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【12・21~23全日本選手権・特集(21)】伊藤彩香(至学館大)と坂野結衣(日大)の“決着戦”となるか…女子60kg級

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《大会日程》

男子グレコローマン 59kg級 66kg級 71kg級 75kg級 80kg級 85kg級 98kg級 130kg級
男子フリースタイル 57kg級 61kg級 65kg級 70kg級 74kg級 86kg級 97kg級 125kg級
 女   子  48kg級 53kg級 55kg級 58kg級 60kg級 63kg級 69kg級 75kg級

 【女子60kg級展望】=11選手(12月21日実施)

 世界選手権代表(坂上嘉津季)は不出場で、全日本選抜選手権2位の選手(村田夏南子)は階級アップ。同3位の伊藤彩香(至学館大)と同4位の坂野結衣(日大)の争いか。

 ともに負傷で戦列を離れ、今年初めに復帰した選手。同選手権では伊藤が勝ったが、全日本学生選手権では坂野が勝った。今度も闘うことになれば“決着戦”となる。どちらの手が上がるか。

 全日本学生選手権63kg級優勝で世界ジュニア選手権同級3位の栄希和(至学館大)、全日本社会人選手権と全日本女子オープン選手権で優勝し11月のビル・ファーレル国際大会(米国)優勝の香山芳美(早大)らが優勝争いに加われるか。

《全日本選手権・歴代優勝選手一覧=女子》

《2013年全日本選手権成績》《2014年全日本選抜選手権成績》


 ◎エントリー選手(全日本選抜選手権1~4位以外は順不同)

《全日本選抜選手権3位》
伊藤彩香(いとう・あやか=至学館大)
 1993年1月4日生まれ、21歳。三重県出身。愛知・至学館高卒。2014年全日本学生選手権2位。165cm。

《全日本選抜選手権4位》
坂野結衣(さかの・ゆい=日大)
 1994年7月18日生まれ、20歳。大阪府出身。東京・安部学院高卒。2014年全日本学生選手権優勝。160cm。

川井友香子(かわい・ゆかこ=愛知・至学館高)
 1997年8月27日生まれ、17歳。石川県出身。2014年世界カデット選手権60kg級3位。162cm。

今井栞海(いまい・しおみ=京都・海洋高)
 1996年11月6日生まれ、18歳。京都府出身。2014年インターハイ2位。165cm。

米田野乃佳(よねだ・ののか=至学館大)
 1995年6月10日生まれ、19歳。奈良県出身。愛知・至学館高卒。2014年全日本学生選手権63kg級3位。160cm。

栄希和(さかえ・きわ=至学館大)
 1994年3月14日生まれ、20歳。愛知県出身。愛知・至学館高卒。22014年世界ジュニア選手権63kg級3位。159cm。

香山芳美(かやま・よしみ=早大)
 1995年10月17日生まれ、19歳。神奈川県出身。東京・安部学院高卒。2014年全日本社会人選手権優勝。160cm。

三浦由起子(みうら・ゆきこ=法大)
 1995年12月6日生まれ、19歳。神奈川県出身。神奈川・釜利谷高卒。2014年全日本女子オープン選手権3位。156cm。

増山汐音(ますやま・しおん=群馬・西邑楽高)
 1999年2月12日生まれ、15歳。群馬県出身。2014年インターハイ3位。168cm。

加藤優希(かとう・ゆうき=環太平洋大)
 
1992年12月9日生まれ、22歳。福井県出身。東京・安部学院高卒。2014年全日本選抜選手権5位。164cm。

榎本美鈴(えのもと・みすず=青森・八戸工大一高)
 
1997年9月6日生まれ、17歳。青森県出身。推薦。161cm。


 


【12・21~23全日本選手権・特集(22)】日本一の座を守れるか、アジア女王の渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)…女子63kg級

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《大会日程》

男子グレコローマン 59kg級 66kg級 71kg級 75kg級 80kg級 85kg級 98kg級 130kg級
男子フリースタイル 57kg級 61kg級 65kg級 70kg級 74kg級 86kg級 97kg級 125kg級
 女   子  48kg級 53kg級 55kg級 58kg級 60kg級 63kg級 69kg級 75kg級

 【女子63kg級展望】=15選手(12月23日実施) 

 今年の世界選手権(ウズベキスタン)代表でアジア大会(韓国)優勝、2年連続優勝を目指す渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)に、全日本選抜選手権2位の伊藤友莉香(自衛隊)、同60kg級2位の村田夏南子(日大)が挑む。

 伊藤はアジア選手権(カザフスタン)で優勝し、ゴールデンGP決勝大会(アゼルバイジャン)2位と、渡利に匹敵する実績を持つ。昨年まで55kg級で闘っていた村田は、全日本選抜選手権の60kg級を経て、全日本女子オープン選手権は63kg級優勝。この階級の“試運転”に成功している。

 アジア選手権60kg級3位で11月のブラジルカップ優勝の佐藤喜歌(自衛隊)、全日本選抜選手権3位で世界学生選手権(ハンガリー)5位の上原榛奈(法大)、全日本選抜選手権4位の鈴木紅夏(東洋大)らが上位へ食い込めるか。

《全日本選手権・歴代優勝選手一覧=女子》

《2013年全日本選手権成績》《2014年全日本選抜選手権成績》


 ◎エントリー選手(全日本選抜選手権1~4位以外は順不同)

《全日本選抜選手権優勝》
渡利璃穏(わたり・りお=アイシン・エィ・ダブリュ)
 1991年9月19日生まれ、23歳。島根県出身。愛知・至学館高~至学館大卒。2014年アジア大会優勝。163cm。

《全日本選抜選手権2位》
藤友莉香(いとう・ゆりか=自衛隊)
 1991年3月25日生まれ、23歳。大阪府出身。京都・網野高~環太平洋大卒。2014年アジア選手権優勝。160cm。

《全日本選抜選手権3位》
上原榛奈(うえはら・はるな=法大)
 1992年7月25日生まれ、22歳。群馬県出身。群馬・前橋西高卒。2014年世界学生選手権5位。158cm。

《全日本選抜選手権4位》
鈴木紅夏(すずき・こな=東洋大)
 1994年7月31日生まれ、20歳。群馬県出身。群馬・太田商高卒。2014年世界ジュニア選手権67kg級3位。160cm。

髙橋海寿々(たかはし・みすず=東京・大森学園高)
 1996年10月7日生まれ、18歳。東京都出身。2014年ジュニアクイーンズカップ3位。162cm。

入江くみ(いりえ・くみ=福岡・小倉商高)
 1997年8月19日生まれ、17歳。福岡県出身。2014年ジュニアクイーンズカップ・カデット60kg級優勝。159cm。

歌田圭純(うただ・かすみ=埼玉西部消防局)
 1991年10月30日生まれ、23歳。三重県出身。東京・安部学院高~東洋大卒。2013年全日本選手権4位。169cm。

津田香耶(つだ・かや=自衛隊)
 1989年10月17日生まれ、25歳。茨城県出身。東京・安部学院高~環太平洋大卒。2014年全日本社会人選手権3位。163cm。

佐藤喜歌(さとう・はるか=自衛隊)
 1992年5月2日生まれ、22歳。静岡県出身。静岡・焼津水産高卒。2013年全日本選手権3位。162cm。

平野翔子(ひらの・しょうこ=東海大学職)
 1989年7月1日生まれ、25歳。神奈川県出身。神奈川・日大藤沢高~東海大卒。2014年全日本女子オープン選手権69kg級3位。166cm。

源平彩南(げんぺい・あやな=東京・安部学院高)
 1996年6月1日生まれ、18歳。東京都出身。2014年ジュニアクイーンズカップ3位。158cm。

木村夕貴(きむら・ゆき=東京・安部学院高)
 1997年10月17日生まれ、17歳。千葉県出身。2014年ジュニアクイーンズカップ・カデット65kg級優勝。169cm。

田中志歩(たなか・しほ=ファイブ☆スター)
 1998年6月29日生まれ、16歳。山口県出身。2014年JOC杯カデット65kg級優勝。170cm。

村田夏南子(むらた・かなこ=日大)
 1993年8月10日生まれ、21歳。愛媛県出身。東京・安部学院高卒。2014年全日本選抜選手権60kg級2位。157cm。

小林沙也加(こばやし・さやか=環太平洋大)
 1994年11月28日生まれ、20歳。兵庫県出身。兵庫・猪名川高卒。2014年全日本選抜選手権5位。162cm。


 

