、原則としてシード順位を代表選手選出基準とする。

■2020ジュニア世界選手権大会
・場所:セルビアベルグラード
・期間:2020年9月7日~13日
・選考基準:
 ア、JOCオリンピックカップ・ジュニアの部の成績より上位選手を優先に選出する
 イ、同位選手の優先順位は、UWWルール規定の第2章第8条に準ずる。
 ウ、大会が中止となった場合は、原則としてシード順位を代表選手選出基準とする。

■2020ジュニアアジア選手権大会
・場所:キリギスチョルポンアタ
・期間:2020年6月9日~14日
・選考基準:
 ア、JOCオリンピックカップ・ジュニアの部の成績より世界選手権代表を除く上位選手を優先に選出する。
 イ、ただし、アジア選手権代表選手が辞退をした場合は、上位選手を優先に選出する
 ウ、同位選手の優先順位は、UWWルール規定の第2章第8条に準ずる。
 エ、大会が中止となった場合は、原則としてシード順位を代表選手選出基準とする。

■2020U23世界選手権大会
・場所:フィンランドタンペレ
・期間:2020年11月23日~29日
・選考基準:
 ア、明治杯全日本選抜選手権大会の成績より23歳以下の同階級上位選手を優先に選出する。
 イ、上記該当選手がいない場合は、天皇杯全日本選手権大会の成績より23歳以下の同階級上位選手を優先に選出する。
 ウ、上記該当選手がいない場合は、全日本学生選手権大会の成績より同階級上位選手を優先に選出する。
 エ、同位選手の優先順位は、UWWルール規定の第2章第8条に準ずる。

■2021シニアアジア選手権大会
・場所:未定
・期間:2021年未定
・選考基準:
 ア、天皇杯全日本選手権大会の成績より同階級上位選手(1位~3位まで)を優先に選出する。
 イ、上記該当選手がいない場合は、明治杯全日本選抜選手権大会の成績より同階級上位選手(1位~3位まで)を優先に選出する。
 ウ、上記該当選手がいない場合は、天皇杯全日本選手権大会の成績より同階級上位選手(5位~8位まで)を優先に選出する。
 エ、同位選手の優先順位は、UWWルール規定の第2章第8条に準ずる。

第75回国民体育大会 満15歳の参加手続きついてのお知らせ

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令和2年3月27日

都道府県レスリング協会
関係者・該当選手 各位

(公財)日本レスリング協会
国 体 委 員 長

 平素より、本協会の諸事業につきましては、格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、本年開催する第75回国民体育大会・レスリング競技会の少年の部、満15歳(中学生)の参加手続きについて一部変更がありますのでお知らせします。

 ただし、参加できる種別はフリースタイルのみとします。該当する選手は、都道府県大会の参加にあたり、添付資料をご覧の上、都道府県レスリング協会から事前に承認を得て  参加手続きを行うようお願い申し上げます。

《添付資料》

1.第75回国民体育大会の満15歳(中学生)参加手続きについて(少年フリースタイル)

2.保護者・指導者の少年種別の参加に伴う同意書(書式1)

3.医師の診断書(書式2)
* 2・3の書式1、2の書類提出日は、令和2年5月15日(金)必着です。

4.外傷・障害調査の健康調査票/コンディショニング外傷調査(書式3)
 * 都道府県大会及び本大会に参加する選手は、各大会終了後、2週間以内に必ず提出をすること。(当該措置の評価のための資料とします)

(注)事前審査において、参加資格を得た選手は、申請したフリースタイルの階級で都道府県大会に参加すること。また、本大会には、都道府県大会のフリースタイルの階級で参加すること。階級を変更した場合には、参加できません。
(第75回国民体育大会・大会実施要項を参照のこと)

《問合せ照会先》
(公財)日本レスリング協会 成富

Tel:03-5843-0358

東京オリンピック出場枠獲得状況(5)/男子フリースタイル57・65・74kg級(延期決定前の時点)

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 東京オリンピックの1年延期が決定。ここまでに出場権を獲得した選手(国)の権利がどうなるか、まだ正式な発表はないが、国際オリンピック委員会(IOC)は、そのままとの方針を国際競技連盟(IF)に伝えた、との報道もある。

 3月のパンアメリカン予選が終了した段階での各階級の出場枠獲得状況と、そのまま継続だった場合、今後の予選で出場枠獲得が見込まれる選手を予想してみた。


男子フリースタイル57kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Uguev, Zaur(ロシア)
Atli, Suleyman(トルコ)
Sanayev, Nurislam(カザフスタン)
Kumar, Ravi(インド)
Micic, Stevan Andria(セルビア)
Atrinagharchi, Reza Ahmadali(イラン)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Gilman, Thomas Patrick(米国)
Tigreros Urbano, Oscar Eduardo(コロンビア)

《残る強豪選手》

アジア予選での最注意選手のカン・クムスン(北朝鮮)

 欧州よりアジアの方がレベルの高い階級。3ヶ国が出場枠を手にしているアジアだが、残る選手間の闘いも厳しそう。昨年のアジア選手権2位のカン・クムスン(北朝鮮)、2018年アジア大会優勝・昨年の世界選手権7位のベクバヤール・エルデネバト(モンゴル)、2018・19年アジア選手権2位のマクムジョン・シャブカトフ(ウズベキスタン)、2016年リオデジャネイロ・オリンピック2位の樋口黎(日体大助手)ら強豪が目白押し。

