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【インターネット生中継】ユース・オリンピック/レスリング第2日(女子)

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 第2回ユース・オリンピックのレスリング競技は8月25日に開幕。きょう26日(火)は女子が行われ、52kg級に向田真優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)が出場します。

 試合は現地時間の午前10時(日本時間午前11時)から行われ、午後5~8時(日本時間午後6~9時)に、7・8位決定戦~決勝が行われます。


《インターネット生中継サイト》 (左側の「LIVE」をクリックし、さらに「Wrestling」をクリックください)

《タイム・スケジュール1》 《タイム・スケジュール2》  

※向田真優の試合開始予定時間は下記の通り(現地時間=日本時間は1時間足してください)。予選B組のため、予選はBマットで行われる。

10:12 予選リーグ1回戦 ISMAIL Habiba(エジプト)
11:16 予選リーグ2回戦 DJULLIBAEVA Shakhodat(ウズベキスタン)
11:54 予選リーグ3回戦 DORN Srey Mao(カンボジア)

17:30 3位決定戦
17:54 決勝


 


【インターネット生中継】全日本学生選手権第1日(男子フリースタイル)

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(8月26日、岐阜・岐阜メモリアルセンター)


男子フリースタイル 57kg 61kg 65kg 70kg 74kg 86kg 97kg 125kg

《試合進行スケジュール》 ※試合開始は午前10時30分


公式動画ページ

(注)マット移動を行う場合があります

■Aマット(57・125kg級)

 =準備中=

■Bマット(61・97kg級)

 =準備中=

■Cマット(65・74kg級)

 =準備中=

■Dマット(65・70・86kg級)

 =準備中=


 

10・13~16長崎国体/組み合わせ

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 10月13日(月)~16日(木)に長崎・島原復興アリーナで行われる国民体育大会の抽選が8月25日、都内で行われ、下記の組み合わせとなった。大会の前半がフリースタイル、後半にグレコローマンが行われる。

《競技日程》


成年フリースタイル 57kg 61kg 65kg 74kg 86kg 97kg 125kg
成年グレコローマン 59kg 66kg 71kg 75kg 85kg 98kg 130kg

少年フリースタイル 50kg 55kg 60kg 66kg 74kg 84kg 96kg 120kg
少年グレコローマン 50kg 55kg 60kg 66kg 74kg 84kg 96kg 120kg

 

 


向田真優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)が優勝…ユース・オリンピック(女子)

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 中国・南京で行われているユース・オリンピックのレスリング競技第2日は8月26日、女子が行われ、52kg級に出場した向田真優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)が4試合を勝ち抜いて優勝した。日本にとっては、4年前の宮原優(46kg級)に続いて今大会でも日の丸を上げた。

 向田は4選手の総当たりリーグ戦で争われる予選リーグを、3試合ともフォール、またはテクニカルフィールで勝って決勝へ進出。。今年の欧州カデット選手権優勝のレイラ・グルバノバ(アゼルバイジャン)と対戦し、9-3で勝って優勝した。

 向田は2012・13年の世界カデット選手権、今年のアジア・カデット選手権に続き、メジャーのタイトルを獲得した。

 各試合結果は下記の通り。


 ◎女子

 【52kg級】向田真優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)  優勝=8選手
決    勝 ○[9-3]Leyla Gurbanova(アゼルバイジャン)
予選2回戦 ○[Tフォール、10-0]Shakhodat Djullibaeva(ウズベキスタン)
予選3回戦 ○[Tフォール、12-0]Srey Mao Dorn(カンボジア)
予選1回戦 ○[フォール、4-0]Habiba Ismail(エジプト)
 


 

1年生王者目指す樋口黎(日体大)らが勝ち上がる…全日本学生選手権第1日(男子フリースタイル)

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 文部科学大臣杯全日本学生選手権は8月26日、岐阜・岐阜メモリアルセンターで開幕。男子フリースタイルの予選2回戦までが行われた(125kg級は1回戦のみ)。

 57kg級は昨年の高校四冠王者の樋口黎(日体大)が1、2回戦を連勝。74kg級でも浅井翼(拓大)、奥井眞生(国士舘大)が勝ち上がり、1年生王者へ向けて好発進。125kg級では2連覇を目指すアレッグ・ボルテチン(山梨学院大)が白星スタート。

 86kg級に出場したアジア大会74kg級代表の嶋田大育(国士舘大)は、初戦で昨年84kg級2位の亀山晃寛( 山梨学院大)を下すなどして3回戦へ進んだ。

 各階級の成績は下記の通り。


57kg 61kg 65kg 70kg 74kg 86kg 97kg 125kg

 

福田富昭会長がIOCバッハ会長(ドイツ)と会談…ユース・オリンピック

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 日本協会の福田富昭会長は現在、国際レスリング連盟(FILA)のテクニカルデレゲート(技術代表)として中国・南京で行われているユース・オリンピックのレスリング競技に参加しているが、レスリング競技初日の8月25日、レスリング会場を訪れた国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(ドイツ)と会談した。

 バッハ会長が訪れたのは26日の午前10時から11時の1時間。福田会長と2人でレスリングを観戦しつつ、英語で会談したという。福田会長によると、まず昨年のレスリングのオリンピック競技除外騒動から復帰決定に対するお礼を伝え、2020年の東京オリンピック決定のお礼も伝えたという。

 続いて、福田会長の解説でグレコローマンの試合を観戦。豪快な技の展開に、福田会長は「『迫力がある』と話していた。レスリングはすごいスポーツだという印象を持ってくれたと思う」との感想。観客がかなり入っていて、レスリングの人気を再認識されたようだが、「予選だからまだ少ない。夕方の決勝はもっと多くの観客が入る」と説明すると、さらに驚いていたという。

 同会長は昨年9月のIOC総会まで副会長を務めており、IOC理事会がレスリングをオリンピック競技からの除外を決めたあと、当初からその決定に対する疑問を口にし、レスリング支持を表明していた。

 現在は「オリンピックアジェンダ2020」と銘打ったオリンピック改革に唱え、オリンピック憲章にとらわれない実施競技や実施種目の選定に取り組んでいる。2020年東京オリンピックでの実施競技争いで敗れた野球・ソフトボールが、東京大会での復帰にいちるの望みをかけているのは、「オリンピックアジェンダ2020」のおかげ。

 2024年大会までの実施が決まっているレスリングが、その後も実施され、中核競技に復帰するには、バッハ会長に支持されることが必要となろう。


 