【特集】シニアの壁に挑む3年連続世界カデット・チャンピオン…女子48kg級・加賀田葵夏(東京・文化学園大杉並高)

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(文・撮影=増渕由気子)

 今年の天皇杯全日本選手権で最多の29選手のエントリーがあった女子48kg級。2012年ロンドン・オリンピックで小原日登美(自衛隊)が悲願の金メダルを獲得し、その翌年から登坂絵莉(至学館大)が2年連続で世界一へ。日本の“お家芸”と言える階級になっている。

 現時点では登坂がリオデジャネイロ・オリンピックに最も近い位置にいるが、女子で最も層が厚い階級であり、登坂の天下がこのまま続く保証はない。

 今シーズンのこの階級は、シニア、ジュニア、カデットの3部門のすべてで、世界選手権で優勝している(カデットは49kg級)。シニアは登坂、ジュニアは全日本選抜選手権2位の宮原優(東洋大)。そして、カデットで大会3連覇を飾ったのが加賀田葵夏(東京・文化学園大杉並高)で、将来が楽しみな選手の一人だ。

 加賀田は中学時代、3年連続で全国2大会(全国中学生選手権、全国中学選抜大会)を制し、同世代では無敵の強さを誇った。高校2年生になった今年は、4月のジュニアクイーンズカップ・カデット49kg級で優勝し、8月のインターハイ49kg級も制するなど同世代では相変わらずの強さを見せている。

 だが、加賀田は「カデットとシニアが同じレベルではないから」と話し、現状の成績に満足する気持ちはない。

■カデットレベルとは違うシニア48kg級の高い壁

 今回の全日本選手権で、シニアの大会に挑むのは4大会目。過去3大会はいずれも1、2回戦で敗退で、「試合運びが同世代の選手と闘うのと同じようにいかなかった」と反省点を挙げた。加賀田のスタイルは“超攻撃スタイル”で、攻め続けるレスリング。シニアでは攻守のバランスがよい選手が多く、「技をかけたくても、かけられない」と先輩たちのディフェンス能力に屈することが多かった。

 「攻めることは楽」と話す加賀田にとって、組み手やディフェンス力の向上はシニアで勝つための重要課題。メダルポテンシャルアスリート育成システム構築事業(MPA)の合宿などで「(組み手のない)飛び込みタックルはよくないと指摘された」そうで、シニアレベルになるための模索を続けている。

 シニアで勝ちたいという気持ちは、2020年の東京オリンピックに向けて同世代の選手の活躍が著しいことも後押しになっている。同い年で53kg級のターゲット選手に選ばれた向田真優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)が昨年の全日本選手権で51kg級2位となり、今年8月のユース・オリンピック(中国・南京)では金メダルを獲得.同世代、シニア、世界の各舞台で成績を出している。

 加賀田もターゲット選手にふさわしい成績を残していると思われるが、現時点では名前はない。「選ばれなかったショックはなかったのですが、同じ48kg級に年下の中学生が入っていて、『負けていられないな』と思いました」と気持ちは引き締まった。

 さらに、「ターゲット選手が(9月に)海外合宿へ行くと知った時は、うらやましいと思いました。成績を残してターゲット選手に選ばれたら、チャンスが広がるんじゃないかな」と話し、メンバー入りを熱望した。

■世界チャンピオン登坂絵莉(至学館大)の練習量のすごさ!

 加賀田が通う東京・文化学園大杉並高はスポーツに理解があり、練習場の確保など環境整備にも全面協力する方向で進んでいるが、現時点ではキッズ時代と同じGold Kid’sで練習。至学館高のように豊富な数の練習相手はいないが、成國晶子代表や全国中学選抜大会王者の石黒隼士らともスパーリングを重ね、力をつけている。

 時に出げいこにも出かける。「5月に至学館に行きました。練習相手がたくさんいるすごい環境でした」との感想を持ち、世界女王の登坂にスパーリングをお願いするなど充実した練習を積めた。

 一番勉強になったのが、間近に見た世界女王の姿。「登坂さんより多くのスパーリングをこなすことを目標にしていたら、登坂さんは1本も抜けず、約20本のスパーリングをこなしていた」と、女王の座におごることなく、必死に練習する姿を見て、その強さの理由が分かった。

 その経験を生かし、練習の意識を上げている。「今の環境でこれくらいでいいかな、と思ったらいけない」と、努力する基準を高めに設定して全日本選手権への最終調整を行っている。

 「1、2回戦で負けてしまうと11時ごろには試合が終わってしまって、ひまになっちゃいます(笑)。これまでは入賞がなかったので、今大会はメダル争いができるようにしたい」。加賀田の4度目のシニア大会の結果はいかに―。


 

【12・21~23全日本選手権・展望(23)】負傷明けの土性沙羅(至学館大)、チャンピオンを守れるか…女子69kg級

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《大会日程》

男子グレコローマン 59kg級 66kg級 71kg級 75kg級 80kg級 85kg級 98kg級 130kg級
男子フリースタイル 57kg級 61kg級 65kg級 70kg級 74kg級 86kg級 97kg級 125kg級
 女   子  48kg級 53kg級 55kg級 58kg級 60kg級 63kg級 69kg級 75kg級

 【女子69kg級展望】=8選手(12月22日実施)

 世界選手権(ウズベキスタン)2位で4連覇を目指す土性沙羅(至学館大)が実績では抜群だが、世界選手権で負ったけがの回復はどうか。全日本選抜選手権2位の工藤佳代子(自衛隊)、元世界3位で負傷による離脱から復帰した井上佳子(クリナップ)らが、そのすきをついて栄冠を勝ち取れるか。土性は4年連続優勝を目指す。

 台風の目になりそうなのが、昨年まで世界カデット選手権を3連覇し、今年の世界ジュニア選手権(クロアチア)67kg級を制した古市雅子(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)。3月のクリッパン女子国際大会(スウェーデン)でシニア初の国際大会のメダルを取り、10月の全日本女子オープン選手権を制した。一気に優勝を勝ち取る可能性もある。

《全日本選手権・歴代優勝選手一覧=女子》

《2013年全日本選手権成績》《2014年全日本選抜選手権成績》


 ◎エントリー選手(全日本選抜選手権1~4位以外は順不同)

《全日本選抜選手権優勝》
土性沙羅(どしょう・さら=至学館大)
 1994年10月17日生まれ、20歳。三重県出身。愛知・至学館高卒。2014年世界選手権2位。159cm。

《全日本選抜選手権2位》
工藤佳代子(くどう・かよこ=自衛隊)
 1988年1月14日生まれ、26歳。栃木県出身。栃木・壬生高卒。2013年全日本選手権67kg級2位。167cm。

《全日本選抜選手権3位》
古市雅子(ふるいち・まさこ=JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)
 1996年10月20日生まれ、18歳。熊本県出身。2014年世界ジュニア選手権67kg級優勝。165cm。

井上佳子(いのうえ・よしこ=クリナップ)
 1988年4月26日生まれ、26歳。山口県出身。愛知・至学館高~至学館大卒。2014年全日本女子オープン選手権2位。161cm。

土橋奏珠(どばし・かなみ=愛知・至学館高)
 1996年10月4日生まれ、18歳。秋田県出身。2014年全日本女子オープン選手権高校70kg級優勝。155cm。

吉井瑞江(よしい・たまえ=至学館大)
 1992年11月24日生まれ、22歳。群馬県出身。群馬・富岡実高卒。2014年全日本学生選手権優勝。169cm。

橋本千紘(はしもと・ちひろ=日大)
 1992年7月1日生まれ、22歳。福井県出身。東京・安部学院高卒。2014年世界学生選手権5位。157cm。

藤岡杏実(ふじおか・あみ=高知・高知東高)
 1997年4月27日生まれ、17歳。高知県出身。2014年インターハイ65kg級3位。159cm。


 

【12・21~23全日本選手権・展望(24)完】17度目の優勝目指す浜口京子(ジャパンビバレッジ)…女子75kg級

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《大会日程》

男子グレコローマン 59kg級 66kg級 71kg級 75kg級 80kg級 85kg級 98kg級 130kg級
男子フリースタイル 57kg級 61kg級 65kg級 70kg級 74kg級 86kg級 97kg級 125kg級
 女   子  48kg級 53kg級 55kg級 58kg級 60kg級 63kg級 69kg級 75kg級

 【女子75kg級展望】=9選手(12月21日実施)

 世界選手権(ウズベキスタン)7位の鈴木博恵(クリナップ)と、アジア大会(韓国)5位の浜口京子(ジャパンビバレッジ)が覇権を争うか。昨年の両者の対戦は浜口の辛勝。今年の全日本選抜選手権は浜口が負傷で不出場だったので、対戦が実現すれば1年ぶり。