 61kg級で昨年のU23世界選手権を制し、今年のアジア選手権も勝ったウルクベク・ジョルドシュベコフ(キルギス)も57kg級への挑戦を明言しており、さらに厳しい闘いとなりそう。

 欧州で出場枠を取るべき選手は、ほぼ取得済み。昨年の欧州大会優勝のマヒール・アミラスラノフ(アゼルバイジャン)が残っている程度。他の選手は横一戦で、だれが欧州予選を勝ち上がるか予想しずらい状況。

 アフリカからは、昨年のアフリカ2大会(選手権・大会)を制し、今年のアフリカ選手権も勝ったアブデルハク・ケルバチェ(アルジェリア)が勝ち上がってくるだろう。

 パンアメリカンでは、2018年世界選手権5位で昨年のU23世界選手権優勝のレイネリ・アンドレウ・オルテガ(キューバ)が予選3位で外れた。世界最終予選にかけてこよう。

Amiraslanov, Makhir / Kang, Kumsong / Erdenebat, Bekhbayar / Shavkatov, Makhmudjon / Zholdoshbekov, Ulukbek / Amiraslanov, Makhir/ Kherbache, Abdelhak / Andreu Ortega, Reineri


男子フリースタイル65kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Rashidov, Gadshimurad(ロシア)
Niyazbekov, Daulet(カザフスタン)
Punia, Bajrang(インド)
Muszukajev, Iszmail(ハンガリー)
Tumur-Ochir, Tulga(モンゴル)
乙黒拓斗(日本)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Valdes Tobier, Alejandro Enrique(キューバ)
Destribats, Agustin Alejandro(アルゼンチン)

《残る強豪選手》

実績は十分のハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)

 欧州からは、61kg級で3度世界王者になったハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)が残っている。65kg級でも2度の欧州選手権と欧州大会を制しており、欧州予選を勝ち抜く最右翼だろう。2016年リオデジャネイロ・オリンピック57kg級優勝で昨年の欧州大会2位のウラジーミル・キンチェガシビリ(ジョージア)が続く状況。

 欧州大会3位のゴア・オガネシャン(ウクライナ)、昨年の欧州選手権2位のセラハティン・キリチャラヤン(トルコ)らが浮上できるか。

 アジアからは4ヶ国が出場枠を取得済み。残る国では、イランからは昨年の世界選手権代表ではなく、61kg級で昨年のアジア選手権優勝・世界選手権3位のベフナム・エシャグ・エフサンプール(イラン)が挑んでくるのではないか。世界選手権7位のハジ・モハマド・アリ(バーレーン=元ロシア)は、今年のアジア選手権は8位と不振だった。アジア予選では地力を発揮するか。

 アフリカは2019・20年のアフリカ選手権を連覇したムブンデ・クンバ・ムバリ(ギニアビサオ)、昨年のアフリカ大会を制したダニエル・アマス(ナイジェリア)が有力候補。

 パンアメリカンからは、昨年の世界選手権代表のザイン・レセルフォード(米国)が予選3位で出場枠を逃した。世界最終予選に再度挑むか、それともパンアメリカン選手権優勝のジョン・ディアコミハリスが出てくるか。

Aliev, Haji / Khinchegashvili, Vladimir / Oganesyan, Gor / Kilicsallayan, Selahatti / Ehsanpoor, Behnam Eshagh / Ali, Haji Mohamad / Cumba Mbali, Mbunde / Amas, Daniel / Retherford, Zain Allen / Diakomihalis, John Michael


男子フリースタイル74kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Sidakov, Zaurbek(ロシア)
Chamizo Marquez, Frank(イタリア)
Burroughs, Jordan Ernest(米国)
Kaisanov, Daniar(カザフスタン)
奥井眞生(日本)⇒乙黒圭祐(自衛隊)
Rybicki, Kamil(ポーランド)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Garzon Caballero, Geandry(キューバ)
Gomez Matos, Franklin(プエルトリコ)

《残る強豪選手》

欧州予選を勝ち上がるか、アブタンディル・ケンチャーゼ(ジョージア)

 欧州では、2018年世界選手権2位のアブタンディル・ケンチャーゼ(ジョージア)、2019年欧州大会2位のソエナー・デミルタス(トルコ)、昨年の世界選手権7位のガジムラド・ガジエフ(アゼルバイジャン)らが残っており、欧州予選通過の候補選手。

 アジアからは、2018年世界選手権3位のベクゾド・アブデュラクマノフ(ウズベキスタン)が予選通過の最有力候補。イランからは昨年の世界選手権70kg級3位のヨウネス・アリアクバー・エマミチョウグエイが階級を上げて挑むものと思われる。今年のアジア選手権2位のジテンダー(インド)が浮上できるか。

