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【記録】男子の最年長チャンピオンは金子正明の「28歳3ヶ月9日」…オリンピック・日本代表選手

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2007年に国際レスリング連盟(FILA=現UWW)の殿堂入りした金子正明氏=撮影・矢吹建夫

 オリンピック・チャンピオンに輝いた日本選手は、のべ32人。最年少は2004年アテネ大会で勝った伊調馨の「20歳2ヶ月9日」で、「世界のオリンピック・チャンピオン」女子の項目で伝えた通り(クリック)、世界では女子歴代2位の記録。

 最年長も伊調で、2016年リオデジャネイロ大会での「32歳2ヶ月4日」。世界の女子でも最年長記録となっている。

 男子では1956年メルボルン大会を制した池田三男の「21歳8ヶ月14日」が最年少。今夏にオリンピックがあって、代表に内定していた最年少世界チャンピオンの乙黒が優勝すれば「21歳7ヶ月25日」となり、こちらでも男子の最年少となるはずだった。来年の大会なら歴代8位となる。

 2018年に乙黒拓斗に抜かれるまで最年少世界チャンピオン(20歳6ヶ月15日)だった高田裕司(現・日本協会専務理事)は、1976年モントリオール大会を制した時が「22歳5ヶ月10日」。4年に1度という巡り合わせの関係で、歴代7位となっている。

 男子の最年長は、1968年メキシコ大会優勝の金子正明で、「28歳3ヶ月9日」。当時は既婚で選手活動を続けるケースはあまりなかったが、両立させての栄冠だった。

 日本のオリンピック・チャンピオンの優勝時の年齢は、下記の通り。

(注)池田三男のチャンピオン時の年齢を「21歳1ヶ月」と報じた時もありましたが、「10月14日生まれ」と伝えられていた誕生日が「3月14日生まれ」であることが分かり、「21歳8ヶ月14日」とします。

日本人のオリンピック・チャンピオンの年齢(年少~年長)

No. 選 手 名 年  齢 大会年 階   級
1 伊調 馨 20歳2ヶ月9日 2004年 女 子 63kg級
2 池田 三男 21歳8ヶ月14日 1956年 男子フリースタイル73kg級
3 川井梨紗子 21歳8ヶ月28日 2016年 女 子 63kg級
4 上武洋次郎 21歳8ヶ月29日 1964年 男子フリースタイル57kg級
5 土性 沙羅 21歳10ヶ月0日 2016年 女 子 69kg級
6 吉田沙保里 21歳10ヶ月17日 2004年 女 子 55kg級
7 高田 裕司  22歳5ヶ月10日 1976年 男子フリースタイル52kg級
8 吉田 義勝  22歳11ヶ月11日 1964年 男子フリースタイル52kg級
9 登坂 絵莉 22歳11ヶ月18日 2016年 女 子 48kg級
10 中田 茂男  23歳0ヶ月1日 1968年 男子フリースタイル52kg級
11 渡辺 長武  23歳11ヶ月20日 1964年 男子フリースタイル63kg級
12 伊調 馨 24歳2ヶ月4日 2008年 女 子 63kg級
13 加藤喜代美 24歳5ヶ月19日 1972年 男子フリースタイル52kg級
14 伊達治一郎 24歳6ヶ月21日 1976年 男子フリースタイル74kg級
15 市口 政光 24歳9ヶ月4日 1964年 男子グレコローマン57kg級
16 花原 勉  24歳9ヶ月13日 1964年 男子グレコローマン52kg級
17 宗村 宗二 25歳1ヶ月22日 1968年 男子グレコローマン70kg級
18 小林 孝至 25歳4ヶ月10日 1988年 男子フリースタイル48kg級
19 宮原 厚次 25歳7ヶ月11日 1984年 男子グレコローマン52kg級
20 柳田 英明 25歳7ヶ月26日 1972年 男子フリースタイル57kg級
21 上武洋次郎 25歳9ヶ月5日 1968年 男子フリースタイル57kg級
22 石井 庄八 25歳10ヶ月0日 1952年 男子フリースタイル57kg級
23 吉田沙保里 25歳10ヶ月11日 2008年 女 子 55kg級
24 米満 達弘 26歳0ヶ月7日 2012年 男子フリースタイル66kg級
25 富山 英明 26歳8ヶ月24日 1984年 男子フリースタイル57kg級
26 佐藤 満 26歳9ヶ月7日 1988年 男子フリースタイル52kg級
27 笹原 正三 27歳4ヶ月0日 1956年 男子フリースタイル62kg級
28 伊調 馨 28歳1ヶ月26日 2012年 女 子 63kg級
29 金子 正明  28歳3ヶ月9日 1968年 男子フリースタイル63kg級
30 吉田沙保里 29歳10ヶ月4日 2012年 女 子 55kg級
31 小原日登美 31歳7ヶ月4日 2012年 女 子 48kg級
32 伊調 馨 32歳2ヶ月4日 2016年 女 子 58kg級

【十年一昔、2010年思い出の動画(7)】2人のオリンピック・チャンピオン(登坂絵莉・土性沙羅)、飛躍の大会…全国高校女子選手権

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 2001年から、全国高校生グレコローマン選手権と同時開催で全国高校女子選手権が行われていた。インターハイで女子が実施されていなかったため、女子高校選手の全国チャンピオンを決める大会。2010年は登坂絵莉、土性沙羅(ともに愛知・至学館高)の、のちのオリンピック・チャンピオン2人がそろって優勝した(それぞれ46kg級、65kg級)。

 登坂は、高校進学後、2年生にして初のタイトル獲得。1年生の土性は5者リーグで圧勝。4か月後の全日本選手権2位躍進の足掛かりをつくった。49kg級では登坂のライバルとなる入江ゆき(福岡・小倉商)が優勝。現在、プロで活躍している村田夏南子(東京・安部学院高/JOCエリートアカデミー)と橋本千紘(東京・安部学院高)もそろって優勝している。

 なお、インターハイに女子が実施されたことで、この大会は2012年で終了した。


2010年全国高校女子選手権(8月17日、大阪・堺市金岡公園体育館)

【43kg級・決勝】
伊藤千草(赤=埼玉・埼玉栄)○[2-1(0-5,2-1,3-2)]●辻彩香(大阪・堺女子)


【46kg級・決勝】
登坂絵莉(赤=愛知・至学館)○[2-0(3-0,3-0=2:07)]●伊藤史織(愛知・至学館)


【49kg級・決勝】
入江ゆき(青=福岡・小倉商)○[フォール、1P1:31(F4-0)]●桜井友香(東京・安部学院)


【52kg級・決勝】
菅原ひかり(赤=愛知・至学館)○[2-0(2-0,TF6-0=0:48)]●斎藤ほのか(東京・安部学院)


【56kg級・決勝】
坂上嘉津季(赤=愛知・至学館)○[2-0(4-2,TF7-0=1:58)]●坂野結衣(東京・安部学院)


【60kg級・決勝】
村田夏南子(青=東京・安部学院)○[2-0(1-0,5-1)]●加藤優希(東京・安部学院)


【65kg級・リーグ戦5回戦】
土性沙羅(赤=愛知・至学館)○[フォール、0:17=3-0]●山中美羽(京都・海洋)


【70kg級・決勝】
橋本千紘(青=東京・安部学院)○[2-0(3-1,8-3)]●高村愛(大阪・堺女子)

【担当記者が見たレスリング(4)】男子復活に必要なものは、1988年ソウル大会の“あの熱さ”…久浦真一(スポーツ報知)

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(文=スポーツ報知記者・久浦真一)

 レスリングで最も印象に残っているのが、1988年のソウル・オリンピックだ。この大会、全競技を通じた日本選手の成績は振るわず、金メダルは4個に終わった。その中で存在感を示したのがレスリングだった。フリースタイル48kg級の小林孝至と同52kg級の佐藤満がともに金メダル、フリースタイル90kg級の太田章とグレコローマン52kg級の宮原厚次がともに銀メダルの好成績を収めた。

小林孝至、佐藤満、両選手の金メダル獲得を報じる当時の協会機関誌

 大会前、日本レスリング協会は異例とも言える500日の長期合宿を敢行した。1987年4月27日、東京・渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターに代表候補16人らが集まり、スタートさせた。協会は「いつでも取材に来て下さい。真夜中でも大丈夫です。選手をたたき起こしても結構です」と、脈々と続く“マスコミを大事にする八田イズム”を報道陣にアピールした。

 2人が金メダルを獲得できた要因のひとつに、強烈なライバル意識があったと思う。小林の日大に対して、佐藤の日体大。大学2強のエネルギーが良い形で実を結んだ。小林のスパーリングパートナーが富山英明コーチ(現日本協会副会長)、佐藤に高田裕司コーチ(現日本協会専務理事)がついていた。

 ともに、オリンピック金メダリスト。これほど贅沢な練習相手はいなかっただろう。そのぶつかり合いは、火の出るようなスパーリングだった。それは、ともに「負けてたまるか」「必ず金メダルを取る」という気持ちが、見ていても分かるような激しさだった。

理事会と真っ向から闘った花原勉強化委員長

 花原勉強化委員長(1964年東京オリンピック金メダリスト)も体を張っていた。オリンピック代表の選考課程で理事会と現場が食い違いを見せる時があった。私はそのことを原稿にし、批判した。理事会が押し切りそうな勢いだったが、花原強化委員長はそれを押し返し、当初の選考方法に落ち着いた。

1987年世界選手権(フランス)で銅メダル獲得を報告する栄和人・現至学館大監督と福田富昭・協会副理事長(中央)、花原勉・強化委員長(左)

 後日、現場で私に「ちゃんとやったでしょう。私は決まったことは守るんですよ」と言って、ニヤリと笑った。

 迎えたソウル・オリンピック決勝。小林は一瞬ヒヤリとする場面はあったものの、イワン・ツォノフ(ブルガリア)を破り、佐藤は、1984年ロサンゼルス大会で高田コーチが敗れたサバン・トルステナ(ユーゴ)に完勝し、ともに金メダルを獲得した。

 富山コーチに肩車された小林、高田コーチにかつがれた佐藤。記者席から見たその姿は忘れられない。レスリング最終日には、打ち上げにも同席させてもらった。「一緒に頑張ったんだから、一緒に祝杯をあげましょう」と、声をかけられた。

協会とマスコミが一体となり、絶妙なバランスだった

ソウル・オリンピックを控え、長野・菅平で合宿する日本代表チーム

 当時は、協会とマスコミが一体となっていたと思う。先に挙げた花原強化委員長との件でもそうだが、緊張関係を保ちつつ、言いたいことは言い合う関係だった。余談だが、私が練習の取材に行くと、なぜか、必ず富山さんにつかまり、マットに転がされるのがお約束だった。

 「僕のこと書いて下さいよ」とアピールしてくる選手も珍しくなかった。取材における距離感が近かったし、熱かった。その結果が、金メダル2個につながったと今でも思っている。