男子フリースタイルの全日本チームが合宿スタート

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 男子フリースタイルの世界選手権(9月8~14日、ウズベキスタン・タシュケント)とアジア大会(9月27日~10月1日、韓国・仁川)の代表選手を含む全日本チームが8月26日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタートした。9月2日まで合宿を続け、3日に世界選手権代チーム第1陣としてウズベキスタンへ向かう。

 グレコローマンの一部の選手も、9月1日からの合宿を前に同所で汗を流した。

 和田貴広・男子フリースタイル強化委員長(国士舘大教)は「今回の合宿の目的は試合を意識したスパーリング。量も大事だが、いかに試合に近いスパーリングをやるかが大事。一本ずつ全神経を集中してやってほしい」と、実戦に即した練習をリクエスト。

 世界選手権の代表は、中日(31日)以降は体重調整を含めた調整練習になるが、それまでは「けがを注意しつつ、しっかり追い込んでほしい」と言う。アジア大会代表選手には、「(まだ試合まで日にちがあるので)調整ではなく、最後までしっかりと強化に徹してほしい」と伝えた。

 今月初めのポーランド遠征から帰国したあと、選手は各所属での合宿を積んできた。田南部力コーチ(警視庁)はこの日の選手の動きを見て、「しっかり練習してきたことがうかがえる。代表選手同士の練習も積極的にやっていた」と、選手の心身の充実ぶりを評価。2番手選手が世界選手権に行く階級もあるが、「日本のトップだという気持ちで闘ってほしい」と望んだ。

■昨年の世界王者参戦で燃える初出場の高橋侑希(山梨学院大)

 先陣を切って初日に闘う57kg級の高橋侑希(山梨学院大)は「今までの練習を出すだけ。けがをせず、万全の状態で臨みたい」と気合を入れる。出場予定の外国選手のビデオ研究も進めていて、「(昨年の)55kg級世界王者のイラン選手が出場するという情報も入りました。挑戦者として胸を借りるつもりで思い切って闘います」と、日々気持ちが盛り上がっている様子。

 ポーランドでの「ジオルコウスキ国際大会」で銀メダルを獲得。この大会は毎年、“世界選手権の前哨戦”と言われ、かなり高いレベルの大会。その大会で銀メダルを手にして気分よく世界選手権へ臨むと思われたが、「勝てる試合を負けてしまったので、気分よくないです。悔しさいっぱいなんです。悔しさをぶつける世界選手権になります」とのこと。帰国後は、優勝を逃した原因の詰めの甘さの克服に取り組み、やってきたという。

 この日から岐阜市で全日本学生選手権(インカレ)が始まったが、高橋はエントリーせず、世界選手権へかけた。まだ学生のタイトルを手にしていないだけに、ほしいタイトルではあるが、「二兎を追う者は一兎も得ず、ということわざがありますし、初めての世界選手権にかけました」とのこと。

 4年生となる来年の世界選手権も同時期に予定されており、世界選手権代表となれば同じように不参加となるだろう。学生王者になることなく卒業ということも考えられるが、「学生のタイトルより世界ですよ」ときっぱり。来年もインカレに出るつもりはなく、リオデジャネイロへ思いを馳せた。

 今回の合宿には2月に右ひざを負傷して戦線を離脱していた98kg級の山口剛(ブシロード)の姿もあった。昨年の世界選手権96kg級で8位に入賞し、重量級の期待の星だっただけに、本人も周囲も残念な思いだったが、手術を経て全日本チームの練習に戻ってきた。

 「まだ打ち込みだけ。攻防の練習はきついので、あと2ヶ月は打ち込み中心にやっていく予定です」とのことだが、「全日本の雰囲気は、懐かしく、頑張ろうという気持ちになりますね」と気持ちよさそう。「オリンピック予選はまだ先。来年までにはデータがしっかりそろっているでしょう」と、この時期は他選手を十分に研究する時期とも考えているという。

 試合復帰は12月の全日本選手権が目標だが、「まだ完全に戻ってはいないと思います。来年6月(全日本選抜選手権)がピークになればいい」と、焦らず実力を戻していく予定という。


 

【報道】9・2男子グレコローマン全日本合宿公開のお知らせ

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2014年8月26日


9・2男子グレコローマン合宿公開
 

報 道 各 位

(公財)日本レスリング協会
  強 化 委 員 会
  広 報 委 員 会



 平素より、当協会へのご支援、ご協力を賜り、御礼申し上げます。

 世界選手権(9月8~14日、ウズベキスタン・タシュケント)とアジア大会(9月27日~10月1日、韓国・仁川)の代表を含めた男子グレコローマン・チームが、9月1日(月)から東京・味の素トレーニングセンターで合宿します。
 
 下記の日程で、記者発表(選手紹介)、公開練習を行います。取材希望の社は、申請書に必要事項を記入のうえ、メール: wrestling@japan-sports.or.jp、FAX:03-3481-2356 へ、9月1日(月)正午までに送信ください。


《練習公開》
 ■日時:9月2日(火) 午後4時~ (受付:午後3時20分予定)
 ■場所: 東京・味の素トレーニングセンターB1 レスリング場
 ■参加者:日本代表チーム選手、役員
 (代表選手は、http://www.japan-wrestling.jp/2014/06/24/52076/ を参照ください)


《問い合わせ》日本レスリング協会事務局(電話:03-3481-2354)
                         担当:武田明子


以 上
 


 


山崎弥十朗(埼玉・埼玉栄)が優勝…ユース・オリンピック(男子フリースタイル)

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 中国・南京で行われているユース・オリンピックのレスリング競技最終日は8月27日、男子フリースタイルが行われ、76kg級の山崎弥十朗(埼玉・埼玉栄)が4試合を勝ち抜いて優勝した。今大会では女子の向田真優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)に続く優勝で、日本男子としては4年前の高橋侑希(54kg級)に続いての優勝となった。

 山崎は4選手で争われる総当たりの予選リーグで、レスリングの強豪国のアルメニアの選手を含めて3連勝。決勝は今年の世界カデット選手権に出場したアルシュディープ・シモニア(グルジア)を10-0のテクニカルフォールで下した。4試合を通じて無失点だった。