 アフリカは、昨年のアフリカ2大会(選手権・大会)と今年のアフリカ選手権を制したジョン・アマニュエル・オグボンナ(ナイジェリア)が出てくるだろう。

 パンアメリカンは米国、キューバ、プエルトリコが順当に出場枠を獲得。カナダと中南米から最終予選を勝ち抜く国があるか。

Kentchadze, Avtandil / Demirtas, Soener / Gadzhiev, Khadzimurad / Abdurakhmanov, Bekzod / Emamichoughuei, Younes Aliakbar / Jitender / Ogbonna, John Emmanuel

 

東京オリンピック出場枠獲得状況(6)完/男子フリースタイル86・97・125kg級

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 東京オリンピックの1年延期が決定。ここまでに出場権を獲得した選手(国)の権利がどうなるか、まだ正式な発表はないが、国際オリンピック委員会(IOC)は、そのままとの方針を国際競技連盟(IF)に伝えた、との報道もある。

 3月のパンアメリカン予選が終了した段階での各階級の出場枠獲得状況と、そのまま継続だった場合、今後の予選で出場枠獲得が見込まれる選手を予想してみた。


男子フリースタイル86kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Yazdani Charati, Hassan(イラン)
Punia, Deepak(インド)
Reichmuth, Stefan(スイス)
Naifonov, Artur(ロシア)
Amine, Myles Nazem(サンマリノ)
Izquierdo Mendez, Carlos Arturo(コロンビア)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
1Taylor, David Morris(米国)
Ambrocio Greifo, Pool Edison(ペルー)

《残る強豪選手》

アジアのライバル、アディレト・ダブルンバエフ(カザフスタン)

 欧州から、ノーマークと言えたスイスとサンマリノの選手が出場枠を獲得したが、ずば抜けた選手がいないがゆえの現象。残っている選手は横一線の状況で、2018年世界選手権2位のファティフ・アーディン(トルコ)、2019年欧州大会2位のアリ・シャバノフ(ベラルーシ)、同2位のアーメド・ルスラノビッチ・デュダロフ(ドイツ)、2018年世界選手権3位のタイムラス・フリエフ・ナスキデワバ(スペイン=元ロシア)らの中から、だれが抜け出すか。

 昨年の世界選手権で1・2位を占めたアジアからは、同10位の高谷惣亮(ALSOK)、2018年アジア大会3位のアディレト・ダブルンバエフ(カザフスタン)ウイツメン・オルゴドル(モンゴル)らが2枠を目指して争うことが予想される。

 アフリカからは、昨年のアフリカ大会優勝のアヨウブ・バーラジ(チュニジア)、今年のアフリカ選手権優勝のカレド・エルモアタマダウィリ(エジプト)が有力候補。

 パンアメリカンは、昨年のパンアメリカン大会と今年のパンアメリカン選手権を制したのユリエスキ・トーレブランカ・クエラルタ(キューバ)が予選で不覚。世界最終予選にかけることになった。

Erdin, Fatih/Shabanov, Ali/Dudarov, Ahmed Ruslanovich/Friev Naskideava, Taimuraz/Davlumbaev, Adilet/Orgodol, Uitumen/Barraj, Ayoub/Elmoatamadawli, Khaled Masoud Ismail/Torreblanca Queralta, Yurieski


男子フリースタイル97kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Sadulaev, Abdulrashid(ロシア)
Sharifov, Sharif(アゼルバイジャン)
Snyder, Kyle Frederick(米国)
Nurov, Magomedgadzhi Omardibirovich(マケドニア)
Odikadze, Elizbar(ジョージア)
Yergali, Alisher(カザフスタン)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Salas Perez, Reineris(キューバ)
Steen, Jordan David(カナダ)

《残る強豪選手》

イランの闘いを勝ち抜いてアジア予選に出てくるか、アリレザ・モハマド・カリミマチアニ

 欧州からは昨年の世界選手権で4ヶ国が出場枠を獲得。残った中では、2018年世界選手権3位のアブラハム・デヘスス・コンイェド・ルアノ(イタリア=元キューバ)、欧州選手権2位などの実績があるアレクサンドル・フシティン(ベラルーシ)のほか、2016年リオデジャネイロ・オリンピック3位のアルバート・サリトフ(ルーマニア=元ロシア)が2018年に復帰し、今年の欧州選手権で2位。予選を勝ち抜く最有力候補に浮上した。

 アジアからは、昨年のアジア選手権優勝のレザ・ヤズダニか、92kg級で世界選手権2位のアリレザ・モハマド・カリミマチアニが予選に挑むことが予想される。どちらが出てきても最有力候補。世界選手権で2018年5位、2019年7位のマゴメド・イドリソビッチ・イブラギモフ(ウズベキスタン=元ロシア)、昨年のアジア選手権2位のバツル・ウリジサイカン(モンゴル)らが続けるか。2018年アジア大会2位のマゴメド・ムサエフ(キルギス=元ロシア)が3大会連続出場を目指すが、2月のアジア選手権は不振。力を落としているか。これらの中で赤熊猶弥(自衛隊)はどう闘うか。

 アフリカはずば抜けた選手はおらず、どの国の選手が出場枠を手にするか読めない状況。パンアメリカンからは、昨年のパンアメリカン大会2位のホセ・ダニエル・ディアス・ロベルッティ(ベネズエラ)が予選で不覚を喫している。世界最終予選で勝ち上がれるか。 