 選手と所属のライバル関係。それをきちんと統括した強化委員長。それを見守るマスコミ。そのバランスが絶妙だったのではないか。その後、長期低迷し、2012年ロンドン大会の米満達弘までオリンピックの金メダルは途絶え、女子に主役の座を奪われた。

 しかし、私は今も信じている。あの時の熱さがあれば、「やっぱり男子レスリングはすごいね」と言われることを。

久浦真一(ひさうら・しんいち) 1960年、佐賀県唐津市出身。中大卒。1984年、報知新聞社入社。レスリング、バレーボールなどのオリンピック競技やラグビーなどを担当。オリンピックは、1988年ソウル、1998年長野(冬季)、2000年シドニーの各大会を取材。運動第二部部長、編集局次長、編集委員等を歴任。

担当記者が見たレスリング

■2020年5月16日: 語学を勉強し、人脈をつくり、国際感覚のある人材の育成を期待…柴田真宏(元朝日新聞記者)
■2020年5月9日: もっと増やせないか、「フォール勝ち」…粟野仁雄(ジャーナリスト)
■2020年5月2日: 閉会式で見たい、困難を乗り越えた選手の満面の笑みを!…矢内由美子(フリーライター)

 

#ThisIsWrestlingでのSNS投稿で、世界レスリング界の団結を…UWWがレスリング普及キャンペーンをリクエスト

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SNSへの投稿で世界のレスリング界の一体感を訴えるUWW

 世界レスリング連盟(UWW)は、「世界レスリング・デー」である5月23日、レスリングのさらなる普及と発展を目指し、SNS(インスタグラム、フェイスブック、ツイッター、TikTok)へ、選手、コーチ、ファン、その他のすべての関係者へ向けた写真や動画の投稿を求めるキャンペーンをスタートした。「レスリング月間」である5月末まで続けられる。

 ハッシュタグ#ThisIsWrestlingを使用した投稿により、世界のレスリング界の一体感を高めることが目的。UWWのネナド・ラロビッチ会長は「#ThisIsWrestlingを使用した投稿で、レスリングの体験を多くの人に見せ、レスリング・ファミリーで共有しましょう」と訴えている。

 新型コロナウィルスの拡大感染により、世界のレスリング界は活動を停止しているが、ブルガリアやリトアニアでナショナルチームが活動を再開。このキャンペーンにも、オリンピック・チャンピオンのエリカ・ウィーブ(カナダ)や世界メダリストのプニア・バジラン(インド)など多くの世界トップ選手が参加している。

 UWWは、オリンピック予選や次の大陸・世界選手権へ向けてレスリング界は熱いエネルギーでみなぎっている、と伝え、「インスタグラム、フェイスブック、ツイッター、TikTokにて、ハッシュタグ#ThisIsWrestlingで参加(投稿、視聴)してください」と呼び掛けている。

 1896年の近代オリピックの第1回大会で実施されたレスリングは、1904年5月23日にオーストリアのウィーンで第1回の世界選手権が行われた。UWWでは、レスリングがオリンピック競技から外される危機に面した2013年に、この日を「世界レスリング・デー」、5月を「レスリング月間」とし、全加盟国に対して様々な活動による普及広報への努力を求めた(当時はFILA=国際レスリング連盟)。

 2013年のオリンピックからの除外危機の一因に、SNSの浸透の低さがあった。2012年ロンドン・オリンピックの時は統計すらなく、国際オリンピック委員会(IOC)から前近代性を指摘された。除外を避けるとともに、普及広報のため積極的に取り組んだフェイスブックのフォロワーは、約1年後に14万人へ(ロンドン・オリンピックでの競技別フォロワー数に当てはめると4位)。

 現在は、SNSの普及が進んだこともあるが、フェイスブックが51万8000人、インスタグラムが43万8000人、ツイッターが15万6000人、You tubeが33万7000人と高い数字を示している(注=ツイッターが少ないのは、ロシアとイランでロックされていることが一因として挙げられている)。

 選手でも、世界トップを含めた多くの選手がSNSによって自らの活動や心境を発信し、他国の選手と交流している時代。東京オリンピックで2階級にわたっての2連覇を目指すアブデュラシド・サデュラエフ(ロシア)は、レスリング界で初めてフォロワー100万人を突破した。

■UWWフェイスブック ⇒ https://www.facebook.com/unitedworldwrestling
■UWWインスタグラム ⇒ https://www.instagram.com/unitedworldwrestling/
■UWWツイッター ⇒ https://twitter.com/wrestling
■UWW You tube ⇒ https://www.youtube.com/unitedworldwrestling

※TikTok=15秒の動画SNS。You tube動画に比べて短く、動画制作時間と視聴時間が短い。学校の休み時間の10分もあれば気軽に撮影・アップロードできる利点もあって10代のユーザーが多い。

【記録】最年少メダリストは赤石光生「19歳5ヶ月12日」、最年長は吉田沙保里「33歳10ヶ月13日」…オリンピック・日本代表選手

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日本で唯一の10代のオリンピック・メダリスト、赤石光生=写真は1992年バルセロナ・オリンピック

 オリンピックの日本代表選手、のべ258選手を金・銀・銅の「メダリスト」で年齢を調べてみると、最年少は1984年ロザンゼルス大会に出場した赤石光生(現・日本協会強化副本部長)で、「19歳5ヶ月12日」での銀メダル獲得。10代のメダリストは日本唯一だ。

 2位は日本最年少金メダリストの伊調馨で、2004年アテネ大会の「20歳2ヶ月22日」、3位には前回のリオデジャネイロ大会で惜しくも金メダルを逃した樋口黎が「20歳6ヶ月22日」で続いている。キッズ・レスリングの隆盛により、これからは若い選手が増えていくか?

 最年長は、リオデジャネイロ大会で4連覇はならなかったが銀メダルを手にした吉田沙保里の「33歳10ヶ月13日」。同大会優勝の伊調馨(32歳2ヶ月4日)、2012年ロンドン大会優勝の小原日登美(31歳7ヶ月4日)と続く。女子で、他に30歳を超えてからのメダリストには2008年北京大会の浜口京子がいて、「30歳7ヶ月6日」で銅メダルを獲得している。

 男子の最年長は1988年ソウル大会銀メダルの太田章で「31歳5ヶ月19日」。1984年ロサンゼルス大会の長島偉之(31歳2ヶ月13日)、高田裕司(30歳5ヶ月22日)、江藤正基(30歳5ヶ月6日)と、連日計量の時代の選手が続く。

 年少、年長のメダリストは下記の通り。


オリンピック日本代表選手・年少メダリスト

No. 選 手 名 年  齢 大会年 階  級 成績
1 赤石 光生 19歳5ヶ月12日 1984年 男子フリースタイル62kg級 2位
2 伊調 馨 20歳2ヶ月9日 2004年 女 子 63kg級 優勝
3 樋口 黎 20歳6ヶ月22日 2016年 男子フリースタイル57kg級 2位
4 和田喜久夫 21歳5ヶ月26日 1972年 男子フリースタイル68kg級 2位
5 松原 正之  21歳6ヶ月25日 1960年 男子フリースタイル52kg級 2位
6 池田 三男 21歳8ヶ月14日 1956年 男子フリースタイル73kg級 優勝
7 川井梨紗子 21歳8ヶ月28日 2016年 女 子 63kg級 優勝
8 上武洋次郎 21歳8ヶ月29日 1964年 男子フリースタイル57kg級 優勝
9 土性 沙羅 21歳10ヶ月0日 2016年 女 子 69kg級 優勝
10 吉田沙保里 21歳10ヶ月17日 2004年 女 子 55kg級 優勝
11 北野 祐秀 22歳3ヶ月6日 1952年 男子フリースタイル52kg級 2位
12 高田 裕司  22歳5ヶ月10日 1976年 男子フリースタイル52kg級 優勝
13 工藤 章  22歳6ヶ月26日 1976年 男子フリースタイル48kg級 3位
14 太田 忍 22歳7ヶ月17日 2016年 男子グレコローマン59kg級 2位
15 堀内 岩雄  22歳10ヶ月2日 1964年 男子フリースタイル70kg級 3位

オリンピック日本代表選手・年長メダリスト

No. 選 手 名 年  齢 大会年 階  級 成績
1 吉田沙保里 33歳10ヶ月13日 2016年 女 子 53kg級 2位
2 伊調 馨 32歳2ヶ月4日 2016年 女 子 58kg級 優勝
3 小原日登美 31歳7ヶ月4日 2012年 女 子 48kg級 優勝
4 太田 章 31歳5ヶ月19日 1988年 男子フリースタイル90kg級 2位
5 長島 偉之 31歳2ヶ月13日 1984年 男子フリースタイル82kg級 2位
6 浜口 京子 30歳7ヶ月6日 2008年 女 子 72kg級 3位
7 高田 裕司 30歳5ヶ月22日 1984年 男子フリースタイル52kg級 3位
8 江藤 正基 30歳5ヶ月6日 1984年 男子グレコローマン57kg級 2位
9 平山紘一郎 29歳10ヶ月11日 1976年 男子グレコローマン52kg級 3位
10 吉田沙保里 29歳10ヶ月4日 2012年 女 子 55kg級 優勝
11 宮原 厚次  29歳8ヶ月30日 1988年 男子グレコローマン52kg級 2位
12 田南部 力 29歳4ヶ月22日 2004年 男子フリースタイル55kg級 3位
13 内藤 克俊 29歳4ヶ月16日 1924年 男子フリースタイル61kg級 3位
14 金子 正明  28歳3ヶ月9日 1968年 男子フリースタイル63kg級 優勝
15 伊調 馨 28歳1ヶ月26日 2012年 女 子 63kg級 優勝

(公財)⽇本レスリング協会 COVID-19 対策 トレーニングガイドライン(スポーツ医科学委員会・強化委員会)

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《pdfファイル》

令和2年5月24日

(公財)⽇本レスリング協会
スポーツ医科学委員会
強 化  委 員 会


【注】本ガイドラインは日本政府や地方自治体、並びにスポーツ庁をはじめとして当協会が加盟・登録しているスポーツ関係団体からの要請や指導により改定される場合があります。改定時には本ホームページ上で周知いたします。

 日本レスリング協会では、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大を最大限に抑え、選手が安全に練習を実施できる環境の整備に向けて、下記のガイドラインを作成しました。関係各所は下記の記載事項に留意し、万全の状態でトレーニングを実施するように努めてください。

 尚、トレーニングの実施に際しては、実施する施設の利⽤規定が優先されますので、事前に必ず確認していただきますようお願いいたします。

 感染拡大を防ぐために重要なことは、日常生活における自⼰管理の徹底と、体調不良時に練習に参加しない勇気です。選手は異変を感じたら無理せず、指導者に相談しましょう。また、指導者は練習に参加する選手の体調チェックは厳重に行ってください。

Ⅰ.緊急事態宣⾔下(Phase-1)

a)生活面
 ①3密(密集、密閉、密接)を避けた生活を徹底してください。

 ②うがい、⽯鹸を⽤いての手洗いと洗顔、手指消毒(アルコール濃度70%以上)の励行を徹底してください。

 ③体調の管理と行動記録:体温計測(1回/日以上)、体調、訪問場所を記録。
   ※直近2週間の体調・体温・行動記録はいつでも提示できるように準備。

 ④十分な睡眠時間と食事(栄養)の摂取を⼼がけてください。

 ⑤家族間においてもタオルや衣類の共有はしないようにしましょう。

 ⑥外出時はマスクを装⽤すること。

 ⑦不要不急の外出を控え、公共交通機関の利⽤も極⼒避けてください。

b)トレーニングの実施環境と種類
 ①初期は自宅内でストレッチングや自重での筋⼒トレーニング。

 ②屋外で行う場合は、単独で、周囲(5m程度)に人がいない場所で実施。
  ジョギングなどは十分に他人との間合いを取り、マスク装⽤が安⼼。

 ③トレーニング器具の共有は避ける、共有する場合は個人使⽤毎に消毒。

 ④自粛生活などで、十分なトレーニングが実施できなかったことによる身体的な影響についても、きちんと理解しておく必要があります。トレーニング再開時には⼀気に負荷を上げ過ぎず、段階的な強化を計画して実施してください。

https://www.jpnsport.go.jp/hpsc/Portals/0/katudousaikaiguideline.pdf 参照.