 山崎は、今年5月のアジア選手権(タイ)で優勝、7月の世界カデット選手権(スロバキア)で銅メダルを獲得しており、国際大会を3大会連続でメダル獲得。

 各試合結果は下記の通り。


 ◎男子フリースタイル

 【76kg級】山崎弥十朗(埼玉・埼玉栄)   優勝=8選手出場
決    勝 ○[Tフォール、10-0]SIMONIA Meki(グルジア)
予選3回戦 ○[Tフォール、10-0]VOU Iafeta(アメリカンサモア)
予選2回戦 ○[Tフォール、10-0]GURM Arshdeep(カナダ)
予選1回戦 ○[5-0]HOVSEPYAN Sargis(アルメニア)


 

アジア大会代表の嶋田大育(国士舘大)が86kg級を制し、奥井眞生(国士舘大)が1年生王者へ…全日本学生選手権第2日(男子フリースタイル)

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 全日本学生選手権第2日は8月27日、岐阜・岐阜メモリアルセンターで男子フリースタイルの決勝までが行われ、86kg級は今年6月の全日本選抜選手権74kg級2位で9月のアジア大会(韓国・仁川)代表の嶋田大育(国士舘大)が、決勝で村山貴裕(大東大)をテクニカルフォールで下して優勝。2年前の74kg級に続いて2度目の優勝を決めた。

 74kg級の決勝戦は1年生同士の対決になり、5月の東日本学生リーグ戦で無敗の活躍を見せた奥井眞生(国士舘大)がJOC杯ジュニア74kg級優勝の浅井翼(拓大)を9-3で破り、1年生王者に輝いた。

 男子の1年生でこの大会を制したのは、昨年の園田新(拓大=グレコローマン120kg級)、オレッグ・ボルチン(山梨学院大=フリースタイル120kg級)に続き、大会史上21人目。この付近の階級に限れば1999年76kg級の小幡邦彦(山梨学院大)以来となる。

 125kg級のアレッグ・ボルチン(山梨学院大)は昨年の120kg級制続いて2連覇を達成し、97kg級も山本康稀(日大)が2年連続優勝。

 57kg級はJOC杯55kg級優勝の中村倫也(専大)が決勝で昨年のアジア・ジュニア選手権55kg級優勝の山崎達哉(日体大)を下して初優勝。1年生王者が期待されていた昨年の高校四冠王者の樋口黎(日体大)は準決勝で山崎に敗れ3位。70kg級は多胡島伸佳(早大)が決勝で、アジア・ジュニア選手権74kg級2位で1年生王者を目指した木下貴輪(山梨学院大)を破って優勝を決めた。

 61kg級決勝は日体大の同門対決となり、フリースタイル主将の中野晶太が中田陽を6-1で下して優勝。中野は学生初タイトル。65kg級も、昨年の国体王者の池田智(日大)が同門対決を制した。

 各階級の成績は下記の通り。(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)


《男子フリースタイル・トーナメント表》

57kg 61kg 65kg 70kg 74kg 86kg 97kg 125kg

 ◎男子フリースタイル

 【57kg級】=98選手出場

 ▼決勝
中村倫也(専大)○[14-6]●山崎達哉(日体大)

 ▼準決勝
中村倫也(専大)○[Tフォール、4:27=16-6]●伊藤優(群馬大)
山崎達哉(日体大)○[5-0]●樋口黎(日体大)

----------------------------------

 【61kg級】=87選手出場

 ▼決勝
中野晶太(日体大)○[6-1]●中田陽(日体大)

 ▼準決勝
中田陽(日体大)○[3-2]●上野慎太郎(日体大)
中野晶太(日体大)○[12-4]●有元伸悟(近大)

----------------------------------

 【65kg級】=86選手出場

 ▼決勝
池田智(日大)○[3-2]●新川武弥(日大)

 ▼準決勝
新川武弥(日大)○[Tフォール、1:58=10-0]●比江島研吾(日体大)
池田智(日大)○[4-2]●金城希龍(国士舘大)

----------------------------------

 【70kg級】=55選手出場

 ▼決勝
多胡島伸佳(早大)○[Tフォール、5:01=10-0]●木下貴輪(山梨学院大)

 ▼準決勝
木下貴輪(山梨学院大)○[10-4]●湯田敬太(拓大)
多胡島伸佳(早大)○[10-1]●古澤宏野(立命館大)


----------------------------------

 【74kg級】=52選手出場

 ▼決勝
奥井眞生(国士舘大)○[9-3]●浅井翼(拓大)

 ▼準決勝
浅井翼(拓大)○[9-3]●宮近由(神大)
奥井眞生(国士舘大)○[フォール、0:33=4-0]●本村匠(山梨学院大)

----------------------------------

 【86kg級】=61選手出場

 ▼決勝
嶋田大育(国士舘大)○[Tフォール、4:48=12-2]●村山貴裕(大東大)

 ▼準決勝
村山貴裕(大東大)○[6-5]●白井勝太(日大)
嶋田大育(国士舘大)○[8L-8]●松坂誠應(日体大)

----------------------------------

 【97kg級】=46選手出場

 ▼決勝
山本康稀(日大)○[Tフォール、4:01=10-0]●安田翔(国士舘大)

 ▼準決勝
安田翔(国士舘大)○[Tフォール、3:43=12-1]●橋本翔太(日大)
山本康稀(日大)○[Tフォール、1:08=10-0]●笹川久志(日体大)

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 【125kg級】=31選手出場

 ▼決勝
アレッグ・ボルチン(山梨学院大)○[Tフォール、0:53=10-0]●藤田悠矢(中京学院大)

 ▼準決勝
アレッグ・ボルチン(山梨学院大)○[Tフォール、2:06=10-0]●村上佳児(徳山大)
藤田悠矢(中京学院大)○[3-1]●貝塚賢史(山梨学院大)


 

勝目力也(防大教)が3試合に勝って優勝…世界ベテランズ選手第1日

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 世界ベテランズ選手権は8月26日、セルビア・ベオグラードで33ヶ国が参加して開幕。B(41~45歳)63kg級に出場した勝目力也さん(防大教)が3試合をフォール、またはテクニカルフォールで勝ち、優勝した。

 勝目さんは2009年にA63kg級で5位、2010年に同63kg級で3位に入賞しており、3大会目にして優勝を勝ち取った。日本選手がこの大会で優勝したのは、2010年の湯川栄光さんC97kg級の湯川栄光さん以来で、のべ18人目。

 このあと、第2日の27日には、C85kg級に白井正良さん(福井クラブ)、D58kg級に橋浦晋さん(マラソン松島)、同85kg級に福辺雅彦さん(奈良・生駒高教)、最終日の28日には、A58kg級に岡田英雅さん(ワセダクラブ)が出場する。