 浜口は今年が20回目の全日本選手権出場で、優勝すれば17度目の優勝となり、自身の持つ最多優勝記録の更新となる。

 昨年の世界ジュニア選手権72kg級優勝で今年の全日本選抜選手権2位の阿部梨乃(日大)、同3位の飯島千晶(警視庁)が殊勲を挙げるか。

《全日本選手権・歴代優勝選手一覧=女子》

《2013年全日本選手権成績》《2014年全日本選抜選手権成績》


 ◎エントリー選手(全日本選抜選手権1~4位以外は順不同) 

《全日本選抜選手権優勝》
鈴木博恵(すずき・ひろえ=クリナップ)
 1987年8月19日生まれ、27歳。京都府出身。京都・立命館宇治高~立命館大卒。2014年世界選手権7位。162cm。

《全日本選抜選手権2位》
阿部梨乃(あべ・りの=日大)
 1995年3月5日生まれ、19歳。青森県出身。東京・安部学院高卒。2014年ジュニアクイーンズカップ72kg級優勝。158cm。

《全日本選抜選手権3位》
飯島千晶(いいじま・ちあき=警視庁)
 1990年11月26日生まれ、24歳。神奈川県出身。東京・安部学院高~日大卒。2013年全日本選手権4位。168cm。

《全日本選抜選手権4位》
齋藤未来(さいとう・みく=東京・安部学院高)
 1996年12月8日生まれ、18歳。埼玉県出身。2014年ジュニアクイーンズカップ72kg級2位。163cm。

進藤芽伊(しんどう・めい=大阪・香ヶ丘リベルテ高)
 1998年5月4日生まれ、16歳。大阪府出身。2014年ジュニアクイーンズカップ・カデット70kg級優勝。161cm。

江藤聖佳(えとう・みか=三井ラビットクラブ)
 1988年9月20日生まれ、26歳。福岡県出身。福岡・敬愛高~天理大学卒。2014年全日本女子オープン選手権2位。152cm。

浜口京子(はまぐち・きょうこ=ジャパンビバレッジ)
 1978年1月11日生まれ、36歳。東京都出身。2014年アジア大会5位。170cm。

朝野未紗(あさの・みさ=富山・滑川高)
 1996年12月24日生まれ、18歳。富山県出身。2014年インターハイ70kg級2位。156cm。

馬場菜津美(ばば・なつみ=自衛隊)
 1991年7月1日生まれ、23歳。埼玉県出身。埼玉・埼玉栄高~山梨学院大卒。2014年全日本社会人選手権2位。178cm。


 

「スーパー8」に吉田沙保里選手(ALSOK)を選出…女子レスリングの普及へ向け、UWWがキャンペーン

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 世界レスリング連盟(UWW)は12月16日、レスリングの女子選手の増加と男女平等へ向けての努力として、女子レスリングの世界的普及へ向けたキャンペーンをスタートすることを発表した。

 来年1月14日にスイス・ローザンヌにあるオリンピック博物館で、世界の女子レスリングをリードするべく選ばれた8人の大使(スーパー8)による特別プレゼンテーションを行い、女子レスリングをアピールする。スーパー8には日本から吉田沙保里選手(ALSOK)が選ばれている。プレゼンテーションはパネルディスカッションやデモンストレーションが行われる。

 キャンペーンは、3月8日の「世界女性デー」にロシア・サンクトペテルブルグで行われる女子ワールドカップまで続けられ、大使はこの間、トレーニングキャンプを主導したり、メディアに積極的に女子レスリングをアピールする活動を行う。

 UWWのネナド・ラロビッチ会長(セルビア)は「UWWは、レスリングにおいて世界の女子選手が参加する機会を広げるためのリーダーとして活動する。レスリングに参加したいすべての年代の女子選手をサポートします。これは、UWWの活動のトップにあるひとつである」とコメント。

 「男女平等と女子選手の参加の機会をつくることは、オリンピック・ムーブメントの中核であり、アジェンダ2020によっていっそう強くなった。UWWは、国際オリンピック委員会(IOC)の目指す方向に賛同し、オリンピック・コミュニティーでリーダー的な立場をつかむために努力していく」と続け、オリンピックの中で不動の地位をつくるための努力であることを強調した。

 「スーパー8」のメンバーは下記の通り。


Edith DOCSA(イタリア) UWWレフェリー

Fanny ECHEVERRY(コロンビア) コロンビア・レスリング協会会長

Carol HUYNH(カナダ) 2008年北京オリンピック金メダリスト、UWW選手委員会委員長

Helen MAROULIS(米国) 2012年世界選手権銀メダリスト

Sofia MATTSON(スウェーデン) 2011年世界選手権金メダリスト

Isabella SAMBOU(セネガル) 2012年ロンドン・オリンピック5位

Natalia VORBEYVA(ロシア) 2012年ロンドン・オリンピック金メダリスト

吉田沙保里(日本) オリンピック3連覇


 

【報道=重要】12・21~23全日本選手権・取材について

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※取材申請は17日で締め切りました。

 12月21日(日)~23日(祝)の天皇杯全日本選手権への取材申請ありがとうございます。記者・ライター、カメラマン、TVクルーなど81社から204人の申請を受け付けました。(下記に掲載します=問い合わせは、jwf-alljapan@memoad.jp までお願いします)

 スティールカメラマンとTVクルーでも130人近い申し込みがありました。対して、マットサイドのカメラマンエリアには限りがあります。そこで、下記の通り撮影を制限させていただきますので、ご了承ください。(当日はビブスの色にて、区別させていただきます)

■スティールカメラは、1媒体1人のみがフロアにあるマットサイドの撮影エリアで撮影できます。それ以外の方は、2階席の撮影エリアから撮影ください。

■テレビ局は、現在、検討中です。フロアにあるマットサイドの撮影エリアからは、「系列でA,Bマットに各1台、フロアに入れるTVクルーは最大で○人」などの制限をお願いする予定です。

 各日とも、午前9時20分に受付を開始し、午後4時までとします。4時までに入場くださるようお願いします。


《2014年全日本選手権・取材申請社》 ★はスティールカメラマン申請社

★共同通信社
★ 時事通信
  読売新聞社
★ 読売新聞(さいたま支局)
★朝日新聞社
★毎日新聞社
  日本経済新聞社
  産経新聞社
★中日新聞社
★東京スポーツ新聞社
★日刊スポーツ新聞社
★サンケイスポーツ
★報知新聞社
★東京中日スポーツ
★日刊現代
★デーリー東北新聞
★岩手日報社
★ 河北新報社
★上毛新聞社
★神奈川新聞社
★静岡新聞社
  愛媛新聞社
★西日本新聞社


日本テレビ(中継局)
NHK
NHK岡山
TBSテレビ
フジテレビジョン
テレビ朝日
テレビ東京
名古屋テレビ放送
山梨放送
山口放送
RKB毎日放送


★ユニコーンフォトプレス
★ゲッティイメージズ
★Number/Sportiva
★ワイズスポーツ
  イーストプレス
  有限会社クルー
  FUSE
  ワードリーフ
★集英社
★ユナイテッドサンプレス
★早稲田大学稲門レスリング倶楽部
★アフロスポーツ
★名取勝
★高木祐次
★大城伸悟


★群馬県協会
★広島県協会
★ブシロード
★クリナップ
★ALSOK
★防衛省/自衛隊
★警視庁第六機動隊


★拓殖大学レスリング部OB会事務局広報
★山梨学院大学
★山梨学院PBセンター
★国士舘大学スポーツ新聞部
★専修大学体育会本部情宣局「専大スポーツ」編集部
★東京農業大学 レスリング部
★日体大スポーツ
★日本大学新聞社
★青山スポーツ新聞編集局
★青山学院大学新聞編集委員会
★東洋大学スポーツ新聞編集部
  明大スポーツ新聞部
★早稲田スポーツ新聞会
★同志社スポーツアトム編集局
★近畿大学体育会近大スポーツ編集部
 環太平洋大学入試広報課


 

2014年傘下連盟年間MVP/ジュニアクラブ表彰チーム

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 傘下連盟選出の2014年年間最優秀選手賞、および長年にわたってジュニア選手の発掘育成に貢献したジュニアクラブチームに授与されるジュニアクラブチーム表彰が、下記の通り決まった。