Ⅱ.緊急事態宣⾔解除後(ひき続き自粛要請や警戒が必要な時期)(Phase-2〜4)

a)生活面
基本的には①〜⑥は維持すること。特に学校や経済活動の再開に伴い、他人と接触する機会が増えるので、⼀層の注意が必要です。外出時のマスク、うがい、手洗い、洗顔は必須です。外食は出来るだけ避け、混雑している店や時間帯は控えてください。

b)トレーニングの実施環境
 ①参加者は直近2週間前に37.0℃以上の発熱や感冒様症状(発熱、せき、頭痛、倦怠感、味覚や嗅覚異常)などがないことが条件。(参加者はPCR検査やその他の免疫学的臨床検査で感染の可能性が否定されていることが望ましい)

 ②シューズは上履きと外履きの区別を厳重に行う。また、マットに上がる際には必ずレスリングシューズのソール面を消毒してから上がりましょう。(消毒⽅法:靴底面にアルコール消毒液(エタノール70%以上)を充分に噴霧するか、次亜塩素酸ナトリウム液に浸した布の上に⽴ち十分に拭う)。巻末資料参照

 ③マットの清掃(清拭):練習開始前と開始後1時間、練習終了後の計3回消毒時間を設けましょう。消毒液の効果は⻑時間は持続しません。前日の練習終了後に清掃しても、翌日の練習前には必ず消毒作業を行ってください。

 ④練習再開後2週間程度(Phase-2)は出来る限り更衣室の使⽤は避け、可能な人は自宅・自室での更衣を⼼がけてください。やむを得ず更衣室を利⽤する場合は、同時に⼊室する人の数を制限し、2m以上の身体的空間(personaldistancing)を保つように⼼がけてください。更衣室内での会話も極⼒控えてください。

 ⑤タオルなどの共有は厳禁です。

 ⑥屋内トレーニングの際は十分に換気できる環境で実施してください。

c)トレーニングの内容と種類
 ①人数:再開後1〜2週間(Phase-2)はマット1面あたり選手6名、コーチ1名までとし、選手同⼠が接触しないトレーニング内容としてください。人数が多い場合は時間帯を変えるなど⼯夫して対応してください。トレーニング器具の共有は出来る限り避けてください。やむを得ず共有する場合は、個人使⽤毎に器具の消毒、もしくはグローブの装⽤などで対応してください。この期間が終了後(Phase-3以降)、マット1面あたりの最大参加人数は選手10名、コーチ2名まで増員可とします。

 ②内容:前述のように最初の1~2週間(Phase-2)は選手間の接触は禁止とします。この期間で発熱者や体調不良者がいなければ(Phase-3)、2人もしくは3人のグループで接触有りの練習(打ち込み、スパーリング、ペアトレーニング)に移行します。期間中はグループメンバーの変更は行わないでください。さらに次の段階(Phase-4A)にはマット1面につき10人までのグループ内トレーニングに移行します。期間中はグループメンバーの変更は行わないでください。

 ③さらに次のPhase-4B(1~2週後)では、グループ間のメンバー移動を許可します。

 ④新型コロナウィルス感染への警戒や自粛要請が解除されるか、当該都道府県で新型コロナウィルスの新規感染者数が1週間以上発生していなければ、所属(地域)を超えたトレーニング実施を許可します。しかしながらマット1面あたりの最大参加選手数(10名)は維持してください。(Phase-5を適⽤)

Ⅲ.新しい生活様式(警戒や自粛要請の解除後)(Phase-5)

a)生活面
当面はⅠ−a):①〜⑦を遵守してください。

b)トレーニング実施環境
当面はⅡ−b):①〜⑤に則ってください

c)トレーニングの内容と種類
Ⅱ−c):④に準じます。練習内容に制限はありませんが、マット1面あたりの最大参加選手数(10名)は維持してください。

Ⅳ.体調不良者が発生した場合の対応

上記ガイドラインに沿ったトレーニングの実施過程において、体調不良者が発生した場合は下記の対応としてください。なお、指導者は万が⼀、参加選手に新型コロナ感染者が発生した場合は速やかに利⽤施設責任者と日本協会に報告すること。

a)Phase-1:該当選手は医療機関の受診、新型コロナ感染の有無にかかわらず、スポーツ活動再開の許可が下り次第、Phase-1から再開。

b)Phase-2:該当選手は医療機関受診し、適切な臨床検査を受ける。
新型コロナ感染(−)が確認され、症状が完全に消失ならPhase-2再開。
新型コロナ感染(+)が確認された場合、治療完了後、Phase-1から開始。
該当選手と同グループの選手は該当選手の検査結果判明まではPhase-1。
該当選手の新型コロナ感染(−)が確認されたら、Phase-2再開。
該当選手の新型コロナ感染(+)が確認されたら、Phase-1から再開し、Phaseupは1週間程度とする。(濃厚接触者と判定された場合は所定の隔離期間終了後)

Phase-3、4A:該当選手は医療機関受診し、適切な臨床検査を受ける。
・新型コロナ感染(−)が確認され、症状が完全に消失ならPhase-2から再開し、Phaseupは1週間程度とする。
・新型コロナ感染(+)が確認された場合、治療完了後、Phase-1から再開、Phaseupは1週間程度とする。該当選手と同グループの選手は該当選手の検査結果判明まではPhase-1。
・該当選手の新型コロナ感染(−)が確認されたら、Phase-3から再開、Phaseupは1週間程度とする。・該当選手の新型コロナ感染(+)が確認されたら、Phase-1から再開し、Phaseupは1週間程度とする。(濃厚接触者と判定された場合は所定の隔離期間終了後)

Phase-4B、5:該当選手は医療機関受診し、適切な臨床検査を受ける。
・新型コロナ感染(−)が確認され、症状が完全に消失ならPhase-2から再開、2週間程度で元のPhaseに戻る。
・新型コロナ感染(+)が確認された場合、治療完了後、Phase-1から再開、Phase-upは1週間程度とする。
該当選手と同⼀空間で練習した選手は該当選手の検査結果判明まではPhase-1に戻る。
・該当選手の新型コロナ感染(−)が確認されたら、Phase-4Aから再開し、Phaseupは1週間程度とする。・該当選手の新型コロナ感染(+)が確認されたら、Phase-1から再開し、Phaseupは1週間程度とする。(濃厚接触者と判定された場合は所定の隔離期間終了後)

<参考資料>
・Return to the Mat Guidelines; USA Wrestling.
https://content.themat.com/covid-19/USAW-Return-to-the-Mat-Guidelines.pdf
・新型コロナウィルス感染症(COVID-19)対策としてのスポーツ活動再開ガイドライン(HPSC版)
https://www.jpnsport.go.jp/hpsc/Portals/0/katudousaikaiguideline.pdf
・「新型コロナウイルス対策 ⾝のまわりを清潔にしましょう。」(厚⽣労働省啓発資料)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000614437.pdf


※下記の写真は、《pdfファイル》に含まれています。

以 上

【十年一昔、2010年思い出の動画(8)】吉田沙保里が10度目の世界一…世界選手権メダル獲得選手インタビュー

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 オリンピック中間年の2010年世界選手権(ロシア・モスクワ)は、エースの吉田沙保里(ALSOK)が2度のオリンピックを含めて10度目の世界一へ。女子初の快挙を達成した。

 引退した坂本日登美(自衛隊)が48kg級への階級ダウンを決めて現役復帰。北京オリンピックおよび2008年東京・世界選手権のあと休養していた伊調馨(ALSOK)、正田絢子(京都・網野高教)、浜口京子(ジャパンビバレッジ)がマットに戻るなど、次のオリンピックへ向けて戻るべき選手が戻ってきた大会。いずれもメダルを取ってチームを盛り立て、19歳の堀内優(日大)も銀メダルを取った。

 男子では、グレコローマン60kg級で松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)が銅メダル、フリースタイル55kg級で稲葉泰弘(警視庁)が銅メダルを獲得。男女とも2012年ロンドン大会へ向けて盛り上がっていた。


2010年世界選手権(9月6~12日、ロシア・モスクワ)

【女子48kg級・優勝】坂本日登美(自衛隊)

48kg級で現役復帰し、初めての世界選手権出場。北京オリンピック優勝のキャロル・ヒュン(カナダ)を破るなどし、決勝は欧州チャンピオンのロリッサ・オーザク(ロシア)に逆転勝ち。この階級で初の世界一へ輝く。

1回戦 ○[フォール、1P1:10(F9-0)]Ingrid Xiomara Medrano Cuellar(エルサルバドル)
2回戦 ○[フォール、1P1:16(F6-4)]Khrystyna Daranutsa(ウクライナ)
3回戦 ○[2-0(2-0,3-0)]Carol Hyun(カナダ)
準決勝 ○[2-0(4-0,1-0)]Iwona Nina Matkowska(ポーランド)
決 勝 ○[2-1(1-2,1-0,TF6-0=1:52)]Lorisa Oorzhak(ロシア)


【女子55kg級・優勝】吉田沙保里(ALSOK)

オリンピック2大会連続優勝でも歩みを止めず、世界10大会連続優勝へ挑戦。決勝は前年の59kg級世界チャンピオンのユリア・ラトケビッチ(アゼルバイジャン)が相手だったが文句なしの勝利。5試合を失点0という内容で世界V10を達成した。

1回戦 ○[フォール、2P0:54(4-0、F3-0)]Um Ji Eun(韓国)
2回戦 ○[2-0(TF6-0=0:48T,F6-0=1:33]Tamara Kazaryan(ウズベキスタン)
3回戦 ○[2-0(3-0、TF7-0=1:25]Tatiana Yadira Suarez(米国)
準決勝 ○[2-0(5-0,3-0)]Maria Gurova(ロシア)
決 勝 ○[2-0(2-0、TF6-0=0:38]Yuliya Ratkevich(アゼルバイジャン)