Conyedo Ruano, Abraham de Jesus/Hushtyn, Aleksandr/Saritov, Albert/Yazdani, Reza Mohammad Ali/Karimimachiani, Alireza Mohammad/Ibragimov, Magomed Idrisovich/Ulzisaikhan, Batsul/Musaev, Magomed/Diaz Robertti, Jose Daniel


男子フリースタイル125kg級

【2019年世界選手権・出場資格獲得選手】
Petriashvili, Geno(ジョージア)
Akgul, Taha(トルコ)
Khotsianivski, Aleksander(ウクライナ)
Deng, Zhiwei(中国)
Shala, Egzon(コソボ)
Mohebbi, Yadollah Mohammadkazem(イラン)

【パンアメリカン予選・出場資格獲得選手】
Gwiazdowski, Nicholas Edward(米国)
Dhesi, Amarveer(カナダ)

《残る強豪選手》

カザフスタンの闘いを勝ち抜いてアジア予選に出てくるか、オレッグ・ボルチン(ブシロード)

 欧州からは、ロシアやアゼルバイジャンなどが出場枠を未取得。ロシアからは世界選手権9位のアラン・クガエフの予選挑戦が有力だが、他にも候補と思える選手はいる。だれが出てきても予選通過の有力候補。アゼルバイジャンは世界選手権7位のジャマラディン・マゴメドフが出場枠を手にできるか。他に、今年の欧州選手権2位のロバート・バラン(ポーランド)が勝ち上がれるか。

 アジアからは中国が出場枠を取っているが、、ウズベキスタンとシリアの2選手がドーピング違反となって出場枠を失い、イランが加わった。

 3選手だったのが2選手となり、門が厳しくなったように思えるが、残っている選手では、カザフスタンで今年のアジア選手権優勝のユスプ・バティルムルザエフか、昨年の世界選手権代表のオレッグ・ボルチン(ブシロード)がやや抜けている状態。ウズベキスタンとシリアからは代わりの選手が出場できるが、抜けている選手はおらず、横一線の状態。田中哲矢(自衛隊)が「2位以内」をクリアできるか。

 アフリカはエジプトが抜け出ている。昨年のアフリカ2大会(選手権・大会)を制したカレド・オムルザキ・モハメド・アブダラか、今年のアフリカ選手権優勝のディアエルディン・カマル・ゴウダ・アブデルモッタラベのどちらでも、予選を通過する可能性は大きい。
 
 パンアメリカンはキューバが未取得。グレコローマンで出場枠を持っているオスカノ・ピノ・ヒンズの予選出場は認められなかったもようで、他の選手が出場枠を手にできるか。

Khugaev, Alan Lavrentevitch/Magomedov, Jamaladdin/Baran, Robert/Batyrmurzaev, Yusup/Boltin, Oleg/Abdalla, Khaled Omr Zaki Mohamed/Abdelmottaleb, Diaaeldin Kamal Gouda/Pino Hinds, Oscar

東京オリンピックは来年7月23日に開幕…1年の延期で実施へ

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 国際オリンピック委員会(IOC)のホームページ、および世界のメディアは、新型コロナウイルスの感染拡大で延期が決まった東京オリンピックの新たな大会日程を、来年7月23日(金)から8月8日(日)とすることを報じた。IOC、大会組織委員会、東京都、政府の4者が合意し、IOCの緊急理事会でも承認された。

 従来の計画では今年7月24日(金)に開幕する予定だった。春開催の案もある中、1年の延期としたのは、コロナウイルス拡大の終息を見越した時期と、積み上げてきた日程などを踏襲するためという。

 レスリングは今年8月2日(日)~8日(土)の予定だった。日程踏襲ということになれば、来年8月1日(日)~7日(日)が会期となる。

4.11~12/4.25~26JOCジュニアオリンピックカップ/参加料の返金について

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 新型コロナウイルス蔓延のため中止となって「JOCジュニアオリンピックカップ・ジュニアクイーンズカップ・レスリング選手権大会」(4月11~12日、東京・駒沢体育館)と、「JOCジュニアオリンピックカップ・全日本ジュニアレスリング選手権大会」(4月25~26日、神奈川・横浜文化体育館)の参加料返金は、下記の手順にて行います。

《ジュニアクイーンズカップ》《全日本ジュニア選手権》


ジュニアクィーンズカップ選手権大会

大会名:JOCジュニアオリンピックカップ
    平成2年度ジュニアクィーンズカップ・レスリング選手権大会

期 間:4月11日(土)・12日(日)

会 場:駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館

1、現金封筒で送金されている場合

 現金封筒で協会に送金されている参加者には、現金封筒の依頼主宛に返金します。

2、上記以外の場合
(1)現金封筒扱いの角2の封筒等で送金した場合
(2)協会に手持ちで現金を持参した場合
(3)現金封筒に入れてあった金額が不明の場合
(4)現金封筒の依頼主が郵送不可又は宛先が不明瞭で郵送出来ない場合
(5)4月中に現金封筒が届かなかった場合