 12月23日の天皇杯全日本選手権の最終日に表彰される。


 ◎年間最優秀選手

 【日本社会人連盟】

菊地憲(静岡クラブ)
  全日本社会人選手権・男子フリースタイル61㎏級優勝
  ビル・ファーレル国際大会・男子フリースタイル61㎏級2位

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 【全日本学生連盟】

嶋田大育(国士舘大)
  全日本学生選手権・男子フリースタイル86㎏級優勝
  全日本選抜選手権・男子フリースタイル74㎏級2位

------------------------------

 【全国高等学校体育連盟専門部】

藤波勇飛(三重・いなべ総合学園高校)
  インターハイ・66㎏級優勝
  全国高校選抜大会・66㎏級優勝
  国民体育大会・少年フリースタイル66㎏級優勝

------------------------------

 【全国中学生連盟】

服部大虎(茨城・水戸笠原中)
  全国中学生選手権・男子42㎏級優勝
  世界カデット選手権・男子フリースタイル42㎏級3位

須崎優衣(JOCエリートアカデミー)
  全国中学生選手権・女子44㎏級優勝
  世界カデット選手権・女子44㎏級優勝

------------------------------

 【全国少年少女連盟】

濱本心聞(大阪・エンジョイ)
  全国少年少女選手権8年連続(年少~6年生)優勝

伊藤海(京都・網野町少年教室)
  全国少年少女選手権5回優勝

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 【全日本女子連盟】

入江ゆき(九州共立大)
  全日本オープン選手権・48㎏級優勝

------------------------------

 【全日本マスターズ連盟】

勝目力也(防衛大学職)
  世界ベテランズ選手権・41~45歳63kg級優勝

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 【日本格闘競技連盟】

岡倫之(ブシロード)
  世界グラップリング選手権100㎏級優勝


 ◎ジュニアクラブチーム表彰

▼焼津ジュニアレスリングスクール(石田芳久)

▼高槻市レスリング連盟(寺内正次郎)

▼大阪竹中レスリング道場(竹中伸行))

▼斑鳩レスリングクラブ(山下裕二)

▼東広島ジュニアレスリングスポーツ少年団(深水真司)


 


全日本選手権/歴代優勝回数上位選手

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 昨年までの全日本選手権で、優勝回数の上位選手は下記の通り。


 《全日本選手権の優勝回数上位選手》 ★は現役選手

16度=★浜口京子(1996~2007・09・10年、女子70kg級・75kg級・72kg級)
14度=  森山泰年(1982~95年、男子グレコローマン82kg級・90kg級)
11度=★吉田沙保里(2002~11・13年、女子55kg級)
10度=  風間栄一(1934~38、46~50年、男子フリースタイル・ライト級・ウエルター級)
   =  高田裕司(1973~80、84、90年、男子フリースタイル52kg級)
   =  小幡弘之(1988・89・91・93~99年、男子フリースタイル130kg級)
   =  松本慎吾(1999~2008年、男子グレコローマン84kg級・男子フリースタイル96kg級)
   =★伊調  馨(2002~07・09~11・13年、女子59・63kg級)
 9度=  宮原厚次(1979・81~88年、男子グレコローマン48kg級・52kg級)
   =  赤石光生(1984・86~93年、男子フリースタイル62kg級・68kg級・74kg級)


 

【特集】新人選手権2階級制覇でスランプ脱出!…男子フリースタイル57kg級 ・樋口黎(日体大)

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(文=保高幸子)

 出場する選手の平均年齢が「22歳」と若い今年の全日本選手権・男子フリースタイル57kg級。世界選手権(ウズベキスタン)で5位に入賞した21歳の高橋侑希(山梨学院大学)と世界学生選手権で優勝した22歳の森下史崇(ぼてぢゅう&Bum's)がその筆頭だが、高校時代からの注目度という点では18歳の樋口黎(日体大)も負けていない。

 「高校生で史上最強の年代」と言われた昨年の高校トップ選手の一人。実績だけなら、高校2年生の時から全日本選手権への出場資格(インターハイ王者など)を満たしていたが、「18歳以上」という年齢制限により、2年生の時のみならず、早生まれのため3年生の昨年も大会には出場できなかった逸材だ。

 大阪・吹田市民教室時代は全国少年少女選手権を5度優勝。中学時代にはずば抜けた台頭はなかったが、茨城・霞ヶ浦高校に進学し、2年生の夏以降、負けなしの快進撃。3年生の昨年は高校三冠王者(全国高校選抜大会、インターハイ、国体)へ。JOC杯カデットと団体を含めれば6冠王者となり、期待のスーパールーキーとして日体大に進学した。

■「勝って当然」という期待に対し、力が入りすぎた?

 しかし、大学ではとんとん拍子とはいかず、ここまで優勝は新人選手権のみ。今年6月には強化委員会の推薦で初めての全日本レベルの大会(全日本選抜選手権)に出場し、全日本トップを脅かすかと期待されたが、初戦で高橋と対戦し、高橋の意地を破れなかった。シニアの洗礼を受けたというところだ。

 8月の全日本学生選手権(インカレ)では、準決勝で先輩の山崎達哉に敗れた。一緒に練習している先輩であり、お互いに手の内を知っていて闘いにくかったこともあるだろうが、「(インカレ前に行われた日体大の)草津合宿あたりから自分のレスリングができず、スランプ気味だった」と話す。11月の全日本大学選手権では61kg級に出場し、世界選手権同級代表の鴨居正和(山梨学院大)に敗れた。

 周りからの「勝って当然」という期待に対し、力が入りすぎたことがスランプの一因だったかもしれない。しかし、11月下旬の秋季新人選手権の時は、「階級も一つ上だし、楽しむことだけ考えて闘おう」と思えるようになった。スランプを脱出し、春季(57kg級)・秋季(61kg級)とも新人選手権を優勝でまとめた。

 全日本選抜選手権では、高橋に負けはしたが、スコアは8-10と大接戦を演じており、評価は下げていなかった。直接の対戦を経験し、「差はそれほどないと感じた」と言う。高橋が世界選手権で5位に入賞したことは、樋口の実力も世界で通用する可能性があることを意味する。

 アジア大会(韓国)は現地に行き、優勝したヨン・ハクジン(北朝鮮)や昨年の55kg級世界チャンピオン、ハッサン・ラヒミ(イラン)のレスリングを間近で見て、自分が代表として闘ったらどうなるか、シミュレーションができた。シニアや学生レベルのタイトルとは無縁だったが、実りあるここまでをおくってきた。

■「世界で一番になりたい気持ちは誰にも負けません」

 スーパールーキーとして注目される樋口だが、「自分がどうやったら強くなるか、ということを考えているので、周りのことは気になりません」と平常心を強調。大学では、今まで無とんちゃくだった食事や睡眠にも気を遣うようになった。

 「勝つためにやることは練習だけじゃない」と学び、高校時代からはずいぶん成長。「負けたことで、全日本選手権に向けて徹底的に研究し、見直しをしてきました」と、敗戦も無駄にしていない。

 同級は、2012年ロンドン・オリンピック銅メダルの湯元進一(自衛隊)が復帰し、2度目のオリンピック出場を狙っている。練習では、湯元進一の双子の兄の湯元健一コーチに相手をしてもらうこともあるそうだが、樋口が負けてしまうとのこと。それでも、「本番に強いタイプ」と自負しているので気にはならず、いい練習ができている。

 層の厚い階級だけに、待ち受ける強豪は高橋、森下、湯元だけではない。全日本大学選手権では中村倫也(専大)に打倒高橋を実現されるなど、多くの強豪が待っている。「今年は(スランプに陥って)いろいろありましたが、全日本選手権で勝てばすべてよしとなる。今年一番の大事な勝負です。勝って、来年の全日本選抜選手権、世界選手権へとつなげたい。日本代表として闘える自信もあります」と準備はできている。

 「世界で一番になりたい気持ちは誰にも負けません。2020年東京オリンピックでの金メダルが最終目標です」と樋口。そのためにも、日本で勝たなければ道は開けない。持ち前の勝負強さで、まず目指すは全日本制覇。少し寄り道した樋口だが、白星街道に帰還できるか? 今年の集大成を全日本選手権で魅せる!


