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6.13~14沼尻直杯全国中学生選手権(茨城・水戸)は中止

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 全国中学生連盟は、6月13日(土)~14日(日)に茨城県水戸市・アダストリアみとアリーナで行う予定だった沼尻直杯全国中学生選手権を、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止することを決めた。

 長期化が予想されるため、延期ではなく「中止」という。


《pdfファイル》

令和2年4月3日

選手・関係者 各位

全国中学生レスリング連盟会長 沼尻 久

令和2年度沼尻直杯第46回全国中学生レスリング選手権大会の 「中止」について(お知らせ)

 平素より、本連盟の諸事業につきましては、格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、本連盟は、「新型コロナウイルス感染拡大防止」の観点から、6月開催予定の下記大会 を「中止」することとなりましたのでお知らせいたします。

 皆様のご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

1、大会名 令和2年度沼尻直杯第46回全国中学生レスリング選手権大会
 (1)期 間 令和2年6月13日(土)~14日(日)
 (2)会 場 アダストリアみとアリーナ

2、その他
 (1)現段階では、感染拡大の「長期化」が予想されております。 したがって、「延期」の対応はせず、今年度の大会は開催しません。
 (2)男子韓国遠征は、選手選考と国際情勢を考慮し「中止」します。
 (3)8月に予定されている男女強化合宿については、6月に再度検討します。


《お知らせ》日本協会・機関誌「オリンピック・レスリング」No.63/2019年大会ダイジェストDVD

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激戦が収録されている2019年大会ダイジェストDVD(約54分、ナレーション入り)

 日本協会の機関誌「オリンピック・レスリング」No.63、および2019年の主要大会ダイジェストDVDは、4月中旬に申込者に郵送されます。

 広報活動の主流は紙媒体からSNS(フェイスブック、インスタグラム、ツイッター、You Tube)に移ったことにより、今年度から、機関誌は記録を中心に年1回の発行としました。国内30大会の記録(各階級1~8位記録)、日本が参加した国際20大会の日本選手成績(1回戦~)が掲載されています。

 また、映像によって歴史を残すため、主要大会のダイジェストDVD(約54分)も発行し、セットでお届します。

 2019年の激戦の記録保存に、せひともお買い求めください。(申し込みは、本ページ下段をご覧ください)


《ダイジェストDVD告知版(約1分14秒)》
※バックミュージック、およびナレーションが入っています。公共の場所では周囲のご迷惑にならないようお願いします。

《機関誌「オリンピックレスリング」》


ダイジェストDVD内容

3月:男子フリースタイル・ワールドカップ(ロシア・ヤクーツ)
4月:アジア選手権(中国・西安)
5月:東日本学生リーグ戦(東京・駒沢体育館)
6月:沼尻直杯全国中学生選手権(茨城・アダストリアみとアリーナ)
  :明治杯全日本選抜選手権(東京・駒沢体育館)
7月:世界選手権代表選考プレーオフ(埼玉・和光市総合体育館)
  :全国少年少女選手権(和歌山・和歌山ビッグホエール)
  :インターハイ(熊本・玉名市総合体育館)
8月:全日本学生選手権(東京・駒沢体育館)
9月:世界選手権(カザフスタン・ヌルスルタン)
  :国民体育大会(茨城・アダストリアみとアリーナ)
10月:全日本大学グレコローマン選手権(東京・駒沢体育館)
11月:全日本大学選手権(鹿児島・日置市吹上浜公園体育館)
  :女子ワールドカップ(千葉・成田市中台運動公園体育館)
12月:西日本学生秋季リーグ戦(大阪・堺市金岡公園体育館)
  :全日本選手権(東京・駒沢体育館)


オリンピック・レスリング/年間ダイジェストDVD 購入案内

 【発行回数】年1回(機関誌+DVD)

 【購読料】無料。ただし、郵送料・送付ほかの手数料として1000円の負担をお願いします。

 【申込方法】 
   ・郵便振替にて、1000円を払込取扱票でお申込みください
   《加入者名》公益財団法人日本レスリング協会 《口座番号》00100-5-65457

   ・現金書留に1000円を同封し、「オリンピック・レスリング希望」と明記のうえ、下記住所までお申込みください。
     〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4番2号 
        Japan Sport Olympic Square 10階1004号室
        (公財)日本レスリング協会「オリンピック・レスリング」係 
        TEL : 03-5843-0358 

【記録】米国が「金50個」でトップ…オリンピック・国別通算メダル獲得数(男子フリースタイル)

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米国の男子フリースタイルで、のべ50人目の金メダリストとなったカイル・スナイダー=2016年リオデジャネイロ・オリンピック

 1896年に始まった近代オリンピック。男子フリースタイルのメダル獲得国をまとめてみた。男子フリースタイルが始まったのは、1904年の第3回セントルイス大会(米国)から。この時期、欧州で行われていたのは主にグレコローマンで、どの国も参加せず、結局、米国のみの参加だった。

 1908年ロンドン大会(英国)でも実施され、この時は米国以外にも英国や北欧の国が参加したが、1912年ストックホルム大会(スウェーデン)では男子グレコローマンのみの実施。1916年ベルリン大会は第一次世界大戦で中止され、1920年アントワープ大会(ベルギー)から毎大会で実施されるようになった。

 通算で最も多く金メダルを取っているのは米国。1904年大会の“米国が全階級でメダル独占”という理由があるものの、通算で50個。他に「銀36・銅26」で、いずれも最多となっている。

 では、ソ連も参加するようになった第2次世界大戦後の1948年ロンドン大会(英国)以降に限れば、どうか。米国は「金31・銀20・銅15」」を獲得しており、数字のうえではナンバーワン。ただし、ソ連が1991年に解体されたため、ソ連の金メダルの数は1988年ソウル大会(韓国)までの「28個」でストップ。この時点での米国は「19個」で、実質的にはソ連がナンバーワンだった。

 ソ連~EUN(1992年大会にソ連からバルト3国が抜けて編成されたチーム)~ロシアで考えると、「金48・銀21・銅21」を獲得。米国が1956・64・68年大会で優勝なしだったのに対し、こちらは不参加だった1984年大会を除けば、すべての大会でチャンピオンを輩出している。

 ソ連の15の共和国が参加するようになった1996年以降の6大会に限れば、ロシアが「金17個」でダントツのトップ。米国が「9個」で続き、アゼルバイジャン、イラン、トルコが「3個」となっている。金メダル獲得国は13ヶ国で、日本の金メダル1個(2012年=米満達弘)は8位タイとなっている。

 男子フリースタイルの国別メダル獲得数は、下記の通り。

世界アンチ・ドーピング機関(WADA)は現在、ドーピング検査での検体を10年間保存し、最新技術で分析して過去の違反者を摘発しています。昨年にも、2008年北京大会金メダリストのメダル剥奪が正式に決まり、同級の順位が変動しています。下記は2020年3月現在の記録で、今後のドーピング違反摘発によっては、数字が変わります。

オリンピック・国別通算メダル獲得数(男子フリースタイル)