上記の場合は、郵送で返金出来ませんので、事務局宛に銀行振込先と金額(内訳)を記載してメールして下さい。

なお、現金封筒を希望する場合は、郵送先・電話番号及び金額(内訳)を記載して事務局にメールをお願いします。

確認後、送金します。よろしくお願いします。

担当:日本レスリング協会事務局 外川
   電 話:03-5843-0358
   E-mail :wrestling@japan-sports.or.jp


全日本ジュニアレスリング選手権大会

大会名:全日本ジュニアレスリング選手権大会

期 間:4月24日(金)~26日(日)

会 場:横浜文化体育館

上記大会のエントリー名簿をデータ送信された代表者の方のメールアドレスに、順次、手続きのご案内のメールを送らせていただきます。

必ず受信していただきますようお願い申し上げます。返金はエントリーされた所属毎、また、入金までにお時間をいただくことをご了解ください。

なお、4月以降、メールが届いていない場合は、下記宛にご連絡いただきますよう、お願い申し上げます。

担当:神奈川県レスリング協会 菅原和哉
E-mail :kazu98@msf.biglobe.ne.jp
電話:090-7909-4166


東京オリンピック出場枠/国別獲得状況(延期決定前の時点)

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 3月のパンアメリカン予選が終了した段階での各国の出場枠獲得数は下記の通り。


3大会連続出場の権利を取った男子フリースタイル74kg級のジョーダン・バローズ(米国)だが、国内で1階級上の世界王者との代表争いが待っている

【15階級】
米  国
女子=6階級(50・53・57・62・68・76kg級)
男子フリースタイル=5階級(57・74・86・97・125kg級)
男子グレコローマン=4階級(60・67・87・97kg級)

【12階級】
キューバ
男子グレコローマン=6階級(60・67・77 ・87 ・97・130kg級)
男子フリースタイル=3階級(65・74・97kg級)
女子=3階級(50・53・68kg級)

【9階級】
ロシア
男子フリースタイル=5階級(57・65・74・86・97kg級)
男子グレコローマン=3階級(60・67・97kg級)
女子=1階級(50kg級)

【8階級】
日 本
女子=5階級(50・57・62・68・76kg級)
男子フリースタイル=2階級(65・74kg級)
男子グレコローマン=1階級(60kg級)
カザフスタン
男子フリースタイル=4階級(57・65・74・97kg級)
男子グレコローマン=2階級(60・77kg級)
女子=2階級(50・76kg級)

【6階級】
イラン
男子グレコローマン=3階級(60・77・130kg級)
男子フリースタイル=3階級(57・86・125kg級)

【5階級】
ドイツ
男子グレコローマン=3階級(67・87・130kg級)
女子=2階級(68・76kg級)
中 国
女子=4階級(50・53・57・76kg級)
男子フリースタイル=1階級(125kg級)
ウクライナ
男子グレコローマン2階級(60・87kg級)
女子=2階級(50・68kg級)
男子フリースタイル1階級(125kg級)

【4階級】
カナダ
女子=2階級(68・76kg級)
男子フリースタイル=2階級(97・125kg級)
ハンガリー
男子グレコローマン=2階級(77・87kg級)
男子フリースタイル=1階級(65kg級)
女子=1階級(62kg級)
インド
男子フリースタイル=3階級(57・65・86kg級)
女子=1階級(53kg級)
ジョージア
男子グレコローマン=2階級(97・130kg級)
男子フリースタイル=2階級(97・125kg級)
ポーランド
女子=2階級(53・57kg級)
男子グレコローマン=1階級(97kg級)
男子フリースタイル=1階級(74kg級)
トルコ
男子グレコローマン=2階級(97・130kg級)
男子フリースタイル=2階級(57・125kg級)

【3階級】
ブラジル
女子=2階級(62・76kg級)
男子グレコローマン=1階級(130kg級)
コロンビア
男子フリースタイル=2階級(57・86kg級)
男子グレコローマン=1階級(67kg級)
セルビア
男子グレコローマン=2階級(67・97kg級)
男子フリースタイル=1階級(57kg級)
スウェーデン
女子=1階級(68kg級)
男子グレコローマン=2階級(77・63kg級)
ウズベキスタン
男子グレコローマン=3階級(60・77・87kg級)

【2階級】
アゼルバイジャン
男子フリースタイル=1階級(97kg級)
女子=1階級(50kg級)
アルメニア
男子グレコローマン=2階級(77・97kg級)
ベラルーシ
男子グレコローマン=1階級(87kg級)
女子=1階級(57kg級)
エストニア
男子グレコローマン=1階級(130kg級)
女子=1階級(76kg級)
キルギス
男子グレコローマン=1階級(87kg級)
女子=1階級(62kg級)
メキシコ
男子グレコローマン=1階級(77kg級)
女子=1階級(57kg級)
モンゴル
男子フリースタイル=1階級(65kg級)
女子=1階級(68kg級)
北朝鮮
女子=2階級(53・62kg級)

【1階級】
アルゼンチン
男子フリースタイル=1階級(65kg級)
ブルガリア
女子=1階級(62kg級)
チ リ
男子グレコローマン=1階級(130kg級)
デンマーク
男子グレコローマン=1階級(67kg級)
エジプト
男子グレコローマン=1階級(67kg級)
ギリシャ
女子=1階級(53kg級)
イタリア
男子フリースタイル=1階級(74kg級)
コソボ
男子フリースタイル=1階級(125kg級)
モルドバ
女子=1階級(57kg級)
ナイジェリア
女子=1階級(57kg級)
北マケドニア
男子フリースタイル=1階級(97kg級)
ペルー
男子フリースタイル=1階級(86kg級)
プエルトリコ
男子フリースタイル=1階級(74kg級)
ルーマニア
女子=1階級(50kg級)
サンマリノ
男子フリースタイル=1階級(86kg級)
スイス
男子フリースタイル=1階級(86kg級)
シリア
男子フリースタイル=1階級(125kg級)