 

2014年全日本選手権/観戦・取材ガイド

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12月21日(日)~23日(祝)に東京・代々木競技場第2体育館で行われる天皇杯全日本選手権は、全試合をインターネット生中継します。アドレスは http://sports.geocities.jp/japan_wrestling_federation/

 組み合わせ抽選は、試合日の前日夕方に行われ、試合順はその時点で決まります。本ホームページで掲載します。試合結果も、本ホームページで随時掲載していく予定です。

 日本一を目指すファイターの熱き闘いにご期待ください。


《大会要項》《エントリー選手》


【期 日】12月21日(日)~23日(祝)

【場 所】東京・代々木競技場第2体育館
         東京都渋谷区神南2-1-1
          (JR「原宿」駅または、東京メトロ「明治神宮前」駅下車 徒歩5分)

【試合日程】(いずれも午前10時試合開始、準決勝・3位決定戦・決勝の時間は進行状況により、変更する場合があります

■12月21日(日): 男子フリースタイル61・86・125kg級/男子グレコローマン71・80・85kg級/女子55・60・75kg級

       午後3時=準決勝・3位決定戦、午後4時30分=決勝

■12月22日(月): 男子フリースタイル65・70・97kg級 / 男子グレコローマン66・75・130kg級 / 女子48・69kg級

       午後4時=準決勝、午後5時30分=決勝

■12月23日(祝): 男子フリースタイル57・74kg級 / 男子グレコローマン59kg・98kg級 / 女子53・58・63kg級

       午後3時30分=準決勝、午後4時30分=3位決定戦、午後5時=決勝

【試合方式】トーナメント方式。3・4位決定戦も実施。

【入場】無料 (観客席からの望遠レンズによる撮影は、禁止とさせていただきます)

【各階級見どころ】

 《pdfファイル》

男子グレコローマン 59kg級 66kg級 71kg級 75kg級 80kg級 85kg級 98kg級 130kg級
男子フリースタイル 57kg級 61kg級 65kg級 70kg級 74kg級 86kg級 97kg級 125kg級
 女   子  48kg級 53kg級 55kg級 58kg級 60kg級 63kg級 69kg級 75kg級


 

《お知らせ=重要》18歳以下の選手の全日本選手権出場には診断書の提出が必要です

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全日本選手権実行委員会


 12月21日(日)~23日(祝)に行われる天皇杯全日本選手権に、18歳以下で出場する選手は、医事証明書(下記に掲載している統一の診断書)が必要です。

 未提出の選手は、計量時の受付で提出してください。診断書の提出がない場合には、出場ができませんので、ご注意ください。

 《診断書》


 

女子60kg級の栄希和(至学館大)が初優勝、全日本チャンピオンだった父母に追いつく…全日本選手権第1日

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 2014年天皇杯全日本選手権は12月21日、東京・代々木競技場第2体育館で開幕。男女9階級が行われ、女子60kg級の栄希和(至学館大)が決勝で2012年59kg級優勝の伊藤彩香(至学館大)を破って初優勝した。

 栄の父の栄和人・日本協会強化委員長は1983年から1989年にかけて全日本選手権を6度制覇、母・坂本涼子さん(兵庫・芦屋学園中監督)は1987年から1996年にかけて全日本女子選手権を8度優勝しており、父母と同じ全日本チャンピオンとなった。

 男子フリースタイル61kg級と86kg級、男子グレコローマン80kg級は、いずれも世界選手権代表だった鴨居正和(山梨学院大)、松本篤史(ALSOK)、角雅人(自衛隊)がそれぞれ優勝。女子75kg級も世界選手権7位の鈴木博恵(クリナップ)が勝った。

 男子フリースタイル125kg級はアジア大会3位の荒木田進謙(警視庁)が、男子グレコローマン85kg級は同代表の岡太一(自衛隊)がそれぞれ優勝。男子グレコローマン71kg級は井上智裕(三恵海運)、女子55kg級は菅原ひかり(至学館大)が勝った。

 男子フリースタイル125kg級世界選手権代表の岡倫之(ブシロード)は棄権。過去16度優勝でアジア大会代表の浜口京子(ジャパンビバレッジ)は負傷で棄権した。

各階級の成績は下記の通り。


男子グレコローマン 男子フリースタイル 女 子
71kg 80kg 85kg 61kg 86kg 125kg 55kg 60kg 75kg

 ◎男子グレコローマン

 【71kg級】

 ▼決勝
井上智裕(三恵海運)○[4-0]●花山和寛(自衛隊)

※井上は2年ぶり2度目の優勝

 ▼3位決定戦
梅野貴裕(愛媛・八幡浜工高教)○[4B-4]●渡部広章(日体大)

 ▼準決勝
井上智裕(三恵海運)○[4-0]●梅野貴裕(愛媛・八幡浜工高教)
花山和寛(自衛隊)○[Tフォール、3:38=10-0]●渡部広章(日体大)

 ▼2回戦
井上智裕(三恵海運)○[3-1]●屋比久翔平(日体大)
梅野貴裕(愛媛・八幡浜工高教)○[Tフォール、3:39=8-0]●近藤雅貴(専大)
渡部広章(日体大)○[7-6]●櫻庭功大(秋田・秋田商高)
花山和寛(自衛隊)○[フォール、5:31=9-1]●倉野真之介(法大クラブ)

 ▼1回戦
屋比久翔平(日体大)○[Tフォール、4:30=9-0 ]●河本宗一郎(法大)
近藤雅貴(専大)○[5-3]●小林隆介(拓大)
櫻庭功大(秋田・秋田商高)○[6B-6]●江川潤(和歌山県協会)
倉野真之介(法大クラブ)○[4-0]●稲田貴(群馬大)


 【80kg級】

 ▼決勝
角雅人(自衛隊)○[Tフォール、2:12=8-0]●前田祐也(拓大)

※角は初優勝

 ▼3位決定戦
榎本凌太(同志社大)○[6-4]●坂野修平(TSSプロダクション)

 ▼準決勝
角雅人(自衛隊)○[フォール、3:54=8-0]●坂野修平(TSSプロダクション)
前田祐也(拓大)○[Tフォール、2:52=13-1]●榎本凌太(同志社大)

 ▼2回戦
角雅人(自衛隊)○[Tフォール、1:32=8-0]●塩川貫太(日体大)
坂野修平(TSSプロダクション)○[6-0]●菊本涼馬(国士舘大)
榎本凌太(同志社大)○[不戦勝]●花山尚生(福岡大)
前田祐也(拓大)○[Tフォール、4:39=10-2]●村上貴之(長崎県協会)

 ▼1回戦
塩川貫太(日体大)○[フォール、3:42=5-2]●石垣秀城(中大)クラブ
菊本涼馬(国士舘大)○[1L-1]●東佳佑(神奈川大)
坂野修平(TSSプロダクション)○[3-2]●村田貴雅(青森県協会)
榎本凌太(同志社大)○[Tフォール、1:57=10-0]●関口巡(福岡大)
村上貴之(長崎県協会)○[Tフォール、0:47=8-0]●徳山利範(山陰酸素工業)


 【85kg級】

 ▼決勝
岡太一(自衛隊)○[不戦勝]●鶴巻宰(自衛隊)

※岡は2年ぶり3度目の優勝

 ▼3位決定戦
天野雅之(中大職)○[6-0]●星翔也(日体大)

 ▼準決勝
岡太一(自衛隊)○[Tフォール、4:05=12-0]星翔也(日体大)
鶴巻宰(自衛隊)○[2-1]●天野雅之(中大職)

 ▼1回戦
岡太一(自衛隊)○[フォール、1:39=2-2]●尾曲伸乃祐(F.B.KOBE)
星翔也(日体大)○[Tフォール、5:47=8-0]●山本将吾(徳山大)
鶴巻宰(自衛隊)○[フォール、1:35=2-0]●宮腰恒(東洋大)
天野雅之(中大職)○[Tフォール、1:19=9-0]●中井誠基(徳山大)


 ◎男子フリースタイル

 【61kg級】

 ▼決勝
鴨居正和(山梨学院大)○[2B-2]●阿部宏隆(国士舘大)

※鴨居は初優勝

 ▼3位決定戦
有元伸悟(近大)○[11-3]●中野晶太(日体大)

 ▼準決勝
鴨居正和(山梨学院大)○[7-0]●中野晶太(日体大)
阿部宏隆(国士舘大)○[8-5]●有元伸悟(近大)

 ▼2回戦
鴨居正和(山梨学院大)○[10-5]●乙黒圭祐(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)
中野晶太(日体大)○[4-1]●鈴木崇嗣(拓大)
有元伸悟(近大)○[7-4]●髙安直人(髙安組)
阿部宏隆(国士舘大)○[フォール、2:35=3-0]●川瀬克祥(日体大)