※2020年3月現在

No. 国   名 合計
1 米  国 50 36 26 112
2 ソ  連 28 15 13 56
3 トルコ 18 12 9 39
4 日  本 17 12 11 40
5 ロシア 17 4 6 27
6 スウェーデン 8 10 8 26
7 フィンランド 8 7 11 26
8 ブルガリア 7 16 11 34
9 イラン 6 13 17 36
10 韓  国 4 9 7 20
11 スイス 4 4 5 13
12 英  国 3 4 10 17
13 ハンガリー 3 4 8 15
14 アゼルバイジャン 3 3 5 11
15 北朝鮮 3 2 4 9
16 EUN 3 2 2 7
17 ジョージア 2 3 6 11
18 フランス 2 2 3 7
19 ウズベキスタン 2 2 2 6
20 キューバ 2 1 7 10
21 エストニア(旧) 2 1   3
22 カナダ 1 5 5 11
23 ドイツ(新) 1 3 4 8
24 ウクライナ 1 3 3 7
25 ユーゴスラビア 1 1 2 4
26 ルーマニア 1   6 7
27 イタリア 1   1 2
28 モンゴル   4 4 8
29 ベルギー   3   3
30 カザフスタン   2 3 5
31 ベラルーシ   2 1 3
東ドイツ   2 1 3
33 チェコスロバキア   1 3 4
インド   1 3 4
ポーランド   1 3 4
36 ドイツ(旧)   1 2 3
オーストラリア   1 2 3
38 アルメニア   1   1
ノルウェー   1   1
プエルトリコ   1   1
スロバキア   1   1
シリア   1   1
タジキスタン   1   1
44 ギリシャ     2 2
45 オーストリア     1 1
キルギス     1 1
マケドニア     1 1
パキスタン     1 1
合  計 198 198 220 616

【記録】アレクサンダー・メドベジ(ソ連)とブバイサ・サイキエフ(ロシア)が3度優勝…オリンピック・メダル獲得ランキング(男子フリースタイル)

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オリンピックに4度出場し、3度優勝のブバイサ・サイキエフ(ロシア)=2009年北京オリンピック

 オリンピック・男子フリースタイルの個人別メダル獲得ランキングは下記の通り。アレクサンダー・メドベジ(ソ連)とブバイサ・サイキエフ(ロシア)の2選手が3個の金メダルを手にしている。

 メドベジは1964年東京大会・68年メキシコ大会・72年ミュンヘン大会の最重量級で優勝。世界選手権では「金7・銀1・銅1」を取っており、通算で10度の世界一、12個の“世界メダル”を獲得。のちにベラルーシ協会の会長となった。

 サイキエフは1995年世界選手権(米国)で、20歳で初出場初優勝し、翌年のアトランタ大会で優勝。2000年シドニー大会はブランドン・スレイ(米国)に敗れて9位だったが、2004年アテネ・08年北京大会で勝ち、3度優勝を達成した。世界選手権を合わせると、9度世界一に輝いている。

 メダルの数で言えば、米国最重量級のブルース・バウムガードナーが「金2・銀1・銅1」の4個で最多。世界選手権を合わせると「金5・銀4・銅4」の13個の“メダル”を手にした。日本選手では、上武洋次郎(現姓小幡)が唯一の2大会優勝選手。

 なお、当初はアルトゥール・タイマゾフ(ウズベキスタン)も3度優勝(3連覇)に名を連ねていたが、2017年に2008年北京大会でのドーピング違反が発覚。国際スポーツ裁判所(CAS)へ訴えたが却下され、金メダルの剥奪が確定。昨年夏には、2012年ロンドン大会でもドーピング違反が指摘された。

 現在、CASで係争中のもようで、現段階では優勝に名を連ねており、2度優勝となっている。

《男子フリースタイル・メダル獲得全選手》=同順位内では、ABCD順

世界アンチ・ドーピング機関(WADA)は現在、ドーピング検査での検体を10年間保存し、最新技術で分析して過去の違反者を摘発しています。2016年リオデジャネイロ大会後でも、2008年北京大会金メダリストのメダル剥奪が正式に決まり、同級の順位が変動しています。下記は2020年3月現在の記録で、今後のドーピング違反摘発によっては、数字が変わります。

オリンピック・メダル獲得上位選手(男子フリースタイル)

※同順位内では、ABCD順

No. 選  手  名 国  別 主な階級 大  会
1 Medved, Alexander ソ  連 + 100kg級 3     1964・68・72年(金)
Saitiev, Bouvaisa ロシア 74kg級 3     1996・2004・08年(金)
3 Baumgartner, Bruce 米  国 130kg級 2 1 1 1984・92年(金)、88年(銀)、96年(銅)
4 Chadarzev, Makharbek ソ連ほか 90kg級 2 1   1988・92年(金)、96年(銀)
Pihlajamaeki, Kustaa フィンランド 61kg級 2 1   1924・36年(金)、28年(銀)
Taimazov, Artur ウズベキスタン 120kg級 2 1   2000年(銀)、04・12年(金)
7 Andiev, Soslan ソ  連 + 110kg級 2     1976・80年(金)
Batirov, Mavlet ロシア 60kg級 2     2004・08年(金)
Beloglasov, Sergey ソ  連 57kg級 2     1980・88年(金)
Dagistanli, Mustafa トルコ 62kg級 2     1956・60年(金)
Fadzayev, Arsen ソ連ほか 68kg級 2     1988・92年(金)
Kim, Il 北朝鮮 48kg級 2     1992・96年(金)
Mehnert, George Nicholas 米  国 54kg級 2     1904・08年(金)
Richthoff, Johan Cornelius スウェーデン + 87kg級 2     1928・32年(金)
Smith, John 米  国 62kg級 2     1988・92年(金)
Tediashvili, Levan ソ  連 90kg級 2     1972・76年(金)
上武洋次郎 日  本 57kg級 2     1964・68年(金)
Yarygin, Ivan ソ  連 100kg級 2     1972・76年(金)

《再掲載》4.25~26JOCジュニアオリンピックカップ/参加料の返金について

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 JOC大会の返金に関し、4月4日(土)21:27 現在、40程のチームから返金手続きの連絡をいただいておりません。JOC大会ホームページ(https://kazu98.wixsite.com/jocwrestling2020)にて、ご案内をしております

 年度初めの異動や転勤によるアドレス変更等により、ご案内が届いていない所属があるようです。チーム内で共有していただき、ご連絡をお待ちしております。行き違いの場合は、ご了承願います。

《返信メールのないチーム》


全日本ジュニアレスリング選手権大会

大会名:全日本ジュニアレスリング選手権大会

期 間:4月24日(金)~26日(日)

会 場:横浜文化体育館

上記大会のエントリー名簿をデータ送信された代表者の方のメールアドレスに、順次、手続きのご案内のメールを送らせていただきます。

必ず受信していただきますようお願い申し上げます。返金はエントリーされた所属毎、また、入金までにお時間をいただくことをご了解ください。

なお、4月以降、メールが届いていない場合は、下記宛にご連絡いただきますよう、お願い申し上げます。

担当:神奈川県レスリング協会 菅原和哉
E-mail :kazu98@msf.biglobe.ne.jp
電話:090-7909-4166

【特集】「自分が試される期間として、活動開始までの準備をしてください」…東日本学生連盟・吉本収理事長(神奈川大監督)に聞く

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 新型コロナウイルスの感染拡大により、大会の開催中止のみならず、練習の制限・禁止も余儀なくされているスポーツ界。体力のある現役スポーツ選手といえども感染の可能性があり、拡大防止のためにも活動制限はやむをえまい。

 レスリング選手や指導者は、どんな思いでこの状況の中にいるのか。東日本学生連盟の吉本収理事長(神奈川大監督)に現場の状況を聞くとともに、5月20~22日に予定されている同連盟最大のイベント、東日本学生リーグ戦開催の可能性などを聞いた。(4月4日、ビデオ・インタビュー)


ビデオ・インタビューに答える東日本学生連盟・吉本収理事長(神奈川大監督)=本人提供

 ――日本では2月の初めあたりから騒がれた新型コロナウイルス。当初、大学の対応はどんなだったのでしょうか?