※年齢区分は、A=35~40歳、B=41~45歳、C=46~50歳、D=50~55歳

第2日以降に出場する選手とともに

33ヶ国が集まった大会の開会式


 ◎B(41~45歳)

 【63kg級】勝目力也(防大教)    優勝=6選手出場
決  勝 ○[フォール、5-0]Mikhali Tsybanyov(カザフスタン)
準決勝 ○[Tフォール、10-0]Chad Dallas Shilson(米国)
1回戦  ○[フォール、14-0]Kumar Suresh(インド)


 

ロシアの男子フリースタイル70・74kg級を修正…世界選手権エントリー

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 国際レスリング連盟(FILA)は、先に発表した世界選手権のエントリーのうち、ロシアに間違いがあり、70kg級と74kg級を修正した。

 74kg級に掲載していた選手は70kg級のエントリー選手。74kg級には、2009・10年世界王者で2012年ロンドン・オリンピック74kg級3位のデニス・チャーグシュと今年の欧州王者のアニウアール・デデュエフがエントリーされている。


 ◎ロシア

 《男子フリースタイル》
▼70kg級 TSABOLOV Khetik(ロシア)=2014年ワールドカップ代表
     《控えエントリー》KASUMOV Israil(ロシア)=2014年ゴールデンGP決勝大会優勝
▼74kg級 TSARGUSH Denis(ロシア)=2012年ロンドン・オリンピック74kg級3位
     《控えエントリー》GEDUEV Aniuar(ロシア)=2014年欧州選手権優勝
 


 

台風の目となるかコロンビア女子、中国は2番手を中心とした派遣…世界選手権・追加エントリ-

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 国際レスリング連盟(FILA)は、9月8~14日にウズベキスタン・タシュケントで行われる世界選手権のエントリーに、中国、コロンビア、ウクライナ(男子グレコローマン)を追加した。

 中国は来月末のアジア大会(韓国・仁川)を見据えてか、2番手と思える選手が並ぶ。昨年の世界選手権で優勝した2選手(当時48、72kg級)の名前もなく、58、69kg級のみ、3月のワールドカップ(東京)の出場選手がエントリーされている。

 コロンビアは女子のみのエントリーで、予想された布陣。63kg級には昨年の世界選手権同級5位のジャクリン・レンテリアが出場。世界選手権のあと、6度の国際大会で5度優勝している勢いは要注意の選手。コロンビア女子は7月のパンアメリカン選手権で5階級を制するなど急速に力をつけている。

 ウクライナの男子グレコローマンは、85kg級に欧州選手権優勝のチャン・ベレニウクが出場する。

 3ヶ国のエントリーは下記の通り。


 ◎中国

 《男子フリースタイル》
▼57kg級 QI Mude(中国)=2012年世界学生選手権3位
▼65kg級 LING Haiwei(中国)=2012年アジア選手権70kg級5位
▼70kg級 GUI Yunfei(中国)
▼74kg級 LIN Zushen(中国)
▼86kg級 BI Shengfeng(中国)
▼97kg級 ZHANG Xueyi(中国)=2013年世界選手権96kg級代表
▼125kg級 DENG Zhiwei(中国)=2013年世界選手権120kg級5位

 《女子》
▼48kg級 LEI Chun(中国)=2014年デーブ・シュルツ国際大会5位
▼53kg級 PANG Qianyu(中国)
▼55kg級 DONG Jiahui(中国)
▼58kg級 ZHOU Zhangting(中国)=2014年デーブ・シュルツ国際大会63kg級優勝
▼60kg級 LUO Xiaojuan(中国)
▼63kg級 WANG Xiaoqian(中国)
▼69kg級 ZHOU Feng(中国)=2014年アジア選手権75kg級2位
▼75kg級 ZHOU Qian(中国)

 《男子グレコローマン》
▼59kg級 WANG Lumin(中国)=2013年アジア選手権60kg級3位
▼66kg級 SU Ersa(中国)
▼71kg級 ZHANG Ridong(中国)
▼75kg級 LI Xifeng(中国)
▼80kg級 AISHAN Aisha(中国)=2014年アジア・ジュニア選手権84kg級3位
▼85kg級 KONG Liang(中国)=2014年アジア選手権代表
▼98kg級 ALIMUJIANG Abudurexiti(中国)=2014年世界ジュニア選手権96kg級5位
▼130kg級 MENG Qiang(中国)=2011年アジア選手権120kg級2位

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 ◎コロンビア

 《女子》
▼48kg級 CASTILLO HIDALGO Carolina(コロンビア)=2012年ロンドン・オリンピック48kg級出場
▼58kg級 ROA VELANDIA Sandra Viviana(コロンビア)=2014年パンアメリカン選手権3位
▼63kg級 RENTERIA CASTILLO Jackeline(コロンビア)=2013年世界選手権5位
▼69kg級 IZQUIERDO MENDEZ Leidy Marcela(コロンビア)=2013年世界選手権67kg級8位
▼75kg級 OLAYA GUTIERREZ Andrea Carolina(コロンビア)=2014年パンアメリカン選手権2位

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 ◎ウクライナ

 《男子グレコローマン》
▼59kg級 MIAGKYI Ievgen(ウクライナ)=2014年ドイツGP3位
   《控えエントリー》RAGYMOV Vyugar(ウクライナ)=2013年世界選手権出場
▼66kg級 DEMYANKOV Denys(ウクライナ)=2014年ドイツGP3位
   《控えエントリー》ISRAFILOV Ruslan(ウクライナ)
   《控えエントリー》MAMUTOV Fevzi(ウクライナ)=2014年イバン・ポッドブニー国際大会5位
▼71kg級 VARDANYAN Armen(ウクライナ)=2014年欧州選手権5位
   《控えエントリー》SAVCHENKO Mykola(ウクライナ)
▼75kg級 PYSHKOV Dmytro(ウクライナ)=2013年ユニバーシアード74kg級3位
   《控えエントリー》PYSHKOV Ievgen(ウクライナ)=2013年世界軍隊選手権74kg級3位
   《控えエントリー》DARAGAN Mykola(ウクライナ)
▼80kg級 SHYSHMAN Oleksandr(ウクライナ)=2014年欧州選手権3位
   《控えエントリー》CHEKALENKO Oleksii(ウクライナ)
   《控えエントリー》BIELYKH Andrii(ウクライナ)
▼85kg級 BELENIUK Zhan(ウクライナ)=2014年欧州選手権優勝
   《控えエントリー》CHEREVATYI Stanislav(ウクライナ)
   《控えエントリー》RACHYBA Vasyl(ウクライナ)=2012年ロンドン・オリンピック84kg級8位
▼98kg級 TIMCHENKO Dimitriy(ウクライナ)=2013年世界選手権96kg級代表
   《控えエントリー》VASYLIEV Volodymyr(ウクライナ)
▼130kg級 CHERNETSKYY Oleksandr(ウクライナ)=2014年欧州選手権5位