 ▼1回戦
鴨居正和(山梨学院大)○[4-3]●原口遼(鹿児島・樟南高職)
乙黒圭祐(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)○[Tフォール、4:17=12-1]●上野慎太郎(日体大)
鈴木崇嗣(拓大)○[4-2]●荻原皐希(専大)
中野晶太(日体大)○[5-3]●菊地憲(静岡クラブ)
有元伸悟(近大)○[2-1]●中田陽(日体大)
髙安直人(髙安組)○[9-6]●鈴木康寛(自衛隊)
川瀬克祥(日体大)○[7L-7]●米澤圭(秋田・秋田商高)
阿部宏隆(国士舘大)○[7-1]●光永賢弘(同志社大)


 【86kg級】

 ▼決勝
松本篤史(ALSOK)○[9-2]●赤熊猶弥(自衛隊)

※松本は2年連続3度目の優勝
 ▼3位決定戦
松本真也(警視庁)○[フォール、4:44=7-0]●永田裕城(自衛隊)

 ▼準決勝
松本篤史(ALSOK)○[Tフォール、5:33=13-2]●永田裕城(自衛隊)
赤熊猶弥(自衛隊)○[Tフォール、1:17=11-0]松本真也(警視庁)
 
  ▼2回戦
松本篤史(ALSOK)○[Tフォール、4:23=10-0]村山貴裕(大東大)
永田裕城(自衛隊)○[7-4]白井勝太(日大)
赤熊猶弥(自衛隊)○[フォール、1:09=2-0]●亀山晃寛(山梨学院大)
松本真也(警視庁)○[9-2]●佐々木健吾(自衛隊)

 ▼1回戦
松本篤史(ALSOK)○[4-0]●松坂誠應(日体大)
村山貴裕(大東大)○[フォール、3:14=14-7]●奈良部嘉明(筑西広域消防本部)
永田裕城(自衛隊)○[Tフォール、1:21=11-1]●大山博貴(明大)
白井勝太(日大)○[5-3]●岡嶋勇也(拓大)
赤熊猶弥(自衛隊)○[Tフォール、1:13=11-0]●元井淳貴(徳山大)
亀山晃寛(山梨学院大)○[7-4]●与那覇竜太(専大)
佐々木健吾(自衛隊)○[フォール、3:21=9-2]●柴田寛(周南市役所)
松本真也(警視庁)○[3-0]●山本悟(群馬・館林商工高教)


 【125kg級】

 ▼決勝
荒木田進謙(警視庁)○[4-0]●金澤勝利(自衛隊)

※荒木田は2年連続5度目の優勝

 ▼3位決定戦
田中哲矢(自衛隊)○[9-0]●鈴木啓仁(ワセダクラブ)

 ▼準決勝
荒木田進謙(警視庁)○[フォール、0:43=4-0]●田中哲矢(自衛隊)
金澤勝利(自衛隊)○[Tフォール、3:35=14-4]●鈴木啓仁(ワセダクラブ)

 ▼2回戦
荒木田進謙(警視庁)○[フォール、0:35=4-0]●角原克己(関大)
田中哲矢(自衛隊)○[2-1]●下中隆広(横浜刑務所)
鈴木啓仁(ワセダクラブ)○[8-0]●松本徹也(日本文理大)
金澤勝利(自衛隊)○[7-0]●藤田悠矢(中京学院大)

 ▼1回戦
角原克己(関大)○[2-1]●宮原将裕(大東大)
田中哲矢(自衛隊)○[6-0]●貝塚賢史(山梨学院大)
下中隆広(横浜刑務所)○[Tフォール、5:43=10-0]●村上佳児(徳山大)
鈴木啓仁(ワセダクラブ)○[Tフォール、3:39=10-0]●池田雄人(近大)
藤田悠矢(中京学院大)○[9-6]●竹内将美(大東大)


 ◎女子

 【55kg級】

 ▼決勝
菅原ひかり(至学館大)○[6-0]●木村安里(群馬大)

※菅原は2年ぶり2度目の優勝

 ▼3位決定戦
奥野春菜(三重・久居高○[6-2]●熊野ゆづる(東京・安部学院高))

 ▼準決勝
菅原ひかり(至学館大)○[5-3]●熊野ゆづる(東京・安部学院高)
木村安里(群馬大)○[5-4]●奥野春菜(三重・久居高)

 ▼2回戦
菅原ひかり(至学館大)○[Tフォール、5:11=10-0]●永石美智(九州共立大
熊野ゆづる(東京・安部学院高)○[7-4]●河内美樹(大阪・香ヶ丘リベルテ高)
奥野春菜(三重・久居高)○[4-2]●望月芙早乃(環太平洋大)
木村安里(群馬大)○[5-0]●角谷萌々果(至学館大)

 ▼1回戦
永石美智(九州共立大)○[Tフォール、2:50=10-0]●岩﨑理栄(埼玉・埼玉栄高)
河内美樹(大阪・香ヶ丘リベルテ高○[9-8]●伊郷里咲(自衛隊)
熊野ゆづる(東京・安部学院高)○[フォール、4:45=6-2]●廣瀬瑠実(青山学院大)
望月芙早乃(環太平洋大)○[5-0]●早見なつみ(九州共立大)
角谷萌々果(至学館大)○[4-2]●松見千都彩(環太平洋大)
 


 【60kg級】

 ▼決勝
栄希和(至学館大)○[7-0]●伊藤彩香(至学館大)

※栄は初優勝

 ▼3位決定戦
香山芳美(早大)○[4-3]●坂野結衣(日大)

 ▼準決勝
伊藤彩香(至学館大)○[2-1]●坂野結衣(日大)
栄希和(至学館大)○[8-2]●香山芳美(早大)

 ▼2回戦
坂野結衣(日大)○[8-0]●加藤優希(環太平洋大)
伊藤彩香(至学館大)○[2-1]●川井友香子(愛知・至学館高)
香山芳美(早大)○[Tフォール、4:00=10-0]●今井栞海(京都・海洋高)
栄希和(至学館大)○[Tフォール、2:16=11-0]●米田野乃佳(至学館大)

 ▼1回戦
加藤優希(環太平洋大)○[Tフォール、4:45=12-1]●増山汐音(群馬・西邑楽高)
今井栞海(京都・海洋高)○[9-8]●三浦由起子(法大)
米田野乃佳(至学館大)○[3-0]●榎本美鈴(青森・八戸工大一高)


 【75kg級】

 ▼決勝
鈴木博恵(クリナップ)○[7-2]●飯島千晶(警視庁)

※鈴木は2年連続2度目の優勝

 ▼3位決定戦
阿部梨乃(日大)○[フォール、5:43=16-10]●進藤芽伊(大阪・香ヶ丘リベルテ高)

 ▼準決勝
鈴木博恵(クリナップ)○[フォール、1:13=6-0]●進藤芽伊(大阪・香ヶ丘リベルテ高)
飯島千晶(警視庁)○[Tフォール、1:05=10-0]●阿部梨乃(日大)

 ▼1回戦
鈴木博恵(クリナップ)○[Tフォール、2:47=10-0]●馬場菜津美(自衛隊)
進藤芽伊(大阪・香ヶ丘リベルテ高)○[10-5]●齋藤未来(東京・安部学院高)
飯島千晶(警視庁)○[Tフォール、1:51=12-0]●江藤聖佳(三井ラビットクラブ)
阿部梨乃(日大)○[フォール、0:25=4-0]●朝野未紗(富山・滑川高)


 

【写真集】全日本選手権第1日/決勝・表彰式

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(12月21日、東京・代々木競技場第2体育館 / 撮影=矢吹建夫)


【男子グレコローマン71kg級決勝】井上智裕(三恵海運)○[4-0]●花山和寛(自衛隊)
【表彰式】(左から)2位=花山和寛(自衛隊)、優勝=井上智裕(三恵海運)、3位=梅野貴裕(愛媛・八幡浜工高教)

男子グレコローマン80kg級決勝】角雅人(自衛隊)○[Tフォール、2:12=8-0]●前田祐也(拓大)
【表彰式】(左から)2位=前田祐也(拓大)、優勝=角雅人(自衛隊)、3位=榎本凌太(同志社大)

男子グレコローマン85kg級決勝】岡太一(自衛隊)○[不戦勝]●鶴巻宰(自衛隊)
【表彰式】(左から)2位=鶴巻宰(自衛隊)、優勝=岡太一(自衛隊)、3位=天野雅之(中大職)

【男子フリースタイル61kg級決勝】鴨居正和(山梨学院大)○[2B-2]●阿部宏隆(国士舘大)
【表彰式】(左から)2位=阿部宏隆(国士舘大)、優勝=鴨居正和(山梨学院大)、3位=有元伸悟(近大)

