【ドーハ(カタール)、文=池田安佑美】アジア選手権第4日は5月9日、カタール・ドーハで女子1階級と男子グレコローマン3階級が行われ、女子75kg級の鈴木博恵(クリナップ)が優勝、男子グレコローマン59kg級の太田忍(日体大)と同85kg級の岡太一(自衛隊)が銅メダルを獲得した。
昨年3位だった女子75kg級の鈴木は、初戦の準決勝で、2013年アジア・ジュニア選手権72kg級3位のカザフスタン選手をテクニカルフォールで退けた後、決勝で昨年の世界選手権69kg級代表のオドンチメグ・バドラク(モンゴル)を3-1で勝利。2013年大会以来、2年ぶりのアジア一に輝いた。
男子グレコローマン59kg級の太田は、初戦の2回戦でタジギスタン選手に勝ったものの、準決勝で昨年の大会の決勝で負けているエルムラト・タスムラドフ(ウズベキスタン)にテクニカルフォール負け。しかし、3位決定戦でアジア大会3位のチアン・シュエ(中国)をテクニカルフォールで勝ち、昨年の銀メダルに続いて銅メダルを手にした。
同85kg級の岡太一(自衛隊)も初戦の2回戦でタジギスタン選手に勝ったあと、準決勝で昨年優勝のヌルスルタン・ツルシノフ(カザフスタン)にフォール負け。3位決定戦で昨年80kg級優勝のヤナルベク・ケンエフ(キルギス)に1-0で辛勝した。
同71kg級の井上智裕(三恵海運)は初戦の2回戦で韓国選手に敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
女子はこの日で終了。4階級で優勝し、2位が2選手、3位が2選手と全階級でメダルを獲得。国別対抗得点は74点をマークし、中国の64点に10点差をつけて優勝した。3位は61点のカザフスタン。
各選手の成績は下記の通り。
◎女子
【75kg級】鈴木博恵(クリナップ) 優勝=6選手出場
決 勝 ○ [3-1] Odonchimeg Badrakh (モンゴル)
準決勝 ○[Tフォール、3:31=10-0]Gulmaral Yerkebayeva(カザフスタン)
1回戦 BYE
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《国別対抗得点》
[1]日本 74点
[2]中国 64点
[3]カザフスタン 61点
[4]インド 53点
[5]モンゴル 46点
[6]北朝鮮 34点
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◎男子グレコローマン
【59kg級】太田忍(日体大) 3位=11選手出場
3決戦 ○[Tフォール、1:20=8-0]Tian Qiye(中国)
準決勝 ●[Tフォール、2:30=0-9]Elmurat Tasmuradov(ウズベキスタン)
2回戦 ○[Tフォール、2:11=8-0]Azizbeki Sharifzoda(タジギスタン)
1回戦 BYE
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【71kg級】井上智裕(三恵海運) 8位=9選手出場
2回戦 ●[0-5]Lee Jung Geun(韓国)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【85kg級】岡太一(自衛隊) 3位=11選手出場
3決戦 ○ [1-0] Yanarbek Kenyeev(キルギス)
準決勝 ●[フォール、1:59=0-4]Nursultan Tursynov(カザフスタン)
2回戦 ○[Tフォール、2:44=8-0]Qakhramon Tuychiev(タジギスタン)
1回戦 BYE