 吉本 神奈川大の話になりますが、横浜港のクルーズ船の集団感染が起きた2月上旬には、同じ県内だけに「もしかして?」という懸念はありました。感染が徐々にですが広がるにつれて不安が大きくなり、2月下旬には卒業式の中止が決定。翌週には入学式の中止も決定しました。学内施設については、スポーツセンター、図書館、就職支援室等を閉館、もしくは時間短縮、学生以外の一般利用が中止となりました。不特定多数が来校する各種行事、例えばオープンキャンパスや就職説明会なども中止するなど、外部から守る制限が取られました。

 ――学生に対する注意の喚起などは、どんなだったでしょうか。

 吉本 学生および教職員に対し、中国全土への渡航禁止や中国以外の国への渡航自粛などが通達されました。3月初旬の入試では、机を1席ずつ空け、間隔を取って着席させるなどして、1つの教室に入れる受験生を少なくし、体調不良者の対応準備などでピリピリしていました。試験監督者は全員マスク着用でした。

 ――クラブ活動に対する制限は?

 吉本 2月下旬、政府から小中高等学校の休校要請が発令された日に大学の緊急対策会議が開かれ、3月中の活動自粛要請が決まりました。(禁止ではなく)指導者の判断に委ねられていたので、手洗い、うがい、換気や除菌の徹底、練習時間短縮などの感染防止策をとったうえで実施しました。不安を感じる部員には練習参加を強制しないなど、かなり神経を使う状況でした。

 ――新入部員が入り、一番強化に力を入れるべき時期ですが、それとはかけ離れた状況だったわけですね。

 吉本 練習は本学部員のみとし、他大学との往来(出げいこや受け入れ)は禁止。例年は多くの大学が他大学の練習に参加し、交流によって強化する時期ですが、今年は行えませんでした。ほとんどの大学がこのような対応のようです。残念ながら、卒業生送別会も会食を伴うため自粛となりました。

 ――2月27日にU13ジャパンオープン(3月7~8日予定)の中止が決まり、2日後には全国高校選抜大会(3月27~29日)も中止へ。この頃から、スポーツを取り巻く環境への懸念がいっそう高まった。東日本学生連盟の対応は、どんなだったでしょうか。

 吉本 東日本学生連盟の大会は5月20~22日のリーグ戦が皮切りでした。当初は「5月なので何とかなるかも?」という甘い期待がありました。しかし、次々と大会中止が決まり、プロ・スポーツや他競技の延期や中止などの現実を見て、「開催できるのか?」と、日に日に不安が現実味を帯びてきました。開催まで2ヶ月を切った3月下旬、感染が急激に拡大してきたため、緊急常任理事会を招集して対応を協議しました。

かなりの大学で4月は活動禁止または自粛

 ――3月、東京オリンピック予選の延期のみならず、オリンピックの延期や中止が話題となり、異常な事態であることをだれもが感じたはずです。選手の動揺は?

 吉本 動揺はさほど感じられなかったです。情報社会なので、伝えるより先に知っていて、思ったより冷静に受け止めていました。オリンピックに絡めるような選手のいる強豪大学は、また違った反応があったかもしれませんけど(笑)。

昨年の東日本学生リーグ戦・閉会式であいさつする吉本理事長

 ――部として感染予防について取り組んでいることは?

 吉本 やはり、手洗い、うがい、ドアノブなどの除菌、換気の徹底、練習時間短縮、および練習後の居残り練習を禁止とし、すぐにシャワーを浴びるなど、できる限りの感染防止策を取りました。練習前後も、できる限り不要な場所には立ち寄らず、休みの日でもコンビニ程度の近隣以外には出歩かないこと等を指示しました。私自身は、今までにない「見えない敵と闘う」ということで、練習中も感染者を出さないことばかり考えていて、かなり神経をすり減らしましたね。

 ――他大学の情報も入っていると思う。練習などは、どんな感じだったのでしょうか。レスリング部から感染者が出た、という情報は?

 吉本 今のところ感染者情報はありません。練習は、どの大学もだいたい同じような対応だと思います。大学によっては、マット練習を少人数に分けて実施したり、ランニングやウエイトトレーニングに切り替えたりなどの工夫をしていたようです。

 ――4月3日には、クラブ名は明らかにしませんでしたが、日体大が女子学生の感染を発表しました。大学スポーツ界の状況がさらに変わりそうですね。

 吉本 現在、加盟大学の活動状況を収集中です。大学により期限のばらつきはありますが、かなりの大学で4月中の活動禁止または自粛要請が出て、練習できないか、自主トレのみ可となるようです。寮や合宿所のある大学では、実家への帰省指示が出た大学もあります。どの大学も規制期間はさらに延びそうだと懸念しています。

4月20日に東日本学生リーグ戦の可否を判断

 ――東日本学生連盟では、5月20日(水)~22日(金)に東京・駒沢体育館で東日本学生リーグ戦を予定しています。これまで、年間最大のイベントであるリーグ戦が中止になったことはない。今年の大会の実施の可能性は?

 吉本 4月1日に緊急理事会をメール会議で行い、20日を最終判断日とする決議をしました。ただ、緊急事態宣言やロックダウン等の事態が起きれば、判断を早める可能性はあります。状況は悪化の一途ではありますが、伝統ある大会なので判断のプロセスも大事です。急がずに段階を踏んで決めていきます。同時に、具体的な判断をするため、各大学の活動状況報告を収集中です。現状、極めて厳しい状況であると感じています。
・感染リスクの完全排除
・選手のコンディション確立(練習不足懸念)
・大学から部へ大会参加禁止指示がない
・駒沢体育館の通常利用(現在、4/12まで休館措置)
 この4つが揃わないと開催は不可能に近いと認識しています。政府が長期戦を覚悟している今、大学の名誉をかけた闘いも大事ですが、ウイルスとの闘いが最重要であると思慮しています。

東日本学生レスリング界が最高に盛り上がるリーグ戦。今年の開催は?

 ――JOCジュニアオリンピックカップ(4月25~26日予定)が中止となっただけに、リーグ戦も中止となると、選手のモチベーションは下がる一方だと思う。

 吉本 確かにモチベーションは下がらざるをえないと思います。ここは、所属大学の指導者にお任せするしかないところです。今一度、レスリングの魅力を伝え、希望を持たせるためのご指導を各所属指導者にお願いしたいと思います。コロナウイルス感染の終息の兆しが見えてくるようであれば、追加の大会を含めて何かできることがないか検討したいと思います。

 ――連盟では、6月24日(水)~26日(金)と11月24日(火)~26日(木)に東日本学生選手権のため駒沢体育館を押さえている。春季の東日本学生選手権を中止にし、6月下旬にリーグ戦を延期して実施するのも一案ではないか?

 吉本 確かにそれも考えました。しかし、東日本学生選手権はインカレと天皇杯(全日本選手権)の参加資格を得られる大会です。理事会での議論が必要ですが、簡単に差し替えられることではないです。でも、リーグ戦はやりたいですよね。

 ――西日本では、2009年の新型インフルエンザのパンデミック(世界的蔓延)の時、春季リーグ戦を7月の新人戦予定の日に実施、新人戦を8月に関大体育館でやったことがありました。

 吉本 感染が終息へ向かっていればという前提での私的な構想ですが、駒沢体育館が使えなければ、各大学の体育館、またはレスリング場に試合を振り分けて開催するとかの方法もあるかと思います。この苦境ですから、「今まで通りじゃないとダメだ」というこだわりを捨てれば、できなくはないと考えます。バスケットボール連盟のリーグ戦は、本学体育館で毎週試合していますよ。

選手ができることは「自分にできる努力と感染しない努力」

 ――こうした状況下、各選手に伝えたいことは?