【女子63kg級・優勝】伊調馨(ALSOK)

北京オリンピックのあと、カナダ留学を経て、2007年以来の世界選手権出場。国内で現役世界チャンピオンを破った実力に揺るぎはなく、決勝はパンアメリカン・チャンピオンのエレナ・ピロズコワ(米国)を破り、北京大会以来の世界一へ返り咲いた。

1回戦  BYE
2回戦 ○[2-0(4-0,3-0)]Hanna Katarina Johansson(スウェーデン)
3回戦 ○[フォール、2P1:53(3-0,F4-3)]Chen Meng(中国)
準決勝 ○[2-0(1-0,4-0)]Marianna Sastin(ハンガリー)
決 勝 ○[2-0(1L-1,3-0)]Elena Pirozhkova(米国)


【男子グレコローマン60kg級】松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)

前年の世界選手権初出場は8位と、国際舞台で飛躍を開始。準決勝で2004年アテネ・オリンピック王者を破る殊勲を挙げたものの、決勝は前年世界ジュニア王者のハサン・アリエフ(アゼルバイジャン)に1ポイント差で惜敗。世界一を逃した。

1回戦 ○[2-0(1-0,3-0)]Albert Baghumyan Aghazaryan(スペイン)
2回戦 ○[2-0(1-0,4-0)]Lenur Temirov(ウクライナ)
3回戦 ○[フォール、3P1:59(1-0,0-2,F3-0)]Ravaz Lashkhi(グルジア)
準決勝 ○[2-1(3-1,0-2,3-0)]Jung Ji Hyun(鄭智鉉=韓国)
決 勝 ●[1-2(1-0,0-1,0-1)]Hasan Aliyev(アゼルバイジャン)


【女子51kg級・2位】堀内優(日大)

国内予選を勝ち抜いた19歳は、世界ジュニア選手権55kg級を制し、勢いをつけて世界選手権に初出場。初戦で前年の世界チャンピオン、ソフィア・マットソン(スウェーデン)を破って波に乗った。しかし、準決勝で手術した右肩を亜脱臼。決勝は前年のワールドカップで勝っていた欧州3位のアレクサンドラ・コート(ウクライナ)相手に持ち味を出せず、痛恨の銀メダルに終わった。

1回戦  BYE
2回戦 ○[2-1(0-1,1-0,1-0)]Sofia Mattsson(スウェーデン)
3回戦 ○[2-0(5-0,2-0)]Anzheia Dorogan(アゼルバイジャン)
準決勝 ○[2-0(1-0,3-0)]Roksana Marta Zasina(ポーランド)
決 勝 ●[0-2(0-1=2:09,0-2=2:11)]Oleksandra Kohut(ウクライナ)


【女子59kg級】正田絢子(京都・網野高教)

2008年の東京での世界選手権で優勝し、2年ぶりに世界へ挑戦。準決勝でこの大会で優勝することになるバチェチェグ・ソロンゾンボルド(モンゴル)に敗れて優勝は逃したが、3位決定戦では、55kg級でオリンピック2大会連続メダル獲得のトーニャ・バービック(カナダ)を破り、メダルは確保した。

1回戦  BYE
2回戦 ○[2-1(1-0,3-4,1L-1)]Sona Ahmadli(アゼルバイジャン)
3回戦 ○[2-0(4-2,1-0)]Olga Kalinina(カザフスタン)
準決勝 ●[1-2(1-0,3-3L,3-5)]Battsetseg Soronzonbold(モンゴル)
3決戦 ○[2-0(1-0,1L-1)]Tonya Verbeek(カナダ)


【女子72kg級】浜口京子(ジャパンビバレッジ)

2008年東京・世界選手権あとの休養を終え、2年ぶりに世界に戻ってきた。モスクワは1995年に世界選手権初出場した地だ。準決勝で宿敵オヘネワ・アクフォ(カナダ)に惜敗したが、3位決定戦に勝利。ロンドン・オリンピックへ向けての波をつくった。

1回戦  BYE
2回戦 ○[2-1(1-1L,1-0=2:02,1-0)]Kateryna Burmistrova(ウクライナ)
3回戦 ○[2-0(4-3,1-0)]Burmaa Ochirbat(モンゴル)
準決勝 ●[1-2(3-0,0-3,0-1=2:02)]Ohenewa Akuffo(カナダ)
3決戦 ○[2-0(1L-1,1-0=2:03)]Maider Unda Gonzalez(スペイン)


【男子フリースタイル55kg級】稲葉泰弘(警視庁)

国内の激戦を勝ち抜いて世界選手権初出場。準決勝で世界ジュニア選手権2位のトグルル・アスガロフ(アゼルバイジャン)に惜敗したが、3位決定戦で2007年世界2位のナランバータル・バヤラー(モンゴル)を破って銅メダルを手にした。

1回戦 ○[2-0(1-0,TF8-1=1:21)]Ibrahim Abdelhakim Mohamed Farag(エジプト)
2回戦 ○[2-0(TF7-0=1:39、TF7-0=0:47,]Asian Zhanakhanov(カザフスタン)
3回戦 ○[2-0(1-0,2-1)]John Manuel Pineda(カナダ)
4回戦 ○[フォール、2P1:50(0-2、F4-2)]Obenson Blanc(米国)
準決勝 ●[1-2(TF0-6=1:32,1L-1,1-2)]Toghul Asgarov(アゼルバイジャン)
3決戦 ○[2-0(1-0,TF6-0=1:28)]Naranbaatar Bayaraa(モンゴル)

 

【特集】ブランクをエネルギーに変え、女子プロレスの真のエースを目指す橋本千紘(東京・安部学院高~日大卒)

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(文=布施鋼治)

必殺技ジャーマンスープレックスを駆使し、プロレス界を席巻する橋本千紘=撮影・山内猛

 「試合をやったのは3月28日の仙台大会が最後。もう2ヶ月近くやっていません。こんなに長いブランクは初めてなので、早くリングに立ちたいですね」

 5月下旬、電話越しに橋本千紘(東京・安部学院高~日大卒)は、そう訴えてきた。かつて女子レスリングの重量級ホープとして活躍。東日本学生女子選手権は4年連続で制している。日大卒業後は、センダイガールズプロレスリング(以下「仙女」)入りを果たした。

 レスリングを始める前、橋本はプロレスラーを志し、中学生時代に同団体のプロテストを受験し、合格している。当時仙女の代表を務めていた新崎人生から「半年でもいいから柔道かレスリングをやった方がいい」というアドバイスを受け、レスリングを始めた。

 その後、プロレスへの思いはあえて封印。安部学院高や日大でレスリングにどっぷりと漬かったが、大学を卒業する間際、久しぶりに見たプロレスに心を奪われ、仙女のトップである里村明衣子に入門を直談判した。

地元に密着した団体、試合と練習の合間に地元農家のお手伝い

 その思いが通じ、仙女でプロレスラーになってからは順風満帆。すでに何度も同団体の象徴であるセンダイガールズワールドシングル王座のチャンピオンベルトを腰に巻き、現在も保持する。得意技は“オブライト”と称される高角度のジャーマンスープレックスだ。

地元農家の作業を手伝う橋本。見事にビルトアップされた体をアピールする=本人提供

 しかし、新型コロナウイルスはプロレス界にも大きな影響を与え、4月以降予定されていた仙女の興行は次々と中止。4月半ば以降は仙台市内にある道場での練習も禁止された。「ゴールデンウイーク明けまでは道場にも行けないことになり、自宅でトレーニングすることになりました。同じメニューを何セットも繰り返す感じでやっていましたね」

 仲間との練習も禁止されていたので、さぞかし鬱憤(うっぷん)がたまっていると思いわれるが、橋本は「意外と新しい発見もあった」と打ち明ける。「それまではゆっくりすることもできなかったので、新しいトレーニングを発見したり、違うことを考えたりしたので、そんなにストレスはたまらなかったですね」

 無理もない。仙台を活動の拠点に置いているとはいえ、コロナ禍が発生する前は月の半分は東京や大阪で開催される興行に足を運ぶ生活が当たり前だった。「今は(移動がない分)疲れもたまらないので、コンディションはバッチリですね」

2012年全日本学生選手権で優勝、学生チャンピオンに輝く(左)

 毎日自炊という生活も初めてだったが、橋本は「料理のスキルはかなり上がった」と胸を張る。「レパートリー的には煮物も竹の子を最初からゆでたりして、今までとは異なる種類を作るようになりました」

 仙女では3年前から、試合や練習の合間を縫い、所属選手全員で地元の農業のお手伝いをスタートさせている。今年は興行や練習が休止になった分、お手伝いをする機会も多い。

 「プロレスができない分、違うことを、ということで手伝わせてもらっています」。

 今年は初めて菊の花の栽培を手伝うこともあったが、作業のメインは例年通り米作りだった。「先週は毎日違うところに行く形で、ずっと田植えをやっていました。機械で植えるので腰が痛くなることはないですね。お米作りは本当に大変な作業なので、経験してからは、米粒ひとつひとつのありがたみをいっそう分かるようになりました」

オリンピック代表選手に負けないトレーニング

 5月下旬の時点で、まだ興行再開のめどは立っていない。それでも、日が経つごとに緊迫した空気が和らいでいっていると感じている。「自分たちが興行をやるためには、東京から選手を呼ばなければならない。今の感じだと、東京より仙台の方が先に(観客を入れての興行を)できるんじゃないかと思います。早ければ、7~8月にできたらいいですね」

プロ入り後もハードトレーニングを欠かさない橋本=本人提供

 今でもレスリング時代の知人とコンタクトを取ることは多い。日本全体がコロナ禍に覆われると、後輩たちがちゃんと練習できているかどうかが気になり、すぐ連絡をとった。東京オリンピックの代表内定選手にも知り合いは多い。中でも76㎏級代表に内定している皆川博恵(クリナップ)とはよく連絡を取り合う間柄だ。

 「オリンピック延期のニュースを見て、すぐ『気持ちを折らず頑張ってください』とメールしました」

 皆川たちとのやりとりから刺激を受けることも多い。「負けないようにトレーニングしたいと思いますね」。試合はなくても、体重はプロレスラーとしてベストの86㎏をキープしている。

 「自分たちプロレスラーができることは、お客さんに元気や勇気を与えること。これからひとつでも多く興行をやらせていただいて、私たちのプロレスを見てほしい」

 5月18日からは道場での練習を再開した。7月1日で28歳。このまま体もスキルもテクニックもさらに進化して、世界の女子プロレスのトップに躍り出るか。


【記録】代表選手数・金メダリスト数とも北海道がナンバーワン…オリンピック日本代表・出身都道府県

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東京オリンピックで金メダルを取った渡辺長武(左)と吉田義勝の北海道出身選手