【男子フリースタイル86kg級決勝】松本篤史(ALSOK)○[9-2]●赤熊猶弥(自衛隊)
【表彰式】(左から)2位=赤熊猶弥(自衛隊)、優勝=松本篤史(ALSOK)、3位=松本真也(警視庁)

【男子フリースタイル125kg級決勝】荒木田進謙(警視庁)○[4-0]●金澤勝利(自衛隊)
【表彰式】(左から)2位=金澤勝利(自衛隊)、優勝=荒木田進謙(警視庁)、3位=田中哲矢(自衛隊)

【女子55kg級決勝】菅原ひかり(至学館大)○[6-0]●木村安里(群馬大)
【表彰式】(左から)2位=木村安里(群馬大)、優勝=菅原ひかり(至学館大)、3位=奥野春菜(三重・久居高)

【女子60kg級決勝】栄希和(至学館大)○[7-0]●伊藤彩香(至学館大)
【表彰式】(左から)2位=伊藤彩香(至学館大)、優勝=栄希和(至学館大)、3位=香山芳美(早大)

【女子75kg級決勝】鈴木博恵(クリナップ)○[7-2]●飯島千晶(警視庁)
【表彰式】(左から)2位=飯島千晶(警視庁)、優勝=鈴木博恵(クリナップ)、3位=阿部梨乃(日大)

【全日本選手権第1日・特集】健闘選手の声

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(12月21日、東京・代々木競技場第2体育館/文=増渕由気子、三次敏之)


 ■男子グレコローマン71kg級・花山和寛(自衛隊=集合教育によるブランク明けながらも、初の決勝進出)「負けて2位。初の決勝であっても、悔しいです。今年の春から半年間教育に行っていて、本格的にレスリングの環境に入ったのは、2ヵ月前くらい。毎日、世界選手権代表の清水さんなどトップ選手たちとハイレベルの練習をさせてもらっているので、決勝で負けてしまってダメだなと思った。自衛隊は環境がよくレスリング一筋に打ち込めるので、上を目指していきたい。今は非オリンピック階級ですが、今後のビジョンはこれから作っていきたい」


 ■男子グレコローマン85kg級・鶴巻宰(自衛隊=負傷のため決勝は不戦敗)「1ヶ月前にひざの半月板と外側じん帯を同時に痛めてマットに上がれない時期があり、調整が不十分でした。出場したのはシード権を死守するため。(準決勝の)天野戦後にコーチ陣と相談して棄権を決めました。来年の全日本選抜選手権で2回勝つつもりでいます。アジア大会が選手としての集大成だと思っていたけど、決勝でボコボコにやられて、このままで終われないと思った。レスリングはオリンピック競技ですから、オリンピックを目指さないと、思い、あと2年、リオデジャネイロ・オリンピックまで頑張ることにした。そこまでやれば納得すると思っている。今回はあと2年頑張るために先を見据えて棄権しました」


 ■男子グレコローマン85kg級・天野雅之(中大職=世界選手権代表。準決勝で鶴巻宰に惜敗)「(コーションポイントばかりで)ノー・テクニカルポイントでしたが、何回か得点できそうなところがあったのに、意地で取らせてもらえなかった。逆に言うと、取り切れないのが僕の実力です。技の細かいところが勝敗を決めるレベルでの闘いです、そこが楽しい部分でもあるのですが。次の全日本選抜選手権(来年6月)では、本戦とプレーオフの2回勝つ体力をつけ、リオデジャネイロ・オリンピックと世界で勝てる力をつけたい。オリンピックは僕じゃないと勝てないと思っています。それくらいの気持ちで頑張っていきたいです」


 ■男子フリースタイル61㎏級・阿部宏隆(国士舘大=鴨居正和との決勝で2-2ながら、ビッグポイントの差で優勝を逃す)「初戦は動けなかったのですが、2試合目以降は動けるようになりました。優勝はできませんでしたが、決勝まで勝ち上がれたのは自信になります。決勝の差は、鴨居選手にうまさがあったことだと思います」


 ■男子フリースタイル61kg級・乙黒圭祐(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高=国体少年60kg級王者)「(負けた鴨居正和は)山梨学院大に練習に行って闘った時は全然点取れなかったけど、最初に2点取れて自分でもびっくりした。当たって砕けてもいいと思って思いっ切り行ったら、あんな展開になった。自信にはなった。ここ(アカデミー)にいたおかげで、すごく成長できたし、たくさんの技術を学び、全日本チームの練習にも参加させてもらって一回りも二回りも大きくなったと思う。大学に行っても頑張ります」


 ■男子フリースタイル86㎏級・松本真也(警視庁=準決勝で赤熊猶弥に敗れる)「大会に向けてコンディションはベストに整えてきた。場外際のビッグポイントにつながるテークダウンの対処の自分の甘さ敗因。『もう厳しいのでは?』とか、いろいろな意見が自分の耳に入ってくる。実際に30歳のロートルですが、まだ体が動くし、警視庁の幹部の方々もたくさん応援していただいている。来年の全日本選抜選手権(6月)までにばっちり仕上げて、リオデジャネイロを目指します」


 ■男子フリースタイル86㎏級・赤熊猶弥(自衛隊=決勝で松本篤史に敗れる)「準決勝までは自分の動きができていたのですが、決勝では先手、先手を許してしまって、まるっきり自分の組み手ができなかったです。全日本選手権の準優勝は確かに自信になりましたが、自分はまだまだだと思っているので、来年6月の全日本選抜選手権で頑張ります」


 ■男子フリースタイル125kg・下中隆広(横浜刑務所=3年ぶりの全日本選手権は)「(復帰のきっかけは)強い体を作るために職場で柔道を始めたら、レスリングを思い出した。もう絶対(レスリングは)しないと思っていたが、職場の人たちの後押しもあってやってみようと。練習相手はいません。仕事が最優先だが、バックアップしてくれる職場なので良かったです。(戦列離脱はドーピング違反によるもので)自分が招いたことです。自分から離れて行ってもそれでも応援してくれる人や離れてく人がいるというのを学んでいい人生経験になった。ある程度吹っ切れてからはオリンピックを夢見ることはなかったが、(試合に)出られることになったので再開してみようかなと思った。自分の力じゃなくて周りの人に出さしてもらってやれたので感謝しないといけない」


 ■女子55kg級・奥野春菜(三重・久居高=高校1年生で3位入賞)「優勝することが目標だったので、準決勝で負けた時はめちゃくちゃ悔しかった。負けた相手が、(実績のある)強い選手だったり、大差で負けたら実力がまだ足りないんだな、と切り替えられるんですけど、リードしていて、やらなくてもいい点を与えて負けてしまった。3位決定戦で勝てたけど、完全に切り替えられなかった。大会初出場でしたが、全体的にいいところがなくて悔しい。来年は少しでも進化して、シニアでも真剣に世界選手権を目指していきたい」


 


【全日本選手権第1日・特集】優勝選手の声

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(12月21日、東京・代々木競技場第2体育館/文=増渕由気子、三次敏之)


 ■男子グレコローマン71kg級・井上智裕(三恵海運=実業団入りして初の優勝)「初戦から学生二冠王者が相手と厳しい闘いでしたが、勝ててよかったです。決勝の相手の花山選手は首投げが得意で、今回も何回かその技を出していたので警戒していました。試合では(首投げをせず)前にどんどん出てきたので戸惑いがありましたが、先にポイントを取れてよかったです。2年ぶりの優勝ですが、71kg級はオリンピック階級ではないので、来年の全日本選抜選手権(6月)から66kg級でやろうと思っています。そこで優勝して世界選手権に出て(オリンピックの)キップを取りたいです」


 ■男子グレコローマン80㎏級・角雅人(自衛隊=決勝で前田祐也を破って初優勝)「優勝しなければいけないと思って臨んだ大会でしたので、(初優勝は)とてもうれしいです。まだまだ改善の余地がたくさんありますので、もっともっと練習して強くなります。今年は海外遠征を6度も経験をさせてもらい、とてもいい経験をさせてもらいました。85㎏級に上げてオリンピックを目指そうと思っています。85㎏級は強い先輩たちがたくさんいるので、先輩たちを脅かす存在になれるように、しっかり練習を重ねたいと思います」


 ■男子グレコローマン85㎏級・岡太一(自衛隊=決勝は鶴巻宰の負傷欠場により、不戦勝での優勝)「闘っていないので勝ったという実感がないです。とはいっても、優勝したことは確かなので、全日本チャンピオンとして切磋琢磨していき、オリンピックのキップをとらないといけないです。自分にとっての2014年は、アジア大会で負けてしまったので、応援していただいた方々にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。見直してもらえるよう、もっともっと練習して、もっと強くなって負けないようにします」