 吉本 本当に厳しい状況ですが、今、選手にできることは感染防止です。状況を理解して、焦らずに、「自分にできる努力と感染しない努力」を続けるしかありません。動ける身体なのに練習できないことで、苦しいと思いますが、この異常事態の中では先入観や思い込みを捨てることが必要です。集団での練習を中断することは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためには賢明な選択です。スポーツに学び、スポーツで自己の心身や発想、そして判断力を鍛えてきた今こそ、そのスポーツで培った英知を活かし、社会の一員として賢明な行動をしてください。新入生は、(高校での活動を終えた)2月末から練習できなかったと思います。進んだ大学でも活動できないのでは非常にやり切れないと思いますが、「自分が試される期間」として希望を持ち、活動開始までの準備をしてください。

 ――マット上での練習がすべてではない、と。

 吉本 昔と違い、今はネットという強い味方があります。ゲームではなく、レスリング動画を見て、多くの技を頭で覚えることもできます。もちろん、本業である学業との両立も忘れないでいただきたい。どの大学も年間の行事予定が大幅変更となり、授業開始が1ヶ月以上延びることで、かなり詰め込んだ授業形態になると思われます。しっかり対応して単位取得を目指してください。感染が終息して大会が開催され、選手の皆さんのはつらつと闘う姿が見られる日が来ることを祈っています。

川井梨紗子選手(ジャパンビバレッジ)ら世界トップ選手が感染阻止を呼びかけ

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 世界レスリング連盟(UWW)は4月7日、ホームページに世界のトップレスラーが「STAY STRONG,STAY AT HOME」(強くいよう、家にいよう)と呼びかける動画を掲載。新型コロナウイルス拡大防止のため外出自粛を呼びかけた。

 日本選手では、女子57kg級世界チャンピオンの川井梨紗子選手(ジャパンビバレッジ)と男子グレコローマン63kg級世界チャンピオンの太田忍選手(ALSOK)のほか、須﨑優衣選手(早大)、樋口黎黎選手(日体大助手)のほか、引退した吉田沙保里さんが参加した。

 他に、世界でヒットした映画「ダンガル」のモデルとなったジータ・フォガト選手(インド)、総合格闘技「ONE」へ進んで飛躍しそうはリツ・フォガット選手(インド)らも出演し、世界の多くの国の代表選手が感染阻止を訴えた。

 UWWのネナド・ラロビッチ会長は「数多くのスターからのサポートを目にした。アスリートからの強力なリーダーシップがあることを知りました。私たちは、この困難な時期を支援する彼らの情熱に励まされています」とコメントした。

残りのオリンピック予選は1年遅れて開催…UWW理事会が決定し通達

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当初の予定通り、決戦の地となるか、中国・西安=昨年のアジア選手権(撮影・保高幸子)

 世界レスリング連盟(UWW)は4月6日、ネナド・ラロビッチ会長や理事会名にて各国協会に対してメールを送るととともに、ホームページ上で、来年夏に延期された東京オリンピックの未開催の予選(欧州、アフリカ&オセアニア、アジア、世界最終)は、2020年とほぼ同じ時期に、同じ主催者(国)で実施することなどを通達した。

 国際オリンピック委員会(IOC)の決定により、現在までに獲得した出場資格は、そのまま保持される。したがって、日本が出場枠を取っている男女8階級は、出場枠をキープ。取っていない男女10階級は、まず2021年3月末のアジア予選(中国予定)に挑み、取れなかった階級は4月下旬か5月初めに世界最終予選(ブルガリア)へ臨むことになる。

 新しい予選とオリンピックには、2021年時点での年齢の選手の出場が認められる。シニアの出場資格は、同年12月末の段階で「18歳」であることが必要。当初の日程なら、2021年に18歳になる選手(2003年1月1日生まれ以降の選手)は出場できなかったが、2003年12月31日生まれまでの選手の出場が可能となった。

 一方、国籍変更は凍結され、2021年に国籍を変えた選手は、予選およびオリンピックに出場することはできない。

 他に、2020年6月30日までのUWW主催の選手権は、すべて延期されることとなった。したがって、すでに延期が発表されていたアジア・カデット選手権(タイ)のほか、アジア・ジュニア選手権(キルギス)も延期。他に、同期間の国際大会は、すべて中止となった。また、各国協会に対し、選手と参加者の感染防止のため、この期間の国内大会の延期を提案している。

 世界ジュニア選手権(セルビア)開始前日の9月6日に予定されている2020年総会は、同選手権が延期される可能性はあるものの、その期日に開催されることを前提に進めるという。総会では、UWWの新しい理事を決める選挙が行われる。

 ラロビッチ会長とUWW理事会ほかからの通達は下記の通り(英語原文)。


各国協会会長、選手の皆様、同士の皆様

UWW大会日程とオリンピック予選日程の決定について

 皆様とご家族がお元気であることをお祈り申し上げます。

 この書簡は、3月30日のすべての各国協会(NF)への我々の連絡をフォローアップし、4月3日の電話会議を通じて執行委員によってなされ、そして、本日、ビューローによって承認された決定について、あなた方に知らせるものです。

 選手のために最善を尽くした決断を下す前に、全NF、レスラー、コーチ、審判、選手団の皆様に以下のメッセージをお伝えしたいと思います。

 NFは、クラブ・選手と定期的に連絡をとり、できるだけ健康状態を把握することが望ましいです。これに関連して、3月30日のメッセージ(クリック)を繰り返しますが、感染した場合には、常にUWWに情報を提供し続けるよう要請いたします。

 我々は、また、貴国政府の措置および、そのような措置の解除のための計画について、UWWに引き続き通知することを要請します。

 その他の情報も定期的にUWWのウェブサイトに掲載されますので、unitedworldwrestling.org.に掲載されたニュースをご覧下さい。

 コロナウイルス封じ込めの期間、スポーツは脇に追いやられています。我々は、この不利な状況が好機になるよう、共に一生懸命働かなければなりません。どうやって? 少なくとも世界の一部の地域では、他のスポーツよりも先に競技を再開し、パンデミック終息の最初の兆候が現れ次第、準備を整えることです。

 UWWテクニカル委員会は、イベントカレンダーを作成し、多くの側面を考慮するという複雑な作業を抱えています。その作業を容易にするためには、各国の状況について、できるだけ正確な情報が必要です。この危機からの脱出の成功は、これにかかっているのです。

決定事項

1)2021年東京大会の予選および主催者
 ・残りのオリンピック予選は、2020年と同じ時期に開催されるものとする。(正確な日付の若干の調整はありうる)
 ・残りの予選は当初の予定と同じ主催者が開催する

2)今後のUWW選手権の延期
 ・2020年6月30日まで予定されていたすべてのUWW選手権は、関係者主催者、テクニカル委員会、およびスポーツ部門と協議の上、後日決定される日程に延期される。
 ・2020年6月30日まで開催予定の国際トーナメントはすべて中止。
 ・UWWは全NFに対し、すべてのアスリートおよび参加者の健康が確実に守られるよう、国内大会の中止を提案する。

 カレンダーは、パンデミックの進展に合わせて機能的に調整されなければならず、また、主催者およびNFが直面する財政上の課題を考慮しなければならない。

3)大会の参加資格
IOCはすべての国際競技連盟に対し、大会の新しい日程に照らして、資格制度における年齢資格要件を検討するよう求めた。
 ・執行委員会とビューローは、2021年に最低年齢の条件を満たす選手の参加を認めることを決定した。
 ・しかし、競技者の国籍については、執行委員会とビューローは、凍結とし、2021年に国籍変更を申請しようとする競技者は、予選とオリンピック大会に参加することができないと決定した。