 オリンピック日本代表選手192人(のべ258選手)を出身都道府県で分けてみると、最も多くの代表が生まれているのが北海道で「17人」(のべ21人)。1956年メルボルン大会優勝の池田三男ら3選手に始まり、1976年モントリオール大会まで代表輩出を継続。1988年ソウル・1992年バルセロナ大会の伊藤敦、2000年シドニー・2004年アテネ大会の田南部力と続いた。

 52kg級は、1964年東京大会で吉田義勝、1968年メキシコ大会で中田茂男、1972年ミュンヘン大会で加藤喜代美のいずれも旭川市出身選手が金メダルを取った。池田、1964年東京大会優勝の渡辺長武を合わせ、5人の金メダリストが生まれている。これもナンバー1。3人以上の金メダリストが生まれているのは北海道だけだ(注=のべ人数では、青森県も「5人」)。

 2位は1936年ベルリン大会で5位入賞の風間栄一のいた新潟県で「13人」(のべ14人)。戦争による中断のあと、1952年ヘルシンキ大会の霜鳥武雄から1980年モスクワ大会の多賀恒雄まで9大会連続で代表を輩出。連続大会では北海道の「6大会連続」を上回る。

 「12人」で3位の鹿児島県は、1964年東京オリンピックの数年後にレスリング協会が創設されて歴史がスタートした県。最初の代表の平山紘一郎は、高校時代は重量挙げの選手で、自衛隊に進んでからレスリングを始めた選手。“県培養選手”としては1980年モスクワ大会の野口次男が最初で、2000年シドニー大会の和田貴広まで6大会連続で代表が生まれた。

 以下、秋田県、徳島県と続くが、上位5県からは、最近3大会で代表が生まれていない。新潟県は1992年バルセロナ大会の原喜彦が最後。新旧が激しく競ってこそ競技レベルが上がる。伝統の力の復活が期待されよう。

 各都道府県のオリンピック代表選手は下記の通り(注=出身都道府県であり、出身高校の所在地ではありません。初期の選手で出身不明選手10人を除きます)。


オリンピック日本代表選手/出身都道府県ランキング・出身選手

※カッコ内の数字は出場回数。人数が同じ場合は、のべ人数による順位

No. 都道府県 人数(のべ人数) 代  表  選  手
1 北海道 17人(のべ21人) 田南部力(2)、伊藤敦(2)、佐藤貞雄(2)、加藤喜代美、阿部巨史、鎌田誠、
中田茂男、田代俊郎、吉田義勝、渡辺長武、佐藤多美治、石黒馨、北村光治、
武田幸彦、浅井正(2)、池田三男、桂本和夫
2 新潟県 13人(のべ14人) 原喜彦(2)、多賀恒雄、菅芳松、和田喜久夫、宗村宗ニ、杉山恒治、風間貞夫、
阿部一男、青海上、飯塚実、笠原茂、霜鳥武雄、風間栄一
3 鹿児島県 12人(のべ15人) 和田貴広(2)、西見健吉、安達巧、栄和人、中留俊司、福辺雅彦、上村政和、
宮原厚次(2)、江藤正基、朝倉利夫、野口次男、平山紘一郎(2)
4 秋田県 10人(のべ18人) 横山秀和(2)片山貴光(2)、佐藤満(2)、宮原章、太田章(4)、菅原弥三郎、
茂木優、柳田英明、石田和春、佐々木龍雄(3)
5 徳島県 10人(のべ13人) 豊田雅俊、森巧、藤田芳弘、森康哲、柏木究、南敏文、高西一宏(2)、
藤本英男(2)、桜間幸次(2)、藤田徳明
6 東京都 10人(のべ12人) 浜口京子(3)、阿部三子郎、奥山恵二、花原大介、藤森安一、松永清志、
長尾猛司、斉藤昌典、兼子隆、大平光洋
7 和歌山県 8人(のべ11人) 湯元進一、湯元健一(2)、太田拓弥、西口茂樹(2)、出口一也、森脇由比、
開健次郎(2)、中尾三郎
8 青森県 6人(のべ12人) 小原日登美、伊調千春(2)、伊調馨(4)、笹山秀雄、金浜良、赤石光生(3)
9 群馬県 6人(のべ11人) 松本隆太郎、川合達夫(2)、宮内輝和、高田裕司(3)、谷津嘉章(2)、
上武洋次郎(2)
10 茨城県 6人(のべ10人) 宮田和幸、本田多聞(3)、小林孝至、根本誠次、入江隆(2)、富山英明(2)
11 広島県 6人(のべ8人) 向井孝博(2)、小林武、秋山安成、中浦章、八田一朗、内藤克俊(2)
12 大阪府 6人(のべ7人) 樋口黎、石森宏一、谷公市、市口政光(2)、北野祐秀、富永利三郎
13 岐阜県 5人(のべ6人) 大橋正教、野々村孝(2)、伊藤広道、安藤正哉、渡辺保夫
14 山口県 5人 太田忍、藤村義、小幡邦彦、荒井政雄、花原勉
15 千葉県 4人(のべ9人) 永田克彦(2)、鈴木賢一(2)、磯貝頼秀(4)、石井庄八
16 三重県 4人(のべ8人) 土性沙羅、吉田沙保里(4)、樋口直己、斉藤育造(2)
17 神奈川県 4人(のべ6人) 笹本睦(3)、三宅靖志、梅田昭彦、平田孝
18 山形県 4人 元木康年、斉藤真、永井隆、笹原正三
〃  愛知県 4人 加藤賢三、吉田敏忠、矢田静雄、山本郁栄
20 長崎県 3人(のべ5人) 宮原照彦、川野俊一(3)、高比良政利
21 岩手県 3人(のべ4人) 長内清一(2)、工藤章、前川健吉
京都府 3人(のべ4人) 高谷惣亮(2)、井上謙二、中西学
富山県 3人(のべ4人) 登坂絵莉、堀内岩雄(2)、石倉俊太
24 宮城県 3人 今村民夫、遠藤茂、松原正之
静岡県 3人 長谷川恒平、松永共広、石黒修一
島根県 3人 渡利璃穏、嘉戸洋、佐々木文和
栃木県 3人 斎川哲克、長島偉之、金子正明
28 岡山県 2人(のべ5人) 森山泰年(3)、清水一夫(2)
28 大分県 2人(のべ4人) 伊達治一郎(3)、山崎次男
30 福岡県 2人(のべ3人) 池松和彦(2)、重岡完治
31 熊本県 2人 磯川孝生、田上高
山梨県 2人 米満達弘、鶴田友美
石川県 2人 川井梨紗子、馳浩
兵庫県 2人 井上智裕、小谷澄之
35 愛媛県 1人(のべ2人) 松本慎吾(2)
36 宮崎県 1人 長友寧雄
埼玉県 1人 小幡弘之
福島県 1人 大久保康裕
  不明 10人 丹波幸次郎、水谷光三、増富省一、吉岡秀一、鈴木栄太郎、河野芳男、加瀬清、
宮崎米一、吉田四一、新免伊助
合  計 192人  

ロシア・ダゲスタン出身の新旧オリンピック王者が相次いで感染…「病気を過小評価していました」

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今、世界で最も光り輝いていると言っていいアブデュラシド・サデュラエフ(ロシア)も感染=2018年世界選手権

 レスリング王国ロシアの中でも、多くの強豪選手を輩出しているダゲスタン共和国出身の新旧オリンピック・チャンピオンが、相次いで新型コロナウィルスに感染。けた外れの体力を持っている人間でもウィルスの侵入を阻止できない事実を、世界のレスリング界に知らしめる出来事が起こった。

 つい最近、自身のインスタグラムで感染を発信したのは、2016年リオデジャネイロ・オリンピック男子フリースタイル86kg級王者のアブデュラシド・サデュラエフ(ロシア)。昨年は97kg級で世界V2を果たした。

 感染の広がりの初期の頃には、感染者を助けるボランティア活動をしていることを発信していたが、自身が感染してしまった。現在は回復しているとのことで、サデュラエフは「私は新型コロナウィルスを甘く見ていました。病気を過小評価しており、感染して初めて脅威を感じました」などとコメントしている。

 同じダゲスタン出身で、国籍をアゼルバイジャンに変えて2012年ロンドン・オリンピック男子フリースタイル84kg級を制したシャリフ・シャリホフも感染した。アゼルバイジャンのメディアが報じた。

サデュラエフと同郷であり、ライバルのシャリフ・シャリホフ(アゼルバイジャン)もウィルスの侵入を許した=2012年ロンドン・オリンピック(撮影:矢吹建夫)

 昨年の世界選手権は97kg級に出場し、決勝でサデュラエフに敗れて銀メダルのシャリホフは「妻、母、父および姉妹、私の家族全員が感染しました。単なるインフルエンザ・ウイルスではありません。非常に危険なウイルスです」とコメント。現在は回復したそうだが、母は入院しているという。奇しくも、昨年の97kg級世界1、2位が感染した。

 3月には、カナダに遠征してパンアメリカン選手権に出場した男子グレコローマン67kg級世界王者のイスマイル・ボレロ・モリーナ(キューバ=2016年リオデジャネイロ・オリンピック59kg級優勝)が、帰国後に感染が発覚している。

 いずれも、強い体力のおかげか無事回復し、モリーナはトレーニングを再開しているようだが、家族や周囲は強い肉体の持ち主ばかりではない。感染の終息と東京オリンピック開催のため、全世界が感染阻止へ向けて努力しなければなるまい。

 ロシアからの報道によると、ロシアでの感染者は36万人を超え、米国、ブラジルに次いで世界で3番目の多さだが、「少なく報じられている」というニュースも流れている。

【担当記者が見たレスリング(5)】減量より筋力アップ! 格闘技の本質は“強さの追求”だ…波多江航(読売新聞)

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(文=読売新聞記者・波多江航)

多くの観客が詰めかける世界選手権。会場がより熱くなるのは重量級の試合だ=2019年世界選手権(カザフスタン)

 階級制のスポーツであるレスリングと切り離せないのが、減量である。私がレスリング担当となった2018年は、計量が以前の試合前日から当日朝に変わったことからも、トップ選手の減量策に注目が集まった。

 過酷な節制に耐えて迎えた試合本番、マット上で見せる絞り切った肉体は、レスリングの魅力の一つだ。

 本心からそう思いつつ、あえて日本レスリング界の、特に男子が抱える課題を指摘したい。少々大げさに言うと、それは「減量の乱用」と、それが招く「軽い階級への選手層の偏り」ついてだ。2018・19年の世界選手権取材を経て、その思いは強まった。

 欧州や旧ソ連圏では、男子重量級への歓声がひときわ大きい。それも納得。大男が繰り出す豪快なタックルやリフト技の迫力は見応え十分。それらの階級では、残念ながら日本勢は敗退しており、原稿も早々に手放し、観客気分でメダルマッチに興奮していた。

 英語もロシア語もろくにできないが、試合後はやじ馬根性でミックスゾーンへ。ところが、最重量級はともかく、間近に見るメダリストたちは思いの外、小さかった。ほれぼれする筋骨隆々の肉体であることは間違いない。そう感じたのは上背のせいだろう。