 

【全日本学生選手権・写真集】男子フリースタイル決勝・表彰式

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(8月27日、岐阜・岐阜市メモリアルセンター / 撮影=矢吹建夫)


《男子フリースタイル》

【57kg級決勝】中村倫也(赤=専大)○[14-6]●山崎達哉(日体大)
【表彰式】(左から)2位=山崎達哉(日体大)、優勝=中村倫也(専大)、3位=伊藤優(群馬大)、樋口黎(日体大)

【61kg級決勝】中野晶太(青=日体大)○[6-1]●中田陽(日体大)
【表彰式】(左から)2位=中田陽(日体大)、優勝=中野晶太(日体大)、3位=上野慎太郎(日体大)、有元伸悟(近大)

【65kg級決勝】池田智(青=日大)○[3-2]●新川武弥(日大)
【表彰式】(左から)2位=新川武弥(日大)、優勝=池田智(日大)、3位=比江島研吾(日体大)、金城希龍(国士舘大)

【70kg級決勝】多胡島伸佳(青=早大)○[Tフォール、5:01=10-0]●木下貴輪(山梨学院大)
【表彰式】(左から)2位=木下貴輪(山梨学院大)、優勝=多胡島伸佳(早大)、3位=湯田敬太(拓大)、古澤宏野(立命館大)

【74kg級決勝】奥井眞生(青=国士舘大)○[9-3]●浅井翼(拓大)
【表彰式】(左から)2位=浅井翼(拓大)、優勝=奥井眞生(国士舘大)、3位=宮近由(神大)、本村匠(山梨学院大)

【86kg級決勝】嶋田大育(青=国士舘大)○[Tフォール、4:48=12-2]●村山貴裕(大東大)
【表彰式】(左から)2位=村山貴裕(大東大)、優勝=嶋田大育(国士舘大)、3位=白井勝太(日大)、松坂誠應(日体大)

【97kg級決勝】山本康稀(青=日大)○[Tフォール、4:01=10-0]●安田翔(国士舘大)
【表彰式】(左から)2位=安田翔(国士舘大)、優勝=山本康稀(日大)、3位=橋本翔太(日大)、笹川久志(日体大)

【125kg級決勝】アレッグ・ボルチン(赤=山梨学院大)○[Tフォール、0:53=10-0]●藤田悠矢(中京学院大)
【表彰式】(左から)2位=藤田悠矢(中京学院大)、優勝=アレッグ・ボルチン(赤=山梨学院大)、
3位=村上佳児(徳山大)、貝塚賢史(山梨学院大)

【全日本学生選手権・特集】2年ぶり2度目の優勝! アジア大会へ弾みをつけた嶋田大育(国士舘大=男子フリースタイル86kg級)

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(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

 強い嶋田が戻ってきた! 全日本学生選手権(インカレ)の男子フリースタイル86kg級は、2年前の74kg級学生二冠王者(全日本学生選手権、全日本大学選手権)で、今年のアジア大会74kg級代表の嶋田大育(国士舘大)が、初戦で昨年84kg級2位の亀山晃寛( 山梨学院大)を破り、決勝で村山貴裕(大東大)をテクニカルフォールで下して優勝。2年ぶり2度目の優勝と最後のインカレでの有終の美を飾った。

 今季は9月に世界選手権とアジア大会があり、学生で代表に選ばれた選手の多くが、インカレを欠場した。嶋田も大会直前まで教員採用試験などがあり、一時は欠場の二文字がよぎったそうだ。しかし、9月8日からの世界選手権に比べると、27日からのアジア大会までは時間がある。「昨年はけがで欠場していましたし、(アジア大会に向けて)自分の中で課題もありましたので、アジア大会のプレ大会だと思って参加しました」と、インカレへのこだわりを見せた。

 教員採用試験のため減量ができない状況だったため、階級は74kg級ではなく86kg級で挑んだ。だが、12kgの違いは、さすがの嶋田もてこずったようだ。「初戦からタックルに行ったけれど、思った以上に相手が吹っ飛ばなかった。逆につぶされたりした」と振り返る。相手もスタミナがある第1ピリオドは嶋田の攻撃が通用しない場面が多かった。

 初戦の亀山戦以上に嶋田が苦戦したのは、準決勝の松坂誠應(日体大)戦だ。第1ピリオドはすべて返し技などを受けて失点し、第2ピリオドの序盤で0-8と追い込まれた。「さすがにやばいな」と思ったそうで、窮地に立たされたが、「根気強く1つずつ取っていけばいいと思った」と攻撃の手をゆるめず前に出て、第2ピリオドの中盤からはタックルをていねいに積み重ねて8-8のラストポイントによって逆転勝ち。決勝への弾みをつけた。

 今大会、チームをまとめる和田貴広監督は全日本合宿のため不在。チームの柱は主将の嶋田がまとめた。前日に和田監督から「ひとつになって闘ってこい」と言われ、大会初日の試合前には国士舘大のメンバー全員で円陣を組んだ。団体戦ではよく見かける光景だが、個人戦ではあまり見かけない。嶋田は「国士舘はチーム力で勝つチームなので」と、団体戦の気持ちで闘った。

 このあと全日本合宿に直行する予定で、休む間もない。だが、嶋田はやる気に満ちていた。「今回、優勝したけど、内容はよくなかった。脚を取られる場面など2年前と同じ反省点が残りました。全日本合宿でこれを克服し、アジア大会で優勝したい」。インカレをステップにアジア大会でも表彰台の頂点を狙う。


 


《速報》奥井眞生(国士舘大)が1年生両スタイル王者へ…全日本学生選手権最終日

【記録】全日本学生選手権・1年生王者

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 全日本学生選手権でのべ3人の1年生王者が誕生した。両スタイル制覇の奥井眞生(国士舘大)は、1982年の小林孝至(日大)以来の両スタイル優勝。グレコローマンでは過去5人が1年生で王者に輝いており、今年の奥井、奈良勇太(日体大)が6、7人目のグレコローマン1年生王者となる。