注)IOCによってすでに発表されているように、割り当て済みの枠(出場資格)はブロックされており、変更されない。

4)2020年会議
 UWW総会は、現在、ジュニア世界選手権の前日の2020年9月6日に開催される予定である。この選手権は後日に延期される可能性があるが、9月に開催されるものとして、総会の招集と(理事への)立候補要請を行うことが合意された。

 私は皆様方の協力に感謝し、皆様方の健康をお祈り申し上げます。

UWW会長/IOC理事  ネナド・ラロビッチ
UWW理事会
アスレチック委員会
テクニカル委員会
メディカル・アンチドーピング委員会
コーチ委員会
審判委員会


《お知らせ》協会事務局を閉鎖します

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 東京都に緊急事態宣言が出されたことに伴い、当協会は、令和2年4月8日(水)から当面の間、事務局を閉鎖し在宅勤務を行うことになりました。

 当該期間中は電話対応ができませんので、お問い合わせ等は、以下のメールにお願い致します。

wrestling@japan-sports.or.jp

 一部の業務においては、遅延や停滞等の支障が生じる場合が想定されます。大変ご迷惑をおかけ致しますが、感染拡大防止に向けて、ご理解の程宜しくお願い致します。

公益財団法人 日本レスリング協会

 

「最優先は新型コロナウイルスの感染拡大防止」…JOC山下泰裕会長

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 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は4月7日、JOCホームページにて、「私たちが最優先でなすべきことは、新型コロナウイルス感染拡大防止に各自が本気で取り組むこと」とのコメントを発表。

 「選手たちは一刻も早く全力で練習に取り組みたいことでしょう」としたうえで、各競技団体に対し、「まずは新型コロナウイルス感染拡大防止のためにできることを、最大限取り組んでいただきたいと思います」と、感染拡大防止の取り組みを求めた。

 最後に「この危機を乗り越えた暁には、今度はスポーツが社会に対して貢献する番です。その日のためにも、スポーツ界が心をひとつに、今できることに共に取り組んでまいりましょう」と結んだ。

 山下会長のメッセージ全文は下記の通り。


《JOCホームページ・リンク》

JOC加盟団体 各位

 本日、政府より緊急事態宣言が発令されました。この未曽有の危機に際し、社会全体で乗り越えるべく、各所での自主的な協力が求められています。

 社会に支えられているスポーツ界もその例外ではありません。スポーツが、平和で安心な社会の上で初めて成り立つということを、今回私たちは改めて突き付けられました。

 今、私たちが最優先でなすべきことは、日本社会、そして国際社会の一員として、新型コロナウイルス感染拡大防止に各自が本気で取り組むことです。

 東京2020大会の延期が決定し、選手たちは一刻も早く全力で練習に取り組みたいことでしょう。そして選手の不安を少しでも払しょくするために、多くの関係者が、今できる準備に取り組んでいることと思います。その思いを尊重するためにも、各加盟団体の皆さまにおかれましては、まずは新型コロナウイルス感染拡大防止のためにできることを、最大限取り組んでいただきたいと思います。

 感染拡大防止のために、『密閉』『密集』『密接』の3つの『密』を避ける行動、外出の自粛の他、施設においてはそれぞれの特性に応じた対応などが求められています。

 今回の緊急事態宣言の対象地域か否かに関わらず、選手が練習を行う場合、施設管理者の指示、要請に最大限協力していただくようお願いいたします。

 すでに多くの選手たちは、限られた条件の中で工夫をしながらトレーニングに取り組んでいることと思います。その努力が結実するためにも、JOCとしても各加盟団体の皆さまとともに、今できることに全力で取り組んでまいります。

 そしてこの危機を乗り越えた暁には、今度はスポーツが社会に対して貢献する番です。その日のためにも、スポーツ界が心をひとつに、今できることに共に取り組んでまいりましょう。

令和2年4月7日

公益財団法人 日本オリンピック委員会
会長 山下泰裕

 

日本が「金11個」で2位以下を大きく引き離す…オリンピック・国別通算メダル獲得数(女子)

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のべ11人の日本女子選手が立ったオリンピックの頂点=2016年リオデジャネイロ・オリンピック

 2004年アテネ大会から採用されたオリンピック・女子の国別メダル獲得数は下記の通り。日本が金メダル数、メダル数とも2位以下を大きく引き離している。2位との金メダルの差「9個」は、数字上の可能性はともかく、現実問題としては、他国が急成長しても最低5大会は安泰だろう。

 アテネ大会から4大会連続でメダルを獲得しているのは、日本のほかは、米国、カナダ、中国、ロシアの計5ヶ国。

 2016年リオデジャネイロ大会では、インドとチュニジアが初めてメダルを手にし(ともに銅メダル)、13ヶ国がメダルを取った。4大会を合わせたメダル獲得国は18ヶ国。この数字が増えることが、女子の普及発展を意味する。

 東京オリンピックでメダル初獲得が期待されるのは、北朝鮮、キルギス、ルーマニア、ナイジェリア、エストニア、ドイツ、ハンガリー、トルコ、キューバなど。さて、どうなるか。

世界アンチ・ドーピング機関(WADA)は現在、ドーピング検査での検体を10年間保存し、最新技術で分析して過去の違反者を摘発しています。2016年リオデジャネイロ大会後でも、2008年北京大会金メダリストのメダル剥奪が正式に決まり、同級の順位が変動しています。下記は2020年3月現在の記録で、今後のドーピング違反摘発によっては、数字が変わります。

オリンピック・国別通算メダル獲得数(女子)

※2020年3月現在

No. 国  名
1 日  本 11 3 2 16
2 カナダ 2 2 2 6
 〃 中  国 2 2 2 6
4 ロシア 1 4 2 7
5 米  国 1 1 3 5
6 ウクライナ 1   1 2
7 アゼルバイジャン   2 3 5
8 ブルガリア   2 1 3
9 カザフスタン   1 4 5
10 ベラルーシ   1   1
11 コロンビア     2 2
フランス     2 2
ポーランド     2 2
スウェーデン     2 2
15 スペイン     1 1
インド     1 1
モンゴル     1 1
チュニジア     1 1
合   計 18 18 32 68

SNSに#PlayTrueDayを投稿して、Play True Dayに参加しましょう

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世界レスリング連盟(UWW)からのお願い

 4月9日は「Play True Day」です(クリック)。「Play True Day」は、クリーンなスポーツに力を注ぎ、世界のドーピングに対する闘いを、アスリートのみならず、スポーツを行う一般の人々などの間で意識を高めることを目的としています。

 この起源は、2013年に世界アンチドーピング機構(WADA)が主催した会議に由来し、4月10日の原動力となった中南米の17ヶ国が「Play True Day」と宣言しました。ラテンアメリカがイニシアチブを取って始まりましたが、この草の根運動は長年にわたって勢いを得て、2016年には多くのヨーロッパ諸国が祝い、翌年には世界中がキャンペーンに参加するようになりました。

 毎年、より多くの国と組織がキャンペーンに参加しており、「Play True Day」をグローバルキャンペーンにするという最終目標に段階的に到達しています。世界レスリング連盟(UWW)は、このキャンペーンに多くの加盟国が参加することを望んでいます。

 ソーシャルメディアキャンペーンや、選手が真実にプレーしている写真は、「Play True Day」を祝う方法の一例です。 クリーンなスポーツとクリーンなアスリートを祝う日に、あなたが信じていることに立ち向かい、WADAの活動に加わってください。

 この勢いを利用して、クリーンなアスリートが増え、アスリートが自尊心を持ち、競争相手に対する公平さ、そしてスポーツがもたらす純粋な喜びを保つ世界を作り出すことができます。