意外に身長が低かった世界の重量級選手

 2019年の男子グレコローマン87kg級を例に挙げると、優勝のジャン・ベレニュク(ウクライナ)は175センチ。2位のビクトル・ロエリンツ(ハンガリー)は176センチだ。これは全日本選手権出場者と比べると、同級はおろか、77kg級の選手ともさほど変わらない(注=昨年の全日本選手権77kg級出場選手の平均身長は174.1cm、87kg級は177.3cm)。

身長175cmで87kg級を制したジャン・ベレニュク(ウクライナ)=同

 これは偶然ではない。階級によって体重の上限が決まっている以上、増やせる筋肉の量にも限界がある。その範囲内においては、身長の低い選手ほど筋肉をより太くする余裕がある、ということになる。

 筋力はこの筋肉の太さ(筋断面積)に比例する。対戦相手から加えられる力と体重という抵抗に打ち勝つ強い力を発揮しなければならない競技特性を考えると、筋断面積は極めて重要な要素だ。

 ならば、特に若い選手はどんどん太くなればいい気がするが、ここで階級制のジレンマに直面する。筋量を増やすのは容易ではないため、目の前の大会だけに焦点を絞れば、減量して軽い階級で出る方が、より仕上がった体で臨める可能性が高まるからだ。

 複数の指導者から、小学生にまで減量が広がっていると聞き、ショックを受けた。小学生にも大事な大会があることは理解できる。しかし、それでは試合に出る度にその分の成長期間が失われてしまうし、危険ですらある。特別ルールを設けてでも、何とか歯止めを掛けられないか。

レスリングの本質は格闘技! 減量は“強さの追求”にならないのでは?

 一方で、世界に目を向けると、1996年アトランタ・オリンピックでは、男子の両スタイルとも60kg以下の階級が10階級中3階級ずつで、最軽量は48kg級だった。その後、度々ルールが変更され、来年の東京オリンピックは、6階級中1階級ずつとなった。

鍛え上げた筋力で可能性を感じさせてくれた髙橋夢大(京都・網野高~現日体大)=同

 最軽量はフリースタイルの57kg級。階級減に伴って重量化にシフトする流れは、日本の現状にとって強烈な逆風だ。軽量級は層が厚いだけに、もったいなく感じる。より重い階級で輝くはずの大器が埋もれてはいないか。

 昨年、非オリンピック階級ながらフリースタイル79kg級で高校3年生で全日本選抜選手権を制し、世界選手権にも出場した髙橋夢大(当時京都・網野高=現日体大)などは、重い階級に挑戦して花開いた好例だ。

 1メートル65センチと小柄で、体重は79kgに届かず。それでも鍛え抜いた下半身から繰り出す低いタックルは十分通じた。東京オリンピックでは、中重量級にちびっ子が憧れるスターが誕生して、「日本人では勝てない」という無意識の壁を打ち破ることに期待したい。

 最後に、もう一つだけ。成長期のレスラーに伝えたいのは、レスリングの本質は格闘技だということ。無理やり体重をとどめてパフォーマンスを落とすことは、強さを追求する格闘技本来の目的に反する。コロナ禍で次の試合も見通せない今だからこそ、迷わず太く、強くなれ!

波多江航(はたえ・わたる)1984年生まれ、福岡県糸島市出身。同志社大学法学部卒。大学時代はアメリカンフットボール部。2009年、読売新聞に入社し、大分支局、西部運動部(福岡)を経て2018年4月、東京運動部に赴任。レスリングを中心に東京オリ・パラ、大相撲を担当。趣味は格闘技。現在レッスルウィン(永田克彦代表)にてレスリングを勉強中。

担当記者が見たレスリング

■2020年5月23日: 男子復活に必要なものは、1988年ソウル大会の“あの熱さ”…久浦真一(スポーツ報知)
■2020年5月16日: 語学を勉強し、人脈をつくり、国際感覚のある人材の育成を期待…柴田真宏(元朝日新聞記者)
■2020年5月9日: もっと増やせないか、「フォール勝ち」…粟野仁雄(ジャーナリスト)
■2020年5月2日: 閉会式で見たい、困難を乗り越えた選手の満面の笑みを!…矢内由美子(フリーライター)

《お知らせ》5月31日(日)午後6時、Instagram及びFacebookでCOVID-19 対策 トレーニングガイドラインWeb講習を生配信(出席・スポーツ医科学委員長)

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 日本レスリング協会では、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大を最小限に抑え、選手が安全に練習を実施できる環境の整備に向けて、ガイドラインを作成しました。関係各所はリンク先の記載事項に留意し、万全の状態でトレーニングを実施するようにしてください。

(公財)⽇本レスリング協会 COVID-19 対策 トレーニングガイドライン(スポーツ医科学委員会・強化委員会)

 また5月31日(日)午後6時より協会公式Instagram及びFacebookページで、日本レスリング協会スポーツ医科学委員長の中嶋耕平による説明及び質疑応答をライブ配信いたします。ライブ配信中にコメント欄に質問をお寄せください。またFacebookのコメント欄での質問も受け付けます。当日15時までにお寄せください。

 時間に限りがありすべての質問にお答えできないかもしれませんが、日本全国のクラブ関係者の皆様は是非視聴していただき、ガイドラインをより深く理解し、新しい生活様式の中でトレーニングを安全に行ってください。ガイドラインから外れた質問に関しては、スポーツ医科学委員会の管轄外のご質問にはお答えできかねますのでご了承ください。

【十年一昔、2010年思い出の動画(9)】拓大が宿敵早大にリベンジ、4年ぶりに優勝…全日本学生王座決定戦

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 現在はなくなったが、2010年には学生の団体戦として全日本学生王座決定戦があった。東西の大学が一堂に会するチーム対抗戦方式の団体戦。早大が2008・09年に優勝し、弾みをつけてこの年の東日本学生リーグ戦で62年ぶりの優勝を遂げ、勢いに乗って3連覇を目指した大会。

 しかし、リーグ戦の決勝で敗れた拓大が、チームスコア3-3から120kg級に起用された岡太一主将が勝ち、早大の団体戦の連覇を阻止するとともに、4年ぶりに栄冠を取り戻した。

 拓大の須藤元気監督は、初采配となった前年、この大会を除く団体戦3大会で優勝していた。この優勝によって、団体戦4大会すべてに「優勝・拓大」の名を刻んだ。この後の全日本大学グレコローマン選手権と全日本大学選手権の大学対抗得点でも優勝し、2年連続3冠制覇を達成した。


2010年全日本学生王座決定戦(9月18日、東京・駒沢体育館)

《決勝》拓大○[4-3]●早大

【拓大・胴上げ】


【岡太一主将・インタビュー】


【55kg級】
中野裕仁(青=拓大)○[2-0(3-0=2:07,1L-1)]●西洸大(早大)


【60kg級】
鈴木康寛(青=拓大)○[2-0(1-0,2L-2)]●松本桂(早大)


【66kg級】
田中幸太郎(赤=早大)○[2-1(0-1,1-0,1-0=2:08)]●岡本佑士(拓大)


【74kg級】
石田智嗣(赤=早大)○[2-0(2-0,1-0)]●福田翼(拓大)


【84kg級】
高谷惣亮(青=拓大)○[フォール、1P1:31(F3-1)]●武富隆(早大)


【96kg級】
山口剛(赤=早大)○[2-0(TF7-0=1:44,3-0)]●赤熊猶弥(拓大)


【120kg級】
岡太一(青=拓大)○[フォール、1P1:34(F3-0)]●大坂昴(早大)

《投稿》3チームによるオンライン合同トレーニング…Brave、マイスポーツ、髙田道場

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左から佐藤亮太(髙田道場)、洞口幸太(マイスポーツ)、鈴木隼人(Brave)の各コーチ

 現在コロナの影響で実践練習ができない状況の中、選手たちもなかなかモチベーションが保てない状況で何かできることはないかと考えオンライン上で3チーム合同トレーニングを企画しました。

 Brave、マイスポーツ、髙田道場の3チームで、それぞれのコーチが順番に担当しトレーニングを行いました。

 選手たちは、普段とは違うコーチに習ったり、他チームとの交流ができ、オリンピック選手のグッズやグルメ食品などが当たるプレゼント企画も用意し楽しくオンライントレーニングができました。

【Brave・代表 宮田和幸】
指導担当者:鈴木隼人コーチ
出 身 高 :鹿島学園~日体大卒

参加キッズ:佐藤那都(小学4年生)  
試合 成績:2019年 全国少年少女レスリング選手権大会 27kg級優勝 
将来の夢:オリンピック金メダル
                   
~レッスンの感想~
ネットを通してでも、みんなと一緒に頑張ると、もっと自分も頑張れるし、楽しかったです!
違うチームの先生に言われた事もとてもためになり、今後に生かそうと思いました。

ホームページ
http://brave-gym.tokyo/

Instagram
https://instagram.com/brave_mma?igshid=1zn4mbbts7op

Twitter
https://twitter.com/BraveGym

Facebook
https://m.facebook.com/bravegymsougou/?__tn__=C-R

【髙田道場・代表 髙田延彦】
指導担当者:佐藤亮太コーチ
出 身 校 :八戸工大一高校~日体大卒

ホームページ
https://www.takada-dojo.com

Instagram
https://www.instagram.com/takadadojo/?l=jp

Facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004541834154

【マイスポーツハウス・代表 洞口善幸】
指導担当者:洞口幸太コーチ
出 身 校 :岐南工業高校~日体大卒

Instagram
https://www.instagram.com/mysportshouse/

Facebook
https://m.facebook.com/mysportshouse

Japan Wrestling Federation news ― May 2020

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Starting to see the light?

The month started out with more cancellations of tournaments in line with the government’s declaration of a state of emergency in response to the coronavirus outbreak. By May 6, it was announced that the following tournaments would not be held:

•June 24-26 East Japan Spring Collegiate Championships (Tokyo)
•July 17-19 National High School Greco-Roman Championships (Wakayama)

As the state of emergency did not initially result in the anticipated decrease in the rate of new infections, it was extended. But as progress was made, on May 14 it was lifted in a large number of prefectures across the country, mainly outside of large metropolitan areas. On May 25, Metropolitan Tokyo and its neighboring prefectures were added to complete the lifting of the state of emergency in the entire country.

For sports and other aspects of society to return to normal will surely take some time. But teams have already started preparing for the long-awaited restart of practice.

A decision has yet to be made on two tournaments scheduled for this summer ― the West Japan Collegiate Newcomers Championships (July 4-5 in Sakai, Osaka) and the All-Japan Collegiate Championships (Aug. 25-28 in Nakatsugawa, Gifu Prefecture). Officials are studying the feasibility of holding the events.

The latter is one of the biggest tournaments in Japan in terms of number of participants, as colleges are allowed multiple entries per weight class, including an unlimited number of juniors and seniors. It is not unusual for the middle weight classes to draw fields of over 100 wrestlers.