 今大会終了時の1年生王者は下記の通り。


 No. 選 手 名 大  学 階級
23 奈良勇太 日体大 2014年 グレコローマン98kg級
22 奥井眞生 国士舘大 2014年 グレコローマン80kg級
21 フリースタイル74kg級
20 アレッグ・ボルチン 山梨学院大 2013年 フリースタイル120kg級
19 園田  新 拓  大 2013年 グレコローマン120kg級
18 荒木田進謙 専  大 2006年 フリースタイル120kg級
17 斎川哲克 日体大 2004年 グレコローマン84kg級
16 磯川孝生 拓  大 2003年 フリースタイル84kg級
15 小幡邦彦 山梨学院大 1999年 フリースタイル76kg級
14 藤田尚志 山梨学院大 1998年 フリースタイル76kg級
13 村田知也 日体大 1996年 グレコローマン48kg級
12 藤田和之 日  大 1989年 フリースタイル90kg級
11 山下 忍 日体大 1987年 フリースタイル48kg級
10 沖山 功 日体大 1985年 フリースタイル48kg級
9 赤石光生 日  大 1983年 フリースタイル62kg級
8 本田多聞 日  大 1982年 フリースタイル100kg級
7 小林孝至 日  大 1982年 フリースタイル48kg級
6 グレコローマン48kg級
5 五位塚悟 大東大 1979年 フリースタイル62kg級
4 石川利明 日  大 1977年 フリースタイル48kg級
3 大湊康訓 中  大 1975年 フリースタイル90kg以上級
2 宇野勝彦 日体大 1971年 グレコローマン52kg級
1 宮原  章 明  大 1971年 フリースタイル62kg級 

 

【全日本学生選手権・特集】32年ぶりの記録樹立! 1年生両スタイル王者・奥井眞生(国士舘大)を支えたものは?

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(文=樋口郁夫/増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

 まれに見る大逆転劇で32年ぶりの快挙が達成された。男子グレコローマン80kg級決勝。2日前の男子フリースタイル74kg級で1年生王者を達成した奥井眞生(国士舘大)が、第2ピリオドのラスト30秒頃まで0-6という劣勢をはね返して優勝。歴史に名を刻むにふさわしいドラマチックな勝ち方で1982年の小林孝至以来の1年生両スタイル王者に輝き、勝利の雄たけびをあげた。

 奥井は「グレコローマンは勝てるとは思っていなかったんです。気楽な気持ちで出ました」と言う。しかし、勝負の世界にかける人間にとっては、「気楽な気持ち=負けてもいい」ではない。勝っていくうちに「勝ちたい、という気持ちが出てきましたね」と振り返る。

 4月のJOC杯ジュニアのフリースタイル74kg級では、同じルーキーで階級を上げてきた木下貴輪(山梨学院大)に敗れた。優勝は同じ1年生の浅井翼(拓大)。「悔しかった。立ち直れないと思うくらいのショックだった」という大学生活のスタート。

 今大会のフリースタイル決勝では浅井を9-3で破って優勝し、大学生活の立ち上がりのつまずきを帳消しへ。その勢いをグレコローマンにも持ち越し、最高の形で大会を終えた。しかし、「浅井選手も頑張ってくるでしょうし、こちらも頑張らなければなりません」と気を引き締めることも忘れなかった。

■ライバルを意識せず、一戦一戦にかけた

 奥井は和歌山県・和歌山工高時代の昨年、全国高校選抜選手権決勝で浅井に勝って優勝した。春夏連覇を試みたが、インターハイでは準決勝で白井勝太(現日大)に敗れ3位。「あの時は浅井選手に勝つことばかり考えていたら、その前の白井選手に負けてしまった。同じく、JOC杯では上ばかり見ていたことで、木下選手に負けてしまった」と反省の弁。

 この大会のフリースタイルは、学生の第一人者でもある先輩の嶋田大育(国士舘大)が86kg級へ出場。奥井のチャンスも広がったが、奥井自身は「チャンスだと思わずに、一戦一戦おうと思った」と、反省をもとに目の前の試合に集中したことが功を奏した。

 同じマットで先に浅井が試合を行う組み合わせ。しかし、「見ないようにしていました。どうやって決勝に勝ち上がってきたのかも分かりませんでした」と話した。そして浅井との決勝。「去年のインターハイで対戦できず、ずっともやもやが残っていた。闘える喜びがありました」と、宿敵との対決を楽しむかのようにマットへ上がった。

 序盤はお互いに攻めあぐねたが、第2ピリオドになると奥井が相手に圧力をかけて場外ポイントを奪取。さらにバックポイントやローリングとパワーで圧倒した。「和田コーチに言われていたレスリングができて満足している」と笑顔で振り返った。

■必殺のローリング2連発で逆転

 グレコローマンでは、準決勝で世界学生選手権80kg級代表の前田裕也(拓大)に首投げでフォール勝ち。国体少年グレコローマン3連覇の実力を見せた。

 決勝の相手は塩川貫太(日体大)で、昨年の国体少年決勝などで闘った相手。進学を機に階級アップを決めたようで、6月の東日本学生春季新人選手権は85kg級に出場して3位。74kg級の奥井とは明らかにパワーの差が出ていた。奥井は第1ピリオドの序盤、首投げ(4点)とリフトに行くと見せかけての落としで2点を失い、0-6とされてしまった。

 身長差もあり、奥井の必死の攻撃が通じずにラスト30秒まで0-6。ここで相手の技術回避コーションで奥井に1点が入った。奥井の得意技がローリングということを知っている人は、このあと、パーテール・ポジションから奥井がローリングで逆転を狙うと思った。しかし、スタンドで試合が再開。周囲からは「え!」という声が上がった。

 奥井がこの場面を説明する。「グラウンドを選択したんです。でも、『違う』とか言われて選べず、スタンドで試合が再開されることになってしまったんです」。残り時間は少ない。疑問を引きずるより攻撃。「相手の両脇があいていたので」と胴タックルに成功し3-6。すぐにローリングを決めて5-6。

 逆転をかけた2度目のローリングは、すぐには決まらなかったが、一呼吸おいて全身全霊をかけて再度の仕掛け。塩川の体が回転して7-6と逆転。国士舘大陣営からは大歓声があがった。

■奥井を支えた先輩の貴重な一言

 コーションの場面を説明すると、消極性のコーションの場合は、スタンドかグラウンドを選択できるが、技術回避のコーションの場合は、スタンドの技術回避はスタンドで、グラウンドの技術回避はグラウンドで再開することになっている。奥井や周囲の多くは相手の消極性によるコーションと思ったが、実際は塩川が奥井の差しをがっちりとロックしていたことに対する技術回避のコーション(防御のみを目的として体の一部をがっちり固めるのは技術回避の反則行為となる)。このため、奥井に選択権はなかった。