 今年は新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的蔓延)となっている影響を考慮して、Play Safeとともに取り組みます。

 WADAは、できるだけ多くの関係者を引き付けるために、参加者が独自のPlay Safe on Play True Day 2020の写真とビデオをいくつか作成しました。 これらには以下が含まれます(使い方)。

・写真やビデオメッセージに重ねることができるブランドフレーム。
・さまざまなソーシャルメディアプラットフォーム向けに印刷してパーソナライズしたり、デジタルでパーソナライズしたりできるPlay Safe Pledge。
・Instagramで使用できる当日のために作成されたさまざまなGIF。

 ソーシャルメディアでのキャンペーンの影響力を拡大するために、ハッシュタグ#PlayTrue  #PlaySafe #PlayTrueDayを、先行日と当日の両方で使用しリアルタイムでキャンペーンをフォローしてください。

5.23~24西日本学生春季リーグ戦(大阪)は中止

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 西日本学生連盟は4月9日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来月23日(土)~24日(日)に大阪・堺市金岡公園体育館で行う予定だった西日本学生春季リーグ戦の中止を決めた。延期開催は実施しない。

 7月4日(土)~5日(日)に同所で予定されている西日本学生新人戦は、感染の状況を見ながら検討する。

UWWが川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)ら世界トップ選手の無料壁紙を作成

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 世界レスリング連盟(UWW)は、インスタグラムやフェイスブックのストリー機能を使って世界トップ選手のガッツポーズなどの壁紙を作成。無料でスマートフォンなどに使えるようにした。

 しばらくの間、毎週水曜日に掲載される。現在は女子57kg級世界チャンピオンの川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)のほか、アブデュラシド・サデュラエフ(ロシア=男子フリースタイル97kg級世界王者)、ミハイン・ロペス(キューバ=男子グレコローマン130kg級オリンピック3連覇)、デービッド・テーラー(米国=2018年男子フリースタイル86kg級世界王者)、エリカ・ウィーブ(カナダ=2016年リオデジャネイロ・オリンピック優勝)がアップロードされている。

 画像は、UWWインスタグラム参照。

 

【特集】急成長の総合格闘技団体「ONE」で活躍、頂点を目指す江藤公洋(専大OB)

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(文=布施鋼治)

「ONE」シンガポール大会の記者会見にサプライズ登場したアイドル女優、松井珠理奈さん(SKE48チームS。右から2人目)とカメラにおさまる江藤公洋=撮影・布施鋼治

 総合格闘技(MMA)団体と言えば、米国のUFCが有名だが、アジア最大の格闘技プロモーションは、シンガポールに拠点を置く「ONE Championship」。日本へも進出しており、世界への飛躍を目指す急成長団体だ。ここを舞台に気を吐くレスリング出身のファイターがいる。

 専大出身の江藤公洋(和術慧舟會HEARTS)。中学までは柔道に打ち込んでいた。レスリングを始めたきっかけは、宮崎・福島高校レスリング部の清水清人監督(当時)からの熱心な誘いだったという。

 その才能は全国区でも開花した。高校3年の時(2006年)に全国高校生グレコローマン選手権74kg級と国体・少年の部フリースタイル74㎏級を制した。「もともとフリースタイルしか練習していなかったので、全国高校生グレコローマン選手権で優勝した時には、正直、実感が湧かなかったですね。県大会では身体能力とフリースタイルの技術だけで勝ち上がることができた。それで全国大会に行ったら、思った以上にうまくいった。もちろん努力はしたけど、意図せぬところで結果が出て、知らぬ間に上に行っていた感じがします」

 大学は専大へ。しかし、なかなか芽は出ず、全日本学生選手権と全日本大学選手権(ともに74㎏級)での2位がやっとだった。何が不振の原因だったのか。「僕はいなか育ちだけど、上京したら都会の誘惑が多かったこともありました。正直、高校の時ほどレスリングに専念できなかった、という思いはあります」

卒業でいったん途切れた格闘技生活、レスリング復帰からMMAへ

 大学3年の全日本大学選手権決勝では、当時いつも決勝を争っていた高谷惣亮(拓大=現ALSOK)に納得のいかないポイントを奪われて逆転負け。ここでレスリングに対する気持ちは一度プツンと切れてしまった。

2009年全日本大学選手権(大阪・堺市)の74kg級決勝で高谷惣亮(拓大)と闘う江藤公洋

 大学卒業と同時に、江藤はマットから離れる。1年半ほど何もしていない時期もあったという。しかし、不動産関係の会社に中途採用されると、「もう一回,レスリングを頑張ってみたい」という思いが頭をもたげた。仕事終わりに古巣の専大へ。「最初はボコボコにされたけど、1カ月くらいで当時の在校生には勝てるようになりました」

 さあこれからエンジン全開、という矢先に大学は春休みになってしまい、練習時間が合わなくなってしまう。他の練習場所を探し始めた江藤に、大学の先輩で総合格闘家として活躍していた上迫博仁から、「ウチのジムでもレスリングができる」と、和術慧舟會HEARTS(東京都渋谷区)を紹介された。

 「実際に行ってみたら、レスリングのクラスは週1回しかなかった。どうしようかな、と思いながら筋トレをしていたら、ジム代表の大沢ケンジさんから『打撃のクラスにも参加してみたら?』と誘われたんですよ」

 それからはとんとん拍子でMMAファイターへ。江藤は「よく分からないうちにアマチュアの試合に出て、プロの興行にも出るようになった」と振り返る。2015年には全日本社会人選手権でレスリングにも復帰したが、2016年からはMMA一本に絞った。

「ONE」に出合い、この団体の頂点が目標へ

 転機は2017年11月、PRIDEでもおなじみの青木真也選手の練習相手として「ONE Championship」シンガポール大会に足を運んだことをきっかけに訪れた。「それまでも日本でプロとしてやっていたけど、最低限度の練習をしながら、特に目指す場所も決まっていないままやっていた気がします。でも、「ONE」に出合ってからは、明確にこの団体の頂点を目指すことが自分の目標になった」

闘いの場はマットからオクタゴン(8角形の金網リング)へ。「ONE」で頂上を目指す江藤=提供・ONE Championship

 今年2月には「ONE」シンガポール大会に出場し、格上で地元期待のアミール・カーンからチョークで一本勝ちをおさめるという“番狂わせ”を起こした。江藤も「これで少しは発言権を得られたと思う。練習でも試合でも、打撃、寝技、レスリングがうまく混ざり始めた」と自信をのぞかせる。

 新型コロナウィルスのおかげで、2020年4月上旬現在、次の試合の予定は立っていないが、30歳を過ぎた江藤は、大学時代に佐藤満・専大ヘッドコーチから受けた指導が身に染みるようになってきたという。「いろいろ指導してもらったけど、若さゆえに反発してしまうところもあったし、分からなかった部分もあった。でも、今だったら理解できる。MMAを頑張るためのひとつの教えになっています」

 遅咲きの“専大パワー”はアジアの地で爆発するか。(下は、2009年全日本学生選手権決勝で闘う江藤。相手は高谷惣亮)

 


【記録】不滅の金字塔! 伊調馨が4個の金メダル…オリンピック・メダル獲得ランキング(女子)

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女子アスリートで唯一オリンピック4連覇達成の伊調馨

 2004年アテネ大会から採用されたオリンピックの女子の個人別メダル獲得ランキングは下記の通り。金メダル4個の伊調馨と3個の吉田沙保里(吉田は他に銀メダル1個)のみが複数回の優勝で、あとは1度のみの優勝。伊調は、オリンピックのあらゆる競技の個人種目で、女子選手唯一の4度優勝選手。