今週中に電話会議で新日程決定へ…UWWネナド・ラロビッチ会長

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 世界レスリング連盟(UWW)のネナド・ラロビッチ会長は、東京オリンピックの1年の延期決定を受け、世界の加盟国に書簡(メール)を送り、今週中に電話会議を開催して2020年の大会日程を話し合い、決定することを表明した。

 「特に残りのオリンピック予選、および世界選手権」と記載されており、中断している予選4大会(欧州、アジア、アフリカ&オセアニア、世界最終)と、来年の世界選手権についてが早急に話し合われそう。

 来年は、オリンピック新日程の約2ヶ月後の10月2~10日にノルウェー・オスロで世界選手権が予定されている。また、オリンピック期間中には世界カデット選手権とU15パンアメリカン選手権の日程が入っている。

 ラロビッチ会長の書簡は下記の通り。


親愛なる会長殿、アスリート諸君、同僚の皆様へ

UWW会長 ネナド・ラロビッチ

 この書簡を通して、皆様がご自宅でご家族の皆様と共に健康で、そして安全でおられることをお祈り申し上げます。私たちはまた、この状況に関する書簡を機に、貴連盟内でアスリート、コーチ、レフェリー、スタッフのいずれかを問わず、感染症が発生した場合は常に情報を提供していただくよう、お願いいたします。

 すでにご存知かもしれませんが、国際オリンピック委員会(IOC)と東京オリンピック組織委員会は、オリンピックの新しい日程を2021年7月23日から8月8日までと発表しました。また、すでに割り当て済みの東京オリンピック大会の出場枠は、変更がないであろうことを確認したかもしれません。

 これらの新しい要素を念頭において、UWW執行委員会は今週、電話会議を行い、国際大会の日程、特に残りのオリンピック予選大会、シニアの世界選手権の期日に関する決定を行います。

 これらの決定を行う際には、すべての大陸におけるパンデミック(世界的大流行)の広がりを考慮に入れます。異常事態とそれに関連する不確実性(変わりやすさ)を考え合わせると、いかなる決定も暫定的なものとみなさなければなりません。定期的に連絡いたします。

UNIVAS「パーソン・オブ・ザ・イヤー」最優秀賞に藤井達哉(青山学院大~後藤回漕店)

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藤井達哉(青山学院大~後藤回漕店)

 一般社団法人大学スポーツ協会は3月27日にインターネットで「UNIVAS Awards 2019-20」各部門の最優秀賞を発表。「パーソン・オブ・ザ・イヤー」(文武両道を実践し、他の模範となる運動部学生)の最優秀賞に、レスリング・男子グレコローマンで全日本選手権3連覇を達成した藤井達哉選手(青山学院大)を選出した。

 同部門には、世界選手権3位の川井友香子選手(至学館大)を含め優秀賞として7選手が選ばれており、その中で藤井選手が最優秀に選ばれた(関連記事)。

 藤井達哉選手の話「最優秀賞という大きな賞を頂き、今までの行動、結果が評価されているようでとても嬉しいです。競 技面だけではなく、学業面でも成果を残したいと考えていたので、限られた条件の中での両立できるよ う苦慮しました。自分で考えたことが上手くいくまでに何度も失敗しましたが、周りの人達の助言を貰 いながら少しずつ成果を積み上げていくことが出来ました。将来は今まで培ってきたものを後進に伝え ていきたいと考えています」(UNIVASホームページ掲載)

2024年パリ・オリンピックを目指し、全日本合宿で練習する藤井

 同選手は、日本オリンピック委員会(JOC)のアスナビ(就職支援制度)によって4月から後藤回漕店に所属し、2024年パリ・オリンピック出場を目指して選手活動を続ける。東京オリンピックの代表に内定している川井選手はジャパンビバレッジへ進む。

 なお、3月26日には各部門の入賞者・団体が発表され、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」(文武両道を実践し、他の模範となる運動部女子学生)に世界選手権2位の向田真優選手(至学館大)、「アルムナイ・オブ・ザ・イヤー」(卒業後、社会に貢献したOB・OG)に川井梨紗子選手(至学館大OG=ジャパンビバレッジ)が、それぞれ選ばれた。

 川井友香子選手と同じく東京オリンピック代表内定の向田選手は、ジェイテクトに進む。

《お知らせ》2020年度「日本レスリング協会」個人登録(試行)のご案内

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 日本協会の個人登録に関する申請手続きが、昨年度までの電子メール申請から、2020年度(令和2年度)からインターネット申請に変わります。

 登録を希望する方は、これまで通り都道府県協会、傘下団体、委員会などでとりまとめて申請しますが、登録方法は都道府県協会によって違いますので事務局にご確認ください。
※個人で申請し、登録費を納めることによって登録することもできます。