Minagawa takes on adversity again

World silver medalist Hiroe MINAGAWA, who has already secured a women’s 76kg place at the Tokyo Olympics, recently took time for an interview in which she opened up about her life during the crisis, and how her experience of missing out on the previous Olympics is helping her cope with the delay for this one.

Heading into the 2016 Rio de Janeiro Olympics, Minagawa — competing at the time under her maiden name of SUZUKI — was going strong and seemed to be a shoo-in to make the field at 75kg. But a major injury just prior to the qualifying tournament the previous year knocked her out of the running to appear at a first Olympics.

Minagawa considered retiring, and planned to make her farewell at the 2017 World Championships in paris. But when she fought back in the repechage and took home a bronze medal, it inspired her to forge on. Her second-place finish at last year’s World Championships in Nur-Sultan clinched her place at the Tokyo 2020.

Then the new coronavirus started spreading around the world, putting sports on hold and causing the Tokyo Games to be postponed for a year. Once more, Minagawa’s spirit and resolve would be put to the test.

“I was really heartbroken before Rio,” Minagawa said. “But this time, the reason I am facing another trial is different. This time, because of my Rio experience, I’m not allowing myself to unnecessarily to get down mentally.”

The 32-year-old Minagawa, who uses Tokyo’s Jiyugaoka Gakuin High School as her training base, had to halt practice in mid-March. She could only work out at home and, concerned about the coronavirus, only went outside for trips to the market. “Even just a slight headache made me wonder, ‘Is this the coronavirus?’ Just to be safe, I took a shower as soon as I came back from shopping and put my clothes in the washer.”

She had a physical trainer create a rigorous workout menu, split into morning and afternoon sessions of three hours each. “I’ve been eating plenty, but with this workout, I haven’t gained any weight,” she said.

When she can get back onto the mat for full-fledged practice remains uncertain.

“Of course, I want to wrestle,” she said. “But right now I’m afraid of getting infected or maybe infecting others. I want to start wrestling when everything is alright around the world.”

Yoshida, Icho cited on UWW lists

Two of women’s wrestling greatest legends, Saori YOSHIDA and Kaori ICHO, were included on lists compiled by the United World Wrestling website on world’s best wrestlers of certain decades.

Yoshida was included among the Top Wrestlers of the 2000s, the decade that saw the inclusion of women’s wrestling on the Olympic program for the first time. The website lauded Yoshida, saying she “reached legendary status in women’s wrestling during the 2000s after an undefeated run in major championships between 2002 and 2016.” It noted her Olympic golds in Athens in 2004 and Beijing in 2008.

Yoshida was the only woman among the five wrestlers named, three of whom are Russians.

Icho earned a place on the Top Wrestlers of the 2010s for “one of the most dominant runs ever in international wrestling” from 2003 to 2016. Icho captured the last two of her unprecedented four Olympic gold medals in the decade, at London in 2012 and Rio de Janeiro in 2016.

Icho was one of 10 wrestlers named, along with Abdulrashid SADULAEV (RUS), Jordan BURROUGHS (USA) and Mijain LOPEZ (CUB).

― Translation and additional text by Ken Marantz


「絶対に練習場にウィルスを持ち込まないという強い意識を持って」…オンライン講習

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 日本レスリング協会では、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大を最小限に抑え、選手が安全に練習を実施できる環境の整備に向けて、ガイドラインを作成しました。関係各所はリンク先の記載事項に留意し、万全の状態でトレーニングを実施するようにしてください。

 5月31日(日)午後6時より協会公式Instagram及びFacebookページで、日本レスリング協会スポーツ医科学委員長の中嶋耕平による説明及び質疑応答をライブ配信いたしました。それを編集し、文字情報も入れ、より分かりやすく下記動画にまとめました。

 中嶋委員長は、トレーニングに再開にあたっては、負荷を段階的に増やし、頑張りすぎないことが必要とし、「絶対に練習場にウィルスを持ち込まない、という強い意識を持ってほしい」と伝えています。

 「組み合う練習をしていなかった選手が、練習に戻るには、どうのような段階を踏むべきでしょうか?」「練習中にマスクは必要ですか?」「タックルの受けなど、選手とコーチの接触は大丈夫ですか?」などの質問にも回答していただきました。

 視聴される場合は、ガイドラインをプリントし、ご覧ください。

《フェイスブック》

 

日本レスリング協会 新型コロナウィルス対策…

Japan Wrestling Federation 日本レスリング協会さんの投稿 2020年5月31日日曜日

 

《インスタ=前編》

 
 
 
 
 
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日本レスリング協会 新型コロナウィルス対策 トレーニングガイドラインWeb講習-前編 講師 医師/スポーツ医科学委員長 中嶋耕平 2020年5月24日に発表されたトレーニングガイドラインについて、5月31日にスポーツ医科学委員長の中嶋耕平医師にSNSのライブ配信で解説及び質疑応答をしていただきました。ライブ配信映像を編集し、ポイントについて文字情報も入れました。より分かりやすくなっています。動画が長いため前編後編に分かれています。 レスリング協会公式サイトのサイト内右手に「協会からのお知らせ」の欄があります。そちらからトレーニングガイドラインのPDFをダウンロードしていただき、ガイドライン詳細を合わせてご確認ください。

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《インスタ=後編》

 
 
 
 
 
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日本レスリング協会 新型コロナウィルス対策 トレーニングガイドラインWeb講習-後編 講師 医師/スポーツ医科学委員長 中嶋耕平 2020年5月24日に発表されたトレーニングガイドラインについて、5月31日にスポーツ医科学委員長の中嶋耕平医師にSNSのライブ配信で解説及び質疑応答をしていただきました。ライブ配信映像を編集し、ポイントについて文字情報も入れました。より分かりやすくなっています。動画が長いため前編後編に分かれています。 レスリング協会公式サイトのサイト内右手に「協会からのお知らせ」の欄があります。そちらからトレーニングガイドラインのPDFをダウンロードしていただき、ガイドライン詳細を合わせてご確認ください。

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チェノ・チェノフUWW副会長(ブルガリア=欧州連盟会長)が死去

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 世界レスリング連盟(UWW)は6月1日、公式ウェブサイトでチェノ・チェノフ副会長(ブルガリア)が死去したことを報じた。80歳。

 同氏は1980年代にブルガリア協会の事務局長となり、副会長を経て1987~93年に会長へ。同国のスポーツ協会の事務総長なども務め、ブルガリア・オリンピック委員会の委員に就任するなど同国のスポーツの発展に貢献。

 2002年にFILA(国際レスリング連盟=現UWW)の理事となり、2008年、2014年に再任。2016年から副会長を務め、欧州レスリング連盟の会長でもあった。

死去されたUWWのチェノ・チェノフ副会長(ブルガリア)

 

【記録】日体大が48人(のべ67人)の代表選手を輩出…オリンピック日本代表・大学別代表選手

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日本代表の3分の1近くを占める日体大。2008年北京大会の壮行会は、アントニオ猪木さんが来場

 オリンピック日本代表選手のうち、大学へ進学した173人(のべ233人)を大学別(OB・OG・学生)に分類してみると、最多は日体大で48人(のべ67人)の代表を輩出。いずれも男子で、グレコローマンが30人(のべ39人)、フリースタイルが18人(のべ28人)の合計48人が生まれている。2位・明大の19人(のべ人数2位は日大の27人)を大きく引き離してトップ。

 初めての代表輩出は1964年東京大会で、グレコローマンに花原勉(52kg級)、桜間幸次(63kg級)、藤田徳明(70kg級)の3人が出場。続く1968年メキシコ大会でもグレコローマンで3人が出場。1972年ミュンヘン大会では、グレコローマンで4人が代表になるとともに、フリースタイルで矢田静雄(100kg級)が初めて代表となった。

 代表数の最高は1988年ソウル大会と1992年バルセロナ大会の7人。ともに男子20階級の時代だが、バルセロナ大会は予選が導入され、世界とアジアの壁を破ってのオリンピックのマットだった。

 女子は、歴史が浅いせいもあるが、大学関係選手としては中京女大~至学館大の選手しか誕生していない。現段階で立命館大卒の皆川博恵が東京オリンピックの代表を内定しており、オリンピックのマットに立てば、中京女大~至学館大以外の大学から初の代表となる。

 各大学の代表選手は下記の通り。


オリンピック日本代表選手/在籍・出身大学ランキング

※カッコ内の数字は出場回数。人数が同じ場合は、のべ人数による順位

No. 大  学 選手数(のべ人数) 代 表 選 手
1 日体大 48人(67人) ※下記に掲載
2 明 大 19人 多賀恒雄、宮原章、柳田英明、和田喜久夫、宗村宗ニ、渡辺保夫、斉藤昌典、
風間貞夫、杉山恒治、阿部一男、青海上、石倉俊太、飯塚実、笠原茂、
富永利三郎、霜鳥武雄、水谷光三、吉岡秀一、河野芳男
3 日 大 18人(27人) 井上謙二、宮田和幸、赤石光生(3)、本田多聞(3)、小林孝至、金浜良、
小幡弘之、富山英明(2)、上村政和、谷津嘉章(2)、宮内輝和、吉田敏忠、
佐々木龍雄(3)、堀内岩雄(2)、遠藤茂、長尾猛司、吉田義勝、松原正之
4 中 大 17人(19人) 鎌田誠、鶴田友美、中田茂男、田代俊郎、開健次郎(2)、渡辺長武、
浅井正(2)、佐藤多美治、兼子隆、永井隆、石黒馨、北村光治、武田幸彦、
笹原正三、池田三男、桂本和夫、石井庄八
5 国士舘大 14人(18人) 和田貴広(2)、嘉戸洋、森巧、出口一也、藤田芳弘、伊達治一郎(3)、
朝倉利夫、柏木究、高西一宏(2)、荒井政雄、前川健吉、菅原弥三郎、
茂木優、谷公市
6 中京女大
至学館大
8人(15人) 登坂絵莉、川井梨紗子、土性沙羅、渡利璃穏、吉田沙保里(4)、伊調馨(4)、
小原日登美、伊調千春(2)
7 早 大 7人(11人) 太田章(4)、磯貝頼秀(2)、大平光洋、丹波幸次郎、風間栄一、増富省一、
八田一朗
8 専 大 7人(8人) 中西学、斉藤育造(2)、馳浩、工藤章、加藤喜代美、阿部巨史、金子正明
拓 大 7人(8人) 高谷惣亮(2)、湯元進一、米満達弘、磯川孝生、豊田雅俊、中浦章、
高比良政利
10 東洋大 4人(8人) 森山泰年(3)、宮原厚次(2)、平山紘一郎(2)、梅田昭彦
11 大東大 4人(7人) 加藤賢三、鈴木賢一(2)、清水一夫(2)、佐藤貞雄(2)
12 山梨学院大 3人(4人) 小幡邦彦、野々村孝(2)、大橋正教
13 法 大 2人(4人) 川野俊一(3)、平田孝
14 関 大 2人(3人) 市口政光(2)、重岡完治
15 慶 大 2人 中尾三郎、北野祐秀
16 青山学院大 1人 長谷川恒平
大体大 1人 石森宏一
東海大 1人 三宅靖志
徳山大 1人 藤村義
名城大 1人 秋山安成
関西学院大 1人 山崎次男
立 大 1人 加瀬清
米国大学 4人(6人) 阿部三子郎、上武洋次郎(2)、鈴木栄太郎、内藤克俊(2)
合  計 173選手(233選手)  

《日体大代表選手》樋口黎、太田忍、井上智裕、湯元健一(2)、松本隆太郎、斎川哲克、松永共広、池松和彦(2)、
笹本睦(3)、松本慎吾(2)、田南部力(2)、横山秀和(2)、永田克彦(2)、川合達夫(2)、片山貴光(2)、
太田拓弥、佐藤満(2)、奥山恵二、安達巧、原喜彦(2)、伊藤敦(2)、花原大介、西口茂樹(2)、栄和人、
中留俊司、福辺雅彦、高田裕司(3)、樋口直己、長島偉之、長内清一(2)、根本誠次、安藤正哉、佐々木文和、
南敏文、藤森安一、森脇由比、宮原照彦、長友寧雄、松永清志、矢田静雄、山本郁栄、藤本英男(2)、田上高、
斉藤真、石黒修一、桜間幸次(2)、花原勉、藤田徳明

Japan Wrestling Federation COVID19 Training Guideline Measures

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《pdf file-1》 《pdf file-2》

The below guideline was created by the Japan Wrestling Federation in order to minimize the spread of the COVID19 while providing a safe training environment for the athletes as much as possible.