 1度優勝の選手の中で、ナタリア・ボロビエワ(ロシア)が銀1個、キャロル・ヒュン(カナダ)とイリーナ・メルレニ(ウクライナ)が銅1個を取っており、複数個のメダルを手にしている。ヒュンはすでに引退しているが、ボロビエワは昨年の世界選手権72kg級で優勝している現役の世界チャンピオン。今年の76kg級欧州チャンピオンのエカテリナ・ブキナとのロシア代表争いを勝ち抜き、東京オリンピックのマットに立てるか。

 金メダル1個のみの選手の中では、川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)と土性沙羅(東新住県)が東京オリンピックへの出場を内定しており、エリカ・ウィーブ(カナダ)とヘレン・マルーリス(米国)も出場枠を獲得。2大会連続優勝を目指すことになりそう。

 「銀2・銅1」を手にしている選手は3人いて、マリア・スタドニク(アゼルバイジャン)のみが現役。東京オリンピックでは、最も輝く色のメダルを首からかけることができるか。

世界アンチ・ドーピング機関(WADA)は現在、ドーピング検査での検体を10年間保存し、最新技術で分析して過去の違反者を摘発しています。2016年リオデジャネイロ大会後でも、2008年北京大会金メダリストのメダル剥奪が正式に決まり、同級の順位が変動しています。下記は2020年3月現在の記録で、今後のドーピング違反摘発によっては、数字が変わります。

オリンピック・メダル獲得上位選手(女子)

※同順位内では、ABCD順

No. 選  手  名 国 名 大   会
1 伊調 馨 日  本 4     2004・08・12・16年(金)
2 吉田沙保里 日  本 3 1   2004・08・12年(金)、16年(銀)
3 Vorobieva, Natalya ロシア 1 1   2012年(金)、16年(銀)
4 Huynh, Carol カナダ 1   1 2008年(金)、12年(銅)
Melnik-Merleni, Irina ウクライナ 1   1 2004年(金)、08年(銅)
6 土性沙羅 日  本 1     2016年(金)
川井梨紗子 日  本 1     2016年(金)
Maroulis, Helen Louise 米  国 1     2016年(金)
小原(坂本)日登美 日  本 1     2012年(金)
登坂絵莉 日  本 1     2016年(金)
Wang, Jiao 中  国 1     2008年(金)
Wang, Xu 中  国 1     2004年(金)
Wiebe, Erica Elizabeth カナダ 1     2016年(金)
14 Manyurova, Gouzel カザフスタン   2 1  
Stadnik, Mariya アゼルバイジャン   2 1  
Verbeek, Tonya カナダ   2 1  
17 Hristova, Stanka Zlateva ブルガリア   2    
伊調千春 日  本   2    
19 Jing, Rui Xue 中  国   1    
Kartachova, Alena ロシア   1    
Koblova-Zholobova, Valeria ロシア   1    
Mamashuk, Maria ベラルーシ   1    
McMann, Sara 米  国   1    
Xu, Li 中  国   1    
25 浜口京子 日  本     2  
Renteria Castillo, Jackeline コロンビア     2  
27 Amri, Marwa チュニジア     1  
Bukina, Ekaterina ロシア     1  
Chun, Clarissa 米  国     1  
Fransson, Jenny Eva Maria スウェーデン     1  
Golliot – Legrand, Lise フランス     1  
Gomis, Anna フランス     1  
Larionova, Ekaterina カザフスタン     1  
Malik, Sakshi インド     1  
Mattsson, Sofia Magdalena スウェーデン     1  
Michalik, Monika Ewa ポーランド     1  
Miller, Randi 米  国     1  
Miranda, Patricia 米  国     1  
Ratkevich, Yulia アゼルバイジャン     1  
Shalygina, Elena カザフスタン     1  
Sinishin, Natalya アゼルバイジャン     1  
Soronzonbold, Battsetseg モンゴル     1  
Sun, Yanan 中  国     1  
Syzdykova, Elmira カザフスタン     1  
Unda Gonzales de Audicana, Maider スペイン     1  
Volossova, Lyubov Michailovna ロシア     1  
Wieszczek-Kordus, Agnieszka ポーランド     1  
Yankova, Elitsa ブルガリア     1  
Zhang, Fengliu 中  国     1  
合     計 18 18 32  

5.20~22東日本学生リーグ戦(東京・駒沢体育館)は中止

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 東日本学生連盟は先週末、メールによる臨時理事会を実施し、5月20日(水)~22日(金)に東京・駒沢体育館で予定していた東日本学生リーグ戦の中止を決めた。1935年の「3大学リーグ戦」を起源とする同リーグ戦が中止となるのは、戦争によって1943~45年に中止となった時以来。

 6月24日(水)~26日(金)に同所で予定されている東日本学生選手権・春季大会は、感染状況や駒沢体育館(5月6日まで休館)など各所の動向を見ながら、緊急事態宣言の措置が延期(5月7日以降)となる場合は中止とし、解除された場合は5月20日を最終判断日として状況を見極めることとした。

 リーグ戦の実施は、当初、4月20日を最終判断期限としていた。7日に政府から緊急事態宣言が発令され、大会中止事由に該当するため、予定を繰り上げて最終判断することを常任理事会で決定。全理事に、以下の理由によって中止とすることを提案し、全会一致で承認を得た。

■政府より緊急事態宣言が発令されたため
■4月8日現在、加盟24大学中21大学が活動禁止、または自粛、学内施設使用不可によって通常活動ができていないため
■外出自粛要請期間(5月6日まで)は、どの大学も活動禁止となる可能性が高いため
■大学スポーツ協会(UNIVAS)より加盟団体に対し、春季に開催される大会について、「 十分に感染拡大防止策が実行できないようなイベントは、時期的な必然性を考慮して、 その実施について慎重に検討する」との再度依頼がなされたため

 なお、2021年度大会のリーグ編成および組み合わせは、2019年度の順位を適用して編成することとした。1大学より、今年度中にリーグ戦に替わる1日で出来るトーナメント開催の提案あったという。

【記録】ソ連~EUN~ロシアが圧倒的な強さ、最近はアジアも奮戦…オリンピック・国別通算メダル獲得数(男子グレコローマン)

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2012年ロンドン大会・2016年リオデジャネイロ大会を連覇したロマン・ブラソフ(ロシア)

 1996年の近代オリンピック第1回大会から実施されたレスリングの男子グレコローマン。金メダルの数では、戦後から参加したソ連が圧倒的に多く、34個を獲得。EUN(1992年大会に出場したソ連からバルト3国が抜けたチーム)、ロシアと続く流れをひとつと考えると、49個となって他を寄せつけない強さだ。

 金メダル数2位のスウェーデン(20個)、3位のフィンランド(19個)は、主に戦前の獲得。戦後に限れば、スウェーデンは7個、フィンランドは5個となっている。

 ソ連が15の共和国に分かれた1996年アトランタ大会以降に限ると、ロシアが金メダル12個でトップ。キューバ(6個)、韓国(4個)、イラン(3個)と続き、アジア2ヶ国がロシアを除く欧州を差し置いて上位に入っている。

 日本は、1984年の宮原厚次(52kg級)以来、金メダルはないが、2012年ロンドン大会で銅メダル(松本隆太郎)、2016年リオデジャネイロ大会で銀メダル(太田忍)を獲得。リオデジャネイロでは、韓国とイランは3位が最高で、中央アジアを含めてもアジアの“最高位”。これからが勝負か-。

 男子グレコローマンの国別メダル獲得数は、下記の通り。金メダルと銀メダルの合計が違うのは、1912年の82.5kg級の決勝が、11時間40分の闘いの末(9時間との説もあり、はっきりしない)、両選手とも戦闘不能となって決着がつかず、両者銀メダルとなったため。