 運用は、4月15日(水)からスタートしますので、ご不明な点がありましたら、以下のメールアドレスにお問い合わせください。

 日本協会登録担当: jwf.toroku(a)gmail.com ※(a)を@に変えてください。

 本日、47都道府県の事務局長、傘下団体事務局長宛に郵送しました。

 申請サイトや入力マニュアルなどの詳細につきましては、近日中に日本協会ホームページにてご案内いたしますのでしばらくお待ちください。

以上、よろしくお願いします。

Japan Wrestling Federation news — March 2020

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By Ken Marantz

Dosho, elder Otoguro secure Olympic spots

It would still be weeks before the announcement that the Tokyo Olympics would be postponed, when there was still speculation the Games could even be canceled. For Sara DOSHO and Keisuke OTOGURO, the only aspect of the matter over which they had any control was what they did on the mat.

Staying focusd on the task at hand, the took care of business and assured their places on Japan’s Olympic team with victories in special playoffs on March 8 at Tokyo’s Ajinomoto National Training Center.

Dosho beat Morikawa, 3-1 (photo by Sachiko Hotaka)

Rio Olympic champion Dosho assured she would be able to defend the women’s 68kg gold medal that she won four years ago by defeating world junior champion Miwa MORIKAWA, 3-1, avenging a loss to the collegian in the semifinals of last December’s All-Japan Championships that had resulted in the playoff.

Otoguro made Tokyo 2020 a family affair, defeating Mao OKUI, 5-2, in the freestyle 74kg playoff to join younger brother Takuto (65kg) on the Olympic squad. Okui had earned the Olympic berth by placing fifth at the World Championships in Nur-Sultan in September, but Keisuke Otoguro won the All-Japan title to set up the playoff.

Like Okui, Dosho had secured a berth for Japan when she placed fifth at the World Championships in the Kazakhstan capital. Had she won a medal, she would have gained the Olympic spot outright; instead, she had to earn it in the playoff with the All-Japan winner, which turned out to be Morikawa.

Sara Dosho (photo by Sachiko Hotaka)

For Dosho, the victory in the playoff marked a major step in her recovery from shoulder surgery that had sidelined her for much of 2018 and kept her from being able to defend her world title from the previous year. On top of that, she was also hampered by a knee injury suffered in January.

“I had a lot of injuries, but I was able to come back and be here today,” Dosho said. “I want to be completely healthy for the Tokyo Olympics and wrestle at a high level. From the time I won in Rio, my aim was to win again in Tokyo. That has not changed. I’ll do what I can to make that happen.”

The two matches were held behind close doors as a countermeasure for the spread of the coronavirus, with only the wrestlers’ coaches and federation officials allowed in the wrestling room. Family members were excluded, and the media had to watch a livestream feed in the press room of the soccer stadium in the training center complex.

Dosho has been admittedly hesistant to go on the attack since suffering the shoulder injury at the 2018 Women’s World Cup, and it showed in the clash with Morikawa. Morikawa, a student at Nippon Sports Science University, had lost three times to Dosho while still a high schooler—all by technical falls—but was a much-improved and matured version when she upended the Olympic champion 9-2 at the All-Japan tournament.

After a sedate first period, in which Dosho scored the lone point from the activity clock, she padded her lead early in the second, countering a single-leg attempt by Morikawa to work behind for 2 points.

“My main weapon is my tackle, but in my head, I was hesitant to launch attacks,” Dosho said. “The way the match went, it turned out to be a good thing. I can’t say it went as a I planned because I didn’t get any tackles, but I worked in practice on putting pressure on the opponent and using counters, and that went well.”

Morikawa, who is coached by four-time Olympic champion Kaori ICHO and 2008 Olympic silver medalist Kenichi YUMOTO, kept up the attack, and it nearly paid off. She launched a driving double-leg tackle that forced Dosho backward, but was only able to gain a 1-point stepout for the effort that left her short.

Interestingly, Dosho had in her corner as coaches Eri TOSAKA and Risako KAWAI, fellow products of powerhouse Shigakkan University. With Dosho on the mat and Icho in the other corner, it meant that all four of Japan’s gold medalists in women’s wrestling at the 2016 Rio Olympics were involved in the match.

Otoguro beat Okui, 5-2 (photo by Sachiko Hotaka)

As with the women’s match to follow, the clash between Otoguro and Okui—who are teammates at the Self-Defense Forces Physical Training School—featured little action in the first period, and the only scoring was an activity clock point awarded to Otoguro.

Okui, who was hampered by a severe knee injury suffered a month ago, went on the attack in the second period. But he was halted on a fireman’s carry attempt, and Otoguro was able to spin behind for a takedown. From the ground position, Otoguro pinned one of Okui’s leg behind him, then gained an arm and body lock that allowed him to lever him over for an eventual roll and a 5-0 lead.

“I thought I could turn him,” Otoguro said. “Before the match, I met my father, who wasn’t allowed into the match, at the entrance. He said to me that I would probably be able to use that move. Even though he just kind of mentioned it off hand, that was in my head as I fought. I got in that position and I was able to turn him.

“I might have used a different move and it might have changed the outcome of the match. I’m glad we had that chat.”