 結果として胴タックルが決まり、ローリングの体勢へ持ち込むことができた。胴タックルの技術もさることながら、疑問の残った判定を引きずらず逆転にかけた集中力と、ラスト30秒で0-6だったにもかかわらず勝利をあきらめない執念…。奥井の精神力の賜物の快挙である。しかし、先輩からの励ましも奥井を力強く支えた。

 励ましてくれたのは、反対ブロックの準決勝で負けた菊本涼馬。決勝進出を逃して奥井との同門対決がなくなったあと、傷心の気持ちを押さえて奥井に「がんばれよ!」と言ってくれたという。「先輩にそんなことを言っていただいたのに、負けてしまっては申し訳ないという気持ちが、試合中、何度か脳裏をよぎりました」。躍進・国士舘大の全員の気持ちが詰まった1年生両スタイル王者誕生と言えるだろ。

 だが、躍進を支える嶋田主将ともいずれ闘わなければならない。それは勝負の世界の宿命。その上も目指さなければならない。奥井のサクセスストーリーは始まったばかりだ。


 

金メダル2個のユース・オリンピック選手団が帰国

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(文・撮影=保高幸子)

 中国・南京で行われた第2回ユース・オリンピックの日本選手団が8月29日、上海経由成田空港着の日本航空で帰国。2選手が出場して2つの金メダルを獲得したレスリング・チームの向田真優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)、山崎弥十朗(埼玉・埼玉栄高)と吉村祥子監督(エステティックTBC/JOCエリートアカデミー・コーチ)の3人も、多くのマスコミが迎える中、帰国した。

 レスリング・チームは4年前の第1回大会(シンガポール)でも金メダル2個を獲得。前回に続いて引率した吉村監督は「今回も絶対に金を獲らせてあげたかった。2人とも実力を出し切って金メダルを獲得でき、うれしいしホッとしています」と安堵の表情を浮かべた。

 吉村監督と向田は所属での練習の延長だが、山崎とは初の“タッグチーム”。対戦する可能性のある7選手のビデオを一緒に見て研究し、試合に臨んだ。解散式では「2人とも世界カデット選手権出場の経験があけど、今回は(ユース)オリンピック。違った経験だった。オリンピックへの夢もふくらんだと思う」と総括。

 レスリングは大会の終盤にあり、「競技が終わってリラックスしていく他競技の選手に囲まれながらも、緊張感を切らさず試合に臨め、自分の力を出し切れた。2020東京オリンピックへ全力で頑張ってほしい」と激励した。


 ■女子52kg級優勝・向田真優「3回戦まで自分の動きができ、決勝前のアップでも足が動いていたのに、決勝のマットに上がった時から勝ちたい気持ちと焦りが出てしまった。卓球を見に行った時、世界選手権とは違う会場の雰囲気を感じました。日本からの応援も多く、少し緊張してしまった。反省点がはっきりした。メンタル面を強くしたい。12月の天皇杯(全日本選手権)は、決勝で吉田(沙保里)選手と闘えるよう基本に戻って練習をこなします」

 ■男子フリースタイル76kg級優勝・山崎弥十朗「レスリングをやるきっかけを作ってくれ、続けさせてくれ、伸び伸びとやらせてくれる両親に感謝しています。世界カデット選手権の時の方が強い選手が多かったですし、あまり緊張しませんでした。いつも通りやれば大丈夫だという気持ちで闘いました。今後は高校のタイトルをしっかり取り、大学で経験を積み、2020年の東京オリンピックで丸くてキラリと光るものを取れたらいいなと思います」


 

2014年全日本学生選手権 成績

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(8月26~27日=男子フリースタイル、28~29日=男子グレコローマン、
29日=女子、岐阜・岐阜メモリアルセンター)


《一覧表・トーナメント表》

男子フリースタイル 一覧表 57kg 61kg 65kg 70kg 74kg 86kg 97kg 125kg
男子グレコローマン 一覧表 59kg 66kg 71kg 75kg 80kg 85kg 98kg 130kg
 女   子  一覧表 48kg 53kg 55kg 58kg 60kg 63kg 69kg 75kg

※女子75kg級は阿部梨乃(日大)1選手のみのエントリーにつき、省略


【文部科学大臣杯】嶋田大育(国士舘大=男子フリースタイル74kg級)

【優秀選手賞】▼男子フリースタイル 山本康稀(日大=97kg級)、▼男子グレコローマン 前川勝利(早大=130kg級)、▼女子 入江ゆき(九州共立大)


 ◎男子フリースタイル

 【57kg級】=98選手出場

 ▼決勝
中村倫也(専大)○[14-6]●山崎達哉(日体大)

 ▼準決勝
中村倫也(専大)○[Tフォール、4:27=16-6]●伊藤優(群馬大)
山崎達哉(日体大)○[5-0]●樋口黎(日体大)

----------------------------------

 【61kg級】=87選手出場

 ▼決勝
中野晶太(日体大)○[6-1]●中田陽(日体大)

 ▼準決勝
中田陽(日体大)○[3-2]●上野慎太郎(日体大)
中野晶太(日体大)○[12-4]●有元伸悟(近大)

----------------------------------

 【65kg級】=86選手出場

 ▼決勝
池田智(日大)○[3-2]●新川武弥(日大)

 ▼準決勝
新川武弥(日大)○[Tフォール、1:58=10-0]●比江島研吾(日体大)
池田智(日大)○[4-2]●金城希龍(国士舘大)

----------------------------------

 【70kg級】=55選手出場

 ▼決勝
多胡島伸佳(早大)○[Tフォール、5:01=10-0]●木下貴輪(山梨学院大)

 ▼準決勝
木下貴輪(山梨学院大)○[10-4]●湯田敬太(拓大)
多胡島伸佳(早大)○[10-1]●古澤宏野(立命館大)

----------------------------------

 【74kg級】=52選手出場

 ▼決勝
奥井眞生(国士舘大)○[9-3]●浅井翼(拓大)

 ▼準決勝
浅井翼(拓大)○[9-3]●宮近由(神大)
奥井眞生(国士舘大)○[フォール、0:33=4-0]●本村匠(山梨学院大)

----------------------------------

 【86kg級】=61選手出場

 ▼決勝
嶋田大育(国士舘大)○[Tフォール、4:48=12-2]●村山貴裕(大東大)