世界アンチ・ドーピング機関(WADA)は現在、ドーピング検査での検体を10年間保存し、最新技術で分析して過去の違反者を摘発しています。2016年リオデジャネイロ大会後でも、2008年北京大会金メダリストのメダル剥奪が正式に決まり、同級の順位が変動しています。下記は2020年3月現在の記録で、今後のドーピング違反摘発によっては、数字が変わります。

オリンピック・国別通算メダル獲得数(男子グレコローマン)

※2020年3月現在

No. 国  名
1 ソ  連 34 16 10 60
2 スウェーデン 20 17 21 58
3 フィンランド 19 21 19 59
4 ハンガリー 16 12 12 40
5 ロシア 12 6 7 25
6 トルコ 11 6 7 24
7 ブルガリア 9 14 9 32
8 キューバ 7 5 2 14
9 韓  国 7 2 7 16
10 ルーマニア 6 8 13 27
11 イタリア 6 4 9 19
12 ポーランド 5 8 7 20
13 日  本 4 6 3 13
14 ドイツ(旧) 3 7 4 14
15 米  国 3 6 6 15
16 ユーゴスラビア 3 5 4 12
17 ギリシャ 3 3 5 11
18 EUN 3 3 3 9
19 イラン 3 1 3 7
20 エストニア(旧) 3   4 7
21 エジプト 2 3 2 7
22 フランス 2 2 5 9
23 アルメニア 2 2 3 7
24 ノルウェー 2 1 2 5
25 チェコ 1 6 4 11
26 デンマーク 1 4 7 12
27 ドイツ(新) 1 3 2 6
28 ジョージア 1 2 4 7
29 アゼルバイジャン 1 2 3 6
30 東ドイツ 1 2 2 5
カザフスタン 1 2 2 5
ウクライナ 1 2 2 5
33 オーストリア 1 2 1 4
34 ウズベキスタン 1   1 2
35 セルビア 1     1
36 西ドイツ   6 3 9
37 ベラルーシ   2 5 7
38 中  国   1 4 5
39 レバノン   1 2 3
40 キルギス   1 1 2
リトアニア   1 1 2
42 エストニア   1   1
ラトビア   1   1
メキシコ   1   1
45 ベルギー     1 1
チェコ     1 1
モルドバ     1 1
北朝鮮     1 1
スイス     1 1
合    計 196 198 216 610

【記録】アレクサンダー・カレリン(ロシアほか)ら3選手が3度優勝…オリンピック・メダル獲得ランキング(男子グレコローマン)

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金3個と銀1個を取ったアレクサンダー・カレリン(ソ連~EUN~ロシア)=写真は1992年バルセロナ大会

 1896年の近代オリンピック第1回アテネ大会から実施されている男子グレコローマンで、最も多くの金メダルを手にしているのは、戦前のカール・オスカー・ウェステルグレン(スウェーデン)、戦後のアレクサンダー・カレリン(ソ連~EUN~ロシア)、ミハイン・ロペス(キューバ)の3選手で、3個を獲得した。

 カレリンとロペスは3大会連続優勝。カレリンは4大会連続を目指した2000年シドニー大会は銀メダルに終わりった。ロペスは1年延期となっても東京オリンピックで4大会連続に挑戦することを明言している。来年の大会時には「38歳11ヶ月」となるが、どうなるか。

 ウェステルグレンは1920年アントワープ大会と24年パリ大会で優勝したあと、28年ベルリン大会は4位。続く32年ロサンゼルス大会で3度目の優勝を達成した。

 他に、2大会連続優勝を達成して3大会目を目指した選手は7人いたが、いずれもV3はならなかった。48kg級のビンセンゾ・マエンツァ(イタリア=1984・88年優勝)と52・58kg級のアルメン・ナザリアン(アルメニア~ブルガリア=1996・2000年優勝)のみが3大会目でメダルを獲得した。

 来年の東京オリンピックでは、国内予選を勝ち抜くことが第一条件だが、77kg級のロマン・ブラソフ(ロシア)がV3に挑む。

 男子グレコローマンのメダリスト・ランキングは下記の通り。

《男子グレコローマン・メダル獲得全選手》=同順位内では、ABCD順

世界アンチ・ドーピング機関(WADA)は現在、ドーピング検査での検体を10年間保存し、最新技術で分析して過去の違反者を摘発しています。2016年リオデジャネイロ大会後でも、2008年北京大会金メダリストのメダル剥奪が正式に決まり、同級の順位が変動しています。下記は2020年3月現在の記録で、今後のドーピング違反摘発によっては、数字が変わります。

オリンピック・メダル獲得上位選手(男子グレコローマン)

※同順位内では、ABCD順

No. 選 手 名 国  名 主な階級 大   会
1 Kareline, Alexandre ロシアほか 130kg級 3 1   1988・92・96年(金)、2000年(銀)
2 Lopez Nunez, Mijain キューバ 130kg級 3     2008・12・16年(金)
Westergren, Carl Oscar スウェーデン + 87kg級 3     1920・24・32年(金)
4 Maenza, Vincenzo イタリア 48kg級 2 1   1984・88年(金)、92年(銀)
Svensson, Rudolf スウェーデン 87kg級 2 1   1928・32年(金)、24年(銀)
6 Nazarian, Armen ブルガリアほか 58kg級 2   1 1996・2000年(金)
7 Ascuy Aguilera, Filiberto キューバ 69kg級 2     1996・2000年(金)
Bayrak, Mithat トルコ 73kg級 2     1956・60年(金)
Friman, Oskar David フィンランド 67.5kg級 2     1920・24年(金)
Groenberg, Axel スウェーデン 79kg級 2     1948・52年(金)
Johanson, Claes Edvin スウェーデン 82.5kg級 2     1912・20年(金)
Johansson, Ivar スウェーデン 79kg級 2     1932・36年(金)
Kirov, Petar ブルガリア 52kg級 2     1968・72年(金)
Kokkinen, Vaeinoe Anselmi フィンランド 79kg級 2     1928・32年(金)
Koltschinski, Alexander ソ  連 + 100kg級 2     1976・80年(金)
Kozma, Istvan ハンガリー + 97kg級 2     1964・68年(金)
Radev, Boyan ブルガリア 97kg級 2     1964・68年(金)
Resanzev, Valeri ソ  連 90kg級 2     1972・76年(金)
Roenningen, Jon ノルウェー 52kg級 2     1988・92年(金)
Sim, Kwon Ho 韓  国 54kg級 2     1996・2000年(金)
Vaere, Eemeli Ernesti フィンランド 67.5kg級 2     1812・20年(金)
Vlasov, Roman ロシア 75kg級 2     2012・16年(金)
Weckman, Verner Johan フィンランド 93kg級 2     1906・08年(金)
Wronski, Andrzej ポーランド 100kg級 2     1988・96年(金)
Yerlikaya, Hamza トルコ 85kg級 2     1996・2000年(金)

【重要】2020年度 日本レスリング協会/個人登録のご案内

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 日本協会の個人登録に関する申請手続きが、昨年度までの電子メール申請から、2020年度(令和2年度)からインターネット申請に変わります。登録期間は「4月15日(水)~6月30日(火)」

 登録方法のマニュアルとURLをご案内します。初めての試みで混乱するかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

《2020日本レスリング協会 個人登録手順=マニュアル》

リンク先は下記URL。
https://moshicom.com/40489/

操作などに関する質問は下記問い合わせフォームからお願いします。
https://moshicom.com/contact/

登録に関します質問については、以下のメールにお願いします。

日本協会登録担当: jwf.toroku(a)gmail.com  ※(a)を@に変えてください。

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