Okui closed the gap with a single-leg takedown in the final minute, but Otoguro held off later attempts to clinch the win.

The victory allowed Otoguro to momentarily move out of the shadow of younger brother Takuto, who burst onto the scene in 2018 when, at age 19 years 10 months, he became the youngest male world champion in Japanese wrestling history. Takuto finished fifth at the 2019 worlds at 65kg, then clinched his ticket to the Tokyo Olympics by winning the All-Japan title.

“I don’t usually say this in front of people,” Keisuke said, “It’s been frustrating (up to now). It’s always about Takuto. He became ‘that SOB’ and it was eating away at me.”

Keisuke Otoguro (photo by Sachiko Hotaka)

The Otoguros will become the first brothers to compete at the same Olympics for Japan since Yumoto and his twin brother Shinichi made the squad for the 2012 London Olympics. Shinichi joined Kenichi as an Olympic medalist at those Games with a bronze at 55kg. Japan will also have a female sibling combination at Tokyo 2020 with Risako and Yukako Kawai.

“Since we were young, we’ve had a dream of winning the Olympics together,” Otoguro said. “The Yumoto brothers both won Olympic medals, didn’t they? The Otoguro brothers will aim to surpass that and both win golds.”

Otoguro, who had won national titles at 61kg in 2015 and 70kg in 2017, moved up to the Olympic weight of 74kg last year. It didn’t go so well at first. In the second qualifying tournament for the World Championships, the All-Japan Invitational Championships (Meiji Cup), he lost in the first round. The unheralded Okui won that tournament and earned the ticket to Nur-Sultan, then pulled a surprise by making it to the semifinals and clinching the Olympic spot.

But Otoguro was not discouraged, and came back the following December to win the Emperor’s Cup and set up the playoff with Okui.

Otoguro said it was awkward preparing for the big match against an opponent who lives next door in the dormitory and practices in the same wrestling room, even though the two had their own training regimens.

“We practice in the same place and our [dormitory] rooms are next to each other, so it made it difficult,” Otoguro said. “But we were able to stay separate and keep our focus, as you need to do when everything is on the line. The coaches allowed us to put together a training schedule that best fits us. We prepared separately for this match in our own way.”

Okui suffered an anterior cruciate ligament injury that will likely require surgery, but said that was not the cause of his defeat. “I decided that I would wrestle, and I don’t want to use that as an excuse,” he said. “I thought I had to win however I can, but midway through, I panicked a bit and that led to this result. If I had stayed calmer…”

List of canceled tournaments grows

In line with the havoc that the spread of the coronavirus has wreaked on the sports world, the following tournaments in Japan were canceled:

March 7-8 U13 Japan Open Tournament (Azusawa Gym, Tokyo)
March 27-29 All Japan High School Invitational Championships (Niigata Municipal Gym, Niigata)
April 11-12 JOC Junior Queens Cup (Komazawa Gym, Tokyo)
April 25-26 JOC Junior Olympic Cup (Yokohama Cultural Gym)
May 15-17 National Boys and Girls Championships (Hokkaido Prefectural Sports Center, Sapporo)

In addition, the national team training camps held in March were scaled down, with fewer wrestlers taking part. The Greco-Roman team had two camps, while the freestyle and women’s teams had one each.

With the Tokyo Olympics postponed and the pandemic continuing to spread, the schedule for April is undecided.

Deaf wrestling to start in Japan

A movement has taken hold to start deaf wrestling, which has a world history of over a half-century but had not been implemented in Japan.

The Deaflympics is a multisports event held every four years on a global scale for hearing impaired athletes. Organized by the International Committee of Sports for the Deaf, there are summer and winter editions. The first Summer Deaflympics was held in Paris in 1924, and the first Winter version held in Seefeld, Austria, in 1949.

Waseda University head coach Takuya OTA started a wrestling club for deaf wrestling

Wrestling was included on the Summer Deaflympics program from the 1961 event in Helsinki, with competition in freestyle and Greco-Roman. At the most recent Deaflympics, in 2017 in Samsun, Turkey, wrestling drew 88 entries from 19 countries and Greco 38 from 9 countries. United World Wrestling sanctions a number of deaf wrestling competitions worldwide.

Up to now, the JWF has not been a member of the Japan Deaf Sports Federation. That organization recently approached Japan Wrestling Federation Vice President Hiroshi HASE and asked, “If there are hearing impaired athletes among Japan’s wrestlers, would the Japan Wrestling Federation consider [joining]?”

Hase, who represented Japan at Greco-Roman 90kg in the 1984 Los Angeles Olympics and later became a popular figure on the pro wrestling circuit, is currently a lower house member of the Diet, Japan’s parliament. Besides that, he is general secretary of that Parliamentary Association for the Promotion of the Deaflympics in Japan. There was no reason to refuse.

“Within the Japan Wrestling Federation are various bodies, including the Japan Martial Arts Games Association, and general, college and high school (federations),” Hase said. “I want this to be established as one such field.”

In response to the call, Waseda University head coach Takuya OTA started a wrestling club for deaf wrestling, and is currently instructing three students. Ota, a freestyle bronze medalist at the 1996 Atlanta Olympics, had previously set up a similar club for children with Down’s Syndrome and autism.

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