 ■男子フリースタイル61kg級・鴨居正和(山梨学院大=世界選手権代表で、全日本初優勝)「11月の全日本大学選手権で4年生は(チームから)引退なのですが、この大会までは朝練習と午後練習を欠かさずやってきたので、日本で一番強いという称号を獲ることができました。61kg級はオリンピック階級ではなく、世界レベルの選手は57kg級に落としたり、65kg級に上げたりしたのでレベルが低いと思われるかもしれませんが、それであっても、その中で1番になれたことは誇りに思います」


 ■男子フリースタイル125kg・荒木田進謙(警視庁=アジア大会で銅メダル獲得したあと最初の大会で優勝)「リオデジャネイロ・オリンピックの選考に関わる大会ということで緊張していましたが、勝ててホッとしている。自分の得意な試合展開に持ち込めてよかった。(アジア大会で注目され)勝たなければいけないという気持ちはあったが、気負うこともなく、今持っている力を出して、どんないい試合ができるかなと楽しみにして試合をしていた。96kg級の磯川(孝生)選手もアジア大会3位を経てロンドン・オリンピックに出場したので、自分もそれに続けたらなと思います」


 ■男子フリースタイル86kg級・松本篤史(ALSOK=赤熊猶弥を破って2年連続3度目の優勝)「相手をばてさせて最後に勝ち切るレスリングができた。今年は、2010年以来の世界選手権に出て、まだまだだけど、自分のレスリングが世界でも通用する気がしました。ロンドン・オリンピックで兄(隆太郎)がメダルを獲って、ずっと悔しくて、いつか兄貴を超したいとずっと思っていた。その想いを練習にもかけてきたので、リオデジャネイロは最初のトライアルで勝って、オリンピックに出るだけでなくて、兄貴より上のメダルを獲って帰りたい。下から伸びてくる選手もいるけれど、それでも勝ちきらないといけない」


 ■女子60kg級・栄希和(至学館大=全日本選抜選手権3位の伊藤彩香との同門対決を制して優勝)「優勝できて、素直にうれしいです。大会前は決勝まで進むことが目標でした。決勝は強い先輩なので、7-0という得点差は予想できない結果でした。お父さん(栄和人強化委員長)には『強くなっている』と言われました。お母さんにも喜んでもらえました。お父さんの娘として恥じない試合ができたことは、うれしく思っています。まずは60㎏級で世界選手権を目指したいと思います」

 ◆女子60㎏級で優勝した娘(栄希和)について至学館大・栄和人監督。「大会前に、決勝まで行くことが、どれだけ素晴らしいかを伝えていました。決勝を見て、『こ れが私の娘なのだろうか?』と思ってしまうくらい強い闘いをしてくれましたでも、ただ、私は伊藤彩香と希和の両方の親(恩師)。どちらが勝っても、いい試 合をしてくれればいいと思っていました。試合では伊藤彩香のほうが分があると思っていましたが、彼女はけが(右肩亜脱臼)をしていました」

 ■女子55kg・菅原ひかり(至学館大=2年ぶり2度目の優勝)「55kgの吉田沙保里選手が53kgに下げた中で優勝しても真のチャンピオンじゃないと思っていましたが、やっぱりうれしいです。自信になったので糧に頑張っていきたいです。ただ、満足いく内容ではないので、もう一度一から練習しないといけない。こんな試合じゃ、吉田先生(栄勝=今年3月に死去)に報告できない。オリンピックよりも、まず世界選手権に出たいという思いがあるので、来年も55kg級で挑戦したいと思います」


 ■女子75kg・鈴木博恵(クリナップ=2年ぶりの優勝で)「今回こそは浜口選手に勝つつもりでずっと練習をしていて、結果的に浜口選手は出ませんでしたが、練習してきた内容がちょっとは出せたかなと思います。(秋、単独で練習しに行ったカナダでは)練習時間が短いが、その中で自分の力を100%、120%出したりする瞬発力のある練習ができて、収穫があった。今年はアジア選手権も世界選手権も結果はよくなかったが、経験を積んでちょっとは強くなっているかなと思う。これから練習を頑張ります。浜口選手に勝てるように頑張らないと重量級も発展していかないのかなと思います」


 

《ネット中継サイト》12・21~23全日本選手権

《結果速報》全日本選手権第2日

【記録】吉田沙保里(ALSOK)が歴代3位タイへ…全日本選手権・出場回数

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 今年の全日本選手権には、昨年、史上初の20回出場を果たした柴田寛(周南市役所)が出場し、最多出場記録を「21」に塗り替えた。出場すれば2人目の20回出場となった浜口京子(ジャパンビバレッジ)は負傷で棄権し、20回の大台は来年へ持ち越しとなった。

 女子53kg級に出場した吉田沙保里(ALSOK)は17回出場となり、歴代3位タイとなった。


 《全日本選手権の出場回数上位選手=2014年終了時》 ★は現役選手

21回=★柴田  寛(男子フリースタイル74・76・84・86kg級)
19回=★浜口京子(女子70・75・72kg級)
17回=  朝倉利夫(男子フリースタイル52・57kg級)
   =★吉田沙保里(女子51・56・55・53kg級)
16回=  笹本  睦(男子グレコローマン58・60・66kg級)
       =★村田知也(男子グレコローマン48・54・55kg級)
15回=  長内清一(男子グレコローマン57kg級)
       森山泰年(男子グレコローマン82・90kg級)
       栄  和人(男子フリースタイル62kg級)
       菊地  隆(男子フリースタイル68・74・82・90kg級)
       太田  章(男子フリースタイル82・90kg級)


 

【全日本選手権・特集】フリーターが“プロ選手”を破って初優勝!…男子グレコローマン66kg級・泉武志(愛媛県協会)

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(文=増渕由気子、撮影=矢吹建夫)

 全日本選手権の男子グレコローマン66kg級は、社会人王者の泉武志(愛媛県協会)が決勝で昨年王者の音泉秀幸(ALSOK)に2-1と競り勝ち、初の栄冠を獲得した。

 泉は時給900円のカラオケ店でアルバイトして生活費を稼ぎ、日体大の近くにアパートを借りて朝練習と夕方のマット練習に参加している選手。レスリング面に限れば、練習の量・質ともに最高の環境でレスリングを続けているが、生活面では厳しいのが現実だ。

 日体大の練習には、ALSOKやクリナップなど企業スポンサーをつけてレスリングを仕事としているOBがたくさんいる。「そうした選手は、朝練習が終わったら昼寝をして、午後練習に臨んでいる。僕はその間、働きに出ています」と待遇の差を痛感することもある。スポンサー探しをしたものの、思うように支援してくれる企業は現れなかった。

 それでも、「スポンサーがついている選手にリード(アドバンテージ)があるとは思ったことはない」とハングリー精神で乗り切り、60kg級で学生王者になった(2011年)実力をベースに、日本最高峰の環境で練習を積んできた。

 フリーターでもオリンピックを目指せるとの信念は、全日本社会人選手権2連覇や昨年のNYACホリデー国際大会(米国)で優勝という結果に表れた。肝心なことは全日本レベルの舞台で結果を残すこと。今年6月の全日本選抜選手権では2回戦で音泉秀幸(ALSOK)に敗れて上位進出ならず。今大会は、「これだけやって結果がでなかったら、辞めようと思っていた」と背水の陣で臨んだ。

 決勝の相手の音泉に対して、7月の全日本社会人選手権で優勝した直後は「差がない」と話していた。しかし「実はすごく苦手。スタミナ勝負でガンガンくる。僕は身長があるので下からこられると嫌なんです」と本音を吐露した。

 だが泉は恵まれた長身の利を生かせる試合展開に持ち込んだ。2度も音泉にリフトを上げられても、うまく足を着いてディフェンス。2度目のリフトを防御した直後は逆に場外ポイントを奪って2点目をゲット。これが決勝点となり、今年の世界選手権8位の選手に2-1で競り勝った。

 音泉にシニアで勝ったのは初めて。大きな前進だが、今大会は2012年ロンドン・オリンピック銅メダリストで今年のアジア大会銀メダルの松本隆太郎(群馬ヤクルト販売)が負傷のため欠場しており、真のナンバーワンの肩書はお預けとなった。この点を問われると、泉は「次は隆太郎先輩を倒したいと思います!」と即答した。

 アルバイターのシンデレラストーリーがスタートした。


 

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