 ▼準決勝
村山貴裕(大東大)○[6-5]●白井勝太(日大)
嶋田大育(国士舘大)○[8L-8]●松坂誠應(日体大)

----------------------------------

 【97kg級】=46選手出場

 ▼決勝
山本康稀(日大)○[Tフォール、4:01=10-0]●安田翔(国士舘大)

 ▼準決勝
安田翔(国士舘大)○[Tフォール、3:43=12-1]●橋本翔太(日大)
山本康稀(日大)○[Tフォール、1:08=10-0]●笹川久志(日体大)

----------------------------------

 【125kg級】=31選手出場

 ▼決勝
アレッグ・ボルチン(山梨学院大)○[Tフォール、0:53=10-0]●藤田悠矢(中京学院大)

 ▼準決勝
アレッグ・ボルチン(山梨学院大)○[Tフォール、2:06=10-0]●村上佳児(徳山大)
藤田悠矢(中京学院大)○[3-1]●貝塚賢史(山梨学院大)


 ◎男子グレコローマン

 【59kg級】=75選手

 ▼決勝
太田忍(日体大)○[Tフォール、2:15=12-4]●文田健一郎(日体大)

 ▼準決勝
文田健一郎(日体大)○[Tフォール、2:24=10-1]●藤田侑志(日体大)
太田忍(日体大)○[Tフォール、2:44=10-1]●松澤力也(日体大)

-------------------------

  【66kg級】=55選手

 ▼決勝
宮城辰司(日体大)○[12-8]●中村尚弥(日体大)

 ▼準決勝
中村尚弥(日体大)○[8-4]●雨宮隆二(山梨学院大)
宮城辰司(日体大)○[Tフォール、2:45=10-1]●堀後雄太(拓大)

-------------------------

  【71kg級】=40選手

 ▼決勝
屋比久翔平(日体大)○[5-4]●湯田敬太(拓大)

 ▼準決勝
湯田敬太(拓大)○[10-6]●菅原翔太(福岡大)
屋比久翔平(日体大)○[7-0]●濱口祐志(九州共立大)

-------------------------

  【75kg級】=38選手

 ▼決勝
阪部創(神奈川大)○[Tフォール、2:04=8-0]●花山尚生(福岡大)

 ▼準決勝
花山尚生(福岡大)○[Tフォール、3:48=9-1]●宇野寿倫(日体大)
阪部創(神奈川大)○[Tフォール、1:28=9-0]●近藤雅貴(専大)

-------------------------

  【80kg級】=23選手

 ▼決勝
奥井眞生(国士舘大)○[7-6]●塩川貫太(日体大)

 ▼準決勝
塩川貫太(日体大)○[5-4]●菊本涼馬(国士舘大)
奥井眞生(国士舘大)○[フォール、1:46=4-0]●前田祐也(拓大)

-------------------------

  【85kg級】=32選手

 ▼決勝
与那覇竜太(専大)○[Tフォール、4:39=14-5]●中井誠基(徳山大)

 ▼準決勝
与那覇竜太(専大)○[Tフォール、2:05=8-0]●星翔也(日体大)
中井誠基(徳山大)○[Tフォール、1:21=10-0]●宮腰恒(東洋大)

-------------------------

  【98kg級】=36選手

 ▼決勝
奈良勇太(日体大)○[6-4]●志喜屋正明(国士舘大)

 ▼準決勝
奈良勇太(日体大)○[フォール、4:29=4-2]●越後智裕(国士舘大)
志喜屋正明(国士舘大)○[Tフォール、1:55=8-0]●近藤千加良(国士舘大)

-------------------------

  【130kg級】=25選手出場

 ▼決勝
前川勝利(早大)○[Tフォール、4:45=10-0]●アレッグ・ボルチン(山梨学院大)

 ▼準決勝
前川勝利(早大)○[フォール、4:56=11-7]●津田大健(中京学院大)
アレッグ・ボルチン(山梨学院大)○[Tフォール、1:08=8-0]●藤田悠矢(中京学院大)
 


 ◎女子

 【48kg級】=26選手

 ▼決勝
入江ゆき(九州共立大)○[Tフォール、3:39=12-1]●藤沢志穂(九州共立大)

 ▼準決勝
藤沢志穂(九州共立大)○[8-4]●木村早耶架(日体大)
入江ゆき(九州共立大)○[5-4]●宮原優(東洋大)

-------------------------

 【53kg級】=14選手

 ▼決勝
入江ななみ(九州共立大)○[フォール、2:29=8-0]●田中亜里沙(早大)

 ▼準決勝
田中亜里沙(早大)○[Tフォール、0:29=10-0]●下地優香(九州共立大)
入江ななみ(九州共立大)○[3-1]●金子和(早大)

-------------------------

 【55kg級】=11選手

 ▼決勝
菅原ひかり(至学館大)○[Tフォール、2:25=10-0]●望月芙早乃(環太平洋大)

 ▼準決勝
望月芙早乃(環太平洋大)○[8-2]●齋藤ほのか(法大)
菅原ひかり(至学館大)○[1L-1]●木村安里(群馬大)

-------------------------

 【58kg級】=6選手

 ▼決勝
川井梨紗子(至学館大)○[Tフォール、1:46=11-1]●増田奈千(環太平洋大)

 ▼準決勝
増田奈千(環太平洋大)○[Tフォール、1:23=11-0]●西村晴香(関大)
川井梨紗子(至学館大)○[Tフォール、1:38=10-0]●樋口美賀子(環太平洋大)

-------------------------

 【60kg級】=6選手

 ▼決勝
坂野結衣(日大)○[4-1]●伊藤彩香(至学館大)

 ▼準決勝
坂野結衣(日大)○[フォール、2:14=8-0]●加藤優希(環太平洋大)
伊藤彩香(至学館大)○[不戦勝]●山中美羽(環太平洋大)

-------------------------

 【63kg級】=6選手

 ▼決勝
栄希和(至学館大)○[Tフォール、5:39=12-2]●鈴木紅夏(東洋大)

 ▼準決勝
鈴木紅夏(東洋大)○[Tフォール、3:41=12-2]●米田野乃佳(至学館大)
栄希和(至学館大)○[6-5]●上原榛奈(法大)

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 【69kg級】=2選手

 ▼決勝
吉井瑞江(至学館大)○[不戦勝]●河上恵美(日本文理大)

-------------------------

 【75kg級】

 ※阿部梨乃(日大)のみの出場で、認定チャンピオン


 

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