For those affiliated members, please ensure to follow the below guidelines in order to prepare the best training environment.

In regards to holding training sessions, the allowable capacity of the establishment will be given priority, so please check these restrictions beforehand.

The COVID19 countermeasures taken at home will be important, and so should you feel unwell, please do not participate in any practice sessions.

For athletes, once you notice something is off/different, please talk to your coaches/instuctors. For coaches/instructors, please ensure to strictly check all the athletes’ well-being before every practice.

Ⅰ.During Emergency Declaration(Phase-1)

a)Home Life
① 1. Avoid Gatherings/Crowding, 2. Avoid closed spaces 3. Avoid close contact throughout daily life
② Practice thorough handwashing and face-washing with soap, disinfecting of hands with sanitizer (at least 70% alcohol).
③ Self monitoring of health & daily activity log:Temperature check, at least once a day recording daily health as well as places you may have visited for tracing (be able to provide at least 2 weeks worth of above information at anytime)
④ Ensure to eat properly and get enough sleep.
⑤ No sharing of towels or linens, even amongst family members
⑥ Always wear a mask when going out
⑦ Avoid going out if not necessary, and avoid public transportation as much as possible.

b)Training environment
  ① Initially, conduct training inside your homes (stretching, strength training)
  ② If working out outdoors, ensure to be alone within a 5m radius, with little to no one around. If jogging, ensure to have adequate space between other joggers, and have a mask on.
  ③ Avoid sharing training equipment. If sharing required, ensure to sanitize after every use.
  ④ Due to the decrease in intensity of the workout, it is important to understand the effects/tolls it will have on the body. When returning to normal exercise routine, increase intensity gradually in phases. Use below link as reference.
    https://www.jpnsport.go.jp/hpsc/Portals/0/katudousaikaiguideline.pdf

Ⅱ.Post Emergency Declaration with need of self isolation/quarantine protocols in effect)(Phase-2~4)

a)Home/Daily Life
  Continue to practice items 1 – 6 listed in Phase 1. With schools and businesses reopening, there will be more instances of having close contact with others, and so due diligence will be more important than ever. While out, ensure to have a mask on, wash your hands and face frequently. Avoid eating out as much as possible, as well as avoid crowded shops/peak times.

b)Training Environment
  ① Ensure that participants did not have temperature above 37C fever-up together with symptoms (cough, headache, nausea, lost of taste/smell) in the last 2 weeks.
     Would be most ideal if participants were cleared through PCR testing or antibody testing)
  ② Ensure strict adherence of separating outdoor and indoor shoes. Also, sanitize the soles of the wrestling shoes every time you are to step onto the mats.
  ③  Sanitizing of mats: Sanitize before training, during training, and after training (3 times). The effects of sanitizing does not last very long, so even if you sanitized the mats the previous evening for morning training, please ensure to sanitize again in the morning before training.
  ④  For the first two weeks of starting up training, avoid using locker rooms, and change/shower at home as much as possible. If unavoidable, regulate amount of person inside locker to have at least 2m space in between each other.
  ⑤ Sharing of towels is strictly prohibited
  ⑥ For indoor training, ensure adequate air circulation.

c)Training protocol
  ①  Number of participant: For the first 1-2 weeks (Phase2), there should only be a max of 6 athletes and 1 coach within one full matspace, with no training that involves having to touch/partnering up. If there is a larger number of participants, break them into different timeframes to adhere to the 6+1. Avoid sharing training equipment as much as possible. If unavoidable, ensure to sanitize thoroughly after each use, or use gloves. Once it moves into Phase 3, the max number increases to 10 athletes and 2 coaches per matspace.

  ② As mentioned previously, there should be no partnering up for the first two weeks. Should there be no one developing any symptoms during this period (phase 3), pairing up in 2 or 3 will be allowable (uchikomi, sparring, pair training). During this period, there will be no interchanging of partners. In the next phase (Phase 4A), group training of 10 will be allowable, however, the 10 members must remain the same throughout Phase4A.

  ③ In Phase4B (after 2 weeks), changing of partners within the group of 10 is allowable.
   
  ④ Should the protocols for self isolation be removed by government officials, or should no new cases occur within your prefecture in the last week, training outside of your normal place of practice is allowable. However, please maintain max capacity at 10 athletes per mat.

Ⅲ. New Way Forward (After lifting of restrictions/self isolation)(Phase-5)

a)Home/Daily Life

Please continue to practice Phase I- a, ① –⑦ guidelines.

b)Training Environment

Please continue to follow Phase II – b, ① –⑤ guidelines

c)Training protocol

Follow Phase II – c, 4. There are no restrictions in regards to training menu, but adhere to the 10 max per 1 matspace regulation.

Ⅳ.Measures for when someone falls ill

  Follow the below measures should someone fall ill while following the above guidelines for training. Coaches/instructors must quickly notify person in charge at training facility, as well as JWF should any athlete fall ill.

a)Phase-1:Ill athlete must await clearance from the doctors on when they can resume training, regardless of positive or negative case. They will resume from Phase 1 above.

b)Phase-2:

Ill athlete must undergo necessary testing as prescribed by the doctors
– Should athlete test negative for COVID with no symptoms, they can restart from Phase 2 above.
       – Should athlete test positive, they are to restart from Phase 1 after completely healing
       All other athletes within the training group of ill athlete, they will return to Phase 1 until test results are clear.
– Should ill athlete test negative, all return to phase 2 training.
        - Should ill athlete test positive, all restart at Phase 1.
Moving up each phase should be at least 1 week (if determined as a person of close contact with ill athlete, phase 1 will last until quarantine period is over)

c)Phase-3、4A:

Ill athlete must take necessary testing as prescribed by doctors
        - Should they test negative with no symptoms, restart from Phase 2, with 1 week between each phase up.
        - Should they test positive, restart from phase 1 after treatment/healing. 1 week between each phase up.
       All other athletes within the training group of ill athlete, they will return to Phase 1 until test results are clear.
        – Should ill athlete test negative, all return to phase 3 training. 1 week between each phase up.
        – Should ill athlete test positive, all restart at Phase 1. Moving up each phase should be at least 1 week (if determined as a person of close contact with ill athlete, phase 1 will last until quarantine period is over)

d)Phase-4B、5:

Ill athlete must take necessary testing as prescribed by doctors
– Should they test negative with no symptoms, restart from phase 2, and return to regular phase after 2 weeks.
        - Should they test positive, restart from phase 1 after treatment/ healing, and 1 week in between every phase up.
      All other athletes within the training group of ill athlete, they will return to Phase 1 until test results are clear.
        - Should ill athlete test negative, restart from Phase 4A, with 1 week between each phase up.
        - Should ill athlete test positive, all restart at Phase 1. Moving up each phase should be at least 1 week (if determined as a person of close contact with ill athlete, phase 1 will last until quarantine period is over)

<Reference>
・Return to the Mat Guidelines; USA Wrestling. 
https://content.themat.com/covid-19/USAW-Return-to-the-Mat-Guidelines.pdf
・新型コロナウィルス感染症(COVID-19)対策としてのスポーツ活動再開ガイドライン(HPSC版)
https://www.jpnsport.go.jp/hpsc/Portals/0/katudousaikaiguideline.pdf
・「新型コロナウイルス対策 身のまわりを清潔にしましょう。」(厚生労働省啓発資料)
 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000614437.pdf

   
24th May 2020   
Japan Wrestling Federation
Committee of Sports Medicine and Sciences
Committee of Athletes Strengthening      

2012年ロンドン王者のハミド・スーリヤン(イラン)がUWW理事選挙に立候補へ

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UWW理事選への出馬が明らかになったイランのオリンピック王者ハミド・スーリヤン=2012年ロンドン・オリンピック(撮影・矢吹建夫)

 イラン・レスリング協会のホームページは、今年9月に予定されている世界レスリング連盟(UWW)の理事選挙に、男子グレコローマン55kg級でオリンピックを含めて5度世界一に輝いているハミド・スーリヤン(34歳)が立候補することを報じた。イランからは2016年にラスール・ハデムが当選したが、2018年に辞任し、現在理事はいない。

 今年の選挙には、2018年の総会で46年間続いていた議席を失った日本からも出馬予定。アジアの票が分かれることなく、団結しての選挙戦による「ウィン・ウィン」が期待される。

 スーリヤンは、2012年ロンドン・オリンピックのほか、2005~07・10年の世界選手権で優勝。2008年北京・2016年リオデジャネイロ両オリンピックにも出場したイランを代表するグレコローマン選手。現在はイラン協会の副会長を務めている。

 今年のUWW総会は、9月初めの世界ジュニア選手権(セルビア)の大会前に開催される予定だったが、新型コロナウィルス拡大のため大会が延期される可能性が濃厚。それに合わせて総会も延期される見込み。

 総会では、ネナド・ラロビッチ会長(セルビア)をはじめ、2014年に当選し今年で任期切れとなるミハイル・マミアシビリ(ロシア)、アクロルジャン・ルジエフ(ウズベキスタン)、ペドロ・ガマ(ブラジル)らのほか、女性枠としてマリア・ペリコネ(イタリア)らの立候補が予想される。

 現在、アジアからはアクロルジャン・ルジエフ(ウズベキスタン=前述)、ザメル・サヤフ・アル・シャフラニ(カタール)、ダウレット・ツルリハノフ(カザフスタン)、張霞(中国)が理事に名を連ねている。前回の総会では、日本とともに韓国も議席を失っている。

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